9 2026年5月
みなさま、こんにちは。
今日は、昨日行われた第62回百想芸術大賞で演出賞と最優秀演技賞(女性)を見事獲得されたパク・シヌ監督と主演のパク・ボヨンさんの受賞スピーチなどをご紹介しようと思います。



いやぁ~~~。
もうね。
どうですか。
って、誰に話しかけてるんだって感じですが。(笑)
昨日行われた百想芸術大賞の授賞式。
百想芸術大賞をご存じない方のために少し解説しますと、ドラマと映画、バラエティから演劇まで、韓国の大衆芸能を総網羅して毎年受賞者・受賞作を選ぶ一大芸能イベントで、韓国のゴールデングルーブ賞としばしば称されます。
世界が認めるK-ドラマなので、特にドラマ部門は競争が熾烈。
加えて俳優たちの演技力が皆さんずば抜けているので、演技賞にノミネートされただけでも受賞に匹敵するのではないかと個人的には思っているのですが、今年は来月末に発刊を予定している『未知のソウル』脚本集で翻訳を手掛けているだけに、いつもよりもさらに肩入れし、固唾を飲んで授賞式を見守りました。
いやぁ~、予想していた通り。ドラマ部門、熾烈でしたね!
『ウンジュンとサンヨン』VS『未知のソウル』の構図。
『未知のソウル』は作品賞、脚本賞、演出賞、最優秀演技賞(男女)の5部門にノミネートされていて、本当に全部取って頂きたかったのですが(どんだけ)、作品賞と脚本賞は『ウンジュンとサンヨン』、最優秀演技賞(男性)は『メイド・イン・コリア』のヒョンビンさんの手に渡りました。
あ~~~、惜しい!!!
勿論、異論があるとかそういうことではありません。決して、断じて。
でもほんっとうに『未知のソウル』は名言をいくつも残した温かいウェルメイドドラマなので、脚本賞も作品賞も取って頂きたかったです。
パク・ジニョンさんは、ガッセことGOT7というK-POPグループのメンバーなのですが、いまや完全に「アイドルが演技もやっている」ではなく、「俳優」そのものです。演技がめちゃくちゃ上手い!
ガッセはJYPから全員出ため解散したと思われがちですが、それぞれ別の事務所に所属してソロ活動をしながらもチームは維持している状況だそうです。
ちなみにヒョンビンさんが最優秀演技賞を受賞したドラマ『メイド・イン・コリア』と聞くと、大阪のコリアタウン近くで撮影があったそうで、作品名を聞くたびに目撃情報を送ってくれた友人のことを真っ先に思い出してしまいます。
……ってこれ以上ないほど、どうでもいいこと書いてすみません。(笑)
というわけで、パク・ジニョンさんは最優秀演技賞を惜しくも逃したのですが、見事パク・ボヨンさんが女優部門で受賞!
それに先立って、演出を担当したパク・シヌ監督も受賞!
本当におめでとうございます!
受賞も勿論嬉しかったのですが、『未知のソウル』チームにふさわしい受賞の辞を述べて下さっていて、「ああ、こういう監督なんだな」と感動してしまいました。
『未知のソウル』の脚本集には、単に12話の台本が載っているだけでなく、それぞれのシーンで監督や俳優さんたちと話し合ったことや脚本家のイ・ガンさんが感じたこと、実際には脚本に反映されなかった幻のシーンや、逆に現場で急遽追加されたシーンやセリフについての言及も「コメンタリー」という形でたっぷり掲載されているのですが、監督に対する言及が随所にみられるのです。
ドラマを一つ作り上げるということがどれほどのチームワークを必要とするのか、その一端を読者も少し垣間見れるのですが、昨日はその監督の「肉声」をじかに聞いて、「こういう方だから、こういうドラマが作れたんだな」と感じました。
さっそくご紹介します。
昨日の受賞スピーチ。
まずは演出賞を受賞されたパク・シヌ監督。
プレゼンター チ・チャンウク:
はい、発表いたします。「第62回百想芸術大賞」TV部門演出賞。『未知のソウル』パク・シヌさん!おめでとうございます!
