みなさま、こんにちは。

もうすっかりこれしか書かなくなっております、『姫の男/王女の男(공주의 남자)』。
本日もため息をつきながら22回の感想をキャプチャーで振り返ってみます。

セリョンを捕らえたシンミョン、「この人を殺されたくなければ出て来い」とセリョンの首元に刀を抜いてみせます。
なんだかスンユを捕らえるためなら何でもやり始めています、シンミョン。
またちょうどいい具合に、キャプチャーが怖いです。(笑)

 

ススンニムことスンユは、弓を構えたまま引くことが出来ません。
そこへキョンヘ姫とキョンヘ姫の夫のチョンジョンが駆けつけ、斬りたければ自分を斬れと立ちはだかります。

シンミョンがチョンジョンの気迫におされて刀を落とした瞬間、スンユがとうとう弓を放ちます。弓はシンミョンの胸に刺さり、それを合図にチョンジョンの同志である地元・光州の兵たちがチョンジョンを守るべく飛び出して戦い始めます。

乱闘の最中、チョンジョンに逃げろと急き立てられ、スンユはセリョンを連れて逃げます。

シンミョンの部下を次々と倒す地元の兵士たちを不審に思ったシンミョンは、よもやまた陰謀を企んでいるのではないかとチョンジョンを疑います。
女のスカートのかさに隠れて一人だけ生き延びたお前が、まさかそんなことをするはずないよなと侮辱され、シンミョンに飛び掛るチョンジョン。シンミョンの部下に抑えられた際に、うっかり袖の下に忍ばせていた書簡を落としてしまいます。
クムソン大君とともにスヤンを撃つ計画であることが発覚してしまいます。

馬を走らせ、クムソン大君のもとへと急いでいたスンユ、チョンジョンが気がかりで馬を止めます。
このまま進んでも気になって仕方ないので、一度戻って様子をみようとセリョンは提案します。

スンユの案じたとおり、既にチョンジョンは都に連れて行かれたあと。
慌てて追おうとする二人に、自分も一緒に行くとキョンヘ姫が申し出ます。
自分なら、チョンジョンの顔を見ることくらいはさせてもらえるだろうから、と。

宮殿で知らせを受けたスヤン、チョンジョンを今度こそ八つ裂きにしてやるといきり立ち、明日にでも処刑しろと怒鳴ります。

「どうせお前を助けにスンユが来るだろう。一歩でも足を踏み入れたら、もうあいつも終わりだ」というシンミョンの言葉に、チョンジョンは悲しみます。
「俺をスンユをおびき寄せるおとりにするつもりか! 師匠の言葉を教えを思い出せ。スンユとは互いに助け合う友になれと仰ったではないか!」と訴えるも、聞く耳のないシンミョンは冷たく過ぎ行きます。

一方のススンニム一行、身を寄せていた酒場を訪ねますが、鍵がかかっています。
キョンヘ姫をどこにお連れしようかと考えあぐねていたところ、弟分が迎えに来ます。店はスンユを捕まえるための尾行が甚だしく、閉めることにしたのでした。

酒場の女将や女性たち、アガン親子が潜む場所で久しぶりの再会。

でも女将は、スンユを避けるようにして、その場を離れてしまいます。
よほどひどい目にあわせたのだろうと、スンユは胸を痛めます。

着くなりいきなりチョンジョンの様子を偵察に行くというスンユ。
気でも違ったかと兄貴たちに怒られ、キョンヘ姫が様子を見に行くことに。

中庭ではシンミョンが待ち構えていました。
「キム・スンユの居所を話せば、チョンジョンを助けてやる」との言葉に、キョンヘ姫も思わず心が揺れてしまいます。
はぁ、ほんとにどこまで汚くなっちゃったんでしょう、シンミョン。

キョンヘ姫は牢に入るなり、「キム・スンユの居所を言えば、あなたを助けてくれると言われた」と伝えてしまいます。でも、首を振るチョンジョン。
「お腹の子のためにも、生きたくはないのですか」と訊ねるキョンヘ姫に、チョンジョンは「スヤンが私を助けるはずがない。私はスンユをおびき寄せるためのおとりだ。スンユが来れば二人とも死ぬだけ。明日処刑されることを絶対にスンユに言ってはならない」と告げます。
確かにあのスヤンがチョンジョンを許すはずがないと我に返り、涙に暮れるキョンヘ姫。

