みなさま、こんにちは。

今年は本当に秋の訪れが早いですね。
中秋の名月も過ぎ、外ではすっかり鈴虫の声が響いています。

さて。本日も『大丈夫、愛だよ』第15話、まいります。

面会が禁じられているのに勝手にジェヨルに会いに行き、ジェヨルの幻視をぶり返させる結果を招いたヘス。
その件でヘスは病院の懲罰委員会にかけられることになってしまっていました。

 

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「医師のうちの何人かは、ヘスが感情的に行動して患者の快復を妨害したと思っているの。結論が出るまでは診療は禁止。レジデントの指導だけが許されてる状況よ」

 

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ヨンジンの報告に、ジェヨルの家族を面会させようとドンミン。パピヨンが絶壁から飛び降りて自由を取り戻したように、永遠に避けることが出来ないのならいっそぶつかってみようと提案します。

ちなみにパピヨンとは、伝記をもとに映画化もされている、無実の罪ながら終身刑に書せられ脱獄したアンリ・シャリエールのことです。
唐突過ぎて説明がないと意味が分かりませんよね。(笑)

ジェボム親子はうまくやっているのかと尋ねるヨンジンに、何の音沙汰もないとドンミン。ヨンジンはうまくいっているのだと判断します。自分の読みどおり、ジェボムは母親の愛を必要とし、品行障害と愛情欠乏に苦しんでいる子どもだからと、妙に得意げなドンミン。

ヨンジンはまずジェボムから面会させることにします。

その頃ジェヨルは病室で引き続き治療を受けていました。

決まったとおり服薬するジェヨル。

 

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ちゃんと飲んだことを確認させるため、看護師に口をあけて見せるジェヨルです。

その日はジェボムが面会に訪れる日でした。
持ち物をすべて預けさせられるジェボム。中には護身用の小型ナイフも。

 

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別室に連れて行き、服を脱がせてくまなく点検するよう指示するヨンジンに、天使のように綺麗だと鼻の下を伸ばすジェボムでしたが。

そんな空気はジェヨルの病室に入ると一転します。

 

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「母さんが犯人なんだってな?」

無言でジェボムを見つめるジェヨル。

「で、こういうことか? 14年間無実の罪で牢獄に入れられた代償として、金をもらって失せろ?」

ジェヨルが言葉を搾り出します。

「兄貴。本当にごめん」

 

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ジェボムはジェヨルをいきなり殴りつけます。

「なにがごめんなんだ? 言ってみろよ! 判事や検事に本当は兄じゃなく母が殺しましたって言わなかったことを謝ってんのか? 言ってみろ! なにがごめんなんだよ!」

 

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抵抗する素振りもなく、蹴られっぱなしのジェヨル。

ヨンジンの指示で外に待機していた職員らが、声を聞きつけ慌てて駆けつけます。

職員に抑えられながらも大声で怒鳴り散らすジェボム。

「俺が信用できないから、母さんが殺したと分かった途端、“やったぜ!”って喜びながら検事に“母がやりました! 母が狂って殺しました!”って言うとでも思ったか?! お前なんか狂って当然だ! お前だけが母さんから生まれてきたのか? 俺だって母さんから生まれてきたんだよ!」

興奮のあまり、今にも泣きそうなジェボム。
苛立ち紛れに職員の襟首をつかみますが、一言残すとすぐに出て行きます。

「あいつの血でも拭いてやれ」

 

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騒ぎを聞きつけ駆けつけたヨンジンは、涙を流しながら出て行くジェボムを見送り。

 

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病室には横たわったままのジェヨル。もう少しこのままにしておいて欲しいと願い出ます。その顔に浮かぶ安らぎを見逃さないヨンジン。

ヨンジンは職員や看護師を先に外に出し、10分だけ一人にすると約束して出て行きます。

独りぼっちになったジェヨル。

それを見つめる切ない目。

 

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「お前はニセモノだ」

 

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「お前はいないんだ」

 

