みなさま、こんにちは。

梅雨なのに、雨が降らない関東地方。
早くも夏が来たかのような気温の高さになっています。
あまりに雨が来ないのも、心配ですね。

では、お待たせしました。
『職場の神』13話、さっそくまいります。

冒頭からいきなり厳しい話で幕を開けた13話。

ファン部長にジュリの契約を解除しろと言われ、チャン・ギュジクは絶句します。

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「企画案が最終審査に残ったということは、上からの反応がかなりいいということだ。どのみち契約期間も残り2ヶ月じゃないか。あとあと頭を悩ます事態になるより、そうしたほうがよさそうだ」

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部長の指示に、ただただ呆然とするチャン・ギュジク。
デスクに戻ると、ちょうどギョンウが「一等になったらどうします?」と嬉しそうにジュリに話しかけているのを目撃します。

心優しいジュリは、万が一自分が一等になって賞金500万ウォンをもらうことになったら、一緒に作り上げたチーム全員に平等に分けるなどと殊勝なことを言っています。
そんなジュリの気持ちがとても嬉しいギョンウとコ課長、そしてム・ジョンハン。

そんな中、一人マイペースなミス・キム。
ジュリが一等になったら当然賞金をもらうだろうと話しかけるム・ジョンハンに、契約職に賞金なんて、ありえるのかと疑問を投げかけます。
「宝くじのほうがまだ話が分かります」

その言葉に、一気に表情が曇るジュリ。

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そりゃ曇りますよね~。
ミス・キムの言うこと、大抵当たってますから。
もはや預言者並みです。(笑)

そんなことを言わず、今回は部署のみんなで頑張ったのだから一緒にもらおうよと話しかけるコ課長に、自分は仕事をしただけなので報酬をもらうつもりもないし、契約社員に賞金があるのか疑問に思うのみならず、もらってもいない賞金で大騒ぎするのは慎んでくださいとジュリを睨みながら語気を強め。

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そんな中。

ミス・キムは沈んだ表情でやり取りを見つめているチャン・ギュジクに気づきます。

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ファン部長も鬼です。

あんなこと言われたら、さすがのギュジクも顔が曇るってもんです。

入賞者を報じる社内報に燦然と輝く「マーケティング営業サポート部チョン・ジュリ」の文字に、沸き立つ同僚たち。

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ミングがこの欄にいつか必ず自分のブッキングカフェを載せてやると意気込むかたわら、ビンナは週末に柔道にいそしむファン部長の写真を発見。

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大学時代、柔道をやっていたのだと解説するポンヒの説明に、言われてみたら確かに肩幅が広いと笑顔で雑談するジュリですが、さっきから一人浮かない顔で社内報のチャン・ジュリの名前に目を落としているチャン・ギュジクの様子には気づきません。

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お昼休み。

ギュジクは事前にこのことをジョンハンに話しておこうとするのですが、ジョンハンはコ課長と外勤に出てしまいます。ファン部長に呼ばれたジュリの派遣会社担当者がやってきたのを見ても、ジョンハンは何も疑わずまた新たな面接でもあるのだろうと思うのですが。

「チョン・ジュリさんはうちの会社にどうも馴染めないようだ」と切り出したファン部長。

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「まだ社会経験が浅いので、そういうこともあるかもしれませんね。
私にお任せを」

笑顔で応じる担当者に、ファン部長は契約をすぐに解除したいと伝えます。
思いがけない言葉に、驚きを隠せない担当者。

「まだ2ヶ月も契約期間が残っているのにですか?」

「そういうことだ。できるだろう?」

「分かりました。契約解除の理由は?」

「まあ、会社の社風に合わない、というところかな」

ひどすぎますよね。

チャン・ギュジクはうつむいてやり取りを聞いているのですが・・・・・・。

じきに悪魔の宣告を受けるとも知らぬジュリ。

ホチキスを外しているミス・キムに、易学のプロとしてどうなりそうか見て欲しいと頼みます。ミス・キムは、易学的に言えば何か大きなことが起きそうだと答えるのですが、「もしかして、1等になって企画が大ヒットしちゃうとか?!」と、ジュリはこの表情。

