みなさま、こんにちは。

今度の日曜は選挙ですね。
なのにまるっきり選挙カーが回ってこなくて驚いています。
有権者のみなさまはどうぞ投票にいかれてくださいね。

さて、いよいよ残すところあと2週となってしまいました。
終わりの近づいてきた『未生/ミセン』第16話、早速まいりましょう。

 

冒頭、自宅で出勤に備え、着替えるグレ。

 

 

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もうしっかりネクタイも締められるようになったグレが、颯爽と出勤中です。

 

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ロビーでソンニュルに会うグレ。

ソンニュル、ニューヘアスタイルで登場です。

 

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でも、変わったのは髪型だけではありませんでした。
憂いに満ちたこの表情。
ソンニュルを案じるグレのモノローグが流れます。

 

両極は相通じる

 

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無気力に耐える術

理不尽と虚偽の過酷な時を耐える術として

ハン・ソンニュルは口を閉ざした

無感覚になる術だけを追及する人かのごとく

時間を消し去っていた

彼は笑顔をなくし

僕たちは彼を失った

 

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煩わしいばかりだった彼のお喋りを懐かしむようになって 既に久しい

でも僕らのうち誰一人として彼に生半可なアドバイスをする者などいなかった

入社して1年5ヶ月

僕らはもう十分知ってしまっていた

試練は自分自身のものだということを

 

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それでも僕は彼に言いたかった

 

 

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‘石を失ってもゲームは続きます’

 

 

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‘ハン・ソンニュルさん’

 

 

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いきなり涙が出てきそう。

我らの癒し系がこんな姿になってしまうなんて。(涙)

先に言っておきますが、この回は本当に沈みます。
救いのない暗さ。

変わってしまったソンニュルのシーン、貼っておきましょう。
こちらの動画は公式のものではありません。

 

 

ソンニュルにこんな顔は似合わない。(悲)

グレは席に着くと、手帳を開きスケジュールを確認。
空欄に‘YES? YES!’と書き込んでいます。

時は11月。

そこへ出社してきた営業3課の面々。

今日は事業計画の決済が財務部から下りる日です。
過去にグレが出したお話にならない企画案をあげつらってからかうキム代理。

 

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すっかり営業部の一員と化しているグレに、営業2課の人々も笑みを送ります。

今日はいけるはずだとチョン課長。オ次長も何も言わずに通したのだからと。

オ次長は素っ気無い顔で宣伝物の目薬をさしているのですが。

その時、グレに入る一通のメール。

「やった! やったぞ! やったあ!」

 

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キム代理が我がことのように大喜びする傍らで嬉しそうに「財務部の予算承認がおりました」とオ次長に報告するチョン課長。

「よくもあんな案に予算つけるな」と心にもないことを言うオ次長は、大声でしっかりやれとグレを激励。

初めて事業を担当する記念として自分とチョン課長にコーヒーをいれてこいと嬉しそうなキム代理です。

同じ頃鉄鋼課では。

ベッキが承認待ちでそわそわしていました。

予算的に難しいところがあるので、承認が遅れているだけだろうとカン代理。

 

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その言葉に、仕事が手につかなくなってしまうベッキです。

ヨンイは化粧室でソン次長と遭遇。
ソン次長は家に帰れず、なんとサウナから出社です。

 

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借金の返済を催促するメールが入り、顔色の曇るヨンイ。
暗い顔のヨンイ気遣い、ソン次長はコーヒーを飲もうと誘います。

二人が向かった先には、雨空を見上げる先客がいました。

 

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今回は本社が資源課のアイテムを取り扱うことにしたそうだがとヨンイに話しかけるオ次長。今期からはグループ本社が資源部のアイテムを統括していくようだと、ソン次長も頷きます。
末端の新人も全員企画案を提出するよういわれ、ヨンイも提出していました。

ヨンイの案が通ったらどうしようと心配するオ次長。

「最近も一人でサンドイッチか?」

「いいえ、一緒に食べることもあります」

どうやらそのようだなとオ次長。近頃はいじめられている様子もないので、足を引っ掛けて転ばす口実もないし、かと言ってすっかり溶け込んでもいないようだし、と。

「オ次長は一日中アン・ヨンイさんだけを見てるみたいですね」とソン次長。

「当たり前だろ! 俺はまだアン・ヨンイさんを諦めてないからな。次の異動の時は、必ずうちに来れるよう、力貸すからな」

 

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その言葉にソン次長は愉快そうに笑い出しますが、ヨンイは自分は個人的に打ち解けるタイプではないので、先輩たちもとっつきにくいはずだと神妙になり。

