みなさま、こんにちは。

秋の長雨の始まりでしょうか。
ぐずついたお天気がしばらく続きそうですね。

さて、今日もタンセタイム。
『六龍が飛ぶ』第10話をタンセ中心に振り返ってみます。

このドラマ、全50話だからなのか、ちょっと中だるみ感が出てきました。
やはりあれですよね。ドラマは24話くらいまででギュッと詰めてくれたほうが、見るほうとしては緊張感が維持できていいですね。
って、緩く見るつもりなのに矛盾しておりますが。(笑)

今日もタンセ中心の振り返りになりますこと、お許しくださいませ。
とはいえストーリーもざっくりと振り返ってはおきますので。(笑)

タンセ中心と言いながら、まずは主役のバンウォンから。

冒頭、「安辺策」が通ったことをプニに抱きついて報告してます。

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・・・・・・どさくさ紛れのセクハラで幕開けです。(笑)

前回ラスト、バンウォンが父の許可を得ず勝手に判子をついて請願した「安辺策」が可決されましたよね。北方を安定させるためのこの政策が通ったことによって、イ・ソンゲ将軍は実質的に自治権を獲得することとなるわけですが。

文官チョン・モンジュはチェ・ヨン将軍に、なぜ急にホン・インバンとキル・テミが賛成に回ったのか、将軍は事情を知っているはずだと詰め寄り、天敵と手を組んだわけをいぶかしみます。
ありえないはずの可決だったので、懸念を呼び起こすのも当然でした。

一方、仕掛けた側であるチョン・ドジョンは、ゆうべホン・インバンを襲った謎の殺し屋の正体が気になっていました。
自らが統制できない存在が危険を招くかもしれないと、ヨニに恐れを吐露。

バンウォンの仕業を知らないチョン・ドジョンは、ひとまずイ・ソンゲに会いにハムジュに行こうと考えます。

してやられたイ・インギョムは諜報組織の女将チョヨンに話が違うと怒りますが、ゆうべ刺客が現れたために二人が心変わりしたのだろうと伝えられ。

ホン・インバンを狙った刺客の正体、ペク・ユンを殺した殺し屋の正体に、ほうぼうから注目が集まります。
イ・インギョムは裏にイ・ソンゲがいるのだと思い始めてもいて。

当のイ・ソンゲは、「安辺策」が通ってしまったと聞いて驚愕。

バンウォンは父は撤回しないと見込んでましたが、その予想は見事にはずれ、イ・ソンゲは撤回の断固たる意志を崩しません。

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バンウォンの兄バングァは素直にいうことを聞きません。
イ・ジランも、この際本当に「安辺策」を実行し、望ましい政治を行うべきだと訴えるのですが、ホン・インバンやイ・インギョムと手を結ぶような真似は絶対しないと、イ・ソンゲは怒髪天を衝く勢いで怒り。バンウォンの兄を再び都に送ります。

ここまで見て、思う視聴者。

なにやっても的外れなお坊ちゃまだわね。(笑)

一体なにを根拠にプニにあれだけ「父は撤回しない」と断言していたんでしょう、バンウォン。このドラマって、このダメダメな子が成長していく物語り、なんでしょうか?(笑)

チョン・ドジョンはハムジュに行く意向を伝えがてら、情報屋チョンニョン和尚の寺でキル・テミ&イ・インギョムと会合。

当然ここでも話は例の刺客で持ちきりになります。
キル・テミは、絶対あれはイ・インギョムがこっそり育てていた刺客だと断じているのですが。

帰る道すがら、謎の刺客の正体にさらに悩むチョン・ドジョン。
そこにヨニが、「その者は、誰あろうあなたの手下だった」と、例の洞窟にあった手紙を持って現れます。

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『あんたの言うとおりペク・ユンを殺した』と書かれた手紙を読んでも皆目検討がつかず、チョン・ドジョンはさらに悩んでしまうのですが。

バンウォンお坊ちゃまは、都勤めの兄にムヒュルとヨニの面倒を見て欲しいと連れて行き、二人は都で安定的に暮らすことに。ムヒュルの家族&プニの村人もついでに面倒みてもらうことになり、こちらはしばし平和が訪れていました。

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プニに可愛い靴を一つプレゼントしてあげたりもするバンウォン。
冒頭シーンに留まらず、身体接触をまたしてもはかってます。

そんなバンウォンにプニはまんまとトキメキきたっぽいんですが。

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私はどうしてこんなに主役の恋バナに興味がないのでしょうか。(笑)

そしていよいよ10話のメイン。

タンセとバンウォンは、各々チョン・ドジョンに会いに洞窟に向かいます。

誰かの訪問に身を隠すタンセ。

やって来ていたのは、残念なことにチョン・ドジョンではなくバンウォンなんですよね。

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「俺がやってやったぞ!」とばかりに奇声を上げるバンウォンに、「誰だ、あの馬鹿は?」と露骨にガッカリの図です。