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あくまでもポジティブ・シンキング。(笑)

ちょっと前までダイアモンド何とかの会社に行こうとしてたのに、随分様変わりしたものだというミス・キムに、今は仕事を着実に覚え、いい人たちに囲まれ、賞を取れればムチーム長のためにもなるのでやりがいがあるとジュリが答えるのですが、それを聞き睨みつけるミス・キム。

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「え? な、なんですか?」

「会社に好きな人ができるなんて、愚かにもほどがありますね、ジュリさん」

「す、好きな人なんて! そ、そんな人いません、そんなんじゃありません」

立ち上がり、振り返ったミス・キムが一言。

「チョン・ジュリさん。また顔から火が出てますよ」

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かわいい。(笑)

でもかわいそう。

派遣会社のアンマネージャーはチャン・ギュジクにジュリがなぜ契約解除なのかしつこく聞きだそうとします。もしかして、また何か失敗をやらかしたのかというマネージャーに、そういうわけではないが部長の気に入らないんだろうとチャン・ギュジク。よろしく伝えてくれといなそうとします。
ちょうど通りがかり、そんな会話を耳にしてしまうミス・キム。

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給湯室でゴミをまとめているミス・キム。
そこへやって来たチャン・ギュジク。

ミス・キムにジュリの契約を解除するのかと聞かれ、「いつの間に知ったんだ?」と驚きを隠せません。会社の雰囲気に馴染めないからだとするチャン・ギュジクに、本当の理由はと詰め寄るミス・キム。
ギュジクは契約社員に理由など必要ない、会社が辞めろといえば、辞めるもんだと言います。

「分かっています。私ももう出ていきます。それから、一度使っただけで捨てる紙コップは、できるだけ使わないでください」

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ギュジクに刺さるその言葉。

一方ジュリは。

契約が解除された事実を伝えられ、衝撃を受けます。

なぜなのかと戸惑うジュリを慰め、会社の色々な事情があるようだと答えるマネージャー。
もしやまた何か自分がしでかしてしまったのだろうかと尋ねるジュリに、マネージャーは何か思い当たることはないのかと聞き返します。

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「コピー機壊したのは月賦で弁済してるし、最近何もヘマしていません。
企画書を出して褒められていたくらいなのに・・・・・・」

目の色の変わるマネージャー。

「企画書?」

「はい。社内コンペに企画書を出したんです。それが終わるまでは会社にいられると思ったのに・・・・・・」

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つくづくかわいそうなジュリ。
社員より有能だったから切られるなんて。

人間不信になっちゃいますよね。

そしてム・ジョンハンは。

「なんで?! なんで急に?!」

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「だから言っただろ。企画案はお前の名前で出せって」

「だからって、いきなり契約解除なんて、あんまりだ!」

「仕方ない。契約職なんだから。契約職は契約が切れれば終わり。俺たちとは違うんだ」

ギュジクの言葉に、怒って部長の元へ向かうジョンハン。

他の同僚たちも既にこのことを聞きつけていました。

噂によれば部長に目をつけられたらしいとポンヒ。理由もないのにこんなのひどすぎるとビンナが訴えますが、ジュリと同じ立場のジランは契約職の人間を切るのに理由など必要ないのが会社だろうと噛み付きます。

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ビンナに当たるなよとミング。

当たっていないとジラン。

なんであれこれは不当すぎる、雇用労働部に申告するレベルだと、ギョンウは憤ります。

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ク代理になぜお前がそんなに怒るんだと尋ねられ、だって同じ仲間じゃないかと答えるギョンウ。

「仲良くなった頃に消え、また仲良くなった頃には消える仲間。こんなのあるかよ」と呟くミングに、一同思わずしんみりしてしまいます。

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そうなんですよね。

仕事を教え、任せ、仲良くなった契約職の同僚を失ってガックリするのは、社員も同じなんですよね。また新しい人と一から関係をつくり、すっかり打ち解けた頃に契約終了・・・・・・。
視聴者もため息です。

広報部と社内報の打ち合わせ中だったファン部長の部屋に駆け込んできたム・ジョンハンとチャン・ギュジク。社員が心配の面持ちで見守る中、三人が話し始めます。

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「部長。チョン・ジュリさんの契約解除、企画書のせいですか?」

