みなさま、こんにちは。

今日は先ほどに引き続いて、パク・シフさんの「スター人生劇場」2月7日放送分の動画part2を連続アップします。

(*リンク切れのため動画を差し替えました)

09:34から19:52まで。

 

そして、俳優パク・シフの歩みは続きます。
雪がこんこんと降った日。
「わぁ、雪がすごい」
我らが俳優、子どものように楽しそうです。

「アクションスクールです。今回の映画にはワイヤーアクションもあるし、難易度の高いアクションがあるので、練習しにきたんです」
(自分でやるんですか、アクションを?)
「やらないと。『王女の男』の時も自分でやりました」

シフさんの華麗なアクションは、既に『王女の男』で好評を博しました。
すべてを代役なしでやり抜きました。

(危なくないですか?)
「最近は安全装置がしっかりしているので、それほど危なくはなさそうなんですが、危険なんですよ、実際やってみたら。でも一生懸命習ってみま・・・・・・おっと!」
「お~、面白い」
「ダメですよ~」
「危ないところだった」

「こんな雪は今年初だよ。ボタン雪」

こんなにも天真爛漫。35歳のシフさんです。

「いち、に」

すぐワイヤーを着けてアクションの練習に入りましたが。

「簡単にはいかないね」

空中でバランスをとりながら10回転もするのは、簡単ではないですよね。

「お上手ですね」

近頃は自身のスクリーンデビュー作『私が殺人犯だ』を撮影中のシフさん。忠武路に新たな挑戦状を送った今、アクションにも欲を出さずにはおれません。撮影の合間に練習に明け暮れています。

「・・・・・・大丈夫ですか?」

俳優としてしなければならないこと。大変ですが、楽しくもあります。

「前は上手に蹴れたのに」

こうしてシフさんの訓練は続きます。

転がって、また倒れて。全身が汗で濡れました。

誰にでも温かいシフさん。
「こんにちは、監督」

アクション演技のゴッド・ファーザー、チョン・ドゥホン監督です。

「お久しぶりです。お元気ですよね?」
「体が随分良くなったな。一生懸命頑張らないと。大変だけど。練習も随分してたね。ファイト! アクションは力だよ!」

「さっき見たんですけど。ワイヤーなどは初めての人にはすごく難しいんですが、扱いが上手です。しっかり運動しているので体がすごくいいですよね。そういうことに強みがあるんです。体もスリムだし、バランスも良いし」

「お疲れ様でした」
「現場でお目にかかります」
「分かりました」

ここまで応援に来てくれたコーチたち。力が出ないわけがありませんよね。汗をかいたあと、心は軽やかに。

「いいな。雪が降って」

こんなふうにスタッフから人気抜群のシフさん。同僚の俳優たちの評価も気になりますよね。

「洗練されていて、カッコよくて、クールな都会の男というイメージが強かったのですが、一緒に撮影をしてみたら情に篤くて、意外に面白いんです。ユーモアがあって」

「一生懸命取り組む姿にとても好感が持てたし、隣りで見ながら私が先輩としてアイデアが浮かべばアドバイスをするのだが、聞き入れる姿勢も良かった。それで、とてもいい俳優が出てきたな、と感じたよ」

そんなシフさんがよく行くというこの場所。「芸術の殿堂」です。

(なにがあるんです?)
「今日は写真展があって。世界的に有名なカメラマンの展示会で、観に行くところです」
(こういうところには恋人とくるものですけど、今日は?)
「恋人がいないので」
「弟なんです」
(そうなんですか)
「ええ。似てないでしょう?」
(そっくりですけど)
「そっくり? 似てると仰る方もいるし、似てないという、全然イメージが違うという方もいらっしゃるんですよ。でもよく見ると、とても似てるんです」

写真を撮ること。そしてこんなふうに展示会に来て鑑賞すること。シフさんの一番の趣味なのだそうですが。落ち着いた彼の性格にも合ってますね。本当にじっくり見ていますね。

「不思議ですよね、どうやってこんなふうに撮ったんだろうって。フォトショップを施してないんですよね?」
「ええ、フォトショップなしで写真家がセットを作って表現した作品です」

