みなさま、こんにちは。

日中は半袖でも過ごせそうなほどいいお天気が続いていたソウルに、雨とともに寒波がきました。日中の気温も13度ほど。
江原道(カンウォンド)にある雪嶽山(설악산/ソラクサン)は、昨年より15日も早く本日初雪を観測しました。
急激な気温低下に、風邪を引く人が続出しそうな気配です。
さて、今日は週末に出かけたソウル市民憩いの場、南漢山城(남한산성/ナマンサンソン)の話題を。

ソウルは市街地から非常に近い距離に山があるため、休日ともなると地下鉄内に登山ウエアの着込んだ人々が少なからず乗っています。
ソウルの北側には北漢山(북한산/プッカンサン)、南側には南漢山(남한산/ナマンサン)があるのですが、それぞれ残る城跡が歴史のロマンを感じさせてくれるんですよね。

北漢山城は百済時代、北方を守るために建てられた山城で、建立年は西暦132年。場所的には京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)にあるのですが、近隣住民は勿論、山登りの好きなソウル市民がこぞって向かう場所と言えます。

そしてもうひとつ。
ソウルの南を守る山城、南漢山城(ナマンサンソン)。
こちらは朝鮮時代の山城なのですが、ソウル市ソンパ区と京畿道廣州(クァンジュ)の間にある南漢山城は、ソウル市民の絶好のドライブコース、ハイキングコースとなっています。

地図でみると、▼のあたり。

namhansanseong_map1

韓国語の地図で恐縮ですが、本当に江南地域からすぐの場所にあるんですよね。

都会の江南からほんのちょっと車を走らせただけで開ける別世界に、なんだか得した気分。
まさにお手軽に気分転換をするにはうってつけの場所です。

ぐるぐると車が山を登る間、上方に見えてくる長い城跡にテンションは上がるのですが、とにかくものすごい渋滞で車は一向に山頂に近づかず。(笑)
降りて写真を撮るわけにも行かず、ただただ向こうに見える城跡を目に焼き付けるのみなのですが、言葉だけだと寂しいので、どんな感じかはこちらのページをどうぞ。

先週末は好天に誘われた行楽客で予想通りあふれており、駐車場の空きを探すのも一苦労でした。
その上、一緒に行った全員がお腹を空かせていたので、“금강산도 식후경(クムガンサンド シックギョン)”とばかりに、まずは食堂に滑り込んだ私たち。
“금강산도 식후경(クムガンサンド シックギョン)”とは、要するに「花より団子」ですね。かの景勝地クムガンサンであろうとも、まずは腹ごしらえをしてから見物=「花より団子」、ということですね。

ちなみに私たちがお店で何を注文したかと言いますと。

南漢山城のような類の行楽地では、たくさんの店が軒を並べど、結局提供される料理はほぼ決まりきっていて、鴨料理か鶏料理ばかりなんですよね。水炊き系か、辛く炒めたタッカルビを選ぶのが一般的なチョイスです。そこにプラスしてパジョン(チヂミ)という頼み方がオーソドックスなのですが、我々も寸分違わぬオーソドックスコース。
鶏の水炊き鍋(닭백수/タッペクス)にパジョンとマッコリという定番メニューをいただきました。

ipad photo 009

肝心のメイン料理、タッペクスは写真を撮っておりません。
ええ、お腹が猛烈に空いていたんです。
ついでに言うと、この写真も私が撮ったものではありません。「誰の写真が一番料理が美味しそうか選手権」でみごと優勝した先輩のものです。(笑)

食べながらお喋りに花を咲かせている間に、あっという間に夕闇が迫り、慌てて散策したものの結局寒くていくらも歩けなかった私たち。
完全に山までいって鶏の水炊きを食べに行っただけでした。(笑)

それでも一応、記念に何枚かパシャリ。

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「・・・・・・パラソル撮りたかったの?」

と一斉に首を傾げられた一枚。

休憩がてらお茶を飲むお店の女将さんのナチュラルな姿を写したかったというのは、勿論大嘘です。(笑)

そして城跡の一部(かは不明。笑)。

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写真でみても、明らかに日が落ちていってますね。

絵面が暗いです。(笑)

アリバイづくりのように何枚か写真を撮っているうちにあっという間に夜の帳が下り、寒さに身を縮めながら早々に退散いたしました。
都会に降りてきたとき、やっぱり気温が全然違うと実感。
いくら都会からたかだか30分から小一時間のドライブとはいえ、やっぱり山は違いますね。


今日からぐっと冷え込んだソウル。
まだまだ紅葉にはいたっていない南漢山城でしたが、今日からの冷え込みできっと今週末はぐっと赤く色づくことでしょう。

出来れば赤く染まった山々を見たかったのですが、私の韓国滞在もそろそろ終わり。ソウルから行ける手軽な行楽地なので、次の新緑の季節や紅葉の季節にまた遊びに行けたらと思っています。