みなさま、こんにちは。

静電気に悩まされる季節ですね。
あちこちに火花を走らせているのは私だけでしょうか?(笑)

では、本日もまいります、『未生』第17話。

いつもどおりに慌しい営業3課。

電話を受け、社内の事情で担当者がキム代理に変わったと伝えるグレ。

 

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何事もないように対応するグレを気の毒そうに見つめるキム代理とチョン課長で17話は幕開けです。

鉄鋼課では。

トルコのバイヤーに電話中のカン代理。

ベッキは自分の資料ばかり気にしていて、カン代理に言われたトルコの資料をすぐ取り出せません。またカン代理に厳しい顔を向けられるベッキなんですが、自分はマルチタスク対応できない人間だからと笑顔の開き直りを見せ。

 

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・・・・・・キャラ変わってる。ベッキ。(笑)

こちらにもキャラ変わってる人、登場@マッチョ集団資源2課。

 

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ヨンイからプリントアウトした資料を受け取り、「アン・ヨンイさんはプリントひとつさせてもプロフェッショナルだな! 実にスマートだ」と、やりすぎなお世辞を繰り出すチョン課長。ところがヨンイがその言葉に。

「今頃お気づきですか」

 

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視聴者のほうが面食らってしまいました。呆気に取られたチームの雰囲気をすぐに察し、実はウイット辞典を読んで勉強中なのだと暴露するヨンイです。

危なかった~。

一瞬凍りかかりました。種明かししてくれなかったら、あの寒さに耐えられなかったかも?(笑)

ベッキもヨンイも変わっているので、この人が変わっていないはずがなくて。

ソンニュル。

 

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センター分けに戻って課長に褒められてます。
祝復活!

下請け業者を滞りなく手配し、直営工場との疎通もしっかりやり遂げ、ソン代理が招いた危機を脱出したようです。

「これからは生産側との連絡は君がやれ」と課長が見せている笑みに、苦虫を噛み潰すソン代理。

 

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ソンニュルはコーヒー休憩に行ってくると、課長にわざわざ宣言。課長に笑みで送り出されてるのですから、たいした復活劇です。

ところがこの子は。いらんところまで復活。

「どうすか、君たち! 今度の土曜日!」

 

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合コンしようと、ベッキとグレを誘ってるんですが。

「いや、ちょっと・・・・・・」

「スチュワーデスだよ? 知性と美徳と体力をすべて兼ね備えた! 社会人なんだから、合コンも経験しとかないと」

「なんで社会人だと合コンしなきゃなんないんですか?」

戸惑う二人を黙らせる、絶妙な一言も繰り出し。

 

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「俺たちも越冬の準備に入ろうぜ。ぶっちゃけうちには女がいないだろ? オトコオンナ、もしくはオトコマエのアン・ヨンイ以外はさ」

で、当人登場。

 

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慌てる男子たち。

イイネ! 君たち青春。イイネ!

その時営業1課の先輩たちがやってきて、なにやら仕事の愚痴を述べ始め。
ターゲットはなんと、ソン次長でした。

明日戻るらしいソン次長が、なにやら会社が難色を示した事業を行っている様子。疲れて死にそうなのに、あんないくらにもならないことをと本格的な不満を述べてます。

期せずして悪口を聞かされ、席を外す4人組。

パキスタンに毛布を輸出する件で自分の課にも協力要請がソン次長から来ていたと明かすソンニュル。

営業1課はやりたがっていないようだとヨンイ。

ソンニュルがその理由を説明します。

「会社は歓迎するようでしていない件だからな。先月パキスタンで地震が起きたじゃない? 難民用の毛布をパキスタン政府が要請してきたんだよ。出来るだけ早く送って欲しいって。でも対価はすぐにはもらえない状態で。それをソン次長が即座に引き受けたんだよ。人道的観点からさ」

ソン次長は人道支援を優先するものの、仕事は大変な上、実績にはならず。部下たちはそれが不満なのでした。

憧れの女性上司No.1のソン次長が難しい局面に立たされていることを期せずして知ることになり、心配になる4人組ですが。

「ところで、さっき私について何を話してたんです?」

 

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あっという間に去る男たち。

分かりやすすぎの右往左往でした。(笑)

オ次長は屋上で書類を広げ、イ部長の言葉を思い出しています。

専務が渡したアイテムだとはっきり聞かされたオ次長。

太陽光パネル輸出および太陽光発電の件。バイヤーは中国ポシン有限会社。

輸出できれば5億ドル。
思ったより簡単なはず
中国側の‘関係’が仕込んでくれるから。

契約書に判子だけもらえばいいというイ部長ですが、太陽光発電は中国の国策事業ではないのかといぶかしむオ次長。専務がやれると言っているのだから四の五の言うなとイ部長。月曜日までに返事をくれと言い残していきます。

 

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オ次長は浮かぬ顔でチョン課長に電話します。

アイテムの資料をキム代理とチョン課長に差し出すオ次長。

 

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「どうしてです? 専務がどうしてこんなに大きな件をうちに?」

