みなさま、こんにちは。

突然寒くなりましたね。
12月とともに冬がやってきてしまいました。
みなさまも暖かくお過ごし下さい。

さて、残すところあと3週になってしまいました、『未生』。
本当に年内で終わってしまうのでしょうか。
あまりに終わって欲しくないので、これから勝手に週1話制にしようかと思うくらいです。

では、まいります14話。

ワン・インターナショナルでは新年を迎え、始業式を開催していました。
ここは去る1年間の間にもっとも優秀な成績を収めた課が表彰される場所。

 

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明らかにされる他チームの業績を前に、落ち込むグレ。

ヨルダンの件で期待が膨らんでいた自分が恥ずかしくなると、グレはうつむいています。

 

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自分は全体の小さな一部に過ぎないと悟るグレ。

のっけからグレがこの表情なのでお察しいただけるかと思いますが。
この回はものすごく鬱々とした展開を見せます。

しょんぼりするグレの一方、人々は仕事にまい進しています。

こちらはカン代理にドイツ語の発音を矯正されているベッキ。

「ヴァです。ヴァ!」

 

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ちょっと恥ずかしいですよね。(笑)

通じればいいと思うんですが。別に通訳なろうってわけじゃなし。(笑)

ヨンイはノルウェーの事業の決済が終了し、次はカナダの案件を任せられ。順調な新年の幕開け。

我が営業3課のキム代理は、低アルコールのマッコリ輸入を打診する日本の企業と電話中。

 

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・・・・・・ベッキのドイツ語、もしやキム代理の日本語レベルでしょうか。

だったら矯正されるのも頷けます。
「ゆず味」を思いっきり「ユザ味」と言ってました。(笑)

アルコール度数の低い酒が飲みたいなら、いっそのこと酒を飲まなければいいのにとぶつくさ言うキム代理に、日本では最近ウイスキーの炭酸割りやウォッカにジュースを混ぜたカクテルなどがはやっていると解説するグレ。そんなことを知っているとは、さては日本人の彼女ができたんだろう、それで家庭教師でもしてもらっているんだろう、と妙に絡みます、キム代理。

 

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なぜならお見合いしてはふられているので、過敏っていう。(笑)

この後もまたお母さんから見合いの打診が電話で入ってます、キム代理。

キム代理が席を外したところへ訪ねて来る、IT営業課のハム次長。

オ次長が不在のため、グレに急ぎ過去の資料を探して欲しいと頼みます。

 

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コピーをグレにとって貰いながら、ヨルダンの件に言及するハム次長。

仕事ができそうだとグレを褒めてくれたところへ、キム代理がちょうどやってきて。

 

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キム代理はハム代理がいなくなるのを見計らうと、何か仕事以外のことを言われなかったかと尋ねます。
もとは企画室にいた人で、非常に腹黒い人だとキム代理。自分の部署で欠員が出たため、グレを欲しがっている可能性があると言います。

 

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「とにかく、噂になってるからこれから声かけてくる人が増えると思うよ」

「いえ、僕なんか」

「社長に褒められた新人だから欲しがるさ。それに、使い道がなくなっても構わないと思ってるだろうし・・・・・・」

 

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(しまった!)

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余計な一言を滑らせてしまったキム代理。

グレは、「僕は契約社員ですしね」と淡々と受け答えしますが、その実傷ついていました。

席に戻ったオ次長は、ハム次長がグレを物色にきたことをキム代理に聞かされ、「責任者がいないときはむやみに資料を公開するな! 自分で責任取れないことはするな!」とグレにカンカンです。

それでも腹の虫が収まらず、直接文句を言いに出向くオ次長。

「チャン・グレに手を出さないでくださいね。私に手を出したと取りますからね」

 

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オ次長の剣幕に押され、首をすぼめて頷くハム次長。

オ次長はふと、最近までいたはずの人が空席になっているのに気づきます。

「ここにいた人はどうしたんです?」

 

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「会社が契約を更新せず、やめました」

その返答が胸に刺さるオ次長です。

その頃資源課では。

マ部長はチョン課長にも、仕事で無理難題を押し付けているんですよね。
反論すると、腹をつついたりも。

 

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チョン課長も自己保身の塊みたいな嫌な人なので、そんなに同情は覚えませんが、このマ部長はきっとそのうち資源2課から何かしら反撃食らうんじゃないでしょうか。