そして、常に兄の傍で守ってくれているという、弟ウホさん。

(お兄さんと一緒にいるとどうです? 人々に見られて苦になりません?)
「初めはそうでしたけど、今は慣れました。かなり気付かれますけど」
「お前が何に慣れるわけ?」
「慣れたんだよ」

子どもの頃からシフさんとウホさんはとても仲良しだったそうですが。
弟のウホさんは一時期はプロ野球で活躍した野球界期待の星だったそうです。現在はゴルフ選手に転身中だですが。

「こうして応援してくれますし、撮影現場に来て僕に力をくれる弟なんです。信頼がおける頼もしい弟だと思います。いつも応援してくれます。撮影に行く前も兄貴は最高と言ってくれて、携帯メールでも必ず愛してるよって。弟が。
あー、僕は一度も送ったことないです、愛してるって。いつも“愛してるよ”と送ってくるんですけど、“ウン、お疲れ”とか、“ウン、撮影終わったら会おう”なんてことしか言ってあげられてないですね。恥ずかしくて」

そんな弟との水入らずのデート。男二人なのに、話が途切れることがありません。そんなに楽しそうに何を話してるんでしょうね。

「我が家の期待の星だったんです。子どもの頃スポーツがかなり得意で。試合に出ればホームランやヒットを打って。ものすごく期待をかけられていたんです。それで僕はちょっと肩身が狭かったんですよね。今は不満が多いんですよ。状況が逆転したって」
「ドラマの時は私が真っ先に帰ってモニターするじゃないですか。それで“今日どうだった? どうだった?”って。兄がドラマに出ている時は、一週間があっという間に過ぎます。毎日待ち遠しいので」
「ドラマの最中、自分でモニターできない場合もあるじゃないですか、撮影だったりして。で、電話を真っ先にするんです。弟に電話して聞くんです、“今日どうだった?”と。かなりモニターしてくれてます」
(なんて言われます?)
「それはいつも・・・・・・」
「いつも最高って言ってます。上手かったよって」

一時はシフさんのマネージャーだったウホさん。3年も一緒に組んだそうです。その頃はまだシフさんの立地が定まっていませんでした。兄弟二人にとって寒さと空腹を感じさせる時間でした。

「弟がマネージャーを務めるのは簡単じゃないんですよね。あの頃は所属事務所もなければ車もありませんでした。車も持っていなかったし。何ヶ月も収入がなかったので、途方に暮れてましたね」

やっと名前が知られ始めた頃、俳優として生き残るために歯を食いしばっていたシフさんの傍には、常に弟がいました。

「撮影に入る前に完璧に準備しようと、眠らずに疲れた状態で撮影現場に行くんですよ。寝ていけばいいのに、シナリオを見ながら、こう。ちゃんと寝るんじゃなくて、眠りに落ちるんですよ、シナリオを見ているうちに。そういうのを見ながら、休む時はちゃんと休んでからやればいいのにと思うのですが、わりと完璧を求めるタイプみたいです。完璧主義者に近いスタイルですね。あぁ、あんな風にやるから成功できるんだなって、随分感じました、見ていて」
(つづく) 

アクションスクールの場面で「忠武路/チュンムロ」という表現が出てきますが、これは韓国版ハリウッドのようなものと思っていただけばいいと思います。忠武路は韓国映画のメッカで、映画制作会社もひしめいていたことから、韓国映画のことを忠武路と言ったりします。映画デビューの意味で「忠武路デビュー」という表現を使ったり。
もっとも、今では映画の制作会社の多くが江南地域に移ってしまってはいるそうですが。
それでも韓国映画を象徴する場所と言えば、忠武路、ですよね。


それにしても、家族間で「愛してる/サランヘ」と言い合う感覚、日本にはないのでちょっと不思議ですよね。弟のウホさん、お兄さんにまでサランヘヨを繰り出すとは。しかも携帯メールに。きょうび、なかなか付き合ってる彼女でもやりませんよね。
こんな時、つい一瞬「この人が自分の彼だったら、ちょっと面倒臭いかも」と要らないことが頭をよぎります。
弟さん、ごめんなさい。(笑)