「だったらなんだ?」

「もしそうなら、うちのチームは企画書を取り下げます」

「なに?!」

次第に興奮するム・ジョンハン。

「こんなこと、ありえません! どうして企画が通ったせいでチョン・ジュリさんがクビにならなきゃいけないんですか?」

「お前、たかが一人の契約職のために、俺に楯突いてるのか?!」

なんでジョンハンにちゃんと言い含めないんだとギュジクにも八つ当たりしつつ、ファン部長は企画書のことは関係ない、社風が合わないからやめてもらうだけだと強弁します。

会議に出ると席を立つファン部長を追いかけるム・ジョンハン。

しつこく部長を呼び止めるジョンハンを、ギュジクが引き止めます。

「やめるんだ! ここはオフィスだぞ!」

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全員の視線を感じ、言葉を飲み込むジョンハンです。

今朝のお祝いムードから一転し、やるせないムードが漂うオフィス。
ジュリの姿が見えないとコ課長とギョンウが案じています。
ジュリはアンマネージャーと話を終え、戻ってくるところでした。

喫茶店でアンマネージャーに言われた言葉を思い出すジュリ。

「なにがいけなかったんですか? 私がなにをしたんですか?」

「何もいけなくないですよ、ジュリさん」

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「こういうことは、よくあるんです。社風に合わないとか、態度が悪いとか。でも本当の理由は分かりません。こんな時、僕にはこれしか言ってあげられることがないんですが。一日も早く次の会社見つけますから。
だから、胸を張ってください。元気出して、ジュリさん」

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泣ける。(涙)

戻ってきたジュリ。
ちょうど言い争っているム・ジョンハンとチャン・ギュジクの姿を目撃してしまいます。

「お前はただでさえコ課長の件で部長の神経を逆なでしてるんだ。これ以上やったらお前、本当に目をつけられるぞ!」

「俺は当たり前のことをやりたいだけなのに、なにがそんなに難しいことか? チョン・ジュリさんの企画案だから彼女の名前で出した。それだけのことだろう? 当たり前のことだろう? それのなにがこんなに難しいんだよ?」

「当たり前じゃないからだよ! お前には当たり前でも、チョン・ジュリには当たり前じゃないんだ! それが俺たち正社員と彼女たちの違いなんだ!」

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「頼むからいちいち四角定規に受け取るなよ。お前が彼女をかばえばかばうほど、彼女の立場は悪くなるんだ。分かんないのか?」

言い捨てて去るチャン・ギュジク。
残されたム・ジョンハンはため息をついています。
傍に静かに近づくジュリ。

ム・ジョンハンはジュリを見ると、まだ決まったわけではないし自分が部長に話すからと励ましますが、ジュリは大丈夫だと言います。

「私は大丈夫なので、そんなことしないでください、チーム長」

力なく一礼して去っていくジュリ。

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いきなりクビになったジュリに、ショックを隠せない面々。

本当に辞めさせられるんだろうかと悲しい目でジュリの椅子を見つめていたコ課長は、自分のせいではないかと口にします。

「私がこの椅子に居座っているから、ジュリちゃんが辞めさせられるのかな・・・・・・」

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「そうかもしれませんね」と呟くミス・キム。

うっすら涙を浮かべているコ課長の目を見て、すぐに付け加えます。

「でも、必ずしもコ課長のせいというわけでもありません。契約職にとっては、いつ何時契約が解除されたとしても、それはありえることなので」

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「じゃあ、キムちゃんもいつかは辞めるのかい?」

「ええ、勿論です」

ミス・キムを見つめ、ため息をつくコ課長。
そこへ戻ってきたジュリ。

大丈夫かと声をかけるギョンウに、ジュリは殊勝に笑顔を見せます。

「企画案が終わるまでは一緒にいたかったんですけど。すみません、こんなふうに先に行くことになって」

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「ジュリちゃんがなんで謝るんだ! 謝らなきゃいけないのは、私だよ」

