みなさま、こんにちは。

本日も『チョンダムドンのアリス』第4話、まいります。

3話ラスト。

トンウクに、「その女に泣かされたのか」と尋ねられたスンジョ。
「そうなのかな? あの女が俺を泣かせたのかな?」と当惑の表情を浮かべます。

そしてマンション中庭のセギョンとユンジュ。

立ち去ろうとするセギョンをユンジュが呼び止め、二つ目の答えだと言いながら、包みを渡す3話ラスト。

セギョンはそれを受け取とろうとしますが、ユンジュは包みを離しません。

「これしかあげられない。後は自分でやるのよ」

その言葉に不満げなセギョン。
ユンジュが続けます。

「私が男を紹介するとでも思った? そんなわけないでしょ。
そもそもあんたと仲良くする気なんてないんだから。
でも、あんたがスタートを切れるようにはしてあげる。
一つはっきりさせてちょうだい。
これを受け取った瞬間、私たちのことはリセットよ」

分かったとセギョン。
包みを開いてみます。
中にあったのはカギ付きの手帳。

ユンジュが見守るなかセギョンが恐る恐るページを繰ると、そこにはチャプターごとに分れたなにかの秘法が。
『チャプター1 黒いのなら、徹底的に黒くあれ!』

そしてトンウクの家では。
スンジョとトンウクの話が続いています。

「彼女、傷ついたはず。つらいし、裏切れた気分だろうし、腹が立って、そのうち自分を責めるはずだよ。
余計なことした自分が悪いと思ってるかもしれない。
よからぬことでも考えたら、どうしよう? どうすればいい?」

セギョンを心配するスンジョ。
トンウクがにやりと笑います。

好きなのかとトンウク。
その言葉に驚くスンジョ。

「だって、心配なんだろ? 気になる上に、その女のことで泣いてるし」

呆れたスンジョは、「じゃあお前は、気の毒なお婆さんのドキュメンタリーを見たら、恋が芽生えんのかよ?」と反論します。

トンウクは笑いながら、だったらなぜあしながおじさんみたいな真似をするのかとからかいますが、スンジョは「ヒーリングしてんの!」と大声を上げます。

家に帰ったセギョンを、家族が待ち構えていました。
なにかユンジュが助けてくれるのかと尋ねる母。

母を遮るように、父は家を手放すと言います。
家の前に大型のJKスーパーが出来て以降、売り上げは赤字続き。だからもう店も畳んだ。踏ん張ったところで、借金が増えるだけだと。

これからどうやって暮らしていくんだと言う次女に謝る父。
パパはもうこれ以上頑張れないと言葉を続けます。

「俺もこの年になれば、自分名義の家を持ち、お前たちに残してあげられるものと思ってきた。でも、ソウルにこんなにマンションがあるのに、俺の家は一つもない。
30年お前たちを食べさせてきたパン屋を売って、残ったのは500万ウォンだけ。30年の代価が、たったの500万ウォンなんだ」

涙ぐみ、立ち上がる父。
母は泣き出します。

ベランダで涙を流す父を切なく見つめるセギョン。

父の目の前には大型スーパーの安売りパンの宣伝が見えます。

『黒いのなら、徹底的に黒くあれ!』
父のセギョンを涙で見つめながら心でつぶやくセギョンです。

翌日。

コーヒーショップで会うユンジュとセギョン。

「最初のチャプター見たでしょ?」と聞かれ、セギョンは頷きます。

「これは私の場合。あんたにはどんなことが起きるか、どんな誘惑や、苦しみがあるか、どんな奈落に落ちるかは分からない」

覚悟は決まったとセギョン。徹底的に黒くなると言います。

ユンジュがレッスンを始めます。

『チャプター2 時計ウサギを探せ』

ユンジュの解説をバッグに流れる、とあるレストランでの光景。

『チョンダムドンのフレンチレストラン。食事は最低は20万ウォンからだけど、いつも女たちであふれているわ』

タミー・ホンの入店に、席をめぐって争っていた女たちが一気に大人しくなります。

『チョンダムドンに入城するための一番の近道は、タミー・ホンよ』

タミー・ホンに手を振る女たち。タミー・ホンがサラダを注文します。

『タミー・ホンって、デザイナーの?』と尋ねるセギョン。

レストランを背景に解説を続けるユンジュ。

『国内のデザイナーとしてスタートした彼は、マダムたちの売れっ子個人スタイリストで、そのうちマダムたちがお気に召す花嫁像もスタイリングするようになったの。マダムだからって、みんながみんな財閥令嬢を嫁にもらいたがるわけじゃないのよ。
彼がこれまでにまとめた縁談は58組。予約待ちだけでも数十件。
チョンダムドンで最もホットなデザイナーであると同時に、マダム・ジョージなのよ』

