みなさま、こんにちは。

急激に寒くなり、なかなか体が慣れませんね。
みなさまも暖かくしてお過ごし下さい。

では、本日も『未生』第15話、まいります。

オ次長とソン次長の会話を聞いてしまったグレ。

オ次長の言葉に、グレは心で呟きます。

 

終わりが決まっている道

 

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ただみんなと一緒に働きたいだけだといった自分の言葉を、グレはまた思い返します。

 

それでもまだ1年も残ってるじゃないか。一緒に歩いていける道が

 

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もうなに。

可哀相すぎるんですが、こんな心の整理のつけかた。

そしてグレは新入社員初日のように、笑顔で席に戻るんです。
大きな声で挨拶しながら。

 

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・・・・・・あの。すみません。

バッグ、席に置いて屋上に行ってたんじゃ?
まるで今来たかのような演出になってますが。

と細かいところが気になる視聴者。(笑)

グレの元気にみんな驚くものの、オ次長だけは怪訝そうな表情を浮かべています。

一方闘いに敗れたソンニュルは、ソン代理に命じられてコーヒーのお使い。

 

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がっくりうなだれてます。

そこへベッキがやってきて、「元気出して下さいよ。待てって言ったでしょ。待つしかないんですよ」と一言。

 

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「待てと言われても・・・・・・」とベッキに愚痴ろうとするソンニュルなのですが、昔のインターン、イ・サンヒョンがベッキに電話をかけてきて、会話は中断。イ・サンヒョンはあの憎たらしい、グレを馬鹿にしていた男です。なにやらベッキに今晩飲もうと誘ってます。

電話を終えたベッキにソンニュルは話しかけようとするのですが、今度はカン代理がやってきてベッキの処理した仕事に注文をつけ。

ベッキは浮かぬ顔でアドバイスを聞き、ソンニュルは「お前も苦労してるな」と同情しつつまた話し始めようとするのですが。

そこへ事件が起きる鉄鋼課。

ベトナムの海域を航行中の貨物船に穴が空いたとの一報が飛び込んできて。

 

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急いで収拾のための対策会議に入る鉄鋼課。

結局ソンニュルはベッキに何も愚痴れず。(笑)

席に戻ると、課長が深刻な表情で情報収集に当たっていました。

 

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代わりの船を出すのはどうかなど、色んな提案をしてみるベッキですが、カン代理にすべて言下に否定されてしまいます。

慌しい様子の鉄鋼課を見ながら、隣りの営業2課の職員に事態のあらましを聞くキム代理とグレ。鉄鋼課と入れ替わりに会議室に入るキム代理とグレなのですが、すれ違いざまに穴が開いたなら防げばいいのではとグレはキム代理に呟き。

 

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ベッキは何を馬鹿なと言いかけますが、カン代理はその案を即座に採用します。

余計なことを言うと、なにかあった時にこっちのせいにされるぞと小声で忠告するキム代理なのですが。

亀裂が小さければ塞いでそのまま航行する方法もあるのではと課長に早速提案するカン代理。
どうやらグレの案が採用されそうです。

カン代理、社内で一番活躍した人として、始業式で表彰されてましたよね。
きっと頭の回転が速くて仕事ができる人なんでしょう。

一方営業3課では。

オ次長が言いつけていた仕事を、早々にすべて仕上げてあるグレ。
どうしてそんなに急いで仕事をしているのかと尋ねられたグレは、自分も言われたとおり事業計画を立ててみたいのでと答えます。

 

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「お前が? ひとりで?」

「駄目・・・・・・ですか?」

「いやいや。やれ。やってみろ」

グレにやらせてみることにしたオ次長。

二人のやり取りをキム代理は嬉しそうな顔で聞いています。

 

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キム代理。

なんていい人なんでしょう。

キム代理のおかげで世の丸っこい体つきのくるくる天然パーマさんたち、会社でとっても愛されそうです。(笑)

その頃ヨンイは、母からなにやら不穏な電話をもらっていました。

 

『お父さんを止められなかった。ごめんね』

 

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夫が止めるのも聞かず、また商売を始めてしまったために、お金がないとヨンイの母。家賃の保証金が工面できないので娘に金を工面して欲しいと頼むための電話でした。

「私に何の関係があるの? お父さんがシンチーフにお金を借りて、半年間どれだけ大変な思いをしたか知ってるでしょう? やっと借金返し終わったばっかりなのに。そんなお金あるわけないでしょ!」

お金を貸して欲しいと言う母に、声を荒げ出来ないと答えるヨンイです。

なるほど。

駄目親父がいるわけですね、ヨンイのところは。

そして娘の上司に娘に内緒でまさかの借金!