キム代理は戸惑いを隠せませんが、チョン課長は受けるべきだと即答します。成功すれば営業3課の2、3年分の実績になると。

マージンを介在させるやり方は、うちのスタイルではないと難色を示すキム代理。

 

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なんでもやるのがうちではないのかと反論するチョン課長。

「やってください。やらないと、あげても何も食べない馬鹿だと言われますよ。(キム代理に)それに“関係(コネ)”は中国とのビジネスでは慣行だぞ。何も気にすることないだろ」

「そうかなぁ?」

「これは善意じゃない。“関係”が慣行とは言え、正当じゃない場合も多い。下手に食えば腹を壊す。それに問題は、この件の“関係”の額がデカイ。“関係”に巨費を投じてもこのビジネスが失敗したら、担当していたうちのチームにおっかぶされる可能性が高い。しかもポシンが太陽光事業を取れるかどうかは、俺たちの力じゃどうにもならん。彼らがこのビジネスを決めた場合のみ可能なんだ」

 

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どうしたものかとため息をつくばかりの営業3課の面々です。

厳しい表情でひとり屋上へやってきたチョン課長。
以前交わした専務との会話を思い出しています。

 

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歯周病の歯を放置すべきか、抜くべきかと尋ねた専務。
オ次長が時々よくも思えるとの言葉も。

悩むチョン課長のところにキム代理も合流し。

「何がなんだか分かりませんね。専務はどうして急に」

「お前はどう思う? 本当に嫌か?」

 

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「正直に言いましょうか? 正直に言えば、やったらいいと思います。成功したら、チームが大きくなるから」

「トイレ横の隅っこから脱出できるしな」

これは専務にとっても大事な事業なんだとチョン課長は補足します。この件が上手くいけば、専務は副社長になれるから。

それでも万一の危機に備えておきたいので、営業3課を弾除けにするつもりなのだろうと看破するチョン課長。

その言葉に、「ならばオ次長はなおさら断るでしょう」とキム代理は言うのですが、だとしても成功する可能性のほうが大きいため、やって欲しいと言うチョン課長です。

 

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「成功すれば俺たち・・・・・・」

オ次長と実績との間で悩ましい二人です。

オ課長のところには、客人が現れ。

と言ってもあまり歓迎されている様子ではなさそうです。
騒々しく、しきりに何かを売りつけようとしています。

 

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どうやら、中国朝鮮族の人のようですね。

中国の工場長を務めるソ・ジンサン。

自分の椅子に我が物顔で座るその男性に戸惑うグレ。

キム代理に新人だと紹介されると、嬉しそうに握手を求めます。

「こんなビジュアルの新人が来るなんて、営業3課も大きくなりましたね! ところで、新入社員は何人です?」

みんなを集めて、ハチミツを売りつけてます。

 

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その名も「白頭山の鹿のハチミツ」。なんでも、白頭山の鹿がメシマコブを食べて糞をし、その糞の上に花が咲き、ミツバチが蜜を吸ってできたのだとか。

糞と聞いて「買わない、買わない」と嫌そうに首を振るソンニュルでしたが、「男性(の精力増進)にいい」と聞かされた途端、グレを巻き込んで集中。

 

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こら!!(笑)

 

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「男の話なんだから席外してよぉ」と、いきなりヨンイを追い出そうとするソンニュルですが、オトコマエの子は全然行く気配ありません。それもそのはず、女性の肌にいいと言われてしまったので。(笑)

物は試しと味見を始める面々。

 

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指から味見しなくても!

信じていいの、このおじさんの指をソンニュル!(笑)

結局みんなで味見の図。

 

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その時グレは、おじさんのスーツのポケットに刺さっている万年筆が目に入ります。じっと万年筆を見つめるグレに、ハチミツを疑ってるのかとおじさん。

自分は光化門の裏の旅館に泊まってるので、買いたければいつでも来いと急いで店じまいを始めるんです。

ホテルに泊まっている触れ込みながら光化門の裏の旅館が定宿という時点で、ビジネスマンとして儲かってないのはアリアリな筈でしたが。

「朝、昼、晩、ひとスプーンずつ舐めるととてもいいそうです」

 

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結局男性陣全員に買ってしまいました、ヨンイ。

みんなが笑い出しても、すぐにはその意味が分からないヨンイ。
「しっかりものみたいな顔しといて」とハチミツを置いて笑い出すハ代理。「意外に純真なんだな」とのユン代理の言葉をチョン課長は「気持ちが嬉しい」とヨンイに笑顔で礼を言い。

 

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「これ、砂糖水・・・・・・」

 

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「シッ! 黙れ」

「僕は食べません」

 

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「こら! 白頭山の鹿のハチミツだぞ!」

 

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事態を飲み込み、呆然のヨンイです。

でも、ヨンイのみにあらず。

ベッキもカン代理にプレゼント。

「一日三回お召し上がり下さい」

「・・・・・・」

 

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「チャン・ベッキさん。やられたんですよ」

 

