みなさま、こんにちは。

連休初日の今日。学校が夏休みに入ったところもたくさんありますよね。
そして気づけば、夏本番を思わせる花火大会がにわかにあちこちで開かれるようにもなりました。
花火って、いつか誰かと見た夜空を、いつも思い出させてくれます。

さて、今日は久しぶりにドラマの話題。
SBSで7月23日(水)から放送される予定の“괜찮아, 사랑이야/大丈夫、愛だ”(邦題仮)の予告編などを。

まったくドラマを見る気が起きなかったこの3ヶ月でしたが。
去年の夏、思い切り楽しませてくれたコン・ヒョジンさんが、私をまたドラマの世界に戻してくれそうです。

SBSの新しいドラマ、『大丈夫、愛だ』。

これ、韓国での制作発表の場かなにかのスチールを見たのですが、中国語やら日本語やらでもタイトルが書いてあって。
そこで思いっきり大きく『大丈夫、愛だ』と書いてあったのでタイトル踏襲いたしますが。

なんか、しっくりこない。語尾の処理が。

韓国語の“괜찮아, 사랑이야 ケンチャナ、サランイヤ”の、“イヤ”の部分は、日本語訳の語尾としていくつかのニュアンスを表しうる言葉で、ざっと「大丈夫、愛だ」、「大丈夫、愛だよ」、「大丈夫、愛さ」、「大丈夫、愛よ」などが考え付くわけですが、後ろの二つは男言葉バージョンと女言葉バージョンなので、選択するのにリスクがあるのは分かります。
そうなると、前者二つのうちどちらかということになり、よりリスクのない淡々とした訳をつければ「大丈夫、愛だ」となるのでしょうが。

この言い切りが。ニュアンスのなさが。聞きようによっては乱暴な感じが。というか韓国語訳丸出し感の工夫のなさが。
なんだか気に入りません。
はい、主観です。(笑)

男言葉になっちゃうけどあえて「愛さ」にするか、せめて「愛だよ」など、なにかしらニュアンスをつけたほうが良かった気がするのですが。
でもまぁ、このタイトルがこのまま日本に入ってくる可能性は高いとしても-制作発表で看板作ってますし-、もしかしたら『最高です、スンシンちゃん』バージョンもありえるので。どんな訳になって入ってくるのか、見守りたいところです。
いやほんとに、返す返すも驚愕でした、『最高です、スンシンちゃん』は。
なんなら超訳の部類じゃないかと。(笑)

話、戻します。

『大丈夫、愛だ』。まずはポスター。


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ご覧のとおり、主演はチョ・インソンさんとコン・ヒョジンさんです。

実は私、チョ・インソンさんのドラマは途中でリタイアする率が高く。
最初から最後まで逃さず見たのは、はるか昔の“バリ出来”だけという。
今回も本当にちゃんと最後まで見るのか、始まる前から不安がよぎっておりますが。

チョ・インソンさん、前作の『その冬、風が吹く』に続いてまたしてもノ・ヒギョンさんの作品に抜擢なんですね。
脚本家のノ・ヒギョンさんといえば、古くはヨン様の『愛の群像』から、『彼らの生きる世界』、最近ですと『パダムパダム』、『その冬、風が吹く』などが日本では知られているでしょうか。
改めて言うまでもない、有名な脚本家さんですよね。
一度脚本家に気に入られると、その人の作品を何度もやるのが定番になりますが、チョ・インソンさんは「ノ・ヒギョンの人」になったわけですね。
韓国ではよく「誰々の人 ~(의) 사람」という表現をするんです。親しい人、息のかかった人、のニュアンスですね。
「息のかかった人」とかいうと、なんだか悪のにほいがしますが、決してそんなダークな意味では。(笑)

ノ・ヒギョンさんは私が訳させて頂いた法輪和尚の本『幸せな出勤』の原書巻末に推薦の言葉を寄せていたのもあって、一方的に親しみを感じています。一筋縄ではいかない、ちょっと重層的な物語りを書く方ですよね。こじれた登場人物の描写がつらかったりもするので元気じゃない時は見れないのですが、今回は「ロマンティック・コメディを装った古典的ドラマ」と脚本家自ら答えているので、ロコとシリアスが絶妙な按配であることを期待しつつ、みてみようと思います。

ちなみにこのドラマ。
かねてより期待を集めていたのですが、ちょっと残念な形で先に有名になってしまいました。


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6月下旬に公開された、ファンが待ちに待ったティザー映像が、実は思いっきり剽窃(ひょうせつ)だったことがばれてしまったのです。
剽窃、平たく言うと、パクリですね。

