みなさま、こんにちは。

秋らしく気温が下がってまいりました。

さて、『王女の男』14話。
今日も振り返らせて頂きます。

何度見ても泣かされますね。
今回も名ラストシーンに涙、涙でした。

13話の続きから今回も幕を開けた14話。

セリョンの部屋まで忍び込み、セリョンを布袋に押し込んで連れ去ったススンニム。

門の外を出たところで怪しまれ、蹴り倒して逃げます。

招待客が揃っているのになかなか姿を現さないセリョンを呼びにいったヨリとセリョンの母。
セリョンが履物を残したまま忽然と消えてしまったことに気づきます。

セリョンが何者かに連れ去られたと判断したスヤンたち。

花嫁をさらわれたシン・ミョン、血相を変えて捜索に出ます。

どうにか見つからずに酒場のほうまでやってきたスンユ。

納屋にセリョンを降ろし、布袋から出します。
意識が朦朧としているセリョンは、それがスンユとまだ気づいていません。

スンユはセリョンを柱に縛りつけて出て行きます。
セリョンを袋から出した時、心なしか、懐かしむような表情にも見えるスンユでした。

ところでこのシーン、本当に誰か人を担いでいますよね。
スタントマンさんでしょうか。
リアルにあれをやられたら、再起不能なレベルで酔いそうです。(笑)

酒場ではちょうど朝ごはんの時間。
夜の商売なので、朝が遅いのでしょうね。

スンユはソエン嬢に筆と紙と墨を所望します。

オラボニに用事を頼まれ、かなり嬉しげなオラボニっ子です。

字を書けるということ=上流階級
ということですよね、この時代は。
特権階級でないと、字(漢文)は書けませんので、スンユが実は身分の高い家の人間であるとソクチュに察しがつくシーンですね。

スンユはスヤンへの果たし状を書くために筆記道具を借りたのでした。

集まったスヤン一味。
セリョンがさらわれたこともさることながら、この機にクムソン大君を捕まえられなかったことのほうが問題だとするハン・ミョンフェ。 
スヤンは弟のクムソンを捕まえるよう命を下します。

よもやそんな話になっているとは露知らぬクムソン大君。
ジョンと一緒にキョンヘのもとへ戻り、一体誰がスヤンに敵対しようとしているのだろうかと頭をめぐらせます。
セリョンの家でスンユを見かけたと呟くジョン。
幻を見るとは、よほど疲労していたのだろうと夫を心配するキョンヘです。

スヤンの素早い判断により、キョンヘの家を出たとたん容疑も明かされないまま拘束されてしまうクムソン大君。

叔父クムソン拘束の知らせに、怒りをあらわにする幼き王。
断固スヤンに対抗する姿勢を見せますが、実はセリョンの結婚式でスヤンを殺す計画だったことを姉夫婦に初めて聞かされ、驚きます。

酒場で刀の手入れをしながら、セリョンのことを思い出しているスンユ。

ヨリに化粧を施されながら、涙ながらに「あの方の影になりたかった」と語っていたセリョンに、心が揺れます。

納屋のある裏庭にものを運ぶよう頼まれたノゴルがしぶしぶ応じたところ、素早く自分が引き受けるスンユ。

その様子をソクチュが見ていました。

一方のセリョン。

目をさまし、自分が縛られているのに気づきます。
なんとか腕の縄をほどいたところ、近づいてくる足音。
とっさに落ちていた木を武器がわりに握り、気を失っているフリをします。

セリョン、スンユとの衝撃の対面シーンです。

14話最初のドラマティックな場面。
動画とともにセリフを振り返ってみます。

誘拐犯スンユとセリョンとの小屋での対面シーン。音声と映像に若干のずれがあります。
セリフは0:40よりラストまで。

【セリョン】
어찌…? 정녕 스승님이십니까?
オッチ・・・?チョンニョン ススンニミシニカ
なぜ・・・? 本当に先生なのですか?
살아계신 것입니까?
サラゲシン ゴシニカ
生きていらしたのですか?
배가 침몰하여 돌아가신 줄로만 알았습니다.
ペガ チモラヨ トラガシン ジュロマン アラッスニダ
船が沈没し、亡くなったものとばかり存じておりました。
어째서 말씀해주시지 않았습니까?
オッチェソ マスメジュシジ アナッスニカ
なぜ言って下さらなかったのですか?
어째서 살아계시다는 것을?
オッチェソ サラゲシダヌン ゴス
なぜ生きていらっしゃることを?