だって。
チョン課長以下の面々がマ部長の仕打ちに憤っているところに、タイミングよくコーヒーを入れて現れるヨンイ。みんな気が利くヨンイにちょっと感心したりして。

 

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みんなヨンイにちょっと心を許してる雰囲気なんですよね。

そして新入社員は人事から招集をかけられ、集合。

 

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なぜかヨンイはグレに「ハ先生と飲みに行きました?」とからかい、ソンニュルはベッキに「スキー場でナンパした?」とからかうという。(笑)

むきになって否定するベッキの前で、スキーポーズのソンニュル。

 

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癒される~。(笑)

その頃オ次長は、ロビーで専務とばったり顔を見合わせていました。

 

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ヨルダンの件は上手く進んでいるかと尋ねる専務。
パク課長の件もヨルダン再始動の件も、新人がやったのだろうと言葉を続けます。やる気があって良いと褒めながら、オ次長は人に恵まれているなとも。
その言葉に、専務の目が高いのではと返すオ次長。

専務は去っていくオ次長を呼び止め、もう一言かけます。

「パク課長のことは気にするな。やるべきことをやったんだ。
だけど、そんなことがあったなら、先に私に言ってくれてもよかったんじゃないか。それくらいしてくれてもいいだろう? そうしてくれたらよかったんだが」

・・・・・・なんだか嫌な予感しますよね。

その頃グレは、みんなと一緒に新入社員として会社の福利厚生やら有給のとり方やらのレクチャーを受けていました。

 

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新人教育として英語や貿易についてなども履修し、試験も受けなければならないと聞かされ、英語は駄目だと落ち込むグレですが、初級クラスもあって役員も受けているので心配しなくていいと励ます、実は優しいソンニュル。

最後に年俸契約書が配られ、記入して人事に持ってくるよう言われるのですが。

 

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グレの分はないんです。

慌てて一人席を立つグレを寂しそうに見送るヨンイ。

 

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そんなヨンイをベッキが見てるんですけどね。

ないないと言われても、ベッキの片思いだけは、はっきりあります。ラブラインという名の恋愛模様。

席に戻るグレが目にするのは、年俸契約書に記入する正社員の姿ばかり。
勿論、営業3課も。

心で悲しく呟くグレ。

 

1月は年俸調整と賃金引上げのシーズンだ

勿論契約社員には当てはまらない

 

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部署長が評価し
該当部署のチーフが承認
該当職員が署名すれば、その瞬間に適用される

 

カナダラマ 或いはABCの評価に
僕の場所はない

やるせない思いで外に出てきたグレですが、後から来たキム代理やチョン課長などの正社員が、年俸やインセンティブの話で後ろで盛り上がっていて。

 

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同じ人間でありたい

 

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あの人たちのように

 

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楽しそうに雑談しながら、一瞬グレと目が合うチョン課長。

背を向けたグレの様子が気になるチョン課長です。

すっかり元気のない様子で戻ってきたグレ。

オ課長もその背中が気になります。

 

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レクチャーから戻るのが遅いと怒りながら、仕事の資料を出すよう言いつけるオ次長。元気のない様子で資料を探すグレに、気合を入れるかのように「何をやっている!」と大声をあげます。

「すみません」

 

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「たいそうな事をやったと思うな。早く普段どおりの調子に戻せ。始業式で見たとおり、うちの課でやった仕事は会社から見れば日常的な成果に過ぎない。確かに大変な仕事ではあったが、あの仕事にいつまでも浸っていては駄目だ。早くいつもどおりに戻れ」

 

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その言葉に、弱々しく問いを投げかけるグレ。

「次長」

「なんだ?」

「いつもどおりにやりさえすれば、いいんですよね。
このままやれば、正社員になれるんですよね」

 

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グレを会議室に呼ぶオ次長。

「なれないと思う」

 

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「データでは、そうだ。大学4年を間、その上さらに語学留学にいってきた人も多いのに、その人たちも就職できず苦しんでる。彼らがかけてきた費用と努力を思えば、就業の優先順位で下位におかれるのは当然なのかもしれん。高度な人材を使おうと、学歴、成績、特技を見て、それでも計れないのが人間だから様々な特記事項も考慮し、点数を上乗せする。何ができるかすべてを洗い出して見極めてるんだ。
会社のマニュアルは鉄壁だ。お前が入り込む隙間はないだろう」