映像作家Celia Rowlson-Hallさんの“olive juice”から着想を得たことがモロ分かりなティザー。
せっかくなので、貼ってみます。

そりゃばれますよねぇ。(笑)

問題が指摘されてすぐ、ティザーを作った作家は盗用したことを認め、制作会社とCJ E&MがCelia Rowlson-Hallさんに公式に謝罪。
Celia Rowlson-Hallさんは謝罪を受け入れ、引き続きティザーを使うことも認めたため、どうにかことなきを得ました。

「私の作品を使ってもらえて、こうして世に知られるのは、光栄なこと」と、とても大人な対応をしてくれたCelia Rowlson-Hallさんではありますが、やっぱりね。素敵すぎて「これだ!」と思ったとしても、ちゃんとこれに懲りないといけませんよね。どんなに素敵でも、人様の作品を黙って模倣はいただけません。ちゃんと了解取れば、使わせてもらえるわけですから。

そんなわけで、ちょっと出鼻をくじかれた感のある本ドラマですが。
放送を来週に控えてようやく盛り上がってきました。

登場人物を貼っておきましょう。


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チャン・ジェヨル(チョ・インソン扮)
30代前半 人気推理小説家 ラジオDJ

ベッドで眠れず、いくつかの色に執着するという脅迫症があるものの、社会生活にはまるで(?)支障はない。
ヤン・テヨンとともに出版社の共同社長を務め、ヘスとドンミンが住んでいる建物の共同所有者。
ハンサムな外見とは異なり、熱いエロ表現と残忍な物語の推理小説家として有名な彼は、その名声からゴールデンタイムの固定パーソナリティーとしてラジオでも活躍しており、誰からみてもかっこよくロマンティックな男と目されている。
ある日、彼のファンだというガンウという者が、見たくもないのにどうしても見て欲しいと押し付けた小説。そこには彼の過去が余すところなく書かれていた。一体どういうことだ?
しかも、このヘスという女もなんだ? 絶えず苛立たせながらも近づいてくるこの女。久しぶりに手ごわい女に出会ったおかげで、ちょっぴり興奮する。
彼はとうとう彼女と同じ家に住むことにするのだが・・・・・・。

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チ・ヘス(コン・ヒョジン扮)
30代前半 大学病院精神科フェロー1年目

クールで冷たく、なにかにつけ怒るので同僚には危険な医師とみなされる一方、生来の洞察力を備えている評価される人物。患者への共感能力はイマイチだが、スーパーバイザーのチョ・ドンミンは彼女が最高の精神科医になるとことあるごとに言う。
ところが、最近の彼女は冴えない。自分は一体精神科医として適正なのだろうか?
答えのない問題を解いている気になるし、医師より患者の意思が重要という点も忌々しさを覚える。
推理小説家と精神科医の出会いという、キテレツなテーマで開かれたトークショーにチョ・ドンミンの代わりに出て、出会うことになったチャン・ジェヨル。それにしてもこの男、ほんとにやな奴。
精神科医を詐欺師のごとく扱い、彼女を攻撃してくるではないか。
彼女は笑いながらゴリゴリとやりこめた。
コイツにはトークショーが終わればもう会うこともないから。
ところがどうしたこと?
またコイツと会う羽目になるなんて。
数日後、新たな同居人として入ってきたのが、まさにチャン・ジェヨルだった。
オーマイガ!

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チョ・ドンミン(ソン・ドンイル扮)
40代前半 精神科開業医

ヘスの初恋の相手。ヘスが勤める大学病院の精神科医であるイ・ヨンジンと結婚し、3ヶ月のちに性格の不一致で離婚。その後初恋の人である今の妻と結婚し、娘を一人もうけた。
妻と娘は現在米国留学中につき、ひとりやもめ状態。
ヘスの同居人。
学部生の時から一貫して「おかしさの塊」と称されるだけあって、かなり偏屈な医師。処方も診療も好き勝手。大学病院在職時に退職勧告を受け、開業医となった。ところが、同じ医師たちは首を振るこの者を、患者たちは非常に好いている。
自ら稼いだ金の殆どを、路上の不良少年たちにつぎ込んでいる。青少年らが犯罪を犯し、刑務所に入ると、彼らに無料相談を行っているのだが、その過程でチャン・ジェボン(チャン・ジェヨルの兄)に出会った。少年犯罪者として人生の殆どを監獄で過ごしたこの男。彼はこの男の心理状態が気になりだす。