やっぱり涙ぐんでるコ課長。

ジュリはミス・キムに声をかけますが、「知っています」とミス・キム。
「お元気で。私はもう時間なので、これで」と席を立ってしまいます。

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とりつく島もないとは、まさにこのこと。

ミス・キムが乗り込んだエレベーターには、先客が。
ファン部長です。

「何か言いたいことでも?」と口を開くファン部長に、「チョン・ジュリさんの件は部長のご決定ですか?」と尋ねるミス・キム。

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そうだと応じる部長に、「そうですか。では、お先に失礼します」と淡々と立ち去るミス・キムです。

そしてジュリは。

ビンナと二人で送別会です。

ガンガン一人で飲むジュリは、ビンナにゆっくり飲んだほうがいいと言われ、どうせ明日から会社にも出ないのだから関係ないと返します。

「そんなこと言わないで、ジュリさん。ギョンウさんも知り合いの社労士に聞いているって言っているし、私も父に話してみるつもりよ。父と部長は知りあいだから」

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それを聞き、「そんなことしなくていい。私が悪いんだもの」とジュリ。
ビンナは同情一杯に見つめます。

「どうしてジュリさんはいつも自分が悪かったって言うの?」

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「私はそういうふうにしか考えられないから。私が悪いんじゃなかったら、会社か部長が悪いってことでしょう? そう考えると怖いから」

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「あんな大企業なのよ? なのに部長のほうが間違ってるんだとしたら、それって怖すぎる。
だから私は、自分が悪かったって思うほうが、楽なんだ」

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なに言ってんのよ、ジュリーーーー!(泣)

悲しきジュリの現実に、視聴者もビンナも涙目です。

ことを、荒立てたくないですよね。
ましてや強大な相手。
自分が勝てるとも思えないですよね。
だったら自分が我慢するほうがいいって、思考回路がもうそうなっちゃってるんですよね。

barマチュピチュでは、ジュリのことを聞いて驚くママ。

「ファン部長らしいわ」と意味深なセリフです。

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「ママが別れた時も、そんな感じでした?」

「そうよ。怖い人じゃない。でももっと怖かったのはね、別れてひと月、私も出社してたじゃない。その間も、なんでもないような顔してたのよ」

なんと、ファン部長とママはかつて付き合ってたんですね!(笑)

そういえば初回、ム・ジョンハンとチャン・ギュジクをこの店に連れてきたのは、確かにファン部長!(笑)

そこへまたまたやってきたム・ジョンハン。

一方ギュジクのところには、ビンナから電話。

向かい合うム・ジョンハンとミス・キム。

「明日部長にお会いして、もう一度話し合ってみるつもりです」

ジョンハンの言葉に「そうですか。それはいい方法ですね」とまったく気持ちのこもっていない返しをするミス・キム。

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「ちゃんと話し合えば」と言いかけたム・ジョンハンの言葉を鼻で笑うミス・キム。
「じゃあどうしろっていうんですか?」とム・ジョンハン逆切れです。

「なにを、どうできるんです?」と冷静なミス・キム。

「チーム長の座、降りられます?」

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「守れるって言いましたよね、チョン・ジュリを。優しいだけじゃ、誰かを守ったりできません。誰かを守るっていうのは、自分の首を差し出す覚悟がある人だけが口にできる言葉なんです」

そういい残して立ち去ろうとするミス・キムを、毎度のごとくム・ジョンハンが呼び止めます。

「じゃあ、ミス・キムさんはジュリさんを助けられますか?」

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ミス・キムは振り返って一言。

「私をバットマンだとでも?」

一方、ビンナに呼ばれてジュリを家まで送り届ける羽目になったチャン・ギュジク。
すっかり酔っ払ったジュリに呆れ、「お姉さん、悪いと分かってるんだったら、とっとと静かに寝てくれ」といつものように悪態をつきますが、今日のジュリは一味違います。

「フフ。この”お姉さん”を聞くたびに、髪の毛全部引っこ抜いてやりたいといつも思ってんだよね」

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ザ・本音炸裂。(笑)

「チャンチーム長のこと、私がどれだけ嫌いか、知らないでしょう?」

思わず天を仰ぐビンナ。

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ビンナのすごい顔捉えちゃいました。(笑)

