みなさま、こんにちは。

今日は全国的にどんよりとした曇り空が広がっているようですね。
分厚い雲が一段下がってきているみたいな、重たい感じ。
こんな日は心の波長も「無理しないモード」に自然と合わさる気がします。
やすみやすみも、またよしです。

さて、今日は物静かな懐メロをご紹介します。

映画『セシボン』で歌われていたOST『私はあなたにすべてを捧げる』(邦題仮)。

 

 

チョンウさんとハンヒョジュさん、キム・ユンソクさん、キム・ヒエさんらが主演した2015年2月公開の映画『セシボン』。
日本でも同年5月には公開されたので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。

映画のOSTに使われた曲のご紹介なので、この記事は映画をご覧になっていない方にはネタバレになる部分があります。
予めご了承ください。

映画のあらすじを簡単にご紹介しますと、1970年代、韓国で一大フォークブームを巻き起こしたソウル武橋洞(ムギョドン)に実在する音楽喫茶「セシボン」を舞台に、夢を追う若者たちの恋や友情を描いた青春ドラマ。
チョンウさんとキム・ユンソクが同一人物オ・グンテを演じ、ハン・ヒョジュさんとキム・ヒエさんが男子たちのミューズ、女優志望のミン・ジャヨンの過去と現在を演じています。

音楽喫茶「セシボン」でフォークブームをけん引するのは、イ・ジャンヒ、ユン・ヒョンジュ、ソン・チャンシク。彼らはいずれも実在の人物ですが、そこにオ・グンテとミン・ジャヨンという架空の人物を加え、当時のヒット曲を次々と聴かせながら物語を進めていきます。

映画自体は、この年代に青春期を過ごした観客にはかなりのノスタルジーを引き起こしたのではないでしょうか。
私自身は特にこの映画から感銘を受けたということはないのですが、映画に関する個人的な感想はさておき、やはり劇中繰り返し流れるイ・ジャンヒさん原曲の“나 그대에게 모두 드리리/あなたにすべてを捧げる”は、この一曲だけで映画を成り立たせてしまう力があったと思います。

今日は映画のOST曲としてチョンウさん、ハン・ヒョジュさん、キム・ユンソクさん、キム・ヒエさんが歌ったバージョンと、イ・ジャンヒさんのオリジナルバージョンを両方ご紹介します。

 

 

 

 

下段の写真はイ・ジャンヒさんなのですが、これはヒットを飛ばしていた当時のものではなく、2013年の復刻版です。

ちなみに映画の中でイ・ジャンヒさんを演じていたのは、チングさん。

 


 

 

なんとなく似せているのが分かりますよね。(笑)

それにしてもチングさんって、本当に色んな映画に出てらっしゃいますよね。
どの作品でも演技に安定感があって素敵です。

 

というわけで、まいりましょう。

動画はCJENMMUSIC Officialのyou tube公式チャンネルから、“나 그대에게 모두 드리리/私はあなたにすべてを捧げる”の公式MV。

歌詞は原曲どおりですが、リメイク版のOSTでは一箇所歌われていないところがあります。

 

 

나 그대에게 모두 드리리

나 그대에게 드릴 말 있네
오늘밤 문득 드릴 말 있네
나 그대에게 모두 드리리
터질 것 같은 이 내 사랑을

그댈 위해서라면 나는 못 할 게 없네
별을 따다가
그대 두 손에 가득 드리리

나 그대에게 드릴 게 있네
오늘밤 문득 드릴 게 있네

그댈 위해서라면 나는 못 할 게 없네
별을 따다가
그대 두 손에 가득 드리리

나 그대에게 모두 드리리
터질 것 같은 이 내 사랑을

 

あなたに伝えたい言葉がある
今日の夜ふいに 伝えたい言葉がある

私はあなたにすべてを捧げる
爆発しそうな この愛を

あなたのためなら 出来ないことなどない
星を積みとって
あなたの両手を一杯にしてあげよう

あなたに渡したいものがある
今日の夜ふいに 渡したいものがある

あなたのためなら 出来ないことなどない
星を積みとって
あなたの両手を一杯にしてあげよう

私はあなたにすべてを捧げる
爆発しそうな この愛を

 

ナ クデエゲ トゥリ マ インネ
オヌル パ ムントゥッ トゥリ マ インネ
ナ クデエゲ モドゥ トゥリリ
トジ コッ カットゥン イ ネ サランウ

クデ ウィヘソラミョン ナヌン モッタ ケ オ
ピョル タダガ
クデ トゥソネ カドゥ トゥリリ

ナ クデエゲ トゥリ ケ インネ
オヌ パ ムントゥ トゥリ ケ インネ

クデ ウィヘソラミョン ナヌン モッタ ケ オ
ピョル タダガ
クデ トゥソネ カドゥ トゥリリ

ナ クデエゲ モドゥ トゥリリ
トジ コッ カットゥン イ ネ サランウ

 

この歌詞は、実際には謙譲表現で書かれているので、本来は「お伝えしたい言葉がある」、「お渡ししたいものがある」という訳になります。

“드리리/トゥリリ”、という謙譲表現のおかげで、奥ゆかしさや真心が伝わってくるんですよね。

実際にこの曲は、イ・ジャンヒさんが恋人にプロポーズするために作った歌なのだそうです。

そしてこちらはイ・ジャンヒさんのオリジナルバージョン。

こちらの動画は公式のものではないので、リンク切れの際はあしからずご了承ください。

 

 



私は耳にしていたのがオリジナルのほうというのもあり、やはりイ・ジャンヒさんの歌声のほうが好きなのですが、みなさまはどちらがお気に召されましたか?

いずれであれ、静かにとつとつと語りかける感じが素敵ですよね。
OSTのほうは主役全員の声が入っていて、なにか得した気分にもなれます。
そして聞き比べて気づきましたが、チョンウさんもキム・ユンソクさんも、結構いい感じにオリジナルに寄せてました!(笑)

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最後に、字幕はありませんが映画『セシボン』の予告映像を載せておきます。

ただし、この予告にキム・ユンソクさんとキム・ヒエさんは登場しません。

 

 

 

「こんなにはじけた映画だったっけ?」と思うくらい、予告編が楽しそうですよね。(笑)

私はあまり感銘を受けなかったと書きましたが、懐かしの名曲に再び息を吹き込み、多くの人に若かりし頃の夢を思い出させたという1点だけでも、もしかしたらもっと評価されていい映画なのかもしれません。