みなさま、こんにちは。
関東地方、今日は素晴らしい快晴が広がっています。

昨夜の皆既月食はご覧になったでしょうか?
私は服を着込んで、星のよく見える湖畔まで出かけてきました。
プラネタリウムのように少し丸みを帯びた夜空を見ていると、おのずと「地球」や「人類」といった壮大なテーマが心に浮かんでくるから不思議です。
自然には人を厳粛で原始的な気持ちにさせる力がありますよね。

さて今日は『姫の男』、もとい『王女の男(공주의 남자)』の話題を。

KBSが9日に「KBS演技大賞」の大賞および最優秀賞候補者10名を発表したそうですね。
年末に受賞者が発表されるのですが。
普段は殆どこのような賞に関心を持たずに過ごしていますが、今年はやはり、ちょっと気になります。
間違いなくススンニムが大賞を受賞するだろうと思っているのですが、なんとコンナムから3名がノミネートされているのですね。

主役のお二人がノミネートされるのは当然として、スヤン大君までもが大賞候補とは。
パク・シフさんが大賞を取ったら、「大先輩を差し置いて」のプレッシャーを感じてしまわれそうだと余計な心配をしてしまいます。(笑)

その他、「優秀ドラマ・中編部門」ではキョンヘ姫とチョン・ジョンもノミネートされているので、年末の授賞式はコンナムファミリーが席巻しそうな予感です。

ちなみに、キョンヘ姫とチョン・ジョンの名前が出たついでに書きますと、コンナムの中でも屈指の名場面と言われる22回。獄中でチョン・ジョンが生まれてくる子どもの名前を紙に記し、処刑される日の朝にキョンヘ姫に手渡す涙の22回ですが、後日男の子が生まれ、遺言どおりにミスと名付けられますよね。
でも実は、「朝鮮王朝実録」という公式記録では、二人の子どもはチョン・ジョンが処刑される前に生まれています。チョン・ジョンの処刑は1461年、チョン・ミスの誕生は1457年とあるのですよね。

以前も書きましたが、このドラマは何篇かの野史の記述に則ってストーリーが組まれています。どうやら、とある野史にチョン・ジョンが亡くなった後キョンヘ姫が女の子を産んだと記述したものがあるようで、ドラマではそのストーリーとチョン・ミスの誕生を置き換えたようですね。

もっと言いますと、キョンヘ姫が官奴になったとの記述も、正式な記録である「朝鮮王朝実録」には残っていません。この部分も野史のストーリーなのです。
ただし、チョン・ジョンが謀反の嫌疑をかけられて流刑に処されて以来、実録の中で「キョンヘ姫(公主)」と呼ばれず、ただ「チョン・ジョンの妻」と記述される時期があるので、官奴にされたかはさて置いても、間違いなくその頃は公位を剥奪されていただろうというのが大方の見方です。
チョン・ジョン処刑後は、再び厚遇を受けるようになったと受け取れる記述が実録には残されているようです。

公式記録VS野史。みなさまなら、どちらをより信じますか?(笑)

他にも、歴史の史実と照らし合わせると年代のつじつまが合わない点がありますが、いずれにしても『姫の男/王女の男』はあくまでも「野史」を基準に描いた新しい物語としてみるのが正しい鑑賞態度と言えそうです。


来年予定されているコンナムの日本での放送、楽しみです。

翻訳されるみなさま、頑張ってくださいませ。どうぞ素敵な台詞に翻訳なさってくださいね。

衛星劇場で好評を博し、近い将来地上波にも登場するといいですね。