 

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悲しすぎて、泣けてきました。

グレにかけた言葉が自らもいたたまれないオ次長は、今日は早めに帰ろうと指示し。

会社の柱の前で、心で呟くグレ。

『僕のインフラだと思っていたのに。ちょっと借りてただけだったのか』

 

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YESの文字を見つめ、また柱に挟みます。

その時、チョン課長に呼び止められるグレ。

チョン課長はグレをお酒に誘います。
またあのタッカルビ屋で会合。

 

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いくらなんでも連続すぎませんか?(笑)

「会社勤めをして何が一番よかったか、分かる?」

「さぁ・・・・・・」

「酒を覚えたこと。寂しい時も酒で忘れ、つらい時もこれで耐えた。嫌なやつに頭を下げられたのも、全部酒のおかげだよ」

 

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「でも、酒を覚えたことを、一番後悔もしている。日常を楽しんだことがないんだ。退屈を楽しむこともなかったから」

寂しげにお酒をあおり、チョン課長は言葉を続けます。

「酒は楽しく飲めよ。毒になるから。‘水昇火降’という言葉があるんだ。冷たいものを上げ、熱を下げろと。頭は冷たく、心は熱く。酒は熱を上げるからな」

その言葉は囲碁の時にも何度か聞いたことがあると内心呟くグレ。

 

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チョン課長は今日限りでお酒をやめるといいます。
グレのおかげで仕事をした気になれた。久しぶりに胸が熱くなった気がすると。

自分のせいで大変な仕事を増やしてしまったのに、今まで謝ることもできず申し訳なかったと詫びるグレに、仕事が多いのは苦労のうちに入らないと優しく応えるチョン課長です。

沁みます。
こんないい子が。会社に残れないかもしれないんですよね。
そんなことは、この社会にゴロゴロあるんですよね。

そして、みんなに早く帰れと言った当のオ次長は、ひとりグレにいわれた言葉を思い出しています。

『いつもどおりにやりさえすれば、いいんですよね。
このままやれば、正社員になれるんですよね』

 

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そしてソンニュルは。

またソン代理に仕事を押し付けられてました。

ソンニュルに残業して資料を山ほど作るように言い渡し、自分は飲みに行くソン代理。

 

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ソンニュルはソン代理からの電話を取らず、デスクの前に座ってなにやら決意した様子。

「クソまみれのやつと戦うには、自分もまみれる覚悟をしなきゃな」

翌朝。
ソンニュルはわざとちょっぴり遅刻し、会議開始ギリギリに出社します。
ソンニュルが今朝会議で使う資料をソン代理に送っていなかったため、ソン代理と課長は慌てた様子。そこでソンニュルは、自分を一人置いてソン代理が帰ったこと、自分は深夜まで残って仕事したこと、社内のシステム点検が始まる時刻までいたため、保存したはずの資料がネットにあがっていないことなどを述べ、自分の大変さをアピール。あらかじめ資料はUSBに保存してあったため、会議資料には問題ないのですが。

 

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まったく打撃を与えられず。

課長はソン代理になんらのお咎めもありません。

むしろソンニュルに、遅刻の始末書を書け、と。

案外闘えない子ですね。そんな緩い手で勝てると思ったんでしょうか。(笑)

一方営業3課では。

朝からずっと機嫌の悪いオ次長。

 

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グレだけが、その機嫌の悪さに心当たりがあり。

そしてこちらでも事件勃発。

マ部長に商談で使うゴルフ場などを説明するヨンイ。
キャディーが美人じゃないと話が弾まないなどと下らない注文をつけるマ部長にもぐっと耐え、文句のつけようなく報告をし終えるヨンイだったのですが。

それが気に入らないのか、またしてもこのノネナールが要らぬことで難癖をつけます。

「サムジョン物産のシン・ウヒョンとはどういう関係だ?」

 

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ビジネスマンの集いでシンチーフとヨンイの名前がやたら挙がっていたとマ部長。身持ちを崩すなとセクハラ発言を繰り出されたヨンイは、その発言を業務と関係ない質問だと切って捨てます。

反抗するヨンイに怒り心頭のマ部長。

その様子をまたしても見ていたベッキが、出て行ったヨンイを追うのですが。

ちょうどこちらもコーヒーを飲もうと外に出てきたため、発見されてしまいます。

 

