みなさま、こんにちは。

今日も今韓国で起きている大統領退陣を求める動きについて、とりあげてみようと思います。
19日は先週12日の100万人キャンドルデモに引き続き、再びソウルの光化門一帯で60万人規模のキャンドルデモが行われたのですが、その中に俳優のユ・アインさんとイ・ジュンさんの姿がありました。



ソウルの光化門一帯に100万から120万が集まったとされる、先週11月12日の大規模な大統領退陣要求キャンドルデモ。

大統領支持率は3週連続5%を記録し、国政運営への否定的評価が90%に上るなど、世論ははっきりと大統領に引導を渡している状況ですが、大統領は相変わらず民意を汲むつもりがなく、むしろ先週に入ってからは何事もなかったかのように通常通りの国政運営を再開しようと動き始めていました。

さまざまな疑惑の渦中にあってなお大統領の座にしがみつこうとしている状況に再びNOを突きつけるべく、19日も小雨の降る中、ソウルの光化門一帯には多くの人が集まりました。

19日の抗議集会は全国で同時多発的に行われており、釜山や光州、大統領のお膝元である大丘など地方都市での参加者を合わせると35万人。60万人から74万人と言われるソウルでの参加者を合わせると、19日も全国で100万人に近い規模の人々が大統領の即時退陣を平和的に求めたのですが、その群衆の中に俳優のユ・アインさんとイ・ジュンさんの姿がありました。


ユ・アインさんの姿を捉えたのは、芸能人のスクープ写真で知られるインターネットニュースのディスパッチ。写真の出典はコチラです。




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Yes, ユ・アイン!!


腐敗しきった大統領にNOを突きつけたい人々と同じ気もちで彼もキャンドルを掲げ、この場に立ったのでしょう。
ユ・アインさん、この日は自らが率いるアーティスト集団の「スタジオ・コンクリート」と共にこのキャンドルデモに参加したそうです。

かねてより政治や社会問題に率直について私見を発信してきたユ・アインさんではありますが、、こうして群衆の波に飲まれながら街頭にまで立つとは驚かされました。さすがは我らがユ・アイン。


実はこの場所にはもう一人、やはりサランヘヨを送らずにおれない方が来ていました。


俳優のイ・ジュンさん。



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イ・ジュンさんにいたっては、キャンドル集会の最中に自身のインスタグラムに写真を掲載し、人々への参加を呼びかけていました。

以下、写真はイ・ジュンさんのインスタグラムより引用したもの。




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雨が降っても続きます。お集まりくださ~い






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ドラマが終わったので僕も集まりました。ここの現場は本当にすごいです。
こんな時こそ皆で力を合わせねば。〈もうお辞めになったらどうですか〉




芸能人にとっては、自分の政治的な見解を発言することは意見を異にするファンを遠ざけることにもなりかねないため、アクションを起こすのが非常に難しい部分ですよね。
ことに政府に向けた批判は、それがいかに一般的な情緒と符合するものであっても、自分の立場や人気に及ぼす影響を考えればやめておいたほうがいいということは、一般人が考えても想像のつくことです。

にもかかわらず、こうして数十万の群衆の中に自ら身を置き、人々と共に怒りの声を上げ、希望のキャンドルを灯している彼ら。共同体の行く末を憂う人々と同じ思いでいることを示す姿に、多くの人が共感を寄せています。


しかしこの場にいたスターは、ユ・アインさんとイ・ジュンさんだけではありませんでした。なんと神話のキム・ドンワンさんも参加していたのです。
キム・ドンワンさんの場合は3週連続キャンドルデモに参加!


キム・ドンワンさんは現地で撮った動画をご自身のフェイスブックにアップしています。以下の画像はキム・ドンワンさんのページより。




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すごいな~。

毎回動画をあげてるだなんて、ほぼリポーターです。(笑)


実は『雲が描いた月明かり』で視聴者を楽しませてくれた現役高校生の俳優キム・ユジョンさんも、このキャンドルデモに積極的な応援を送っています。

デモを控えた18日、自身のインスタグラムに
“어떠한 상황에서도 무너지지말아요. 만약 무너지더라도 다시 일어날 수 있어요. 그죠?
どんな状況になっても倒れないでください。もし倒れてもまた立ち上げれます。ですよね?”
とのメッセージとともにタコのイラストをアップしていました。



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かわいい。(笑)


「なんでタコ??」と思われた方に解説しますと、タコは韓国語で「ムノ/문어」。「倒れないでください」は「ムノジジマセヨ/무너지지 마세요」。
共通項の「ムノ」にかけてるというわけです。
駄洒落もユジョンちゃんが繰り出すと、なんと可愛いことか。(笑)

キム・ユジョンさんは先週12日に行われたキャンドルデモの際にも、夜7時から3分間一斉に部屋の灯りを消して抗議の意思を示す「消灯アクションキャンペーン」に賛同し、真っ暗な部屋の様子をインスタグラムにアップしたりもしていました。
キャンドルデモには多くの高校生、中学生までもが参加しています。彼らにも同世代のキム・ユジョンさんのアクションは大いに共感をもって受け止められたことでしょう。


