みなさま、こんにちは。

『姫の男/王女の男(공주의 남자)』、とうとう最終回を終えてしまいましたね。
みなさま、燃え尽きてるでしょうか?
私はまだ最終回を観ておりません。
最終回を観たあと、23話の感想を書ける自信がないので(笑)、先に23話の感想をキャプチャーとともに振り返っておきます。

22話のラスト、韓国では通称「傷跡キス」と呼ばれている(というか、メディアが勝手に呼んでいる?笑)例の名場面から23話は入ります。

涙を流しながらセリョンの背中の傷口に唇をそっと押し当てたススンニム。
セリョンと向き合い、おもむろに、あるものを取り出します。

「私の妻になってくれるか?」

一瞬ハッとした表情になるセリョン。スンユを見つめて問いを返します。
「私の夫になってくださいますか?」

スンユはその言葉に軽く微笑んで頷くと、セリョンに二連の指輪をはめて、言います。
「これで僕らはもう夫婦だ。遠く離れていても、互いに影となってついて行こう」

その言葉を聞いたセリョン、指輪を一つ外し、スンユの指にはめます。

「生涯、私たちの体は一つです」
その言葉に、セリョンを抱きしめ、涙を流すススンニム。

二人は、夫婦としての一夜を小さな小屋で過ごします。

翌朝。
馬の手入れをしているスンユの傍にセリョンが近づきます。
この上なく幸せそうな、二人の笑顔。もう、このまま逃げちゃうわけにはいかないの? ときっと多くの人が思ったことでしょう。
二人は、楽しげに馬を走らせます。

でも、このまま逃げるわけはないんですよね。
馬がついた先は、セリョンの実家でした。ここは瀕死の弟が住む場所。

スンユとセリョンは、言葉もなく見つめあい、ただただ互いの手を握り締めます。
その手を名残惜しそうに離し、セリョンはスンユの見守る中、私邸へと戻っていきます。

驚いて出てきた侍女のヨリに、弟に会いにきたことを告げ、私邸に入る前にスンユをもう一度振り返るセリョン。健気に笑顔を見せるも、目には涙をためています。

私邸では、セリョンの弟で王位継承者であるスンが虫の息で伏せていました。

「姉さま」。セリョンに気づき、王子が声をかけます。
セリョンは涙をこらえながら、「早く起き上がらなくちゃ駄目じゃない」と声を振り絞ります。

「どうしてここに? キム・スンユとは別れたのですか?」と案じる弟。セリョンは首を振り、「見えなくても、あの方はいつも傍にいるの」と応じます。

隠れ家に戻ったスンユを待っていたのは、兄貴分のチョ・ソクチュでした。スンユが一人で帰ってきたのを見て、離れたのだと悟るチョ・ソクチュ。二人とも、よく決断したぞと慰めますが、スンユは下を向きます。
「少しの・・・・・・ほんの少しの間だけだから」
自分に言い聞かせるように答えるスンユに、チョ・ソクチュも「そうさ。そうしなけりゃいかん。そのためにも早く旅立とう」と旅立ちをせかします。

一方、セリョンのいるスヤンの私邸には、セリョン帰宅を知ったシンミョンが血相を変えて飛んできます。

反逆者キム・スンユはどこかと尋ねるシンミョンに、「あの方は私の夫です。めったなことを口にしないで下さい」と答えるセリョン。シンミョンは「夫」という言葉に衝撃を受けます。

セリョンの指輪に気づくシンミョン。

嫉妬で逆上したシンミョン、セリョンの腕を振り回し、「こんな指輪がなんだ。あなたと百年夫婦の契りを結ぶべきは、この私だ!」と声を荒げます。
セリョンは冷たく「指輪を外しても、心を切り離すことはできません」と応じます。シンミョンはますます興奮し、「一体二人の間に何があったのか」と嫉妬を露わにしますが、「私たちの間に起こったことを、あなたが知る必要はありません」と突き放されます。

シンミョン、本当に諦め悪いですよね。モテない君ナンバーワンの振る舞いです。
二人の間に何があったのかなんて聞いて、どうするんでしょう。
「実は私たち夕べ、うふふ❤」と言われたら、嫉妬でおかしくなって気絶するんじゃないでしょうか。

「もうあなたの心を私のものにしようとするのはやめた。でも、体だけは、私のものだ」と、恐ろしいことを口走るシンミョン。
セリョンが怖気たっていると、「姉を苦しめるのはやめなさい」との声が。
振り返ると、瀕死のはずの弟が、侍従に支えられながら立っています。
その声に立ち去るシンミョン。

