みなさま、こんにちは。

引き続き『六龍が飛ぶ』第32話、まいります。


プニに涙を見せたバンウォン。

雪の中、二人は薪を囲んでいました。


バンウォンはプニに、チョヨンがプニの母ヨニャンのことを知っているようだったと話し、約束通り必ず見つけ出すと言います。

涙のわけを尋ねられても、笑って誤魔化すバンウォン。



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プニに名前を呼んで欲しいと言われ、素直に名前を呼ぶプニ。


「バンウォン。イ・バンウォン」


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いつもの変わらぬプニの声に喜びながら、もうこれからは名前を呼ばないで欲しいというバンウォン。そして、もうタメグチもきかないで欲しいと。
『プニに呼ばれると自分は弱くなってしまうから』と心の中で呟いては、またしても涙を流すバンウォンなのですが。




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プニはその言葉を、自分なりに解釈しました。

じき王族となる人なので当然だとプニ。
今まで無礼を許してくれたことだけでもありがたいと続けます。本当に友だちのように思えたと。

「民が日々生きる喜びを感じられるよう、立派な王族になられて立派な政治を行ってください」

この日が来るのを覚悟していたように、敬語でとうとうと述べるプニ。
そんなプニの希望は、今日も変わらず民が幸せに暮らせる世が作られることでした。

バンウォンは、プニへの思いを抑えられず。



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きましたね、とうとう。

しかしどうにも別れの儀式に思えてしまい、悲しい視聴者。


プニと分かれたバンウォンは、一人洞窟に佇みながら呟きます。


「俺の場所がないだって? いいや。ここはすべて俺の場所になる」



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はー。

怖いから。全部俺のとか。


洞窟を出たバンウォンは、「無名の遣い」という女ヨニャンの案内で、無名と対面することに。



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トップはここには来ていないと知り、チョヨンに言ったことが全てだと一度は帰ろうとするバンウォンですが、3人のうち両脇は護衛で真ん中の老婆が幹部だと分かり、もう一度席に座りなおします。
バンウォンの提案どおり、互いに知りたいことを3つずつ答えることにする老婆。

まずバンウォンが無名(ムミョン)の目的は何かと尋ね、老婆は国の安定だと答えます。
イ・インギョムのような人間を押し上げて安定とはよく言ったものだと笑うバンウォンに、イ・インギョムが王を二人挿げ替え、官僚同士血で血を洗う戦いになったこと自体が安定だと答える女、ヨニョン。

無名の最初の質問は、「君王五則とは何か」でした。
なぜこの部分に執着するのだろうといぶかしみながら、王族とその親族は政治に関与できないことなどを答えるバンウォン。

二つ目のバンウォンの質問である、いつから無名があったのかとの質問には、新羅のソンドク女王の頃、「ヨムジョン」から始まったと答える無名。

次にヨニャンのほうから、これまで国の一大事を決めるときに高僧に諮問を受けてきた制度はどうするつもりかと尋ねられ、当然廃止するだろうと答えるバンウォン。

最後の質問にヨニャンという人物がいるかと尋ねるバンウォンに、「いる」と答えたヨニャンは、なぜそれが知りたいのかと逆に質問します。
ヨニャンの子どもたちが捜しているからとの言葉に、思わず固まるヨニャンと老婆。



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前から示唆されていますが、要するに儒教国家を建てるのがまずいというが繰り返されていますよね。
ここで「高僧」の諮問をどうするだのと出てきたのも、関係ありそうです。
仏教・・・・・・がキーワードなんでしょうか。


と推理しても当てる自信まったくありません。(笑)


組織に戻ったチョヨンは、ユクサンに早速ヨニャンの子どもが生きていることを知らせます。ヨニャンを憐れみながら、自分とヨニャンは戦争孤児で、一緒にこの地で育ったのだと語るチョヨン。