それで前の職場のシンチーフをあんなに避けてたんですね。

でも、100%善意で貸したであろうシンチーフが気の毒でもありますね。
まさかここまでヨンイの怒りを買い、会社を辞められちゃうなんて。

グレは自分の事業計画を練るべく、熱心に仕事。

背後からオ次長の視線を感じ。

 

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「・・・・・・なにか仰りたいことでも?」

「いや。ない」

オ次長はまさかグレが上から自分とソン次長の会話を聞いていたとは想像だにしていないので、正社員になれないと宣言したはずなのにどうしてグレが元気一杯なのか謎ですよね。胸が痛いでしょうし。

オ次長は通りすがりのカン代理に、事故は上手く処理できたのかと声をかけ。

グレのおかげでうまくいったとカン代理は答えます。

 

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その返答に驚くオ次長。

「チャン・グレが何をしたって言うんだ?」

 

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幸い亀裂が小さいため、グレの言ったとおり穴を塞いで対処すればいけそうだとカン代理。今その手配をしていると答えます。

「そんなもんは、チャン・グレのおかげでもなんでもないぞ。単なるまぐれ当たりだろ」

オ次長の言葉に、まぐれで当てられるところが、本当に実力がある証拠だとカン代理は続けます。

「正解を知らなくても、答えを捜し当てられる人がいるんです。チャン・グレさんのように」

 

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自分の提案は全て却下されているベッキ。
おそらくカン代理の言葉を当てこすりのように捉えてしまったのでしょうね。
すっかり顔面蒼白です。

その一方で、実は嬉しそうなオ次長。

 

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グレの本質を見抜いたカン代理への株も急上昇しちゃいそうです。(笑)

嬉しそうなオ次長のシーン、動画貼っておきましょう。

 

 

 

愛弟子が褒められた師匠はこんな感じ?(笑)

ベッキはその後もひたすらプライドを勝手に傷つけられます。

課長に万が一の事態に備えていると報告するカン代理。課長もグレがいなければ大変なことになるところだったと笑顔を見せ。

その上、資料を届けにきたグレに、「さっきっはありがとう」と礼を言うカン代理。出すぎたことを言ったと謝るグレですが、カン代理は「これからもよろしく」と笑顔で頼み。

その全てをベッキは傍らで見ていなければならなかったんですよね。

とうとう耐えられなくなったベッキは、一人興奮して休憩室に。

 

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むしゃくしゃしつつ、ボールペンに八つ当たり。

その投げられたボールペンの先には、グレがいました。

ベッキの投げたペンを拾うグレ。

「チャン・ベッキさんのですか?」

 

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グレは歩み寄り、ペンを差し出しますが、なかなか受け取らないベッキ。

とうとうグレへの八つ当たりを口にします。

「チャン・グレさんは人のことに首突っ込まないで、自分の足りないところでも埋めたらどうですか? お節介も度を過ぎると病気ですよ」

 

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しばし黙ってベッキを見つめるグレ。

「はい。忠告ありがとうございます」

 

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何を根拠にグレを自分より下だと思ってるんでしょうね、この子は。

己の機転の利かなさを棚に上げて、グレに八つ当たりなんて100年早い。

元気なく席に戻り、今ベッキに言われた言葉を思い出してしまうグレ。

それでもパク課長の件では助けてくれた時のベッキや、ソンニュルにスキー場でのナンパ疑惑をかけられムキになっていたベッキを思い出し、笑みを浮かべたりして。

・・・・・・健気。

その様子を見ていたソンニュルは「大丈夫?」と声をかけると、すぐさま現場に帰りたいと愚痴モード。

 