「病気の弟でも何かの役には立ちます。シン判官がまた無理強いをしたら、言ってください」。
弟の姉を思う心に打たれ、何度もセリョンは頷きます。

一方宮殿では、スヤン夫婦に荒波が立っていました。

セリョンにキム・スンユの居所を吐かせるといっていきり立つスヤンを止めるセリョンの母。そこをどけと怒鳴る夫に向かって、まだ分からないのかと訴えます。
「自分の舌を噛み切って死ぬことはあっても、キム・スンユの居場所だけは口を割りません。王子はセリョンを見て庭に出てきたのですよ。笑ったそうです。キム・スンユよりも、今は王子のほうが大切だと思わないのですか?」

涙を流してすがる妻の言葉にも、スヤンは「キム・スンユを亡き者にしてこそ、王子の将来は安泰」と言い捨て、妻を残して出て行きます。
夫婦の間に、入る深い亀裂。

隠れ家では咸吉道へ旅立つための荷造りが進んでいました。アガン親子は残ることになり、サムチョン(叔父さん)と離れたくないアガンは涙を流します。

旅立つ前にキョンヘ姫に会いにきたススンニム。キョンヘ姫はチョンジョンの墓で過ごしていました。官卑にされたとはいえ、元姫だけに外出は自由にさせてもらえているようでした。
一緒に咸吉道にお連れすると告げるスンユに、キョンヘ姫は首を振ります。
「せめて子どもを見せてあげないと、あの人が可哀相すぎるから」と。

「どうぞ、ことを成し遂げてください。それだけがこの子と私の望みです」

スヤンの私邸では、怒気のこもった目で娘を見るスヤンとセリョンが相対していました。

「弟と父を捨てるほどあの男が好きか?」とスヤン。「いつもの勢いはどうした? 殺そうとした父を目の前にして、申し訳なくなったか?」の言葉に、セリョンは涙を浮かべながら答えます。「一度も殺そうなど思ったことはありません。ただただ、かつての慈愛に満ちた父上の姿に戻って欲しいと願ったまでです」
その時、王子の傍に行った母の悲鳴が響き渡ります。

全員で王子の病床に駆けつけてみると、王子には死期がすぐそこまで迫っていました。
夢を見たという王子。スヤンが悪い夢かと訊ねると、首を振って答えます。従弟である上王と叔父である先代の王がにっこり笑って手を振りながら、こっちへおいでと言っていたと。その言葉に驚愕するスヤン夫婦。

「ほら、そこに立っています」と空を指差すセリョンの弟。

「しっかりしろ。なにもないぞ」とのスヤンの否定も空しく、王子は空を指差したまま絶命します。

亡くなった弟に焼香を上げに妹とともに訪れたセリョンに対し、スヤンは「男に血迷って弟を殺した」となじり、王家の歴史からセリョン姫の名をすべて消すよう命じます。そして、二度と自分の前に現れるなと告げます。

一方キョンヘ姫は、無事男の子を出産しました。
亡くなった夫・チョンジョンが子どもに残してくれた名前を、憂いの眼差しで見つめるキョンヘ姫。
「牢獄で子どもの名を考えなければならないなんて、どんなにお辛かっただろう。父上の望まれたとおり、強く美しく育っておくれ、ミスよ」

侍女のヨリは奴隷となったセリョンとともにシンミョンの家で過ごしていました。キョンヘ姫の出産を喜ぶセリョン。ヨリに宮殿に戻るよう言いますが、妃殿下からおそばにお仕えするよう言われているので帰らないと言います。
シンミョンは、セリョンを帰宅時にかならず奴隷として玄関に並ばせていました。一日中どこにも出かけなかったか確認するシンミョン。かつてのような愛はもうシンミョンから感じられません。

一方咸吉道でのスンユたちは、李施愛とともに彼の地を攻め上がり、節制使(地域の統括者のこと)を滅ぼすことに成功したところでした。
もはや咸吉道はスヤンの勢力が及ばない地になりました。

「すぐハムンに新任の節制使がくることでしょう。攻略計画を立てましょう」と李施愛。

酒場の女将や女性たちは、スンユたちの後方支援をしていました。ご飯をつくって待つ女たち。
スンユは一人部屋に入り、首にかけてある指輪を見つめます。思い出すのは、二人で過ごしたあの小屋でのこと、小屋で交わした言葉。
同じ頃、シンミョンの家にいるセリョンも同じ思いで指輪を見つめるのでした。

宮殿では、反乱軍が咸吉道を制圧したとの知らせにスヤンはいきり立っていました。李施愛とキム・スンユが反乱軍の首謀者と聞き、頭に血が上ったスヤンは、シンミョンを咸吉道の節制使に任命するので、キム・スンユを捕らえる最後のチャンスと思えと檄を飛ばします。