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上司に反抗した上、もう男といちゃついているのかとマ部長。

「お前がそうやって色気を振りまいて歩いてるから、気をつけろと言ったんだ。上司として変な噂が立たないようにあらかじめ話してやってるんだ。それを生意気に口答えして! そんなんで嫁の貰い手があると思ってるのか! 娘と思って心配してやってるんだ! 身持ちに気をつけろ!」

書いてて猛烈に頭にくる。(笑)

どうやらヨンイも頭にきたようで、とうとう切れます。

「私がどうして部長の娘なんですか?」

思いがけぬ反抗に狼狽し、「だったら息子か? 頭がいかれたか?」と怒鳴り散らすマ部長。

 

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でもヨンイは負けずにじっと真正面から見据えています。

「何を睨んでる?! セクハラで告発でもするつもりか!」

ヨンイをかばい、自分が熱いコーヒーをかけられるベッキ。

 

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ほんとにこのオヤジはどうやったら追放できますか。
まともな会社なら、こういう人は結局いられないものですが。

ベッキは軽い火傷を負い、心配するヨンイを置いて一人で冷やしに行きます。

そんなことが繰り広げられているとは露知らぬソンニュルは、休憩室で作業中。

リベンジすべく、ソン代理への文句を社内イントラネットに上げちゃいました。

 

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なかなか浅はかな、我らが癒し系。(笑)

ヨンイはお昼時間にシャツを買ってきて、ベッキに渡し。

「着替えて下さい。私のせいだから」

 

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これもまごうことなき宣伝ですね。
このドラマ、内容に沿った広告だけを受けることにしているのだそうです。
にしても、みんなでスティックコーヒー飲みすぎですが。(笑)

お金を払おうと財布を取り出すベッキに、5000万ウォンだと冗談を言うヨンイ。

「さっきはありがとうございました。同期愛」

 

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あくまでもベッキの愛を人類愛的な一般論に持っていきたいヨンイの心情が垣間見れる台詞。(笑)

そして休日のグレ。

 

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自宅の雑巾がけをしながら、オ次長にいわれた言葉を思い出しています。

背中が見えて寒そう・・・・・・。っていうか、薄着すぎ。1月の韓国でこれはないですよね。(笑)

しかもいきなり、こんなカットも。

 

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以前の回でキム代理に「腹が出てきたぞ」と言われたのを気にしての、床磨き中のようです。

ぽっこりお腹? いえいえ。
同じポーズをしてみれば、グレがどれだけ痩せてるか分かりますYO!(笑)

そこへキム代理から電話。

今から見合いなのだがどうせふられるので、1時間待機しておけと言います。

 

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で、やっぱりふられるキム代理。

見合い相手は、キム代理のエゴがなさそうでいい人っぽいところが嫌なのだそうです。自分の父親がそういう人だったため、母親が苦労したのだと。

1時間がすぎても電話がないため、上手くいったと思っていたグレでしたが、キム代理はかなり酔った状態で電話をかけてきました。合流場所を聞き忘れ、かけなおそうとした矢先にかかってきた電話を、キム代理からのものと勘違いしたグレ。
ところが相手は、グレを誘い出そうとしていた保育園のハン先生でした。

結局3人でお酒。

 

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キム代理が不思議なほどこの人を気にしていません。(笑)

互いに結婚観について話し合うキム代理とハン先生。

大企業に勤める男が結婚したい男ナンバーワンだった時代もあったのにというキム代理に、いまは男も女もみんな小賢しくなったんだとハン先生。かつての美徳は通用しないのだと。

「通用しませんよねぇ。男は男性優位主義が薄れる中で、自己犠牲精神も一緒に消えましたし。女が自分にべったり頼ってくるのも嫌なんですよ」

 

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「女も社会で働く人が増えて、この人とは楽な生活できないなと思えば心開かないですしね。その人がどんなにいい人かは、重要じゃないんですよ」

 

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結婚観を聞かれ、「僕は契約社員ですけど」と答えるグレ。

 

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この情報で、ハン先生はグレへのちょっかいをやめるんでしょうか。
契約社員だから。

そしてこちらは、返り討ちにあうソンニュルの図。

 