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「ここには俺のできることが一つもない。前任者の非合理性を変えるためにいるのも、耐え難いし。強いやつに勝つには、待たなきゃいけないんだろ? でもいつまで? 俺が一番怖いのは、待っている間にアイツみたいになること。アイツだって最初からああじゃなかったはずなのに」

苦悩が深まってます、ソンニュル。

なぜ一人でにやけていたのかと尋ねられたグレは、「なにをどうやっても縮まらない仲ってありますよね」と力なく答え。

 

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「チャン・ベッキ?」とすぐ気づく、相変わらず勘だけはいいソンニュル。

「一歩近づくと二歩遠ざかる人、いるよな」

そして夜。

ベッキはイ・サンヒョンと飲みにいき、一方的にグレを悪者にするのを止められずにいました。

あんなやつが、冗談じゃないと罵るイ・サンヒョン。

 

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「コネで入ってきてコネで合格し、その上気に入らない人をクビにして業績を奪うなんて!」

 

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「ま、それは違いますけど」

ああいうズルをする人のせいで自分のような人間が被害をこうむっているのだとイ・サンヒョン。グレを入れるために一人追い出されたのだと。

「でもPTの時は、上手くやりましたよね」

 

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本気なのか、悪者になりたくない狡さなのか、ベッキは擁護ともつかない言葉を吐くのですが、相手はさらに興奮し。

口ごもった上にあんな汚いスリッパを売っただけで合格できたこと自体が、グレの持っているコネの強さを表しているのだと声を荒げるイ・サンヒョン。ソンニュルは認めてもグレだけは認められないと怒ります。

「正直になりましょうよ。チャン・グレが俺たちと同じだと思います? 違うでしょ。アイツはアイツ。俺たちは俺たち。何が機会は公正だ? 笑わせんな。
アイツが俺たちとどうやって公平なチャンスを手にできるんです? うちの母が俺を塾に通わせ、家庭教師をつけるのにかけたお金がいくらだと思って! どれだけ母が苦労したと思ってんだ!
これは逆差別ですよ。俺もだったらもうちょっと遊べば良かった。中高の時は12時前に寝たことなんてなかったですよ。小学生の時は? 塾にいくつも通って。大学の時は語学留学。なのに、なんだよこれ!」

・・・・・・知るか!

なんだろうこの既視感。
鬱陶しいですが、本当にこういうこと言うんですよね。多くの人が。
幸せは出た学校や積んだ学力では決まらないと、日本は随分前に気づきましたが、韓国は今もこのあたりは進行中です。

ベッキは興奮を鎮めるべく、仕事はどうかと尋ねますが、今のところは腰掛だとイ・サンヒョン。大企業に入らなければと口惜しそうに呟きます。

「俺たちが俺たちであるためには、大企業に行かないと」

 

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やれやれですな、君。

そんな勝手な憎しみをぶつけられてるとは知らぬグレは、家で資料作り。

 

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今回の企画案には最大限プロの匂いを醸したいのだとグレ。

そしてなぜだか今回は、確信が持てると。

翌朝。

キム代理は自信ありそうだなと笑顔で声をかけ。

 

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「そんなことないです」

否定するグレに、チョン課長も期待をかけます。

「遅くまで残って一生懸命準備してたじゃないか。きっとうまくやれてるさ」

「いえ、そんなことないんですけど。ベストは尽くしました」

 

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そんなグレに、オ次長だけが冷や水を浴びせ。

「ベストを尽くして褒められるのは学校だけだ。会社では結果だけが褒められる」

外回りに出るキム代理は後で見せてもらうと声をかけて出て行き、グレはチョン課長とオ次長の前で自分の事業計画を自信たっぷりにプレゼンします。

が。

プレゼンが終わっても無言のオ次長。
チョン課長はねぎらいの拍手。

 

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「見掛け倒し君の誕生だな。お粗末に知りもしない英語を使って」

