みなさま、こんにちは。

関東地方、気づけばすっかり秋も深まってまいりました。
これからは一雨ごとに寒くなりますね。

『姫の男/王女の男』の放送を終えたパク・シフさまが釜山国際映画祭のレッドカーペットを歩く姿を映像で拝見し、ため息をついてしまいました。
私もあそこでキャーキャーやりたかったです。(笑)

それにしても私の感想、大変な長さになっていましたね。
キャプチャーを貼り始めると、際限ないということが分かりました。あの場面も、この場面も盛り込みたくなるのです。結果、とてつもない分量。
この情熱を別のことに振り分ける・・・・・・気はまだありません。(笑)

さて、とうとう書いてしまいます、『姫の男/王女の男(공주의 남자)』最終話。多分長いので、ご容赦を。

先に言っておきますと、私は本当に最終回でこれでもかというくらい号泣しました。

目隠しをスンユによって解かれたセリョン。やっぱりあのぬくもりはススンニムだったのねとばかりに目を潤ませます。
一方のススンニムも、いとしのセリョンを前に感激の面持ち。
そんなに見つめあうと、視聴者も妬けます。

セリョンが脱出したことをシンミョンにも知られてしまったと伝えると、ススンニムはセリョンを連れて急ぎ陣地に戻ります。

一方のシンミョン。逆上し、今から森を攻め入ると言い出します。こんな夜中に敵の陣地に向かうのは無謀すぎると反対する副官のソン・ジャボンを怒鳴りつけ、無理から討伐に出ます。

私、初期からずっと思っているのですが、この部下の人(チン・ソン/진성というお名前だそうです)がシンミョン役だったら良かったです。この人とススンニムとの間で取り合いされたら嬉しかったかも❤(ってどうでもいいことをごめんなさい。笑)

ススンニムはセリョンを李施愛たちのいる陣地に連れて行き、セリョンを妻と紹介しつつ、危機が迫っていると説明します。李施愛は他の地域にいる味方にも連絡しようとしますが、今いる戦力だけで迎え撃とうと答えるススンニム。
セリョンを女性たちのもとへ連れて行き、陣地の男を結集させてシンミョンの襲撃に備えます。

兵を率いて暗がりの森を進んできたシンミョン。敵の陣地を見つけます。
「女以外は皆殺しにせよ!」とのシンミョンの令を受け、突進する兵たち。ところが陣地はもぬけの殻。森ではスンユたちが攻撃の機会を狙っていたのでした。

罠に気づいた副官。その時スンユたちが森から突撃し、猛攻を仕掛けます。部下はシンミョンに撤退を迫りますが、シンミョンは引き下がるなと怒鳴ります。

目前で次々と部下が殺され、やむをえず撤退するシンミョン。逃すまいと、スンユは刀を投げます。
スンユに気づいた副官、シンミョンを庇って刃に体を貫かれてしまいます。呆然となるシンミョン。副官を失った官軍は雪崩を打って逃げていきます。

戦を終えたスンユたち。傷ついた兵が女性たちから手当てを受けています。セリョンも一員として働いています。返り血を浴びたスンユを迎えるセリョン。腕の傷を手当します。

「私から血の臭いがして嫌か?」と訊ねるスンユ。そう訊ねるスンユが一番つらいのだと分かるセリョンは、首を振り、立ち上がって抱きしめます。
セリョンに背中を撫でられながら、スンユは続けます。血だらけになって戻ると、ふと自分でも人間か獣か分からなくなる時があると。
涙を浮かべ、セリョンは否定します。私にとって、誰よりも恋しい「人」です、と。

悲しく疲れきった声で漏らす本音。
ススンニムは、戦いがつらかったのですよね。多分、ずっと。

一方のシンミョンは部下を失った悲しみに打ちひしがれています。
「いつも愚かな私に従い、守ってくれて、本当にありがとう」
埋葬される部下の遺体を前に、泣いて頭を下げるシンミョン。

都では、一向に捕まらないスンユに業を煮やしたスヤンがシンミョンの父を圧迫し始めていました。「よもや元友のキム・スンユに寝返ったのではなかろうな」。シンミョンの父シン・スクチュが言下に否定すると、「冗談だ。自分の父を私の傍において、そんなわけはあるまい」と不敵に言い放ちます。

