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15 2011年11月
みなさま、こんにちは。
ソウルの暖かな陽気も一変し、今朝の気温は3℃。
それでも帰国した日本のほうが寒く感じるから不思議です。
体がすっかりオンドル部屋の暖かさに慣れてしまい、室内の冷たさを余計に感じます。
ソウル滞在中の色々なことを後付けながら記しておこうと思います。
韓国に旅行に行って伝統茶屋でお茶を飲む方も多いと思いますが、今日は「五味子(オミジャ)茶」について。
日本のスーパーなどで普通に売られている韓国の伝統茶といえば、代表格は柚子茶ですよね。
甘すぎてカロリーがついつい気になってしまいますが、風邪を引きそうだなと思った時に温かい柚子茶を飲むと症状がちょっと収まることがよくあります。
柚子茶ほどにはメジャーではないですが、同じく伝統茶に「五味子(オミジャ)茶」という漢方の飲み物があります。
主に夏場に冷やして飲むイメージですが、冬場にホットで飲んでも美味しい五味子茶。
「五味子」と呼ばれる漢方を一晩水に浸して養分を抽出し、黒砂糖や蜂蜜などの甘味料を好みで加えた飲み物が五味子茶なのですが、その名のとおり甘み・酸味・苦味・辛味・塩味の5つの味を併せ持つとされています。
ロゼの色合いと赤い実がきれいなので私も伝統茶屋でよく注文するのですが、甘味料の甘みと酸味、多少の苦味までは感じられるものの、辛味と塩味は今のところ私は感じたことがありません。
漢方的な効果としては咳止めや疲労回復、消化機能の正常化などの効能があり、寒い季節にも最適なその五味子茶を今回の滞在中仁寺洞(インサドン)で飲む機会がありました。
マッコリとチジミ(パジョン)を提供するお店は大抵伝統茶も売っているので、友人たちは粉末の松の葉入りマッコリ、私ともう一人のお友だちは五味子茶を頼みました。
松の葉の粉末がいかにも溶けそうもない感じでたっぷり入ったマッコリを韓国の友人が「混ぜれば溶ける!」と力強く断言するので、宴席を共にした人たちが面白がって代わる代わる混ぜてみるのですが、これが本当に溶けません。
この全然溶けていない感じ、伝わるでしょうか。(笑)
すり鉢の要領で鉢にこすり付けてみたりと悪戦苦闘するものの、木の器の中で液体が無情にぐるぐる回るばかり。
結局みんな粉末の塊を浮かべて飲んでいました。
そして、私が頼んだ松の実を浮かべた五味子茶。
一口飲んだ瞬間に感じたシュワシュワ感。
なんだかスパークリング・ワインを口に含んだ時のような口当たりです。
まさか、五味子茶にアルコールが入っている筈がないと思いつつも、お酒の飲めない人間はアルコールに敏感です。
そろそろと口をつけていたのですが、やっぱり何かおかしい。
なんとなくあまり飲み進めずにふと隣を見ると、一緒に五味子茶を頼んだ下戸仲間のお友だちの顔が真っ赤ではないですか。
これは間違いないと確信し、お店の人に尋ねてみたところ、なんと五味子茶には醗酵・熟成させたものとそうでないものがあるとのことで、このお店のものは醗酵させたものでした。
かくして我が下戸グループは、五味子茶で酔うという前代未聞の事態に陥りました。(笑)
付け加えますと、醗酵・熟成させた五味子茶も、かすかなシュワシュワ感があることを除けば一般的な五味子茶の美味しさと変わらず、よほどお酒が飲めない人でない限り赤くなったり酔うほどにアルコール度が高いとは言えないだろうというのが、飲んでみての感想です。
五味子茶で顔が赤くなるのは、人類多しと言えども全世界に100人もいないのではないかと思います。
数字はでまかせですが。(笑)
アルコール化した五味子茶もあるとの新たな発見をした数日後、今度は本草学(漢方)を学んだ友人手作りの五味子茶をいただく機会を得ました。
五味子茶のエキスを好みの濃度で水で割って飲むのです。
五味子の赤い実がいかにも美味しそうなのですが、実は食べるとものすごく不味いとのこと。
絶対に食べちゃ駄目と念を押されたので、冒険はしないでおきました。
黒砂糖で甘みをつけた手作りの五味子茶、とても美味しかったです。
韓医院(漢方医院)で仕入れた五味子を友人が分けてくれたので、私も美味しい五味子茶作りに初チャレンジしてみます。
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8 Responses for "2011年11月 ソウル③"
おかえりなさい。
前回に引き続き、ソウルの、韓国の日常的文化的な話題はとても嬉しいです。
しかも写真入りでとっても分かりやすいです。ありがとうございます。
そして、これまでの文章中でも、ときどき織り交ぜてくれていますが、
様々なことの韓国語での呼び名は、是非覚えておきたいと思います。
五味子茶飲んでみたいな。
私も明日は韓流仲間と近場の韓国料理店でランチです!