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勿論ここの子も。

 

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母にあげるつもりだと嬉しそうなグレに、サバの尾ひれで殴られるぞと一人ごちるキム代理。

「ソ・ジンサン工場長、俺も知ってるさ。知ってて騙されてあげたり、知らずに騙されたり。あの人も大変だからな」 by チョン課長

多分みんなやられてきたんでしょうね。(笑)

しかし楽しいだけかと思ったこの出来事には、ちょっと苦い結末が。
キム代理が万年筆を探し始めちゃったんです。

残念だ。人のもの盗っちゃいかんです。

このシーン、貼っておきましょう。
ハチミツを売りつけられるところから、ベッキとカン代理のシーンまでが収められています。

 

 

 

何度見ても、指舐めにぎょっとします。(笑)
ヨンイの打ち解けようと努力する姿、可愛いですね。
頼りないチョン課長ですが、ヨンイを大事にしているのが伝わって楽しいです。

そして。
この回を代表する大きな出来事が、やはりキム代理周辺で起きます。

営業2課から上がる大きな歓声。ファン代理が希望を出していたシンガポール勤務決定の知らせに、コ課長はじめ人々は祝福を送ります。代理職2年目の資源2課ユ代理はイギリス行きが決定。
その姿を浮かない顔で見つめるキム代理。

 

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キム代理も海外勤務希望を出していたようです。
キム代理の落胆を察し、顔色の曇るチョン課長。

「ファン代理、おめでとう」

 

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笑顔を作り、ちゃんと同期のファン代理におめでとうが言えるキム代理なのですが、よほどショックだったのか席を外してしまい。

オ次長もすぐに付いて行き、さりげなく水を飲んでいます。

「僕も正直今回は期待してたんですけどね。絶対行きたかったわけじゃないで好けど。一度コンゴ行きの話を蹴ったからですかね? 蹴らなきゃよかったかな。北米やヨーロッパなんて夢にも思ってないんですけど。あーあ、一度蹴ったくらいで嫌わなくてもなぁ」

笑顔を見せながらも残念そうに語るキム代理でしたが、「そんなせいじゃないよ。すまない」と突如詫びるオ次長に驚きます。

 

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なにを言い出すのかと笑いながら首を振るキム代理は、それでも気まずくなったのか外の空気を吸ってくると席を外すのですが、キム代理が去ったあと、オ次長はさらにうなだれ。

 

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深刻に落ち込んでしまうオ次長です。

キム代理も心の整理がつかず、屋上で空を仰ぎ。

 

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こういう時は空の美しさも悲しく思えてきますね。

繊維課では。

いつも納期に遅れるのに大丈夫なのかと課長に疑われながらも、馴染みの業者に問題なく納品させるといつものように調子よく答えているソン代理。
ソンニュルの表情は同意していません。

外に出たソン代理に、ソンニュルはその業者は危ないとはっきり忠告。

課長の前で言わず、わざとソン代理のメンツを立てたというソンニュルに激昂し、いつものように口汚く罵るソン代理。
ソンニュルの言葉を話しにならないと一蹴するソン代理に、ソン代理の言っている言葉のほうが話しにならないと返すソンニュル。
感情的になったソン代理が「このガキ!」とクビを締め上げようとするのですが、ソンニュルの強い抵抗に遭います。

 

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「ガキ、ガキ言うの止めて下さい。僕がソン代理の子どもですか?」

 

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感情的にならずにファクトを見ろとソンニュル。もしやその業者となにか裏取引でもあるのではないだろうなと、はっきり疑念まで口にします。

課長からのソン代理への電話で、とりあえずこの試合は保留。ソン代理はどちらが辞めるかとことんやってやると、宣戦布告してきましたが。

完全復活ですね、ソンニュルったら。

YES!!

グレは。

元気のない様子で戻ってきたオ次長を見つめ。

キム代理も席を外してしまったし、オ次長もすぐに後を追ったことから、恐らくどういうことか察しがついたのでしょう。

オ次長はキム代理を案じるコ課長に呼ばれ、外へ。

会社も了見が狭いと、今回キム代理が外されたことに憤慨するコ課長なのですが、その時、すぐ下で各部署の代理クラスたちがコーヒーを飲み始め。

 

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ところがファン代理とユ代理への祝福が、あっという間に「上司に恵まれない哀れなキム・ドンシク」の話に変わってしまうんです。勿論、悪口の対象は、キム代理の上司に当たるオ次長。

悪口を主導するのは、この人。

 

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この人はほんと、この頃「視聴者が憎むNo.1」の座をマ部長とかなりの線で張り合ってるんじゃないでしょうか。

ユ代理は、それでもチームの雰囲気は和気藹々としているというのですが、「サークルじゃねえぞ」とソン代理。

「確かに実績を上げる上司が一番だ」とハ代理も応じてはいるんですが、だからといって営業3課は下らない仕事ばかり好んでしていると言いたい放題ですからね。ほんと、腹立ちます。