眉をひそめながら話を聞くセギョン。

「そのタミー・ホンが、あんたをチョムダンドンに連れて行ってくれる時計ウサギ」

セギョンは不服そうに、そんな人が本当に必要なのかと尋ねます。

あきれた表情のユンジュ。

「確かに自然とぶつかり合う中でお互いに惹かれたりするケースは、あるとは思うわよ。恋とはそういうものだから。
でもこういう方法も試してみる必要あるんじゃないの?」 

ユンジュは言葉を続けます。

「あんた、お金持ちの知り合いいる?
あんたみたいな子がお金持ちと親しくなるには、それなりのお金と努力が必要なの。そういう国なのよ、ここは」

その言葉に寂しく納得するセギョン。

「OK。じゃあ、その時計ウサギに会うにはどうしたらいいわけ?」

ユンジュはセギョンの態度に苛立ちを感じます。

「さっきからなんなの、渋々聞いてますって感じで。簡単なことだとでも思ってるの?」

ユンジュに構わず、とっとと教えろとセギョン。

ユンジュは完全に気分を害しますが、気を取り直し、自分がチョンダムドンスタイルだと思うアイテムをそろえて、明日レストランに来いと告げ、去っていきます。

待ち構えていた弟。
会いたくないといってたのに何故? と嫌そうな顔を見せます。
人のことはいいから店の経営を何とかしろとユンジュ。
ここはどうやらユンジュが弟のためにオープンしたカフェのようです。

何故セギョンと会うのかとなおも食い下がる弟に、セギョンを見つめながら答えるユンジュ。

「少なくともハンセは、私が軽蔑する女じゃないからよ。自分が何を望んでいるか、分かってる子だから」

家で熱心にデザインに取り組むセギョン。

日記を取り出してページを繰ると、そこにはこんな文字が。

『チャプター3 偽物だから卑しいのではなく、その心が卑しいのである』

ユンジュに会うため、レストランにやってきたセギョン。

上から下まで眺めるユンジュ。

「それ、買ったわけじゃないよね?」と驚くユンジュに、ブランド服のレンタルショップはたくさんあるとセギョン。

セギョンのアイテムをあげつらいながら、「あんたの中のチョンダムドンスタイルって、これなの? ブランドで固めること?」と鼻で笑うユンジュ。

セギョンは真顔で違うと首を振ります。

「男たちのコンサバ嗜好を刺激するために、70年代スタイルでまとめたのよ。
チョンダムドンでよく売れるシャネルのアイテムは、1954年のもの」

「清純モードで攻めるってワケね」とユンジュ。
「間違ってはいないわ。でも、周りを見てちょうだい。そういうクラシック・バッグを持ってる人、一人でもいる?」

辺りを見回すセギョン。見事にそんな人はいません。

「良家の子女が母から代々受け継いだってコンセプトでしょ? 笑っちゃう。どうして代々バッグを受け継がなきゃなんないの? 新しいのを買うのに大忙しなのに」

ショックを受けユンジュを見つめるセギョン。

「時代を問わず、どんな場所にもあうバッグ? そういうものは、一生に一度だけブランド品を買える人たちだけに必要なの。
そんなもの持ち歩かないでね。本当に貧乏そうに見えるから」

飲み物を口に運ぶユンジュにセギョンが質問します。

「じゃあどうすればいいの? 誰が見てもどこのものか分かる高価な物を持つ以外の方法、あるの?」

「誰もが分かるバッグじゃなく、誰もが”あら! それってどこのですか?”って聞きたくなるバッグを持ちなさい。ブランドじゃなくてもいいのよ。高くなくてもね」

新説登場に衝撃のセギョン。

「洋服にマッチした珍しいもの。でも、素材は間違いなくいいもので」

「靴もよ。ブランドかどうかは重要じゃない。いい素材のもので、一番大事なのは、新しく見えること。忙しいからって走り回らないで。車がないなら、歩かずにタクシーを使って」

ノートにメモを取るセギョン。
本格的に講義を受けます。

「チョンダムドンスタイルの肝は、値段が高いかどうかじゃなく、常に新品かどうかにあるのよ。どのみち走ったり、労働することはない人たちだから。自分が身にまとうものから、生活水準が見て取れるの」

「そうは言っても、要はお金でしょ?」と聞き返すセギョンに、重要なのはマインドだとユンジュ。

「何を着て、何を持つかではなく、何故それを着て、それを持っているのか、よ。上流階級の人たちのマインドを知らなくちゃ。それぞまさしく、あの人たちが生まれ付き兼ね備えているとやらの、”見る目”だから」

熱心に話を聞くセギョン。

「だから絶対に真似しようと思っちゃダメよ。あの人たちのマインドを理解できなくなるから」

セギョンはため息をつきます。
「素材はいいもので、デザインは興味を呼び起こすもの・・・・・・」

何が必要か結論は出たかと尋ねるユンジュに、「うん。アルバイト」と答えるセギョン。
ユンジュは驚きます。

このレストランでバイトをするというセギョンをユンジュは心配しますが、「時計ウサギが女たちを観察している間に、自分は時計ウサギを観察する」とセギョンは答えます。
あきれるユンジュ。
「お金がないのよ、必要なアイテムをそろえるための。だから、別の方法をとる」

