みなさま、こんにちは。

昨日の雨もすっかり上がり、今日は爽やかな晴天が広がっています。
いつの間にやらすっかり秋ですね。

さて、『王女の男』12話。

この回は、シン・ミョンの回ですね。
シン・ミョンのいいところがギッシリ。
一方ダークスンユ直前の我らがススンニム、ほとんど喋りません。(笑)

では、本日も振り返らせていただきます。

ならず者集団の親玉を討ち取った11話ラストのシーンから幕を開けた12話。

斬り合いに勝ち、川で体を洗い流しながら、名を名乗る兄貴ことチョ・ソクチュ。

このシーン、動画で振り返ってみます。
いえ決して、ススンニムの裸体をお見せしようなんてわけでは。(笑)

動画は05:05から06:00まで。

【チョ・ソクチュ】
조석주라 한다.
チョソチュラ ハンダ  
チョ・ソチュだ。
귀한 집 핏줄이시군.
キュィハン チ ピッチュリシグン
良家の血筋でいらっしゃるわけだ。

【スンユ】
고마웠소.
コマウォッソ
ありがとう。

【チョ・ソクチュ】
배에서의 빚을 갚은 것뿐이야.
ペエソエ ピチュ カップン ゴップニヤ
船での借りを返したまでだ。
보아하니 아직 풀어야 할 원한이 남았군.
ポアハニ アジ プロヤ ハ ウォナニ ナマックン
見たところ、まだ晴らさなきゃならない恨みが残ってるようだな。
그래. 그 분노로 버티라.
クレ。ク プンノロ ポティラ
そうだ。その怒りで持ちこたえろ。
니가 살아야 나도 산다.
ニガ サラヤ ナド サンダ
お前が生きてこそ、俺も生きられる。

兄貴まで肉体美。
この囚人集団、どうなっちゃってるんでしょう。(笑)

そして、見事にNHKにばっさりやられた、ノゴルのホラ吹きシーン。
写真だけ貼っておきます。

自分は滅亡させられた高麗王族の末裔、ワン・ノゴルだ、なんて言うんですよね。
でも本当はチョン・ノゴル。
細かいですね、妙に。(笑)

高麗の王族、王(ワン)氏が高麗王朝の武将だった李成桂(朝鮮王朝の始祖)のクーデターによって滅亡の危機にさらされたのは本当で、王氏は虐殺から逃れるため全氏や玉氏を装ったとされています。王の上にひとがしらの冠をかぶせたり、点を加えて王の字を残したのですね。

ちなみにチョン・ノゴルと逆パターンが女優のチョン・ジヒョンさんです。
彼女の本名はワン・ジヒョン。滅亡の憂き目に遭った高麗王族と同じ姓を持つなんて、興味をそそりますよね。

さて。

セリョン宅では婚礼を控えてシン・ミョンが実家からの贈り物を届けに。
セリョンは仮病を使って顔を見せません。

心配するヨリ、「あさってが結婚式なんですから、気が進まなくても好きになろうとなさらないと」と声をかけます。

その頃、キョンヘ姫のもとを訪ねてきたスヤンの弟クムソン大君。
セリョン婚礼の日にスヤンを討ち取る計画であると告げます。

ススンニムはチョ・ソクチュとともに悪党を襲い、斧を奪うのに成功。
鎖を断ち切って晴れて自由の利く体に。

チョ・ソクチュならずとも、確かに気味が悪いです。
名も名乗らず、喋らず、そのくせめっぽう腕だけは立つ。
すでに殺し屋っぽいですよね。

その夜、ほら吹きノゴルがやってくれます。

自分だけ抜け駆けして船に乗り込もうとしたところを、反対につかまって買収され。

何食わぬ顔で仲間のところに戻り、木にもたれているスンユを襲うようけしかけるノゴル。
「やつらの目的は、あいつだけだ」

ですがまんまとあとをつけられ、全員が危機一髪の状態に。
仲間が二人切られてしまいます。

ムキムキ君。
こんなにあっさりやられるとは、誰一人思ってなかったでしょうね。
スンユに刀を向けた罰、ということで。(笑)

