みなさま、こんにちは。

きましたね~、ユン・ヨジョンさん!
前評判どおり、アカデミー賞の助演女優賞を見事受賞されました!

素晴らしい~!!

おめでとうございます~!!

 

 

 

 

きゃぁ~~

我らが『ユン食堂』の社長が、オスカー女優におなりあそばしました!

素敵すぎる!

 

取る取ると言われてましたが、本当に受賞されて感無量です。(なぜキミが?笑)

ユン・ヨジョンさん、このところインタビューなどで自身の受賞可能性について懐疑的に語っていらしたんですよね。そもそも俳優同士には競争などないとも。
「取れる、取れる」とほうぼうから言われ、きっとプレッシャーも相当なものだったでしょうね。別に自分が取りたいと願ってるわけでもないのに勝手に騒がれ、持ち上げられ、だけど結果取れなくて、勝手にがっかりなんぞされた日には、誰だってやってられませんよね。「騒ぐのはもう止めて頂戴」と言いたくもなるというもの。

 

しかし、本当に取っちゃいました!

 

プレゼンターは、ブラピ!

 

 

 

 

ひゃぁ~。

なんですか、このツーショット。

なんだか見ているこちらまで胸張って「えっへん!」ってやりたくなりますね。(笑)

すごい、すごーい。

以前も書きましたが、『ミナリ』はブラット・ピットさんが主宰する制作会社の映画です。

 

受賞の発表前、SNSなどで在米コリアンの方々が「あんな錚々たるメンツの中じゃ、ユン・ヨジョンが取れなくても仕方ない」と弱気な見立てを続々と上げてくるのを見て、もしやこちらには分からない取れなさそうな雰囲気でもあるのだろうか、駄目そうなんだろうかと朝から身構えておりましたが、杞憂でした。(笑)

アカデミー賞受賞といえば、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(原題:寄生虫)が2019年に作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4冠を果たしたことが記憶に新しいですよね。
作品賞はアカデミー賞の最高峰なので、ポン・ジュノ監督の成し遂げた快挙に今思い出しても胸が躍りますが、最高の評価を得た『パラサイト』でも俳優のノミネートはなかったんですよね。実はそこが一番「壁」が高いということなのでしょう。

だからこそ、今回のユン・ヨジョンさんの助演女優賞ノミネートは、それ自体がまた一つ「壁」を超えた証になってもいましたよね。
今までと違う目線と基準でものを見るということは、実はどの文化圏にとっても難しいこと。その意味で、今回スティーブン・ヨンさんも主演男優賞にノミネートされ、とても画期的な変化と言われていましたが、ユン・ヨジョンさんが大きな賞を受賞されたことで「私たちの共通語は“シネマ”」としたポン・ジュノ監督の言葉がまた一歩現実になった気がします。

 

 

 

 

すごいですよね~。

ほんとに、選んだ方々にも拍手をお送りしたいです。

 

今回の受賞スピーチでも持ち前のユーモアセンスを発揮してくれたユン・ヨジョンさん。

いつもよりはさすがに緊張されたご様子でしたが、私たちには定番となりつつある笑いを大舞台でもまた取りに行ってくれてました。

 

以下が受賞スピーチ全文です。

 

ブラッド・ピットさん、ようやくこうしてお会いすることができて、光栄です。私たちがテルサで映画を撮っている間、どちらにいらしたんですか?本当にお会いできて光栄です。
ご承知の通り私は韓国から参りました。私の名前はユン・ヨジョンです。殆どのヨーロッパの方は私の名前をヨヨンやユジョンなどと(間違って)発音します。ですけど、今夜はすべて許します。

私は地球の反対側で暮らしていますので、オスカーの授賞式はTVで見るイベント、TV番組のようなものだったのですが、自分がじかにここに来ることになるなんて、信じられません。ええ、ちょっと気を取り直しますね。

私に票を投じてくださったアカデミー会員の皆様に深く感謝いたします。そして、スピーチでみんなが言うことですが、『ミナリ』の素晴らしいチームにも感謝いたします。スティーブン、アイザック、イェリ、ノエル、アレン。私たちは映画を撮りながら家族になりました。なによりもアイザック・チョン監督がいらっしゃらなければ、私は今夜この場に立っていなかったでしょう。ありがとうございます。
彼は私たちのキャプテンであり、監督でした。本当に感謝申し上げます。

他にも感謝を申し述べたい方が……。
私は(俳優同士の)競争を信じません。私がどうやってグレン・クローズさんに勝つというのでしょう?私は長い間彼女の演技を本当にたくさん見てきました。5人の候補者全員が、それぞれの映画での受賞者です。私たちはそれぞれ異なる役割を演じたのですから。私たちは互いに競争などできません。今夜私がここに立っているのは、単に少し運が良かったからだと思います。皆さんより私のほうがちょっとラッキーだったのでしょう。もしかしたら、韓国の俳優に対するアメリカ式ホスピタリティのおかげでしょうか?
分かりませんが、いずれにしても、本当にありがとうございます。