それはヨンイに付け入る隙がないからだとオ次長は答えます。
男同士ならどっちが上だのとケンカになっても一緒にサウナに行けば終わるが、女が相手だとどうしていいかわからないのだと。

そんな悩みは初めからなかっただろうと話を振られ、自分はO型だからとしれっとしているソン次長。ヨンイも自分はO型だと答えます。

「知ってる? マ部長もO型だよ」

 

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あの人とは血液型すら一緒になりたくないです。

良かった私、A型で。(笑)

ヨンイが席に戻ると、暗い顔をしているチョン課長以下。

 

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ヨンイに驚くべき事実が伝えられます。

「グループ本社が、君のアイテムが一番いいんだと。頭痛いぞ、これは」

「大事になった」とハ代理も深刻な表情。

直後、チョン課長とヨンイはマ部長に呼び出しをくらいます。

 

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本社の人間になにが分かる、ペーパー何枚か見たくらいで決めるなんて公正じゃないと、意味の分からない怒りを見せるマ部長。

「お前の出したアイデアは、俺も考えたけどやらなかったんだ! 何でもかんでも突けばアイデアに、ビジネスになると思ってんのか! ビジネス経験あるのか!」

ヨンイが理不尽な怒りをぶつけられている時、営業3課ではキム代理とチョン課長がグレに資源課の事情を説明していました。

マ部長は資源課3課を推したい。
なぜなら自分は資源3課から上がってきたから。

そのうえ、最近人事でマ部長が外されたとの噂がある。
そんな中で本社が資源2課の味方をしたら、どうなるか?

「ほんとに外されたと思うよな」 byキム代理

二人の解説どおり、ヨンイにやめろと迫るマ部長。
自分がやれないと言えと。

チョン課長はこのためにヨンイはひと月も夜を徹して作業したのにと割って入りますが、もともと弱い人なんで。

 

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「・・・・・・はい」

睨まれただけで、これだもんなぁ。

資源3課の案を押せとごり押しするマ部長。

「担当者に直接出来ないと連絡しろ。そのあと俺に直接報告しに来い」

 

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無言で抗議するヨンイに、「クソ生意気だ」と吐き捨てていってしまうマ部長です。

誰か助けて。
このノネナールを銀河系から追放してちょうだい。

どうして両方ともマ部長のチームなのにそんなことをするのかと引き続き尋ねるグレに、イランの件を忘れたのかとキム代理。

あれと似たようなものだとキム代理は説明します。
自分がバックアップしてきたアイデアは駄目になり、まっさらな新人女性が出してきたアイテムが採用されれば、今まで築いてきたコネクションがパーになるのだと。

「頭痛いだろ? 社内政治」

 

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かと言って避けるのが正しいとばかりはいえないとチョン課長。

「政治は会社にだけあるわけじゃなし。人生そのものが政治だよ。慣れないと。そのほうが早く適応できる」

 

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そんなことに気を払わずに、自分の仕事に集中しろとキム代理。

利益を出してみんなに牛焼肉をおごれと言ってます。

 

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笑顔で答えたものの、内心はヨンイが気になるグレです。

転職して入ってきたチョン課長は、後ろ盾になってくれる上司に恵まれなかったために社内政治に敏感に対応するようになった経緯がありますよね。
酸いも甘いも噛み分けた、という感じでしょうか。

ソンニュルは中国語で取引先に電話。

 

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ソン代理は戻ってくるなりソンニュルにコーヒーを言いつけますが、もはや抵抗する素振りすらありません。

課長がやってきて、仕事のすべてがソン代理の成果となっているのを、苦痛の表情で聞くソンニュル。

 

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ソファーの布を工場に大量発注し、無理矢理期限内に納品させようとしている模様。

ソン代理は計画をイージーに考えています。課長は本当にやれるのかと案じますが、下請けを頼めばその分収益が落ちるので、工場にやらせるとソン代理。課長も「頼もしいと」と結局は笑顔です。

ソン代理の言いつけでソンニュルがコーヒーを入れているところへやってきたチョ課長。チョ課長は大人しくなってしまったソンニュルに思春期みたいだなと言います。

ソンニュルは課長に思い切って自分の懸念を伝えます。
下請けなしで今週中に仕上げさせるのは無理がある、他のチームの分もあるのに到底できると思えないと。

 

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ソン代理が直営工場だけで大丈夫だと言っていたのだから、上手く処理するだろうと誤魔化す課長。

駄目だ、この二人。
二人して潰れなさい。
あの代理にこの課長ありです。

そしてグレは。
資料を熱心に読み込み、カザフスタンについて隅々まで勉強中。

 

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「カザフスタンでは、知らない人に対しても公人にするようにしっかり自己紹介するんですって」

 

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キム代理に聞かれるがままに次々とカザフスタンについて語るグレ。

握手をするときは手に力を込めるとか、親しい間柄ならハグをするなど。
わりかしどうでもいい情報も。(笑)

キム代理もどうでもいいと思ったのか、「香水ダブルで嗅ぐ?」とまたいつものポーズ。

 

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いましたよね、こういう人。

「ハイ、つっ込んでこーい、つっ込んでこーい」などと言いながら、後輩にゲンコツ食らわせる人。

・・・・・・え? 私の周辺限定?