そして、満を持してのチョン・ドジョン登場。
背後から忍び寄る気配に驚きます。
そこにいたのは、見知らぬ男バンウォンでした。

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「本当に長いことお待ちしていました」
「私を?」
「はい、師匠」
「私も知らない弟子とはな。では、後ろのやつも俺を待ってたのか?」
「はい?」

その言葉に姿を現します、タンセ。

「実に長いこと待ってたよ。サムボン」

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かっこいい。
ただ出てきただけなのに。(笑)

あの殺し屋が現れたため、喜ぶバンウォン。自分のことを知っているのかと尋ねるタンセに、よく知っているとバンウォンは答えますが、タンセの答えは「俺は知らない。お前は誰だ」と怪しみ。
ここから互いに「お前は誰だ?」攻撃に発展です。

「そういうお前は誰だ?」と尋ねるチョン・ドジョン。

「あんたに騙された人間」と答えるタンセ。

「知りもしない、見たこともない人間を俺が騙した? 誰だ、お前は?」と緊張する二人に、またバンウォンが「私は二人をよく知っています」と言ったために、延々と男三人が「お前は誰だ」を繰り返してます。(笑)

バンウォンは名を名乗り、タンセがペク・ユンを殺したとき自分が近くにいたのだと明かします。その後尾行してこの洞窟を知り、タンセが残した手紙でチョン・ドジョンの計画を知ったと語るバンウォン。

当のチョン・ドジョンはまだタンセが誰か分からず、なぜこの計画を知っているのかと尋ねますが、どうして知っているかは問題ではないとタンセ。

「重要なのは、一つだけ。あんたの計画通りにやったのに、この国はますます滅茶苦茶になってるってこと。腐った高麗は終わるどころか、ますますひどいことになってる。あんたの計画は、間違ってたんだよ」

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そこへ、バンウォン答えていわく。

「いいや。俺には“平定の策”が何かは分からんが、この腐った高麗を終わらせる上では、上手くいってる」

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「お前がペク・ユンを殺した日に、始まったんだ。お前がゆうべホン・インバンを襲撃したおかげで、“安辺策”は通ったんだ。俺たち三人が一緒にこの状況を作ったんだよ。もはや高麗は、新たな局面に入ったんだ」

バンウォンは新しい局面に入ったと語りますが、その一言がタンセの怒りに火をつけます。

「新たな局面ってなんだ?」と切り返すタンセ。

「罪も無い百姓が荒地を耕した罪で皆殺しにされることか? それとも、倭寇から守るとの口実で百姓の土地を奪うことか? それがお前の言う、新たな局面か?」

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「それは耐えなければならない過程だ。すべての大業には犠牲が伴うものだ」

バンウォンの言葉を聞いて、さらに怒るタンセ。

「師匠の言うとおりだな。政治をやるやつらの考えることは、みんなその程度だと言っていた。“大局を見ろ、木を見ず森を見るんだ”。その過程で踏み潰される草などは、眼中にないんだろ。
上手くいってる? その過程で死ななきゃいけない百姓は、何人になる?」

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「その糞ったれな“平定の策”のせいであと何人死んだら、高麗が終わるんだ!」

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「なのに、上手くいってるって? 俺が始めた?」

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タンセのすさまじい怒りと悲しみに、言葉を失うチョン・ドジョンとバンウォン。

自分が賭ける相手を間違えたのだと言うタンセに、チョン・ドジョンは少しは話を聞いて欲しいと言いますが、タンセは「何の話を聞こうとも、取り返しのつかないことはある。俺たちは二度と会うことはない」と背を向けます。

それでもチョン・ドジョンは「また会うだろう」と声をかけますが、その言葉に振り返るタンセ。

「またあんたに会う日があったら、その時は殺すかも知れん」

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これでタンセが去ってしまうので、結局タンセの正体をチョン・ドジョンは分からないままなんですが、10話のタンセエピソードはここで終わりません。

出て行ったタンセを、なんとヨニが追ってるっていう、胸ときめく展開。(笑)

洞窟を出て泣きながら歩くタンセ。

泣きながら歌ってます。

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カップニのところに戻り、ご飯をくれというタンセ。

カップニは黙って公演をすっぽかしたタンセにむくれてます。
そんなカップニに優しいまなざしを向けるタンセ。

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「ご飯くれよぉ~」

「ヤダ!」

「ご飯くれって~。死んじまうよ~」

「ヤダ!」

ぷんぷん怒ってるカップニに「死んじまうよ~」を連発して笑ってるタンセなのですが、後をつけてきたヨニが、その顔を見てしまいます。

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帰る道々、あの殺し屋がタンセだと言う事実に、「なぜ?」が渦巻くヨニでした。