ナレーション:
TV部門『未知のソウル』の演出を引き受けたパク・シヌさんは、登場人物たちが傷を癒やしていく過程を繊細に描き出し、視聴者に深い余韻を残しました。受賞おめでとうございます。
パク・シヌ監督:
多くの方々に借を作りながら、ここまで来られた気がします。
2005年に初めてこの仕事を始めてから、長い間、多くの作品を共にしてくれた数えきれないスタッフの方々から、本当に多くのことを学びました。多くの脚本家の方々から台本をいただいて演出をしながら、ずっとドラマの勉強をすることができましたし、ここにいらっしゃる数多くの俳優の方々を含め、今日来られなかった多くの俳優の方々まで、一緒に作業しながら学んだことの積み重ねで、どうにかここまで来られたのだと思います。
そして特に、今回の作品を撮れるよう助けてくれたスタジオドラゴン、TME、モンスターユニオンの制作陣の方々、本当にありがとうございます。とても素晴らしい脚本を一生懸命に書いてくれたイ・ガン先生、本当にありがとう。そして、心から愛するパク・ボヨン、パク・ジニョン、そして多くの先輩方、私が心から尊敬する俳優の方々……。性格の悪い演出家のせいでいつも苦労していた『未知のソウル』のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
役に立たなければ淘汰される世の中ですが、テレビドラマは、最も頼れる場所がなく、寂しくて、どこかへ行く時間もなければ、お金を払って何かを見ることもできない方々のために……その方々のために存在すべきであり、それがドラマの「役目」になると考えています。そのために、これからも努力し続けます。
最後に、夢見る仕事ができるよう、諦めずにいられるよう応援し続けてくれた両親、お母さん、お父さん。そして傍で耐えて、信じて、背中を押してくれた妻のチェ・ジョンユンさん。それから愛する、本当に愛する二人の娘、イソル、イダム、愛してるよ!
ありがとうございました。
시상자 지창욱:
네, 발표하겠습니다. 제62회 백상예술대상 방송부문 연출상, ‘미지의 서울’ 박신우 님! 축하드립니다!
나레이션:
TV부문 ‘미지의 서울’의 연출을 맡은 박신우 님은, 인물들이 상처를 치유해 가는 과정을 섬세하게 연출하며 시청자들에게 깊은 여운을 남겼습니다. 수상을 축하드리겠습니다.
박신우 감독:
많은 분들한테 빚을 지고 여기까지 온 거 같습니다.
저기 2005년에 처음 이 일 시작해서 오래도록 여러 작품 저랑 함께 해 준 수많은 스태프분들한테 정말 많이 배웠고, 많은 작가님들 글 받아서 연출하면서 계속 드라마 공부할 수 있었고, 여기 계신 수많은 배우분들 포함해서 안 오신 여러 배우분들까지 합쳐서 같이 작업하게 되면서 배운 것들로 어떻게 어떻게 빚져서 여기까지 온 거 같습니다.
그리고 특히 이번 작품 할 수 있게 도와준 우리 스튜디오 드래곤, TME, 몬스터유니온 제작자분들 너무 감사드리고, 너무 좋은 글 열심히 써 준 우리 이강 작가 너무 감사하고, 너무 사랑하는 우리 박보영, 박진영 그리고 여러 선배님들, 제가 너무 존경하는 배우분들… 성격 안 좋은 연출 때문에 항상 고생했던 우리 ‘미지의 서울’ 스태프분들 너무 감사드립니다.
쓸모가 없으면 도태되는 세상인데, TV 드라마는 가장 의지할 곳 없고 외롭고 어디 갈 시간도 없고 뭐 돈 내고 뭘 볼 수도 없는 분들을 위해, 그분들을 위해 존재해야 하고 그게 드라마의 쓸모가 된다고 생각합니다. 그걸 위해 계속 노력하겠습니다.
끝으로 꿈꾸는 일 할 수 있게 포기하지 않을 수 있게 계속 응원해 준 저희 부모님, 어머니 아버지. 그리고 옆에서 참아주며 믿어주며 밀어 준 우리 아내 최종윤 씨, 그리고 사랑하는, 너무 사랑하는 제 두 딸 이설이, 이담이 사랑해!