セギョンの答えに、「なんでもいいけど、肝に銘じて。ここではあんたのやり方は、通じないってこと」と言って立ち去るユンジュです。

そして。

車が横付けされ、汚れた靴を履いたタミー・ホンーが降りてきます。
そこはギャラリーでした。
待っていたのはユンジュの義母。
義母は娘イナとジャン・ティエル・シャとの仲立ちを頼みます。

ちょうど彼に会う手はずになっていたと答えるタミー・ホン。
他から既に依頼が入っているのかと尋ねられ、そういうことではないと答えるタミー・ホン。

車で移動中のスンジョはトンウクに言われたことを思い出しています。
セギョンを好きなのかと尋ねたトンウク。

そんなわけないだろうとスンジョはぶつぶつ怒り出します。

アルテミスに到着し、スケジュールを確認するスンジョ。
ムン秘書はインチャンの続報も伝えます。
あの500万ウォンで残りの借金を返したようだとムン秘書。
せっかくの会長の好意をこんなふうに返して後を濁すとは、ハン・セギョンさんもさぞかし傷ついているだろうと話すムン秘書の言葉を遮るスンジョ。

「これ以上社内でソ・インチャンさんのうわさが広まらないように、取り締まりなさい」と伝えるスンジョです。

部屋に入り、キム秘書のふりをしてセギョンにメールするスンジョ。

「ハン・セギョンさん、キムです。ソ・インチャンさんの件で・・・・・・」

「会長がご心配を」
「お元気ですか?」

文面がしっくりこないのか、スンジョはメールを打っては消します。

会議の時間だと呼びにこられ、結局「元気ですか~^^」と顔文字つきで送るスンジョ。

一方GN本社では。

タミー・ホンについてアジョンに調べてもらうセギョン。成功報酬はブランドバックだとアジュンを釣ります。
ネットを徘徊する、タミー・ホンに関するさまざまなニュース。

そこへスンジョのメールが届き、セギョンは素っ気無く返します。

会議中なのに返信が気になるスンジョ。
そわそわと携帯を気にしています。

やっときたのは「元気です」の素っ気無いメール。
顔文字がないことに、スンジョは落ち着かなくなります。

セギョンに「どんな風に元気なんですか?」とまたメールするスンジョ。

大きなお世話と返そうとしたところへ、キム代理にオーダーを渡され、そのまま仕事に出るセギョン。キム代理はちゃっかり私物も頼んでいます。

会議にまったく集中できないスンジョは、またメールしようとしますが、いい文面が思い浮かばず、うっかり苛立ちの声をあげてしまいます。
一気に集まる視線。

何か気に入らないのかと尋ねるプレゼンテーターに、もっともらしく「そんなコラボ案はうちにメリットがない」と答え、会議を続行させます。

「返事がありませんね。忙しいんですか?」と爪を噛みながら送るスンジョ。

その間も忙しくオーダーを片付けるセギョン。

スンジョはどんどん返信を催促するメールを送りつけてしまいます。

そのうち勝手に無視されているのではとイライラしてきてしまうスンジョ。
嫌なら嫌といいなさいよ、などとおかしなことまで書いてしまいます。

ヤバイ症状ですね。(笑)

とうとう会議を切り上げてしまうスンジョ。
たまらずセギョンのところに駆けつけます。
メールの途中だったのに、なぜ対話を勝手にやめたのかとスンジョ。

返信の催促のためにここまできたのかと尋ね、セギョンはドン引きします。
ユンジュのお使いのためにセギョンが返信できなかったことを知り、ユンジュを逆恨みするスンジョ。
職員に私用を頼むとはけしからんと怒り出しますが、アルテミスにも私のような非正規雇用の職員はたくさんいる筈だと怪訝な顔のセギョン。
スンジョを置いて会社に戻ります。

会社に戻り、コラボ相手のGNファッション側のデザイナーを確認するスンジョ、ハン・セギョンのプロフィールがないと言い出します。
彼女は非正規職なのでというムン秘書に、非正規職のデザイナーには仕事もさせず、奥様の雑用係をさせるというのかと怒り出します。とにかくセギョンのプロフィールも送らせろとスンジョ。

アルテミスの要望を聞き、いぶかしむシン・イナ。

ちょうど荷物を持って帰ってきたセギョンに、アルテミスに知り合いがいるかと尋ねますが、セギョンはいないと答えます。

セギョンの新しい靴を見て「おや?」と表情を変えるイナ。

セギョンのプロフィールを取り寄せ、吟味するスンジョ。
大学を優秀な成績で卒業し、国内の数々のコンクールにも入賞していることを知り、セギョンを見直します。

やってきたムン秘書に、留学していないことを除けばタミー・ホンーと一緒ではないかとスンジョ。
なのに軽んじて、非正規雇用者としてこき使うとは何事かと文句を言います。
うちも同じだと答えるムン秘書に、何度も同じことを言うなと怒り出すスンジョ。
何度も言っていないのにと、はてななムン秘書。(笑)
うちは本社が外資なので仕方がないが、国内の企業は留学を基準にすべきではないと、スンジョは勝手な持論をまくし立てます。