【スンユ】
니가 아는 김승유는 이 세상에 없소.
ニガ アヌン キスンユヌン イ セサンエ オ
お前の知るキム・スンユは、この世にいない。
내 아버지의 원수의 딸과 나를 배신한 벗의 혼사라.
ネ アボジエ ウォンスエ タグァ ナル ペシナン ポセ ホンサラ
我が父の敵の娘と、俺を裏切った友との祝言か。
참으로 어울리는 한 쌍이구나.
チャムロ オウリヌン ハンサンイグナ
実に似合いの組み合わせだな。
부디 살아남아 죽이러 와 달라 하지 않았나?
プディ サラナマ チュギロ ワ ダラ ハジ アナンナ
どうか生き残って殺しにきてくれと、言わなかったか?

【セリョン】
스승님.
ススンニ
先生。

【スンユ】
내 손에 죽을 날을 기다리겠다고 하지 않았나?
ネ ソネ チュグ ナル キダリゲッタゴ ハジ アナンナ
俺の手にかかって死ぬ日を待っていると、言わなかったか?
그저 말뿐이었나?
クジョ マプニオンナ
口先だけだったのか?
니가 그토록 바라던 날이 왔을 뿐이야.
ニガ クトロ パラドン ナリ ワッス プニヤ
お前があれほど望んだ日が来たまでだ。
기다려. 곧 죽여줄 테니까.
キダリョ。コッ チュギョジュ テニカ
待ってろ。すぐに殺してやるから。

【セリョン】
스승님!
ススンニ
先生!

【スンユ】
또 소리 질러 봐.
ト ソリ チロ バ
もう一度声を上げてみろ。
당장 죽고 싶으면.
タンジャン チュッコ シップミョン
今すぐ死にたいならな。

このシーンは、本当に、名場面であり、悲しいです。
スンユを前に、知らず知らずのうちに嬉しそうな表情になってしまうセリョン。
ところが、まったく別人のように冷酷な表情を見せるスンユ。
スンユの前でシン・ミョンとの婚礼衣装を着ている自分が、どんなに申し訳なく、辛かったことでしょう。

小屋から上気した表情で出てきたスンユをいぶかしむソクチュ兄貴。

ソクチュ兄貴は素晴らしい勘の持ち主ですね。
親分たるに十分な観察眼。

副官ソン・ジャボンとともに捜索を続けるシン・ミョン。
足跡から酒場のほうへやってきます。

よもやスンユを探しているとは夢にも思わない酒場の人々。
兵士たちの会話から、スヤン大君の娘を探しているらしいことを知ったソクチュ兄貴は、スンユの仕業だとピンときます。

隙間から小屋の外をうかがっていたセリョン、シン・ミョンが捜索にきていることに気づき、焦ります。

ソクチュがノゴルをおとりにしてシン・ミョンを納屋から遠ざけたおかげで、発覚を免れたスンユ。
急いで納屋からセリョンを連れ出しますが、ソクチュ兄貴が厳しい表情で行く手を阻みます。

セリョンは酒場のスンユの部屋に通されます。

スンユに厳しく詰問するソクチュ兄貴。

女を誘拐したスンユを厳しく叱咤するソクチュ兄貴。
私の中では14話2番目の名場面です。
ここも動画で振り返ってみます。

スンユをいさめるソクチュ兄貴とのシーン。同じく音声と映像にずれがあります。
セリフは01:30から02:45まで。


【ソクチュ】
저 여인이 수양대군의 딸이냐?
チョ ヨイニ スヤンテグネ タリニャ?
あの女はスヤン大君の娘なのか?
대답해!
テダッペ
答えろ!