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ガンウ。

完全に復活しちゃってます。

騒ぎを聞きつけたヘスは急いでヨンジンの元に行き。

ちょうどドンミンにジェボム面会の顛末について報告していたヨンジン。

「幸いひどい怪我ではないわ」

『チャン・ジェヨルの精神状態は?』

「予想通りね。兄にずっと殴られたいと思っていたのが叶ったせいか、妙にすっきりして見えたわ。チャン・ジェヨルは本当に強い人みたい。すぐ寝入ったのを見届けてから出てきたところよ」

 

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大きな宿題をひとつ片付けたなと安堵の表情を見せるドンミンです。

一方。

ジェヨルに激しい怒りを見せていたジェボムは、その日以来打って変わり、母の料理もよく食べるようになっていました。

 

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ジェヨルへの怒りが収まったのか、昨日は弟の退院がいつか気にしていたと聞かされ、喜びを隠せない母です。

ジェヨルへの接近を禁じられたヘスは、散歩中のジェヨルの様子を盗み見る生活を送っていました。

「うちの彼、ほんとイケメンだわ」

 

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一人ごちるヘス。

そんなヘスを鏡越しに発見し、ジェヨルは胸を痛めます。

 

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夜は夜で、ついジェヨルの寝ている姿を外から覗きにきてしまうヘス。

「先輩、これ本当にまずいよ。懲罰委員会がこのこと知ったら、診療停止期間が長期化するかもしれないんですよ」

 

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心配する後輩に謝り、その場を離れるヘス。

ジェヨルはヘスがいなくなるのを見計らうように目を開け。

 

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兄に続き、今度は母との面会が許されたジェヨル。

ジェボムから何か聞いたかと訊かれるも、ジェヨルとの面会後ご飯をよく食べるようになったと笑顔を見せる母。
もうガンウも見なくなったというジェヨルの言葉に、ヨンジンからも電話で聞いたと母は喜びを隠せません。

「ガンウは本当にニセモノだったみたい。薬をちゃんと飲み続けたら、1週間のうち1度も見なかった」

 

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面会の様子を離れて見守っていた職員が席を外した途端、真顔で母に話しかけるジェヨル。

「母さん、俺退院したいんだ」

 

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突然の言葉に顔色を変える母は、ヘスからも絶対に退院は駄目だといわれていると釘を刺しますが、ジェヨルは要求を取り下げる気配を見せません。

「母さんのところに行くからさ。母さんが24時間監視すればいいじゃない」

「そんなこと言うなら、帰るわ」

「母さん。どうもヘス、俺のせいで病院から懲戒を受けたみたいなんだ。医者なのに、俺のせいで患者を診れないんだよ。時々だけどヘスが俺を見に病室の外までくるんだよ。俺を見て泣いてる。寝てる振りしてるんだけど、全部分かってるんだよ。これ以上気づかない振りするのはしんどいんだ」

 

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「ヘスに行かないように言うわ」

「駄目だよ。来ないと俺が待つもん。あの子の家はお金がないんだよ。お父さんは病気で借金も多くて、ヘスは教授になるのが夢なんだ」

 

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母を説得するジェヨルの視線の先には。

 

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ガンウ(涙)。

母に悟られないようにジェヨルは言葉を続けます。

「母さん、俺の病気はあまり良くならないんだよ。再発の可能性もあるんだって。一生薬も飲まなきゃいけないんだって」

「分かってる。だから高血圧や糖尿病みたいに薬さえちゃんと飲めば・・・・・・」

「母さん、あんまり欲張らないで。人間、あんまり欲張るもんじゃない。
自分でやるからさ。いや、母さんと一緒に。ヘスはここにおいて、俺が愛する人の前でこれ以上恥ずかしい思いしないですむよう、俺を連れ出して。それに、俺を信じてよ。いつもそうだったように、俺は自分でまたき立ち上がるからさ」

 

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ジェヨルの固い決意に抱きしめる以外術のない母。

「ちゃんと薬飲むよ。ほんとに、ちゃんと飲むからさ。またガンウが見えたら、その時は母さんが俺を病院に連れてくればいい。ね? 行こう、母さん」

 

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ジェヨル。

もう自分は治らないと思ってるんでしょうね。

薬を飲んでもガンウは消えず。

うーん。つらいなぁ。

ジェヨルの言葉に騙されてあげたのか、母は時期尚早と知りつつジェヨルを退院させてしまいます。
まだ安定期に入っていないと静止するヨンジンですが、母はせっかく親子3人で暮らす時間が出来たので、家族で頑張ってみると答えます。自分がしっかり薬を飲ませると言い残して出て行く母。