だったら会長がセギョンを雇うなり、よそに紹介してはどうかというムン秘書に、デザイナー採用部門は本社にあるとスンジョ。ムン秘書を追い出します。

ムン秘書が去るのを確認し、嬉しそうに携帯を取り出すスンジョ。

・・・・・・この顔も。(笑)

「そいつは思いつかなかったな」と一人ごちながら、スンジョは誰かに「デザイナーを使ってみないか?」と電話をかけます。

そしてセギョン。
チョンダムドンのフレンチレストラン「エトワール」でサービングのバイトを始めました。

タミー・ホンに本日のおすすめメニューを説明するセギョン。
フォアグラや牛肉を使った料理を説明したあと、肉類を豆やきのこに変えることも出来ると言い添えます。

「新人みたいだけど、誰から聞いたんです?
僕がベジタリアンだと、知ってるんでしょ?」

そう尋ねるタミー・ホンに、彼の身に着けているアイテムのブランドを挙げるセギョン。

「全て天然皮革を使わないデザイナーですよね? だから、そうなのかと」

感心したタミー・ホンは、セギョンのお勧めメニューを注文します。

セギョンの靴を見るタミー・ホンー。セギョンが身に着けているストラップが目に入ります。

食事中に電話が鳴り、呼び出されるタミー・ホン。

コーヒーの用意をしようとしたセギョンに、「今度にします」と去っていきます。

セギョンを振り返り、「そういうセンス、好きですよ。ハン・セギョンさん」と名札を見ながら声をかけるタミー・ホンに、セギョンは礼をいいます。

何事が起きたのかとセギョンに視線を集中させる女たち。

まぁ、レストランで食事中に電話なんて、マナー的にありえないという指摘は、この際なしですよね?(笑)

その頃アルテミスでは。

スンジョが電話で文句を言っています。
うちはグローバル企業だから仕方がないと怒鳴るスンジョ。
留学経験のないセギョンに相手が興味を示さないのでしょう。

そこへタミー・ホンとのミーティングの時間だと呼びに来たムン秘書。
その手があったとスンジョは嬉しそうに出て行きます。

レストランに現れたのはユンジュでした。

タミー・ホンなどうなったのかと尋ねます。

「うかつな真似をして嫌われたら終わりなのよ」と忠告するユンジュに、既に始まっているとセギョンは答えます。

「だから、なにをどうしたの?」と尋ねるユンジュ。

アルテミスのオフィスでは、スンジョとタミー・ホンが談笑していました。

噂とは随分違いますね、とタミー・ホン。
メディアに殆ど露出していないため、人々が色んな噂をしているとの言葉に、いい噂はないだろうと笑顔で応じるスンジョ。

タミー・ホンは自分の店で開かれるパーティの招待状をスンジョに渡しながら、これを機にいい噂を流していってくれと言います。
タミー・ホンにデザイナーを何人雇っているかと尋ねるスンジョ。
そちらは国内派のデザイナーなので、グローバル企業のうちとは異なり国内組みのデザイナーを好むこともあるのではと尋ねられ、愛想笑いで返すタミー・ホンに、スンジョは優秀なデザイナーがいるのだが、一度会ってみてくれないかと頼みます。

そしてレストランでは。
セギョンはネットを通じてタミー・ホンの嗜好を調べ上げたとユンジュに伝えます。
好きなブランド、好きな店、最近の興味関心。
彼がイギリスの現代アートに心酔していることなども突き止めたセギョン。
他に3つもアルバイトをかけもちし、彼の行動パターンを行く先々で観察するつもりだと言います。

タミー・ホンの好きな飲食店をリサーチして歩いた結果、彼がベジタリアンであることも突き止めたとセギョン。

「タミー・ホン、ベジタリアンなの?」と驚くユンジュ。

「それを踏まえてオーダーの時に情報を付け加えたら、彼が名前を聞いてきたわ」

セギョンの情報調査力に舌を巻くユンジュ。

「どうして私があんたをキライだったか、知ってる? いつでも一生懸命だからよ。ダサイったらないわ。今もそう。でも。もしかしたらここではあんたのやり方が通じるのかも」

その言葉に嬉しそうなセギョン。

「でもね、急いじゃだめよ。既に進みすぎなんだから」

忠告に笑顔で頷くセギョンです。

スンジョはタミー・ホンにセギョンの説明をします。
最近珍しい誠実なタイプで、国内の5本指に入るブランドで働いているのだが、転職するのも悪くないと思ってとスンジョ。
一度会ってみてくれるかと尋ねます。
勿論とタミー・ホン。名前を聞きます。
名前はハン・セギョン。ただ、自分が紹介したことは内緒にして欲しいとスンジョ。