「チャンチーム長の顔が見たくなくて、会社に行きたくなかったのが一日二日じゃありませんから、ちくしょうめ」

「クビになったからって、何でも言ってきやがるな」と不機嫌なチャン・ギュジクに「酔ってるせいよ」とかばうビンナ。

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そりゃもう怖いものなどないですよ。辞めるんですから。(笑)

「でもね。笑っちゃうんですよ。そんなチャンチーム長でも、もう会えないと思ったら、残念で。残念で、涙が出そう」

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ジュリの言葉に思わず涙ぐむビンナ。
ジュリはそっぽを向いたまま、人知れず涙を流します。

そして酔っ払いジュリは、帰宅後ミス・キムにも電話をかけ。

『ミス・キムです。出ません』の留守電メッセージにも構わず、一人喋り出すジュリ。

『センパイ。本当にお世話になりました。冷たいフリして本当はすっごくいい人だって、私知ってますから。全部ばれてますから』

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「でも、センパイ。私、そんなにすごいこと望みしましたか? 
もうダイヤモンドになりたいなんて思ってもいないし、正社員にして欲しいなんていってないのに。ただあのオフィスで、自分の席で働きたいだけなのに」

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「センパイや、コ課長、ギョンウさん、チーム長と一緒に、ただ今までどおり、みんなと一緒に私も働きたいって思うことが、そんなに高望みなんですか?」

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「酔っ払っちゃったみたい。変なこと言っちゃいましたね。
酔ったついでに、センパイのために、一曲歌いまーす!」

泣き声で歌いだしたジュリに、たまらず電話を切るミス・キム。

ため息とともに思い出される、つらい記憶・・・・・・。

片付けられていく『非正規職をなくせ!』と書かれた看板。
雑然とした銀行で呟くチン係長。

「そんなに私、大そうな事を望んでいるの?」

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「正社員とかなんとか、そんなことはどうでもいいの。
ただここで、この私の机に座って今までどおり働かせて欲しいだけなのに、私そんなに高望みしているの、ジョムスン?」

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机をなでるチン係長の姿に、ただただ言葉を失っていた若き日の自分。

ミス・キムは当時を思い出し、涙ぐみます。

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視聴者も、号泣。

この回は、泣いても泣いても、まだ泣かせます。

そして。突如立ち上がったミス・キム。
いきなり着替えると、縄跳びに、腕立て伏せ、腹筋と、立て続けに筋トレを始めます。

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さすがテコンドーで鍛えた肉体。

腹筋も腕立ても本物でした。

非力な視聴者には逆立ちしても真似できません。

姉さん、カッケーっす!(笑)

もうお分かりかと思うのですが、対戦に行くのですね、ミス・キム。
ハイ、部長と。

ミス・キムがそんな体を張った作戦に出るつもりだとは知る由もないム・ジョンハン。休みにもかかわらず家を出るのですが、外にはチャン・ギュジクが待ち構えていました。

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そう。この二人も、休み返上で部長の元に行くつもりだったのです。

なんだかんだと最近いいやつになってきたチャン・ギュジクです。

部長の居場所は、体育館。

社内報に掲載されていたとおり、部長は週末には子どもたちに柔道を教えていました。

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約束どおり訪れていた社内広報部の目の前で、巨漢を見事に倒してみせるファン部長。

かっこいい写真を何枚も撮ってもらってご機嫌なのですが。

広報の女性にスゴイスゴイと褒められ、「娘を嫁にやるまでは、体力は維持しませんと! ハッハッハ!」なんてご満悦だったファン部長の元に、なにやら招かざる客二人。

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ファン部長の応援にきたと勘違いされ、まずは社内報用の写真から撮られることになる二人。
勿論そんな用件でないことくらいファン部長は百も承知なので、笑顔で怒りながら写真撮影という腹話術状態です。(笑)

「部長、チョン・ジュリさんの契約解除、考え直してください」

「お前、そのことを言うためにここまできたのか? ギュジク、お前も同じか?」

「いえ、僕は、そういうわけでは」

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なかなか上出来です。(笑)

