みなさま、こんにちは。白香夏です。

今日は『幸せな通勤』第三章「怒りをうまくコントロールできません」から抜粋してお話させていただきます。

この本を読み進みながら、私にははっとさせられることが多かったのですが、中でもこの第三章はたくさんの気づきを与えてくれました。

みなさまの中にも、自分を怒りっぽいと自覚されているかたや、おっとりしていて滅多に怒らないというかたなど様々いらっしゃると思うのですが、物事に対し適正に怒るのは必要なことと私は考えています。

ここぞという時にも怒れないと、ストレスもたまってしまいますよね。

ただ、怒るのって、癖になる部分もあるような気がしています。

決してそうしたいわけではないのに、なんとなく怒り癖がついてしまうというか、常に何かに怒っている状態になってしまったり。

その怒り自体は正当なものだとしても、怒っている状態が続くのは、これはこれで疲れますよね。

本の中にも書いてあるのですが、人に対して怒りをぶつけると、相手は謝るどころかかえって対抗してきたりします。そうなるとまた腹が立って、怒りの悪循環に陥ってしまう。

そんな経験、ありませんか?

本書の中で、法輪和尚はこんなふうにおっしゃっています。

「腹が立つと見境がなくなる」という表現があります。
つまり、「何も分からない、正常でない、無知の状態」に陥るという意味です。

そうならないためには、まず「もうすぐ自分の中に怒りが生じるぞ」ということになるべく早い段階で気付く必要があります。
(中略)

怒りが生じている段階では、自分ではまだそのことに気付いていません。

怒りというものは「怒ろう」と思って意識的に発生させることが出来るものではなく、自分でも知らないうちに生じてしまう現象であるため、怒りがいつ生じたのか、怒っている本人もまったく自覚的に把握できていない可能性が高いものです。

見境がなくなるほどに怒りが溜まっていたのに、自分がそのことに気付いていなかったとしたら、その溜まりに溜まった怒りは激しく表に噴出するという形で結末を迎えるほかありません。

ですが、もし怒りが生じた瞬間のタイミングですぐにそのことに気付ければ、生じた怒りは一瞬で消えます。

この気付くタイミングが少しでも遅れると、自分が怒っていることを自覚した上で怒りを我慢する状態になるのです。
(中略)

「怒りが生じた瞬間のタイミングですぐにそのことに気付く」

とても難しそうですよね。
私の場合は、大抵は気づいた時には既に腹が立ってしまっています。(笑)

一旦腹を立ててしまったあと、その感情を引っ込めるのがとても難しいというのは、経験上とてもよく分かります。

だからこそ、「あ、今私の中に怒りが生じつつあるな」と常に気づける状態でいなさいと和尚さまはおっしゃいます。そうして、その感情がそれ以上大きくならないようにじっと観察しなさい、と。

望まないことから意識をそらしなさいというのは、近年流行の「引き寄せの法則」などでよく見かける言葉ですが、系統はまったく違うものの、あい通じるところがどこかにあるような気がしています。


怒らずにすむ状況に自分が身を置く。
これが出来ればベストですよね。

でもその状況も自分の心が作り出しているんですよ、と和尚さま。

うーむ。なかなか奥深い世界です。