連絡先をくれれば会ってみるとタミー・ホン。
よろしく頼むとのスンジョの言葉に頷き席を立ったタミー・ホン、スンジョと握手した時にブレスレットが目に入ります。

さっき見たデザインだと気づいたタミー・ホン、ハン・セギョンがよぎります。

独特なデザインだが、どこのものかと尋ねられ、ハンドメイドのものをプレゼントされたと笑顔で答えるスンジョ。

タミー・ホンは駐車場でスンジョの父親に電話を入れます。
女がいるようだが、かなり釣り合わないので、もう少し調べてみると伝えます。

チャ会長は電話を切り、大規模スーパーの出店を予定している場所に降り立ちます。
そこはセギョンの住む街でした。
JKスーパーから200メートルしか離れていない場所にスーパーを建設予定のチャ会長。
幹部からJKが出来て以来近隣商店がつぶれ、役所に苦情が殺到しているとの説明を聞いている間に、ひと騒動起きます。
一袋2000ウォンで売られた大型店のパンを買い込んだセギョンの父が、パンを道路にぶちまけ始めたのです。

これだけのものをこんな値段で売られたら、生きていけるわけがないだろうとセギョンの父。
人々は、それが町のパン屋だったハン・ベーカリーの主人だと気づきます。

自分が頭を下げた瞬間を動画に収めるよう指示し、歩み出て頭を下げるチャ会長。

ロイヤルグループの会長と名乗り、事情を伺うため会いたいと言います。

自分の姿が望ましい姿で早速動画で出回っていることを確認し、喜ぶチャ会長。
役員も、大型スーパーに定休日を設けるよう圧力が加えられている時期でもあり、自営業者が危ないということでネットで注目を浴びているとホクホク顔です。

「答えは見えた!」とチャ会長。

会社に呼びつけたセギョンの父に会いに行きます。

30年も地元でパン屋を続けてきたなら、その美味しいパン屋のおかげで周りのたくさんのパン屋が潰れただろうとチャ会長。
地元商店とJKや我々と何が違うのだとうそぶきます。
経済競争なんだから、反則はいけないんじゃないかとチャ会長。

ボクシングでライト級とヘビー級が戦うのは公正な競争かとセギョンの父。大人がボコボコに子どもを殴り、子どもが痛いからやめてくれというのが、反則なのかと。

この世は弱肉強食だと悪びれないチャ会長。
セギョンの父もそうだと応じます。
弱肉強食で一人勝ちの世界。
能力のない者は死ねということだろう。
だから死にに行った。
だけど、なぜ能力がない人間が生きていては駄目なのかとセギョンの父。

「ご飯を食べるためにやっていることでしょう? だったらなぜみんなが食べられるよう、分け合おうと思わないのですか? 一生懸命パンを売っても儲けは100ウォン、200ウォン程度です。会長のような方たちは、こんな小銭商売、する必要もないじゃないですか!」 

怒りがこみ上げ、立ち上がるセギョンの父。

なぜ今日呼ばれたのか分かってないとチャ会長。
手を結ぶつもりで呼んだと言います。

自分たちのスーパー出店のために利用するつもりだろうと噛み付くセギョン。

そのとおりと答えるチャ会長。

こうしてメディアを集め、「白い風船プロジェクト」を大々的に宣伝するチャ会長。

大企業の進出によって被害をこうむった零細業者に対する救済策が講じられたと報道するメディア。技術と経験を持つ高齢の零細業者に職場を与える「白い風船プロジェクト」の第1号として、30年間町のパン屋を営んできたセギョンの父がテレビで紹介されています。

「1年の契約職だってことは、一言も触れないじゃない」と怒るセギョンの母。
大企業があくどく儲けていることへの批判の矛先を、美しい言葉で装飾したまやかしの事業でメディアを動員してごまかし、まんまとそれに利用される格好になったセギョンの父。やるせない表情でニュースを見つめています。

「それでもやるしかない」と肩を落とす両親。

そんな姿を見て胸を痛めるセギョン。

制作側、気合入ってますね。
韓国の大企業市場独占、大企業一人勝ちは本当に深刻な状態なのですが、このドラマは描くことが全て実際に問題になっていることばかりなので、放送が終わるたびにメディアも「『チョンダムドンのアリス』が今度は〇〇問題を取り上げて、人々の共感を呼んだ」と記事にしたりしてますね。
うーむ。制作側の本気を感じます。

かたやスンジョも同じニュースを見ていました。
美化される父親の姿を眺めるスンジョ。
その時父から電話が鳴ります。

「本当に人ってすぐ騙される。だから僕や会長みたいな人間が食べていけるんですよね?」と父親に嫌味を言うスンジョ。

誰も騙されてないとチャ会長は答えます。

「誰も騙されていない。みんな騙されてるフリしてるだけだ。重要なのは、騙されたと分かっても、どうにもできないようにすることだ。分かったか?」と会長。

呆れるスンジョに、お前はだから駄目なんだとチャ会長。

「学べ。下らない噂を流して歩かずに」

ブレスレットをしようとしてやめるスンジョ。
女ができたと噂になっていると知り、何を言っているのかと一蹴します。
女が出来ようが男が出来ようが、大きなお世話と電話を切るスンジョです。