普段食べられないものに挑戦したいと思っています。
さとみさん、こんにちは。
日本に戻ってまいりました。
コメントどうもありがとうございます。
韓国の日常的な話題も楽しんでいただけているようで、なによりです。
お友だちとの韓国料理ランチ、楽しそうですね!
私も近々「新大久保のコーヒープリンスにホンモノのプリンスはいるのか?!」企画を友人たちと実行する予定です。(実行日未定)
いえ、単に新大久保のコーヒープリンスに一度冷やかしにいこうと言い合っているという話なのですが。(笑)
美味しくて楽しいランチタイムになりますように。(^ー^)
香夏さん こんにちは~♪ そしてお帰りなさ~い♪
気候にも恵まれたご旅行だったようで良かったですね♪
旅の疲れは残っていませんか?
念願のタートルネックは結局お召しになりました?(笑)
前回の記事「ペペロデー」を読んで若かりしOLの頃のバレンタインデーを思い出しました。
当時勤めていた会社は社内の全員に義理チョコを渡す暗黙のルールがあったため、
数日に分けて大量のチョコを会社の倉庫に運び入れておき、
当日は仕事もせず一日掛かりで配って回っていました。
出費もかさみ地獄のようなイベントでしたが、今思えば平和な光景です(笑)
今日の記事で五味子茶を初めて知りました。
ローズヒップティーみたいな色で可愛いですね♪
来週ソウルに行ったら是非飲んでみようと思います。
イケる口なので松の葉入りマッコリとついでにトンドン酒にもチャレンジしてきます(笑)
ソウル灯祭りはかなり賑わっているようですね。
土手まで降りるのに1時間並んだという話を聞きました。
やはりこのようなイベントは最終日が一番混雑しますよね、、、
イベント最終日に行くので迷子にならないか心配です(笑)
また楽しい記事をお待ちしています♪
小池さん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。帰ってまいりました。(^ー^)
念願のタートルネック、無理やり着込んでみたのですが、暑くて大変でした。(笑)
韓国料理のせいもあるのか、普段よりも体がぽかぽかしていたので、いま日本の寒さに震えています。
外気はソウルのほうが寒いはずなのですが、不思議ですね。
それにしても社内中の方にチョコを渡さなければならなかったなんて!