突然の退院に驚いたのは、ヘスとて同じでした。
涙を流しながら考え直すよう説得するヘス。

「行かないで」

 

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「君がなにを言おうと、俺は行くよ」

「なんでこんなに残酷なの」

「ヘジンさんが溺れた時、ユンチョルさんがどれだけつらい思いをしたか、覚えてる。俺の傍で君をそんなふうにしたくないんだ」

「治療すればいいのよ。私を愛してるなら・・・・・・」

「君にとっての愛は、とことんその人の前で心を開いて惨めな姿を見せられるもの、カッコつけずに頼るものだけど、俺は違う。子どもの頃義父に母さんと一緒に殴られた時に、誓ったんだ。二度と誰の前でも惨めにはなるまいって。考え方がマッチョで付いていけないと思われても、しょうがない。俺はそうやって生きてきたし、それが楽なんだ。俺は君をそんなに愛してないんだなと思ったほうが気が楽なら、そう思えばいい。つまり、俺はなにがあっても俺のやり方を通すってこと」

 

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異様に決意の固いジェヨル。

とうとうヘスは泣きじゃくり出します。

「どうすればあなたを引き止められるの?」

「別れも練習すれば、慣れてくるもんだよ。本当さ」

 

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ジェヨルが去り、響き渡るヘスの泣き声。

こうして無理矢理退院したジェヨルは、テヨンの運転で母の家に向かいます。

 

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車に乗りながら、ヘスの言葉を思い出すジェヨル。

『私を信じなきゃ駄目よ。ガンウは幻視なの』

 

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『錯覚と矛盾を探し出すのは、医師ではなくあなた自身なのよ』

 

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『お前は一体なんなんだ? ガンウ』

併走するガンウに悲しく問いかけるジェヨルです。

こうして始まった母と兄との生活。

庭でヘスと撮った写真を笑顔で眺めるジェヨル。

 

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「ガンウ君と一緒」ってコーナーできそうです。

病院では。

結局ジェヨルが退院する結果を招いてしまったヘスに、更なる試練が待っていました。

 

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懲罰委員会の結論をヤキモキして待つ後輩医師たちの前を無言で通り過ぎるヘス。

代わりにヨンジンが答えます。

「ふた月の外来診療停止よ」

予想より重い処分にどよめく医師たち。

落ち込んでいるであろうヘスに仕事を与えるべく、自分の論文整理を言いつけるヨンジン。

ヘスを楽にさせようと、ヨンジンは「懲罰を受けた気分はどう?」とおどけたように質問しますが、ヘスはなんともないと答えます。

「なんで?」

「いまそこに関心ないから。私の関心は、チャン・ジェヨルをどうやったらガンウの住む非現実じゃなく私がいる現実に引き戻せるか。それだけだから」

 

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ヘスに励ますように笑みを見せるヨンジンです。

そしてジェヨルは。

約束どおり母の監視を受けながら、服薬していました。

 

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看護師さん顔負けでチェックする母。

 

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・・・・・・ちょっとかわいい。(笑)

母はテヨンからジェヨルの本が飛ぶように売れていると電話をもらい、嬉しそうに報告し。
対するジェボムは「イカレたやつが書いた本だから面白がってんだろ」と水を差します。

まだ焼いてんのね、この子は。

ジェボムの言葉には答えず、散歩に行くと言い残すジェヨル。

母は暑くてたまらないと苛立つジェボムの背中を流してあげることにします。

自転車で外に出たジェヨルに届く、ヘスからのメール。

 

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『薬ちゃんと飲んでるって、ヨンジン先輩から聞いた。私はあなたに会いたい以外は、元気よ』

ヘスからのメールに寂しい笑みを浮かべるジェヨルでしたが、寂しさもつかの間。

 

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ジェヨルの様子を見に来たドンミンとスグァン。

突然の訪問にジェヨルは笑顔になります。

その頃庭で背中を流す親子二人。

 