一方タミー・ホンは。

セギョンを観察すべく、レストランにやってきます。
注文したコーヒーを運んでくるセギョンに、そんなことも知っているのかと笑うタミー・ホン。

セギョンはタミー・ホン好みのコーヒーをサーブしたのでした。
「先生のファンなので」と答えるセギョン。

タミー・ホンはセギョンの制服から覗くストラップのブランドを尋ねます。

手作りと聞いて、間違いないと確信するタミー・ホン。
デザイナーだろうと言われ、なぜ知っているのかと驚くセギョン。
タミー・ホンはあいまいに笑います。まさかもう素性を調べられたのかと緊張するセギョン。タミー・ホンもセギョンがジャン・ティエル・シャとどういう関係なのか気になります。

なぜ自分のファンなのか尋ねられたセギョン、留学をせず、そこまでの地位に上り詰めるのは並大抵ではないからと答えます。それだけ実力があるということだし、国内組みとしてそこまで広い人脈を築き上げたこと自体を尊敬していると。

嬉しそうに見えないタミー・ホンに、慌てて言葉を付け加えるセギョン。
不愉快だったら申し訳ないと謝り、周りに自分を助けてくれる人がいることがどれほど大事なことか、今になって分かるようになったからと答えます。

セギョンにもそういう人はいるのかと尋ねるタミー・ホン。
セギョンはいると答えます。(いるわ。あなたよ)と心の中でつぶやくセギョン。
タミー・ホンはジャン・ティエル・シャのことだと勘違いします。

「日曜日、時間があったら来ませんか?」とパーティーの招待状をセギョンに渡すタミー・ホン。

「色んなお客様がいらっしゃるので、セギョンさんにはとてもいい場だと思いますよ」

喜び満面のセギョンです。

スンジョに電話するタミー・ホン。

セギョンに会ったと報告し、パーティーに来てくれるよう伝えます。
時間があればいくと答え、嬉しそうに招待状を眺めるスンジョ。
タミー・ホンのところでセギョンが働けるかもしれないと喜んでいる様子です。

ユンジュにパーティーに招待されたことを伝え、どのようにすればいいのか教えを請うセギョン。
ユンジュはあまりに展開が早すぎると心配しますが、早く終わったほうがあんたも私の面倒を見ずにすむのだからとアドバイスを求めます。
「お願い。パーティなんて一度も行ったことがないの」とセギョン。

ドレスコードはカクテルシックと聞き、レースやプリントを避け、シンプルなラインの黒か白の服に、素肌っぽいメイクがいいとアドバイスするユンジュ。
ユンジュの教えに則り、アイテムをそろえるセギョン。

セギョンはユンジュの教えを忠実に守り、会場を訪れます。

回想するユンジュのアドバイス。

『会場の誰一人あんたを知らない。つまり、誰もあんたに関心がないってこと。
でも一つだけ注目を浴びる方法があるわ。「チャプター4 ビビらずに、ビビるなかれ!」』

会場に足を踏み入れるセギョン。
流れるユンジュのアドバイス。

『注目を受けるには、まず会場の入り口で10秒待つこと。まるで誰かを待っているかのように、自分をエスコートしに来る人を待つかのように』

アドバイスどおり、立っているセギョン。
タミー・ホンが気づき、セギョンを案内します。

セギョンにシャンパンを勧めるタミー・ホン。

シャンパンを手にしたセギョンの脳裏に浮かぶ、ユンジュの忠告。

「目が寄ってるわよ。女が最もよくやる失敗。グラスの中を見ながら、お酒がどれだけ減ったか確かめつつ飲むその仕草。そうじゃないの。こうよ」

グラスに目を落とさずにシャンパンを飲むユンジュ。

セギョンはそのとおり、目を上げたままシャンパンを飲みます。

優雅な飲みっぷりを見つめるタミー・ホン。
人を紹介しようかと声をかけます。

再び浮かぶアドバイス。

『ビビるんじゃないわよ。一番みっともないのは、パーティーに来たのに隅っこでずっとオドオドしていること。何しにきたの?って話よ』

セギョンはにこやかに応じ、タミー・ホンの後を付いていきます。

『事前にどんな人が来るのか、データベースをつくることね。名前、職業、趣味、学校、最近の活動や特技なんかを』

リサーチ済みのセギョンは誰が誰なのか瞬時に分かります。
ドラマの名プロデューサーや有名シェフ、漫画家や歌手。

タミー・ホンは『根の深い木』の脚本家を紹介します。
セギョンの頭に浮かぶ彼のデータ。
SF小説のコレクターで、自分の作品について知っているフリをすると喜ぶとインプットされています。

さすがSBS。(笑)

脚本家に彼が扱ったセジョン王についての意見を開陳し、感嘆されるセギョン。

また、シェフには食べ物がどのような過程を経て作られるのか、その価値をまず知るべきだと話し、まさにそれぞ我が意だと喜ばれます。
「食べ物を価値をもってどう評価するか追求する人」と教えるデータベース。