そんなふうに二人がいちゃついている間にオ次長にかかってくる、イ部長からの電話。

「担当者を変えろですって?」

グレを外してチョン課長かキム代理にやらせろと伝えるイ部長に、オ次長は当惑を隠せません。オ次長に構うことなく、グレは契約職で勤務日が1年切っているとイ部長。

オ次長はふた月あれば終わるし、グレが責任もってやり遂げられる事業だと訴えます。準備も万端だし、グレ以上にやれる者はいないと。

そんなオ次長に苛立つイ部長は、本当にグレが責任者になれると思っているのかと問い詰めます。そう思う人は会社に誰もいないし、会社の規定上もそうなっていると。

 

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自分が企画室長に直訴するというオ次長に、なぜ事を大きくするのかと怒鳴る部長です。

オ次長はすぐさま企画室長に直訴に行くものの、契約職のグレにはやらせられないと言われてしまいます。これまで一度も営業職に契約社員を雇ったことはないため、内部規定が作られていないのだと。

 

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ならば先例とすればいいのではとオ次長は食い下がりますが、むしろ企画室長はこの機にこうした混乱が起きないよう、二度と営業に契約社員は採用しないようにする計画だと言います。こうした雑音をなくすためにと。

「・・・・・・雑音? これは不当です。チャン・グレは・・・・・・」

オ次長を言葉をさえぎり、新たな事業には業者はバイヤーまで、社内インフラが全て動員されるのに、やめていく契約社員に任せられないというのが会社の最終的な立場だと企画室長。

「そういうインフラを可能にさせた超本人なのに、事業から外すのは筋違いじゃないですか!」

 

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「話の分からない人ですね。分かりやすく言いましょう。出て行く人をどうして会社が育てなきゃいけないんです?」

 

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「これまでにチャン・グレさんが出した成果もあるのに、仕事をさせないつもりならどうして承認したんですか?!」

 

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とうとうたまりかねて怒鳴るオ次長。

感情的になる問題じゃないと言われながらも、怒って部屋を出てくるオ次長。
怒りのあまり泣きそうなオ次長に、視聴者も泣きそうです。

あんまりだ。

席に戻ると、熱心にチョン課長からアドバイスを受けているグレの姿が飛び込んできて。

 

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視聴者もオ次長と一緒に泣いてます。

ほんとうにあんまりだ。

オ次長はチョン課長とキム代理にこのことを伝え。

 

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「次長! こんなのあんまりですよ!」

「もう決まった」

 

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「あんまりだ! 次長もチャン・グレがふたつきも寝ないで準備したの、ご存知でしょう! それを奪えと? 僕の名前にしろと?
絶対駄目です。いや、出来ません僕は!」

怒りに震えるキム代理。

チョン課長は本当に他に方法はないのだろうかと尋ねます。

「次長も彼がどれだけ喜んでいるか、ご覧になったでしょう? カザフタンの裏通りまで覚える勢いですよ。カザフスタンに婿入りしそうな勢いなんですって! 会社がここまでチャン・グレにひどいことをどうやったら出来るんですか?」

「会社だからこそ、そういうことをするんだよ」

 

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グレだって今まで会社に利益をもたらしてきたのにと、怒りで涙をためながら抗議するキム代理に、グレがたいそうなことでもしたかのように言うなとオ次長。サラリーマンが月給の分働いただけだと。

「・・・・・・で。本当にそうなさるんですか?」

 

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あーーーー。

づらい。

無理。

その頃、こちらもむごいことになったヨンイ。

マ部長の強要に茫然自失で座っています。

 

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ヨンイを素通りできず、少し離れて座るハ代理。

ハ代理はマ部長に従えと言います。
それが一番ヨンイが傷つけられない方法だ。ケンカしたところで、勝ち目がないと。

「ただ単に引き下がれと言ってるんじゃない。
ケンカすべき時と引き下がるべき時を分けて考えろと言ってるんだ」

 

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心配だから声をかけたくせに、チームが不穏になって部長がうるさくなるのが嫌だからだなどとわざわざ言い残して立ち去るハ代理。

そこへソンニュルがやってきて。

「なに脅迫されたの?」

 

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上司は何でも分かってるつもりでいるが、何も知らないと語りだすソンニュル。