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パク・スグァン(イ・グァンス扮)
20代後半 カフェの従業員 トレット症候群の患者

前向きな性格とシックな魅力を持つのが夢。
彼のトゥレット症候群は7歳の時に発症した。
小学校の初登校日、列を成して番号を答える時、突然自分でもわけが分からぬまま奇声を発し、体を震わせたのだ。軍人である父は男らしさが足りず考えが足りないせいだと言って死ぬほど叩き、翌日彼を病院に連れて行った。
医者は薬を飲ませるように言ったが、母親は病気にするだけと飲ませなかった。
その後、生育の過程で自然になくなることもある病気と遅まきながら知り、数年前にチョ・ドンミンの病院に自分で訪ねていき、薬を服用し、チョ・ドンミンの診断どおりさぼらずに治療を受けている。
彼の努力に感服したチョ・ドンミンが同居を提案し、いまは一緒に暮らしている。
明るい性格の彼にもひとつ悩みがある。女のこと。
実際、1年間片思いしている少女がいて、そのことで人知れず胸を痛めてきた。素行障害で二股を提案する少女・・・・・・。
果たして彼は少女と問題なく恋愛できるのだろうか。

公式サイトでの登場人物のプロフィールを読んでいただけば分かるとおり、このドラマのテーマには「心の病」があります。脚本家いわく、このドラマを通じて社会にはびこる心の病への偏見が少しでも取れ、ひと目を気にせず必要な人が精神科に治療を適切に受けられるようになればとの思いで書いたドラマとのこと。

もうこの時点で「ロマンティック・コメディ」から離れてますよね。(笑)

でも、大真面目にこういうテーマに取り組むところが、この方らしさ。

ちなみにこのドラマでチョ・インソンさんの兄役を務めるのは、ヤン・イクチュンさん。
ええ。『優しい男』でジェヒの兄を演じていた方です。

そして、ソン・ドンイルさんの元妻役は、同じく『優しい男』のヒョン秘書ことチン・ギョンさん。

『優しい男』でチェギルだったイ・グァンスさんもいるので、『優しい男』ファンには嬉しいキャスティングです。

アンド、今回のアイドル部門は、EXOのD.O.。
もはや暗号の域ですが。(笑)
EXOのD.O.君はチョ・インソンさん扮するチャン・ジェヨルの熱烈なファンかつ作家志望のわけあり少年ガンウを演じるそうです。

このドラマでヤン・イクチュンさんは、少年期に弟の罪をかぶって殺人罪に問われ、長く服役したという設定。ますます『優しい男』にかぶってきざるを得ませんが、自分が苦しんでいる間にスターになった弟に猛烈な憎しみを抱く展開になるそうで。
探れば探るほど、どのあたりがロマンティック・コメディなのかと問いたくなるような内容ではあります。(笑)

それでもやっぱりつかみは「ロコ(ロマンティックコメディ)」でということなのか、わりと普通っぽい仕上がりの予告編。
ご覧頂きましょう。
こちらの動画はyou tubeのSBS公式チャンネルより。



「芸能人? それとも作家なの?」

「新作が出るか、新しい女と付き合うかは、俺にもよく分からない」

当代最高の男?!

「世の中にセックスが課題の女なんて、私以外に他にいる?」

一筋縄ではいかない女

「相当イカレたキャラクター。精神科医が2人。トレット症候群の患者。そして、推理小説家の出会い」

彼らの奇妙な?! 出会い

「この家にやって来る人が、ここで暮らす私ら以上におかしいわけないだろう?」

「ちょっと。あんた、何者なのよ?」

「俺、ちょっとあんたが気に入ったんだけど。どうする?
一度ゆっくり互いについて知ってみる?」

「あなた、本当に変な人じゃないんだよね?」

「俺、愛してるって言ったことあったっけ?」

大丈夫 愛だよ
7月23日(水)夜10時 初回放送

そういえば、チャン・ヒョクさんのドラマも始まってるんですよね。
確かこちらもロコのはず。

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チャン・ヒョクさんは好きなのですが、どうやら自分がタフガイなチャン・ヒョクを求めていることに気づいてしまいました。

またジークンドー的な動きが見たいです。(笑)

この夏は、ひとまず『大丈夫、愛だ』から見てみます。

面白いドラマでありますように。