「なんだよ営業3課? 分けわかんない仕事ばかりして、あんなのについていったらいつ昇進できんだよ。奴隷かっつーの。ほんとはた迷惑。あんなのについていくキム代理が馬鹿なんだよ」

 

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コ課長が再び文句を言おうとするのですが、これまた最後まで自分の悪口を聞き続けるオ次長。

 

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こんなのに耳を貸さなくていいのに。(涙)

席に戻り、いつもどおり業務を処理するキム代理を、さらにすまなさそうに見つめるオ次長。

 

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コ課長は笑顔で戻ってきたファン代理を呼び、お前たちがオ次長の悪口を言っているのを全部聞いたと小声で怒ります。

ファン代理は早速それをキム代理に詫び。

「お前ら、何やってくれんの?!」

 

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駄々切れです。

駄々切れの続きは同期飲みで。

「お前らに俺の上司の何が分かるんだよ!」

 

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へべれけになりながらも言うことは言うキム代理。
悪口大会にはいなかったカン代理も加えられています。

この年は同期がやたら多かったんですね。(笑)

お前らのところの、上役の目ばかり気にして口もひん曲がり、何にも言えないセコイ上司よりよほどましだとの言葉に、立ち上がるハ代理。

とは言えこれも勝手知ったる仲というべきか、程よくみんなが「まぁまぁ」と両者を止めるので取っ組み合いにはなりません。

 

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「俺は口汚いのが嫌いなの、知ってるよな。だから今日は一言だけ言うぞ。この○○ども!!」

ピー音処理、入りました。(笑)

キム代理は吐いて、怒って、大暴れです。

一人だけ冷静なカン代理が、「なんでその場にいなかった俺まで?」と視聴者と同じ疑問を抱え。(笑)

「俺が好きで仕事してんのが、わかんねえのかよ! お前、今度余計な口叩きやがったら、こうだ!」

サンチュ投げつけ。
そしてぶっ倒れる。

 

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大迷惑かけてます。
そしてこんな最中に一人冷静だし、カン代理。(笑)

それでもクールなばかりじゃないカン代理。
グダグダなキム代理を支えながら店を出ます。

 

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そしてこちらは。
憂いの表情で座っているオ次長。

ふと気づくと、まだグレの姿が。

 

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なぜ帰らないのかと尋ねられ、「次長がお帰りにならないので」と答えるグレ。

オ次長は気にせず先に帰れと言うのですが、グレは何かあったのかと尋ねます。

ないから帰れと、どう見ても何かある様子のオ次長。グレは仕方なく帰り支度を始めるのですが、その時オ次長がポツリと口を開きます。

 

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「誰に出会うかによって、人の人生が大きく変わるんだ。ハエの後ろを追えば便所をうろちょろすることになり、蜂の後を追えば、花畑を飛び回ると言うだろう?」

 

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つらそうにオ次長が言い終えた直後のグレの返答は。

「ああ。だから僕は今、お花畑にいるんですね」

 

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なにキミは!

その愛らしさは!

オ次長も瞬時にこんな顔に。

 

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ありますねぇ、二人のラブライン。

ちなみにまだ例のニセハチミツを大事そうに持ってるんですが、この子は。
誰か教えてあげて。(笑)

グレの言葉に、一瞬は笑顔を取り戻したものの、帰途に着いたオ次長はまたソン代理の言葉を思い出してしまいます。

『チームの長が地味な仕事ばかり選んだら、いつ昇進できんだよ。奴隷かっつーの。ほんとはた迷惑。ついていくキム代理が馬鹿なんだよ』

 

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あんだけ部下に陰で罵られるの聞いたら、立ち直れないですよね確かに。

そんなオ次長を救ったのは、やっぱり家族。
まだ帰ってこないのかと尋ねる末っ子からの電話が、オ次長に笑みを取り戻します。

 

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つらいことがあっても家族のために頑張ろうの図にも思え、切なくもあるシーンです。

ちなみにキム代理はすっかり出来上がってしまい、「うちのチームがコンゴにしかいけないのが、うちのせいか? オ次長のせいか?!」などと叫びながら正体不明一歩手前。仕方なく、同期のみんなで誰が自分の家に連れて行くか相談中です。

 

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みんなが口々に自分の家は駄目だと言い、黙っていたカン代理にすんでのところで白羽の矢が立ちかけたのですが、「嫌だ。汚いから、みんな」の一言で終了。

結局みんなでモーテルに泊まるっていう。(笑)

 

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酔いつぶれて眠るキム代理を見ながら、いつの間にあんなに太ったんだ、ズボンを脱がそうとして気絶しそうになった、あれは像の足だなどと笑いつつも、みんなで集まるこの感じを懐かしむ代理職の面々。
新人時代を思い出し、懐かしんでいます。

「でもドンシクのおかげで、俺たちも久しぶりに集まれたな」 by ファン代理

「確かに。初めは仲良かったのに、いまはやれ実績だ、派閥だ、競争だのばっかりだな」

 

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昔のようにひとつのベッドに雑魚寝ですexceptカン代理。