【スンユ】
맞소.
マッソ
そうだ。

【ソクチュ】
너란 놈 정말 대책이 없는 놈이구나!
ノラン ノ チョンマ テチェギ オヌン ノミグナ
お前というヤツは、本当にバカなんだな!
어쩌겠다는 거냐?
オッチョゲッタヌン ゴニャ
どうするつもりだ?
니놈의 복수란 게 고작 이런 방법이었소?
ニノメ ポスラン ゲ コジャ イロン パンボビオッソ
お前の復讐とやらは、たかだかこんなやり方でしかなかったのか?
아무 죄도 없는 힘없는 계집을 미끼로 추잡한 복수를 하시겠다?
アム チェド オヌン ヒモンヌン ケジブ ミキロ チュジャッパン ポスル ハシゲッタ?
何の罪もないか弱い女を餌に、あさましい復讐をしなさると?
그렇게 애타게 부르던 니 아버지한테 부끄럽지도 않냐?
クロッケ エタゲ プルドン ニ アボジハンテ プクロチド アンニャ
あれほど恋しがっていたお前の父親に、恥ずかしくないのか?

【スンユ】
함부로 말하지 마!
ブロ マラジ マ
好き勝手言うな!

【ソクチュ】
니놈은 좀 다른 종자인 줄 알았다.
ニノムン チョ タルン チョンジャイン ジュ アラッタ
お前は違う種類の人間だと思ってた。
여기 식구들한테까지 피해 주지 말고 썩 꺼져.
ヨギ シックドゥハンテカジ ピヘ チュジ マゴ ソ コジョ
ここの人たちにまで被害が及ぶ前に、いますぐ消えろ。

ソクチュ兄貴の一喝。

しびれます。

酒場を出ることになったスンユ。
セリョンを待たせている部屋に戻り、粗末な衣服に着替えるよう命令します。

切なげに見つめるセリョンの視線に苛立ち、なんと! 無理やり服を脱がそうとするススンニム!

こうくるとは、相当ビックリしました。
これはかなりいけないシーンですよね。(苦笑)

胸襟を無理やり開いたはずみに、衣服の間にしまっていた包みが落ちます。

名シーンが続く14話。
ここも動画で振り返ってみます。
セリョンに着替えを強いるダークスンユのシーン。こちらも音声と動作にずれがあります。
セリフは03:16から05:55まで。

【スンユ】
갈아 입어.
カラ イボ
着替えろ
죽고 싶지 않음 갈아 입어!
チュッコ シチ アヌ カラ イボ
死にたくなければ着替えろ!

(回想)【セリョン】
제가 은애하는 분의 징표입니다.
チェガ ウネハヌン プネ チンピョイムニダ
私がお慕いする方の記念の品なのです。 

제 목숨보다 소중한 물건이니 부디 돌려주십시오.
チェ モポダ ソジュンハン ムゴニニ プディ トリョジュシシオ
我が命より大切なものなので、どうぞお返し下さいませ。 

【スンユ】
깨진 걸 뭐하러 주셔? 얼른 옷이나 입어!
ケジン ゴ ムォハロ チュショ? オルン オシナ イボ
割れたものをなぜ拾う? とっとと服でも着ろ!

【セリョン】
놓으십시오.
ノウシシオ
放してください。
설혹 깨졌더라도 제겐 어느 분한테 받은 온전한 마음입니다.
ソロ ケジョットラド チェゲン オヌブンハンテ パドゥン オンジョナン マウミニダ
割れたとしても、私にとってはある方から頂いた確かな心なんです。
어제 승복사에 계셨습니까?
オジェ スンボサエ ケショッスニカ
昨日、スンボプ寺にいらっしゃったのですか?
내내 저의 뒤를 쫓으신 것입니까?
ネネ チョエ ティル チョチュシン ゴシニカ
ずっと私の後をつけていらしたのですか?
하루 내 스승님을 생각하였는데 스승님은 제 뒤를 따르고 계셨군요.
ハル ネ ススンニム センガッカヨンヌンデ ススンニムン チェ ティル タルゴ ケショックンニョ
一日中先生のことを思っていたのに、先生は私の後を付いてきて下さっていたのですね。
참으로 감사합니다.
チャムロ カサハニダ
本当にありがとうございます。
살아있어 주셔서 참으로 감사합니다.
サライソ ジュショソ チャムロ カサハニダ
生きていて下さって、本当にありがとうございます。

