みなさま、こんにちは。

今日は『優しい男』第7話についてアップします。

ため息と涙の7話。

このドラマ、1話見るのに2000カロリーくらい消費しますね。
見終えたあとの消耗が尋常ではありません。(笑)
どんどん視聴者をのめりこませるいけないドラマ。
物語の大きな山場を迎えた第7話、さっそく振り返ってみます。

6話終盤。

刑務所から出所したジェヒの兄の登場で、緊張がいやおうなく高潮しました。
7話もそのくだりから始まります。

チェギルの携帯を借り、ジェヒの腹違いの兄・ジェシクに電話をかけるマル。
ジェヒの居場所を教えるので、今から会おうと言います。

一方、マルに渡して欲しいと写真を手渡されたウンギ。
差し金は、アン弁護士でした。

秘書のチョから、ウンギに写真が渡った旨メールで連絡を受けるアン弁護士。視線の先にはジェヒがいます。

衣装合わせ直後、誰かからの電話を受けて以来、ジェヒの様子はすっかりおかしくなっていました。
広報用に呼びつけたインタビュアーに対しても、まともな受け答えができません。

ジェシクに会うため家を出たマル。

門の外で青ざめた表情のウンギに会います。

「顔色が悪いですね。熱があるみたい。あんなに飲んだら、具合が悪くならないほうがおかしい。帰ってくる時、薬買ってきますね」

マルはウンギに優しくそう言い残して出かけていきます。

そう。

初めて会うはずのジェヒを、この男は知っていた。

そしてジェヒも、マルのことを警戒し、「最後に泣くのはあんたよ」とたいそうな剣幕でウンギに告げていました。

あまりの衝撃に、立っていられなくなったウンギ。その場にへたり込みます。

バスに乗る前、別れ際にパク弁護士が渡した資料を思い出し、急いで目を通すウンギ。
そこにはマルとジェヒが既に見知った仲であることを物語る、もうひとつの証拠が収まっていました。

ジェヒのマルに対する告訴状。

ウンギはその足でパク弁護士に会いに行き、パク弁護士の知る全てのマルとジェヒに関する情報を聞き出します。

飛行機の中でウンギに応急処置を施してくれたのがマルだったこと。
ジェヒとは19年前から知り合いであること。
ジェヒがマルに10億を渡したのは、二人の関係についての口止め料と思われること。
マルがウンギに近づいたのは、何か思惑あってのことに相違ないとパク弁護士が告げる間、ウンギはコーヒーに角砂糖を何個も入れます。

