みなさま、こんにちは。

12月に入り、一気に寒くなってまいりました。
外は寒くても、暖かい気持ちで冬を乗り切りたいですね。

さて、今日も書かずにおれない『六龍が飛ぶ』。
こんなに濃いのにまだ半分も終わってないという事実に気が遠くなりつつ、17話と18話をまとめてみます。

17話と18話。

大きな展開がありました。

一区切りつき、大きな転換点を迎えています。
物語の中心は、三悪党の行く末。ホン・インバン、キル・テミ、イ・インギョムVSイ・ソンゲ一派の戦いです。

バンウォンが悪党三人の弾劾を王に嘆願する文書を海東甲族(ヘドンガプチョク)全員の署名とともに勝ち取ったことで、追う立場から追われる立場に一気に逆転したホン・インバン。

ピグク寺のチョンニョン和尚の手下が会合の場にもぐりこんでおり、バンウォンが状況をひっくり返したことを素早く知らせたため、ホン・インバンは先手を打ってイ・ソンゲを討ちにいきます。
謀反を起こしたイ・ソンゲを捕らえるよう、王の教示が下されたとの嘘で軍を押さえ、兵を率いてイ・ソンゲのところへ出向くのですが、イ・ソンゲは先にキル・テミを討ちに行ったため、屋敷はもぬけの殻。
ホン・インバンは次なる一手に向け、王のいる宮殿を目指すのですが。

とにかく17話はキル・テミ。
キル・テミが、尋常ではありません。

そもそもキル・テミは、かつて反乱軍70人を一人で殺したことがある男。チョン・ドジョンは慎重に慎重を重ねて、人数をかけて素早く捕らえるよう強調していたのですが、自宅から脱出されてしまいます。キル・テミがピョンテクに渡って兵を整えることになれば、高麗は内戦になると憂慮した矢先だったため、一同に緊張が走ります。

一方、宮殿の手前。
本物の王命を持つチェ・ヨン将軍と対峙ののち、率いてきた兵に土壇場で捕らえられるホン・インバン。

6 flying dragons17image10

このまま大人しくつかまるのかと思いきや、毎度の“사돈/サドン”、キル・テミが助けに来るんですよね。
護送兵らはキル・テミと剣を交えず逃げてしまいます。
ホン・インバンは川を下って一足先にピョンテクに、キル・テミはイ・ソンゲを殺した後合流するとのことで二人は別れ。

事態を知らされたイ・インギョムは、チョ・ミンス将軍とホン・インバン側にいた官僚二人を呼び、今後イ・ソンゲの権力が強まれば自分たちには未来がないので、チェ・ヨン将軍とイ・ソンゲの戦いに持ち込むためにチョ・ミンスにチェ・ヨンの最側近になるよう指示。

6 flying dragons17image15

のみならず、捕らえにやってきたイ・ソンゲに、自分はホン・インバンやキル・テミと謀議して海東甲族(ヘドンガプチョク)を攻撃などしていない、捕まえるなら王命をもって来いとやりあい、武装解除されつつも軟禁状態に収まることに成功します。

さすが、しぶといんです、この爺さん。(笑)

せっかくキル・テミに助けられたホン・インバンでしたが、結局部下の裏切りもあって捕らえられ、バンウォンと体面。

この時にホン・インバンが、不吉なことを言うんですよね。
バンウォンも結局自分と同じだと。
チョン・ドジョンの描く未来に心が躍っているのか、それとも、それを自分が手にしたくて胸がときめいているのか。それに自ら気づいた瞬間、己の中の「虫」がうごめき始めると。

6 flying dragons17image20

6 flying dragons17image25

貼っておきます、動画。

今後物語りのキーとなりそうな、ホン・インバンとバンウォンの最後の会話。

前回からしきりに出てくる、このやりとり。
バンウォンの「危険性」に対する伏線のようですが。
恐らく最後まで、バンウォンは己の中にすむ「遠ざけるべき囁き声」と闘うことになるんでしょうね。
勿論この段階では、ホン・インバンの揺さぶり作戦に乗せられることもなく、元師匠に冷ややかに別れを告げられるのですが。