ススンニムとセリョンはしばし川の岩場を訪れます。つらい時や誰かが猛烈に恋しくなるとここへ来たんだと話すススンニム。幸せだった頃の二人が訪れたいつぞやの岩場を髣髴させます。

スンユはセリョンにスンボプ寺で待っていてくれと頼みます。もうすぐ大きな戦があるからと。セリョンは首を振りますが、スンユは「私も別れるのは死ぬほどつらい。でもあなたを置いて戦には行けない」と説得します。スンユの切実な言葉に、セリョンは「生きて戻ってきてください」と頼みます。微笑んで頷くスンユ。でも、生きて帰ることが一番難しいと知っているスンユは、すぐうつむいてしまいます。

シンミョンのお目付け役に選ばれたハン・ミョンフェはスヤンからの書簡をシンミョンに見せながら、今度こそキム・スンユをしとめないと後がないぞとけしかけます。部下を失った悲しみがまだ癒えないシンミョン、分かっていると答えるもののどこか弱々しさが漂います。ハン・ミョンフェは次の戦では隊列の後方から支援すると伝えます。

別れの朝。

セリョンはススンニムを抱きしめると、無言で旅立っていきました。
セリョンの後姿を見送るススンニムの優しくも悲しい目。

陣地にシンミョンが率いる官軍が総兵力を挙げて森に出発したとの情報が入ります。いよいよ避けて通れない大一番がやってきます。

官軍と反スヤン軍のにらみ合い。兵力は五角。

「逆賊どもだ! 一人も生かしておくな!」と叫ぶシンミョン。

「スヤンの犬どもだ! 皆殺しにして都に攻め上がるぞ!」と号令をかけるスンユ。戦いの火蓋が切って落とされます。

並み居る敵を倒しながら、互いに辿り着き睨み合う二人。

「お前は今日、俺が殺す!」

「ジョンに恥ずかしいと思わんか!」

死闘を繰り広げる二人。
その様子を森の影から窺うハン・ミョンフェがいました。

二人がこう着状態になった時、ハン・ミョンフェが矢を放ちます。シン判官が犠牲になっても、キム・スンユさせ倒せばいいとスヤンに言われたとおりの行動です。
哀れシンミョン、味方の矢をもろに受けます。

驚いたスンユ、とっさにシンミョンを庇い、物陰に隠します。

「どういうことだ?! お前の味方ではないのか?!」

重傷を負ったシンミョン、スンユの行動が理解できず、なぜ助けるのかと振り払おうとします。そうする間もハン・ミョンフェが放つ矢が続々と官軍を襲います。

その矢はスンユにも刺さりました。
「ここから逃げよう!」とシンミョンの腕をつかむスンユ。シンミョンがその手を振りほどこうとするも、なおも大声で叫びます。「逃げようと言ってるだろうが!」
その瞬間、シンミョンの脳裏に昔の思い出が走馬灯のようによぎります。
スンユと自分、そしてジョン。
いつも群れていた三人のこと。馬鹿をして騒いだ夜のこと。大切な親友だったスンユのこと。

「お前らといると、いつも俺が馬鹿みたいだ」

笑みを浮かべて呟いたシンミョンは、言葉を続けます。
「ジョンのところに先に行くよ」
シンミョンは「行け!」と叫びながらスンユを思い切り突き飛ばすと、スンユを庇うように猛然と立ち上がり、自軍の矢を浴びて絶命します。

目を開けたまま息絶えた友の目蓋を閉じ、「なにもかも忘れて逝け」と呟くスンユ。怒りに猛然と立ち上がり、ハン・ミョンフェの軍を制圧します。

戦いに勝ったスンユ、都の軍が大挙して北上し、都の警備がおろそかになる隙を狙ってスヤンを討ちにいくと李施愛に提案し、了承を得ます。

大敗北の知らせにスヤンはますます苛立っていました。
息子を亡くしたシン・スクチュにお悔やみの言葉をかけるは愚か、シンミョンをこき下ろす始末。スヤンの最悪ぶり、ここに極まれり、です。

一方セリョンはキョンヘ姫の暮すスンボプ寺に着きます。キョンヘ姫からシンミョンの死を知らされ、「彼をたくさん傷つけてしまいました」と死を悼むセリョン。
香の匂いに吐き気を催したセリョンを見て、キョンヘ姫は妊娠に気づきます。