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お風呂場でやればいいんじゃ・・・・・・。

しかもそのポージング、無理があるにもほどが。(笑)

ジェボムは繰り返しごしごし洗う母にまた切れます。

「俺がそんなに汚いか? いい加減にしろよ! 一日中掃除してるわ、雑巾絞るわ。世の中そんなに汚いか? 母さんだけが綺麗だと思ってんのか?」

 

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その言葉に思い当たる節のある母。
静かに昔のことを回想します。

「言われてみれば、そうね。ジェヨルと一緒にトイレに落ちてから、頭がどうにかしちゃったのか、何もかも汚くて、臭うし、戸を閉めると眠れなくなった」

なぜトイレに落ちるのかと怪訝なジェボムに母は言葉を続けます。

「いつだったか。朝から一緒に暮らしてた人に殴られて、村中を逃げ回ってたんだけど、私が隠れたのが山のふもとにある公衆便所だったのよ。
そこに多分半日はいたと思う。本当にひどいもんだったわ。耐えられなくて出ようとしたら、またあの人の声が聞こえてきて、ジェヨルが入ってきたの」

 

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「あの時ジェヨルが私を見る目が・・・・・・」

言葉を詰まらせる母。
ジェボムも初めて聞く話に、驚きながら耳を傾けています。

「そのあとジェヨルと一緒に小川にいって洗ったんだけど。私は泣きたいのに、ジェヨルが“母さん、笑えるね。二人でポットン便所に落ちて”なんて言って笑うの。それで私もつられて笑って。濡れたついでに遊ぼうって、水遊びしたわ」

 

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ジェボムを長年苦しめた疎外感。

その真相を知り、ジェボムは言葉を失います。

「あれからだったと思う。ジェヨルはトイレで寝て、私は戸を閉めると眠れなくて。この頃あの時のことがしょっちゅう思い出されるの。あの時二人でしがみついて泣くべきだったのかなって。ジェヨルが病気になったのが、あの時泣かなかったせいじゃないかって気がしてならないのよ」

 

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もう無理。

悲しすぎる。

ジェボムじゃなくても絶句します。

悲しすぎる話に反省したのか、再び母に向かって背を差し出すジェボム。

母は涙をぬぐいまたジェボムの背中を流し始めますが、ジェボムの髪から黒い毛が生えているのを発見します。

 

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「ジェボム! 黒い髪が生えてきてるわよ! あんた、黒髪が出てる! まぁ、不思議ね!」

ジェボムの心労の象徴だった白髪にも快復の兆しが見え、温かい気持ちになる視聴者です。

一方ジェヨルたちは。

川辺で語り合っていました。

ヘスが重い懲罰を受けたと話すドンミン。お前はさっぱりした性格だから別れた女のことなど気にならないかもしれないが、ヘスは愛ゆえに汚名を着せられ懲戒されたのだと言います。元気でやっているともヘスが言ってきたなら、それはまったくの嘘で、ヘスは元気ではないとドンミンは伝えます。

 

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・・・・・・あれって別れたってことだったの?!

とここにきてようやく気づく視聴者。

ジェヨルは気まずいのかドンミンの奥さんがアメリカから戻っているそうだがと話をふり。ドンミンもこれからはお互いしょっちゅう行き来することにしたと答えます。二人の姿を見ていたら、自分も愛したくなったのだとドンミン。

「カッコつけてないで、お前もヘスに頼れ。病院で治療を受けて、ヘスに会うんだ。お前、いまもガンウが見えてるんだろう? 見えないならヘスに会いに来ない理由がないからな」

鋭いドンミンの言葉に、そろそろ帰ったほうがいいと腰を上げるジェヨル。
そんな頑ななジェヨルにスグァンはいつものようにいたずらっぽく抱きつきます。

「ありがと~。マネージャーにしてくれて~」

ジェヨルに冗談めかしてキスするスグァン。

 

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ふざけてリラックスさせながらも、言うべきことは言うスグァン。
帰る間際、スグァンはジェヨルに釘を刺します。

「兄貴。俺とヘスさん、ドンイル兄さんが本物で、ガンウはニセモノだよ。俺たちはみんな兄貴を待ってるんだからな。戻ってこなかったら、兄貴って呼んだの撤回だから!」

 