順調に会話を交わすセギョン。
流れてくるアドバイス。
『でも重要なのは、男たちじゃない。男たちにどれだけアピール力があるのかを、タミー・ホンに示すこと』

その教えを実践するに格好の相手となりそうな、セギョンを見つめる中年男がいました。

・・・・・・中年過ぎますが。(笑)

そして。

遅れてやってきたスンジョ。

タミー・ホンはスンジョを出迎え、セギョンが来ているので呼んでくると言います。
セギョンが招待されていることを聞かされていなかったスンジョは仰天。会場にセギョンを見つけ、さらに仰天。

仰天しすぎです。(笑)

タミー・ホンがセギョンをつれてくる間、他の人に混じって逃げるスンジョ。

運転手に電話をかけますが、なかなか繋がりません。

出て行くスンジョを見つけ、声をかけるセギョン。
ドレス姿のセギョンを見て、スンジョは一瞬ポーッとなります。
なぜきたのかと聞かれ、しどろもどろになりながら会長を連れてきたと嘘をつくスンジョ。

会長に礼を言いたいので合わせて欲しいとセギョンは頼みます。折り返しかかってきた運転手の電話を会長に見立て、芝居を打ちながらスンジョは逃げるように出て行きます。

二人の様子を見て、やはり知り合いなのだと確信するタミー・ホン。

そしてセギョンには、さっきの男が近づいていました。
セギョンにモヒートを勧めます。

名刺を渡す男。

データベースを思い出し、毎年キューバに通っていることを思い出したセギョンは「モヒートはキューバ式が美味しいですね」と話を振ります。

いろいろなものが出回っているが、やはりクラシックが最高だとご満悦のチャン社長。

ヘミングウェイもキューバのモヒートが大好きだったと話を膨らませるセギョン。
キューバのどこかのバーに行けば、今でもヘミングウェイが残した文があるそうだけどと付け加えます。

「”我がダイキリはフロリディータで、我がモヒートはボデギータで”」とチャン社長。

よくご存知ですねと持ち上げるセギョンに、毎年通っている店だと答えます。

セギョンを気に入った様子のチャン社長、これからたびたび会おう、いつかキューバにも一緒にと言い残して席を移ります。

その様子をタミー・ホンに見せつけ、満足げなセギョン。
よくやっていると心の中でつぶやきます。

化粧室から戻ったセギョンに近づくタミー・ホン。
チャン社長はいい人だろうと声をかけます。

趣味が似ていると答えるセギョン。
それはよかったとホテルのキーを渡します。

意味が分からないセギョン。

この界隈には実にいい人がたくさんいるとタミー・ホン。
チャン社長なら、かなりうまくやったと耳打ちします。
何を言われているかまったく分からないセギョン。

「セギョンさんが正しいんですよ。正直あなたもこの界隈で歓迎されるような出の人じゃないでしょう? いつ成功するか分からないデザイナーより、いい方に、確実な援助を受けたほうが、現実的ですよね」とタミー・ホン。

聞き返すセギョンに、分かっているくせにと笑うタミー・ホン。
「セギョンさんが言ったんじゃないですか、周りに援助してくださる方がいるって。僕の人脈から、そういう方をもっと紹介して欲しかったんですよね?」

タミー・ホンの言う意味が分かり、衝撃を受けるセギョン。

「つまりこれは・・・・・・」

「チャン社長と次に会う場所です」

タミー・ホンは、おめでとうと言葉を続けます。チャン社長はたいそうセギョンを気に入っていると。

「つまり、いい方というのは・・・・・・」
「スポンサーですよ。セギョンさんが望んでいたことじゃないんですか?」

キューバでも会いたいといったチャン社長の言葉を思い出すセギョン。

誤解だと否定するセギョンに、ジャン・ティエル・シャもパトロンではないのかと聞き返すタミー・ホン。ジャン・ティエル・シャがセギョンをデザイナーとして推薦してきたことを知り、セギョンは驚きます。
誤解なら、どんな関係なのかと聞かれ、どうせ説明しても分からないだろうと言い残し去ろうとするセギョンに、先に価格交渉すべきだったのに忘れてすまないと笑い出すタミー・ホン。

「まぁ、人には好みってもんがあるけど、チャン社長はお気に召したみたいだから・・・・・・。あなたは客観的にすごくゴージャスなわけじゃないけど、どうします?一日単位にします? それとも・・・・・・」

タミー・ホンが言い終わる前にコップの水を顔にぶちまけるセギョン。

恥をかかされたタミー・ホンは、怒ってテーブルの上にあった小皿の醤油をセギョンの顔にぶちまけます。

驚いて固まる人々の間を、今にも泣きそうな顔で去っていくセギョン。

スンジョはなぜすぐに来ないのかと運転手に文句を言っていました。
2時間は出てこないといわれたのでと運転手。
スンジョがプリプリしながら前方を見ると、セギョンの後姿が見えます。

