みなさま、こんにちは。

急に寒くなりましたね。
12月ももう目前。みなさまも風邪にはお気をつけ下さいませ。

さて、今日は以前予告編を取り上げたファン・ジョンミンさんとユ・アインさん主演映画『ベテラン』について。

来月12月12日から日本でも公開されるそうです。

しかし、随分早いですね、日本公開。

ついこの間韓国での上映を終えたばかり・・・・・・っていうか、まだ上映している地域もありますが?!(笑)
いやー、あまりの早さに驚きました。

実は、映画の感想を書こうと思っていたんです。事細かに。
もしかしたら日本公開が決まっているかもと思い調べてみて、公開情報を知ったわけなのですが。
公開されるだろうとは思っていたものの、こんなに早いとは予想できませんでした。

『ベテラン』の日本公式サイトはコチラ

各地の公開日程なども掲載されています。

そしてこちらが日本版の予告編。
ユ・ヘジンさんがわっるーい顔して笑ってます。(笑)

今見たら、この予告編動画は9月30日には公開されていたのですね。

この早さには・・・・・・うん。ついていけないです。(笑)

8月5日に韓国で劇場公開されたこの映画は、瞬く間に観客動員数を伸ばし、8月29日には1000万の大台を突破。11月26日現在で1341万人と、韓国映画史上3番目の観客動員数を記録しています。

今年の夏は1000万人動員を超える映画が2本も出て、ひとつはこれより先に公開された『暗殺』、続く2本目が『ベテラン』ですが、実は公開前や直後は『ベテラン』の観客動員数は700万台くらいではないかと予測する声が多く見られました。

当のリュ・スンワン監督も9月10日付の京郷(キョンヒャン)新聞とのインタビューで「ここまで大きな興行(成績)を期待した映画ではなかったので、500万人で“ありがとう!”という感じだったのだが、まったく予想していなかった結果が出た」と語っているとおり、この映画は「大作のかほり漂う」というよりも、「気軽に観られる娯楽映画の装い」というほうがふさわしく、実際観てみてもやっすーい感じのシーンがとても多いんです。(ここで言う「やっすーい感じ」は、悪い意味ではないです。単に、ほんとに、「やっすーい」としかいいようのない感じ」。オ・ダルスさんのせい、とは言いません。笑)

1000万を超えてさらに341万人も上乗せするほどの装いには一見見えないこの映画がどうしてここまでの観客を集めたのか、その理由を「これだ」と決めうちで言うことは出来ませんが、近年韓国内で一般に広まっている「甲と乙」というフレーズ、そのフレーズが意味するところの「力のある甲と力のない乙の理不尽な関係」が社会のいたるところで顕在化していることが影響しているというのは、ありそうです。

TVドラマは財閥お坊ちゃまを繰り返しイケメン王子として描いていますし、テレビに時折映し出される財閥の姿は紳士淑女そのものですが、一般人が決して知り得ないその素顔の一端が例の「ナッツ・リターン」で世にさらされた後の公開だったというのも、観客を引きつける上で大きく作用したでしょう。

「甲」の権化ともいうべき「なにをやっても咎められない財閥」に人々が自らの現実を重ねた部分もあるでしょうし、現実世界ではついぞ探すことの出来ない「誰であろうと正義を追求する刑事」の登場に胸を熱くした結果としての1341万人とも言えると思います。
なによりよく出来た映画なので、興味をお持ちの方は是非ご覧になってください。
私はお勧めできます。
少なくても「見て損した」などということには、絶対ならない映画だと思います。
ええ、断言。(笑)

実はこの映画にはモチーフになっている事件があり、本当はそのことを書こうと思っていたのですが、これから楽しみにご覧になる方にとってはネタバレ要素になってしまうので、書かずにおきます。
映画の上映があらかたすんだ頃、また折を見て書くことにします。
そして私の感想も、自動的に次回に持ち越しといたします。

・・・・・・と思ったのですが、ひとつだけ。
ひとつだけ感想書きますね。

ひとつだけとか言いつつ、これが核心でもあるので、精一杯オブラートに包んでみます。

包んでみますし、そこそこ包めるとは思うのですが、それでも人の感想に影響を受けたくない方が当然いらっしゃると思うので、そのような場合はどうぞこの先はお読みにならないで下さい。

書きます。

書きますね、私の一言感想!

この映画を観ている間の、そして観終えての、私の心の声は。

「ぜんっぜん娯楽映画じゃないじゃん!」
この一言に尽きます。(笑)

娯楽映画だと思って見に行くと、思わぬ怪我をします。心が。

以上です。

いい感じにぼんやり包めたと自負しておりますが、ぼんやり具合、いかがでしたでしょうか。(笑)

ちなみにユ・アインさん。
この映画のために10キロ太ったそうですよね。
監督は鋭利さを表現すべく痩せるよう注文したそうですが、自分が見た財閥二世・三世はみないい暮らしをして肉付きがいいからと、逆に10キロ体重を増やしたユ・アインさん。
10キロ太るのもすごいですし、10キロ太ってもあのレベルっていうのも、またスゴイです。(笑)

そういえば26日に行われた第36回青龍映画祭で、リュ・スンワン監督が『ベテラン』で監督賞を受賞されましたね。
ユ・アインさんは、映画『思悼-サド-』のほうで主演男優賞を受賞。
ドラマ『六龍が飛ぶ』でも活躍中のユ・アインさん、これからもますます演技の幅を広げて活躍してくれそうです。

以下は主演女優賞のイ・ジョンヒョンさんとの一枚。

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ちなみに『六龍が飛ぶ』をご覧のみなさまには、『ベテラン』のもう一つの楽しみ方、あります。
時々入ってくるんです、「六龍」のイ・バンウォンに『ベテラン』のチョ・テオが。
シリアスなバンウォンの場面で混ざってきた日には、集中力が一気に切れます。
「チョ・テオか!」とバンウォンに突っ込むこと、幾度。
私の中では、お笑いのロバート秋山さんが昔やっていた、「山本正会員」という時の声とかぶってます。

・・・・・・ってどうでもいいことでしめて、すみません。(笑)