「期間内に物は上がらない。現場で問題が起きるはず。見てな」

・・・・・・自分の話をしています。

そして一日中そわそわしているベッキ。

それを見ているカン代理は、ベッキのすべき仕事を指示し。

 

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営業3課では。

グレの背中を見つめるオ次長以下。

 

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みんな泣きだしそうな顔です。

とても言い出せません。当たり前です。言えたら鬼です。

振り返り、キム代理にアドバイスを求めるグレ。
キム代理は感情を押し殺して、グレに指導しますが。

 

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いたたまれず、オ次長は席を外します。

妙な空気が流れるのを打ち消すように、チョン課長もグレにアドバイス。

電話が鳴り、取引予定の業者の持って来た資料をロビーに受け取りにいくグレ。グレが席を外したあと、チョン代理はかつて自分の仕事を奪われた過去を思い出します。

企画書を上げたところ、これは正規入社のエリートだけが任されてきたアイテムなので、君のような転職組が扱える代物ではないと言われたつらい過去。

 

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コ課長は心配し、休憩室でため息をつくオ次長に声をかけ。

担当者が変わることくらい大したことないと言うわりに、すっかり落ち込んでいるオ次長。グレを十分慰めてやれという言葉をベッキが傍らで聞いてしまいます。

グレに渡す資料を持って来た業者の社長は、全社を上げてこの事業に取り組むつもりなのでよろしくお願いしたいと頭を下げ。

 

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部署に戻ろうとグレがエレベーターに乗ると、そこには専務がいました。

 

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エレベーター内でパク課長とヨルダンの件に言及する専務。

やっとグレが誰だか気づいたんでしょうか。
囲碁をやっていただろうと口にします。

いつでも囲碁をやりに上がってこいと言い残していく専務です。

グレは業者の資料をオ次長に渡しながら、業者の社長が大変そうで気の毒だったと素朴な感想を漏らします。あの業者と一緒にやってあげないとという言葉に、オ次長は自分を何様だと思って人様の大黒柱を同情してるのかと怒ります。

驚いて謝るグレ。

そんなオ次長に冷や冷やしながら視線を送るチョン課長とキム代理ですが、オ次長は自分が担当者なら他の人に業務を聞くんじゃないとまで。

そんな言い草ないですよね。

ヨンイはパソコンのモニターを見つめ。
本を開き、一説を読み上げて気を取り直そうとしています。

 

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「世の中楽じゃない」と呟き、意を決して担当者に自分の個人的な事情で引き受けられなくなったと送ろうとするのですが。

 

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どうしても送れず、頭を抱えます。

そんなヨンイの背中を気の毒そうに見つめるチョン課長。

ちなみにヨンイが読んでいた本は、葉山アマリという人が書いた『29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。』という本の翻訳本です。
ちょっとタイトルにギョッとしますが。

一方オ次長には、会社の元先輩が訪ねてきていました。

 

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脱サラしてピザ屋を営む先輩。
上手くいっているかと尋ねると、先輩の顔は途端に曇ります。

やれると思ったのに、店を閉めたのだと。

オ次長不在の営業3課には、イ部長が怒鳴り込み。

オ次長に新しい担当者名にして上げなおせと言ったのに、聞いていないのかとものすごい剣幕です。

 

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「企画室長に会って確認まで取ったのに、一体なにをやってるんだ! どっちかが担当しろ。なんでどいつもこいつも疲れさせる? 守ってやりたい気持ちは分かるが、契約社員には現実的に任せられないんだ!」

それを聞いてしまうグレ。

 

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責任が取れない人間は担当者になれないと、グレが聞いているとも知らず言葉を続けるイ部長。キム代理とチョン課長は背を向けているグレが目に入り、気が気ではありません。

「オ次長が戻ったら、早く上げなおせと伝えろ」

言いたいことを言って行ってしまうイ部長。

キム代理はすぐさまグレに歩み寄ろうとしますが。

「チャン・グレ・・・・・・」

 

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傷ついて行ってしまうグレ。

エレベーターに乗ろうとするグレは、「席がない」とイ・サンヒョンにいわれたインターン時代を思い出してしまいます。

 

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もうほんとに酷すぎるよ。

なんなの。残酷物語?

