みなさま、こんにちは。

今週からお盆休みに入られる方も多いと思いますが、毎日暑くて大変ですよね。
関東地方には大きな台風も近づいているとのことで、心配です。
地球規模での深刻な気候変動の影響を実感せざるを得ない今年の異常気象。
どうぞみなさま、くれぐれもお気をつけくださいませ。

さて、今日は韓国で2011年5月に公開された映画『SUNNY』を、日本リメイク版の近日公開を記念して取り上げてみようと思います。

私の大好きな映画『SUNNY』を取り上げるタイミングがきて、とても嬉しいです。

まずは韓国オリジナルの映画ポスターを。


女の子たちの顔見ただけで、泣きそう。(笑)

いつかご紹介したいと思いながら、日本公開もとうに済んでいる2011年の映画なので、取り上げるきっかけがなかなかなかったのですが、この度8月31日より日本でリメイク版『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が公開されることを知り、あまりの嬉しさに取り上げることにしました。

以下は日本版のポスター。


日本リメイク版の公開に際して、主演女優の方々が記者会見している映像をテレビでちらっと見かけた時には、カン・ソラさん(チュナ役)の大人版の役を篠原涼子さんが務めるものだとてっきり思い込み、「なんてピッタリ!」と歓声を上げてしまいましたが、確認してみると、篠原涼子さんはナミ役シム・ウンジョンさんの大人バージョンだったのですね。
リメイクでは、高校時代のナミを広瀬すずさんが演じています。

この映画、ご覧になられた方も多いかと思うのですが、80年代が背景の高校時代と、25年後の大人時代を織り交ぜて展開していく映画なんです。
韓国版ではシム・ウンジョンさん演じる「ナミ」が物語を引っ張っていく主役の中のさらに主役で、大人のナミはユ・ホジョンさんが務めているのですが、ビジュアルでいうと、どう考えてもユ・ホジョンさんはともさかりえさんにシンクロ。
なので、テレビの記者会見か何かでともさかりえさんの姿を発見した時、日本版は物語の中心をナミからチュナにシフトしたのかと瞬間的に思い込んだのですが、全然違いましたね。(笑)

口ゲンカでは絶対に負けないジニのリメイク大人版が小池栄子さん、ぽっちゃり体系のチャンミは渡辺直美さん。
この配役は、オリジナルを見た者にはたまらない素晴らしいシンクロ率です!(笑)

ともさかりえさんは、原作映画ではミスコリアを目指していたポッキにあたる役を演じるようで、オリジナルでの登場人物、文学少女のクムオクは日本版には登場しないようです。

ナミと並んで大きな存在感を誇るのが、グループのリーダーを務めるチュナ。(カン・ソラ/チン・フィギョン扮)。
日本リメイク版では、大人になったチュナ役にあたる「芹香」役を板谷由香さんが務めています。

てっきり篠原涼子さんがチュナ役かと瞬間的に思い込み、違うと知ってかなりがっかりしたのですが、一拍おいて考えると板谷由夏さんもチュナにハマってます。
しかしこの役、もともとは真木よう子さんがキャスティングされていたとか?

ん~、真木よう子さんも捨てがたかったな~!
でも、年代的に真木よう子さんでは若いので、結果的には板谷由夏さんが適役だと思います。

韓国オリジナル版では、女子7人組。
対する日本リメイク版は、一人減って6人組なんですね。
最後に残る美貌の少女は、韓国版ではミン・ヒョリンさん。
最近BIGBANGのテヤン(SOL)と結婚したことでも話題になった方です。

日本版では池田エライザさんがミン・ヒョリンさんが演じたスジにあたる「奈々」役を務めています。

8月31日から公開になるリメイク版『SUNNY 強い気持ち・強い愛』での詳しい登場人物紹介などは、こちらの公式サイトからご覧ください。
リンクはコチラ

韓国映画『SUNNY』は韓国公開の翌年、2012年5月に日本でも公開され、大変な好評を博しました。
レンタルでも見ることのできる映画なので、ご覧になられた方も多いかと思います。

