みなさま、こんにちは。

今日は『優しい男』3話について。

いやぁ、これは!

いけないものが始まってしまいました。

3話で視聴者まさかの号泣。

このドラマ、悲しすぎることになるのかも。です。

さて。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ストーリーに入る前にタイトル問題。
制作側が折れました。

차칸남자(優しい男)のタイトルに関し、制作陣は芸術の創造精神の自由に先んじ、表記がもたらす視聴者の混乱を憂慮し、よって착한 남자(優しい男)に変更します。
KBSはハングル文化創造のため今後も引き続き役割を担ってまいります。

斬新で面白かったんですけどね、あえての綴り間違い。

では、本題に。

前回2話で父に灰皿を投げつけられていたウンギ。

非正規雇用者を正規雇用に変えると労使間で約束していたウンギですが、経営者として甘すぎると父の逆鱗に触れ、労働組合との約束を反故に。

結果、組合は激しく反発し、ウンギの辞任を求めています。
「話し合いましょう」と呼びかけるウンギ、卵を投げつけられるなど散々です。

くさくさするので気分転換に唯一の趣味であるオフロード・モーターサイクルに。
その間挿入される、マルの声。テサングループ統括理事のウンギを分析しています。どれだけのグループ企業を手にしているかや、友だちもおらず、唯一の趣味がバイクだと述べるマルの声。
どうやら2回のラストで二人がバイクを競い合ったのは、偶然ではなかったようです。

「お姉ちゃんと一緒に行く?」
そうつぶやいて引き出しから人形を取り出すウンギ。

・・・・・・なにこれ。

開始1分で視聴者ガッチリ持っていかれてしまいました。(笑)

バイクに乗ってウンギのもとへ向かう途中、マルはジェヒとの警察での場面を回想していました。

弁護士とともに部屋を出て行こうとしたジェヒに、マルが尋ねます。

「一体そこはどんな世界なんです? まっとうな人間を屈服させ、萎縮させ、理性を失わせ、諦めさせる“奥様”の世界って? 」

静かに怒りで声を震わすマルを恐怖の目で見つめていたジェヒは、向き直るとこう答えます。

「話して、分かります? どれほどまばゆくて素敵な世界か、私が説明しても想像すらできないでしょう? あなたみたいな人には」

全世界のソン・ジュンギファンを切れさせた瞬間です。

ジェヒへの恨みが、ウンギにぶつけられてしまうのでしょうか。

2話のラスト、バイクで競いあう二人。
ウンギが転倒したのは、ブレーキが利かなかったからでしたね。

枝につかまるウンギを引き上げるマル。
ウンギは助かります。

ところがウンギは、崖に落ちかかっているバイクに近づこうとします。
危険なためマルが取り押さえようとしますが、ウンギは「お人形があるの! 私のお人形!」と叫び、諦めようとしません。
マルが力づくで引き上げようとした瞬間、「ママ!」と叫ぶウンギ。

「大事なものがあるの? 人形? 僕が取ってきてあげる」 
そういって取りにいくマル。

バイクに括りつけていたバッグから人形を取り出し、ウンギに投げようとした瞬間、つないでいたロープが切れ、マルが崖に。

これは、もう。ズルイ。
思わず叫ぶじゃないですか。(笑)

肋骨を折ったマル、病院で治療を受けます。
自分のために危険な目にあったマルに、礼もいわず、「私を知っててわざと近づいたんじゃないの?」と疑いをかけるウンギ。

「親からどんな教育を受けたんだ? 悪いことをしたらごめんなさい、助けてもらったらありがとうと言えと教わらなかったか?
俺が自分の意志でしたことだ。アンタに関係ない。もう出て行ってくれ」と返すマル。