감사합니다.
続けて、パク・ボヨンさんの最優秀演技賞受賞スピーチ。
プレゼンター キム・テリ:
「第62回百想芸術大賞」TV部門女子最優秀演技賞、『未知のソウル』パク・ボヨンさん!おめでとうございます!
ナレーション:
パク・ボヨンさんは、tvN『 未知のソウル』において、単なる1人2役を超えた立体的な演技で、異なる二つの人生を精巧に描き出し、深い感動を届けました。パク・ボヨンさん、受賞を心よりお祝い申し上げます。
パク・ボヨン:
こんにちは。『 未知のソウル』でミジとミレを演じたパク・ボヨンです。
私たちのドラマの企画意図が思い出されます。「自分の人生より、他人の人生の方が良く見えたことはないか」という内容でした。誰かにとっては私の人生も良さそうに思える人生かもしれませんが、私自身もまた、他人の人生が自分の人生よりも優れていて、良さそうだと思ったことがありました。他人が持っている才能ばかりに目を向け、(その人の)努力を私はちゃんと見ていなかったようです。
競争するのがとても嫌で、一瞬一瞬、自分の価値と「役目」を証明し続けなければならないことが、あまりに重荷で苦しい時もたくさんあったのですが。そんな時、そばに目を向けると、あまりに素晴らしい俳優の方々がいらっしゃって……。置いていかれたくない、もっと上手くやり遂げたい、もしかしたら「負けたくない」という、とても尖った気持ちで努力した日々が、今の私を作ってくれたのだと思います。良き善意の競争相手であり、時にはペースメーカーにもなってくださる多くの俳優の方々に、深い尊敬と感謝の挨拶をまず伝えたいです。ありがとうございます。
『 未知のソウル』も、実は本当に大きな欲を出して選択したものの、撮影に入るまでは「一体どこにそんな自信と勇気があって、この作品を選んでしまったんだろう」、「私に本当に上手くやれるだろうか」と、毎日毎日、心配と後悔をしていた日々もありました。そのたびに台本を読むと、本当に、なかったはずの勇気が湧いてきました。あまりにも素晴らしい、逃すことができない脚本を書いてくださったイ・ガン先生。本当に素晴らしい脚本を書いて下さって、本当にありがとうございました。そして、ミジとミレとして生きられて、とても幸せでした。ありがとうございます。
そして……撮影の間、私がミジとミレのどこかで迷っているたびに、「君は今ミジだよ」、「君は今ミレだ」と手をぎゅっと握って正しい道へ導いてくださったパク・シヌ監督、本当にありがとうございます。私たちのドラマ、撮影中も1人2役ということで大変だったのですが、本当に苦労をされたスタッフの皆さんと俳優の皆さん、本当に会いたいですし、心から感謝しています。
それから、画面には一度も映りませんでしたが、ミジとミレのために懸命に代役を務めてくれたジインさんとユウンさんにも、この場を借りて心から感謝していると伝えたいです。お二人がいたからこそ、私はミジとミレをやり遂げることができたのだと思います。
いつも傍でサポートしてくれるBHの仲間たち、そして、私が賞をいただく時に一度も話したことがなくて、きっと寂しがっているであろう、愛する私の家族。お母さん、お父さん。私にまた次の人生があるなら、またお母さんとお父さんの娘として生まれたいです。本当にありがとうございます。
いつも応援してくださるファンの皆さん……私たちがしているこの仕事は、見てくださる方々がいなければ意味がないと思っています。いつも作品を見てくださる視聴者の皆さんと観客の皆さんにも、心から感謝のご挨拶をお伝えたいです。
最後に、世界中のたくさんの「鹿」たちと「ヤドカリ」たちへ……。
昨日は終わったし、明日は遠いし、今日はまだ分からないから。今日という一日を精一杯生きてみようと、是非お伝えしたいです。
ありがとうございました。そして、愛しています。ありがとうございます。
시장자 김태리:
제62회 백상예술대상 TV부문 여자 최우수 연기상, ‘미지의 서울’ 박보영 님! 축하드립니다!