グレに対するあんまりなシーン。
こちらも貼っておきます。

 

 

 

つらすぎて視聴者も泣かずに見れません。

そんな事態になっているとは露知らぬオ次長。
先輩の愚痴を聞いています。

社内政治に我慢して勝ち進むべきだったのだろうかと先輩。
後悔で眠れないと言います。
かける言葉もないオ次長。

ひと月に3度も海外出張に行き、子どもたちは父親の仕事も分からずただ土産を期待していたが、当時は商社マンとして大そうな仕事をしてると思っていたと先輩。
今となれば子どもの成長も見守れず、妻に苦労ばかりかけてきたと振り返りつつも、どこか懐かしんでいるようです。

昔の忙しかった仕事を回想し、笑顔を見せる先輩。

 

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ひとしきり思い出話に花を咲かせていた先輩ですが、突如声色が変わり。

「会社が戦場だと? 追い出されるまで辞めるなよ。外は地獄だ」

 

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先輩の苦悩をうつむきながら受け止めるオ次長が、静かに顔を上げます。

「そろそろ戦争しに行かないといけないようです」

 

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「そうか? なら俺は、地獄に戻るよ」

見送られた地下鉄の入り口で、部下になにか買ってやれとお金の封筒を渡して去っていく先輩。

封筒には手紙も添えられていました。

会社に復職したいので、手を貸して欲しいと書いてある手紙。
まだ自分のコネクション、自分と関係のある取引先が残っているはずだと。

渋い表情で手紙を読むオ次長です。

外は地獄だと愚痴を言いに来た会社の元先輩のシーンも貼っておきましょう。

 

 

 

こういうお願いをされるのって、かなり困りますよね。

会社を辞めた人間が、外が厳しいからまた戻りたいと言っても、よほどの実力者でもない限り戻れないでしょうし。

そして。

階段で座りこんでるグレ。
電話に出ようとしません。

 

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キム代理は戻ってきたオ次長にグレが知ってしまったと事情を話し、電話しても出ないと伝えます。取引先からも電話が鳴りっぱなしだとキム代理。

国が滅ぶわけじゃなし、ほうっておけと素っ気無いオ次長。

 

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そういう冷たいこと言っておいて。

オ次長は階段を上がり、グレを見つけにいきます。

 

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「何やってるんだ、ここで!」

驚いて顔を上げるグレ。

「担当者のくせに業者の電話にも出ないで。先輩たちはお前の補佐役か! コールセンターか!」

 

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「降りて来い」

その言葉に、仕方なく降りていくグレ。

しょんぼりと席に座るグレに、営業2課の女性も同情一杯のため息をつき。

 

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涙が。

この回何度目の涙だろう。

チョン課長は後ろからグレをしばし見つめ、外回りに出かけます。

 

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グレの悲しみだけじゃない、みんなの悲しみが伝わってきて。
苦しいですね。

実際問題として、契約社員が契約を打ち切られるのは、本人へのダメージが計り知れないのは当然として、同僚を失う正社員にとっても大きな心の傷になると言います。
正社員の側も、親しくなった同僚を何度も何度も失っているんですよね。

専務とロビーで顔を合わせたチョン課長。

営業3課は最近どうだと聞かれ、部屋に上がっていきます。

グレの件を聞き、専務は呆れたようにオ次長は心の病気だと笑います。
終わりが見えているのにと。
歳をとっても変わらないそういうところが、時々良くも思えると専務。

 

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その言葉に、チョン課長は思い切って専務がグレに力添えしてくれるわけにはいかないかと切り出します。

驚いたように無言になる専務に、すぐに謝るチョン課長。

 

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この展開が、吉と出るか凶と出るか。

少なくとも腹黒専務が、あの‘取るに足らない青年’がチョン課長の心まで掴んでいることは知ってしまったわけですから。

その頃資源課では。

チョン課長がマ部長に対応が遅いと怒られていました。

ヨンイにも心の準備が必要だとチョン課長は言うのですが、マ部長は昇進したくないのかと脅し。

なすすべなく、ヨンイを呼び出すチョン課長。

 

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「諦めきれないか? だったら、私から頼む。昇進審査がかかってるんだ。マ部長をプッシュしてやろう」

 

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すっかり悩んでしまうヨンイ。

 

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ふと同じような状態のグレが目に付きます。

 

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でも僕らのうち誰一人として彼に生半可なアドバイスをする者などいなかった

入社して1年5ヶ月

僕らはもう十分知ってしまっていた

試練は自分自身のものだということを

 

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こうして。

マ部長の元へ行き、私のアイテムには無理が多かったと、心にもないことを話すヨンイ。

 

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薄笑いのマ部長は、本心で言っているのかと尋ね。

その様子を怒り心頭で見つめるチョン課長です。

一方ソン代理は、無理難題を押し付けた工場労働者たちのボイコットにあいます。

会社まで抗議に訪れた労働者たち。
ソンニュルには馴染みのウルサン工場の人たちです。

 

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出来ないとはっきり言ったのに、ソン代理が耳を貸さず押し付けたのだと労働者たち。労働者たちは老朽化した機械で一日4時間ほどしか眠れずに働いていたのです。そんな非人間的な扱いをしたソン代理は、謝るどころか引き受けた工場長に文句を言え、復帰しなければ工場労働者の責任を問うと強行姿勢です。