・・・・・・駄目だった模様。

「出来もしないくせに、なんで英語を使う? 誰に何を売ろうってんだか、まったく分からん」

オ次長のきつすぎる口調に、心配そうなチョン課長。

「それでもアマチュア臭くはなかったですけど」

グレに容赦ない駄目出しをして、オ次長は席を立ってしまいます。

落ち込むグレは、ベッキと目が合い。

またベッキの言葉を思い出してしまいます。

自分の足りないところを埋めろといわれた言葉を。

そしてヨンイは。

母からの電話以降、ボーっとしてしまっていました。
ノルウェーの事業をプリントアウトするよう言われても、心ここにあらずでおかしな行動になっています。

 

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なにかあったのかと気にかけるハ代理ですが、なにもないとヨンイは答えるばかりです。

営業3課では。

席に戻り、プレゼンの何がいけなかったかちゃんとグレに伝えるべきではないかと尋ねるチョン課長。

「彼は惜しい人です。正社員にはしてもらえないですよね?」

 

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「そうだろう」

「残念ですね。だったら今から備えておかないと。ここで学んだことが使える、どこかふさわしいところがありますよね?」

いたたまれず席を立つオ次長。

一方ヨンイは調子を戻せず、また仕事でミスを犯していました。
すぐにノルウェーの契約書を確認したいとマ部長から連絡が入ったのですが、ぼーっとしていてキャビネットの暗証番号が思い出せません。
その間もずっとかかってくる父からの電話。

結局マ部長に遅いと怒鳴り込まれたため、ハ代理がヨンイに代わりに資料を探し出すのですが、ヨンイが慌てて席を外したためチョン課長が腹いせにマ部長から蹴られることに。

グレのことで心穏やかでないオ次長は外でタバコを吸っていたのですが、ちょうどやってきたヨンイが父に電話で怒鳴っているのを聞いてしまいます。

 

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「お父さんのせいでどんなにひどい目にあったと思って! よくもまた私に金を出せなんて言えるわね!」

対する父はまったく意味も分からないことを吐きます。

「息子がいなくて寂しい思いもしたが、そのことでお前に文句言った事ないじゃないか。娘だって子どもだろう?」と。

・・・・・・意味わからなすぎるんですけど。
そんなこと文句言う筋合いじゃないし。
娘も子どもって、当たり前だし。

「二度とかけてこないで!」

 

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父に切れるヨンイは、電話を切り、初めてオ次長がこちらを心配そうに見ているのに気づき。

逃げるように去り、階段で泣き崩れる哀れなヨンイです。

 

 

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姿が見えなくなったヨンイを口々に心配する資源2課。

戻ってきたヨンイにハ代理がなにかあったのかと尋ねるも、ヨンイは何もないの一点張り。それでも心配するユ代理は、ヨンイの傍まで行き家でなにかあったのか気遣いますが、ヨンイはぴしゃりと気にしないでくれと拒絶します。

 

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さすがに短気のハ代理が怒り、気にされたくなければ仕事に支障が出ないようプライベートは解決してから来いと怒鳴ります。
そんなハ代理をとめるチョン課長。ユ代理もあんな言い方はひどいとハ代理を影でなじるのですが、その実ハ代理もユ代理同様、心配しているのにヨンイが心を開かないことに苛立っているのでしょう。

グレは席で一人反省会。

基礎なくしては階段を上れないと呟いています。
基礎のないままあげた成果は、段階を上がったとは言えず、やり遂げたあとすぐさま元に戻るのだと。

落ち込んでいるグレを見つめ、ちゃんと何が悪かったか教えるべきではないかと言ったチョン課長の言葉がよみがえるオ次長。

オ次長はグレに声をかけ。

 

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グレに10万ウォンを渡し、物を買って売って来いとミッションを与えます。

ビジネスとはすなわち、商売。いい物を買って必要とする人に売ることだとオ次長。
外に出て商売の基本を学んで来いと言います。ただし売るのは家族以外。午後7時までの時間制限つきでした。

一方、外回りから戻ったキム代理は。

グレの資料を見ながら、タイトルが長すぎる、家庭教師しなきゃなどとため息をついていました。
キム代理はうっかりグレの資料をコピー室に置いていってしまうのですが、それを手にとってしまうベッキ。

