みなさま、こんにちは。

日本各地、お盆休みに突入ですね。
立秋を過ぎ、猛暑も和らいで嬉しい限りです。

さて、残すところ2話となっていた『幽霊』、19話のあらすじまいります。
今回も長いです。すみません。(笑)

前回ラストからの続き。
ナム・サンウォンを殺した真犯人はチョ・ヒョンミンだとするウヒョン=キヨンの登場により法廷は結審せず、検察・弁護側双方が新たな証拠を持ち寄ることになります。

殺人ほう助罪で手錠をかけられるキヨン。

法廷の外には騒ぎを聞きつけたマスコミが集まっていました。

車の中でチョ・ヒョンミンはムン常務にキヨンが何を調べていたのか洗い出すよう指示。

逮捕されたハッカー集団も誰も口を割っていないので大丈夫と安心させるムン常務。

一方、警察。

チョ・ヒョンミンをうまく騙せただろうかと小声で切り出すクォン・ヒョクチュ。
「誰がスパイかも分かってるし、ウイルスソフトも除去したので、敵は目と耳をふさがれたも同然」とキヨン。

「こんなのヤバ゙すぎる。お前本当にやられるかも知れないぞ。危険すぎる」と震えるクォン・ヒョクチュに、「公判まで隠れられれば大丈夫」と返すキヨンです。

時間をさかのぼること48時間前。

イ・テギュンとピョン・サンウを連れて4人は小旅行に出かけます。
浮かない顔のユ・ガンミ。わけありなピクニックです。
携帯の電波すら届かない辺鄙な場所に到着後、釣りをして時間をつぶします。

こんなことなら仕事に戻ろうと不平を言う二人。

「二人を信じてるからここにきた」とクォン・ヒョクチュ。

視線の先には、キヨンがいました。

喜ぶ二人に「僕はパク・キヨンです」と伝えるキヨン。

「真犯人を捕まえるためには二人の協力が必要です」。

突然の告白に二人は戸惑いを隠せません。

再び時が戻ります。

警察内部の事情に通じているムン常務、キヨンは殺人ほう助罪の容疑で警察に捕まっているとチョ・ヒョンミンに報告。きっと問題ないと。
慎重なチョ・ヒョンミンは、「パク・キヨンのことだから、何か企みあってのことに違いない。それを探し出さないと」と告げます。

迎えた公判の日。

迷宮入りの様相を呈してきたチョ・ジェミン事件に、マスコミも強い関心を寄せます。

法廷に入る前、記者の口からチョ・ヒョンミンが検察側の証人に立つことを知らされ、驚いたように立ち止まるキヨン。

え?! なにかまずかったの?! 

19話、こういうドッキリシーンが多いです。

法廷の廊下をクォン・ヒョクチュと歩くキヨン。
キヨンの声が回想で入ります。

「チョ・ヒョンミンは負けず嫌いです。必ず自分が検察側証人に立って潔白を証明しようとするはずです。
チョ・ヒョンミンがナム・サンウォンを殺した証拠はありません。動画にも彼は写っていない。間違いなく、自分はその場にいなかったと主張するでしょう。一方のキム・ウヒョンは殺人ほう助罪に問われる身。記憶のつじつまを合わせられなければ、チョ・ヒョンミンの勝ちです。
チョ・ヒョンミンは自分が負けるはずがないと思っているので、検察側の証人に立つでしょう。餌に食いつけば、半分成功したようなもの」

なるほどー。

チョ・ヒョンミンをおびき寄せるのが目的だったのですね!
賭けに出て、そのとおりになるとは、キヨンさすがです!

法廷の廊下ですれ違う二人。

そして開かれる法廷。居並ぶ証人。

開廷に先立ち、検察と弁護側の証人が真っ向から正反対の主張を繰り広げていることを勘案し、証人尋問を別々に行うと裁判長が宣言します。
どよめく法廷。驚く証人二人。
クォン・ヒョクチュと顔を見合わせたキヨンは、チョ・ヒョンミンとも視線を合わせます。

証人席に呼ばれるキヨンを尻目に、控え室に移されるチョ・ヒョンミン。

予想外の展開に、チョ・ヒョンミンは気が気ではありません。

うーむ。これもキヨンが狙ってのこと?!