これは、あれでしょうか。
「あの時のことで? それであなたは強くなろうと? 私の敵を討とうと、殺し屋に?」っていう展開になるんでしょうか。

ええ。ヨニがどう思ったかは定かではありませんが、視聴者は既にキャピッときてます。(笑)

一応そのあとの展開も書いておきましょう。

ヨニが殺し屋の正体を知った頃、バンウォンはチョン・ドジョンにイ・ソンゲの息子だと素性を明かし、自分も一緒にやりたいと言いますが、チョン・ドジョンは断ります。

それで、自分が判子を押したことを告白するバンウォン。

「私が押しました」

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嫌われますよね、普通こういう子は。(笑)

「父は“安辺策”などに判子をつく人間ではありません。だから自分がつきました。責任取る覚悟は出来てます」と言った途端、チョン・ドジョンは「お前ごときに何の責任が取れる!」と怒り爆発。

乱世の大業の始まりは、意見を異にするイ・ソンゲを説得し、耐えしのび、心合わせをすることで、つらくても大変でも誠心誠意尽くすことがその一歩だったのに、お前がそれをぶち壊したのだと。

かつて王命を偽った手紙が政治の不信を招き、開京を守った4人の英雄を死に追いやった話をしながら、怒りをさらに爆発させるチョン・ドジョン。「乱世には3種類の人間がいる。乱世の犠牲者。乱世と闘う者。そしてお前のように、乱世を楽しむ者」と断じつつ、「乱世だから仕方ない」と間違った方法をも是とする人間は、その発想がゆえに最後は自分が「乱世の虫」食われると、「虫」の比ゆを用いて手厳しくバンウォンを切り捨てます。

決して信頼できない軽率な人間だと烙印を押され、バンウォンは失意のうちに出て行くほかありませんでした。

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チョン・ドジョンはかつて、国を守った4人の英雄に自分の権力が脅かされるのを恐れて王命をでっち上げ、英雄を殺した官僚の騒動に師匠ともども巻き込まれて捕らえられ、自分が洞窟にかくまって面倒を見ていた戦争孤児をすべて飢え死にさせてしまったつらい過去があったのです。

その痛みを忘れまいと、その時の隠れ家だった洞窟で新たな国家を設計し、顔を完成させてあげるとの約束を果たせぬまま死んでしまった子どもの形見である、顔のない木彫りの人形を身に着け続けていたチョン・ドジョン。

バンウォンが去ったあと悲しく沈むチョン・ドジョンを発見し、ヨニはもう自責しないでくれと励まします。自責をせず、前に進んで欲しいと。

10話のラスト、女将のチョヨンはバンウォンがホン・インバンに会いに来たことをイ・インギョムに伝え、イ・インギョムは幼き日に会ったバンウォンを思い出します。

バンウォンの身にイ・インギョムの手が迫ることを予感させる次回。
当のバンウォンは、こんな顔で終わってました。

チョン・ドジョンの激しい叱咤に沈みかえるも束の間。

「乱世と闘う者。乱世を楽しむ者か。かっこいい。俺は乱世と闘う者になるぞ!」

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・・・・・・どこまでポジティブシンキング。(笑)

正直申しまして、50話のうち5分の1が終わり、今のとこいいとこなしなんですが、主役が。こんなものでしょうか。大丈夫なんだろうかと、やや気になり始めてますが。(笑)

「パパがジャントガルじゃなかった」ということ以外、さしてつらい目にあってないので、このお坊ちゃまは。そもそも視聴者としても、今のところさしたる感情移入要素がありません。
「ジャントガルじゃなかった」っていうことも、「そこまでつらいか?」っていう疑問もありつつ、20話までこの調子で主役の物語りに魅力が足りないと、このドラマ、全部タンセが持っていくなと、内心ほくそ笑・・・・・・じゃなくて、心配になってくる視聴者です。(笑)

そんなわけで、本日も10話のタンセの動画。

「新たな局面?」と洞窟で怒りを爆発させたシーンと、その後に続くヨニに知られるシーンを2本続けてどうぞ。

こちらもyou tubeのSBS公式チャンネルより。



いや~~~~~。

いいですね~、やはりタンセが。

役柄が、そもそもいいんですよね。そこへきての、ピョン・ヨハンさんの緩急つけた演技の素晴らしさ。

小さい時からプニが面倒を見てきた村の末っ子カップニと今はコンビを組み、いまは文句も一人前に言う成長ぶりに目を細めてたりもして。
もう、細かい表情のいちいちに、きます。(笑)



次回は囚われの身となったバンウォンの救出劇がメインになりそうなので、タンセファンとしては少しのんびり構えて見れそうな気がしますが、果たしてどんな展開になるのやら。

全50話もあるのにテンション高いまま見続けられないので、時々まったり中だるみ気味で進んでくれるのがちょうどいいなどと、矛盾する気持ちを抱えながらも、次回も楽しみです。