キム代理は資料を取りに戻ると、ベッキに読まないでくれと言います。

「すみません」

「いや、機密文章じゃないんだけど、チャン・グレが駄目だしされた企画案だから、他の人には読んで欲しくなくて」

 

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ベッキはさほど悪くないのになぜ駄目だったのかとキム代理に尋ねるのですが、コーヒーを飲んでいたカン代理が参戦し、君が話してみろと突然お題を出します。

 

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ベッキはグレの電気自動車レンタルおよび販売計画案について、敷地の確保ができておらず利益の計上が抽象的だなどと述べますが。

 

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カン代理の答えは、グレの10万ウォンレッスンをベッキにも一緒に行かせろというものでした。(笑)

ですよね。
この問題は、そういうことじゃなくて、誰に商品を売りたいかが欠けているのが問題なんですもんね。

嫌々付いてきたベッキの図。

 

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ベッキはグレに、何でもいいので一人で物を買いに行けと言います。買って来れば自分が売るから、と。

「その宿題、僕のじゃなくて元々チャン・グレさんのですし」

いかにもやる気のないベッキは、どこぞの先輩に電話をかけ始め。

後ろでしばしベッキを見つめたあと、諦めたように一人あてどなく歩いていくグレです。

グレはうまくやっているかと心配する営業3課の面々。
オ次長は外で苦労することで、自分の何が足りなかったか気づけるだろうと言います。

 

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キム代理も過去にこのミッションをやらされ、何を買えばいいのかわからずあちこちの店を覗いて回ったと回想。

同じように、市場をさまようグレ。

 

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「あの時考えたのは、不特定多数の誰でも使える安いものを買って売るってことだったんですよね。ひたすら安く、たくさん売ろうと」

 

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「そうだ。それがこのミッションの罠なんだ」

オ次長の言った「罠」にはまり、安い靴下とパンツを買ってしまうグレ。

 

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上手いこと売ってるかと電話で尋ねるキム代理に、元気に答えるグレ。グレの出した利益で今日は飲み会に行くぞなどとキム代理は楽しそうですが。

電話を切ったあとチョン課長は言うんです。

「まさか、リヤカーで靴下買ったりしてないよな?」

「パンツまでパッケージだったりして!」 byキム代理

ひゃ~。

大変そうな予感、プンプンします。(笑)

その頃、ソンニュルは。

ソン代理に完全にイジメられていました。

社内では噂の的となり、報告書は目の前で破られ。

 

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陰険な男です、ソン代理。

パワハラで訴えたい。

こんなことされ続けたら、確実に産業医のもとに通う日々ですよね。

ヨンイは借金をしに銀行にいくのですが、新入社員なので大金は借りられず、マイナス1000万ウォンまで可能な通帳を作り。

ベッキは靴下とパンツを買って戻ってきたグレに心底嫌そうな顔を向けつつ、先ほど電話をかけた先輩のところに訪ねていきます。

笑顔で迎えてくれる、ベッキの先輩。

 

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入社祝いにと、後輩たちに100万ウォンも使ってくれたその先輩をあてにし、会社のミッションで物を売りにきたと靴下とパンツを見せるベッキですが、先ほどまでにこやかだった先輩の表情が曇ります。

「それは買わないよ。酒もおごるし、他のものも買ってやれるけど、これはいらないものだから買わない。ベッキ。本当に俺に売ろうと思って買ったものか? だとしたらがっかりだ」

 

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先輩のシビアな対応を前に、何でも売ると言ったはずのベッキは物が悪いと怒りだします。

そんなベッキのわがままにかかずりあっていられないグレは、だったら帰れと言い返し。
これはどの道自分の宿題なのだし、ベッキの言うとおり自分は足りないところの多い人間なので、時間が大切なのだと言います。オ次長に言われた時間内に自分はこれを売って帰らなければならないのだと。

こうして二人は、まず地下鉄にやってくるのですが。

ほどよくすいた車内の視線を、目下独占中。

 

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これは、つらい。(笑)