しかし問題は、キル・テミです。

ファサ団のチョヨンはホン・インバンに勝機なしと見てキル・テミを裏切り、官軍に引き渡そうとするのですが、一部が功名心からキル・テミに早まった行動を起こしたために、対峙した兵士たちは皆殺しにされ。

それに留まらず、食堂の人たちまでを殺しておいて、朝ごはんを食べてます。
キル・テミの秘められたる残虐性、ここに極まれり。

6 flying dragons17image30

ヒグマですね。

コンセプトは、人里に下りてきた、ヒグマ。

誰も戦っちゃ駄目。麻酔銃プリーズ。(笑)

キル・テミが本当に凶暴で。
血糊が苦手な視聴者は、ちょっと見ないほうがいいかもしれません。
私は若干無理でした。

しかし、象徴的です。人を殺した手で最後までご飯を食べてるっていうあたり。
むさぼるために生き、生きている限りむさぼるのが、キル・テミの属性。
あの化粧顔と残虐性とのコントラストが、強烈です。

結局通りで挟み撃ちにするも、なかなか踏み込めないバンウォンの兄と兄弟子。兵の一人が「イ・インギョムの子分め!」と切りかかりましたが、あえなく瞬殺されてしまいます。「イ・インギョムの子分」といわれるのが特に嫌いなキル・テミは、今度これを言ったら誰でも殺すと激昂。加えて、3つ数えるうちに道を開けないと皆殺しにすると脅します。

固唾を呑んで見守っていたムヒュルは、『今“イ・インギョムの子分野郎!(イ・インギョム タッカリ)”と叫びながら出て行けば、キル・テミを倒す功績を残せるかもしれない』と思いながらも動けずにいるのですが。

6 flying dragons17image35

6 flying dragons17image40

聞こえてきちゃうんですよね~。

“어이, 이인겸 따까리!/オイ、イ・インギョム タッカリ!”の大声が。

6 flying dragons17image45

6 flying dragons17image50

オ~ラ~ボ~ニ~

ご覧頂きましょう、17話ラスト。タンセオラボニ登場シーン。

「三韓第一剣の名は、ここに置いていけ!」と立ちはだかります。

そんなわけでオートマティックに18話に突入。(笑)

自分を挑発したのが例の男だと気づいたキル・テミは、タンセを倒すために本気を出します。

互角の戦いを見せる中、タンセが左腕を切られてしまうのですが、「もうちょっとで切り落とせたのに、惜しい~。あんた、下手糞だね~」などといつもの余裕を見せるキル・テミに、なぜか不敵に笑うタンセ。

「お前、全部見えるぞ。お前の動き、全部読める」

6 flying dragons18image10

6 flying dragons18image15

タンセ、見切っちゃったようです。

キル・テミは到底信じていませんが。

こうなると、もはやタンセにとってキル・テミは敵ではありません。
何しろ動きが、見える、見える。

そうこうするうちに、加えられる決定打。

6 flying dragons18image20

6 flying dragons18image25

切られて膝を突いたキル・テミに、石を投げる村人。
キル・テミは「私がそんなに悪いことしたか!」と逆切れ。
バンウォンの兄バングァが「お前は弱いものから奪い続け、踏みつけにし続けた」と答えますが、キル・テミは大演説を始めます。

弱者から奪うのは、当たり前だろう? 強者からは奪えない。
世界の唯一の真理とは、強者は弱者から奪いつくすということだ、と。

6 flying dragons18image30

「早く勝負をつけよう」というキル・テミに、容赦ない一撃を加えるタンセ。

6 flying dragons18image35

6 flying dragons18image40

6 flying dragons18image45

こちら、悲しみをたたえながらキル・テミを容赦なく倒す、タンセのシーン。
*動画と台詞を追加しました。*



“그럼 약한 자를 짓밟지, 강한 자를 짓밟냐?
약한 자한테서 빼앗지, 강한 자한테서 빼앗냐고?!
세상이 생겨난 이래 약자는 언제나 강자한테 짓밟히는 거야. 천년 전에도 천년 후에도 약자는 강자한테 빼앗기는 거라고!
세상의 유일한 진리는 ‘강자는 약자를 병탄한다!​강자는 약자를 인탄한다!’. 이것만이 변하지 않는 진리야! 그니까 빨랑 승부를 내자”​