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ソン代理がイントラネットで実名入りの文をアップしたんです。
新人教育ができていないのは私の不徳のいたりです、とか何とか。

それにしてもソンニュルは工場労働者の息子でしたよね。どうしてこんないい部屋に住んでるんでしょう?
韓国ドラマの七不思議。一人暮らしなのに異様にラグジュアリーな部屋にみんな住んでいるっていう。この部屋もやっぱり毎度のメゾネットです。(笑)

翌朝のエレベーターの中で、知らない先輩社員にこき下ろされるソンニュル。

ソン代理が甘い、うちの新入りならただじゃおかないと。

 

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グレに見送られ、意気消沈のソンニュル。

 

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身から出た錆とはこのこと。
でもソンニュルとグレ、いつしか仲良しになりつつあります。

会社では、社員全員に旧正月のプレゼントとして毎年恒例のスパムハムの詰め合わせが贈られていました。

何気なくそれを見ていたグレでしたが。

「また私たちにはこれよ。お盆にもらったのもまだ使い切ってないのに」

「あいつらのハムをこれで焼けってこと?」

 

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契約社員には何もくれないところもあるので、まだましだと嘆きあう女性たち。

彼女たちに渡されたものと同じものが、グレのところにも置いてありました。

 

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みんながもらってる新年のスパムハム詰め合わせ。

グレにはサラダ油。

 

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グレの寂しげな顔がどうしようもなく目に入ってしまうオ次長は、グレに「欲をかくな」とあんまりな一言。

でもグレも黙ってはいませんでした。

「欲をかくにも、許可が必要なんですか?」

 

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「え?」

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「正社員か契約社員かの身分が問題なんじゃなくて・・・・・・」

「じゃなくて?」

「そうじゃなくて。ただずっと働きたいだけなんです。次長と課長と代理と。みんなで。一緒に。ずっと・・・・・・」

 

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悲しみのオ次長。

一人で屋上に上がり、グレに今言われた言葉を思い出してます。

 

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視聴者この構図で既に泣きモード。

オ次長、代理時代の昔の女性部下を思い出してしまいます。

教えられたとおりにやっただけというその女子社員の仕事ぶりは、感嘆するほど見事でした。

 

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『このままこうしていけば、私も会社に残れますよね?』

 

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キツイです。

このシーン、動画貼っておきましょう。

ただみんなとずっと一緒に働きたいだけだと訴える、グレのシーン。

 

 

 

悲しすぎる。

このあとグレはヨンイと一緒に取引先に渡す高麗人参を買いにいき。
嫉妬したベッキが用もないのについてくるという謎のシーンが挟まれます。
謎というより、こちらも宣伝です。(笑)

明日からは旧正月連休。

オ次長はグレに正月のお小遣いをくれます。

断ろうとするものの、「年上にもらったら、喜んで受け取るものだ」とチョン課長に言われ、受け取ることにするグレ。

お金はそのままお母さんに渡します。

次長がくれたと聞き、ありがたい方だとお母さん。

寒空を見つめるグレは、欲をかくなといわれた言葉を思い出してしまいます。

ずっと一緒に働きたいだけだと言った自分を思い出し、涙するグレ。

 

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視聴者も泣きそう。

翌朝。
お母さんはうるさいのが来るので外に出ていろと、グレを外出させます。

正月になると親戚がやってきて、グレをやいのやいのと言うのです。
囲碁のプロになれなかったこと。
せっかく勤めたのに、逃げるように兵役に出てしまったこと。
やっと職にありついても、たかが2年の契約職だということ。
これらの非難に一人立ち向かっているだろう母を思うグレ。

 

正月は家族という名の暴力を確認する場でもある

そこに母をひとり残して出てきたのが気にかかるが

それでもいないほうがまだましだと思い 自分を慰めた

 

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でも・・・・・・行くところがない

僕はどうしてこんなに貧しい人生を送ってしまったんだろう

コーヒーを飲んだり映画を観たり

漢江を一緒に歩いてくれる友だちの一人もいない

 

結局グレは会社に来てしまうのですが、働いている人を手伝おうとすると、休み返上で頑張っても社員になれるわけではないのでやらなくていいと言われ。

どこにも居場所のないグレ。

 

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グレは考え直し、急いで家に戻ります。
母を一人置いてきてはいけなかったのだと。
逃げていてはいけないのだと。

 