ざっくりあらすじを紹介しますと、経済的には恵まれた生活を送る専業主婦のナミが、ある日音信不通になっていた高校時代の仲間チュナから連絡をもらい、チュナに頼まれて昔の仲間をひとりひとり捜していく中で映し出される女性たちそれぞれの人生の物語、人間群像を描いたもの。
かつてナミは、全羅道の田舎の村からソウルに越してきた転校生で、「田舎者」丸出しの方言をからかわれたり、不良グループのいじめのターゲットになるなど、高校生活に暗雲垂れこめていたのですが、正義感の強いチュナに助けられ、グループの仲間入りをさせてもらった経緯があります。

みんなが夢多き少女だったあの時代。そこから25年経ったそれぞれの人生。
あの頃願った夢は叶ったのか。私は今幸せな人生を生きていると言えるのか。
そんなことを自らに問いながら、仲間たちとの再会を経て自分を取り戻していく「サニー」のメンバーの姿に、観る者が思わず自分の姿を重ねてしまう、そんな映画です。

もーーー、とにかくこの映画は。

まだご覧になられていない方には、これを機に是非見ていただきたいです。(笑)

ストーリー自体は大人になった今の自分が、悩み多きかつての青春時代を振り返るという、非常に単純明快なつくりですが、伝えようとするものがシンプルなだけに、見る者の胸にもストレートに突き刺さってくるんです。「今、自分を生きてる?」って。
あの頃の自分を思い出して胸が詰まったり。
大好きだったあの友に涙が出そうに会いたくなったり。
自分の生きてきた道を思わず振り返らされたり。
大爆笑と号泣を同じくらいの破壊力で持ってくる、非常にパワーのある映画です。

レンタルでも見れますし、you tubeでも有料サービスで見られるようです。
ケチをつけようと思えばいくらでも付けられる、「これってどうなの?」な展開も満載のこの映画。
にもかかわらず、映画の欠点を補って余りある、俳優たちの真実味あふれる名演技。
男性がご覧になっても十分楽しめ、感動されると思いますが、女性たちには本当にたまらない映画だと思います。

日本語字幕付きの予告編をご紹介しておきます。

まずこちらは、you tubeの「シネマトゥデイ」公式チャンネルより。

あーーー。
マズイ。
予告見ただけで涙が。

これ、トシってやつですか?!(笑)

予告でもちょっと出てきていましたが、この映画、韓国の80年代を背景にしているので、軍事独裁政権に反対する市民や学生のデモシーンなんかも、対立する不良グループとの抗争(?)シーンにかぶせて、実は織り込まれていたりします。
それは一見コミカルで漫画チックなシーンなのですが、80年代軍事独裁政権時代の雰囲気を少しでも織り込もうとした監督流の遊び心とささやかな「気概」の発露だったのでしょう。
韓国の70年代80年代を社会背景にしながら、民主化を求める巷のデモシーンがまったくないほうが嘘なので。

予告編をもう一つご紹介します。

ただこちらは、公式の動画ではないかもしれません。
リンク切れの際にはご了承ください。



映画を是非見ていただきたいので、ネタバレを避けてご紹介しました。

こんなに女性ばかりが登場し、それぞれが魅力的に輝く映画は、残念ながら『SUNNY』以降の韓国映画には現れていません。

女性たちが輝く映画がもっと出てきて欲しいと思う一方、私自身は甘くてそれ以上にほろ苦い『SUNNY』が大好きで、何度観ても見飽きず、『SUNNY』が自分の中で永遠に「ナンバーワン女性映画」として残って欲しい気持ちもあり。
もしかしたら他の作り手たちも、『SUNNY』があまりに良すぎて、女性のための女性たちを主役に据えた映画を作れないのかもしれませんね。

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オリジナルの『SUNNY』も是非ご覧いただきたいですし、90年代を青春時代の背景に、登場人物の人生はオリジナルに近い形でなぞっているらしいリメイク版をこれから楽しみにご覧になられようという方もいらっしゃると思うので、喉元まで映画について言いたいことが迫っていますが、内容紹介はこれくらいにしておきます。

リメイク版の監督である大根仁さんも、サニーに心をつかまれたファンのひとりだそうですので、男女を問わず、心に強く響くものがある映画だと思います。

リメイク版を見た後でも、見る前でも、是非よろしければ一度ご覧になられてみてください。