「あの方の子どもだなんて・・・・・・」
一人部屋で涙を浮かべながらお腹をさするセリョン。

「出たー!」と世界中の視聴者が叫んだ瞬間でしょう。
セリョン以外、皆知ってましたよね。あの小屋での一夜は懐妊の伏線だって。

でも妊娠って、もしやススンニムは死んで、子どもとセリョンだけ残るってこと?! そしてキョンヘ姫と二人で悲しく寺で子育てするってこと?!
NO~~~~!!!(涙)

と叫んだのは、私だけでしょうか?
なんだか悲劇的な予感がして、泣きそうになりました。

スヤンは毎夜、悪夢にうなされていました。
自分が殺した甥が、涙を流しながら立っているのです。その涙が手の甲に落ち、目が覚めるスヤン。見ると手には血の滲んだような痕が。
心配する妻は寺に息子の供養に行こうと誘います。

都に戻り、スヤンの首を討つチャンスを待っていたスンユたちのもとに、咸吉道から使いがきます。裏切り者の密告により奇襲受け、李施愛が捕らえられたとの知らせでした。
自分の分まで必ずことを成し遂げてくれとの李施愛の遺言を聞かされるスンユ。

一方、スンボプ寺に供養に行くためにスヤンが宮殿から出ることを聞きつけた弟分。兄貴分のチョ・ソクチュはこのチャンスを逃さずにスヤンを討とうとスンユに提案します。ところがスンユは、自分ひとりで行く、二人は女性たちのところへ戻ってくれと言います。

驚く二人に、「一緒に戦ってもらうよりも、もっと大事な頼みがある」と切り出すスンユ。
「妻をどうか守って欲しい。寺には妻がいるかもしれない。私であれ、スヤンであれ、どちらが死んでも彼女は不幸だ。残された彼女をどうか一人にしないで欲しい」

スンユはさらに言葉を続けます。
「ずっとつらかった。無念の死を遂げた者たちの霊魂が肩にのしかかり、息も出来なかった。もう肩の荷を下ろしたい。これは誰も代わることの出来ない、私自身の戦いだ」

「わかった。やりたいようにやれ。必ず、また会おう」

兄貴の言葉にスンユは目を潤ませます。

やめてやめて。ススンニムが死ぬのだけはやめて。お願い。神様。
と、このあたりから視聴者も涙目です。

スンボプ寺にやってきたスヤン一行。
キョンヘ姫は妊娠が見破られるかも知れないので隠れるようセリョンをせかしますが、その話を聞かれてしまいます。

セリョンの母は、なぜ悲劇的な運命が待ち構えるだけなのに、仇の子を身ごもったのかと嘆きます。
悲劇かどうかはこの子が決めるとセリョンは声をふり絞ります。

スンボプ寺に忍び込んだスンユ。次々に敵を倒し、とうとうスヤンの背後を取ります。

「大丈夫か? お前がわしを殺したら、セリョンが酷く悲しむだろうに」
得意の揺さぶり作戦に出るスヤン。

ススンニム、もう、早く、ぶった切っちゃって!!
そう祈るも空しく、スヤンの護衛が戻ってきてしまいます。(涙)

「わしとお前と、なにが違う? 多くの人間を殺してわしが王座に上がったとしても、お前とて復讐の美名のもと、あまたの人間を殺したではないか」

全然違うよ!!!!(怒!)
と世界中のコンナムファンが怒った瞬間です。

「黙れ。生き残った者の道理として俺はここまで来たんだ」とスンユ。その言葉にスヤンはせせら笑います。「だからと言って、お前がわしに勝てるか?」

「負けても構わない。俺が負けても、別の誰かがまたお前を倒しに来る。そいつが死んでも、また別の者が現れるだろう。死ぬまでお前はそうやって疲れ果てて生きるんだ。お前は血染めの王座を生涯後悔し、血の涙を流すがいい」

あの世に行ってお前がむごたらしく殺した者の前に跪き、許しを請え!
そう言ってスンユが刀を振り下ろそうとした瞬間、スヤンが言い放ちます。

「セリョンが身ごもったぞ」

瞬間固まるススンニム。

「キム・スンユ。お前の子だ」

憎い! 憎すぎる、スヤン!