想像する分には楽しそうなのですが、実際は「地獄のようなイベント」だったのですね。
でもやっぱり想像するとちょっと楽しそうです。すみません。(笑)
マッコリとトンドンジュを分けていらっしゃって、さすがです。
マッコリに熟成する手前のお酒がトンドンジュですが、お米っぽい食感が少し残っていて口当たりがいいですよね。
マッコリよりもマイルドなところが、より下戸に嬉しいお酒です。
マッコリやトンドンジュが置いてあるお店なら、きっと五味子茶も美味しいヘムルパジョン(海産物とネギのチジミ)もありますね。
いいですね~♪
・・・なんて書いていたらお腹が減ってしまいました。(笑)
灯祭りに行かれるとのこと、是非楽しんできてください。
川沿いに下りるまで1時間並ぶとまでは知りませんでしたが、土手に着いてからもなかなかスムーズには歩けないと思いますので、歩きやすい靴でお出かけくださいませ。
結構足元が暗い上に道もでこぼこしていますし、人の多さで足元がさらに見えにくいので。
最終日は週末ですので、すぐ隣りの明洞(ミョンドン)も恐ろしい人混みが予想されますね。
でも、ソウルといえばあの活気こそが醍醐味ですので、人混みのスリに注意しつつ(いえ、本当にいるのです。笑)、存分に楽しんできてくださいませ。
楽しいご旅行になりますように♪
こんばんは~!お帰りなさいまし。
数年前の旅の折、インスタント五味子茶を買って帰ったのですが
あまりに甘くて、1箱分飲みきれませんでした…
やはり、天然のホンモノが味も良いし体にもよいんでしょうね…
機会があれば次回は五味子を買おうと思いました。
しかし私の長年の疑問なんですが…
ゆず茶、我々の感覚では「茶」ではないですよね。
植物や実から抽出されたものが「茶」の定義ではないかと(笑)
もしかしたら、そもそもはゆずの皮から出していたのでしょうか…
そしてマッコリに松の葉パウダーですか?!
体にもよさそうで香も悪くない、と想像いたしますが、どうも見た目が…
お味のほどはいかがだったのでしょうか、気になります。
けいこさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
確かにインスタントのお茶類は甘すぎますよね。瓶ものも甘いですし。
ただ、韓国もこれからは甘さ控えめの時代に入るでしょうね。
ウェルビーイングと呼ばれる健康ブームが浸透しつつあるので、韓国の私の友人たちも白砂糖を使わない人たちばかりです。
柚子茶は柚子の皮から抽出したということで、柚子「茶」なのでしょうね。(笑)
日本で私たちが「茶」と聞いて想像するいわゆる茶葉ではなく、たとえばとうもろこしを炒ったもので抽出するお茶も「コーン茶」と呼んでいますし。
「エキスを抽出した飲み物」=茶、ということだと思います。韓国の伝統茶に関しては、私たちの茶の概念をいったん捨てるのが正解かと。(笑)
松の葉の粉末ですが、あれはあのお店の木の器がちょっといただけなかった気も。(笑) 見た目がかなり悪いですよね。
お味のほどは、美味しかったですよ。一杯だけいただきましたが、クセもなく、粉っぽさもなく、とても飲みやすかったです。
機会があれば、是非ご賞味くださいませ。(^^)
香夏さん こんばんは^^
五味子茶で酔う?私も下戸なんですが、何度かソウルで五味子茶飲みましたが、
まだ酔うまでには、至っていません。楽しい話題ありがとうございました。
私も先週ソウルに行ってきました。お天気に恵まれ最高のソウルでした。
ドラマのロケ地めぐりで、脚はくたくたでしたが、100枚以上の写真の整理で
今はくたくたです。
ソウルへ行く度感じる事は、皆さんとにかく親切!! 特に今回、
小学校低学年くらいの男の子を連れた、ママに道を尋ねたところ、彼女は
知らなかったみたいで、通りがかった男性に聞いてくれて、それを又私に説明
してくれました。私と友達は、恐縮しまくり、何度も何度もカムサムニダm( )m
(これしか感謝の気持ちを伝えられない事が歯痒かったです)
毎回、関空に帰った瞬間から、またソウルへ行きたい病が始まります。
飽きる事ない、楽しい街です。
beetleさん、こんにちは。
beetleさんもソウルに行ってらしたのですね。お帰りなさい。(^^)
ドラマのロケ地めぐり、かなり楽しそうですね!
お互い気候にも恵まれましたね。
ソウルで親切な人に会えたとのこと、よかったですね。旅先で親切にされると本当に嬉しいものですよね。
いっぽう韓国の人が日本に来ると、おなじく日本の人たちの親切さに大抵感動して帰ります。
そういう話を見聞きすると、とても幸せな気分になります。
楽しい余韻、長く続きますように。(^ー^)
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