【スンユ】
말 들어.
ル トゥロ
言うことを聞け。

セリョンの言葉に途中涙ぐみ、視線をそらすススンニム。
葛藤が伝わるシーンです。

ススンニムがつかまらないように、協力して逃亡するセリョン。

シン・ミョンに見つかりそうになるススンニムを隠したり。

馬を走らせ、距離を稼ぐスンユ。

逃亡すると思えないセリョンをいちいち縄で拘束します。
石に躓き、坂を転げ落ちてしまうセリョン。

さすがに可哀相になったのか、腕の拘束を解きます。

空き家に入り込むスンユ。

セリョンは腕を怪我したのか、痛そうにさすっています。
冷たい表情で見つめるスンユ。
心配しなくていいと言うセリョンに、冷笑で応じます。

自分がやられたのと同じように、セリョンをエサにスヤンをおびき出して殺したあと、お前も殺してやると、怒りを露わにするスンユ。

あまつさえセリョンの胸倉をつかみ、憎悪のこもった言葉を浴びせ続けます。

変わり果てたスンユに、胸の締め付けられるセリョン。

思い切りスンユを抱きしめます。

セリョンを払いのけて刀を抜くも、首筋に残る傷にハッとするスンユ。

14話最大の名場面。

動画で一連のシーンを振り返らせて頂きます。

こちらはダークスンユの小屋でのシーンのみでまとめられた動画です。
冒頭から03:09まで。

【セリョン】
아프지 않으니 그리 보실 필요 없습니다.
アプジ アヌニ クリ ポシ ピリョ オニダ
痛くないので、そんなふうにご覧にならなくて結構です。

【スンユ】
착각하는 건 여전하군.
チャッカッカヌン ゴン ヨジョナグン
勘違いは相変わらずだな。

【セリョン】
저를 언제 죽이려 하십니까?
チョル オンジェ チュギリョ ハシニカ
私をいつ殺すおつもりですか?

【スンユ】
내가 내 아버지를 죽이는 미끼가 되었다.
ネガ ネ アボジル チュギヌン ミキガ テオッタ
俺は父を殺すためのエサにされた。
너도 니 아비를 죽이는 미끼가 될 것이다.
ノド ニ アビル チュギヌン ミキガ テコシダ
お前もお前の父親を殺すためのエサになるんだ。
왜? 그리 끔찍한 아비여도 죽는 건 싫은가?
ウェ?クリ クチッカン アビヨド チュンヌンゴン シルンガ
どうした? あれほど残忍な父親でも、死ぬのは嫌か?
피로 칠갑을 한 니 아비가 그리 좋으냔 말이다.
ピロ チガブ ハン ニ アビガ クリ チョウニャン マリダ
血塗られたお前の父親が、そんなにいいかと聞いてるんだ。
그렇게 보지 마.
クロッケ ポジ マ
そんなふうに見るな。
순진한 척, 아픈 척, 다 아는 척!
スンジナン チョ アップン チョ タ アヌン チョ
純真なフリ、つらいフリ、何もかも分かっているフリ!
그렇게 보지 마란 말이야!
クロッケ ポジ マラン マリヤ
そんなふうに見るなと言ってるだろう!
눈이라도 도려내야 내 말 알아듣겠어?!
ヌニラド トリョネヤ ネ マ アラドゥッケッソ
めん玉でもくり抜かれなきゃ、俺の言うことが分からないか?!
도대체 어떻게, 어떡해야 내 말을 알아듣겠어!
トデチェ オットッケ オットッケヤ ネ マル アラドゥッケッソ
一体どうしたら、どうしてやったら、俺の言うことが分かる?
니 아비나 너나 똑같아!!
ニ アビナ ノナ トッカッタ
お前の親父もお前も、同じだ!
니 아비의 가슴에 칼을 박고 니 식구들 목을 베고 나면, 너도 잔인하게…잔인하게 죽여줄 것이야!
ニ アビエ カスメ カル パッコ ニ シックドゥ モグ ペゴ ナミョン ノド チャニナゲ チャニナゲ チュギョジュ コシヤ
お前の父親の胸に刀を突き刺し、お前の家族の首をはねたら、お前もむごたらしく、むごたらしく殺してやる!
알아듣겠어?!
アラドゥッケッソ
分かったか?!