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二人とも「無極/ムグク」になるべくして育てられたものの、自分はなれず、ヨニャンはなった。そしてヨニャンは「あの方」になったと。


・・・・・・きました。

予感はしてましたが。

ヨニャンが組織のトップ、「あの方」なんですね・・・・・・。

 

バンウォンがヨニャンに呼び出されたと知り、息子たちが生きていることがばれてはならないとの思いで、急ぎチョンニョン和尚を連れて追いかけていたキル・ソンミでしたが。




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時既に遅し。
歩いてくるヨニャンたちを見つけ、跪きます。

ヨニャンこそが「無極/ムグク」、つまり「あの方」だと知らされ、驚愕しながら同じく跪くチョンニョン和尚。



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ヨニャンと二人きりになり、実は子どもが生きていると認めるキル・ソンミ。
無名が組織の内紛でゴタゴタしている時、どうやらヨニャンは組織を逃げたことがあり、ユクサンが子どもを殺すことでヨニャンの退路を立ち、引き戻した経緯があるようでした。
その時殺しを命じられたのがキル・ソンミでしたが、ヨニャンに思いを寄せていたキル・ソンミは子どもたちを手にかけられず、別の焼死体を持ち帰っていました。

息子が三韓第一剣だと聞かされ、驚愕するヨニャン。



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おまけにキル・ソンミは、イ・ソンゲを暗殺するために三韓第一剣をおびき寄せる際に、母親に会わせてやると言って騙したことを告げます。

怒りのあまり、キル・ソンミをナイフで刺すヨニャン。




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刺されながらキル・ソンミは、あなたが組織と自分を裏切ってあの時逃げ出さなければこんなことにはならなかったのだし、自分が王を捨て、この組織に入ったのもあなたのためだということが分からないのかと訴え。

ヨニャンは怒りを沈め、子どもたちが生きていると自分が知ったことについては、ユクサンには伏せておくよう命じます。











ここにきて、テミの恋物語も出動。

って茶化してすみません。

だってもう、話が濃くて。(笑)

しかも、いきなり刺すとか怖すぎます、ヨニャン。
よいこも見ている番組なのに、これはよくない。


と完全に独り言ですみません。(笑)


ヨニャンは何も知らされていないフリをしてユクサンに引き続きバンウォンのことを担当するよう指示。

ユクサンは、キル・テミが組織の内紛を避けて黙っているのだろうと安堵します。



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一方バンウォンは無名に呼び出されてたことをチョン・ドジョンに告げ、無名の目的が「安定」であること、彼らの組織が新羅のソンドク女王の頃の「ヨムジョン」から始まったことを伝えた以外は、交わした会話を伏せておきます。




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私兵まで築いたので、自分が心変わりしたと信じているようだと伝えるバンウォンに、ひとつ忠告するチョン・ドジョン。

「バンウォン。敵を欺くには、まず自らも欺かねばならぬ。だが、自分を長いこと欺き続けると・・・・・・。欺いたほうの自分が取って代わることもある。気をつけよ」



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もう取って代わりつつあるんですが・・・・・・。



一方。

土地調査は様々な妨害を受け遅々として進まず。
チョ・ジュンやナム・ウンはもっと徹底的に調査しなければ意味がないとイ・ソンゲを急き立てますが、イ・ソンゲは一刻も早く農地を民に分けてあげたいため、衝突が起こります。

奪われた土地を返してやると民に約束したのに、自分のしたことと言えばチェ・ヨン将軍を打ち、政敵を処罰しただけではないか。こんなことをしたかったのではないとこちらも苛立つイ・ソンゲ。



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不十分なまま土地改革を行うべきか、それとも時間と犠牲を払っても徹底的な土地改革を行うべきか。
どちらにも一長一短あり、決められないチョン・ドジョン。