「そりゃ弱い者を踏みつけるさ、強い者を踏みつけるか? 
弱い者から奪うさ、強い者からなど奪うものか!
この世が生まれてからというもの、弱者はいつだって強者に踏みにじられてきたんだ。千年前も千年後も、弱者とは、強者に奪われるものなんだ!
世界の唯一の真理とは、“強者は弱者を呑み込む!”、“強者は弱者を蹂躙する!”。これだけが変わることのない真理だ!
だから、さっさと決着つけよう」

「強者は弱者から、奪うんだ。こんなふうに」

6 flying dragons18image50

勝利の喜びからは程遠い、タンセの表情。

悲しみに打ち震えているようです。

瀕死のキル・テミに名前を聞かれ、「三韓第一剣、イ・バンジ!」と叫びます。

キル・テミ絶命と同時に、歓喜の声が響き渡り。

6 flying dragons18image55

歓声の中で涙を溜めているタンセ。

そんなタンセのうしろには・・・・・・。

6 flying dragons18image60

ちょっと!!(笑)

出掛かってた涙が全部引っ込みました。
ここで出しますか、双子の兄を?(笑)

兄弟の死を見届けたキル・ソンミ。
これからまた絡んでくるんでしょうか?

ちなみに後のほうで、タンセに軽く嫉妬しながらも祝いの酒を勧めるムヒュルとタンセのやり取りがあるのですが。

三韓第一剣になった自分を羨むムヒュルを、タンセはその単純明快さが心から羨ましいと言うんです。そして、ムヒュルは三韓第一剣などには向かないと。乱世で武士として生きるために最も必要とされる才能とは、人を殺す時に快感を感じるような性格。ムヒュルの目を見れば、そんな人間ではないと分かる、と。

ムヒュルはタンセに、「あんたは? そんな性格には見えないけど」と問いかけるのですが。

「そうじゃなかった。でも、そうなった」

6 flying dragons18image72

6 flying dragons18image73

このシーンの動画も貼っておきます。



“나도 삼한제일검이 될 거야.”
“그걸 왜 해? 삼한제일검이 뭔데?”
“삼한에서 제일 잘 싸우는 사람…”
“그럼 삼한사람이랑 다 싸워봐야겠네.”
“그럼 너는? 너는? 너는 다 싸웠냐?”
“그러니까. 내가 왜 삼한제일검이겠냐고.”
“뭔 소리야. 뭐, 뭐가 그렇게 복잡해. 너는 생긴 것도 복잡해. 나는 깔끔한데.”
“얼굴도 마음도 깔끔해서 좋겠다. 비꼬는 거 아니야. 진짜 부러워. 그래서 넌 삼한제일검 못 돼.”
“이자식이 불쌍해가지고 친구라도 돼줄까 했더니만!”
“이런 난세에 무사로 살아가는 게 가장 큰 재능이 뭐라고 생각해?”
“뭐?”
“성격이야. 사람 죽이는 걸 즐기는 성격. 상대의 목숨이 끊어지는 순간에 희열을 느끼는 성격이라고. 근데 넌 그런 게 없어. 눈 빛이 그래.”
“너는? 너는 그런 성격이야? 아닌 거 같은데?”
“아니었지. 근데… 그렇게 됐어.”

「俺も三韓第一剣になる」
「なんでそんなものに? 三韓第一剣って、なんだ?」
「三韓で一番ケンカが強い人・・・・・・」
「じゃあ、三韓中の人とケンカしないとな」
「じゃあお前は? お前は? お前は全員とやったのか? 」
「だからだよ。俺のどこが三韓第一剣だ」
「何言ってんの? なんでそんなに小難しいんだよ? お前は顔つきまで小難しい。俺はすっきりしてるのに」
「顔つきも心もこぎれいで、いいな。あてこすってるわけじゃない。本当に羨ましくて。だからお前は、三韓第一剣にはなれない」
「お前なぁ! 可哀相だから友達にでもなってやろうかと思ったのに!」
「この乱世で武士として生きていく者にとって、一番重要な才能はなんだと思う?」
「なに?」
「性格だよ。人が死ぬをの楽しむ性格。相手の命が事切れる瞬間、喜びを感じる性格だよ。でもお前にはそういうのがない。目がそうだ」
「お前は? お前はそういう性格なのか? 違うと思うけど?」
「違ったさ。でも・・・・・・そうなった」

・・・・・・うーん。

タンセ、ほんとに?

