みなさま、こんにちは。

NHK BS『王女の男』も、とうとう残り5回となりました。
ススンニムとセリョンが心の距離を急速に縮めていく一方で、終末へと走り始めた悲劇は、その色合いをさらに深め。
号泣度合いが一段と高まった19話。さっそくまいります。



18話ラスト。
とうとう対面したスンユとシン・ミョン。









覆面を取ったスンユに、驚きを隠せないシン・ミョン。
大虎も、セリョンを誘拐したのもお前だったのだなと怒りを露わにします。
そんなシン・ミョンに不敵な笑みを浮かべ、最終目的はお前とスヤンだと告げるスンユ。













刀を交える二人のあいだに、スンユの味方が割って入り。
十分追うことも可能だったシン・ミョンは、ひとまずスンユを行かせます。


今日はこのシーンからセリフで振り返ってみます。

生きていたスンユと対面したシン・ミョンとのシーン。
01:18から02:00まで。



【シン・ミョン】
진정 니가 살아있었던 것이냐?
チンジョン ニガ サライッソットン ゴシニャ
本当に生きてたのか?

【スンユ】
꼭 야차를 본 얼굴이군.
 ヤチャル ポン オグリグン
まるで夜叉でも見るような顔だな。
그리 죽이려 애쓰던 자가 살아 돌아오니 두렵나?
クリ チュギリョ エスドン ジャガ サラ トラオニ トゥリョニャ
あれほど殺そうと躍起になった奴が生きて帰って、恐ろしいか?

【シン・ミョン】
세령 아가씨를 납치한 것도 너였구나!
セリョン アガシル ナチハン ゴット ノヨックナ
セリョンお嬢様を拉致したのも、お前だったんだな!
복수를 위해 한다는 짓이 고작 여인을 납치하고 자객 흉내나 내는 것이냐?
スル ウィヘ ハンダヌン ジシ コジャ ヨイヌルチハゴ チャゲ フュンネナ ネヌン ゴシニャ
復讐のためと言いながら、やることはたかだかおなごの拉致や、刺客の真似事か?

【スンユ】
그 끝은 너와 수양이다.
ク クットゥン ノワ スヤンイダ
行き着く先は、お前とスヤンだ。
널 죽인다.
 チュギンダ
お前を殺す。






スンユを行かせたところに、シン・ミョンの動揺の大きさが見て取れますね。
まさかまさかと思っていたのが、本当にそうだったのですから。



ヨリとともに宮殿へと駆けつけたセリョン。
スヤン殺害計画が失敗に終わり、陰謀に関わった者たちが一網打尽にされたことを知ります。
兵士はどうなったかと尋ねるセリョン。逃げた者たちがいると聞かされ、急いでどこかに行きます。
ここは放送ではカットでした。


一方、追っ手から逃げたスンユ。
兵は激減していました。

今晩獄舎を襲撃すると伝えるも、この程度の頭数で大丈夫なのかと不安交じりに尋ねられるスンユ。
考え直し、追って知らせるので待機せよと命じて、解散させるスンユです。












セリョンが向かったのは、氷玉館でした。

女官姿のセリョンとヨリに、さっそくちょっかいをかけてくるコン・チルグ。
セリョンは強気に「どきなさい」と命令しますが、コン・チルグはますますちょっかいをかけてきます。











「ここマポの渡し場じゃ、俺の許可なく糞もできないんだぜ」と、なんとも品性下劣なコン・チルグ。
あまりに汚いセリフだったので、放送では「道も歩けない」に大きく修正されてましたね。(笑)

セリョンの頬に触ろうとし、思いっきりひっぱたかれます。
頭にきてセリョンに手を上げようとしたところで・・・・・・。










素敵❤




コン・チルグもこの表情です。












なぜこんな無謀なことをするのかというスンユに、捕まったらどうしようかと心配でたまらなかったと答えるセリョン。
チョン・ジョンとイ・ゲ師匠のことを口にするセリョンを、酒場の裏手に連れて行きます。














スンユはシン・ミョンに正体がばれたことを知らせます。
これ以上、どんな犠牲も出さないために、自分もなにかの役に立ちたいというセリョン。
スンユはキョンヘの傍に行って欲しいと言います。
自分もすぐに行くから、と。

キョンヘの元へと急ぐセリョンを見送るスンユです。












アガンの部屋には、女たちが集まっていました。
漢字を書き、父親の名前をしっかり答えるアガンに、目を細める女性たち。











部屋に入ろうとしたスンユ、扉の外に漏れるその明るい笑い声を聞き、微笑みながら手を引っ込めます。
そんなスンユの様子を見ていたソクチュ兄貴。


スンユはソクチュ兄貴に、アガンと兄嫁のことを頼んで、チョン・ジョンらを助けに行こうとしていました。
兵もいないのに、何を考えているのかと怒るソクチュ。
スンユは、勝てなくても助けにいかなければならないのだと答えます。

これまでの借りは、死んででも返すと言って去ろうとするスンユを、「勝手に死ぬな!」と叱り付けるソクチュ兄貴。

こうなったからには自分もスンユを手伝うと、意外なことを表明します。

二人の会話を最後のほうだけ聞いてしまったノゴルも、わけもわからず自分も一緒にどこまでも行くと表明するんですが、ノゴルのシーンは順当にカットでした。(笑)


















スンユを守ろうと行動を共にすることにした、ソクチュ兄貴とスンユのシーン。
ここもセリフで振り返ってみましょう。
07:20から08:44まで。




【ソクチュ】
뭐? 부탁?
ムォ。プタ
なに? 頼むだと?
너 지금 어딜 가는데 또 쓸데없이 비장해진 거냐?
ノ チグ オディ カヌンデ ト ステオプシ ピジャンヘジン ゴニャ
お前、今からどこに行くからって、また馬鹿みたいに悲壮になってんだ?
니 형수랑 조카, 나한테 부탁하지 말랬지?
ニ ヒョンスラン チョッカ ナハンテ プタッカジ マレッチ
お前の兄嫁と姪っ子を、俺に頼むなと言ったろうが?