スヤンはハン・ミョンヘ一人残し人払いをします。そして、シンミョンに着いていくよう命じます。スヤンは何度もスンユ殺害に失敗するシンミョンを信じられなくなっていたのでした。「場合によってはシン判官を犠牲にしてもよい。キム・スンユの首を持ち帰れ」とスヤン。

シンミョンの家ではシン・スクチュがシンミョンの身を案じていました。
「今度失敗したら、お前がやられる。必ずキム・スンユを殺せ」と言い含めているのをセリョンが聞いてしまいます。

震えながら、シンミョンの部屋で寝床の用意をするセリョン。シンミョンは寝床の用意をセリョンの仕事としていたのでした。
シンミョンは、スンユを思うセリョンの強い思いに触れ、逆上します。
「お前も咸吉道に連れて行き、目の前でキム・スンユを殺してやる!」
「夫は簡単に捕まる人ではありません」
「どちらが正しいか、確かめようじゃないか!」

シンミョンの部屋からなかなか出てこないセリョンを心配してヨリが庭で待っています。

「あの方はご無事だわ。皆があの方を捕まえようと躍起になっている」。

心なしかセリョンの顔が嬉しそうです。その顔に胸が痛むヨリ。

スヤンは亡くなった長男の部屋で昼間から飲んだくれています。
もはや王の威厳ゼロ。
セリョンの母は、セリョンが咸吉道に連れて行かれて、危うい目にあったら、あなたを許さないとスヤンに告げます。
セリョンの母、渾身の宣戦布告です。

夜。
キョンヘ姫のもとをセリョンの母が訪ねます。

「こんなところで子どもを産ませて申し訳なかった」と詫びるセリョンの母をいぶかしむキョンヘ姫。用件を尋ねると、宮殿に戻ろうと言います。驚くキョンヘ姫をよそに、セリョンの母は夫に頼んで奴隷の身分から解放するからと続けます。宮殿が嫌なのはよくわかるが、子どものためにもここにいてはいけない、宮殿が嫌なら、せめて寺にでも移ろう、と。
何故今頃そんなことをと冷淡に対応するキョンヘ姫に、セリョンの母は正直な真情を吐露します。

「もうすぐセリョンが咸吉道に行く。人様の子どもをひどい目にあわせた手前、言えた義理ではないが、セリョンには無事でいて欲しい。そのために、あなたの積年の恨みを晴らしたいと思った。ひとえに、子を思う母としてここへやってきたのだよ」

数日後。キョンヘ姫はセリョンに会いにシンミョンの家を訪れます。
キョンヘ姫と赤ちゃんを見つけたシンミョン。子どもの名を訊きます。
「その汚らわしい口に子どもの名をのぼらせるわけにはいかぬ」とキョンヘ姫。

赤ちゃんにとセリョンが作っていた贈り物を受け取り、喜ぶキョンヘ姫。
幾日か前にセリョンの母が訪れたことを伝えます。奴隷の身分から解放してくれるという提案を、子どものために受け入れたとキョンヘ姫。もうすぐ寺に移ると聞き、セリョンは喜びます。

咸吉道に行ってキム・スンユに会うのかと聞かれ、即答できないセリョン。
もしやもう彼を忘れたのかと訊かれたセリョンは、忘れられるはずがないと答えます。暖かいぬくもりや声までもが歳月とともによりはっきりと感じられるのだと。キョンヘ姫も共感します。チョンジョンの墓にいくと、喜んでくれる気がするのだと。
奴隷の姿となっても愛する人を強く思い、慰めあう二人の姫。

一方の咸吉道にはシンミョンたちが着任し、李施愛の子分が偵察に訪れていました。シンミョン一行の後ろには、セリョンの姿。

李施愛の陣営では、赴任して来た者がシン・スクチュの息子、シンミョンであると告げられます。シンミョンを知っているのかと李施愛に訊ねられ、スヤン最大の腹心だと答えるスンユ。必ずシンミョンのほうが先に動きを見せると読んだスンユ、まずは機会を待つことにします。

咸吉道の人々のほとんどが反乱軍の味方と聞き、緊張を隠せないシンミョン。キム・ジョンソの土地を必ず殿下のものにしなければならないと部下に檄を飛ばします。
密偵を送り、敵の根拠地を探るよう部下に指示するシンミョン。李施愛とキム・スンユさえ死ねば、あとはすぐ制圧できるはずと話すのをセリョンは聞いてしまいます。
セリョンに対し、「お前の夫とやらに、もうすぐあの世で父親に会えるぞと伝えて来い」と言い放つシンミョン。セリョンは動揺します。