変わってしまうのでしょうか。
タンセが人斬りに喜びを見出すなんて・・・・・・。(涙)

キル・テミの死を迎えて、急速に変わる世の中。
同じく死を間近に控えた囚われのホン・インバンにはチョン・ドジョンが会いに行きます。

チョン・ドジョンは、ホン・インバンのように学識が高く儒者の道理を備えた者がなぜこんなことになったのか、本当のところを聞きたいと訪れたのでした。

6 flying dragons18image65

ホン・インバンの答えは、こうでした。

「孟子が間違っていたから」。

孟子は、自分の子どもでなくとも、井戸のほうに向かう子どもがいたら助けるのが人の本性だと言ったが、実際は自分の利益のためにわが子を井戸に投げ落とすのも人間であり、そのような人間を乱世で幾人も見たとホン・インバンは答えます。人は利己的で弱い。民草から為政者に至るまで、勿論自分も。拷問され、流刑に遭う間、自分がこのまま終わるのではないかという恐れしか残らなかった。物を学んだ分、疑うようになる、それが学のあるものの本性だと。

そんなふうに自分を合理化したのだなと言うチョン・ドジョンに、ホン・インバンはなおも続けます。

「合理化? そうだ。生きなければならないから。すべて嘘なのだ。人はみな、元来そういうものだ。高麗というこの国には、もう長いこと未来はなかった。そしてそれは、真実だ。私がそうしなかったとしても、この国には希望はない。
これからお前は、この国を再び立て直すつもりなのだろう。だがな。可能だと思うか?」

この台詞聞いてどーーーんと落ちる視聴者。

なんなんでしょう、このドラマは。
ドラマですか? それともドラマを借りた時事討論ですか?

変節した知識人代表、ホン・インバン。

高邁にばかり見えた学者が、権力による暴力にさらされた後、日和見主義からさらに進んで支配する側に身を置き、あらゆる知識と言葉を弄しつつ自己正当化をはかる。「それが人間だ」という、もっともらしい諦念顔で。

本当にこのドラマが描こうとするパターンは多岐、多様、そして複雑です。
脚本家さん、すごいなぁ。

と感心してしまいましたが、この話には続きがあり。

処刑場に引き立てられたホン・インバンに、最後の別れを告げにくるんです、チョン・ドジョン。

「反論でもしにきたのか? でももう時間がないぞ」というホン・インバンに、「兄弟子の言葉から大いなる気づきを得ました。有効に使おうと思います」と意外なことを口にするチョン・ドジョン。「完全に同意する部分もあります」と続けます。
どこの部分かと尋ねるホン・インバンに答えるべく、腰を下ろすチョン・ドジョン。

「“高麗には、もはや未来はない”」

6 flying dragons18image66

凝視するホン・インバンに、チョン・ドジョンがこう続けるのです。

「私は高麗を立て直すつもりなど、露ほどもありません」

6 flying dragons18image67

「まさか、お前・・・・・・?!」と絶句するホン・インバンに、「あの世があるなら、必ず見届けてください」と言い残し、チョン・ドジョンは去るのですが。

いやー、そうくるんだ!

と、視聴者若干震えがきました。(笑)

ホン・インバンとチョン・ドジョンは、いわば知識人の中の先輩後輩。
二人とも同じように学問を修め、学者の本分を全うすべく理想を追求し、その過程で同じように権力に拷問され流刑に処せられましたが、「国に希望がない」という共通認識の先に進んだ道は、一人は自分だけがよければいいという開き直りの道で、もう一人はみんなが良くなるための新しい世界づくりっていう。

なんだろう・・・・・・。遠い目になっちゃいます。
リアルがかぶってきてグッサリきますね、このドラマ。

物語りのほうはこの後、チェ・ヨンVSイ・ソンゲの構図にいやおうなく流れていきます。

キル・テミとホン・インバン亡き後、政治の世界の多数派は実はイ・インギョム側の人間たちなのですが、チョン・ドジョンはイ・ソンゲにこれらイ・インギョムの仲間を抱えさせようとします。
ところがイ・ソンゲは、イ・インギョムの下で甘い汁を吸ってきたような連中と手を組むなど、どうしても受け入れがたく。