【スンユ】
스승님과 벗이 잡혀갔소.
ススンニグァ ポシ チャッピョガッソ
先生と友が捕まった。

【ソクチュ】
그래서? 그 사람들을 구하러 가시겠다?
クレソ。ク サラドゥル クハロ カシゲッタ
それで? その人たちを助けにお行きなさると?
군사들도 다쳤다며?
クンサドゥド タチョッタミョ
兵士も怪我したんだろう?
너 혼자 몸으로 가능한 일이니?
ノ ホンチャ モムロ カヌンハン イリニ
お前一人でやれることなのか?

【スンユ】
할수 있고 없고는 중요치 않소.
ス イッコ オコヌン チュンヨチ アンソ
やれるかどうかは重要ではない。
해야만 하오.
ヘヤマン ハオ
やらねばならないんだ。

【ソクチュ】
허허! 이 놈 봐라.
ホホ。イノ バラ
おい! なんだこいつは。
군식구들 떠맽기는 주제에 뻔뻔하기는 참.
クンシックドゥル トメッキヌン チュジェエ ポンポナギヌン チャ
居候を押し付けようって分際で、図々しいったら。

【スンユ】
믿을 수 있는 사람이라 뻔뻔한 줄 알면서도 청한 것이오.
ミドゥス インヌン サラミラ ポンポナン ジュ アミョンソド チョンハン ゴシオ
信じられる人だから、図々しいのを承知で頼んだんだ。
그간의 고마움은 죽어서라도 갚겠소.
クガネ コマウムン チュゴソラド カケッソ
今までの礼は、死んででも返す。

【ソクチュ】
누가 살린 목숨인데 마음대로 죽어!
ヌガ サリン モスミンデ マウデロ チュゴ
誰が助けたと思って、勝手に死ぬだ?
후. 징한 놈. 그래. 어디든 같이 가자.
フ。チンハン ノ。クレ。オディドゥン カジャ
ふぅ。面倒な奴め。分かった。どこでも一緒に行こう。

【スンユ】
들키면 이곳이 위험해질 수도 있소.
トゥキミョン イゴシ ウィホメジスド イッソ
ばれたらここも危険にさらされるかもしれない。

【ソクチュ】
이미 널 숨겨줬다는것 만으로도 충분히 위험해!
イミ ノル スギョジョッタヌン ゴンマヌロド チュンブニ ウィホメ
お前をかくまってやっただけで、もう十分危険だよ!
차라리 널 안 들키게 하는 게 수지.
チャラリ ノ アン ドゥキゲ ハヌンゲ スジ
いっそお前が見つからないようにするのが手だ。
언제 갈 거냐?
オンジェ カ コニャ
いつ行くつもりだ?







兄貴~!
本当にかっこいい親分です。
演じるキム・レハさんがまた、最高ですね。




宮殿では。

スンユが生きていたと報告を受けるスヤン。
よもやの事実に驚愕します。
海の藻屑と化したはずのキム・スンユがなぜ生きているのかと、シン・ミョンやハン・ミョンフェに怒りを露わにします。
イ・ゲらと行動をともにするスンユが、大虎を名乗ってオンニョン君らを殺し、セリョンを拉致したことを知ったスヤン。
チョン・ジョンとイ・ゲらの尋問を直接指揮し、キム・スンユの行方を必ず聞き出すと意気込みます。
その言葉に顔を歪めるシン・ミョン。

スヤンはシン・ミョンだけを連れ、セリョンに会いに行きます。二人だけで出て行くシーンはカットでしたね。
と言いますか、この回はシン・ミョンのカットが多いです。

















ところが。
セリョンがヨリを連れてまたどこかに姿を消したため、心配した家族がちょうど集まっているのを目撃したスヤン。
もしかしたらスンユと一緒かもしれない。
そうなれば、セリョンもただではすまないかもしれない。
シン・ミョンの顔に焦りが浮かびます。









その頃セリョンは、ちょうどキョンヘのところ到着していました。

スンユがチョン・ジョンを助けるために、獄舎に侵入する意向であることをキョンヘに伝えるセリョン。
スンユの無事と、チョン・ジョン救出計画に、ひとまず胸をなでおろすキョンヘです。













セリョンがスンユを庇っていることに、衝撃を隠せないスヤン。

「お前があの子の心をちゃんと開かないから、こういうことになるのだ! 拉致されてまで庇ってるんだぞ!」と、聞かれたらまずい人がいなくなった途端、シン・ミョンに当たります。
ザ・無茶なじり。
のみならず、「いまあの子がキム・スンユと一緒にいたら、どうする?」とまで。
スヤンの人間としてのいやらしさ炸裂のシーン、残念ながらバッサリカットでした。










セリョンとキム・スンユの関係は誰にも知られてはならないとスヤン。
部下を遣いに出し、静かにセリョンを連れ帰るよう命じ、尋問に出向きます。


副官のソン・ジャボンを急ぎキョンヘ姫の家に送るシンミョンです。











ここまでの一連のカットシーンは、前出の動画の11:42から13:22まででご確認いただけます。
セリフは省略します。



そして、見るのもつらい拷問シーン。











イ・ゲにスンユの居場所を吐けと迫るスヤン。

イ・ゲは、死んだ弟子の名を聞くだけでも胸が引き裂かれるというのに、居場所を吐けとはどういうことかと返します。












イ・ゲが口を割りそうもないので、今度はキョンヘの名を挙げながら、チョン・ジョンを甘言で誘うスヤン。
「待っているキョンヘが心配ではないのか。スンユの居場所を教えたらお前だけは罪に問わない」と言います。