法廷ではナム・サンウォンが殺された瞬間の動画が検察によって流されています。
ナム・サンウォンが殺された5月16日、一緒にいたのは誰かと訊ねる検察。
自分とチョ・ヒョンミンだと断言するキヨン。
濡れ衣を着せられているチョ・ジェミンは証言に聞き入ります。

ならば、その場にいたのはなぜか。
そして、警察が人が死んだのに救命すらしなかったのはなぜか。

検察が問います。

返答に窮するキヨン。

次にチョ・ヒョンミンが呼ばれます。

証人席に座り、5月16日に事件現場にはいなかったと答えるチョ・ヒョンミン。
弁護士にキム・ウヒョンとの関係を問われ、1年ほど前にある事件を依頼し、何度か会ったことがあると答えます。

その言葉を待っていたかのように、弁護士は新たな証拠を提出します。

「この書類は、キム刑事が証人に故意に接近し、偽装操作を行った捜査報告書です」

顔色の変わるチョ・ヒョンミン。

オム・ギジュンさん、演技が本当に上手です。
この時の一連の表情の変化、見事でした。

控え室には緊張の面持ちのキヨン。

あの川べりの日の回想シーンにさかのぼります。

ウヒョンになりすましたわけを告げ、関わりたくなければ無理強いはしないと伝えるキヨン。
ピョン・サンウは頭を抱えます。

「僕は、やります」とイ・テギュン。

「その話が本当なら、真犯人を捕まえたいです」

「真犯人も大事だけど、警察のスパイを捕まえることも大事」とユ・ガンミ。

二人はシン・ギョンス局長がスパイだと知らされ、衝撃を隠せません。

「だったら監察部に知らせるべきじゃないんですか!」とするピョン・サンウに、「まだその時ではない」とキヨン。

真犯人を捕まえるには、シン・ギョンスが必要だ。
チョン局長に渡して奪われてしまった捜査報告書。あれを合法的に手に入れる必要がある。
ハッキングもいけない。通常の手続きにのっとった、完璧な捜査報告書が必要なんだ。
その言葉を神妙な面持ちで聞くサイバー捜査隊の面々。

警察に戻り、捜査報告書を作成しなおすイ・テギュン刑事。
奪われたUSBの中に収められていたウヒョンの報告書を、キヨンの記憶のとおり再現します。

この方、なんかかっこいい感じでフィーチャーされてるなと思いきや、MBLAQ(エムブラック)というグループのG.O(ジオ)という方でした。
もう全然新しい人についていけてません。(笑)

作成した報告書を手に、シン・ギョンスを訪ねます。
シン・ギョンスはシラを切ろうとしますが、クォン・ヒョクチュが詰め寄ります。

法廷。

弁護士がチョ・ヒョンミンに尋問を続けます。
そんな報告書など知らないと余裕を見せるチョ・ヒョンミン。デジタルデータなど、いくらでもクリックひとつで改ざん可能なのだと。
その発言を待っていたかのように、微笑む弁護士。
証人を要請します。
何事かといぶかしむチョ・ヒョンミン。
現れた証人は・・・・・・。

シン・ギョンス。

まさかの裏切りに怒り心頭の面持ちのチョ・ヒョンミン、再び控え室に回されます。

そこにいるのはキヨン。

シン・ギョンスの証言が始まります。

「この報告書は去年5月から始められたおとり捜査についてのものです。キム・ウヒョン刑事とあなただけが知っているおとり捜査ですね。これは証人のサインですか?」

同じ頃。
控え室で向かい合う二人。

「たいしたものですね。一体何をしたんです?」

その問いを受け、キヨンは再び回想に入ります。

「押収したサーバーのデータベースから、奇妙なものが発見されたそうですね。それが必要です」

再びシン・ギョンスの部屋。

こんな報告書知らないとシラを切るも、知っているはずだとクォン・ヒョクチュ。

「ページをめくってください!」

クォン・ヒョクチュは声を荒げます。

「データベースの中に妙なものが紛れ込んでいましてね」

“2012年 シン・ギョンス捜査局長 海外違法不動産内訳”

なるほどー!

チョ・ヒョンミンはシン・ギョンスを脅すために、シン・ギョンスの弱みも密かに握っていたのですね!
それがサイバー捜査チームに転がり込んでくるなんて、ラッキー!

のみならず、脱税リストも。

クォン・ヒョクチュが一番大事なページと告げたそこには、「セガン政治裏献金事件当時の資金移動経路」と書かれた資料が、金を渡した相手の情報とともにありました。
ずらりと並ぶ「シン・ギョンス」の文字。

「あなたは20億もらってましたね。でもキム・ソクチュン課長は賄賂のことなど知らなかった。チョ・ギョンシン(前セガングループ会長)が送った20億を途中で誰かが抜き取ったから! そう、あなただ!」

「警察庁長官になりたいあなたにとっては、あってはならないこと。
チョ・ヒョンミンのやり方どおり、今度は私が局長を脅迫します。
サインすれば、後ろのページはなかったことにしましょう」

クォン・ヒョクチュはこうして作り直した報告書にサインさせたのでした。

自分のサインに間違いないと答えるシン・ギョンス。
5月16日付の報告書には、ナム・サンウォン殺害事件が起きたことが記されていたと証言します。

これでキヨンの勝利かと思われたその時、検察側が一人の証人を呼びます。

チョ・ヒョンミン子飼いの新聞記者、ク・ヨンジュ。

ク・ヨンジュはいま執筆中のトクダネについて語ります。
爆発事故で死んだのはパク・キヨンではなく、キム・ウヒョンである可能性が高いこと。
キム・ウヒョンに成りすまして証言しているとしたら、証言の信憑性はなくなると主張する検察。
キム・ウヒョン刑事の遺伝子検査を要求します。
遺伝子検査勧告の是非を議論するため、法廷は一時休廷。

その球出してくるかーーー!

