みなさま、こんにちは。

今日は昨年秋に韓国で公開されたキム・ユンソクさんとカン・ドンウォンさん主演映画『黒い司祭たち』(邦題仮)の予告編などを取り上げてみようと思います。

映画の公開からはや半年。

そろそろ日本公開のニュースが流れてきそうな時期ですが、まだのようですね。

日本公開が決まったらアップしようと思っていたのですが、先ごろ韓国で公開が始まった『哭声』も「韓国的エクソシズム(悪魔祓い)」を描いているとのことなので、先にこちらをアップすることにしました。
『哭声』のインパクトに負けて、書けなくなる可能性があるので。(笑)

2015年11月5日に公開された『黒い司祭たち』。

韓国映画で初めて「エクソシズム」を正面から題材にしたこの映画は、カン・ドンウォンさんのチケットパワーもあいまって、544万人もの観客を動員。オカルト映画ながら異例のヒットとなりました。

もっとも、映画の正確なジャンルは「ミステリー」となっており、「オカルト」という区分は私のものです。(笑)

「この映画はホラー、オカルトではない。そうした要素が少し入っているだけ」と公開前にさまざまな形で言われており、韓国での観覧等級も(数え年で)R15指定だったので、私も完全に鵜呑みにしていました。

見終えたあとは、「ホラーだ」、「オカルトだ」というと客足が遠のいてしまうから「ミステリー」にしたかなと勘ぐるようになってしまいました。実際、映画の途中で(おそらく怖くて)人が何人か出て行ってしまったという「映画館目撃情報」もチラホラ目にするのです。

ですよね。こんなに怖いって、聞いてませんでしたよね。

はじめから「オカルト」を謳ってくれれば良かったのに。それでも見るのに。(笑)

とはいえこの映画、「オカルト」、「ホラー」と言い切ってしまうと、それはそれでまたちょっと期待に反してしまうと思うので、ジャンル分けが実は難しい映画かもしれません。
「オカルト映画」、「ホラー映画」って、立ち直れなくなることを目的にしてるんじゃないかっていうくらい、怖いですものね。(笑)

というわけで、「中途半端に怖い」ということにしておくこの映画。

まずはポスターをご覧いただきましょう。

the priests_image2

麗しい。(笑)

とにかく話題でした、カン・ドンウォンさんの司祭服姿。
個人的にはキム・ユンソクさんの司祭服姿も、かなり「意外な組み合わせ」で新鮮でした。
この映画はとにかく、キャストが最高です。

監督は、本作が初めての長編映画となるチャン・ジェヒョンさん。
「これが初めての長編映画とはとても思えない」と方々で絶賛を浴びていました。

黒い司祭たちのあらすじは、こう。

2015年ソウル。交通事故にあって以来、謎の症状に見舞われている少女、ヨンシン(パク・ソダム扮)。彼女に悪霊がとりついていると考えるキム神父(キム・ユンソク扮)は、カトリック教団からの反対とキム神父に向けられる疑いのまなざしをものともせず、少女ヨンシンを救うべく独自に計画を立てる。キム神父は悪魔祓いを行う「バラ十字会」の正会員で、これまでも頻繁に「逸脱行動」を繰り返してきたため、教団に疎まれている人物なのであった。
「バラ十字会」の儀式を行うには、資格を満たした司祭が補助としてもう一人の必要なのだが、皆が補助司祭を忌避する中、神学生であるチェ・ジュノ(カン・ドンウォン扮)が最適な助祭として選ばれる。
テストはカンニングし、寮を抜け出して酒を買いに行くような、模範からは程遠い彼。キム神父の手伝いを了承する一方、教団からはキム神父を監視するミッションを与えられるのだが・・・・・・。

この映画で悪霊に取り付かれる女子高生を演じているパク・ソダムさん。

tvNの人気ドラマ『チーズ・イン・ザ・トラップ』で注目度の増したキム・ゴウンさんとは大学の同期で、顔や雰囲気も似ているとよく言われている方ですが、容姿だけじゃないですよね。実力派ぶりもキム・ゴウンさんと互角の勝負。

この映画でのパク・ソダムさんの「取り憑かれ演技」、本当にハンパじゃなかったです。これが「オカルトじゃない」という人は、一体どんだけ怖かったらオカルト認定してくれるんでしょうかっていうくらい、怖いです。(笑)
パク・ソダムさん、今後のご活躍が楽しみになりました。

