みなさま、こんにちは。

今日は話題のポテチ「ハニーバターチップ」を売り上げで抜いてしまった、後追い商品のスミチップ「ハニーマスタード味」について、取り上げてみます。


先日ここでもお伝えした、ヘテカルビーの新製品「ハニーバターチップ」。(過去記事はコチラ
アカシアのハチミツとフランス産発酵バターを組み合わせた、これまでにない「甘じょっぱいポテチ」が消費者の心をつかみ、工場をフル稼働しても品薄状態が続くほど好調な売れ行きを見せているとご紹介しました。

ところがですね。

消費者のニーズに供給側が追いついていない隙を縫って、やっぱりライバルがやってくれちゃったんです。


先月12月17日にノンシムから発売された「スミチップ」の「ハニーマスタード」味。
ヘテカルビー「ハニーバターチップス」の後追い商品として開発されたこのポテトチップスが、ひと月で360万個を売り上げ、韓国内スナック菓子の月当たり売り上げ最高記録を塗り替えてしまいました。



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スミチップの「ハニーマスタード」味のひと月間の売り上げは、一袋2400ウォン換算で約86億ウォン。ヘテカルビーの「ハニーバターチップ」は8月の発売から100日足らずの11月半ばまでで103億、先月12月末までで累計200億とも報じられているので、単純に比較してみるとスミチップの「ハニーマスタード」味の売り上げがなかなかすごいことになっているのは分かります。

スミチップの「ハニーマスタード」味がこんなに売れているのには、勿論「ハニーバターチップ」がいまだに品薄状態であることも関係しています。

ヘテカルビーの「ハニーバターチップ」が食べられないなら、せめて類似の商品をと買い求めた消費者が、「こっちもウマイ!」と飛びついたというわけです。

まさに「仁義なきハチミツ味ポテチの戦い」であります。(笑)



後追い商品(またの名を真似っこ)であるスミチップの「ハニーマスタード」は、写真をご覧いただいてお分かりのとおり、厚切りギザギザタイプ。



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食べた人たちの感想を見るに、甘みはやや控えめで、マスタードがしっかり効いている様子。
鼻にツンとくるという声も多数きかれます。
ちなみに、辛いものはお手の物に思える韓国の人たちも、実は唐辛子以外の辛味には意外に弱かったりするんですよね。ちょっとしたワサビやからし(マスタード)に「辛い、辛い」と泣くのは、わりと見かける光景だったりします。(笑)

どんな味なんでしょうね。
チキンソテーなどでよく使われるハニーマスタードソースの感じでしょうか?
それだったら美味しいような気がしますね。


しかし、スナック菓子単品の月間売上高で抜かれてしまった、ハチミツ味ポテチ元祖@韓国の「ハニーバターチップ」も、負けを認めたわけではありません。
むしろ、「“ハニートントン”とのあわせ技なら、王者はわれわれ!」とばかりに、ヘテ製菓は本日“異例”のプレスリリースを発表。

それによりますと、発売以来毎月75億ウォンを売り上げ、4ヶ月連続で完売しつづけている「ハニーバターチップ」に加え、今月7日に新発売となった「ハニートントン」の売り上げは、15日目で35億ウォンを記録。2製品を合わせれば月末には110億ウォンの売り上げが見込まれ、前人未到の境地であるこの数字は当面破られることはないだろうというのが、プレスリリースの大まかな内容。


合わせる意味もよく分かりませんが、そもそも「ハニートントン」ってなによ?!(笑)


真似された上に売り上げも上回られ、ヘテ製菓が相当心情的にギリギリきているであろうことは消費者としても想像に難くありませんが、いきなり「当然のように」新製品名出されても、意味が分かりませんよね。


ご説明しましょう。

ヘテ製菓は、実は「ハニーバターチップ」の姉妹品として、今月7日に新製品「ハニートントン/HONEY TONG TONG」を発売したのです。



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「ハニーバターチップ」と「ハニートントン」を並べてみると。



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似てます。あまりに似てます。
誰の目にも「セルフパクリ」の様相。(笑)


こちらの新製品は、ジャガイモを原料としているものの、三角形をしています。

こんな感じ。



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写真で見る限りは、「サッポロポテト バーベキュー味」の三角形版といった感じでしょうか。

シーズニング(味付け)は「ハニーバターチップ」と全く同じなのだそうです。
食べた人の評価で言うと、「ハニーバターチップ」よりもジャガイモ感が弱いという声が多々見受けられます。


