みなさま、こんにちは。

いつの間にやら5月を迎えました。
明日からゴールデンウィークの連休という方もたくさんいらっしゃると思います。
お出かけになるみなさま、どうぞお気をつけて。
いい休日になられますように。

今日は昨日最終回を迎えたSBSのドラマ“3days”よりBGMとして流れていたショパンのワルツ10番を取り上げてみます。


セウォル号の事故以来、毎日涙と怒りにどんよりどんより沈み込んでいる私ですが、初回から見続けてきた『3days』と『神の贈り物』は見届けました。
なにしろどちらも大統領を描いたドラマであり、各々事故を受けて2週、1週と放送を延期する中で迎えた最終回。このタイミングでどんな大統領を最後に描いてくれるのか見ておこうという気持ちも働きました。
しかしさすがにキム・ヒエさんとユ・アインさんの『密会』(JTBC)は、いまは全然見る気になれません。結構いいとの評判を聞いて後追いで見始めていたのですが、恋愛ものは心穏やかな時じゃないと見る気になれないものなんですね。


見終えたSBSの二つのドラマについては後日また感想など書くことにし、今日はBGMとして使われていたショパンの楽曲をピックアップします。



劇中でセジングループ会長を務めるキム・ドジン。



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この人。
とてつもない悪党なんです。

巨大な「死の商人」ファルコンと結託して韓国に対北朝鮮との軍事的緊張を人為的に作り出し、韓国政府に巨額の武器を買わせ、一枚噛んで自分も潤ってきたとんでもない人物。


こういう人がほんとにいたら、どうします?

いないって言い切れます?


っていう人物です。


まーほんとに、富のためなら人殺しもいとわない人の皮をかぶった悪魔なのですが、このキム・ドジンになにかというと被せてかかる音楽が、ショパンの『悲しみのワルツ』(ワルツ10番ロ短調作品69-2)。





3days_chopin





ショパンのワルツ10番(CHOPIN ‘waltz no.10 op.69 no.2‘)、別名『悲しみのワルツ』は、物悲しくドラマティックな旋律に思わず聴くものの心を憂いで覆ってしまう名曲です。
1829年、なんとショパンが19歳の時に作曲した曲なのですよね。
天才は何もかもが違うとまた改めてため息です。


ショパンのワルツは全部で19曲あるのですが、一般的にショパン名曲集として売られるアルバムにワルツ10番が含まれるかというと、ちょっと心もとないです。


ということで、「どんな曲だっけ?」という方のために曲をアップします。

演奏は、ショパンといえばこの人ということで、ウラディーミル・アシュケナージ。
たまたまyou tubeで見つけました。
アップされている音源が1981年のもののようなので、40代くらいの頃と思しきお姿も一緒に。





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では、どうぞ。










この動画、楽譜つきなんですね。

音がもっとクリアなものもあったのですが、アシュケナージ様の演奏を見つけた以上、彼を差し置いて他の方の演奏をアップするのはやっぱり憚られます。この柔らかなタッチがなんともたまりません。


とまぁ、聞き出すとどっぷりハマってしまうショパンなのですが。



この名曲、どういうわけかキム・ドジンも好きなようで。

彼がなにか悪事を済ましたあとに、必ずかかるんです。

6話ではとうとう自らオーディオでかけるシーンが登場。
わっるい顔して。




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・・・・・・やめてもらっていいですか?(怒)


私の大好きなショパンのワルツなのに。
なんでまた。
なんでまたこのサイコパスのテーマ曲に。


ドラマを見ている間、キム・ドジンとセットでわが愛する名曲が流れてくるのがものっすごく許せなかったです。


しかしながら。


「そーゆー曲じゃないから!(怒)」という気持ちが瞬時に沸き起こりつつも同時に聴き惚れているという、アンビバレントなこの状況、この感情。
一体なにをいらぬ揺さぶりかけてくれてんですか、視聴者に。


悪役でも悲しみを背負っているとか、そうならざるを得ないのっぴきならない事情があるとか、そういうことなら勿論いいのです。でもキム・ドジンはただの悪人です。単なる金の亡者、サイコパスです。曲に合ってないですから。ええ。

もしこのドラマで初めてショパンの名曲『悲しみのワルツ』を知ったという方に、どうかキム・ドジンのテーマとして脳裏に刻まないでくださいとささやかなお願いをしつつ。


それにしても悲しい旋律です。

一体どんな悲しいことがあったからこの曲を書いたのだろうと、つい思いをめぐらせてしまいます。

10番と同じくらい大好きな9番『告別(別れのワルツ)』もあわせて聞き返してみましたが、甘美で切ない中にも明るさの滲む旋律に癒されました。

みなさまもよろしければどうぞ。
同じくアシュケナージをとも思いましたが、こちらは全然違う演奏を聞かせてくれるホロヴィッツ78歳時(1981年)のライブが音源です。