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スグァンの気持ちに触れ、一人川でたたずむジェヨルです。

その頃ヘスの母は、ジェヨルと引き剥がそうと必死でした。

病院で懲戒を受け診療できないヘスに、そんなために医者になったわけではない、店を売ってお金を作るから、借金を払い病院をやめてすぐに旅行でも留学でもいけと迫る母。

 

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最後は結局ヘス側の家族問題なんでしょうね。

視聴者も気が重いです。

病院で母の電話を受けたヘスは、しばしの戸惑いの後ジェヨルに電話をかけ。

「もしもし?」

『私。ヘス』

 

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一言で電話を切るヘス。

 

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ヘスはまた電話をかけます。

「あなたが私から去って1週間たったわ。私を捨てた気分はどう? いい? 私は悪い」

ジェヨルの返事を待たずにまた電話を切るヘス。

ジェヨルはとうとうたまらず、自分から電話をかけます。

 

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「ヘス・・・・・・」

今度は切られてしまう電話。

ヘスはまたかかってくるのを待ちます。

ためらいながらもう一度かけるジェヨル。

「どうしたんだよ」

「義父の事件が起きた日、ドンミン先輩はあなたが仕方なくそういう選択をしたと理解してるけど、違うわ。あなたは大きな間違いを犯した。自分を信じる兄と弁護士に相談しなかったこと。いまもあなたは大きな間違いを犯してる。私を捨てていったこと。私の助けを拒否したこと。
この電話が切れたら、私はもう二度と、死んでもあなたに電話しない。あなたと同じで、私もやると言ったことはやるのよ。あなたがガンウを本物だと言って手放さない限り、私たちはこうやって別れなきゃいけないんだから。
チャン・ジェヨル。今から言うことをよく聞いて。この電話が切れたら、あなたにはまたガンウが見えると思う」

 

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『目の前のガンウをしっかり見るのよ。そして探し出すの。あの子が錯覚と矛盾だってこと。それが出来れば、私たちはまた会える』

 

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「ガンウはいるんだよ、ヘス」

「ガンウが見える時は、私たちが愛し合った時を、その瞬間を思い出して。私があなたに触れ、あなたが私に触れた時。私があなたの胸で笑って泣いた時のこと。その瞬間、それだけが本物よ」

「ガンウはいるのに、どうしていないって言うのかわからないよ。なにが錯覚で、なにが矛盾なのか、探しだせない」

「探せる。あなたは探せるわ。目の前にいるガンウをしっかり見るのよ。頭の先からつま先までゆっくりと。息を止めて、ゆっくりとね。
すべての幻視には必ず矛盾があるの。よく見ると矛盾が分かるわ。患者たちはみんなそうやって探し出すの。あなたにもやれる。
その錯覚と矛盾を探し当てたら、私のところに来て。待ってるから。すごくすごく愛してる」

 

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ガンウを見つめながら聞くヘスの言葉。

ジェヨルは電話を切ると、ガンウをまじまじと見つめます。

 

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「お前はニセモノだ。ヘスが正しい」

 

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「ほんとに? じゃあチョ先生の言うとおり、僕が先生だとでも? 僕は僕、先生のはずないじゃないですか。僕が先生だなんて、ありえないですよ。顔も全然違うし」

 

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「みんな嘘ついてるんです。先生が殴られてた時、みんなが知らん振りしたのと同じで、他の人は僕みたいな子には何の関心もないから、僕を見ても見なかったことにしてるんです」

 

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すがるように見つめるガンウの目。


『この電話が切れたら、あなたにはまたガンウが見えると思うわ』

ジェヨルの脳裏に響くさっきのヘスの言葉。


『目の前のガンウをしっかり見るのよ。頭の先からつま先までゆっくりと。息を止めて、ゆっくりとね』

 

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ガンウを見極めるべく、言われたとおりガンウを頭からつま先までくまなく見つめるジェヨル。
すべての幻視にはよく見ると矛盾がある。その矛盾を探せといったヘスの言葉がジェヨルの脳裏に響きます。

 

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ガンウが傷だらけの素足のままでいることに違和感を覚えたジェヨル。