「俺はそういうところで寝ない。すぐ帰る」

で。

 

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結局椅子で寝た模様。(笑)

ちなみにソン代理の姿は見えません。
こっそり自分だけ帰ったんです。ほんと、嫌なやつ。

このシーン、貼っておきましょう。

 

 

 

代理クラスの面々にも、かつては初々しいところも、友情らしきものも、あったんでしょうね。
少しホッとして、少し寂しくて。でもいいシーン。

翌朝。

トイレで吐いている様子のキム代理。

完全な二日酔いで苦しそうです。

 

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グレはオ次長が席を外すのを見届け、キム代理にお茶を提供。

 

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これも広告宣伝なんですが。(笑)

席を外したオ次長は、携帯メールでキム代理を屋上にこっそり呼びます。

 

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「ドンシク。チーム、変えてやろうか?」

「どういうことですか?」

「うち、つらいだろ」

「昨日の話、聞きました。気を使わないでください。僕はあいつらとは断じて同じ考えじゃないですから」

 

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「そうじゃなくて。俺がそうだから。仕事だけやりたくてここにいるんだ。俺はしたくてそうしてるけど、お前は違うだろ」

 

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「俺は仕事ばかりに熱中して、周りが見えないことが多いんだよ。だから・・・・・・」

「次長。僕は次長と働きたいんです。それだけです。それに、自分のことは自分で解決します。他に移りたくなったら、自分で言いますから」

 

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「・・・・・・そうだよな。そのとおり。仕事しよう」

 

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ここにもある、ラブライン。

仲良く降りていく二人にほっこりする視聴者です。

そしてこの回のもう一人の主役。

出張帰りのソン次長は、空港から会社に電話。1時間で戻り、そのあと報告すると伝えるその顔には、疲れが色濃く浮かんでいます。

 

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朦朧としながら車を運転するソン次長。
居眠りしそうになるなど、危なげな様子がアリアリと浮かび、視聴者の肝を冷やします。

自分でも危ないと判断した様子のソン次長は路肩に車を止め、安全を確保。
ふらふらと車を出るのですが、そのまま倒れこんでしまいます。

 

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営業1課に入る、救急からの電話。
ソン次長が空港の近くで倒れたと聞き、オ次長も駆けつけます。

既に付き添っているソン次長の夫。

ストレスと過労による睡眠障害と診断され、数日入院が必要と言われたことをソン次長の夫が説明してくれます。

気落ちするソン次長の夫を励ますオ次長。

 

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ソン次長の夫は、暗い顔で実は最近昇進したのだと話し。
オ次長は祝福し喜びますが、昇進を機に会社を辞めるようソン次長に言ったのだと告白されます。それで大喧嘩になったのだと。

答えの気になるオ次長に、辞めたくないとソン次長は答えたと夫。
15年続けた仕事は、もはや自分自身でもあるのだと。

初めて聞くソン次長の悩みに、オ次長も心配そうな表情を浮かべるのですが、ソン次長の夫が娘を迎えにいった後ソン次長の部下から聞かされた話に、オ次長の心配はさらに募り。

部下である課長と代理は、ソン次長がみんなが止めるパキスタンの件を一人無理して進めているので、同期としてオ次長から止めてもらえないかとお願いするのです。
オ次長もソン次長と同じタイプだけどと、上役への余計な一言も加えつつ。

その言葉に、オ次長は再び病室に戻り。

ちょうど目を覚ましたソン次長に、さっきまでみんなが来ていたと報告するオ次長。

「この機にゆっくり休むといいよ。仕事の心配しないで」

「そうはいきません」

「パキスタンの件、やれるか? ひとまずペンディングにしておけよ」

「パキスタンの件、やめようかと思います。やれないと思うから」

 

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そう気弱に呟くソン次長に、オ次長は代理たちにやらせろと言うのですが、ソン次長はこの間秘めてきた苦しい胸の内を打ち明けます。

夫に仕事を辞めろといわれた後、そのことを部長に相談に行ったところ、なんとその話が瞬時に部下たちに筒抜けになっていたとソン次長。
ソン次長が傍にいるとも知らず、課長と代理は空いたポストに自分が上がれると思っていたのに、退職は取り消しになったようだと残念そうに話していたのです。自分たちの昇進はしばしおあずけだと。
自分を営業3課に回さないで欲しい、自分はソン次長の下で働きたいと言っていた代理までが。

「家族のように思って、個人的なことまでケアしてあげてきたのに、私が辞めると聞いて次に自分がのし上がることだけを考えていたんです」

自分が退職することを昇進のチャンスとしか捉えてなかった部下たちに傷ついたソン次長は、体も壊したのでパキスタンの件がやりたくなくなったと答え。

ソン次長が育てたオ代理が戻ってくれば、また状況は変わる。あの二人はソン次長の部下になってまだ1年だから分からないのだと慰めるオ次長なのですが。

見舞いから戻り、ロビーで専務と顔を合わせるオ次長。専務はソン次長の容態を尋ねたあと、オ次長も昔ストレス性食道炎に罹ったことがあったなと声をかけます。グレの案件が担当者変更になったことにも触れ、表面的には気の毒がったりも。