ところがチョン・ジョンも、スンユの居場所は、あなたが一番ご存知では?と返します。
海に沈められたではないか、と。









チョン・ジョンの言葉に逆上するスヤン。キム・スンユがお前たちと結託して謀反を起こしたのは、周知の事実だと怒ります。


すかさず反論するソン・サムムン。






「謀反とは、聞き捨てならん。王座を盗んだ者を排除しようとする行為の、どこが謀反なのですか」と噛み付きます。

スヤンを「ナウリ」と呼ぶソン・サムムン。
これは「~殿」などと呼ぶ時に使う言い方なので、「スヤン殿」くらいのニュアンスです。放送では「スヤン大君」と呼んでいました。

王様と呼べるのは、チャンドク宮にいる方だけだと断じるソン・サムムン。



スヤンは方針を変え、キム・スンユの居場所を明かさずとも、自分を王と受け入れるなら、罪に問わないと言います。





その頃スンユはキョンヘの家にたどり着きますが、そこへちょうどやってきたジャボン・・・・・・。
様子を見守るスンユです。











そして拷問を受けるイ・ゲらは。

「もう私を王と呼べるか?」と尋ねるスヤン。
その時ソン・サムムンが「王様!」と口を開きます。
自分を受け入れたと思い、喜ぶスヤン。
ところがそれは勘違いでした。






「王様! 先立つ臣下の不義をお許し下さい!」



目の色の変わるスヤン。

イ・ゲが続きます。







「あの世に行っても、必ずや王様を再び復位させます!」




イ・ゲに続くチョン・ジョン。







「死んでも永遠に王様の臣下です、王様!」






「あの世に行って、スヤン殿の悪道を世宗王と文宗王にすべて明らかにします」とパク・ペンニョン。









怒り心頭に達したスヤン、この者たちを八つ裂きの刑に処せと命じます。二度とあの者たちの言葉が耳に入らぬよう、バラバラに引き裂けとスヤン。
あまりに残虐な刑であるため、ハン・ミョンフェさえも震え上がりますが、スヤンは完全に一線を越えていました。

「これで終わりと思うな!」とソン・サムムン。
「これからもお前は多くの血にまみれるだろう!」と。


怒りでおかしくなったスヤン、まずソン・サムムンから黙らせよと命じ、ひどい拷問を加えます。


前回も触れました、「死六臣の乱」。
端宗王の復権を目指した官僚たちが世祖(スヤン大君)が王座についた翌年に世祖を廃そうと企てましたが、仲間キム・ジルが裏切って密告したことで捕らえられてしまい、処刑されたり、自害した歴史上の事件を指します。名前の由来は、事件当時は幼児だったナム・ヒョオンが後に王朝の文臣になって記した「六臣伝」からきています。
ソン・サムムン(成三問)、パク・ペンニョン(朴彭年)、ユ・ウンブ(兪応孚)、イ・ゲ(李塏)がドラマの中に出てきますが、他にユ・ソンウォン(柳誠源)、ハ・ウィジ(河緯地)を加えてこの人たちを「死六臣」と呼びます。
儒学者だった彼らは、世宗王(つまりスヤンの父)の頃から登用され、世祖(つまりスヤン)にも登用されているので、キム・ジョンソが殺されたケユジョンナンの頃はそれを助ける立場であったと見られています。
ただ、スヤンが無理やり端宗を引き摺り下ろして王座に着き、王族の力を強化しつつ権力を集約していこうとする過程で、儒学者であり官僚である彼らの大いなる反発を招き、こうした事態が起きるにいたりました。一連の件で刑に処された者は、およそ70人にのぼり、確かにスヤンはかなり大量の血をあれからもまたまき地散らすことになったわけです。

スンユがドラマの中でイ・ゲら一派と合流した時、キム・ジョンソをあのように逝かせてしまってすまなかったと口々にスンユに詫びるシーンがありましたが、そういう歴史的背景を汲み取った上でのシーンでした。




さて、キョンヘ邸では。

部屋の中に隠れ、ジャボンが自分を探しにきたのを確認するセリョン。
キョンヘは、もし自分の夫を捕まえたものの娘がこの家にきたら、私が捕まえて引き渡してやると芝居を打ち、ジャボンを追い返すのに成功します。

















ジャボンが帰ったのを見計らって姿を現したスンユ。
隠れていたセリョンと顔を合わします。












ジャボンからチョン・ジョンが漢城府に移送されることを聞き出し、それをスンユに伝えるキョンヘ姫。
処刑は明日行われるだろうから、夜のうちに牢に忍び込んで救出してくるとスンユは言います。
それはあまりに無謀だと止めるキョンヘ。

セリョンは、自分が一緒に行けば、中に入るのは難なく出来るだろうと言います。
シン・ミョンを呼び出して漢城府から連れ出すと言うセリョン。









スンユはセリョンを危険な目には遭わせられないと反対しますが、自分も師であるイ・ゲを助けたいとセリョン。スンユだけを危険にさらすわけにはいかないと言います。
キョンヘも、ここはセリョンの力を借りるべきだと説得し。














作戦会議を終え、キョンヘ邸をあとにする一同。
見張りをするソクチュ兄貴がまたなんとも頼もしいです。












チョン・ジョンらは漢城府の獄舎に移送されます。
「お前たちが本当に捕らえるべき相手は、宮廷にいるではないか!」とソン・サムムン。

シン・ミョンはチョン・ジョンとイ・ゲの目をまともに見ることが出来ません。













スンユたちを護衛に見せかけ、漢城府に入るセリョン。










ちなみにこのシーンの前に、ノゴルが「ここ、漢城府じゃないか! なんでまたこんな場所に?」と逃げ出しそうになり、セリョンがイラっとした顔を一瞬見せるシーンがあるのですが、まんまとカットされました。(笑)


中に入り、無事を祈ってシン・ミョンのもとへいこうとするセリョン。
その腕を、思わずスンユがつかみます。

「大丈夫か?」「心配ご無用です。気持ちはいつもおそばにおります」なんて、いきなり手を取り合っていちゃつく二人。












二人が別れを惜しむ、惜しむ。
視聴者を焦らせるほどの惜しみようです。

名づけて「引き寄せてターン(でもしそうな)シーン」、キャプチャー貼っておきます。













何度見ても、「この緊急時になにやってんの!」という気分になります。(笑)

なにしろススンニムにいたっては、この表情。










切なげ!! あまりに切なげ!!