ソン代理が労働者たちを学がないから話が通じないなどと罵ったため、怒った人々は明日からストライキに入ると出て行き。

課長はソンニュルにどうにかしろオロオロするばかりですが、損害が出たらすべて労働者たちにかぶせるのでこのままでいいと言うソン代理に危機感を抱き、自分が掛け合ってくるとソンニュルは降りていきます。

ところがソンニュルが来ても、人々の怒りは静まりませんでした。

食事をしながら話し合おうというソンニュルに、そんな場合かと怒り出すリーダー。

このまま帰ってストに入れば、労働者たちが損するだけだとソンニュルは心から言うのですが、その言葉はソンニュルの変節と捉えられてしまいます。
結局お前もオフィスでオーダーだけしてれば済むと思っている、あいつらと同じだと。

 

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無理強いで物事が解決すると思っているのかと別の労働者。

「お前には親も家族もおらんのか!」

激しい怒りに触れ、落ち着かせようとするソンニュルですが、また別の労働者に今度は襟首を捕まれます。

「お前だったら、老朽化した機械で働けるか?」

「おじさん、いえ、班長さん。なにか誤解されたようですが・・・・・・」

 

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「誤解だと? 家族がわし一人に頼ってるんだ。それがどういう意味か、事務所で悠長に座ってるお前みたいなやつに分かるか?」

「僕、ハン・ソンニュルです! 現場のために生まれた、あの男ですよ!」

「そうか? だったらお前が現場に行け!」

怒った労働者に力任せに叩きつけられるソンニュルです。

グレは資料を仕上げると、切なく自分のファイルをしばしみつめ。

オ次長にカザフスタンの案件の資料を渡しにいきます。

 

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資料を渡され、「お疲れ」と素っ気無く声をかけるオ次長。

言葉を続けるグレ。

「次長。カザフスタンの担当者を・・・・・・変えてください」

 

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「分かった。そうしよう」

グレは一礼し、席に戻るとまた仕事に復帰し。
その背中を泣きそうな目で見つめるオ次長です。

ベッキは仕事でまたミス。
この子は一日中ミスしてますね。

 

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その時、おめでとうと声をかけるカン代理。

ようやく承認が降りたのです。

喜びもつかの間、グレは結局担当が変わったのだなと呟くカン代理。

ベッキはそっとグレを覗きにいくのですが、いつもどおりの姿を見せるグレに何も声をかけられません。

 

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ソンニュルは現場に嫌われたショックを拭えずにいました。

自分は現場で働くことに自負を抱いていると専務に答えた日を思い出すソンニュル。

 

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その時、さきほどの労働者が電話をかけてきて、会うことに。

怪我は大丈夫かと心配する工場労働者のおじさん。

 

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ベンチに並んで腰掛け、さっきソンニュルを力任せに倒した人について話を聞くソンニュル。

あの人は自分の実の兄だとおじさんは打ち明けます。1年前までは一緒に機械を回していたものの、事故で指を二本切断してしまった人だったのです。問題の、老朽化した機械のせいで。

 

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あのラインでは1年に1度は事故が起きていると聞き、ソンニュルは先ほど襟首をつかまれながらぶつけられた言葉を思い出します。

自分たちは仕事をしたくないと言っているのではなく、自分の手を守ろうとしているのだとおじさん。

「この手に家族の糧がかかってる。うちの息子の学費がかかってるんだよ。俺がいなくなれば、俺の家族もなくなるんだ。お前はあんなにブルーカラー、ブルーカラーと言っていたのに、そういう家の息子なら、こういうことは分かっておいてくれないと駄目だろう?」

 

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涙ながらに話を聞くソンニュル。

視聴者ももう何度目か分からない涙です。

ソンニュルの涙のシーン、貼っておきましょう。
若干次のシーンにかぶってます。

 

 

 

悲しい。

工場での事故は現実とオーバーラップするだけに、余計に悲しいシーンです。

夜遅く、電気を消してフロアを出るグレは。

ちょうどベッキと顔を合わせ、二人で飲みにいきます。

 

 

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今日ほど自分のスペックが恥ずかしかったことはないとベッキ。

グレはスペックを恥じることなどないと答えますが。

「僕は今日分かったんです。
チャン・グレさんの過ちじゃないし、僕の過ちでもないし、僕のスペックが悪いんでも、チャン・グレさんの過去が・・・・・・。とにかく、僕たちの過ちじゃないと、はっきり分かりました。
だから・・・・・・“乾杯~!” でもしましょう」

 