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グレは囲碁を始めたときから、なんでも成功しそうな気配があったと話す母の声が庭先から聞こえてきます。
代わりに弁解しなくていいと胸を痛めながら、割って入ろうとするグレでしたが、グレが帰ってきていると知る由もない母は、大きな声でグレを自慢。

「夜中に帰ってくるんだよ。仕事ができるんだろうねぇ。いつぞやは会社の偉い人が夜中に訪ねて来て、ずいぶん遅くまでうちにいたしね。あの子が囲碁をやっていたときも、みんなが会いにきたもんだよ。スーツを着せてもどれだけさまになるか。ぶかぶかのお父さんのを着せても、さまになるんだからね。まるでずっと会社員だったみたいにさ。しかもあの子の会社は、ただの会社じゃないからね。5本指に入る貿易会社なんだから」

 

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契約社員でここまで大騒ぎなら、正社員になったらえらいことになるなと親戚。そんな言葉にもお母さんは負けてません。

「あんたね。契約社員だって、みんながなれるもんじゃないんだよ。あの子は本当につらい目にあって・・・・・・」

 

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泣き声になる母。

「囲碁が駄目になった後、あの子が気にしちゃいけないと思って笑顔で接してたら、あの子のほうがむしろ笑顔を見せるんだよ。あんなにつらい思いしているはずの子が笑うんだ。そういう子なんだよ、うちのグレは!」

 

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許してもらっていいですか。

悲しすぎて無理。

 

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日の暮れた漢江のほとりを一人歩くグレ。

 

忘れずにいよう

僕は母さんのプライドなんだ

できの悪い息子じゃない

 

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お母さんの言葉に、また歯を食いしばるグレ。

あーー。

お母さん。大事にしましょうか。(違)

グレ家のお正月シーンも、貼っておきましょう。
公式のものではないのでリンク切れになるかもしれません。

 

 

 

このシーンは本来、音声だけで処理する予定だったのだそうですが、胸を打つ台詞なので急遽撮影することになったそうです。
いいシーンですよね。あまたいるチャン・グレのお母さんたちも泣かせたことでしょう。

こうして連休が終わり。

ロビーでばったり顔を合わせた専務は、オ次長をお茶でも飲もうと部屋に誘います。

 

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専務はグレを面白がっていました。
余計なことを考えずに、ただ仕事にのみまい進するところが、かつてのオ次長に似ていると。

そして専務は、かつてのあの忌まわしい事件を、何事でもないかのように回想します。
まるで自分は何一つ問題がなかったかのような口ぶりで、業者が発注したものを納品できず、何人か責任を取らされたと述懐する専務。

「あの時も生き残ったじゃないか、俺たち。俺はな、オ次長。サンシク。俺は時々、どうしてお前が俺から離れていったんだろうと考えるんだよ。俺たちはあんなに、戦友のように固く結ばれてたのに」

 

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「あの時責任を取らされて辞めたのは、イ・ウンジさんだけです」

「誰だって? ・・・・・・ああ、死んだあの子? あの子が何か不正を働いたんだよな?」

驚愕するオ次長に言葉を続ける専務。

「お前がなぜまだ営業3課でくすぶってるか、やっと分かったよ。馬鹿なやつ。あの時もあんなに契約社員をやたら庇って。今度はチャン・グレにそうするつもりか?」

 

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お茶は次回にすると席を立とうとするオ次長に、「あの時お前が責任取ると言ったんじゃなかったか? 違うか? 取らないと言ったんだっけ? 記憶があいまいだ」と呟く専務。

専務の部屋を出て、昔の会話を思い出すオ次長。

イ・ウンジではななく、お前が責任を取るのかと詰め寄った専務。

エレベーターから下りてきたソン次長は、ただならぬオ次長の様子に驚き・・・・・・。

 

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屋上で始業前のコーヒーを飲むグレ。

 

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階下にやってきたオ次長とソン次長に気づき、グレはなりを潜めます。

「落ち着いて下さい」

 

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「チェ専務、覚えてないんだよ。ウンジを」

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覚えていないふりしてるのだろうとソン次長。

「いいや。あの人は本当に覚えてないんだ。覚えておく価値がないから。本能的にそういう計算が働く人なんだよ。あの事件で自分のことを完璧に消し去ってる。自分自身が騙されるほどに、完璧に。意図してるんじゃなくて、本能なんだよ。だからこそ怖い人なんだ」