いえ、分かるのですが。
いつが今生の別れになるか分からない二人ですので。


このシーン、セリフとともに振り返ってみます。

漢城府で別れを惜しむスンユとセリョンのシーン。
26:40から27:32まで。



【セリョン】
저는 신판관께 가 보겠습니다.
チョヌン シンパングァンケ カ ボゲッスニダ
私はシン判官のところに行ってみます。
무사하십시오.
ムサハシシオ
ご無事で。

【スンユ】
정녕 괜찮겠소?
チョンニョン ケンチャンケッソ
本当に大丈夫か?

【セリョン】
염려 마십시오.
リョ マシシオ
ご心配なさらずに。
신판관도 저를 어쩌지 못할 것입니다.
シンパングァンド チョル オチョジ モタ コシニダ
シン判官も私をどうこうは出来ないでしょう。
몸은 멀리 있으나 마음은 늘 곁에 있습니다.
モムン モリ イッスナ マウムン ヌ キョッテ イッスニダ
体は遠く離れても、心はいつもおそばにいます。

【ソクチュ】
서둘러!
ソドゥ
急げ!





どこまで手が伸びるんだっちゅう感じです。
思いっきりジャボンが見てますよ。(笑)


すかさず今見たものをシン・ミョンに知らせるジャボン。
一緒にいるのではと案じていたセリョンが、まんまとスンユと行動をともにし、のみならず大胆不敵にも自分の持ち場に入ってきたのですから、シン・ミョンが受けた衝撃は相当大きかったでしょう。









ほどなくシン・ミョンの部屋にやってきたセリョン。
宮廷を抜け出したので親に叱られるのが怖い、一緒に帰って欲しいとシン・ミョンに頼みます。
あまりに見え透いた嘘&自分を利用しここから離れさせようとしているとすぐに分かり、シン・ミョンはダブルショックを受けます。









ショックを隠し、ジャボンになにやら命じるシン・ミョン。











カットされてしまいましたが、実はシン・ミョンは副官のソン・ジャボンに獄舎の見張りを外すよう命じたのでした。


突撃の機会を待つスンユ。
シン・ミョンの部下がなにやら命じ、中から見張りが続々と外から出てくるのを目撃します。
何かの罠ではないかとノゴルは弱腰になりますが、突入するスンユ。













ここが削られたのはちょっと残念でした。

このシーンも、前出の動画29:19から30:15まででご確認いただけます。



門を出たセリョン。
中が気になるようなそぶりを見せたため、シン・ミョンはわざと先生に会いたのかと尋ねますが、一刻も早く宮廷に帰ろうとセリョンは急かします。
騙されてあげてるシン・ミョン。傷ついてることでしょう。



見張りの消えた牢獄に侵入したスンユ。

チョン・ジョンを見つけ声をかけます。












扉を壊し、助け出そうとするスンユたちをイ・ゲが止めます。

「そんなことを頼んだ覚えはない! 私はここを一歩も動かんぞ!」と。









「我々は、牢を壊して逃げ出すような軟弱者ではない」とソン・サムムン。

スンユは、「でも、世が明けたら・・・・・・」と言葉に詰まりますが、チョン・ジョンは「処刑されることはみんな知っている」と答えます。
ショックを受けるスンユ。









「しばし延命したとて、何が変わる?」と師匠イ・ゲ。
スンユは、それでもまずは生きて、それから後のことを考えるべきだと言いますが、イ・ゲは「我らは滅び行く肉体としてではなく、永遠なる歴史の中で生きることにした」とすがすがしい表情で答えます。

ソン・サムムンも、「我らの死が歴史の中に記され、後世の者がスヤンが何者だったかを決して忘れないようにするつもりだ」と言います。

ジョンと先生まで失うことは出来ないと涙でスンユは説得しますが、スンユに再び死別の痛みを与えたことを詫びながら、イ・ゲは死を覚悟した者の意志は、なんびとたりとも挫くことは出来ないと言います。

あとのことは頼む、とイ・ゲ。
王女様を頼む、とジョン。

言葉を失うスンユの背後から声をかけるソン・サムムン。
「あの世にいって、そなたの父上と喜んで会うことが出来そうだ」

その後に続くパク・ペンニョン。
「後のことはそなたに任してきたと、父上に堂々と申し上げようぞ」

「我らは先立つものの、そなたは最後まで王様をお守りしてくれ」とユ・ウンブ。











呆然と立ち尽くすスンユ。









イ・ゲはソクチュ兄貴にスンユを連れて行くよう頼みます。
ソクチュとノゴルに引きずられながら、獄舎を後にするスンユです。



何度見ても嗚咽がこみ上げるシーンでした。



一方。
シン・ミョンをおびき出し、一緒に宮廷に向かうセリョン。
シン・ミョンがスンユに会ったと言ってきます。



ならばあなたと結婚できない理由もよくお分かりでしょうねと、眉一つ動かさずにセリョンは言ってのけます。スンユから既に情報提供があったので、ある程度は予測していたのでしょう。

ところが、スンユを殺し、あなたは私と結婚することになると、またしても強引なことを口にするシン・ミョン。
キム・スンユが来ていることに、私が気づかなかったとでも思ったのかと言われ、さすがにセリョンも焦ります。









キム・スンユを見逃してやるのはこれが最後だ。私との婚礼の用意をしておけと、また恐ろしいことを口にして去っていくシン・ミョン。

このシーンもセリフで振り返ってみます。
宮殿に向かうシン・ミョンとセリョンのシーン。
02:30から03:30まで。




【シン・ミョン】
승유를 만났소.
スンユル マンナッソ
スンユに会った。
죽은 자를 만났다는데 어찌 놀라지도 않으십니까?
チュグン ジャル マンナッタヌンデ オッチ ノラジド アヌシニカ
死んだ人間に会ったと言っているのに、なぜ驚かないのですか?