茂みに隠れつつ「お前が死ねば、俺が助かる」と危ないことをつぶやく兄貴。
背後からスンユに刀を突きつけます。

宮殿ではスヤン一味のやりたい放題が繰り広げられていました。

王への接見を禁じられたキョンヘ姫。
スヤンは孤立する王に自らが意図するところを次々承諾させます。

島では兄貴とスンユが一世一代の大芝居をうっていました。
仲間割れしたかのように装って悪党たちの前でスンユを斬りつけ崖の下に落とし、死んだかのように見せかけます。

このシーン、スンユの芝居っぷりがちょっとツボです。
「やられた~」みたいな顔が。(笑)

悪党がまんまと騙されると、すぐにスンユを救出する兄貴。

そしてちゃっかり駆け寄るノゴル。

「死ぬほどの大罪を犯した! 俺を殺してくれ!」と大袈裟です。

この「죽을 죄를 졌어/チュグル チェルル チョッソ」、死ぬほどの罪を犯した、死に値する罪を犯した、という意味なのですが、ドラマでよく出てきますね。
実際の会話では一度も聞くことがないセリフと言えるでしょう。(笑)

スンユを殺したと思い込んだ悪党、スヤン一味に報告し、褒美の杯を与えられます。
スンユの死に少なからずショックを受けるシン・ミョン。
「さらば」と言い残した別れの場面を想起し、悲しみに浸ります。

一方、ヨリの調べで、逆賊の汚名を着せられた家門の家族が、スヤン一味の家に奴隷として送られたことを知ったセリョン。
たまらず様子を見に行きます。

セリョンの後を追ってきたシン・ミョンは、また何をする気かと怒りますが、私の父とシン判官のせいで奴隷になった人たちです、父に告げ口するなら私があの親子を助けた後にしてくださいと答えるセリョンです。

親子を呼び出すことに成功したセリョン。
アガンを医者に見せ、シン・ミョンの護衛つきで親子をかくまいます。

夜。
怪我を負ったスンユ、兄貴とノゴルとともに街に戻ってきます。
かつてチョ・ソクチュがまとめていた飲み屋にかくまわれる3人。

一方、親子をスンボプ寺に預けることにしたセリョン。
スンユを乗せた船が沈没したとの衝撃的な事実を知らされます。

衝撃を受けたセリョン、なぜ言ってくれなかったのかと弱々しい声でシン・ミョンを責めます。

この場面、動画で振り返ってみます。
06:39から08:09まで。

【セリョン】
당분간만 계십시오.
タンブンガンマン ケシシオ
しばらくの間だけいらしてください。
숨으실 만한 데를 물색할 것입니다.
スムシ マナン デル ムセッカル コシニダ
お隠れ頂けそうな場所を物色いたします。
【リュウ氏夫人】
왜 이렇게까지・・・?
ウェ イロッケカジ
なぜここまで・・・?

【セリョン】
제 마음 편하자고 하는 일이니 신경 쓰지 마십시오.
チェ マウ ピョナジャゴ ハヌン イリニ シンギョン スジ マシシオ
自分が楽になりたくてしていることですので、お気になさらないでください。

【リュウ氏夫人】
승유 도련님 소식에 천지가 무너져내리는 줄 알았는데.
スンユ トリョンニ ソシゲ チョンジガ ムノジョネリヌン ジュ アランヌンデ
スンユ坊ちゃまの知らせに、もうこの世の終わりかと思いましたのに。
하늘도 무심치만은 않으십니다.
ハヌド ムシンチマヌン アヌシニダ
神様も無慈悲なだけではいらっしゃらないようです。

【セリョン】
도련님 소식이라니 그것이 무슨 말씀이십니까?
トリョンニ ソシギラニ クゴシ ムスン マスミシニカ
若様の知らせとは、何の話ですか?

【リュウ氏夫人】
강화로 가는 배가 침몰했다는 소식을 듣지 못하셨습니까?
カンファロ カヌン ペガ チモレッタヌン ソシグ トゥッチ モタショッスニカ
江華に向かった船が沈没したこと、聞いていらっしゃいませんか?

【セリョン】
침몰?