李施愛の陣営では兄貴分のチョ・ソクチュがスンユを慮っていました。シンミョンとやら、とうとうお前を追ってここまできたのだな、と。
ここまできたことを後悔していないかと訊ねるスンユに、兄貴分は故郷にこれたのだから後悔はないと答えます。驚くスンユに、兄貴分は初めて自分がスンユを助けるわけを語ります。
スンユの父キム・ジョンソがこの地を国境を守る要塞として築く際、人手が不足していたため、ずっと奴隷の身分だったチョ・ソクチュの両親を奴隷の身分から解放して平民にし、この地の移住民として扱ってくれたこと。生前、父親は王よりもキム・ジョンソを尊敬していたこと。だからその恩を、息子である自分が返す番がきただけだ、と。

そういうことだったのですね、この兄貴分。
確かにキム・ジョンソは、北方の国境に世宗王の命によって要塞を築く際に、極北の僻地に各地から移住民を招き、しっかりと定住させた実績が買われて要職についた人でした。

一方、シンミョンの放った偵察隊が森をうろついているのをいち早く察知したスンユたちは、偵察隊の返り討ちにし、馬に乗せて送り返します。

事情がようとして分からないセリョンは、シンミョンに言われた言葉を思い出し、震えています。
体調も壊し、食事を抜いても胃腸の調子がよくなりません。
ヨリは漢方薬を探してくると言います。

思った以上に敵が多いことに緊張するシンミョン。
敵が森に隠れる限り、打つ手がないと悩むシンミョンに、悪知恵の働くハン・ミョンヘが「だったら女を使ってキム・スンユをおびき出せ」といいます。
女を助けて欲しければ、丸腰で一人で来いと手紙をばら撒けばよいのだと。
その話を表でヨリが聞いてしまいます。

ヨリはセリョンに身を隠すように言いますが、やつらは自分が身を隠しても、まるでいるかのように嘘を書くに違いないとセリョンは答えます。直接行って伝えてくると言うと、セリョンは馬を奪って一目散に走り出します。

セリョンがスンユのもとへ向かったのはヨリのせいに違いないとすぐに察知したシンミョンは、ヨリのところへ行きセリョンの行き先を聞きますが、ヨリは知らないと言い張り、セリョンをあくまでも庇います。

一方セリョンは夜道で二人の男に会います。反乱軍の方かと訊ねるセリョンをいぶかしむ男たち。一人の男がセリョンのことをシンミョンのつれてきた奴隷であると覚えていました。男たちはセリョンをシンミョンの送った密偵だと思い込み、セリョンを捕らえます。

シンミョンの送り込んだ密偵と思われる奴卑の女が、やたらにキム・スンユに会わせろと言っているがどうしたらいいかと部下に訊ねられた李施愛は、前回どおり殺して送り返すよう伝えます。

表に出た李施愛、スンユたちに今しがた部下から報告を受けた話を伝えます。女だてらに馬に乗ってここまでくるなんて、奴卑にしてはすごいと。
スンユは勿論、兄貴分も弟分も、それがセリョンであることに即座に気づきます。全速力で駆け出すスンユ。

岩場に連れて行かれたセリョン。
「お願いです。一度でいいのでキム・スンユ様に会わせて下さい。言わなければならないことがあるのです。この指輪を見れば、私が誰だかお分かりになります」
男たちはセリョンの必死の言葉にも聞く耳を持ちません。

とうとうセリョンは目隠しをされてしまいます。
目隠しをされ、隣りの男の腕にすがりつくセリョン。
「嘘の手紙に騙されてはいけないと、どうかあの方に伝えてください」

セリョンは泣きながら、「後生ですからあの方に一度だけ会わせて下さい」と頼みますが、「たわごとやめなさい。きれいに死なせてあげるから」と男たちは処刑をやめる気配を見せません。

男が刀をセリョンに向かって振りかぶった瞬間、スンユが間一髪で現われて刀を払い落とし、セリョンの命を救います。

「どなたですか? 命をお救い下さって、ありがとうございます」と礼を述べるセリョンを絶句したまま見つめるスンユ。

「お願いがあります。私をキム・スンユ様に会わせて下さい。あの方の身に危険が迫っているのです」

妻とも名乗れず、必死に自分を守ろうとしているセリョンの姿に言葉を失うスンユ。
セリョンの頬に手を伸ばします。

驚きたじろぐセリョンは、その手がスンユのものであることに気づきます。

やっとマスクをとり、互いの姿を確認する二人。

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ここでエンディングです。

・・・・・・残すところあと最終回のみ・・・・・・。

というより、もう本放送は終わっているのですが。(笑)