いずれはチェ・ヨンを相手にしなければならないので力が必要だという考えをチョン・ドジョンが示したため、イ・ソンゲはさらに怒り。絶対にそんなことはしないと拒否します。

6 flying dragons18image74

チョン・ドジョンは、イ・ソンゲとともにチェ・ヨンが新しい国づくりに賛同することは、絶対にないと考えていました。チョン・ドジョンが描く新国家政策では、土地改革が重要な柱となっていたのです。大地主であるチェ・ヨンは、土地を農民に渡すことを絶対に認めないだろう。であるが故に、いずれ対立することになるだろうと。
一方でチョン・ドジョンは、対立が不可避であったとしても、できるだけ穏便にチェ・ヨンに退いてもらうことを最優先に考えていました。チェ・ヨンを追い詰め、イ・インギョムへの徹底的な処罰を求めるのは得策ではない、仮にすぐ戻ってくることになろうとも、いまはイ・インギョムを流刑に処すくらいの緩さでいいのだと。

ところが。

囚われのチョンニョン和尚のところに、タンセとプニの母をさらった謎の一味のシンボルマークが届き、チョンニョン和尚は謎の指令を受けることにします。

6 flying dragons18image76

6 flying dragons18image77

なにやら指令を受けたチョンニョン和尚はチェ・ヨン将軍を呼び、自分はホン・インバン側の人間ではない、ただ情報を売る者として付き合ってきただけだと説明。
ピグク寺に隠してある、これまでのやり取りを記した日誌をチェ・ヨンに読ませます。
そこにはイ・ソンゲが安辺策成立や自身の政界入りを果たすため、適宜ホン・インバンやイ・インギョムの力を借りてきた事実などが記されており。

これは事実かと、チェ・ヨンは直接イ・ソンゲに突きつけます。

6 flying dragons18image79

そして、自分はイ・ソンゲを信頼しているが、チョン・ドジョンは信用ならない。なので、それぞれイ・インギョムとチョン・ドジョンを駆逐しようと言うのですが、イ・ソンゲは「チョン・ドジョンを誤解している」と拒否。

実はそもそもチェ・ヨンは、「“イ・インギョムとチョン・ドジョンを駆逐しよう”と提案し、イ・ソンゲの本心を探るべき」と言われてこの場に来ているので、イ・インギョムの言うとおりイ・ソンゲがチョン・ドジョンをかばったことで、いずれイ・ソンゲはチョン・ドジョンの策略で自分を討つのだろうと確信し、その場を後にしようとするのですが、そこへチョン・ドジョンが駆けつけて18話は終了です。

6 flying dragons18image80

ちなみにですね。

チョン・ドジョンが新国家のシステムについての構想を洞窟で披露し、官僚を互いにけん制・切磋琢磨させるシステムを構築することで民への横暴や不正を防ぐという筋書きにバンウォン以下若者たちが感嘆するシーンがあるのですが、バンウォンがそれを「手に入れたい」と心で漏らすシーンがありました。

6 flying dragons18image68

まさに、ホン・インバンに言われたとおり、自分は何にわくわくしているのか。

そこが自ら怖くなったバンウォンは、プニに「もし自分が変わったら、殺す前に一度教えてくれ」と頼みます。

6 flying dragons18image70



「殺す前に」という前置きが付いたのは、プニが「変わったら殺す」と即答したからなのですが。(笑)

やはり、バンウォンの「虫」。
ここがまた、重要なポイントになるんでしょうね。

悲しい予感に、今からため息。

それにしても、見ているだけでこんなに疲れるのですから、つくっているほうの労力は計り知れませんね、このドラマ。
台詞がいちいち、聞き流せないような重みを含んでくるので、毎回飽きることがありません。
いい加減飽きて中だるみしたいんですが、こちらのほうが。(笑)



キル・テミとホン・インバンが死んでしまったので、あの後をつげるインパクトを持つ悪人キャラはなかなか現れないと思いますが、なにしろまだイ・インギョムお爺ちゃんが生きていますので。

あの人が生きている限り、あのゴニョゴニョした喋りがまたしても陰謀を生んでいくのでしょう。

・・・・・・疲れない程度に引き続き見ていきます。