病室から追いやられ、助けてもらった場面を思い出すウンギ。

「どうして? どうしてあなたが私のために?」

その頃ジェヒは、ウンギを怒鳴りつけていた会長の言葉を思い出していました。
お前の代わりは他にもいる。そう言って会長は息子のウンソクの名を上げていました。

「会長が私たちにもチャンスを与えてくださるの。何もかも手にするのよ。誰にも取られちゃ駄目よ」

優しい声で息子に語りかけるジェヒ。

その様子を後ろから見つめるアン弁護士。

アン弁護士はチョ秘書に会い、今後の地位を云々しながらウンギに頼まれてジェヒの何を調べているのかを聞き出します。
ジェヒとマルが昔恋人だったこと、同じ町内で暮らしていたこと、町内の人たちは二人の関係をよく知っていることなどを告げるチョ秘書。

チョ秘書はアン弁護士に言われるとおり、ウンギの弁護士であるパクに「二人には何の関係もなかった」と嘘を言います。
渡されたマルの写真を見ながら「きっと何かあるはず。単なる10億恐喝犯のわけがない」とつぶやくパク弁護士。

ちなみにこのパク弁護士。1話でバスタオル一枚のあられもない姿で現れたウンギに戸惑っていると「ゲイよね? 性的嗜好、変わってないよね?」と言われる場面があります。
ゲイということになっていますが、本当はウンギに想いを寄せているのかもしれません。

ソ家の朝食。

ご飯も食べずに一心不乱にノートになにやら書いているウンギ。

書いていたのは、なんとマルの名前。

完全にフォーリンラブですね。(笑)

折りしもウンギが受けていた父への臓器移植適合検査が良好だったの知らせを受け、ウンギはソ会長に手術の日取りを決めようと言いますが、会長はまたしても激怒。
まだ経営者としての自覚がないのかと怒鳴ります。
とばっちりを受ける格好で、一緒に怒鳴られるアン弁護士。

「人の心配はいいから、自分の体をどうにかしろ」と収まりのつかない会長に、「私はもう大丈夫です」と抗弁するウンギ。
そこへすかさずジェヒ介入。

「そうよ。あなたがグループ唯一の後継者なんだから、体をもっと大切に。
それより会長、私も検査を受けたんです。私の臓器も会長に移植するのに最適なんですって。
私はどのみち会長のいない世界に未練など毛頭ありません。
テサングループの未来を脅かすことなく、私に提供させてください」

そう言ってかいがいしく会長のステーキを切り分けるジェヒ。
会長以外はこの白々しい芝居に呆れ顔です。

ジェヒの猿芝居が功を奏し、ショッピングモールを妻名義にと言い出したソ会長。
そんなものいらない、会長が私にグループすべてを与えてくれても、まだ足りない。
そんなもので計れないのが家族の、妻の愛だからとジェヒ。
人の噂の的になり、いないかのように無視されてきたけど、それでも平気ですと涙を流してみせます。
その涙にほだされ、自分が死ぬ前に、誰ももうそんなことできないようにすると約束する会長。

このカップル。・・・・・・嫌すぎます。

アン弁護士から会長が近日中に結婚式を挙げる意向だと伝えられるウンギ。
重苦しい気持ちでデスクを見ると、あの時の人形が。

ウンギによみがえる、母との思い出。

幼いウンギのおもちゃを取り上げた会長に内緒で、ひとつだけ母が隠し持っていた人形。
それを母が渡しに訪ねて来た日、ウンギは母に酷い言葉をぶつけたのでした。

このお人形のようにきれいな服を着て、きれいな靴を履いて、あなたを大切にしてくれる優しい男と結婚する平凡な女の子になって欲しいと願った母に、私はあなたのようにはならない、私はここで必ず勝ってみせる、あなたのような敗北者にはならないと怒鳴り散らし、人形を床にたたきつけたウンギ。

「耐えて、必ず勝って、すべてを配下において踏みつけてやるわ」

歪んでる。
じゃあなんで「ママ~」なんて泣きべそかきながら崖の下までとりに行こうとするのよ、お人形を。
まったく。
と全世界の視聴者が思ったことでしょう。(笑)

それより何より、パパのみならずママまでもコンナムメンバーなんですね。
後姿なのに声だけで分かってしまいました。(笑)