普段砂糖入りのコーヒーを飲まないウンギを気遣い、パク弁護士は飲まないように言いますが、ウンギは構わずコーヒーを口にします。

心配するパク弁護士をよそに「話を続けてください」と冷静に伝えるウンギ。

その頃、マルはジェシクの呼び出した飲み屋にいました。

ジェヒの居所を聞かれ、6年前に死んだと答えるマル。
既にジェヒと電話で話をしているジェシクは、その答えに鼻で笑います。

マルは携帯電話を取り戻しますが、ジェシクは既にジェヒの電話番号を覚えてしまっていました。

「人殺し、ジェヒがやったんだろう? それでお前が濡れ衣着せられたんじゃねえのか?
お前に人殺しなんてできるわけない。あの女ならいざ知らず」

妙なところは鋭いジェヒの兄。

同じ頃、ウンギもパク弁護士から聞かされていました。

「彼は6年前に人を殺し、5年間服役しています。大学を除籍になったのもそのためです」

眉一つ動かさず話を聞くウンギ。

「他は? それだけ? そんなことくらいで、ばかばかしい」

「どうしましょう? 法的に訴えましょうか?」

ウンギはそう問うたパク弁護士を睨みます。

「彼に手出ししたら、ただじゃおかないわよ」

ジェシクと対峙するマル。

「くだらないこと言ってないで、大人しく過ごしたらどうなんです? 
せっかく8年ぶりにお天道様の下に出れたんだから。これは警告です」

そう伝えて席を立つマルに、「お前を捨てたあの邪悪な女に、俺が復讐してやる。俺と俺のお袋とお前の分も足して、俺が復讐してやるよ」とジェシク。

「テサングループの後妻に収まったって噂もあるけど、そんなはずないよな」

その言葉に、マルの顔色が変わります。

「俺たちゃ同じ敵を持つ仲間だろ? なんで俺を助けねぇんだよ?」

そう言って頭を小突いたジェシクに、マルが飛びかかります。

「俺はもう昔のカン・マルじゃないんだよ! 二度とジェヒ姉さんに近づくな! 
俺は人を殺してる! もう一人くらいやれんだぞ!」

一方、ウンギと分かれたパク弁護士は、その足で会長に会いに行きます。

2日以内にストライキを解決すれば理事職に戻すといった約束を守って欲しいと詰め寄るパク弁護士。組合の言い分を飲んだことに腹を立てている会長は認めませんが、パク弁護士はそんな二枚舌を使う人の元では働けない、明朝辞表を提出する、といつになく強硬な姿勢を見せます。

パク弁護士のただならぬ様子になにかあると察し、会長が呼び止めます。

会長に促され、いま理事職に戻さないとウンギは永遠にテサングループを放棄してしまうかもしれない、テサンの後継者という地位に未練がなくなり、もっと別のことにのめりこむかもしれないと告げるパク弁護士。
ウンギがおかしくなっていっている、と。

当のウンギ。
マルの家に戻る道すがら、マルと交わした会話を思い出しています。

マルを訪ねて行った日、車の中でマルの言った言葉。

上り詰めたいところがある。
そのためにはしごが必要だ。
あんたならそのはしごになれる。
もし俺が意図的にあなたを口説いたとしたら、どうする?

小さなスーパーで缶ビールを買うウンギ。

その頃車を降りたマルは、ジェヒから電話をもらっていました。

「卑劣ね。兄まで引き込むなんて。
いいわ、あたしたちどこまでいくか、とことんやろうじゃない」

その言葉を無言で聞くマルです。

ジェヒは呼ばれるがまま会長の部屋を訪ねました。

「母親なら、子どもがいなくなったら血眼になって探すものだろう」

ジェヒをなじり、今すぐウンギをマルのところから連れ帰るよう命じる会長。

ジェヒは秘書のチャンが子飼いにしているヒットマンを使ってウンギからマルを引き剥がすことを会長に打診します。

ビールを手に、とぼとぼと坂道を登るウンギ。

折りしも戻ってきたマルと出会います。

マルが止めるのも聞かず、酒を飲もうと誘うウンギ。

ウンギの様子がおかしいことに気づいたマル、仕方なくウンギに付き合います。

街の明かりが見下ろせる場所に腰を下ろす二人。

ウンギのビールを取り上げ、半分ほどに減らしたあと渡すマル。

「今日はこれを飲んだらおしまい。
昨日の酒がまだ3分の1くらいは体に残ってるから」

優しいマルに寂しげに微笑むウンギ。

「わぁ。街の明かりが素敵。
あの中に、きっとソ・ウンギの花婿と、カン・マルの花嫁も、いるでしょうね」

言葉の真意を確かめるように、マルがウンギを見つめます。

「あら。まさか私と結婚できるとまでは思ってませんよね? 
それくらいの分はわきまえた人ですよね、カン・マルさんって?」

立ち上がり、ビールをもう一本開けようとするウンギを制止するマルに、ウンギが言葉を続けます。

「私の言っている意味、分かりますよね?」

「分かりますよ。急にこんなこと言うわけを、聞かせてもらってもいいですか?」

そう尋ねるマルに「別に急じゃありません。初めから計算づくでした。あなたは私にとって、ひと時の激情に過ぎませんから」と答えるウンギ。

「ひと時というからには、終わりが必ずあるもの。この不思議な男にどっぷりハマってみようと思って、激情のまま身を預けてみただけです。長くてひと月がいいところと思っていたけど、予想外に長引きました。今のは褒め言葉です」