気を取り直したスンユ、「でたらめを言うな!」と再び刀を振りかざすも、護衛に刀を叩き落され、捕らえられてしまいます。

・・・・・・もう見れない。

この辺りから泣き始める視聴者が続発したことでしょう。
もう、本当に、嫌すぎます。

めった打ちにされたススンニム、庭に投げ捨てられます。スヤンの護衛が浴びせた鞭を受け、視野も霞んで・・・・・・。

ほんとにもうやめて。(泣)

瀕死のススンニムに、命乞いをしろと迫るスヤン。キム・ジョンソの息子であるお前がわしを王と認めて許しを請うなら、セリョンとともに遠くに旅立たせてやると揺さぶります。
血の唾を吐いて答えるススンニム。

「首を斬れ!」
スヤンが号令をかけた瞬間、セリョンが飛び出します。

「いっそ私を先に殺してください!」
怒気を含んだ目で父を睨みつけます。瀕死のスンユは気を失います。

スヤンの妻もキョンヘ姫とともに駆けつけます。
「寺で人を殺すだなんて、なにを考えているのですか?!」

女たちの迫力に気圧されたスヤン、世が明けたら処刑すると告げ、スンユを牢に入れます。口から大量の血を吐きながら引きずられていくススンニム。

牢に入れられたススンニム、夢うつつで幻を見ています。顔には笑みが。

・・・・・・ちょっと、嘘でしょ。やめて。なにこの幻映像。(号泣)

部屋では女たちがセリョンとスンユをどうにか助けようと集まっています。
口先だけでいいから、彼に謝ってもらいなさいとセリョンの母。一度だけ王様と呼べばすむ。私のために、もう大義名分など忘れて生きてくださいとすがりなさい、と。
セリョンは出来ないと言いますが、キョンヘ姫もセリョンの母と同意見でした。

「もうあなたは一人の体じゃないのよ。子どものためを考えなきゃ。子どもに父親の顔を見せてあげないと」

涙ぐむキョンヘ姫の言葉。なす術のないセリョンは号泣し、膝に顔を埋めます。

母とともに牢を訪れたセリョン。そっとススンニムを抱きかかえます。

セリョンに気づいたススンニム、手をとり「泣かないで」と笑顔を見せます。

「泣きません。すべてを忘れて、遠くへ逃げましょう」

その言葉を聞き、スンユはつらそうに目を伏せます。
セリョンは言葉を続けます。
「・・・・・・などとは言いません」
嗚咽がこみ上げるススンニム。

「父と私の間であんなに苦しまれたのです。
最期は、お望みどおりにして差し上げます」

やめてー、セリョン! そんなこと言ったらススンニムが死んじゃう! 

息も絶え絶えのススンニムが、声を振り絞ります。
「あの世で父上とジョンに会ったら、私より私を大切にしてくれた女性がいたことを伝えるよ」

スンユはセリョンのお腹に手を当てます。その手をお腹に押し当てるセリョン。二人は心で会話します。

【どうして言わぬのだ?】
【知ってしまわれたのですか?】

セリョンの頬に手を伸ばしたススンニム。
「来世でも、どうか、私を見つけておくれ」。

ちょっと、その縁起でもないセリフはなに?! と視聴者が青ざめた瞬間、ススンニムの手がセリョンの頬から離れ・・・・・・。

「ススンニム。一緒に逝きます」と亡き骸に重なるセリョン。

・・・・・・誰か嘘って言って。

号泣。立ち直れません。(涙)

無情にも時は過ぎ・・・・・・。

墓で供養をする酒場の人々。
「一緒に眠れて嬉しいか?」と兄貴。
「一緒に死ねたんだから、本人たちは幸せでしょうよ」と女将
「兄さんのおかげでこの子と結ばれたよ。ありがとう」と弟分。
「お兄様。あの世でお姉さんと幸せにしてる?」、「二人がこの世にいないなんて、信じられない」と口々に悲しむ女たち。