「力を貸そうにも、難しい。会社は無慈悲なところがあるからな」

契約社員をかばうより、自分が力を持てと意味深に言い残すチェ専務。

 

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オ次長は営業1課の課長にパキスタンの件で自分が何か助けになれないかと尋ねるも、さっきの話を聞いてなかったのかと心底嫌そうな対応を受け、言葉を続けることが出来ません。

うつろな目でソン次長の言葉を思い出すオ次長。

『家族のように思って、個人的なことまでケアしてあげてきたのに、私が止めると聞いて次に自分がのし上がることだけを考えていたんです。私の退職を昇進のチャンスと捉え、内心期待してたんでしょうね』

 

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キム代理とチョン課長を先に帰らせ、グレと二人きりになったオ次長は、何かを思いついたようにソンニュルに電話を繋いで欲しいと頼みます。

営業1課に業務提携の要請が来た件の企画案を見せて欲しいと電話で頼んでいるオ次長。

呼ばれたついでにソンニュルはグレに宣伝物のおやつを。

 

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これ、グレにチューチューさせる絵が可愛いから差し込まれてるんじゃないですよね?! その割りに高麗人参っていうのが笑えますが。渋味が強すぎる。でもちょっと食べてみたいと興味も沸く。(笑)

オ次長はソンニュルからの資料を手に、金曜日を楽しく過ごし、明日キングホテルで会おうと不敵な笑みを浮かべ。

 

(どゆこと?!)

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オ次長は再びソン次長の病室に戻ると、自分がソン次長の報告書を代筆すると申し出ます。
火曜までに提出しなければならない報告書を、80%までは自分が書いてもってくるので、残りは自分で埋めろとオ次長。
ソン次長はまさかの提案に驚きを隠せないのですが。

「ヒーリングが必要なんだよ」

「人の仕事を代わりにやることが、ヒーリングになります?」

 

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こうして明けた土曜日。

レッカー移動されたソン次長の車は、グレが受け取りに。

納車して戻った先では、なんとヨンイがお出迎えです。
のみならず、ベッキの姿も。

ヨンイはどうせ週末にやることもないので手伝うことにしたと笑顔。

「僕はオ次長に脅迫されて・・・・・・」

 

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オ次長の号令に応じてホテル集合し、新人の同期仲間たちがソン次長の仕事を手伝っていたのですね。

なんかもう感動。(笑)

そしてこの子は遅れて参上。

「んだよ、これ。俺たちは今頃スッチーと“007バーン!”やってるはずだったのにさぁ」

 

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ブーブー言ってます、ソンニュル。
でも、あるんですね韓国にも007ゲーム。

・・・・・・と書いて、思い出しました。
韓国のゲームですよね。気づけばフツーにやっていたので、うっかり忘れてしまいました。
時々記憶の混濁が。(笑)

うだうだしているソンニュルは「早く入れ!」の一言でようやく室内へ。

 

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文句言ってた割りに、素早く仕事を片付け始めます。

毛布のサンプルを持参したソンニュル。
繊維課らしく、パキスタンの人道支援事業に必要な布を低コストで鮮やかに調達してくれました。本来は高い生地ながら、余剰となり誰も必要としなかった布のため、ソンニュルが在庫を確保し、コストは大幅にダウン。足りない分は工場労働者たちに生産してもらえるよう手はずも整え終えてます。
なにやら既に、専門家の貫禄。

 

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でも、態度がデカイ。足組んでるし。

「生産ラインの確保が問題だな?」

「それは僕がいかようにでも」

 

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オ次長に抱きついてるし!(笑)

ソンニュルは工場と交渉し生産ラインも確保。

 

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グレは議事録を担当しますが、ほどなくヨンイに援護を要請。

 

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「英語だろ?」 by オ次長

ビンゴです。(笑)

ヨンイが翻訳し、グレが書き起こします。

 

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なんて馴染みのあるこの光景。
わが仕事風景かと錯覚する人続出では?(笑)

ちなみにこのシーン、細かいですがソンニュルがグレに毛布を差し出してます。ヨンイが床に座るので。細かく優しいんです。

一生懸命仕事するオ次長と新人4人組は、SUBWAYのサンドイッチで空腹を満たします。

グレはモグモグしすぎてなに言ってるか分かりませんが、なぜか聞き取れちゃうベッキ。

 

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みんながすっかり仲良しで、もうそれだけで幸せな視聴者。
ほんとずるい、このドラマ。(笑)

オ次長は疲れてソファで居眠り。

 

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その間も新人たちは頑張ってます。

・・・・・・と思ったらソンニュルは寝てますが。

ベッキも寝落ち寸前です。(笑)

グレはソンニュルに近づき。

 

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毛布を奪ってオ次長にかけました。
露骨なひいき炸裂。
視聴者の誰もがソンニュルにかけ直すものと思ったんですけどね。(笑)