休憩に入り、席をはずした広報部。

その隙を見て、二人をどやしつけるファン部長。

「こんなところまでのこのこと、どういうつもりだ!」

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まずはギュジクが口を開きます。

「部長。たとえ契約職でも、契約期間が終わる前に解除するのは会社や部長のイメージも損ないかねませんし・・・・・・」

「なに?!」

すぐ押し黙るギュジク。(笑)

続いてム・ジョンハンが立ち向かってみます。

「部長。今回の解雇は不当です。もう一度考え直してください」

「一体どうしろっていうんだ? 社内報の撮影が来てるんだぞ。分からんか?」

その時、光の中から颯爽と現れたミス・キム。

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背中のネーム「ミス・キム」が笑えます。(笑)

柔道も趣味でたしなむとミス・キム、「部長、お手合わせいただけないでしょうか?」と一試合申し込みます。女とはやらないとファン部長は断りますが、女と思わず、柔道家同士の勝負だと思って欲しいとミス・キム。
折りしも戻ってきた広報部が「女性部下との勝負、いいですね!」と喜んだので、ファン部長もその気になります。

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かくしてム・ジョンハンとチャン・ギュジクが固唾を呑む中、ファン部長とミス・キムの勝負が始まり。

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これが結構、本格的なんです。
さすがはテコンドー3段のキム・ヘスさん。

ファン部長の襟元をつかんだミス・キム、いきなり今日来た目的を告げます。

「部長。チョン・ジュリの契約解除の件、取り消してください!」

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「なに?!」

構わず、締め上げるミス・キム。

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「ロープ! ロープ!」って言いたいですよね。(笑)

「ミ、ミス・キム、一体どういうつもりなんだ?」

「撤回してください。さもなくば、社内報に女性契約社員に首を折られる写真がでかでかと載りかねませんよ!」

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「オ、オレを、脅迫してるのか?」

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「脅迫ではありません!」

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ミス・キム、つえ~~~~~!(笑)

部長と組んだミス・キム、なおも言葉を続けます。

「今です。今止めてください。今止めれば部長のプライドも守られますし、契約職も納得の行かないことから救えます。三つ数えるうちに終わらせてください。さもなくば、私が決めます!」

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「いち! に!」

自分を見守る子どもたちが目に入るファン部長。

「さん!」

最後の掛け声を合図に、思い切ってミス・キムを背負い投げます。

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試合後の握手。なかなか部長の手を離さないミス・キム。

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一礼し、そのまま去っていくミス・キムの後姿を、苦い思いでファン部長は見送ります。

そしてこの二人も。

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この二人より、はるかにミス・キムのほうが使えますよね。(笑)

そして。

家でカップ麺をすすりながら求職情報を見ているジュリ。

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そのときかかってきた、アンマネージャーからの電話。
呼び出されてコーヒーショップに向かいます。

「え?! 本当にまた会社に通えるんですか?!」

「そうです! 連絡もらってすぐ駆けつけました!」

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あまりの嬉しさに、しばし呆けるジュリの図。(笑)

一方。

柔道場を後にしたチャン・ギュジクはマチュピチュにミス・キムを訪ねるのですが、まだ来ていないと謎の彼。ここで働いているのかと訊かれ、「いや。スンの恋人だけど?」と驚きの告白をいきなりかまします。

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本当なんでしょうか、恋人って?(笑)

戻ってきたミス・キムに、一体いつから柔道を習ってたんだとからかうチャン・ギュジク。しらばっくれるミス・キムになんやかんやと絡みますが、パーマさんは何しに来たのかと訊かれ、「そりゃ、部長の撮影の応援に」と答えます。

「でしょうね」とほぼ相手にしていないミス・キム。

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スペイン語で彼にお腹がすいたと声をかけ、作ってもらっておいたご飯にぱくつくミス・キム。

「まったく。いつも一人でかっこつけちゃって。チョン・ジュリの契約解除、取り消されたぞ」

目の前の席に座るチャン・ギュジクを面倒臭そうに一瞥するミス・キム、「用が済んだなら、帰ってもらえません? だんだん食事がまずくなってるんですけど」と冷たい一言を浴びせます。

「分かってるよ。帰ろうと思ってたとこだ。ったく、水の一杯も出しゃしない。なんだ、この店は」

悪態をつきつつ帰っていくチャン・ギュジクですが、クシャクシャになった何かをテーブルに置き。

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湿布薬です。

試合中にブツブツ部長と会話していたのを知っているチャン・ギュジク。
勿論ミス・キムがなにをしにきたのかは、重々分かってるんですよね。

友情が芽生えた瞬間・・・・・・でしょうか?