車を降りて声をかけるスンジョ、セギョンの様子がおかしいことに気づきます。

臭いを嗅ぎ、「醤油をかぶったんですか? 顔に?」と笑うスンジョ。
セギョンは半泣きになりながら、アルテミスの会長が自分をデザイナーとして推薦したのかと尋ねます。
いけなかったのかと聞き返すスンジョに、本当に感謝しているが、二度と私のことは気にかけないでくれとセギョンは答えます。
一体どうしたのかわけの分からないスンジョ。

わけを尋ねても、セギョンは「会ったこともないのに、なぜ会長が良くして下さるか、私には分かりません」と言うばかり。

「運もなければ後ろ盾もいない私にとって、会長みたいな方は初めてです」

だからそれの一体何が問題なのかと尋ねるスンジョに、あのような方からの好意は、自分には不相応だと答えるセギョン。人から格好の誤解を買うと。

セギョンの様子からなにかあったに違いないと確信したスンジョがしつこく聞いたおかげで、ようやくセギョンはアルテミスの会長はパトロンなのだろうとタミー・ホン言われたことを伝えます。

驚きと怒りがこみ上げるスンジョ。

半泣きで顔を背けたセギョンの顔に残る、侮辱を受けた痕跡。

「これ、タミー・ホンの仕業ですか?」と怒りを露わにするスンジョ。

スンジョの問いに力なく頷くセギョン。

「私にぴったりの勲章です」

自虐的な言葉を口にするセギョンを胸を痛めながら見送るしかないスンジョ、拳を握り締めます。

・・・・・・カッコイイ。(涙)

ベンチに腰かけ、携帯電話を取り出すセギョン。
誰かに電話をかけたいのですが、アジョンにかけることが出来ません。

その時かかってきたユンジュの電話。うまくいっているかと聞かれます。

「あんた、すごいね」と涙を浮かべながら口を開くセギョン。

「どんな気持ちで、どれだけの努力をしてその世界までいったのか、やっと少しだけ分かった。今まで見下して、本当にごめん」

いつもと違うセギョンの様子になにかあったと悟るユンジュ、「なにか失敗でもしたの?」と声をかけます。

「パトロンを探してるんじゃないのかだって。でもまぁ、大して変わらないけどね」

「それで? 怒って出てきたの?」

そうだと答えるセギョン。

ユンジュは怒り出します。

「私の気持が分かるですって? 笑わせないで。あんたなんか、何もわかってないわ。本当に分かってたなら・・・・・・!」

「『黒いのなら、徹底的に黒くあれ。ただ一つの羽ももらさず・・・・・・』」
呪文のように繰り返すセギョン。

「覚えてたのね。私の日記の文言を」

取り返しのつかないことをしてしまったとセギョンは気づきます。

セギョンの去ったパーティー会場では。
服を着替えてきたタミー・ホン。
客人たちに先ほどの騒動を詫び、チャン社長の元に近づきます。

頭を下げるタミー・ホンに、また探してみてくれとにこやかに応じるチャン社長。

「次はもっと気を配って、社長好みの人を・・・・・・」

下げた頭の上から突如流れてくる茶色い液体。

タミー・ホンが顔を上げると、スンジョが醤油をかけています。

「会長!?」

驚くタミー・ホンを睨みつけるスンジョ。

そしてユンジュ。
「今日、あんたは最高の時計ウサギを失ったのよ。残された方法は、一つだけ。新しい時計ウサギを探すのよ」

そう言って電話を切るユンジュ。

呆然とその言葉を聞くセギョン。探せといわれても、何をどうすればいいのか見当も付きません。

「新しい時計ウサギ・・・・・・?」

そしてスンジョは。

「タミー・ホン。ベン・ハー、見ましたよね?」

意味が分からず聞き返すタミー・ホンに、スンジョが言い放ちます。

「『若きアリウスは、神経質』」

「?!」

固まるタミー・ホンに近づき、耳元でささやくスンジョ。

「覚えておくといい。新しいアルテミスの会長も、神経質だってこと!」

言い終えるが早いか、タミー・ホンを一発殴りつけるスンジョ。

ベンチで途方にくれるセギョン。

タミー・ホンを睨みつけるスンジョと、途方に暮れるセギョンで、ラスト。

あの~~~。

もう既に、すっごいカッコイイんですけど!!
もうコミカル路線、終わりなんですか?!
まだ変な振り付けでダンス踊ってた3話の残像が抜け切らないのに?!(笑)

いやー、いけない。
カッコよかった。(笑)

ってゆーか、タミー・ホンはなんなんですか!
ありえない!
公式サイト見たら、この後セギョンに惹かれていくらしいんですけど、冗談じゃないっすよ!(誰?笑)

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えー、どうしましょう、このドラマ。面白いんですけど。予想外です。(笑)
そして、あれですよね。
この回を見て、シャンパン飲む時遠くを見る女子、続出しそうですよね。

ちなみに「チャプター1」の「黒いのなら、徹底的に黒くあれ」は、オ・セヨン(오세영)という人の「自画像2」という詩の一説です。

このドラマでは「黒に徹しろ=やるなら徹底的にやれ」、みたいなニュアンスで伝わってきますが、本来の詩自体は「孤高の信念、孤高の美学を持て」がモチーフではないかと思います。