嘘だと言って欲しいのは視聴者のほうです。

すっかり老けてしまったスヤン。全身が痒くなる病気にかかり、治療へ向かうことに。もうどうなろうと知ったことではありませんが。

ところがスヤン、治療に向かった先でスンユそっくりの男が女の子を連れているのに出くわします。

驚くスヤン。
スンユと思しき男を凝視しますが、男はスヤンに気づかず通り過ぎます。セリョンの母も驚愕の眼差しで、杖をついて歩く男を見送ります。

・・・・・・なにこれ? よもやのそっくりさんオチ?
と世界中のコンナムファンが狼狽、もしくは怒りを感じたことでしょう。(笑)

セリョン母の記憶がタイムスリップします。

あの日の牢屋。気絶したススンニム。
「二人で逃げよ。二度と父上の前に姿を現わしてはなりませんよ」
セリョンの母は二人を死んだことにし、遠くへ逃がしたのです。

「セリョンが後を追って死にました。これでご満足ですか? 
二人の遺体は私が葬りました。墓を暴くことだけは許しません!」
妻の名演技に騙されたスヤン、がっくり肩を落とします。そのショックでここまで老けてしまったのでしょう。

もーー! 人が悪いです! 泣いて損しました!(笑)

ススンニム、目が見えなくなっていました。
杖をついています。
やっぱり、そういう結末ですよね。
だって、そうでもならない限り、復讐がやめられないですものね。

小さく粗末な家にはヨリもいます。子どもが羨むほど仲睦まじいセリョンとススンニム。
・・・・・・本当に良かった。(涙)

仲睦まじい家族の姿を遠くから見守る影・・・・・・。

もーーーーーー。
このシーンで止まりかけてた涙が完全に引っ込み、爆笑してしまいました。
なんですか、このスヤン。受け狙いとしか思えないこのポージング。
年取って可哀相な感じになったからって、過去やったことは消えませんよ、いっときますけど。

スヤンはセリョンの母に「君の仕業か?」と訊ねます。恐る恐る頷く妻の手を、嬉しそうに握るスヤン。

何度でも言いますが、私は許しません。いまさら好々爺みたいになっても駄目です。人間、やったことはきっちり償いましょう。(ええ、きっぱり)

スンユとセリョンは野原にやってきます。

「私のためにやめざるを得なかった志を、後悔なさっていませんか」と訊ねるセリョンに「目を失ったが、心を取り戻した。復讐を失ったが、あなたを手に入れた」と答えるススンニム。

野原には一頭の馬が。

「怖くはないですか?」と訊ねるセリョンに「あなたがいるから、怖くない」と答えるススンニム。

ススンニーム!(号泣)

家では女の子がヨリの膝で漢文を諳んじています。
かつてセリョンとスンユが岩場でやり取りした漢文です。
 

「情とは何ぞやと、この世に問います」

スンユとセリョンの漢詩を詠む声に変ります。

「吾は答えます。
我々をして、何事にも戸惑うことなく、生と死を互いに許しあうこと。
これぞまさしく情であると」

(END)

はあ。
まんまとやられてしまいました。
このドラマがモチーフにしている『錦渓筆談(クムゲピルダム)』に、どうやら母がスヤンに隠れて娘を支援したこと、スヤンが療養で訪れた温泉地で娘によく似た女の子を見つけ、娘が生きていることを知ったことなどが綴られているようだと情報を得ていたのですが、牢で死んだように見せるなど、ちょっとひねりがありましたね。結果は野史のストーリーをそのままなぞったものだったのに、まんまと乗せられて大号泣。お恥ずかしい限りです。(笑)

でも、本当に良かったです、二人が死なずにすんで。
主人公が死んでしまう悲しい物語のほうが長く余韻が残るかもしれませんが、『モレシゲ(砂時計)』や『ごめん、愛してる』のようなラストは名作ですが悲しすぎます。生きていてくれて、本当に良かったです。

思えばなかなか意味深長なドラマでした。
外的条件からすれば憎みあうべき二人が、愛し合う道を選んだこと。
互いに「仇」とされる二人の間に、生命が生まれたこと。
憎しみより遥かに勝るもの。それはやはり、愛なのだということ。

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憎しみを憎しみで超えることは出来ない。けれども、憎しみを愛に変えて昇華することは出来る。奪うよりも、与えるほうが強いのだというメッセージがこのドラマにはありますね。

本当に良かったです。
また安心して、一から見直します。

最後に、叫ばせていただきます。

「ススンニーーーム!」

あー、本当に良かった。
みなさまも、よりよき韓流Lifeをお過ごしくださいませ❤