【セリョン】
그렇다면 이제 제가 신판관과 혼인을 할 수 없는 연유를 잘 아시겠군요.
クロッタミョン イジェ チェガ シンパングァングァ ホニヌル ハス オヌン ヨニュル チャ アシゲックンニョ
ならば、もう私がシン判官と結婚できない理由は、よくお分かりですね。

【シン・ミョン】
아니. 김승유는 내 손에 죽을 것이고 공주마마는 나와 혼인할 것입니다.
アニ。キスンユヌン ネ ソネ チュグ コシゴ コンジュママヌン ナワ ホニヌ コシニダ
いいや。キム・スンユは私の手によって死に、王女様は私と結婚するでしょう。

【セリョン】
나으리!
ナウリ
判官殿!

【シン・ミョン】
한성부 옥사에 김승유가 있었음을 모를 줄 알았소?
ハンソンブ オサエ キスンユガ イソッスム モル チュ アラッソ
漢城府の獄舎にキム・スンユがいることに、気づいてないと思ったのか?
그자를 살려주는 것은 오늘이 마지막이오.
クジャル サリョジュヌン ゴスン オヌリ マジマギオ
あいつを見逃してやるのは今日が最後だ。
그리 알고 나와의 혼례를 준비하시오.
クリ アゴ ナワエ ホレル チュンビハシオ
そのつもりで、私との婚礼の支度をなさい。




シン・ミョンは、前からそうなのですが、セリョンへの口の利き方が一貫してないですね。
お嬢様、王女様として完璧な敬語で喋ってるかと思ったら、急に命令形で上からものを言ったり。
わたくしがと言ったり、もっとフラットな第一人称(例:俺)で言ったり。
この辺の不安定さにリアリティを追求しているのでしょうが、これは時代劇なので、王女にタメグチとかありえないだろうと、逆に韓国の視聴者には反感買いそうです。(笑)
吹き替えでは、そのあたりがあまり目立たないように、適切に処理されていますね。



待ち構えていたセリョンの母。
かんかんに怒っています。
口も利きたくない。お父様のところに行きなさいとセリョンに伝えます。


すっかり飲んだくれているスヤン。
今日ソン・サンムンに言われた、まだまだ血が流れるという言葉、つまり、まだまだ反逆ののろしは上がるという意味ですが、そのことが頭にこびりついています。
殺害したキム・ジョンソのことも思い出すスヤン。

「死んだやつに、わしが負けるとでも?」と幻に向かって話しかけ。

スヤンの一人芝居、なんだか鬼気迫ります。


セリョンは父に、処刑をやめてくれるよう頼みますが、父は自分を殺そうとしたものに慈悲を見せろというのかと言います。
父親を殺す計画に賛同したのか?
キム・スンユがそんなにいいのか? となじるスヤン。
父上を殺す計画に、賛同した覚えはありませんとセリョンは答えるものの、スヤンは娘に裏切られた思いで一杯です。















今からでも王座を降り、都を去って欲しいと頼むセリョン。
もしそうしてくれるなら、生涯を父の元で孝行しながらすごすと。
笑い出すスヤン。


セリョンは、父の子であることがとてもつらいと涙を浮かべます。
そんなセリョンを監視するよう、目の前で護衛のウンに伝えるスヤン。
いつキム・スンユと内通し、私を刺すやも知れぬから、と。

その言葉に、席を立つセリョン。
去っていく娘に涙を浮かべ、「父上の娘でよかった」と言ってくれた日のことを思い出すスヤンです。









このシーンは本当に見事でした。
スヤンの人間的な面が描かれた、数少ないシーンのうちの、中でも名シーンに数えられるのではないでしょうか。



このあと漢城府に戻ったシン・ミョンは、ジャボンから誰も逃げ出さなかったことを聞き、驚愕します。
言われたとおり見張りを下げたものの、どうやら脱獄を拒否したようだとジャボン。
怒ったシン・ミョンが獄舎に駆けていきます。

このシーンは、カットしないで欲しかったです。
そのあとのセリフで想像つくだろうとの判断でしょうが、シン・ミョンの良心が垣間見れるシーンなので、欲とは知りつつ残して欲しかったですね。
このシーンは以下の動画の08:27から08:49まででご確認いただけます。







獄舎に駆けていったシン・ミョン。
せっかくチャンスを与えたのになぜ逃げ出さなかったのかと大声でイ・ゲとジョンをなじります。
一族のためと言いながら友にすら刀を向けるようなお前には、どうせ死んでもわからないと言われてしまうシン・ミョン。










師匠イ・ゲはシン・ミョンの心中を察し、礼を言います。
その情けをスンユにもかけてくれ。
殺しあわず、助け合う友になってくれと。

泣きながら、もう後戻りできないと答えるシン・ミョンです。










部屋に戻ったシン・ミョン、あまりの苦しさに荒れ狂います。
なんとこのシーンもカットでした。










このシーン、セリフで振り返ってみます。
処刑前夜の獄舎でのシン・ミョンとイ・ゲ、チョン・ジョンらのシーン。
08:55から11:02まで。



【シン・ミョン】
대체 왜! 왜 달아나지 않은 것입니까!
テチェ ウェ。ウェ タラナジ アヌン ゴシニカ
一体なぜ?! なぜ逃げ出さないのですか?!
김승유를 잡고 싶은 마음까지 접고 기회를 드린 것입니다!
スンユル チャコ シップン マウカジ チョコ キフェル トゥリン ゴシニダ
キム・スンユを捉えたい気持ちを抑えてまで、機会を差し上げたんです!
어찌 가만히 앉아 죽음을 맞이하겠다는 것입니까!
オッチ カマニ アンジャ チュグム マジハゲッタヌン ゴシニカ
なぜじっと座したまま、死を待とうとなさるのですか!