心配そうに見つめるソン次長に、さらに言葉を続けるオ次長。

「ウンジに自己啓発書にでも出てきそうな話を、毎日のようにしたんだ。夜間大学に通え、夢を持て、努力は裏切らない、一生懸命やれば道が開けてくるって」

 

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「賢い子でしたもの」

「俺が分もわきまえず余計なことさえ言わなければ、今頃生きて・・・・・・」

 

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「平穏に会社に勤め、いい男に出会って、結婚して幸せになってただろう。いい子だったから」

オ次長の悲しみに共鳴するソン次長。
オ次長は堰を切ったように、泣き声になりながら言葉を続けます。

「ウンジが笑いながら言ったんだ。
‘ありがとうございます。このままこうしていけばいいんですよね?’って。
まったく同じことを、チャン・グレのやつが聞いてきた」

 

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「駄目だって言ったんだ」

「次長・・・・・・」

 

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「ウンジの時より厳しい時代じゃないか。何の手立てもない希望が、無責任な慰めが、なんの役に立つんだ」

 

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「私は、手立てのない希望や無責任な慰めの一つもかけられない世の中だということのほうが、もっと怖いです。手立てのない言葉だけでも切実に求めている人が、たくさんいるんですから」

断固たるソン次長の言葉に、オ次長が答えます。

「それでも・・・・・・駄目だ」

 

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なんて悲しいラストなんでしょう。

13話が終わった時は、ここがピークかと思いましたが、またピーク更新。

ズドーンときました、14話。

重い。悲しい。切ない。悲しい。

八代亜紀風のリフレインで。

ってお馬鹿なこと言ってますが。(笑)

ちょっと重たすぎませんか、14話。
本当にそうですよね、世の中。同一の労働に差別的処遇。
人と人は、あっち側とこっち側で分断。

誰も望んでないのに、どうしてこんな世の中が成り立っちゃってるんでしょうね。

ため息。

ラストシーンも、動画貼っておきましょう。

 

 

グレはオ次長の苦悩を知って、何を思うんでしょうね。

一緒にずっと働きたいと素朴に願っているだけなのに、自分がそう願うことがオ次長を苦しめることにもなり。でもグレがそう願い続けるのは当然のことで。
何も悪くない人たちが傷つくありようが、つらく切ないです。

グレはオ次長が大好きなので、もう何も言えなくなるかも知れませんね。

それにしてもこのドラマは、『つらいから青春だ』的な言説を明確に拒否していますね。以前の回でのヨンイのセリフといい。

“아프니까 청춘이다/アプニカ チョンチュニダ”という本が2010年の末に発刊され、翌年の8月にはミリオンセラーとなった韓国。
タイトルの意味としては、「つらいから青春なんだ」、「つらいからこそ若者なんだ」といったニュアンスなのですが、ソウル大学の教授が著したこの本は、書かれている実際の内容よりも、そのご都合主義的な使われ方が人々を白けさせています。

確かに青春は悩み多きもの。でも今韓国が抱えているのは、そんな普遍に還元される問題なのかという苛立ち。社会正義が実現されず、持てるものが持たざるものよりすべてにおいて優遇され、機会は到底均等といえず、司法ですら公正から遠い社会。そんなことを考えるゆとりさえ奪うほど、汲々とさせられる日常。

目の前で10代の若者ら何百人もの命を海に沈めた社会の中で、「君がつらいのは若さゆえだ」などという台詞は、全うな感覚の持ち主なら恥ずかしくて口に出来ません。セウォル号沈没事件後、くだんのミリオンセラー的言説への眼差しがはっきり変わったと感じていましたが、そんな要素が溶け込んだこのドラマも、放送が今だったからこそより共感を呼んだのかもしれません。



スカッと胸のすくような一発逆転が起きたら、すっきりするんでしょうけどねぇ。
きっとそんな逆転劇は、この『未生』では起きないんでしょうねぇ。
グレがオ次長やキム代理に出会えているだけでも、現実に照らせば十分ファンタジックだと言われているので。

とは言え、つらすぎるラストはやっぱりこないで欲しいですよねぇ。
この物語は何を持ってハッピーエンドというのか難しいですが、グレには希望があって欲しいとやっぱり思う視聴者です。