大統領とその友人との衝撃的な関係がJTBCの報道によって本格的に暴かれた10月24日の週末から大統領退陣を求めるキャンドルデモが始まったのですが、最初のキャンドルデモを前に先陣きって意志表示をしたのは、俳優のシン・ヒョンジュンさんでした。


自身は土曜の夜にKBS2の生放送芸能番組があるためキャンドルデモに参加できないものの、10月29日、一枚の写真をアップして思いを雄弁に伝えたシン・ヒョンジュンさん。
以下の写真はシン・ヒョンジュンさんのインスタグラムより。



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憂いが感じられます。


24日以降、芸能人たちの受賞スピーチにも変化は現れました。
芸能界で最初に時局に触れたのは、10月27日、<2016韓国大衆文化芸術賞>で国務総理賞を授与されたチョ・ジヌンさんでした。

胸にセウォル号の犠牲者を悼む黄色いリボンをつけて授賞式に臨んだチョ・ジヌンさんは、受賞の辞を述べる中、「こうして賞を頂いたからには大衆文化に従事する私たちは、これからもより一層みなさまとともにいかなる政治状況になろうとも希望と感動を与えられるよう努力してまいります」と発言。



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国務総理自身も「知らぬ存ぜぬ」を決め込んでいるので、そんな時期にこんな人の名前のついた賞など誰ももらいたいはずがありません。
そこをあえて大統領が人々に忘れさせようとするセウォル号沈没事故を悼むための黄色いリボンをつけて現れ、「どんな政治状況になろうと努力する」と公の場で語るチョ・ジヌンさん。私的な場ではないだけに、さらに気骨が感じられます。


こうしたチョ・ジヌンさんの発言に勇気を得たであろう後輩俳優たちも、つい先日16日に行われた ‘2016 Asia Artist Awards(以下AAA)’ で軒並み時局に触れています。
写真出典はtopstarnewsより。



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MBCドラマ『ショッピング王ルイ』に出演し「ベストエンターテイナー賞」を受賞したナム・ジヒョンさんは「このところ政治状況が目まぐるしいですが、K-popとドラマが希望と応援、安息の場所になれるよう努力するアーティストになります」と語り、tvNの『応答せよ1988』で「新人賞」を受賞したリュ・ジュンヨルさんは「最近身近で呆れてびっくりするようなことが起きていますが、僕が受賞したことに驚かないでいただければと思います。AAA授賞式にいる間は、全て忘れて楽しんでくださればと思います」とスピーチ。

『太陽の末裔』で「ベストセレブリティ」に選ばれたジングさんは「数日前、下の息子が生まれました。こんな混沌とした世の中に産んでしまい、父親として申し訳ない気もちです。より良い俳優になるため努力します」と発言し、胸に黄色いリボンをつけて出席した「ベストアーティスト賞」受賞者のパク・ヘジンさんは「こんなに楽しく光栄な日に喜んでばかりいられない現実が残念です」とスピーチ。

この日もやはり胸に黄色いリボンをつけてやってきたチョ・ジヌンさんは、『シグナル』で大賞を受賞。スピーチの最後に「最近、随分寒いですよね。わが国も随分寒いです。でも、明日は寒さが和らぐといいなと思ってます。なぜなら明日は大学入試の日じゃないですか」と、受験生、若者にエールを送る形で思いを語っていました。



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(写真出典はmoney today



華やかな授賞式であってもいまの状況に触れずにおれないスターの素顔を垣間見せた授賞式となりました。

他にも、映画『あなた、そこにいてください』(邦題仮)の公開に先立って行われたネイバーの「V-Live」生放送インタビューを受けていたキム・ユンソクさんが映画のテーマに関連して「過去に戻れるとしたらなにがしたいか」と質問され、「私たちは韓国の国民じゃないですか。2014年の4月15日の夜に帰って、その船に乗っちゃ駄目だと言いたいです。何のことかみなさんお分かりですよね?」と発言。続けてピョン・ヨハンさんも「僕も同じです」と答えるなど、そこかしこで声が上がる状況となっており。
この現象は、大きな災害を経験した時におこる人々の共通した反応を想起させます。文化体育観光部の長官が芸能人のブラックリスト作成を指示し、政権に批判的な俳優、映画監督、アーティスト、小説家などに不利益を与えようとした疑惑も先月初旬に明らかになったので、俳優たちにはそれらへの怒りも当然あることでしょう。

表舞台に立つスターたちも怒りや悲しみ、嘆きを表に出して人々と分かち合おうとする場面が、もうしばらく続きそうです。
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おりしも季節はこれからが冬本番。

ただでさえ寒く厳しい韓国の冬なのに、今年は大統領府が人々の心を凍てつかせています。

とはいえ寒い時期もいつかは必ず終わるのが自然の摂理。

私も花開く季節の訪れを待ちたいと思います。