翌朝。

エレベーターで乗り合わせた部長とミス・キム。
なかなかいい試合だったと笑いながら、部長は体は大丈夫かと気遣います。

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改まって部長に「約束を守ってくださって、ありがとうございます」と頭を下げるミス・キム。

「はて、約束? なんのことかな?」

とぼけて降りていく部長。

オフィスにはジュリが先に到着していました。
嬉しそうに自分の席を見つめるジュリ。

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「おはようございます、先輩!」

「おはようございます」

いつもどおりに構わず体操を始めるミス・キム。
もしや携帯におかしなメッセージが残ってなかったかと尋ねるジュリに、ミス・キムは「どんな? そんなもの、ありませんでしたけど」と返します。

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胸をなでおろすジュリ。

出社したギョンウ、コ課長から本当によかったと喜ばれ、満面の笑みです。

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体操を終え、ジュリとすれ違いざまに声をかけるミス・キム。

「チョン・ジュリ。もう一度あんな電話かけてきてごらん。ぺしゃんこにしてやるから」

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やっぱり! 身を縮めるジュリです。

そして。

ジュリが酔った勢いでしでかしちゃった人、もう一人いましたよね。
チャン・ギュジク。

廊下でチャン・ギュジク姿を見た途端逃げるのですが、先回りされ。

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「一昨日の車襲撃事件、覚えてるよな?」

「いいえ、何も。あの日は完全に記憶が飛んじゃって」

「オイ、お姉さん。あと2ヶ月気をつけろよ。見張ってるからな」

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「それと、部長と一緒の時は絶対飯に酒をかけて食ったりするなよ。部長はそういうの大嫌いだから」

ジュリ、アルコール中毒の疑いありですよね。
だってあの日ビンナとお酒を飲んだ日、ご飯にお酒をかけて食べたせいであんなに酔っ払ったっていう話ですもんね。相当なもんです。(笑)

そしてその日のbarマチュピチュでは。

今日は予約のお客を特別に取ったのだと、いそいそと用意するママとスパニッシュな彼。

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予約はミス・キムの同僚たちでした。

何も知らずにやってきたコ課長とギョンウ。
ミス・キムに似た人を発見し、固まってます。

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似た人ではありません。(笑)

してやったりのム・ジョンハンとジュリに、やれやれな表情のミス・キム。

その頃ギュジクは、部長と二人で飲んでいました。

マーケティング営業サポート部の企画は読んでみたかと切り出す部長。
チャン・ギュジクがこの際自分もテコ入れしてしっかり仕上げると笑顔を見せますが、部長は険しい顔で一言。

「あの企画、お前が持っていけ」

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どんどん目が離せなくなりますね、悪い意味で。部長。

やっぱり悪役顔だから?!(笑)

マチュピチュでは。
ジュリが乾杯の挨拶をしていました。

「ほんとは、怖かったです。もう就職できないんじゃないかって。また無職になっちゃうんじゃないかって。でも、一番怖かったのは、ギョンウさん、コ課長、ムチーム長、そしてミス・キム先輩に二度と会えないかもしれないってことでした。
こうしてまた会えて、本当に嬉しいです。もっと長くみなさんの顔が見られるよう、これからも頑張ります」

実に物悲しいジュリ復帰の弁。

気を取り直し、面々はグラスを傾けます。

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一人カウンターに離れているミス・キムに近づき、「一緒に乾杯しよう」とグラスを合わせるコ課長。

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「ここで食べて寝泊りしてるのかい? キムちゃんは家がないの?」