【セリョン】
얼마나…얼마나 힘드셨습니까?
マナ オマナ ヒドゥショッスニカ
どんなに・・・どんなにお辛かったでしょう。
상상조차 할 수 없는 고통을 어찌 견뎌내셨습니까?
サンサンチョチャ ハス オヌン コトンウ オッチ キョンディヨネショッスニカ
想像すらできない苦痛に、どうやって耐えてこられたのですか?
제 목숨이라도 취해서 그 고통을 잊을 수만 있다면 천 번 만 번이고 달게 죽겠습니다.
チェ モスミラド チュィヘソ ク コトンウ イジュスマン イッタミョン チョンボン マンボニゴ タゲ チュッケッスニダ
私の命を召し取ってその苦痛を忘れられるものなら、千回でも万回でも甘んじて死にます。

(回想)【シン・ミョン】
그 여인이 널 살리려 목숨까지 걸었다면 믿겠냐?
ク ヨイニ ノ サリリョ モカジ コロッタミョン ミッケンニャ
あのひとがお前を助けようと命をかけたと言ったら、信じるか?

涙ぐみ、外に出るススンニム。

憎みたいのに、傷つけたいのに、セリョンの言葉が嘘に思えず、どうしたらいいのか自分でも分からなくなっているんですよね。

月に照らされるスンユの影を切なくなぞるセリョンにいたたまれず、出かけてしまうスンユ。

スンユはその足で、セリョンの家に向かっていました。
矢にスヤンを呼び出す書面を括りつけて、弓を射るスンユ。

スヤン一味は対応を協議します。
シン・ミョンはセリョンの命を守ることを第一に考えますが、それは圧倒的に少数意見でした。

犯人を生け捕りにするために、呼び出しに応じることにしたスヤン。
勿論兵士も密かに配置することに。
セリョンを案じるも、計画に逆らいようのない弱い立場のシン・ミョンです。

小屋に戻り、しばし目を閉じるスンユ。

翌朝。

セリョンの姿が見えず、まさか逃げられたのかと焦るスンユですが、セリョンは水を汲みに行っていたのでした。
差し出された水を冷酷に払うスンユ。
ひどい。あんまりです。(涙)

意を決し、殺すのは自分だけにして欲しいとお願いするセリョン。
ひどい父ながら、あなたの命を救った人でもあるのだから、と。
せせら笑うスンユ。スヤンに船を沈められたことを伝えます。
初めて聞く事実に、驚愕するセリョン。

このシーンも、動画をご用意しました。
船沈没の真相を知るセリョン。こちらも音声にずれがあります。
セリフは08:30から10:00まで。


【セリョン】
복수는 저 하나를 죽이는 것으로 끝내주십시오.
スヌン チョ ハナル チュギヌン ゴスロ クンネジュシシオ
復讐は、私一人を殺すことで終わりにしてください。
부디 제 목숨을 취하시고 이 끔찍한 악몽에서 벗어나십시오.
プディ チェ モスム チュィハシゴ イ クチッカン アンモンエソ ポソナシシオ
どうか私の命をめしとって、このむごい悪夢から抜け出してください。

【スンユ】
허튼소리 마.
ホトゥンソリ マ
ふざけたことを言うな。
니 아비는 마땅한 죗값을 치러야 해.
ニ アビヌン マタンハン チェッカ チロヤ ヘ
お前の父親は、相応の罪の対価を支払わなければならぬ。