나레이션:
박보영 님은 tvN ‘미지의 서울’에서 단순한 1인 2역을 넘어선 입체적인 연기로 서로 다른 삶을 정교하게 그려내며 깊은 감동을 선사했습니다. 박보영 님, 수상을 진심으로 축하드리겠습니다.
박보영:
네 안녕하세요. ‘미지의 서울’에서 미지와 미래를 연기한 박보영입니다.
어, 저희 드라마의 기획 의도가 생각이 나는데요. “나의 삶보다 타인의 삶이 더 좋아 보인 적이 없냐”는 내용이었습니다. 누군가에게는 저의 삶도 좋아 보이는 삶이겠지만, 저 역시도 다른 사람의 삶이 제 삶보다 더 낫고 좋아 보인다고 생각한 적이 있었는데요. 다른 사람이 가지고 있는 재능만 보고 그 노력은 제가 잘 보지 못했던 것 같습니다.
경쟁이 너무 싫고 매 순간 저의 가치와 쓰임을 증명해내는 게 너무 버겁고 힘들 때가 많았는데요. 그럴 때 옆에 보면 너무 잘하시는 배우분들이 계셔서 너무 뒤처지고 싶지 않고, 더 잘 해내고 싶은, 어쩌면 지고 싶지 않은 굉장히 모난 마음에 노력했던 날들이 지금의 저를 만들어 준 것 같습니다. 좋은 선의의 경쟁자가 되어 주시기도 하고 또 때로는 페이스메이커가 되어 주시는 것 같은 많은 배우분들에게 깊은 존경과 감사의 인사를 먼저 전하고 싶습니다. 감사합니다.
‘미지의 서울’도 사실 정말 큰 욕심으로 선택해 놓고 정말 촬영 전까지 ‘내가 무슨 자신감과 용기로 이 작품을 선택했나’, ‘내가 정말 잘할 수 있을까’ 매일매일 걱정과 후회했던 날들도 있었는데요. 그럴 때마다 대본을 읽으면 정말 없던 용기가 생겼습니다. 너무나 훌륭한, 제가 놓칠 수 없는 글을 써 주신 이강 작가님, 너무 훌륭한 글 써 주셔서 너무 감사드리고, 그리고 미지와 미래로 살면서 너무 행복했어요. 감사합니다.
그리고 어, 제가 촬영하는 동안 미지와 미래 그 어딘가에서 헤매고 있을 때마다 “너는 지금 미지야”, “너는 지금 미래야”라고 손 꼭 잡고 바른 길로 인도해 주신 박신우 감독님 너무 감사드립니다. 어, 저희 드라마가 촬영할 때도 1인 2역이라 쉽지 않았는데 너무나 고생하신 스태프분들과 배우분들 너무너무 보고 싶고 너무너무 감사드리고요.
그리고 화면에 한 번도 나오지 못했지만 미지와 미래를 위해서 열심히 대역에 힘써 준 지인 배우와 유은 배우에게도 이 자리를 빌려서 너무너무 감사드린다고 전해드리고 싶습니다. 두 분 덕분에 제가 미지와 미래를 잘 해낼 수 있었다고 생각합니다.
어, 항상 옆에서 서포트해 주는 BH 식구들과, 제가 상 받으면서 한 번도 얘기한 적이 없어서 너무 서운해하고 있을 너무나 사랑하는 저희 가족들. 엄마, 아빠, 저에게 다음 생이 또 있다면 또 엄마 아빠 딸로 태어나고 싶어요. 너무너무 감사드립니다.
항상 응원해 주시는 팬분들과, 저희가 하는 이 일이 봐 주시는 분들이 없으면 의미가 없다고 생각하는데요. 늘 작품 봐 주시는 시청자분들과 관객분들에게도 진심으로 감사 인사를 전하고 싶습니다.
마지막으로 세상의 많은 ‘사슴’들과 ‘소라게’들에게… 어제는 끝났고 내일은 멀었고 오늘은 아직 모르니까, 오늘의 하루를 잘 살아보자고 꼭 인사드리고 싶습니다.