「食事はここですが、寝る場所は別です」

外の空気を吸ってくると出て行くミス・キムを追いかけるム・ジョンハン。

「あの日、ジュリさんを助けるためにいらしたんですよね?」

「趣味でいっただけです」

「またそうふうに言うんだ」

毎度のミス・キム節に笑うム・ジョンハンですが、すぐに真顔になります。

「ミス・キムさんの言うとおりでした。僕は何も守れなかったし、かといって何かを完全に捨てられたわけでもなく」

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「僕は一体、なにをやってるんでしょうね。これからも似たようなことが起きても、きっと僕は何もできませんよね?」

「ええ。恐らく。何もできないでしょう。それがチーム長の位置であり、地位です」

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ため息のム・ジョンハンにミス・キムが言葉を続けます。

「何もできないのなら、そのままそこにいてください。それもチーム長がすべき仕事です。・・・・・・あ、それと。
チーム長は、チーム長の位置で最善を尽くされました」

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こんな時、優しい言葉をかけられちゃうと、泣いちゃいますよね。

一人ですっかり酔っ払ってしまったム・ジョンハン。
帰途についていたチャン・ギュジクを電話で呼びつけます。
友の顔を見て喜ぶム・ジョンハン。

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「俺さ。今日すっごい気分がよくて、飲んだんだよ。
飲んだらさ、お前の顔が見たくなった。ハハハハ!」

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恋かっ!(笑)

「ごめんな。弱っちくて。鬱陶しくて。どん詰まりで。すまない。ごめんな。
お前さ、俺と働くの、つらいだろ?」

「なに言ってんだよ」

「全部分かってんだよ! 俺みたいなやつと働くのが、どれだけ大変か。どんだけ鬱陶しいか。
なのにさ。大変なのにさ。いつも嫌なことひとつも言わずに、入社して以来ずっと、俺をかばうためにいつも頑張ってくれて。ありがとう。申し訳ない。申し訳ないし、ありがたいよ」

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テーブルに突っ伏してしまうジョンハン。

チャン・ギュジクの脳裏に、さっき交わした部長との会話が蘇ります。

「あの企画案、あのままサポート部に任せておくわけにはいかん。
お前の名前で、お前が責任を持って進めろ」

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「なぜ黙ってる?」

「はい。分かりました」

ため息をつき、止めたばかりのタバコが吸いたくなるチャン・ギュジク。

スパニッシュな彼にタバコをもらい外に出ますが、ふと見上げた建物の屋上に明かりのともった小さな部屋があるのが目にとまり、階段を上がっていきます。

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そこにいるのは、ミス・キム。

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『そしてミス・キム先輩に二度と会えなくなるんじゃないかって、それが一番怖かったです』

さっきのジュリの言葉を反芻するミス・キム。

勝手に上がってきたチャン・ギュジクは、ミス・キムを発見。

そうとも知らぬミス・キムは音楽を聴きながら歌を口ずさんでいます。

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何も知らずに歌い続けるミス・キムに思わず見入ってしまうチャン・ギュジク。

ミス・キムは歌をやめ、見る見るうちに目に涙を浮かべます。
その姿に心を打ち抜かれるチャン・ギュジク。

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とうとう完全にフォーリンラブしてしまったチャン・ギュジクと、物憂げなミス・キムで、ラスト。

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完全にハイライトじゃなくなっていってることに気づいてます。

ああ、長い! 一本が長い!(笑)

普通気づきますよね、あの距離にあの人が突っ立ってたら。
っていう突っ込みはおいといて。

すっごいなんだか盛りだくさんな13話でした。
やたらと泣かされ、徐々に自分が心配になってくるくらいです。(笑)

ミス・キムの解決法はいつも奇抜ですが、物語のディテールはリアリティに富んでいますよね。
これをお読みになるみなさまも様々な立場でいらっしゃるかと思うのですが、立場は違えどそれぞれに思うところがあるドラマではないかと思います。
チャン・ギュジクという悪役キャラをストーリーが進むにつれて際立たせていく中で、一方的にならない異なる立場からの視点を盛り込んでくるあたり、実に巧みな脚本ですね。



ファン部長がム・ジョンハンから仕事を奪おうとしているので、大きな波乱が予告されている残り3回。

チャン・ギュジクの身の振り方が今後の見所になってきます。

次回もまたお楽しみに。