「腹立ちますよね? 首のひとつも絞めたいですよね? 到底納得できませんよね?」

ウンギが畳み掛けるように尋ねると、マルは納得したと答えます。

「要するに、これで別れようってことでしょう? そうしましょう」

その答えに、むしろ傷ついたのはウンギでした。

「良かったです。プライドの高い人で。
ダニみたいに引っ付いて離れなかったらどうしようかと思ってました」

ひどい言葉を口にしながら、マルだけでなく、自分をも傷つけるウンギです。

ウンギが去ったあと、一人ビールを飲むマル。

マルを失った悲しみからか、体調が急激に悪化するウンギ。

倒れそうになったその時、坂道を登ってくるジェヒに出くわします。

「ちょうど良かった。夜中にどうやって上っていこうかと思案していたところよ」

ウンギはジェヒに答える間もなく倒れてしまいます。

一方門の前まで来たマルは、何者かに背後から角材で襲撃され・・・・・・。

ウンギを乗せたジェヒの車。

ジェヒは先ほどの会長との会話を思い出しています。

ヒットマンを呼び出そうとしたジェヒを、会長は止めていました。
まだその段階ではない、と。

自分でヒットマンを呼んだんですね。

とんでもない女。

ヒットマンがマルを痛めつけているところへ電話をかけるジェヒ。

「ゆっくりディナーでもしながら会えればよかったんですけど、残念ですわ」

『カリフォルニアの10階建てのビルと農場と邸宅の契約書をその人たちから受け取ってください。
うちの子に二度と会わないとする覚書も入ってます
契約書と覚書にサインして、彼らのもとへ送ってください。
明日にでも旅立てるよう、チケットも同封しておきました。妹さんの分も。
会長がわが子を思ってしたことですので、よく覚えておくように。
これでも聞き分けがないようなら、あなたが一番大切にしている人が痛い目に遭うかもしれませんよ』

その声は後部座席のウンギにもおぼろに聞こえていました。

最低です。ジェヒ。

翌日。

チョコに危害が加えられることを恐れたマルは、チェギルにお願いして晩のうちにチョコを旅行に連れ出させていました。
マルが携帯に出ないため、怪我の程度が気になるチェギルですが、マルに頼まれチョコには怪我のことを内緒にしています。

マルのところへ帰ると言い出したチョコを、なだめすかすチェギル。

家に担ぎ込まれたウンギは点滴を受けて寝込んでいました。

会長に呼ばれ、滋養強壮剤を手に家を訪れたパク弁護士。

声をかけたのに無視するような素振りを見せるパク弁護士に、ジェヒはいい気がしません。

パク弁護士が会長に呼ばれた理由は、これでした。

「ご存知だったのですか?」と驚くパク弁護士に、気色ばむ会長。

「お前もとっくに知っていたのか? まさかお前もあいつらとグルか?」

会長の体に触ると思い、黙っていたと答えるパク弁護士。

このことはウンギも知っていると告げられた会長は、驚愕します。

「わしがこのことを知っていることは、やつらに絶対に気づかれるな。ウンギにもそう伝えるんだ。チュナ、ひとつ案を練ってくれ。あらゆる法的知識と手段を動員して、可能な限り嫌疑を織り交ぜろ。なければ濡れ衣を着せるのも手だ。
アン弁護士とハン・ジェヒを、少なくとも30年刑務所にぶち込むための策を練ってみろ。そうすれば、ウンギをお前に任せて、わしも安らかに死ねる」

なんちゅうことを命じるんですかね、おのれの色ボケを棚に上げて!

下手したらパク弁護士の身も危ういです。
怖すぎて背筋がぞっとしました。

同じ頃。

噂のアン弁護士も会長宅に到着していました。

恨めしげに監視カメラを凝視しながら、秘書のチョに言われたことを回想するアン弁護士。

「会長は一月に1度、監視カメラをチェックなさっていました。
そこで、若奥様とアン弁護士の姿を・・・・・・。
同じテープを、既にパク弁護士も見たそうです」

忌々しげにうめくアン弁護士。

案外弱かった? ですかね?(笑)

いやいや、これで引き下がる人ではないでしょう。

夜。

ウンギはマルのことを思い出しています。

別れ際、ウンギに薬を渡したマル。

約束どおり、ウンギのために買ってきていたのです。

「だんだん症状が悪化してるみたいだから、起きたらすぐ病院にいってくださいね」」

そう言って薬を渡したマル。

「他に用件は?」と尋ねるウンギに、マルは一言「元気で」と伝えたのでした。
「元気で」と返したウンギでしたが、本当に聞きたかったのは、そして言いたかったのは、そんな言葉ではありませんでした。

マルの握らせてくれた薬袋を見つめ、悲しみをこらえるウンギ。

朝。

チョコはチェギルの寝ている隙にソウルに戻ろうとしますが、結局チェギルが目を覚まし、引き止められてしまいます。

「お兄ちゃんがずっと電話に出ないから、心配。だってお兄ちゃん、私の具合が気になるからって、絶対に携帯切らない人だもの」

そういわれて、さすがにマルが心配になるチェギルです。

チェギルにベタぼれのチョコ。
間抜けな顔で寝ていてもかっこよく見えるとか、チェギル兄ちゃんの好みはグラマーだから私じゃ無理と分かってるだとか、二人っきりでいると私がチェギル兄ちゃんを襲っちゃうかもよ、なんてやり取りが繰り広げられたのですが、すみません。チョコの恋愛物語、これ以上膨らませるモチベーションが沸きません。(笑)