ここまで読んで、既に多くの方が疑問にお思いではないかと思います。


「なぜに売れている“ハニーバターチップ”を増産せずに、わざわざ同じ味の姉妹品を出すの?」


実はここには、わけがありました。


「ハニーバターチップ」がカルビーとヘテ製菓の合資会社「ヘテカルビー」の商品であることは、過去の記事でご紹介したとおりです。
「ヘテカルビー」として「ハニーバターチップ」を製造しているのはムンマク工場ただ一箇所のみですが、ポテトチップスが作れるラインを新たに作るには、100億ウォンから200億ウォンほど新たな投資が必要とされ、生産設備も輸入しなければならないのだそうで。

いま爆発的な売れ行きだからといって、行く先々まで売り上げが保証されるとは限らない。経営的な観点から見れば生産ライン増設のための資源投入は難しいですよね。

一方でヘテ製菓は、ポテトチップスではない一般のスナック菓子の製造工場をチョンジュに持っていて。
ヘテ製菓はそこに活路を見出しました。

これ以上の増産がかなわない「ハニーバターチップ」の姉妹品として、チョンジュ工場で「ハニートントン」をつくることにしたのです。
生のジャガイモをスライスして作るポテトチップスではなく、すったジャガイモの粉末を原料とする「ハニートントン」なら、既存のヘテ製菓チョンジュ工場で作れます。

ここなら新たな設備投資を要さずに「ハニーバターチップ」味のお菓子が作れる。

決め手は結局は、味。

このことに気づいて実行に移すまで、本当にわずかな期間です。

すごいなぁ。
姉妹品「ハニートントン」を作り出した事情も頷けますし、次の一手を打つまでの早さにも驚いてしまいました。

研究に研究を重ね、やっと美味しいと認められる大ヒット商品を生み出したのに、他社がいいとこ取りして売り上げを上回っていくなんて、私が開発者なら悔しくて夜も眠れません。間違いない。
お金も設備もないので増産体制も整えられない。これもまた切ないです。
でもそれに負けず、世間から「なんで増産しないんだ。わざとじゃないのか?」とあらぬ疑いまで向けられながら、手塩にかけて開発したシーズニングを使って別の工場で新たな商品を作り出したのですね。なんとガッツがあるんでしょう。「セルフパクリ」なんて言い方して、本当にごめんなさい。(笑)


と、気持ちの上では完全に「判官びいき」になっているのですが、とはいえそこは食べ物。

どっちが美味しいんでしょうね。
ぶっちゃけ、最後決めるのはそこですよね。

なにしろワタクシ、いまだに「ハニーバターチップ」はおろか、カルビーのポテトチップス「はちみつバター味」すら食せておりません。
お友だちからは「セブンイレブンに売っている」と情報を寄せてもらったのですが、うちの近所にはセブンイレブンがないんです。これいかに。(笑)

無事韓国に行って食べたとしても、真似っこのスミチップハニーマスタード味がめちゃめちゃ美味しかったらどうしようと、そこにも一抹の不安がよぎります。
「いつでもどこでも売ってるし」などと裏切りのコメントを平気で発する日が早晩来やしないかと心配です。なにしろ「ハニーバターチップ」、いまだに韓国内でも食べれてない人続出なんです。品薄感、まだまだ漂っているようなのです。

巷の大手スーパーに大量に出回っているとされる、スミチップ「ハニーマスタード」味。何しろ元々ポテトチップスを作っていますので、供給量でハニーバターチップスを軽く圧倒しているのは言うまでもありません。希少価値は断然「ハニーバターチップ」が高いものの、売り場で実際に山積みになっているのは「スミチップ ハニーマスタード味」とくれば、浮気が本気にならないと、誰が断言できるでしょう。


・・・・・・ポテチ一つに大袈裟すぎです。すみません。(笑)


ちなみにスミチップ「ハニーマスタード」、もう一つズルしてます。

だって、CMがですね。

先月あたまに兵役を終えたばかりのユ・スンホ君なんです。





どうしてそんなことしたの?
僕のいない間、ポテトをなんでもかんでも食べたりして。

秀美(スミ)なポテトは、スミチップスだけ
新しく出た“スミチップ ハニーマスタード”
なんでも食べちゃ駄目だからね。




ずるっっ!!

自分が真似っこなのに!

しかもユ・スンホ君に言わせるなんて!


こういうことがあるから、恐ろしいんですよね~。
ファンがユ・スンホに全部持っていかれるっていう。
もはや商売の仁義やら味やらがどうでもよくなるっていう。

ずるいですよね~。

でもユ・スンホ君。お帰りなさいませ♪



CMを見たおかげで主旨がぐらついておりますが(笑)、なにはともあれ「仁義なきポテチ王決定戦」。お菓子業界はこの「戦い」を、停滞していた製菓市場活性化の好機と受け止め、歓迎しているそうです。

確かにこのところ、お菓子でこんなに盛り上がった商品、なかったですよね。

話題のスナック菓子の数々。是非私も食べ比べてみたいです。