【チョン・ジョン】
네놈은 죽었다 깨어나도 우릴 이해하지 못할 게다.
ネノムン チュゴッタ ケオナド ウリ イヘハジ モタケダ
お前には、生まれかわっても我々のことは分からんだろうよ。

【シン・ミョン】
대체 어떤 신념이 목숨보다 귀하단 말이냐!
テチェ オットン シンニョミ モポダ クィハダン マリニャ
一体いかなる信念が、命にも勝ると言うのだ!

【チョン・ジョン】
이만 가거라!
イマン カゴラ
もう行け。
가문을 위한다는 명분으로 벗에게 칼까지 겨눈 놈의 귀에는 소귀에 경읽기로 들릴 것이다.
カムヌル ウィハンダヌン ミョンブヌロ ポセゲ カカジ キョヌン ノメ クィエヌン ソグィエ キョンイッキロ トゥコシダ
一族のためを口実に、友に刀を向けた奴には、何を言っても分からんだろう。

【イ・ゲ】
돌아가거라.
トラガゴラ
帰るがよい。
면아. 나를 살리고자 했다니 고맙구나.
ミョナ。ナル サリゴジャ ヘッタニ コマクナ
ミョンよ。私を助けようとしたとは、ありがたい。
내게 보여준 그 측은지심을 부디 승유에게도 보여다오.
ネゲ ポヨジュン ク チュグンジシム プディ スンユエゲド ポヨダオ
私に見せてくれたその憐憫の情を、どうかスンユにも見せてやってくれ。
서로 죽이지 말고 살리는 벗이 되어 다오.
ソロ チュギジ マゴ サリヌン ポシ テオダオ
互いに殺し合うのでなく、助け合う友になってくれ。

【シン・ミョン】
이젠 돌이킬 수 없습니다.
イジェン トリキス オニダ
もう後戻りできません。





「何を言ってもお前には分からんだろう」としたジョンのセリフ。
ここは、元の文を直訳すると「牛の耳に経を読む」となっています。つまり、「馬の耳に念仏」という意味です。





キョンヘの元を訪れ、ジョンが脱獄を拒否したことを辛い心境で伝えるスンユ。














失意のうちに帰宅するスンユ。
アガンが女性たちと一緒にスンユの帰りを待っていました。

悲しそうなスンユを見て、おじいさまやお父さまを思い出したのかと尋ねるアガン。
姪っ子に気遣われ、今日の辛い日を思い、胸が詰まるスンユです。














視聴者の胸も詰まるこの悲しいシーン。セリフで振り返ってみます。

氷玉館に帰ってきたスンユを待っていたアガンとのシーン。
13:25から14:45まで。



【ムヨン】
아강아, 삼촌 오셨다.
アガンア サチョン オショッタ
アガン、おじさまがいらしたわよ。

【アガン】
삼촌!
チョン
おじさま!
무슨 속상한 일이 있으셨습니까?
ムスン ソサンハン イリ イッスショッスニカ
何か悲しいことでもあったのですか?

【スンユ】
아니.
アニ
いや。

【アガン】
할아버지와 아버지가 생각나신 것입니까?
ハラボジワ アボジガ センガンナシン ゴシニカ
おじいさまとお父さまを思い出したのですか?

【スンユ】
아니.
アニ
いや。

【アガン】
목소리가 이상한데?
ソリガ イサンハンデ
声が変だけどなぁ?

꼭 아강이가 실컷 울고 난 다음 같습니다.
 アガンイガ シコッ ウゴ ナン タウム ガッスニダ
まるでアガンが思いっきり泣いた後みたいです。

【スンユ】
아니. 아니다. 그저 고단한 하루여서, 그래서.
アニ。アニダ。クジョ コダナン ハルヨソ クレソ
いや。違うよ。ただ、つらい一日だったから、それで。





明日には師匠イ・ゲと最愛の友ジョンが殺されてしまう。
それを思うスンユの心は、どれほど悲しみに満ちていたことでしょう。
すべてが一日のうちに起きたことなんですよね。本当に辛すぎる一日です。




そして夜が明け。

セリョンを監視するウン。
処刑場にいく師匠イ・ゲに最後の別れを言いに行こうとするセリョンの前に立ちはだかります。

宮廷に閉じ込められるセリョン。
















一方、氷玉館では。

うつろな目で壁にもたれるスンユの元を訪れたソクチュ兄貴。
スンユを気遣い、処刑場には行くなと言います。

十分助かる状況だったのに、己の抵抗の意志を、死をもって後世に残すことを選択したイ・ゲらに、ソクチュも大いに衝撃を受けていました。だからこそ、今までよりもさらにスンユが案じられているのでしょう。














この部分、セリフで振り返ってみます。
スンユの部屋でのスンユとソクチュ兄貴の会話のシーン。
15:30から17:05まで。



【ソクチュ】
참형장에 가 볼 거냐?
チャミョンジャンエ カ ボ コニャ
処刑場に行くつもりか?
가지 마라.
カジ マラ
行くな。
죽겠다는 양반들한테 무슨 말을 더 하겠느냐?
チュッケッタヌン ヤンバンドゥランテ ムスン マル ト ハゲンヌニャ
死ぬという人たちに、かける言葉などないだろう?