ウンギは服を着替え会社に出ようとしますが、会長の命令で軟禁状態にあることを知らされます。
警備員が配置され、部屋の鍵は外から閉められた状態。
マルに会いに行こうにも、身動きが取れません。

ウンギを部屋に軟禁し、階段を下りるジェヒ。

見知らぬ番号から電話がかかってきます。相手は兄でした。

「お前もたいした飼い犬を手懐けたもんだな。
マルの野郎、お前に近づいたらただじゃおかねぇ、もう一人くらいなんなく殺せるとかほざきやがって。
俺から電話があったこと、マルにチクるんじゃねぇぞ」

マルが自分を守ってくれていたことに、衝撃を受けるジェヒ。

いらんことすな!

ほんと、なにやっても腹立つ兄妹です。
兄がマルへの疑いを晴らしたのが、果たして良かったのか悪かったのか。

ジェヒが良心の呵責に苦しむ分には、良しとしましょうか。

そもそも自分が邪悪だから、人のことも邪悪にしか見えないんですよね、この人は。
マルを黙らそうと10億渡したり、逆に告訴したり、海に飛びこんだり、色仕掛けで迫ったり、しまいには暴力まで。
この人の行動の一体どこにマルへの愛があるのかと、視聴者としては怒り一杯です。

その夜。

とうとうお人形を持ち出してしまうウンギ。

思い出しています。

ウンギのために、危険を顧みず人形をとってきてくれたマルのことを。

額にキスをして送り出してくれたマルのことを。

俺から全力で逃げろと警告したマルのことを。

マルへの恋しさで一杯になるウンギです。

どこからどう切っても、マルは誠実そのものでした。

助けてくれたのも、勇気付けてくれたのも、ババを引いたから今すぐ逃げろと言ってくれたのも、全てはマルの誠実さがなせるわざ。

土砂降りの中、ウンギはカーテンをつなげて外に脱出することを決意します。

その頃キッチンでは、ベッドを抜け出したジェヒが料理をこしらえていました。

いそいそと弁当箱に料理をつめ、浮き浮きと化粧を施すジェヒ。

イヤ過ぎる。
ちっとも食べたくありません。
毒盛られてそう。

裸足のまま車に乗り込み、マルの家までやってきたウンギ。

マルの家の呼び鈴を鳴らしますが、応答はありません。
門は中から鍵がかけられています。

「マルさん! カン・マル!」

声の限りに叫び続けるウンギ。
でも、扉は一向に開く気配はありません。

しばし雨に打たれるウンギ。

諦めて扉に背を向けたその時、ガチャリと音が鳴ります。

振り返ると、傷だらけのマルが。

「私、あれが初めてのキスでした。弘前城での、あなたとのキス」

マルに告白するウンギ。

「誰かに愛してると思い切り伝えたのも初めてでした。29歳の人生で、初めて。“愛してます、ソ・ウンギさん”。そんな胸の震える告白を受けたも、初めてでした。
カン・マルという人のおかげで、朝起きて、息をして、生きているということが、初めて嬉しいと思えました」

よろめきながらウンギに近づき、流れる涙を拭うマル。

「今の私の唯一の望みは、あなたと毎日顔を合わせて、毎日愛してると言い合って、毎日同じ夢を見ながら、子どもも産み、育て、一緒に老いていくこと。
可能ですか?」

ウンギの一世一代の告白に答えるように、マルは優しくウンギを抱きしめます。

ずぶぬれで抱きしめあうマルとウンギ。

その時マルの目が、もう一人の影を捉えました。

ウンギを守るかのようにいとおしげに抱きしめながら、ジェヒを睨むマル。

ここで、エンディング。

いやぁ、これはもう。

マズイです。
本格的に切ないです。



しかもなんなんですか、最後いいところから流れる主題歌は。
視聴者まんまと号泣です。(笑)

まだ7回ですよね。
全部で20回ですよね。
どう考えても、身が持たないんですが。

ウンギの涙の告白、美しすぎて泣けます。