当然ながら、なかなか売り始められない二人。
グレが売ろうとするのをベッキは止めにかかります。

別のところに行こうとベッキ。道で売るのが嫌だと言うので地下鉄にきたのではとグレは抵抗しますが、ベッキはやりたくないと一人席に座って目を閉じてしまいます。

根性なしなんで。(笑)

グレは車両の中央に歩み出て。

 

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「みなさん、こんにちは!」

乗客に声をかけ、靴下を売り始めるグレ。

 

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全然売れないのですが、グレは一生懸命です。

そんなグレを見ながら、ベッキは以前、ドロドロになりながら頑張って塩辛の仕分けしていた時のグレの姿を思い出します。

一番底辺から頑張らなければならない人の苦しみまで欲しがるのは欲張りすぎだと言ったヨンイの言葉も思い出すベッキ。

 

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ようやく買ってくれそうなおばさんが現れたものの。

 

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6足で1万ウォンは高すぎる、この品質なら10足で1万ウォンだとおばさん。
グレは8足までならまけると交渉しますが、おばさんはしつこいと靴下を払い落とし、席を移動してしまいます。

しょんぼりしながら靴下を拾うグレの傍に行き、一緒に拾うベッキ。

 

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こうして二人は重い足取りで駅にたどり着くのですが。

 

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グレは目を閉じてなにかを考え込んだあと、ベッキを待たせ一人で売ってくるとどこかに行ってしまいます。

結構見ているだけでつらくなりますが、ご覧になります?
こちらのシーン。グレの地下鉄での場面が収められています。

 

 

ドラマと分かっていても、結構見るのがきついですね。

こうして独りどこかへ向かうグレ。

グレのモノローグが流れます。

 

記憶力があるというのは、素晴らしい

 

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だが本当の偉大さは、忘れることにあるという

忘れられるものは、既に傷ではない

 

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グレが向かった先は、棋院でした。

ベッキはこっそりグレの後をついてきます。

そうとは気づかぬグレは、建物の中に入り。

 

入ってきてしまった

全てのゲームはそういうものだが

プレー開始の合図と同時に

まだ準備不足だったことに気づく

 

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その前に感じた決然たる覚悟や気合など

不安の直感的な反応に過ぎない

逃げたくなったり、帰りたくなっても

既に時遅し プレーが始まっていたりするもの

 

階段の中腹で気持ちを整えるかのように一度立ち止まった後、事務所から出てきた人に緊張の面持ちで「チーフ」と声をかけるグレ。

その人は久しぶりに見るグレに驚きを隠せません。

 

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驚きながらも笑顔も見せる棋院のチーフ。

一方ベッキは、なぜグレがここにきたのかといぶかしみながら階段を上がり、廊下の写真などを眺めていました。

 

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壁に張り出された新聞を何気なく見て歩くベッキですが、その時グレが来たと噂する声が耳に入り。

「チャン・グレが来てるぞ」

「マジで?!」

「二度とこないかと思ってたのに」

 

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グレは、笑顔のチーフと向かい合っていました。

「今日はどうしたんだ?」

 

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チーフに尋ねられ、ぼそぼそと会社で次長からミッションをもらったのだと答えるグレ。

「ここでなら少しは売れるかと思って」

 

ゲームは法則上、前に進むものだ

 

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その果てに地獄があろうとも

 

「パンツと靴下です」

 

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チーフは包みを開けようとするグレの手を止めます。

悲しい顔で立ち上がり、しばし背を向けた後、グレに優しく声をかけるチーフ。

「グレ。お前はここに来るべきじゃなかった。なぜなら、ここにいる人はみんな買ってくれるから。同情であれ、励ましであれ、応援であれ。それでお前は仕事をしたと言えるのかな」

 

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うつむくグレの脳裏に『家族は除く』といったオ次長の言葉がよみがえります。

「お前を送り出した次長さんも、お前がこういう方法で解決するのを望んでないと思うぞ」

 