【スンユ】
아버님과 형님이 돌아가시기 전에는 죽음이란 나와는 상관없는 남의 일인 줄만 알았소.
アボニグァ ヒョンニミ トラガシキ ジョネヌン チュグミラン ナワヌン サングァノムヌン ナメ イリン ジュマン アラッソ
父上と兄上が亡くなる前までは、死とは私には無縁のことと思ってきた。
수없이 죽을 뻔하고, 수없이 죽여 왔으면서도 점점 죽음이 두려워지는 연유가 무엇인지.
スオシ チュグ ポナゴ スオシ チュギョ ワッスミョンソド チョジョ チュグミ トゥリョウォジヌン ヨニュガ ムオシンジ
何度も死にかけ、幾人も殺してきたというのに、どんどん死が恐ろしくなるのは、何故なのだろう。
나도 언제든 죽을 수 있다는 걸 알아버렸기 때문이겠지.
ナド オンジェドゥン チュグス イッタヌン ゴ アラボリョッキ テムニゲッチ
自分もいつ死んでもおかしくないと、悟ってしまったからだろう。

【ソクチュ】
개똥철학 같은 소리에 왜 마음이 움직이는지 모르겠구만.
ケットンチョラカットゥン ソリエ ウェ マウミ ウジギヌンジ モルゲックマン
こんなくだらん話に、なんで心が揺れちまうんだか。
그래, 다녀와라. 가서 곧 가실 양반들 명복이나 빌어드려.
クレ タニョワラ。カソ コッ カシ ヤンバンドゥ ミョンボギナ ピロドゥリョ
分かった。行ってこい。行って、あの世においきなさる御仁らに、冥福でも祈って差しあげろ。






ソクチュ兄貴は本当に魅力的なキャラクターです。
出会いからここまで、言動に説得力十分。




そしてキョンヘ姫は。

白い素服(ソボク)姿でウングムもともなわず、どこかに出かけていきます。















宮廷に集うスヤン一派は。

王位を退いた端宗を、流刑に処すという決定が下されていました。
時期が早すぎるのではないかとシン・スクチュは異議を呈しますが、上王としておいて置けばいつ何時キム・スンユが再び謀反を企てるか分からないとハン・ミョンフェ。
スヤンも腹を決め、毎度おなじみのやらせの陳情を官僚にあげさせるよう、シン・スクチュに指示します。












その時、外に出てみるよう声をかけられたスヤン。
取り巻きを引き連れて出てみると・・・・・・。















キョンヘがひざまずいていました。

キョンヘがスヤンにこのポーズをとるのは、これが初めてではありません。
スヤンには、キョンヘが意図することがすぐに分かります。


「夫の命乞いにきたのか?」と屈辱的な言葉を浴びせるスヤン。









そうだと答えるキョンヘ。
自分と一緒に、どうか夫を流刑に処して欲しい。
温情をかけてくれるなら、一生目に触れないように、息を潜めて静かに暮らすと約束するキョンヘ。
スヤンを「チョナ/전하/殿下」と呼びます。

自分を王と認めてくれない臣下に苛立っていたスヤン、キョンヘに「王様」と呼ばれ、露骨に喜びます。
何度でもそう呼んで差し上げるとキョンヘ。









屈辱に耐え、声を震わせながら「チョナ」と呼び続けるキョンヘ。
あまりに痛々しく、それでも気品を失わない、まさに生まれ持っての王女。
涙をこらえきれないシーンでした。





ここにももう一人、夜明けを暗澹たる気持ちで迎えた人がいました。
シン・ミョンです。

副官のソン・ジャボンに、謀反人たちを処刑場に連れて行く時間だが、見に行かないのかと尋ねられます。











獄舎から引き立てられるイ・ゲら。
突如やってきた遣い。
チョン・ジョンに下った王の命令を読み上げます。
地位と財産を剥奪し、全羅道の光州(クァンジュ)に流刑として送るというものでした。

なぜ自分の命だけ助かるのか、自分も一緒に死なせろとチョン・ジョンは激しく抵抗しますが、押さえ込まれ、なくすべもなく。









「先生! 先生!」とのた打ち回りながら泣き叫ぶチョン・ジョン。

地面に腹ばいになって慟哭するチョン・ジョンの肩に手をかけるキョンヘ。














「死なせて欲しい」と頼む夫に、恥をさらさせて申し訳ないものの、どうか私のために生きていて欲しいと答えるキョンヘ。

「今日だけは、王女様が恨めしい」と涙を流す夫を、同じく涙を流しながら抱きしめるキョンヘです。

















その様子を、物陰からそっと見つめるシン・ミョン。










もともと悪人ではないだけに、悪に徹しきれないシン・ミョン。
自ら選んだ道が間違っていたのではないかと、きっと心の中では何度も思ってきたでしょうに・・・・・・。





そして。

引き立てられていくイ・ゲを見送りにきたスンユ。
チョン・ジョンが八つ裂きの刑を免れ、明日光州へと流刑に処されることになったと聞かされます。














先生に頼まれたことを決して忘れないとスンユ。
その言葉に満足げな笑みを浮かべたイ・ゲは、「二度と自分の名を失うでないぞ」と告げ、スンユと別れます。

















宮廷では、上王を降格しろとの、またしてもやらせの陳情が繰り広げられ。












宮廷に閉じ込められているセリョンは、ヨリから端宗が流刑に処されることになったときかされます。

処刑場に引き立てられた人々も、殺されたと聞くセリョン。













ヨリを部屋から下げると、引き出しから短刀を出します。

















父に会いに行くとセリョン。
監視役のウンも引きつれ、スヤンのもとを訪ねます。
思い出される数々の父の非道。













氷玉館に戻り、一人酒蔵に佇んでいたスンユ。
酒樽を運んできたソクチュがその沈んだ姿を見つけ、酒を差し出しますが、スンユは酒の力を借りたくないと、口をつけません。

「力が必要だ。スヤンと正面から対決するための、力が」

何かを決意したスンユです。










スンユがさらに本格的に、スヤンを倒すための道に歩むことを暗示したこのシーン。
スンユが戦う気持ちを強めるほど、セリョンと逃げて欲しいのにとため息をつく視聴者が続出したシーンでもありました。