そうとは知らないスンユは、パク・フンスに火砲など武器を集めて欲しいと頼みますが、既にあらゆる武器にアクセスできない状態になっていました。
いつチョンジョンを助けるかは追って知らせると伝えるスンユ。
パク・フンスは見知らぬ女・セリョンの姿に気づきます。

チョンジョンに会い、悲嘆にくれるキョンヘ姫。様子がおかしいのでセリョンが部屋に行くと、明日処刑だと告げられます。
急いでスンユに伝えに行こうとするセリョンをキョンヘ姫は止めます。

夫のみならず、スンユまで失うわけにはいかないと涙を浮かべるキョンヘ姫。

外では、チョンジョンに何かあったのかと心配するスンユがセリョンが出てくるのを待っていました。口止めされたことを言うべきか迷うセリョン。それを察知したのか、キョンヘ姫自ら外へ出てきます。
「今晩は無理です。城に兵が山ほど集められています。機会を見て来て欲しいと夫が言っていました」と嘘をつくキョンヘ姫。

気丈に部屋に戻ると、こらえきれなくなり嗚咽をかみ殺します。

もうほんとに、22話はすべての役者の演技が秀逸です。
中でもキョンヘ姫とチョンジョン。圧巻の演技力を見せ付けます。
俳優たちの好演あってこそのコンナム人気ですよね。

夜。
牢屋にいるチョンジョンは、妻の懐妊を知った夜のことを思い出しています。
「男の子がいいですか、女の子がいいですか?」と幸せそうに訊ねていたキョンヘ姫の姿。「どちらであっても、あなたにさえ似てくれたらそれでいいです」と答えたあの夜。
涙の思い出し笑いをしながら、チョンジョンは紙と墨を持ってきて欲しいと頼みます。子どもの名前を残したいから、と。苦痛の表情でそれを許可するシンミョン。

ほんと、ここ泣きました。(涙)

一方宮殿では、瀕死の様相を呈してきたスヤンの長男をスヤンとその妻が見守っています。城を出て、元の家に戻りたいという長男。スヤンは願いをかなえることにします。

朝になり、チョンジョンに見せるための化粧を涙を流しながら施したキョンヘ姫が、青ざめた美しい姿で牢を訪れます。
無残な姿を見せたくないから、処刑場にはこないで欲しいと頼むチョンジョンに、最期まで見届けると告げるキョンヘ姫。身重が故に一緒に死ねないけれど、あなたの父上は立派な方だったと子どもにきっと伝えます、と。
チョンジョンは紙を手渡し、男の子と女の子、両方の名前を考えたからと告げます。

夫婦連れ立って外に出てみると、沈痛な面持ちで立っているシンミョン。
「結局お前は死を選ぶのか」と呟くシンミョンに、「スンユは今日が処刑日だと知らない。お前は結局最後までスンユを捕まえられない」と言います。
自分の処刑すら知らせずに死のうとする元友に、衝撃を隠せないシンミョン。
チョンジョンはシンミョンに最後の言葉をかけます。

「お前を憎みはしたが、嫌いだったことは一度もない。スンユも可哀相だし、お前も痛ましい」

その言葉に涙を浮かべるシンミョン。

今日が処刑日とは知らないスンユたちは、チョンジョンを助ける計画を練っています。そこへ足を引きずりながらパク・フンスがやってきて、今処刑場に引き立てられていると伝えます。
その声に洗濯物を落とすセリョン。