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いいじゃん、こういう解決法でも。

買ってあげてよ全部。

可哀相すぎて、もうみていられません。

一足先に外に出たベッキは、グレの噂をする人々の話を思い出していました。

「ほんと、勿体無いよ、チャン・グレ。同期の中で一番早く入団すると思ったのに。ぶっちゃけキムプロよりチャン・グレのほうがずっと上手いだろ?」

「勿体無いよ。7歳の時に始めたんだろ? プロの棋士になるにはちょっと遅いよな。それでも1年で韓国棋院研究生にはなるわ、小学生の時もイ・セチャン九段に勝つわ、大会でベスト4以下になったこともないらしいし」

 

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『成績も良かったじゃん。高校中退するって言った時も、担任が訪ねて来て奥さんを説得してたのも、見たよ』

『家が貧しくなかったら入団してただろうに。明け方までバイトしてたんだろ?』

『それにしても、なにか頼みに来たみたいだな』

『あーあ。マジで来たくなかっただろうにな。囲碁を諦めた人間が、棋院に来たいもんかよ』

『つらいよな』

『つらいよ』

 

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期せずして知ってしまったグレの過去に、急速に同情が沸き起こるベッキです。

 

何一つ売れぬまま、棋院を後にするグレ。

 

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「グレ」

呼び止めたものの声をかけられず、ただ笑顔を見せるチーフ。

グレは深々と頭を下げ出て行きます。

外に出ると、建物の脇に座っているベッキ。

グレはベッキに気づかずに棋院を見つめ。

 

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肩を落とし駅に戻るグレに、「一つも売れなかったんですか」とわざと怒ったような声で声をかけるベッキ。
詫びるグレのしょげ返った顔に、ベッキは胸が痛みます。

今から帰っても7時すぎるので、帰ろうとベッキ。

 

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ベッキはグレの荷物を半分もち、一緒にとぼとぼと歩き出すのですが。

つらすぎて涙が。

涙を誘うグレのシーン、動画を貼っておきます。
チーフに買わないといわれるグレのシーンから始まっています。

 

 

いやー、つらい。

グレ、頑張った!

オ次長は憂鬱な表情でグレの帰りを待っていました。

実はオ次長は人事に出向き、高卒者でこれまで営業職に就職した者はいるかと尋ねていたのですが、そんな前例はないと言われてしまい。
がっかりしながら喫煙所の椅子に腰掛けています。

ちょうど残業に備え、ベンチで夕飯を食べようとしていたヨンイは、オ次長と同席。

 

 

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「どうしてみんなと一緒に夕食食べないんだ? うまくやってそうだったのに、また除け者か? 俺が足引っ掛けようか?」

笑顔を見せるヨンイは、自分が悪いのだと言います。

「アン・ヨンイさんが間違ったことするはずないさ。全部あいつらが悪い。問答無用にあいつらが悪いんだよ」

ヨンイは先ほどオ次長を無視して走り去ったことを詫びようとしますが、オ次長は「さっきってなんのこと?」とわざととぼけ顔。

その優しい気遣いが、むしろヨンイを武装解除します。

「どうして父のこととなると、めちゃくちゃになってしまうんだか・・・・・・」

ヨンイは泣き出しそうになるのをこらえ、帰らないのかとオ次長に尋ねます。

7時をすぎてもグレが戻ってこないので、帰れないのだとオ次長。

「なにか一つでも学んでくれるといいんだが」

その言葉に笑顔で答えるヨンイ。

「なにかは分かりませんけど、チャン・グレさんはきっとそうします。いつもチャン・グレさんはそうですから」

 

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ヨンイの言葉に嬉しそうに同意するオ次長です。

その頃。

グレとベッキは力なく歩いていました。

このまま戻ってもいいのかと尋ねるベッキに、グレは他に方法がないと諦め口調。

ですがふと顔を上げたグレにサウナの看板が飛び込んできて。

 

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サウナをしばしば利用するオ次長やキム代理を思い出すグレ。

ちょうど目の前を、替えの下着がないと言いながら上がっていくサラリーマンが目に入り、グレは焼酎を買いに走ります。ベッキに渡すために。

「飲んでください。ここで売りましょう」

「はい?」

「これを買ってくれそうな人が、ここにいるんです」

「なにわけ分かんないこと言って・・・・・・」

見上げたベッキの目にも飛び込んでくるサウナのネオン。

「地下鉄で見たところ、チャン・ベッキさんにはこれが必要みたいなんで」

で、焼酎を飲むベッキ。

 