沈没?

【リュウ氏夫人】
살아남은 이가 없다 들었습니다.
サラナムン イガ オタ トゥロッスニダ
生き残った者はいないと聞きました。

【セリョン】
스승님께서 잘 못됐다는 것이 사실입니까?
ススンニケソ チャ モッテッタヌン ゴシ サシリニカ
先生が亡くなったというのは本当ですか?
왜 저에게 말씀하지 않았습니까?
ウェ チョエゲ マスマジ アナッスニカ
なぜ私にお話くださらなかったのですか?

家に戻り、涙を流しながら力なく横たわるセリョン。

オンニョン君の家に使用人として送られたキム・ジョンソの家族が姿を消したと聞いたスヤン、セリョンの仕業と気づきますが、シン・ミョンは自分が逃がしたと嘘を言います。
そんな筈がないことは百も承知のスヤン、気持ちは嬉しいがこれ以上娘の好きにはさせられないと言いますが、シン・ミョンはいつになく断固たる調子でスヤンを制止します。
「キム・スンユを乗せた船が沈没したことを知ってしまいました。その上あの親子にも万が一のことが起きたらどんなことになるか。ここはお嬢様の望みどおりにするべきです」と。
スヤンは親子が自害したとの噂を流すことにします。

本日一度目のシン・ミョンのテーマ曲、入ります。

キョンへ姫とチョン・ジョンも、ウングムからスンユの乗った船が沈没したことを知らされます。
スンユが殺されたと知り、涙を流すチョン・ジョン。
そこへ、シン・ミョンがやってきます。結婚式の付き添い役を頼むためでした。

「スンユのこと、お前はとっくに知っていたんだろう?」
怒りをあらわにするチョン・ジョン。
付き添いは他を当たれと断ります。
「待ってるから」と友の背に声をかけるシン・ミョンも哀れです。

飲み屋では、女たちに見守られる中、スンユが目を覚ましていました。

スヤンの元へ出直したシン・ミョン。
セリョンが心を開くまで、しばらく結婚を延期して欲しいと頼みます。

一夜明け。

スンボプ寺に向かったセリョン。
親子が忽然といなくなったと知り、シン・ミョンを誤解します。

「どこにやったのですか? あのかわいそうな子どもと母親を。
もしや、シン判官の家にでも連れて行ったのですか?」

いきなりそんなことを言われ、ショックを隠しきれないシン・ミョン。

「私をそんなふうに思っているのですか?」

セリョンは疑いを隠そうともしません。

「親友とその父を殺しても、なんともない人じゃないですか」

さすがに怒ったシン・ミョン。
「来い!」とセリョンの手を引き、有無を言わさぬ剣幕で馬に乗せます。

傷の癒えない体で自宅を見に行ったスンユ。
家は出入り禁止になっていました。

アガンの幻に駆け寄る哀れなスンユ。

馬を下りたセリョン。
思いっきりシン・ミョンの頬をひっぱたきます。

「二度と私の体に手を触れないで下さい!」とカンカンです。
本日2度目のシン・ミョンのテーマが哀愁を誘います。

きびすを返そうとした瞬間、セリョンの目に飛び込んできたのは、元気そうな親子の姿でした。
素早く姿を隠すシン・ミョン。

アガンは健康を取り戻したようでした。
スンユの親友を名乗る男が使いをやり、家や服、食べ物の工面まですべてしてくれているとありがたがるスンユの義姉。
セリョンは自分がとんでもない誤解をシン・ミョンに対してしてしまったことを知ります。

気まずい雰囲気の中、無言で家路につく二人。

自宅まで送ってもらったセリョン。
誤解したことを詫びます。
先に言ってくれればというセリョンに、言っても信じなかっただろうと返すシンミョン。
お嬢様にとっての俺は、冷血で恥知らずなだけの男なんでしょう? と。

返答に困り、家に入ろうとしたセリョンに背後から突然の告白が。

「一体どれだけ! どれだけ待てば振り向いてくれるんだ!」

どぉ~れだけ待てばいいのですか~ あぁ届かぬ愛をぉお~♪

とチャゲアスが流れてしまった視聴者は、私だけですね。(笑)