「僕のこと、知らん振りしないでください」

 

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ジェヨルがガンウに問いかけます。

「お前と会って、何年たつっけ?」

 

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「3年です」

 

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「お前、何年生だ?」

 

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「高校2年です」

 

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その瞬間思い出される3年前の記憶。

ジェボムにクラブで襲われ、朦朧としている時に初めて出会ったガンウ。

 

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『お前、誰だ?』

『先生のファンの、ハン・ガンウ。高校2年生です』

 

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3年前から高校2年生だったガンウ。

ジェヨルはガンウの矛盾に気づき、逃げるように自転車にまたがります。

ジェヨルを呼びながら追いすがるガンウ。

 

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「先生!」

 

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サイドミラーに映ったガンウの傷だらけの裸足。

幻視を見たら、自分と愛し合った瞬間を思い出せといったヘスの言葉を思い浮かべ、二人の大切な時間を回想するジェヨル。

 

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車をよけようと転んだジェヨルは、その弾みでこれまでのガンウの姿を走馬灯のように思い出します。

 

 

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そう。

いつも傷だらけの裸足だったガンウ。

好きな女の子の家に二人で行った夜も。

 

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ラジオ局についてきた日も。

 

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原稿を置いていった日も。

 

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ジェヨルに追いすがった時も。

 

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ジョギング中に現れた朝も。

 

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母親と逃げる時も。

 

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いつもいつも同じ足をしていたガンウ。

呆然と立ち尽くすジェヨルの後ろから走ってくる、少年時代の自分の幻影。

 

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そしてガンウ。

 

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同じ足をした少年時代の自分とガンウがジェヨルの前を交差し・・・・・・。

 

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ジェヨルー!

ジェヨルとの電話を切った後、心配でテヨンにジェヨルの位置をGPSで追跡して欲しいと言っていたヘスは、いつまでもジェヨルの居所が分からず気を揉んでいました。

電話を手に家の前でうろうろしているヘスのもとに、突如駆けつけてきたジェヨル。

 

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「ヘス。ガンウは・・・・・・ガンウはニセモノだ。絶対に俺のわけがないけど、あいつは俺だ」

ぐったりしたジェヨルを抱きしめるヘス。

「ヘス。俺を助けてくれ。手を貸してくれ」

 

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「よく頑張ったね。もう大丈夫だよ」

 

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そんな二人を見つめるガンウ。

 

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いよいよ迫るガンウとの別れの時。

嬉しいような寂しいようなで、視聴者の心境も複雑です。

そしてこちらにもいい兆し。

荷物をまとめる母に。

 

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「俺が刑務所で大事な飯粒を節約して作ったんだよ。もう泣くな」

 

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「チョ先生が今度入院したらジェヨルはほんとに治るって言ったんだろ?
だから泣くな」

 

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ジェヨルの知らせを受けて泣いていた母を励まそうと、糊で作った造花を母に手渡すジェボム。

ジェボムの気遣いに触れ、笑顔を見せる母です。

ジェヨルは安定剤を打って眠ることに。

スグァンも喜び一杯に戻ってきたジェヨルと記念写真に収まります。

 

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ジェヨルを寝かしつけるため、ベッドに一緒に横たわるヘス。

 

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ヘス越しにガンウを見るジェヨル。

「ガンウが見えるのね」

「君の言うとおり、ガンウがそこにいるよ」

「頑張ってるよ。よく頑張ってる。眠って」

薬が効き始め眠りに落ちるジェヨルです。

翌朝。

ヘスは義兄に呼ばれ、スグァンのカフェにいました。

ジェヨルと別れさせるために何とかヘスを留学に出してしまおうと母と姉が躍起になっていることを知らされるヘス。
今の家から出て実家に戻るよう義兄は伝言を伝えます。

 

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義兄からの伝言を淡々と聞くヘス。

その頃ジェヨルは、入院を控えドンミンと話しているところでした。

「もうガンウを行かせてあげる時がきたんだ。そうだろ?」

「はい」

「16歳の時、兄を犯人だというしかなかった自分自身を理解してこそ、今のガンウと別れることができるんだ。いい悪いを越えて16歳の時の自分の行動を理解できないと、ガンウはまた現れる」

「やってみます」

 

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ドンミンの言葉に静かに耳を傾けるジェヨル。

そこへ、ヘスの母からメールが入ります。

 

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『ジェヨル。ヘスのお母さんだよ。お願いだよ。ヘスを引き止めないでおくれ。あんたは病気でも、そこまで利己的じゃないって信じたいよ』

なにこれほんと。

母、嫌過ぎる。

病気の人に言う言葉なの、これ?