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弱々しい笑みを浮かべ、静かにグラスを合わせるグレに、ベッキはそれ以上の言葉はかけられず。

慰めの言葉なんて、見つからないですよね、グレに。
一緒に怒ってあげることすら、傲慢と思えてきます。
それでも罪悪感から逃げることなく、こうしてグレと共にしたベッキ。かなり成長しましたね。

オ次長は先輩の家を訪ね。

家の前で飲んでいる先輩の妻から聞き、飲み屋にやってきます。
どうやら先輩は、いつも飲んでばかりいる模様。

 

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封筒を返しながら、こういうことしないでくれ、子どもに顔向けできないだろうと口を開くオ次長。

精神をクリアにしておくよう諭すオ次長。
酔っていては、チャンスが訪れても何も出来ない。
仕事が上手くいっている時も酔うのは危険だが、上手く行かない時も、酔うのは危ないと。

オ次長はグレのことを話し始めます。

「うちの新人、昔の先輩に似てるんです。誠実で、仕事を後回しにしないところ」

 

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「でも違うところがあるんです。頑張ってるけど自然で、情熱的だけど、無理がない。若いのに、酔ってないんですよ」

別れ際に先輩に名詞を差し出すオ次長。

「キム専務? 俺が追い出されるとき、黙ってみてた人?」

 

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退社して会社を興したのだが、専門家がいなくて困っていたので連絡してみたらどうかとオ次長。昔のことで憎まないであげてくれと言います。

ありがたく名刺を受け取る先輩は、その新人が自分のようにならないようにしてやってくれと言います。

「上手くいけばいいな、そいつ」

先輩と別れ、うなだれて道を歩くオ次長。
ふと携帯を取り出し、グレに電話します。

帰ったかと尋ねるオ次長に、帰ったと答えるグレ。

 

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「チャン・グレ」

「はい次長」

「酔うなよ」

 

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「はい」

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グレはオ次長が切った電話に「はい。酔ってません」と呟き。

 

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酔っていられません

石を失っても ゲームは続くから

 

グレに電話するオ次長のシーン。貼っておきます。
先輩に会うところから始まっています。

 

悲しいシーンばかりでつらいです。

翌朝。

ソンニュルはウルサン工場の労働者たちを説得できなかったので、今から下請け業者を探すと課長に報告します。

 

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ええかっこしといて結局口だけかと、盗人猛々しいソン代理。

現場の労働者一つ戻せないでと悪態つきますが。

 

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向き直り、鋭い眼光を光らせるソンニュル。

「現場を無視するなって言ってんです」

 

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・・・・・・おお?!

この口調、もしやソンニュル、復活?!

課長に、老朽化したラインを稼動させて生産しろと突くのが事務方の仕事ではないと語るソンニュル。初めから出来る仕事を任せないとと。無理があるとソン代理も初めから知っていたはずだときっぱり言い切ります。

異常者のようなソン代理は、もしちゃんとした下請けを探せなかったらどうなるか分かっているかと脅しますが、さすがにソン代理の問題に気づいた課長が制止。
とにかく下請けを探さないと、ペナルティを課されることになるので頼むといいます。

老朽化した機械を回したほうが良かったと気づいても後の祭りだと凄むソン代理にぐっと耐え、ソンニュルは早速下請けを探し始めます。

 

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電話を切り、ため息をつくソンニュル。
いつものくせで、センター分けにしてます。

「・・・・・・早く髪を伸ばさなきゃってんです」

 

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この子の力の源は、センター分けにあったのね!(笑)

ソンニュル復活の兆しが見れるこちらのシーンも貼っておきましょう。

 

 

 

復活しろ~、ソンニュル~!

そして資源課では。

問題発生。取引相手が倒産の危機だと現地からチョン課長に一報が入ります。

声を聞きつけ、電話をもぎ取るマ部長。

 

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その間、保険に加入してあるかを確認するヨンイ。

保険には加入していました。

電話で話しながら大声で資源2課の面々を怒鳴りつけるマ部長。
会社は保険に入っているので損害はないとチョン課長が言おうとするのですが、マ部長は部下の前でチョン課長を電話でずんずん小突き。

チョン課長だけでは飽き足らず、ハ代理やユ代理に対しても、今まで何の仕事をしてきのかと順繰りに小突いていきます。

ヨンイの段になり、胸を小突くわけには行かないので頭を受話器で小突こうとするのですが。

「部長!」

 

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チョン課長が声をかけ、ヨンイがやられるのを止めます。

会社が保険に入っているのを、今確認したと低い声で伝えるチョン課長。
保険に入っていれば済むのか、スケジュールが押すのはどうするんだとマ部長は再びチョン課長の胸を受話器で小突くのですが。

 

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なんとその手を止めました!