実はチャン・ジェヒョン監督、本作の前に26分短編映画『12番目の補助司祭』(邦題仮)を制作されているのですが、第15回全州国際映画祭の短編部門で監督賞を受賞した『12番目の補助司祭』も、今回の『黒い司祭たち』と同じモチーフの映画でした。監督が温めていた内容だったのですね。
短編のほうも面白いそうなので、機会があれば是非見てみたいです。

というわけで。

いよいよ予告編をご紹介しますね。

まずは、こちらから。
そこまで怖い場面は出てきませんが、雰囲気は伝わってくる映像になっています。

怖がりの方には、あえてお勧めしません。(笑)

バラ十字会が追う12の形象と呼ばれるものがいる。
やつらは常に誰かの体に隠れ、我々を脅かしてきた。

そいつが今、ソウルのとある少女の体に隠れているんだ。
やつを捕まえられるチャンスは1日だけ。
まさに今日だ。

2015年のソウルの真ん中で

やつらが動き始めた

キム・ユンソク

やつらは自分の存在が明るみになれば、深く身を隠してしまう。

カン・ドンウォン

父と子と聖霊の御名によりて尋ねよう。 
なぜここに来たのだ。

決して見つめるな。
今からお前はここにいないものと思え。

いつからここにいるのだ。
話せ!
父と子と聖霊の御名によりて命ずる。

父と子と聖霊の名において命ずる!

なぜここに来たのだ!

黒い司祭たち

大丈夫でしたか?(笑)

そしてこちらは、メインの予告編。

怖い場面がチラチラと映ります。

上で既に怖かった方は、やめておいたほうが賢明かと思われます。(笑)


バラ十字会が追う12の形象と呼ばれるものがいる。

そいつが今、ソウルのとある少女の体に隠れているんだ。

危険にさらされる少女

まったくのヤクザ者です。
みんな馬鹿だって言ってますよ。

21世紀の韓国のカトリックが
そんなことやったって、人々に受けると思うか?

神父様。

今一人の子どもが苦しんでいるんです。
見て見ぬフリするんですか?

少女を守ろうとする神父

私を補佐する補助司祭は、ドイツ語、ラテン語、中国語は必須です。

大胆な性格で肝の据わってるのがいいということです。

最後に、霊的に最も敏感な気質の持ち主であること。

どうってことないでしょう。
でも気にはなりますね。

神父を信じない補助司祭

私が行ってしっかり確認してきます。
何が起きているのか。

俺が全部やる。補助司祭はマニュアルどおりにさえやっていれば、見破られない。

ソウルのど真ん中

少女を救うために

選ばれし者たちが動き始めた

2015年11月

キム・ユンソク

父と子と聖霊の名において命ずる!

カン・ドンウォン

なぜここに来たのだ!

黒い司祭たち

改めて見て、とてもよくできた予告編であることに気づきました。
本当に、この予告に盛り込まれているとおりの映画です。

・・・・・・とはいえ、本編はかなり怖かったですが。(笑)

この映画、私の意見とは異なり「全然怖くない」という声もかなり上がっていて、日ごろからホラー系が大丈夫な方にはちっともなんともないようです。

その気持ちも、分かります。

オカルト、ホラーと名打った映画って、本当に目を開けて見れないほど怖いですよね。急にドッキリさせたりとか。(笑)

でもこの映画は、キリスト教の世界観の中での「悪魔祓い」を題材としているので、そういう意味づけにさほどくるものがない方だと「ふーん」という感じなのかもしれません。

なので、怖いかどうかでいうと、個人差がかなり分かれそうな気がします。

私としては、昔不可抗力で見てしまった『エクソシスト』のトラウマがよみがえりました。
『エクソシスト』は、最高峰に怖いオカルト映画だと思っているのですが、『エクソシスト』を既にご覧になったことのある方ならこの映画は全然クリアできるのではないかと思います。『エクソシスト』の恐ろしさに比べたら。(笑)

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日本公開がいつになるかは分かりませんが、もし公開になったらみなさまもご覧になってみてください。

観客を集中させる映画なので、怖いものが大丈夫な方なら楽しんで頂けると思います。

ただ、カン・ドンウォンさんを目当てに見ると、痛い目にあう可能性が大だということは、あらかじめお耳に入れておきます。カン・ドンウォンさんの怯える顔を見て、さらに怖さが倍増すること間違いなしですので。カン・ドンウォンを置き去りにしてまで、逃げたくなります。(笑)

映画の詳細は、また別途感想として書きますね。