前回からヘスの家族にむかむかきっぱなしの視聴者です。

今日からまた入院して治療を受けるジェヨル。

ヘスは一緒に行きたいが行けないので理解して欲しいと伝えます。病院で会っても素知らぬふりをしないといけないとも。

「懲戒を受けた上、辞職まではさせられないからね」

ジェヨルの言葉に、いつもズバズバ言うんだからとヘス。
はっきり言うのは嫌かと尋ねられ、ヘスはそういうところが大好きだと返します。

「今日ガンウに会ったら、必ず伝えて。これまですごく寂しい思いをしてきた私の彼を守ってくれて、すごく感謝してるって。そして、これからは私がこの人の傍にいるから安らかに行ってって。ね?」

 

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ガンウへのプレゼントを車の中に用意してあると伝え、ジェヨルの後姿を見送るヘスです。

こうして入院したジェヨル。

夜、病室に戻るとうなだれたガンウが待っていました。

静かに近づきガンウの傍に座るジェヨル。

 

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ガンウの傷だらけの足を黙って見つめていたジェヨルは、ガンウに優しく声をかけます。

「ガンウ、足洗おう」

 

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ひざまずき、ガンウの傷ついた血のあとを丁寧に洗い流すジェヨル。

 

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別れの時が近づき、ガンウは目に一杯涙をたたえながらジェヨルを黙って見つめています。

両方の足を洗い終え、すっかり傷口を綺麗に流したジェヨルは、優しく水をふき取ると、いつも裸足だったガンウに靴下と靴をはかせ。

 

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丁寧に靴紐を結び、ようやく口を開くジェヨル。

「うちの彼女、いいプレゼントを用意してくれたな」

 

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・・・・・・泣ける。

静かに立ち上がり、ガンウと向き合うジェヨル。

二人はしばし、優しい笑みを浮かべて見つめあいます。

 

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涙をたたえた目で、一言ジェヨルに声をかけるガンウ。

「先生。僕、もう・・・・・・こないほうがいいですか?」

 

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泣きながらガンウを見つめるジェヨルで、ラスト。

おーーーーーー。

きました。

視聴者号泣。

素晴らしいです、15話。

こんな話考え付いちゃうんだもんなぁ。

脚本、素晴らしすぎますね。

ドラマの中にも出てきますが、100人に1人は罹患している病であり症状なので、実は身近なこの病気。ドラマという作り話の中のお話と知りつつも、引き込まれるものがありますよね。
治療法はフィクションとしても、描かれている要素には気づかされる点が多々あります。

って、なにやらお勉強した気分になっておりますが、このあたりが教育テレビっぽいと揶揄される所以?!(笑)

15話の名場面、今回も貼っておきます。

ジェヨルがガンウを自分自身を投影した幻視だと悟る場面。

今回も初めに広告が入ります。

この足のシーン。
思わず確認してしまったんですが、4話でお父さんの暴力から裸足で逃げてくる描写以外は足が映ってないんですよね。
まったく同じ場面なのに、見直してみたら編集されていてちょうど足の部分が映ってなかったという。
これには正直びっくり。徹底してますよね。

そして、やはり外せないラストシーン。

二人のお別れの儀式。

泣けます。

こんなふうに優しく自分自身の心の傷跡を洗い流せたら、本当に人はトラウマや悲しみを送りだしてあげられるでしょうか。
だったらいいなと思いながら。



ジェヨルが快復に向かうプロセスを描いて終わった15話。

ハッピーエンドの匂いがやっと香ってきましたね。(笑)

最終回、どんな大団円を迎えるか。
このお気に入りのドラマを書き終えてしまうのが寂しくもありますが。

最終回アップ、楽しみにお待ちくださいませ。