チョン・ドジョンは外で待っていたイ・バンジに声をかけ、戦いの際どうやって判断を下しているのかと尋ねます。

自分のような者は一瞬のうちに判断を下さなければならないのだとバンジ。その判断はどうやって下すのかと問われ、どう下すかは重要ではなく、その決定が正しいと信じることが重要だとイ・バンジは答えます。自分の攻撃と防御がうまくはまると信じて行うのだと。




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もしその判断が間違っていた時はどうなるのかと尋ねられ、「死にます。勿論」と即答するイ・バンジです。











プニにも土地改革の施行が頓挫していることを正直に話すチョン・ドジョン。
プニは、自分がまとめている人々は明日をも生きられないかもしれない人たちなので、遠い未来は待てないと話します。



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今施行すれば、税金が軽くなる程度で終わるかもしれないと憂うチョン・ドジョンに、それでも人々は喜ぶと思うとプニ。そして、これで終わらないで欲しい、自分たちにも土地を分けて欲しいと言うに違いないとも。

少しずつの改革が決して容易ではないとするチョン・ドジョンに、それでもあなたなら生きている限り最後までやろうとするだろうと信頼を見せるプニです。


一方、町ではイ・ソンゲ一派による土地改革を阻止するため、官職を追われた者たちがチェ・ヨン将軍の弔いを大々的に行うなどして、「イ・ソンゲ将軍の権力欲」と「血も涙もなく恩師や兄弟子たちを排除したチョン・ドジョン」というレッテル張りを行い、彼らに批判的な世論を作りあげようとしていました。



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イ・ソンゲ将軍とチョン・ドジョンによる土地改革を「悪しきもの」として民衆に刷り込むため、ありとあらゆる歪曲を垂れ流すさまを、じっと見ているしかないチョン・ドジョンとタンセ。



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そんなタンセを遠くから見つめる母ヨニャンです。


騒ぎを聞きつけた王はイ・ソンゲを呼び出し、強い口調で土地改革事業を中断するよう指示。



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ユンラン/チョク・サグァンは王に言われ、今イ・ソンゲに話した内容をチョン・モンジュに伝えに行きます。


「無名/ムミョン」はペク・クンスを殺した「コクサン剣法」を操る者の正体をさぐるため、ユンランを連れ去り、あの日のことを聞き出そうとしていました。

ピグク寺の者たちがユンランを取り囲んでいるところに現れたムヒュルは、連れ去られようとしているユンランを助けます。




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ユンランにポーッとなりつつ、途中まで送り届けるムヒュル。

ところがムヒュルが去ったあと、またもや現れるピグク寺の手下たち。


ユンランは相手の刀を抜き、瞬時になぎ倒していきます。
殺さずに、刀の背で。

最後の一人が倒され、飛び込んできたチョンニョン和尚。

ところが、ユンランの動きにまったくついていけず狼狽します。



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ユンランは、「ムミョンか何かは知らないが、またこういうことをしたら、今度は刀の背ではなく刃で斬る」と言い残して去っていき。



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見たこともない剣術を駆使し、自分ではまるで歯に立たなかったというチョンニョン和尚の報告に、ユンランこそがチョク・サグァンだとようやく気づくキル・テミとユクサンです。


ユンランから報告を受け、王からじきじきにそこまで強く禁じられたら、さすがに土地改革は強行できないだろうと読むチョン・モンジュ。



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バンウォンも、世間が父に対してなにを噂しているかを知り、チョン・ドジョンにどうするつもりかと尋ねます。

お前ならどうするかと問われ、「分かりません」と答えるバンウォン。



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今の騒ぎは時がたてば静まるだろうが、今という時を逃せば、その遅れた一歩が大きな出遅れになるかもしれないと。

その言葉に笑い出しながら、大人になったと口にするチョン・ドジョン。

以前のお前なら、こういう時にどうするかなど、答えは分かりきっていると。




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稚拙な考えで後先考えない行動を取り、取り返しのつかないことをしでかして人々を何度も当惑させてきたではないかというチョン・ドジョンの言葉を、複雑な面持ちで聞くバンウォンです。