と叫びそうになりました。(笑)
遺伝子検査になったら、キヨンは終わりです。

同僚刑事たちは、表立って動けないキヨンの代わりに、重大な証拠を探すため、奔走していました。

チョ・ヒョンミンに殺されたシン・ヒョジョンがナム・サンウォン殺害時の証拠動画を持っている可能性があることを、ハッカーだったキヨンは知っていました。
とある人物に、そのファイルを消すよう依頼されていたのです。

シン・ヒョジョンが動画端末として持っていたのは自分用の携帯電話と事務所のタブレット。新品同然なのにともだちにあげたデジカメ。
個人の携帯以外にも、セガン電子のCM出演時、新作スマートフォンをもらっていましたが、中身が見つかりません。

ユ・ガンミはシン・ヒョジョンの実家を訪ね、遺品を見せてもらいたいと願い出ますが、遺品はすべて焼かれてしまったとシン・ヒョジョンの叔母に告げられます。
娘を亡くしたショックから後を追うように亡くなった母親が、生前に遺品をすべて焼却してしまったというのです。

万事休すのサイバー捜査チーム。

法廷の外には焦燥感に胸を焦がすクォン・ヒョクチュがいました。
裁判長が遺伝子検査を要請すれば、受けないわけにはいきません。キヨンの正体がばれてしまいます。

もう一人、キヨンを思う人がいました。
トゥルー・ストーリーの記者、チェ・スンヨンです。

本当はパク・キヨンなんでしょうと詰め寄るも、シラを切るクォン・ヒョクチュ。それでもチェ記者は食いつきます。

「長年一緒に働いていたから、私には分かります」

それでもクォン・ヒョクチュは絶対に認めません。

「キム・ウヒョンは、キム・ウヒョンです」

無情にも裁判再開の知らせが・・・。

裁判長に呼ばれ、こわばるキヨン。勝ち誇った表情のチョ・ヒョンミン。

裁判長はキヨンに、本人かどうかが疑われていることを説明し、証拠の信憑性を確保するには本人確認が必要だと伝えます。

「真実を明らかにするために、遺伝子検査を受けることを勧告します」

ぬおーーー。

もうだめだーーー。

と誰もが思ったその瞬間。
ユ・ガンミとピョン・サンウが裁判所に駆け込んできます。なにやら言伝を聞いた者が、法廷に入り、弁護士の下へ。

「裁判長。被告人側証人に対する遺伝子検査勧告を取り消してください」

「どういうことですか?」

「その必要がなくなりました。新たな証拠を採用してください」

やったーーーー!!!

法廷に駆け込むクォン・ヒョクチュ以下一同。

何かをつかんでくれたのですね、仲間たちが!

こうなれば、今度はやられるのはチョ・ヒョンミンの番です。

「ナム・サンウォンさんが殺された日、キム刑事と一緒にいましたか?」

「いいえ。そこにはいませんでした」

「本当ですか?」

「はい。事実です」

返答を聞き、笑みを浮かべると、弁護人は証拠を流し始めます。

流れてきた映像は、キム・ウヒョンが写りこんでいるサム・サンウォン毒殺時の映像を別の角度から写したものでした。

初めて目にする法廷の人々は驚きの声を上げます。

この映像でチョ・ヒョンミンは後ろを向いていて、判別できません。

続いて弁護士は、この映像の前にあった未公開部分を公開すると告げます。

画面を見つめるチョ・ヒョンミン。

映っていたのは、酒を勧め、グラスを手にするチョ・ヒョンミンの姿でした。

厳しい表情のクォン・ヒョクチュ。ユ・ガンミ。

キヨンに目をやるピョン・サンウ。

そして、ラストショット!!

いやーー、『幽霊』、すごいかも!

ストーリーが濃い!

まったく目が離せない展開でした、19話。
一体全体、どうやってあの動画手に入れたんでしょうね?



ハーデスだった頃、警察に忍び込んだ際にユ・ガンミにバレ、一緒にphantomの隠しファイルを探すシーンが回想で入りましたが、そのPCは壊れたのでは・・・。

うーん。この緻密な脚本家のこと、最終回に色んなつじつまを合わせてくれるんでしょうね。
それにしても、このまま素直にチョ・ヒョンミンが捕まって終わるとも思えず。

最後の一話、見るのがなんだか惜しいです。