【セリョン】
제 아버지가 저지른 참혹한 일은 용서받을 수 없으나, 스승님의 참형을 막아주신 분 또한 그분입니다.
チェ アボジガ チョジルン チャモッカン イルン ヨンソパドゥス オスナ ススンニメ チャミョンウ マガジュシン ブン トハン クブニニダ
私の父が犯した非道な行いは許されませんが、先生の処刑を止めてくださったのもあの方です。

【スンユ】
참형을 막았다?
チャミョンウ マガッタ
処刑を止めた?
그렇다면 수많은 목숨을 태운 배를 바다 한가운데서 수장 시킨 것은 누구냔 말이냐?
クロッタミョン スマヌン モスム テウン ペル パダ ハンカウンデソ スジャン シキン ゴスン ヌグニャン マリニャ
ならば、多くの命を乗せた船を海のど真ん中に沈めたのは、誰だと申す?

【セリョン】
그것이 무슨 말씀이십니까?
クゴシ ムスン マスミシニカ
何のお話ですか?
아버님은 스승님의 목숨만은 구명해 주셨다고 하셨습니다.
アボニムン ススンニメ モマヌン クミョンヘ ジュショッタゴ ハショッスニダ
お父様は、先生の命だけはお助けくださったと仰いました。
강화에 노비로 가셨다고.
カンファエ ノビロ カショッタゴ
カンファに奴婢として送ったと。

【スンユ】
니 아비의 본 모습을 아직도 모르고 있구나.
ニ アビエ ポンモスブ アジト モルゴ イックナ
自分の父親の本当の姿が、まだ分かってないのだな。
유배를 가장하여 나를 비롯한 니 아비의 적들을 한꺼번에 죽였다.
ユベル カジャンハヨ ナル ピロッタン ニ アビエ チョトゥル ハンコボネ チュギョッタ
流刑を装い、俺をはじめとしたお前の父親の政敵を、一気に皆殺ししたんだ。

セリョンが父親のことを、本当にスンユの命を救ってくれたとこの時点まで信じていたことが、むしろ驚きです。
そうでしたね。
セリョンの知る限りの情報で言えば、そう思っていても無理もないですよね。

矢の手入れをするスンユ。
セリョンは復讐をやめて生き残っている家族のもとへ行くよう説得しますが、セリョンに騙され、父を殺されたと思い込んでいるスンユは、怒って再びセリョンの口をふさぎます。

スヤンを呼び出した岩場で、セリョンに向かって弓を構えるスンユ。

向かいの茂みには、スヤンの命令がどうであろうと、危機がきたらセリョンを救うべく犯人を討つ決意しているシン・ミョンが、覆面の男を狙っています。

そして、ようやく姿を現したスヤン。
鉛の入った防護服を中に着込んでいます。

誘拐犯を狙うシン・ミョン。

スンユはためらいの末、ようやく弓を引きますが、スヤンは倒れませんでした。

ここからラストまでは、動画でどうぞ。

ラスト、スンユを庇って弓に射られるセリョンのシーン。

14話を代表するラストショット。

何度見ても、セリョンの身を挺したスンユへの愛に、泣けてしまいます。

憎しみと愛の交差するスンユ。
一方で、一貫してスンユを愛しているセリョン。
この回は、スンユのセリョンに対する仕打ちがひどすぎて、さらに悲しかったです。
どんなひどい仕打ちにも耐え続けたセリョン。
それでもスンユに言うべきことはちゃんと言う、そういう芯の通ったところがセリョンの魅力ですね。

さて。

14話、ダークスンユの回ですが、実はダークな中にもマナーを忘れない、”マナースンユ”と呼ばれたシーンがあります。

ダークなのに、マナースンユ。
00:50から00:58をみると、セリョンの足元をつい気遣ってしまう、トリョンニムな本性が表れていました。(笑)

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ちょいちょいセリョンを振り返ったり、つい睨んでる筈が単に見つめてしまっていたり、セリョンの言葉に涙を隠したり。

複雑なスンユの感情が存分に表された14話でした。