そして宮廷では。
ソン・サムムンとイ・ゲらを処刑し、上機嫌のスヤン一派。
端宗の流刑も決まったことだし、これで地位も安泰とばかり宴に興じています。
そこに乗り込んできたセリョン。











許しも得ずにずかずかと入ってきた娘に、スヤンは不快感を露わにしますが、セリョンは他の人に聞かれてもいいのかと脅し、人払いさせます。
何しろスンユとセリョンのことは、スヤン一派の悪党たちは知りません。
知られれば、スヤンは甚だしくバツが悪くなります。
ましてやそんな娘を、シン・スクチュの嫁にしようとしていたわけですから。

スヤンと向き合ったセリョン。
本当に上王を流刑に処すのかと尋ねます。
お前には関係ないと答えるスヤンに、どうせそのあとは毒殺するつもりなのだろうと言い放つセリョン。










短刀を取り出し、もうあなたの子どもではいられないとセリョン、親から受け継いだ体の一部を切り落として縁を断つという意味を込め、髪の毛を切ります。


















娘の行動に、二の句がつげないスヤン。
セリョンは構わず、宮廷を出て暮らすと宣言します。















父スヤンに絶縁宣言するセリョンのシーン。
ここもセリフで振り返ってみます。
30:45からラストまで。



【セリョン】
정녕 상왕 전하를 폐위시키실 것입니까?
チョンニョン サンワンチョナル ペウィシキシ コシニカ
本当に上王(サンワン)殿下を廃位させるおつもりですか?

【スヤン】
니가 알 바 아니다.
ニガ アバ アニダ
お前の知ったことではない。

【セリョン】
유배를 보내신 다음 어린 전하께 사약을 내리시겠지요.
ユベル ポネシン タウ オリン チョナッケ サヤグ ネリシゲッチヨ
流刑に処したあとは、幼い殿下を毒殺されるおつもりでしょう。
한 번쯤은 아버님께서 자식에게 져주시길 바랐습니다.
ハン ボンチュムン アボニケソ チャシゲゲ チョジュシギル パラッスニダ
一度くらいは父上が、子どもに負けてくださるよう願っていました。
잘못된 길로 들어선 아버님을 바로 잡을 힘이 제게 있기를 바랐습니다.
チャモッテン キロ トゥロソン アボニム パロ チャブ ヒミ チェゲ イッキル パラッスニダ
誤った道に進む父上を正す力が、私にあることを願いました。

【スヤン】
공주를 처소로 데려가거라.
コンジュル チョソロ テリョガゴラ
王女を部屋に連れて行け。

니가 또 무슨 짓을 벌이는 게냐?
ニガ ト ムスン ジス ポリヌン ゲニャ
お前、また何をしでかすつもりだ?

【セリョン】
신체발부 수지부모라 하였습니다.
シンチェパブ スジプモラ ハヨッスニダ
「身体髪膚(しんたいはっぷ)、これを父母に受く」と申します。
더는 아버님과 부모 자식의 연을 이어갈 수 없습니다.
トヌン アボニグァ プモ チャシゲ ヨヌル イオガス オニダ
もはや、父上と親子の縁を継いでいくことは出来ません。
더는 이어가지 않겠습니다.
トヌン イオガジ アンケッスムニダ
もう、継いでいきません。
아버님과의 연을 끊어냈으니 더는 저를 자식이라 생각지 마십시오.
アボニグァエ ヨヌル クノネッスニ トヌン チョル チャシギラ センガッチ マシシオ
父上との縁を切ったので、もう私を子と思わないで下さい。

【スヤン】
니가 감히…니가…
ニガ カミ…ニガ
お前、よくも・・・・・・お前・・・・・・

【セリョン】
궁을 나가 지낼 것입니다.
クンウル ナガ チネ コシニダ
王宮を出て暮らします。





セリョンが髪の毛を切り落とす前に言ったセリフ、「身体髪膚(しんたいはっぷ)、これを父母に受く」とは、「孝経」の一説です。
「孝経」は孔子が弟子の曽子(そうし)に父母に仕えるための孝行の道について語ったものをまとめた儒教の代表的な経書なのですが、ここに「身体髪膚(しんたいはっぷ)これを父母に受く,あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始(はじめ)なり」とあり、「身体や、髪、皮膚は父母からもらったものなので、からだを傷つけないのが孝行の始めだ」と説かれています。

この孝経の一説をわざわざ持ち出して、髪の毛を切り落としたところに、ポイントがあるんですよね。
孝経を教えてくれたスンユを抹殺すべくあらゆる謀議を尽くし、同じく孝経を教えてくれた師匠イ・ゲまで、八つ裂きの刑という最もむごい方法で殺した父、スヤン。
セリョンの中では、孝経を持ち出して髪の毛を切ったのには、さまざまな思いが込められていたに違いありません。


そんな並々ならぬ決意のこもったセリョンの厳しい表情と、呆気にとられるスヤンの顔で、ラスト。









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うーん。
セリョンは本当に、よくスヤンのもとでこんなに立派に育ったなというくらい、筋の通った女性ですね。
ドラマがモチーフにした民話「錦渓筆談(クムゲピルダム)」では、端宗を殺そうとした父に激しく反発し、宮廷を追われた娘・セヒが登場するので、こういう人が本当に実在したのかは知る由もないものの、少なくてもこんな女性がいて欲しいと人々に願われてきた事実には、しみじみします。