こんなことをいきなり背後から告白されたら、さすがに動揺します。
動揺したセリョン、「お帰り下さい」と平静を装うものの、シン・ミョンのさみしい片思いにさらに火をつけ、なんともはやの抱きつきを! もはやの抱きつきを! 許してしまいます。

このシーン、やっぱり動画で振り返りたいですよね。
ですがすみません。今回はセリフのみです。
馬から下りて以降の一連のセリフはこうでした。

【セリョン】
무척 고맙다 전해달라 하셨습니다.
ムチョ コマタ チョネダラ ハショッスニダ
大変ありがたいと伝えてくれとのことでした。

【シン・ミョン】
난 줄 알았다면 가증스럽다 침이라도 뱉겠지요.
ナン ジュ アラッタミョン カジュンスロタ チミラド ペッケッチヨ
私だと分かれば憎いと言って唾でも吐いたでしょう。

【セリョン】
오해한 것은 죄송합니다.
オヘハン ゴスン チェソンハニダ
誤解したのは申し訳ありません。
허나 미리 말씀을 해주셨다면・・・
ホナ ミリ マスム ヘジュショッタミョン
ですが、事前に仰ってくだされば・・・。

【シン・ミョン】
믿으셨겠습니까?
ミドゥショッケッスニカ
信じましたか?
어디로 빼돌려 죽이진 않나 싶어 전전긍긍 했겠지요.
オディロ ペドリョ チュギジン アンナ シッポ チョンジョンクングン ヘッケッチヨ
どこぞに連れ去って殺したのではなかろうかと、戦々恐々としたでしょう。
아가씨께 난 그런 놈 아닙니까?
アガシッケ ナン クロン ノ アニニカ
お嬢さまにとって私はそういう奴ではないですか。
무슨 연유로 그런 선택을 할 수밖에 없었는지 들어 볼 필요조차도 없는 냉혈한.
ムスン ヨニュロ クロン ソンテグ ハスバッケ オソンヌンジ トゥロボ ピリョチョチャ オヌン ネンヨラン
どんな理由があってこんな選択をせざるを得なかったのか聞いてみるまでもない、冷血な。
친구를 죽이고도 괴로워할 줄 모르는 파렴치한.
チングル チュギゴド ケロウォハ チュ モルヌン パリョチハン。
友を殺めても苦しむこともない、破廉恥な。
아니 그렇습니까?
アニ クロッスニカ
そうではないのですか?

【セリョン】
이만 가 보겠습니다.
イマン カ ボゲッスニダ
ここで失礼します。

【シン・ミョン】
대체 얼마나!
テチェ オルマナ
一体どれだけ!
얼마나 기다려야 나를 돌아봐 주겠소?
オルマナ キダリョヤ ナルル トラバ ジュゲッソ
どれだけ待てば、私に振り向いてくれる?
돌아서는 그 등을 보는 일이 얼마나 시린지 알기나 하오?
トラソヌン ク トゥンウル ポヌン イリ オルマナ シリンジ アルギナ ハオ
きびすを返すその背を見るのがどれほどつらいか、分かるか?

【セリョン】
돌아가시지요.
トラカシジオ
お帰りください。

!!!!!

いやぁ、まさかの抱きつきでしたね。
「私の体に触らないで!」と言われたあとですから、相当の勇気を振り絞ったか、もう好き過ぎて我慢の限界か、という感じでしょうか。

このシーンだけでもびっくりなのに、それを見ていたススンニム。

全世界のコンナムファンが「いや~ん!」となったところで、12話終了です。

いやはや。

もう何べんも見ているので展開はすっかり頭に入っているのですが、何度見ても妙にドキドキするこのシーン。

スンユがセリョンを忘れられず、家まで来ていたところにキュンときますね。
そしてそこでいけないものを見てしまうところにも。

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嫉妬! 渦巻く嫉妬!
ダークスンユの根底には、それがあったのね!

と、いまさらなんだか浮き浮きしてしまいました。(笑)

ラストのセリョンとミョンのシーン、来週13話の動画でまた振り返りますので、お楽しみに。