みなさま、こんにちは。

暦の上では昨日立春を迎えましたが、まだまだ寒いですね。
あまり雪の降らない東京のほうでも、今日は積雪が見込まれているのだとか。
早く暖かくなって欲しいものです。

さて、今日は韓国のSK-Ⅱの新しいCMについて。

日本でおなじみのSK-Ⅱ。
外資の会社ながら製造と開発を手がけているのは日本ということで、「日本オリジナルの高級基礎化粧品」として人気のブランドですよね。

韓国でもP&Gから輸入販売されており、長らく女優のキム・ヒエ(김희애)さんがイメージモデルを務めています。

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本当に麗しいですよね。キム・ヒエさん。
美しすぎて、彼女が出てくると思わず見入ってしまいます。

キム・ヒエさんとともに、現在はイ・ヨニ(이연희)さんがテレビコマーシャルに出ているSK-Ⅱなのですが、今日ご紹介したいのはそちらではありません。

最近話題になっている、SK-Ⅱのyou tubeの広告。

こちらがとてもいいと、女性たちの間でちょっとした評判になっているんです。

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どこにでもいそうな女性たちが、自分に向かって「私は美しい」と言ってみるというCMなのですが、これがどういうわけか、見た人の心を揺さぶるんです。

ある人は、こともなげに。
またある人は、恥ずかしそうに。
ある人はためらいながら。そしてある人は声を詰まらせつつ。

“私は美しい/나는 아름답습니다/ナヌン アルニダ”。

ただこれだけの言葉なのに、なんだか聞いているほうまで恥ずかしくなるような、申し訳なくなるような、悲しくすらなるような、正体不明の感情を確かに呼び起こすCMです。

みなさまも、ぜひご覧になってみてください。

このCM、韓国語では「美しいです」と言っているのですが、「美しい」に「です」をつけると日本語としてすわりがよろしくないので、訳は「美しい」で統一しています。

では、どうぞ。



韓国で女性として生まれた以上、たやすく口に出来ない言葉。
他者が認めてくれてこそ、許される言葉。
そんなふうに自ら口にしなくなってしまった、決して忘れても出し惜しみしてもいけない言葉。

いま、その小さな言葉を始めてみましょう。

話した瞬間に事実となり、すぐさまそれが現実になる、そしてあなたの存在を際立たせ、本当のあなたを発見することになる、この力強い言葉を口にしてみましょう。

はじめて私自身に語りかけてみます

「私は美しい」

「私は美しい」

「私は美しい」

「私は美しい」

「私は美しい」

あなたに向かって言ってみてください。
この一言から、あなたはもっと美しくなります。

美しさが始まる小さなひとこと
「私は美しいです」

特になにも思わずに見始めたCMですが、女性たちの表情にぐっと引き込まれてしまいました。
CMの皆さんは実際に本当におきれいな方ばかりなのですが、見終えたあと「美しいって一体なんだろう」とか「“美しい”とつぶやくことに、どうしてこんなに抵抗があるんだろう」など、様々な感情が沸き起こり。

まさに「美」を追求したい人々をターゲットにした、高価な化粧品のCMなので、「いきなり“ひとは美しい!”的なこと言われてもねぇ」、と一瞬斜めに構えてもしまうのですが、それはこの際不問に付しましょう。(笑)

こういうつくりのCMは、他でもこれまでにありましたよね。

思い出されるのは、以前話題になったことのある、DoveのCM。

このCMも、いいメッセージを持っていますよね。

「人から見たら、あなたはもっと美しい」と、他者の目を気にしすぎるからこその悩みを解き放ってくれるつくり。

自分を肯定するというのが、今人々が必要としていることなのかもしれませんね。
本当の自分に気づく。ありのままの自分を受け入れる。愛する。
この時代だけに限らず、いつの時代も大事なテーマなのかもしれません。

そして今回ご紹介したこの韓国のSK-ⅡのCMは、「他の人の目にどう映ろうと、私は美しい」というメッセージ。

私は生きているだけで美しく、愛すべき存在なのだという自己肯定。
自分へのエール。

そんなメッセージが込められていて、なかなか素敵だと思いました。

「私は美しい」シリーズより、もう一つ載せておきましょう。

こちらは、CMのナレーションを収録に来た声優さんの、現場での様子を収めたものです。


「私は美しい」

とても大切で、当たり前のこの一言が、どうして韓国の女性たちにはこれほどまでによそよそしく感じられ、はばかられるのでしょう?

SK-Ⅱ 収録現場 声優 
チョ・セリョン

“韓国で女性として生まれた以上、たやすく口に出来ない言葉。
いま、その小さな言葉を始めてみましょう。”

「今の感情もいいのですが、実際に鏡を見ているつもりで、感情を最大限に引き出して、やってみてください。本当に鏡の前にいるつもりで」

“私は美しい”

“私は美しい”

“私は・・・”

“私は・・・”

「すみません。やだ、なにこれ? ちょっとすみません。なんかこれ、すごく変な感じになる」

「“私は美しい”って言った時、どんな気持ちになりました?」

「何故か分からないけど、泣きそうになりました。声優として単にナレーションをつけようとした時は、トーンを調節しようと思っていただけなのですが、“自分が鏡を見ているつもりで”と言われたら、なんか・・・」

「そんな感じでお願いします。鏡を見ながら、自分自身を褒めてあげるような感じで」

“私は美しい”

“私は美しい”

このひとことから 彼女は一層美しくなるでしょう

「これは本当に、韓国の女性たちに必要な言葉ですね! おつかれさまでした!」

美しさが始まる小さな言葉

「私は美しい」

この声優の方もすごいですよね。
演技なのか素なのかは分かりませんが、この涙。
強力に伝わってくるものがあります。
人が泣いているのを見たらオートマティックに泣いちゃうタイプの人は、みなさん釣られて涙きちゃうと思います。

・・・・・・え?

ばれましたか?!(笑)

思いのほか心にしみたCM。
せっかくこうして感慨深く見たので、この際私も「私は美しい」と日に10回くらいは鏡に向かって言ってあげ、おまけににっこり笑顔も作って、自己肯定習慣をひと月ほど続けてみようかともくろんでおります。

もし呟いているところを人に見られたら、かなり不審がられそうなので、このCMを見ながらやるのがいいかもしれません。

・・・・・・見ながらやっても挙動不審には変わりありませんが、いきなり鏡に向かってやるよりマシかと。はい。(笑)



みなさまもよろしければ、ぜひお試しください。
続けていたら、思わぬ効能が見つかったりするかもしれません。
たとえば、自信がわいてきていい顔になってきた、とか。
気づけば口角上がってる、とか。

肝は、本当にそう思いながら呟くことなのでしょうね。

そこが一番難しいのでしょうが。(笑)