「知っていたのか? なぜ言わなかった?!」と震えるスンユに、セリョンは何も答えられません。
スンユは全速力で走り出します。

処刑場ではスヤンが家臣を全員集め、見せしめの刑を処そうとしています。
反逆者の運命がいかに惨めかを目に焼き付けろとスヤン。家臣は頭を下げます。

跪かされたチョンジョンに、スヤンが最後に自分の口で命乞いしてみろとのたまいます。
その声に、応えるチョンジョン。

「スヤンよ、よく聞け。我が身が切り刻まれようとも、我が魂は生き残り、お前を夢の中までも苦しめるだろう!」

「お前の子孫も代々苦しみ続けるだろう!」

二人は処刑を目前に、出会いから今日までを思い出します。
涙を流しながら互いに笑顔を見せ合おうとする二人・・・・・・。

そして、チョンジョンは・・・・・・。


全速力で駆けつけるも、間に合わなかったススンニム。
友の体を引き裂いて出来たであろう生々しい血だまりを前に、崩れ落ちます。

「痛かっただろう。すごくつらかっただろう。ジョンよ」
泣き崩れるススンニム。視聴者も号泣です。

セリョンと二人きりになったススンニム。
涙目でセリョンを責めます。

「なぜ言わなかったんだ? ジョンがどれほど私に大切な友人か知りながら、なぜ君は?」

一方のシンミョン。
部下の前で涙を流しながら酒を浴びるようにあおります。

生きるのがつらいと吐露するシンミョン。
とうとう自分の手で、友を殺してしまった。
とうとうこの手を友の血で染めてしまった、と。

スンユとセリョンがうなだれて戻ると、中庭にキョンヘ姫がいました。
「なぜ助けに行かせてくれなかったのですか? あいつを助けることが出来たのに」と訴えるスンユに、キョンヘ姫は凛と言い放ちます。

「しっかりしなさい。あなたを助けようとした彼の志を、無駄になさらないで」

キョンヘ姫は続けてスンユに頼みます。
友であるあなたの手で、夫の遺体を埋めてあげて欲しい。
あの方の体を冷たい土に野ざらしにしたままには出来ない、と。

スンユは兄貴分と子分を連れて、さらし首にされているチョンジョンの遺体を取り戻しに行きます。

見張りを倒し、反逆者としてさらし首になった友の遺体を見上げるスンユ。
涙が頬を伝います。

チョンジョンの遺体を取り戻し、キョンヘ姫とともに葬るスンユ。
土をかぶせ、泣きながら、「少しは楽になったかい?」と語りかけるスンユ。
チョンジョンの死に責任を感じるセリョンは、控えめに後ろで見守ります。

スヤンの家臣たちは、今度こそクムソン大君と上王の処刑を急ぐべきとせかします。チョンジョンに子々孫々祟ると言われたスヤン、長男の病状も気になり即答できませんが、悪知恵の働くシンミョン父が、二人を生かしておくと御長男の王位継承も危ういと告げ、スヤンに決心させます。

長男が快癒するよう寺に祈りを捧げるから心配要らないと慰める妻に、スヤンは弟と甥を殺害し、姪を官卑(官庁で使われる奴卑のこと)にすれば、もう息子の王位も安泰だ、もう血をみるのはここまでだから大丈夫だとトンチンカンな受け答えをし、自らの妻までおののかせます。

こうして、とうとうクムソン大君と端宗を毒殺の刑に処すスヤン。
歴史的にも本当にスヤンは甥を殺し、姫であった姪を奴隷にしています。
おぞましいことですね、本当に。権力に取り憑かれた者の狂気。

愛する夫と弟をいっぺんに失い、自分も奴隷にされたキョンヘ姫。
食事も喉を通りません。

お腹の子に悪いから何か食べないとと侍女に促されてもじっとしたままのキョンヘ姫。私が官卑になったら、お前はどうするの?と訊ねると、自分も一緒に行くと侍女。
「ずっと傍にお仕えすると、旦那様にお約束しました。死ぬまでお世話いたします」
その言葉に、ようやく匙をとったキョンヘ姫。
一口ご飯を押し込んで、嗚咽します。

家の外には数日前から訪れていたセリョンの姿が。
セリョンはキョンヘ姫に跪きます。

「お前の父親は八つ裂きにしてもまだ足りないほど憎いけど、お前のことは恨んでいない。だからもうここには来ないでおくれ」
そう告げて部屋に戻るキョンヘ姫。

セリョンは一人、涙を流します。

一方スンユも、友をなくし、立ち直れずにいました。
気が向いたら声をかけて欲しいと部屋に声をかけるセリョン。

スンユはうたた寝をするセリョンの傍に座ります。目を覚ましたセリョンに、「すべて捨てて逃げようかと考えていた。復讐も、恋も、全部捨てて逃げてしまおう、と。俺はどうしてこんなに軟弱なんだろう、俺はどうして勝てもしない闘いに首を突っ込んだのだろうと」

「それで、逃げることにしたのですか?」と訊ねるセリョンに、スンユは逃げないと答えます。師匠とジョンの残した宿題を成し遂げられる人間は、もう自分しかいない。勝つか負けるかが大事なのではないと分かった。負けるのが怖くて逃げることだけは、もう二度としない、と。

寄りかかるセリョンの肩を抱き、君にまた苦しみを与えてすまないと詫びるスンユ。私こそ、どう罪をあがなえばいいのか分からないと涙を流すセリョン。
スンユは優しく肩を撫でます。