そして、愛する二人の息子たちにも感謝したいです。私を働きに出かけさせた息子たちです。愛する息子たち、これがママが一生懸命働いた結果よ。
そして、この賞を私の最初の映画の監督であったキム・ギヨン監督に捧げたいです。とても天才的な監督でいらっしゃいました。私のデビュー作を共にさせて頂きました。生きていらしたら、とてもお喜びになり、誇りに思って下さったことでしょう。
皆様に本当に感謝申し上げます。

 

Mr. Brad Pitt, finally! Nice to meet you. Where were you while we were filming in Tulsa? It’s a very honor to meet you. As you know, I’m from Korea, actually my name is Yuh-Jung Youn. Most of the European people call me Yuh-Yung, some of them call me Yu-Jung. But tonight, you are all forgiven.

And well.. I usually… I’m living in the other part of the world. I just watched television, It is a oscar, event on the television. Just watching, like a television program for us. But me being here by myself, I cannot believe it that I’m here. Okay, let me put myself together. Thank you, Tremendous thanks to the Academy members who voted for me. Thank you for the wonderful MINARI family, Steven, Isaac, Yeri, Noel, and Alan. We became a family. And most of all, Lee Isaac Chung, without him, I couldn’t be here tonight. He was our captain and my director. Thanks to you, Too many thanks to you.

And I’d like to thank.. see, I don’t believe in competition. How can I win Glenn Close? win over Glenn Close? I have been watching her so many performances, so this is just… all the nominees, five nominees, we are the winner for the different movies. We played different roles, so we cannot compete with each other. Tonight I’m here is that just because of a little bit of luck, I think. Maybe luckier than you. And also maybe.. Is that an American hospitality for the Korean actor? I’m not sure. Thank you so much.

And I’d like to thank to my two boys who made me go out and work. So, beloved sons, , this is the result because mommy works so hard. And I’d like to dedicate this award for my first director, KIM Ki-Young who was a very genius director. I made a movie together with my first movie. I think he will be very happy if he is still alive. Thank you very much! Tremendous thanks for everybody. Thank you.

(出典はコチラ)

 

いやもう、素晴らしすぎますね、スピーチが!

要所要所笑いを取り、とても機知に富んでらっしゃいますよね。
俳優の演技を「競争」させること自体が本当は成り立たないことなんだ、とか、自分がもらえたのは単なる運で、もしかしたらアメリカ人の韓国人俳優に対するもてなしのおかげかもしれない、とか。これは、昨今アメリカで深刻なアジア系に対する憎悪犯罪が起きていることを逆手に取ったと感じられますよね。自分の国で起きている恥ずべきアジア人差別犯罪に胸を痛めている非アジア系のアメリカ人たちは、この言葉に少し慰めを得たのではないかと想像します。私には、そういうアメリカであって欲しいというエール、今そうあろうとしているアメリカ人たちへのエールに聞こえました。

また、離婚しアメリカから帰国後、息子の養育のために女優業に復帰し、役を選ばずわき目もふらず働いた経緯があるユン・ヨジョンさんならではの息子さんたちへの呼びかけも、実は世の働くお母さんたちへのエールでしたよね。ただがむしゃらに頑張ったら、結果こんな賞がついてきたよ~、と。

かっこいいなぁ~~~~~~。

でもやっぱり一番カッコいいのは、自由に話して笑いも取れちゃうところですよね!(笑)

 

スピーチの映像も貼っておきましょう。

 

 

 

 

これ、あれですかね?

「みんなが私の名前を間違って呼ぶ」っていうのは、ブラピへの当てつけ?!
確かに「ユジョン」って言ってる気がしなくもないけど?!

いえいえいえ。言ってますよね、ちゃんと。「ヨジョン」って。

言ってますよね。

・・・・・・ね?!

でもねー、仮に「ユジョン」って言ってたとしても、仕方ないです、それは。

だって名前がローマ字で「YUH-JUNG YOUN」って書いてあるんですもん。そりゃ「ユジョン」って読むわ。(笑)

これは、ちゃんと発音の通りに書かずにあくまでもハングル文字を表現しようとする、韓国のローマ字表記の仕方に問題がある!

という私の暫定的結論を出しつつ。(笑)

次にまたアカデミー賞を賑わすような韓国の作品や韓国の俳優さんたちがいつ現れるだろうと思うと、きっと滅多にあることではないので。

歴史に刻まれる喜ばしい出来事をまたひとつ見られて幸せです。