人形は、マルが届けてくれたものでした。
マルはウンギがプレゼントした高級時計も、いらないとつき返したのでした。

マルに会うべく、再びプレゼントを持って病室を訪ねるも、すでに退院したあと。
病院でマルの住所を聞くウンギ。

一方マルは、家につく前に妹チョコからメールをもらいます。
そこには、生みの母に会いに行く、これからは母の元で暮らす、お兄ちゃんは私の治療費のためにもう悪いことはやめて、いままで育ててくれてありがとう、などと書かれていました。
電話をかけるも受け取らないチョコ。

そんなマルの後姿を見つめる女。ウンギではなくジェヒでした。

マルの家に向かおうとするジェヒを呼び止めるアン弁護士。

チョコと電話し、生みの母が暴力を振るう酷い男と一緒にいるらしいことを察したマル。
妹を迎えにいこうと再び外に出て、ウンギに出くわします。
急いでいくところがあるといっても、話がまだ終わっていないと粘るウンギ。

「俺が勝手にやったことだからアンタに関係ないと言いましたよね? それとも俺に気があるの? イケメン好き?」

その言葉にムキになったウンギ、「借りを返さないと気がすまないタチなんです。道すがら話しましょ」と勝手に車に乗り込みます。

アンタなら、そんな時計の100個位いつでも買えるだろ。
俺がほしいのは、時計じゃなく、そんなアンタだと言ったらどうする?
昇りつめたい場所があるんだけど、はしごが必要なんだ。
アンタがそのはしごになってくれるといいんだけど。
俺が本気でアンタを口説いたら、どうする?

そんなことを口にするマル。
呆れたウンギは下ろしてと言いますが、すでに高速の上。

結局目的地まで着いてくる羽目になったウンギです。

チョコの生母と思しき女性。
ろくでもなさそうな男に暴力を振るわれています。
チョコが警察に電話したおかげで、ギャンブルと暴力で警察に出頭しなければならないと逆切れです。
たまらず止めに入るマル。

制圧されてもなお暴力を振るおうとする男にとうとう切れたマル。
馬乗りになって殴りますが、今度はなんと助けたはずの女に背後からほうきで殴られます。
驚いて飛び込んできたチョコ。

グシャグシャです。

もーーーーーーー。

イライラしますね、このDV男とDV男の奴隷と化したチョコの生母。

まだ肋骨が治りきっていないマルは、胸を押さえて倒れこんだまま。
一瞬のうちに繰り広げられたあまりに不条理な光景に、ウンギの目にも同情が浮かびます。

傷ついた体と心でつらそうに埠頭に座るマルに同情のこもった視線をやり、近づくウンギ。
傷も治っていないだろうに、病院に行ったほうがいいのではと口を開きます。
「まだいたんですか?」と尋ねるマルに、「喧嘩の見物してました」とウンギ。

「かっこよかったですよ。2対1」

憂いの表情でウンギの言葉を聞くマルです。

そこへチョコの手を引いてやってきたチョコの生母。

この子を連れて帰ってちょうだいと、チョコの生母。
マルは、それはよかったと応じます。
いままで20年も私を捨ててたくせに、これ以上お兄ちゃんに迷惑かけないで、これからはお母さんが私の面倒を見てとチョコは反発しますが、母はチョコを無視しマルに訴えます。