ちょっと外の空気を吸ってくると言うグレに、自分も一緒に行くとヨンイ。ベッキもその声に目を覚まし、ソンニュルも不機嫌な子どもの様相で起き上がってきます。

眠気覚ましに外にでてくる4人。こんな時もみんなに飲み物を忘れないのは、やっぱりソンニュルの気遣いですよね。みんなにビールを渡してます。
同期の中では一番年上ですし、なにげにお兄さんキャラが板についてます。

寒空の下、ホテルの中庭で震えながらも、心は温かい新人たち。その気持ちを代弁するのも、やっぱりソンニュルなんです。

「オ次長もすげえよな。ありえる? 花のような青年たちを週末に合宿させて、しかも俺らのうち誰のチームの仕事でもないんだぜ! 俺たちゲリラ部隊? 人間兵器かっちゅーの」

 

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「でもさぁ、作業しながらずっと思ってたんだよな。もしいつか俺がああいう目にあったら、君らはオ次長みたいにやれるか? やれる?」

 

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ソンニュルはキャラクター別にリアクション分析、開始。

 

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グレには。

「“夜中の凄まじい飢えに侮辱されないためには、カップ麺を用意すべきじゃないですか? 今回も僕がお気に召さなければ、土俵を変えてみます! オ次長!”」

 

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ベッキには。

「“すぐ行きたいのは山々ですが、僕は塩水にどっぷり浸かってますので(=ぐったりしてるので)動けません。基本まですっかり塩水に浸かった後、行きます!”」

 

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ヨンイには。

「“私は、たとえトラックに乗ってでも必ずいきますぅ~!”」

 

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「“ただし、運転がキム女史運転(=おばちゃん運転=ド下手)だということは勘案して下さ~い!”」

 

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「な? 俺だけ悪者じゃん。だって俺は、行かないから~」

そんな結論か!(笑)

ヨンイは「これ飲んで」とビールをソンニュルに渡し。

 

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勿論泡立ってました。
ヨンイが密かにビールをシェイクしてたんです。

相当物真似が気に入らなかったんですね。(笑)

ソファで一人オ次長は目を覚まし。

新人たちの仕事を確認します。

 

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出来上がったパワーポイントを見て、「みんな大したものだ」と笑うオ次長。

物音一つしないベッドルームを静かに開けてみると。

 

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すっかり寝入っている新人たち。

その姿をカメラに収める悪趣味なオ次長。(笑)

 

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こうしてオ次長と4人の新人たちのハートフルな週末が過ぎ。

別れ難いのかソンニュルは、まだ今日という日が5時間ちょっと残っているので、これからみんなで日曜日を楽しもうと誘います。

 

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みんなその誘いに乗るのですが、その時オ次長から写真が送られてきて。

 

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『お前たちの熱き今日という日を忘れるな』

写真を見て即座に消しに入るソンニュル。

「昨日と今日を消し去ろう! これはないわ」

「な、なんで僕を抱いて寝てるんですか!」

 

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「俺か? お前が抱かれたんだろ!」

 

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聞きようによっては肯定。(笑)

どうやらベッキとのよもやのラブシーンにテンションが下がった様子のソンニュルは、遊びに行くのを取りやめます。

オイ! そんなんで止めるの?

視聴者すんごく盛り上がってたのに!(笑)

17話の名場面、貼っておきましょう。
中庭でビールを飲む4人のシーンから始まっています。

 

 

 

せっかく『飛べ』がかかって視聴者盛り上がったのに、ソンニュルったら。

ベッキとの光景が相当衝撃だったんでしょうか。(笑)

オ次長は病室のソン次長に報告書を渡し。

ついでにみんなの寝入った姿を見せてあげます。
嬉しそうに笑い声を立てる上げるソン次長。

 

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オ次長にも思い出されていたんですね。
新人の時のことが。

「人の心って、なんて移ろいやすいんでしょうね。信じてた部下に背を向けられて、気づかずにいた本心を知って。病気にもなって。何もかも辞めたかったのに、こんなたった数枚の紙が一体なんだからってまた・・・・・・」

 

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行ったり来たりが人生だとオ次長。
やれるところまでやれ、そのほうが自分自身納得がいくだろうと、オ次長は同期のソン次長を励まします。

なんかいい。(涙)

「ところで、最近何を悩んでるんです? 仕事でヒーリングするくらいですもの、よほどのことがあるんでしょう?」

ソン次長もオ次長のことがよく分かってるんですね。

ロビーに場所を変え、オ次長は専務からの提案を話します。
専務の弾除けにされるのだと。

 

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「本音を分かっていながら、断りきれない俺ってやつもさ。まったく」

オ次長の苦悩を聞き、なぜ断りきれないのか当ててあげようかとソン次長。

「勝負したいんでしょ? 今こそ専務と勝負する時だと思ってるんですよ。次長のその非科学的な勘が。専務との真剣勝負になりそうだと思ってるんですよ。この件が成功すれば、専務が直接オ次長と営業3課を認めざるを得なくなるから。専務も副社長の椅子がかかっているからには、確実にサポートせざるを得ないし。違います?」