감사합니다. 그리고 사랑합니다. 고맙습니다.
本当に率直な、真心のこもったスピーチ。
受賞スピーチで終始声を震わせているパク・ボヨンさんが、まさにミジとミレで。
なんとも言えない切なさも、また込み上げてきます。
特に、劇中の名台詞にかけた、最後の言葉。
『最後に、世界中のたくさんの「鹿」たちと「ヤドカリ」たちへ……。
昨日は終わったし、明日は遠いし、今日はまだ分からないから。今日という一日を精一杯生きてみようと、是非お伝えしたいです』
SNSではこの部分で泣いたというドラマファンの声をたくさん見かけました。
ドラマを未見の方もいらっしゃると思うので、あまりネタバレにならないようにしたいのですが、一つだけネタバレしますと、30歳になるミジは、かつて大きな挫折を味わって、引きこもってしまったことのある女の子なんです。
そういうテーマが含まれていると聞いて、このドラマを避ける方も当然いらっしゃると思うんです。
現実の中で色んな辛いことを抱えていたりすると、ちょっとでも重たそうな匂いがするものは、避けたい時がままありますよね、人情として。
でももし見て頂けたなら、きっと心の澱を洗い流されるような癒しを得られるのではないかと思います。
私もこんなセリフにもっと早く出会いたかったです。
まあとにかく、おばあちゃんが「名言製造機」なんです。(笑)
それと監督。
テレビドラマの果たすべき役割とは何なのかについて語っておられたのが、私も同じようなことを近年強く感じていたのもあり、共感を覚えました。
韓国ドラマ、かつては地上波のKBS、MBC、SBSがあり、そこにケーブルテレビのtvNが加わって。
いずれも日本でリアルタイムに見ることは当然出来ないので、遅れて地上波放送されたり、BSで放送されたりという形がかつてはありました。勿論別途有料チャンネルを契約すればみられるものは、以前からたくさんありましたし。
それがコロナの頃にNetflixが急浮上し、Netflixに続けと様々な有料動画配信サービスが増え。
今では把握しきれないほど多くのチャンネルが、それぞれしのぎを削って目玉商品となるドラマを誘致していますよね。
ヒット作に恵まれると無名に近かった俳優さんたちも桁違いにギャランティが上がってしまい、地上波単独では製作費が賄えない、ということもずっと起きています。
お金を払える人だけが、こうした素晴らしいコンテンツを享受できるように、いつしかなってしまいました。
でもこれって、一体誰にとって幸せなんだろう。
俳優たちは、やたらに高くなってしまったギャランティのせいで、逆に敬遠され。
視聴者は自分が見つけた超絶面白いドラマを一緒に語り合える人が見つからなかったり、巷でみんなが話題にしているドラマも、自分だけ見られなかったり。なんだかどんどんドラマの感動が薄まっていっている気が、ずっとしています。
どんなにいいものでも、多くの人に見てもらえないのなら、ないに等しいですよね。勿論、「世界」に開かれているので、見ている人は増えてはいるのですが。
私が初めて痛烈にそれを感じたのが、『ソンジェ背負って走れ』でした。
私は2回を見終えた時点で完全に魂を奪われたのですが(笑)、この興奮と感想を言い合える人が本当に一人もいませんでした。Netflixですらなかったので。
そのあとの『ムービング』も本当に大傑作だったのですが、やはり周囲に誰一人見ている人がおらず。日本では全然話題にもなってなくて。(笑)
そういう時代になってしまったなぁという残念な気持ち、寂しさに、折り合いをつけないといけないんですよね。
ドラマはたくさんあるけど、私の時間が増えたりはしないので、たくさんあっても結局多くの作品を見られるわけではなく。
いい悪いの話ではないのですが、韓国ドラマなのに、有料プラットフォーム独占配信の作品が多すぎて、韓国の人すらも見れていない作品が山のようにあるので、テレビで見れるか見れないかは、この時代、大きいですよね、逆に。
監督もそのあたりのことをまさに作り手の当事者として強く感じていらっしゃるんだなぁと、スピーチを聞きながら思いました。
こういう監督なら、これからもきっと自らに課した使命に従って、いい作品づくりに取り組み続けてくださることと思います。
色々言いましたが、肯定的な側面を言えば、有料プラットフォームで配信することで、タイムラグなく韓国ドラマが見られるというのはありますよね。
一方でどんどん垣根は低くなっていってもいるので。
そう考えると、やっぱり結論はこれかも知れません。
「サブスク料金、下げてください」
散々書いといて、そんな結論?!(笑)
しまらなくて、すみません。(笑)
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2 Responses for "『未知のソウル』パク・シヌ監督&パク・ボヨンさん百想芸術大賞スピーチ"
ご無沙汰しています。(ハンドルネームはゆまで合っているかも不安です)
久しぶりにお邪魔したら『未知のソウル』、そして百想の記事が!