勝負に出る決意を固めたチョン・ドジョンはプニとタンセをつかって人々を集め、自分がなそうとしていることがなんなのか、大演説をぶちます。

中央に集められたのは、土地台帳。



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チョン・ドジョンは、自分は恩師と兄弟子たちを弾劾し、流刑に処したが、それはここに集められた高麗全土の土地台帳のためだったと語り始めます。ここにある土地台帳には、この国の民が取り戻すべき土地が記されているのだと。



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ここに書かれたたった数行の文字を根拠に、あなたたちは土地を奪われ、故郷を奪われ、この地に流れてきたのではないかとチョン・ドジョン。
そしてトファジョンにはこれよりずっと多くの土地調査資料があり、その糧は60万ギョルに及ぶのだと続けます。
勿論それが土地の全てではないものの、苦労してここまで調べ上げてきたのだと。
それらを土台に土地改革を行えば、ほとんどの土地を取り戻すことができ、税金も今の10分の1ほどになるだろうとの言葉に、ざわめきだつ人々。

人々の土地を奪ってきた者たちが複雑な論理をこねくり回しているのを今日耳にしたが、政治とは本来単純なものだとチョン・ドジョンは続けます。


「政治とは何か! 政治とはすなわち、分かち合いであり、分配である!」



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「誰から奪い、誰に分け与えるのか。あなたがたは誰に奪われ、誰の私腹を肥やしてきたのか。私は今から政治を行う!」

500年もの長きにわたり奪われてきた腐った土地を耕すには焼き畑にするしかないと、たいまつに火をつけるチョン・ドジョン。その火は人々の手によってどんどん広げられていきます。



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『これに火をつけたら、もう取り返しがつかない。
土地を再分配する他なくなる』と舌を巻くバンウォン。


自分は焼き畑をしたことがないので、経験者がやってくれないかとの呼びかけに、しばし戸惑いを見せる人々。バンウォンはすかさず、焼き畑もそうだが、これは火をつけたことのある人がうまくやれるのではと声をかけます。

すると、土地を奪われ家までも奪われた怒りから、自分は火を放って出てきたと名乗りを上げる人が現れ、その声が瞬く間に広がって、人々により土地台帳が焼き払われます。



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その光景を前に、興奮を抑えられないバンウォン他の面々。



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歓喜に沸く人々の間には、チョン・モンジュの姿もありました。

『またやり遂げたな。でも、もう降りて来い。休ませてやる』



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豪快に笑い続けるチョン・ドジョンを見つめながら、バンウォンが呟きます。


『俺はあの男が、相変わらず、好きだ。クソ!』


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ん~~~~~~!

感心しまくっているんですが。(笑)

これは、見ようによっては、チョン・ドジョンのバンウォン化?(笑)

善徳(ソンドク)女王の時の「ヨムジョン/廉宗」とは、新羅の時代の641年に「女は国を統治できない」としてピダムとともに反乱を起こした実在の人物ですよね。

このドラマ、もしや同じ脚本家による『善徳女王』にも繋がっていくんでしょうか?
ってまたもや私は『善徳女王』を観ておりませんが。(笑)




バンウォンの心が揺れ動く様子、「全て手に入れる」と騒ぎ出す「虫」と、師と崇め信じるチョン・ドジョンの圧倒的な正しさを前にただただ惚れ惚れしてしまう素直なバンウォンを対比させて描きながら、イ・バンウォンの人物像をぐっと深めてきたこの回。

「無名/ムミョン」の目指すところがなんなのかや、プニやタンセと母との関係など、色々新たなテーマはあるのですが、このところ2回の私の関心はバンウォンの心の動き。これに尽きます。

30話を過ぎて、バンウォンに焦点が移り始めた感のあるこのドラマ、たとえ袂が分かたれるにしても、意味のある描き方であって欲しいと願いつつ見ています。