「この子を引き取る自信、ないです。食べさせるお金もないし、性格もきつくなっちゃって」

アンタとあの人のどっちかを選べって言われたら、あの人を選ぶわ。
あたしはもうあの人なしでは生きていけないの。
あの人とはなんだかんだ、20年も一緒にいるのよ。

正直、あたしゃアンタに愛情もないんだよ。

チョコ以上にその言葉が突き刺さるマル。

「アンタのことは、赤ん坊の時にお兄ちゃんに預けて以来、ずっと忘れてたよ。
アンタの父親とも、大恋愛の末アンタを生んだわけじゃなし」

次々飛び出す耳を疑う言葉をさえぎるように、マルはチョコに荷物をまとめてくるよう言いますが、チョコも母に何かを言い返さずにはいられません。

「すっげ・・・・・・。母親がどの口でこんなこと言えるわけ?」

その言葉に触発された母、さらに酷い言葉をマルにまで吐きます。

「だからお兄ちゃんとこ行きなさいよ! 腹違いでもきょうだいでしょ! あんたも20年も面倒見たなら、最後まで責任取りなさいよ!」

怒り心頭に達したマル、チョコの母を睨みながら、今すぐ荷物をまとめろと言っているだろうと大声を張り上げます。

荷物をまとめに行くチョコ。

チョコの母はとりつくろうように「あの子が結婚することになったら、私に必ず連絡ちょうだいね」と卑屈な笑顔を見せますが、マルは厳しい表情で答えます。

「しません、連絡。絶対に」

その言葉に、傷ついたように涙を浮かべて去るチョコの生母。

ソウルへの帰京。

知り合いと紹介されたウンギも同乗しています。

車中、こらえきれずとうとう泣き出すチョコ。
チョコが思い切り泣けるよう、ラジオをつけボリュームを上げるマル。
その一部始終を見守るウンギです。

・・・・・・もう無理。

またですか。

また捨てられた子の悲しみですか。

また。

チョコの生母が、娘を他人であるマルに押し付けようと必死になってひどいことを言い募るシーンから、涙腺決壊。
もう、なにこれ、です。ほんとに。
ひどすぎる。

もう一人のひどい女、ジェヒ。

ワイン片手にアポなしでアン弁護士宅を訪れていました。
これだけで「さては肉体美に物を言わせて篭絡する気だな」と読めてしまいます。

しかし視聴者の予想をはるかに上回るのがジェヒ。
あろうことかアン弁護士にマルとの洗いざらいを話し始めます。

母親が娼婦だったこと。
父親が誰だかわからないこと。
兄と母は、隙さえあれば自分を飲み屋に売り飛ばそうとしていたこと。
どん底の暮らしの中で自分を助けてくれたマルのこと。

マルは自分の家だった。
私の命より大切な人だった。
そんなマルに、殺人の濡れ衣まで着せてしまった。
この地位に上がるため。

高いところに上がってみたら、こんなにきらびやかで素敵なのに、いつも夢見ているようで不安になる。
夢を見ているなら、死ぬまで見続けたい。
力を貸して欲しい。

全然関係ないんですけど、この弁護士さんもムキムキです。

ホワイ、誰向けのムキムキ?(笑)

車中で眠りこけるチョコとウンギ。
車はウンギの家に到着します。
そこでマルが目にしたのは、ジェヒとテサングループのアン弁護士。

「なぜ私を信じるのですか? 私は会長におつかえして15年です。私が奥様のことを会長に告げると思わないのですか?」

そう尋ねるアン弁護士に、妖艶な笑みを浮かべて返すジェヒ。

「あなたは会長には言いません。なぜなら私のことが好きだから。
会長よりもずっと前から、あなたは私のことを好きでしたよね」

げげ!!

出たーーーーー!!

弁護士の車が去ると、マルはジェヒが気づくよう車から降ります。

マルの姿を見て驚愕するジェヒ。
マルがそ知らぬ顔で車から降ろしたのは、ウンギでした。

「ありがとうございました。そう言えばいいんですよね?」とウンギ。

帰ろうとするマルをウンギが呼び止めます。

「また会いましょう。あなたのこと、急に知りたくなりました。
明日も、あさっても、私たち、会いましょうよ」

冷たい笑みのマル、ラストショット。

むむむ!



展開早いです。
まだ3回なのに、すでにどっぷりハマってしまいました。(笑)

ジェヒがどんどんおかしなことをこれからするんでしょうね、アン弁護士も絡めて。
会長は持病で早く亡くなりそうですし。

残酷な展開になるだろうことは間違いなさそうなので、楽しみではありながら、ちょっと気が重いです。