オ次長に言葉を続けるソン次長。

「それともこれ? これは間違いないでしょうね。5億ドルの受注なら、部署長に昇進できるし、部署長になればオ次長の裁量で思い通りに人員を使えるようになりますよね。会社の内規でそうなってます」

 

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「え?」

「チャン・グレさん。まだチャン・グレさんは駄目だと思ってます?」

 

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・・・・・・やっぱり。

家に帰ってソン次長の言葉をまた思い出すオ次長。そしてソン代理の悪口まで。

見るからに元気のない様子で帰宅する夫に、いつもどおり接する妻。オ次長は妻に、自分が憎らしくなる時がないかと元気なく尋ね。

「話してみなさいよ」

 

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オ次長は一瞬誤魔化そうとしますが、見抜いている妻に嘘をつき続けられず口を開きます。

「あのな。俺が誰かにやってあげたいことがあるんだが、いいか? 俺がまた誰かの人生に関わってもいいか? 助けようと思って俺が手を差し出すのは、正しいのかな?」

 

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しばしオ次長を見つめる妻。

「もう忘れていいのよ。ウンジさんをもう逝かせてあげて。眠らせてあげて」

 

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「なんでもやればいいのよ。あなたのやりたいようにやればいいの。何も間違ってなかったわよ。私はそう思う。また同じ状況になっても、やっぱりあなたは同じことをしたと思うし、私はそれでいいと思う」

「俺なんか大したことないのに・・・・・・」

「私が言いたいのはそういうことよ。あなたは、自分が正しいと思うことだけやればいいの。それ以外は、あなたの思い通りになることなんてないんだから。なに自分を影響力絶大な人物みたいに言ってるの? 私があなたのやることをただ黙って見てるとでも思ってる? まったく、てっきり国を救いたいとでも言い出すかと思ったじゃない」

奥さんの言葉が胸に響くオ次長は、わざとスープが塩辛いと見え透いた嘘を言い。

じゃあ食べるなと奥さんも怒るふり。

 

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この家は奥さんまで素敵。(涙)

結局月曜に半休を取ったオ次長。

具合が悪いわけでもなければ、風邪も引かない人なのに、今日に限ってとキム代理とチョン課長は顔を曇らせます。

 

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このところ心配事が多かったからとキム代理。
グレは週末もソン次長の件でずっと働いていたので、疲労がたまっていたのだと伝えますが。

「今日まで決めなきゃいけないのに、心配だな」

そうなんですよね。二人が心配しているのは、今日が専務の件を引き受けるかどうかのリミットだからなんですよね。

子どもたちの「行ってきます」にも答えずに、立ち尽くしているオ次長。夕べの妻の言葉を思い出しています。

 

『あなたは、自分が正しいと思うことだけやればいいのよ。それ以外、思い通りになることなんてないんだから』

 

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悩み深き様子で着替え、出社するオ次長。

 

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向かった先は18階。専務の部屋です。

待ち受ける専務と顔を合わし、ラスト。

 

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怖いよ~。しかもラストに流れるは戦いのBGM、『ロマン』ですから。

毎回毎回ラストでドーンとホラー持ってくるこの感じ。たまりません。(笑)

明るい場面をふんだんに盛り込みながらも、底辺に重苦しく流れる様々な葛藤。

オ次長は愛する部下キム代理と、なんと言っても席を追われることが明白なグレを、自分はどうやったら守れるのか、羽ばたかせられるのか、深い悩みに陥ってしまいました。

その成り行きは残り3話で描かれるのでしょう。
ああ、怖い。

そしてこの回のもう一つのテーマは、「仲間」。
会社の仲間。同期への愛。

夢破れたキム・ドンシクを囲むことで昔を思い出す代理たち。いまや部下に精神的に参らされるオ次長・ソン次長の同期ラインも、変わらぬ同期愛を発揮することでむしろ互いを慰めあい。

そして、グレたち4人組。
みんなで過ごしたあの週末。あの寝姿。誰かのために頑張り切った自分たち。その頑張りに、むしろ自分たちが喜びを感じたあの出来事。

オ次長の忘れないで欲しいというメッセージが、この先別々の道を歩もうとも、4人の中に残り続けていくだろう、残り続けて欲しい。
そう暑苦しく願わずにおれない場面でした。

ほんと、ずるいですよね、会社の話で感動させるとか。
会社の話がこんなに美しく装飾されて、いいんでしょうか。(笑)



そういう美しさと遠いところにいる人たちも、きっとこの回を見て何かしら感じただろうと思わせる、17話。ずっと忘れないで欲しいと願ったオ次長の願いは、グレたちにだけでなく、ドラマを見ていた人みんなへの投げかけですよね。
この美しさが、嵐の前の静けさでもありそうなんですが。

それでもこういう人の美しさが、変わらず胸を打つドラマです。