電話を奪い、まず相手との会話を終わらせるチョン課長。
部長に向き直ると毅然と言い放ちます。

「部長。私の体、いえ、私たちの体を、二度と小突かないでください」

頭こそ下げたものの、あまりに断固たるその表情に、何も言えないマ部長。

すごいチョン課長! どうしちゃった?!
なんて思っていたら。

震えが止まらないの図。(笑)

 

 

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「ご立派でしたよ。いい加減震えないでください」と薄笑いですからね、ハ代理なんて。(笑)

神妙に頭を下げるヨンイに、「いや違うよ。みんなでやられたんだから」と答えるチョン課長。

「これで借りは返したぞ」

 

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課長の言葉に笑顔を見せるヨンイと、ヨンイの笑顔につられるハ代理。

「これで俺たち全員死んだぞ」とハ代理は妙にすっきりしています。

泣き声のユ代理に笑みがこぼれる資源2課の面々です。

マ部長に初めて毅然とした態度を取り、震えが収まらないチョン課長のシーン。これは貼っておかなきゃですよね。

 

 

 

マ部長って異常ですよね。

あれで社会生活送れてるっていうのが、世界の七不思議だわ。

あんな人にも妻とかいるんでしょうか。身震いしますけど。

あーあ。ここで終わってくれたら、せめてちょっとは笑って終われたんですが。
この回はつくづく暗いほうへ落とす回みたいです。

イ部長がオ次長を呼んで、自分の管理してきたアイテムを差し出すんですよね。確実なのでこれをやってみろと。ある程度先方と話がついていると言われ、意味が分からないオ次長。

 

 

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「分からないのか? それとも分からないふりしてるのか?」

イ部長の苛立ちに重なる専務の姿。

専務はグレの履歴書を眺めてるんです。

 

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なぜこの件を自分に渡すのかと当惑するオ次長に、「ヨルダンの件もうまくやっただろ」とイ部長。

「これも引き受けて、実績を上げろ。俺の席をお前にトスして昇進するから」

確実なアイテムなので、成果を出せと繰り返すイ部長に、疑念を口にするオ次長。

「もしや、専務から渡されたアイテムですか?」

そうだと答えるイ部長。

エンドロールには専務が置いたグレの履歴書の先に映る、太陽光パネル輸出に関する中国案件のファイル。

そして、オ次長がグレの後姿を何かを決意したように見つめる姿で、ラストです。

 

 

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うわ~、なによこれも~。

またオカルト始まりそうですよ。

このおどろおどろしい雰囲気。

これって、オ次長が危険と知りながらグレを賭けて専務の提案にあえて乗るとかいう筋書きではないんでしょうか?

だとしたら、チョン課長の使おうとした「政治」は、相当なやぶ蛇になる可能性大ですね。

あ゛ーーー。

とラストのあまりの不穏さに全部持っていかれそうになっておりますが。
とにかくつらい回でした、16話。

グレにあんな仕打ちするくらいなら、ほんと、オ次長が言うとおり初めからグレの案を採用しなければいいのに、利益だけはちゃっかりグレから出そうってわけですよね。
会社はそういうものだと言われればそうなのですが、そうは言っても会社組織も結局財産は『人』なのに。財産である『人』を大事に出来ない組織なんて、結局は滅びるんじゃないかと思ってしまいます。思うというより、願望?!(笑)

ヨンイのエピソードもあんまりな話でしたが、あのマ部長は最終的には失脚するんじゃないかと推察。
ええ、これも私のたっての希望です。
マ部長はさよならさせて下さい。
あの人が宇宙のチリと化しても、まるきり悲しくない自信があります。

そして、ボードレールが出てきた意味が、ここで一つまた語られましたね。
今度は「酔うな」と。自分の可哀相さに、酔うなということですよね。
グレの状況を知ってなおそう言える人、宇宙にオ次長以外いるんでしょうか。

しかもグレの「酔え」はオ次長に『申し分なかった』と言ってもらった時に発動しているわけですから。
グレはこんなささやかな瞬間に、ここぞとばかりに酔ったのかと思うと、胸が詰まります。
「酔うな」と言われたグレは、それでもオ次長にもらった言葉に唯一酔いながら、このつらい現実をまたクリアな精神で歩いていくんでしょうね。

はー。

そんなわけで、とうとう、残すところあと4話。

『未生』は毎回視聴率のみならずつらさ指数も更新してくるので、ラスト4回に向かって更に更に、信じられないつらい話を織り込んでくるんじゃなかろうかと、正直戦々恐々としていますが。

17話、覚悟してみようと思います。

はー。『未生』が終わったら「未生ロス」に罹りそうです。