スヤンを倒すための会議を招集したスンユは、その場でセリョンの弟が重篤になり、私邸に戻ったことを知ります。セリョンを思い、胸が痛むスンユ。

スンユはパク・フンスたちに本拠地を移してスヤンを討つ体勢を立て直すと告げます。まだどこに行くのか決めていないなら、咸吉道(ハムギルド・現在の咸鏡道)がどうかと提案するパク・フンス。そこなら大虎将軍がかつて過ごした場所だけに、将軍を慕う豪族がいる。スヤンを憎んでいるから、きっとお坊ちゃまの提案を受け入れるに違いない、と。

一方セリョンは亡くなった魂に祈りを捧げるため寺を訪れ、母と遭遇します。

弟が重篤であること、姉の名を呼んでいることを聞かされ、胸の痛むセリョン。
私邸に帰っておいでと母は訴えます。帰ってくるなら、奴卑にされたこともなかったことにしてもらうから、と。
セリョンは無言で立ち上がります。
肉親よりも男が大事なのか、酷い娘めと母は嘆きます。

宮廷に戻った母は、早速スヤンにセリョンに会ったことを告げます。
私邸に戻るよう伝えたので、もし戻ったらこれまでのことは不問にして欲しいと頼む母。
自分の足で戻るというなら許すというスヤンの言葉に母の顔がほころぶも、スヤンは続けて「キム・スンユと繋がっているはずだから、セリョンを利用して必ずキム・スンユを捕まえろ」とシンミョンに命じます。
驚愕するセリョンの母。
どこまでいっても鬼のスヤンです。

そうとは知らぬセリョン、弟が心配になり私邸の前をうろついているところを侍女のヨリが見つけます。
ヨリはセリョンに、「今戻ったら、姫様を利用してキム・スンユを捕まえると殿下が仰っています、ここにも来てはいけません」と告げます。
そう言ったあと、考え直し、戻ってきたらどうかと告げるヨリ。弟がセリョンばかり気にかけていると伝えます。

その様子を見つめる男。
パク・フンスが集めた同志です。

スンユの元には同志が集まっています。
セリョンがスヤンの娘である事実を確認し、口々に反対します。
スンユはセリョンが父と縁を切ったこと、こちら側の味方であることを伝えますが、スヤンの娘と一緒に咸吉道には行けない、向こうの豪族もスヤンの娘を受け入れると思えない、考え直すべきだと言われてしまうススンニム。

その声はすべて、外にいるセリョンに筒抜けでした。

兄貴分のチョ・ソクチュも反対だと言います。
疑う余地のないほどいい子だ。だからこそ、父親を殺す計画をずっと聞かされ、父親を討つ日を伝えられて、どれだけ苦しむか分からない。
お前だって、どんな顔でそれを伝えられる?
そう正論を言われ、返す言葉のないススンニム。

「スヤンの娘とは一緒に行けない」

その言葉がこだまするセリョン。

スンユに呼ばれて外に出ると、2、3日で咸吉道に旅立つからそのつもりでといわれるセリョン。小さく頷いたあと、馬に乗りたいとスンユにせがみます。
こんな時間から?といぶかしみながらも、スンユは馬を走らせます。

さて。ここからのラスト4分間。
動画でご確認ください。
いえ、決して私が疲れたわけでは。(笑)
もう、言葉の要らない映像になっております。

英語訳がついてあるのですが、下に私も和訳を載せておきます。
もうほんとうに、涙。


スンユ:(軒下で)ちょっと中に入って雨宿りしてなさい。
セリョン:ススンニムは?
スンユ:火をくべられるか訊いてくる。早く入って乾かしなさい。
セリョン:はい。

セリョン:(服をかけられて)ススンニム。私は参りません。ススンニムの重荷になるわけにはいきません。
スンユ:どういうことだ? もしや、部屋での話を聞いたのか?
セリョン:来て下さるまで、待っています。どうか、私を忘れないで下さい。
スンユ:私が必ず迎えにいく。

悲しすぎるーーーー。
衝撃のラストより、よほど悲しいです。

歴史の史実では、キム・ジョンソの次男キム・スンユは、長男ともども殺されています。

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スンユが最終回で殺されるかもと考えただけで、号泣しそうです。

ちなみに、今頃言いますが、シンミョンは姓がシンで名前がミョン、チョンジョンは姓がチョンで名前がチョン(orジョン)、です。念のため。(笑)