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二人で酔っ払ってサウナの前で売り始めます。

「靴下3足にパンツもつけて、1万ウォン!」

「気軽に買って、気軽に使い、捨てても罪悪感のない、この価格!」

 

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勇気100倍ベッキの図。

でも罪悪感は持ちましょう。使い捨ては駄目!(笑)

「先輩、先輩! 残業の時に必要な靴下とパンツ! いかがですか?」

 

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酔っ払いながら雄弁に靴下とパンツを売り込む二人に、見知らぬサラリーマンも新人時代を思い出し笑顔になります。

気づけば結構な人だかり。

 

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「僕たちは、強制しません! 靴下とパンツが臭わないという方、行ってください」

 

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で、行こうとする人を。

「あれれ? 確認してもいいですか?」

 

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「確認、入ります!」

「買います、買います!」

 

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押し売りじゃん!(笑)

笑える。

二人の別人振りが相当おかしい、即席行商と化したグレとベッキのシーン。
貼っておきましょう。

 

 

 

行商は笑わせたもの勝ちですよね。
私もそういえば、この夏アイスキャンディーを1本買うはずが、トークの面白すぎるお兄さんに負けてその場にいた人数5人分買わされたのを思い出しました@韓国。
笑わされて買うと、惜しいと思わないんですよね不思議と。

こうして戻ってきたグレは。

 

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「ぜ~んぶ売りましたっ!」

 

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完全な酔っ払い。(笑)

呆れて笑い出しながら、「何時だと思ってるんだ!」と一応怖い声を出してみるオ次長ですが、「そんなの重要じゃないです。全部売りました!」と上機嫌のグレ。

「いいだろう。売るのは重要じゃない」

「なんでですか? これを売るためにどれだけ苦労したか」

これで何を学んだかと尋ねられ、靴下とパンツはサウナの前で売らなきゃいけないと酔っ払いグレは答え。

「なんで?」

「ですから、商売とは、誰になにを売るのかを・・・・・・」

その言葉をさえぎるオ次長。

「報告書を書け。酔いを醒まして。徹夜してもだ! 明日の朝見れるようにしろ」

こうして酔っ払いを残し、帰ってしまうオ次長。

グレは報告書を書きあげ、すっかり酔いを醒まして帰途に着きます。

誰もいなくなったオフィスで顔を合わせるグレとベッキ。
ベッキも報告書を書いていたのでした。

 

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グレをしばし見つめていたベッキが口を開きます。

「チャン・グレさん」

「はい」

「僕はまだチャン・グレさんの時間と僕の時間が同じだとは思いません。
でも・・・・・・。」

 

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「また明日」

 

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グレに会釈し、先に出て行くベッキで、ラスト。

 

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初めてグレを同僚として認めたベッキ。
自分たちの席を横入りで奪ったずるい人ではなく、同じ資格のある仲間だと認めたんですよね、グレを。

認めるの遅いよ!

と思いつつも、良かったです。(笑)

グレを認めたベッキのラストシーン、貼っておきましょう。

 

 

 

“내일 봅시다/ネイル ポプシダ”は、カン代理がベッキにかけてくれた言葉と同じですよね。その一言で認められたと感じ、転職をやめたベッキ。

同じ台詞をグレに言ったのは、単なる挨拶を超えた意味がありますよね。
明日も会いたい、同僚だということ。
やっとベッキがグレを理解してくれて、視聴者も一安心です。

なかなかアップが追いつかず、そのうちドラマに追い越されそうな予感してきました。
いえいえ、終わるのが惜しくてアップが遅れているわけでは決して。(笑)



しかしこの内容で週に2話って、韓国のドラマってやっぱりやりすぎだなと改めて思います。

かみ締めたいこのドラマ、ゆっくり進んで欲しいのに、残りのアップももう5話を残すのみとなってしまいました。

グレに会えなくなるなんて。

寂しいですね。