最近は韓ドラを見るペースもぐんと落ちて、良いドラマと分かっていても見始められなかったり(心が重い内容を受け付けられないことが増えました)、じっくりドラマの内容を考えながら見ることも減りました。
そんな視聴状況ですが、昨年はNetflixでは『未知のソウル』、『ウンジュンとサンヨン』、『おつかれさま』は心に残ったドラマでした。
『未知のソウル』はミジとミレ、共に挫折してそれぞれの殻に閉じこもっていた生活を打開するきっかけがお互いの存在になるという双子ならではと思える設定も説得力があり、未知な未来に向かってみんなが感じている不安と希望が相たいするのではなく同時に存在することを、ミジが二役を演じるという形でボヨンちゃんが見事に体現していたことに胸打たれました。
そんな感動について熱く語った後ですが(-_-;)
私も『ソンジェ』に見事にハマったもののU-NEXTに加入していないため、無料の1か月体験(時々お誘いがあります。なので定期で加入したことがありません笑)で3周ほどしました♡
『ムービング』も面白いと聞いていますがDisney+は体験もなく今だ未視聴です。
本当に
「サブスク料金、下げてください!」
まさにその気持ちです。
きゃ~、ゆまさま~!!
お久しぶりです~!お元気でお過ごしでしたか?
コメントありがとうございます!(^-^)
とてもとても嬉しいです~!
『未知のソウル』、良かったですよね~。
私はそもそもセリフを細かく訳してお伝えするのが好きで、このブログ自体がまさにそういう産物でもあり(笑)、字幕に収まり切れないニュアンスを細かく訳せてとても幸せなのですが、びっくりするくらいト書きが詳細で本当に驚きました。
実際の映像では脚本通りではないところも若干あるのですが、脚本のト書きの時点でここまで感情の機微が織り込まれているのかというところと、それを本当にそのまま俳優さんたちが表現しているというところに、舌を巻きました。
単純な一人二役ではない、一人四役とも言われていましたよね。
本当に「ミレ」と「ミジ」に見えるのがすごいと思いながら見ていたのですが。
でも、スピーチを聞いたら、時々自分が何を演じているのか混乱することもあったようで、監督が「ミレだよ」「ミジだよ」と導いてくれたと話す下りで、監督の重要性を垣間見た気がしました。やはり、ストーリー、俳優、監督、これが揃ってこそ「いいドラマ」が生み出されるんですよね。
そして、ゆまさまも、『ソンジェ』にハマられましたか!
やはり!(笑)
『ソンジェ』が韓国のtvNで放映されていた頃、ちょうど2年前ですが、別の本を作っておりまして(K-POPアイドルグループのケプラーのメンバー3名が出演していらした『ケバケ食堂』というYouTubeのバラエティ番組のフォトブックです)長期で韓国にいたためリアルタイムで見たのですが、本当に、「2回目で」なんて書きましたが、実は初回見て大ハマりしました。(笑)
なんて言うのか、トッケビもそうですが、悲しい運命が決まりきっている、だけどその運命に抗って愛する人を救おうとする、みたいな、悲しみを底辺にたたえたまま進んでいく物語に基本的に弱いみたいです。
放送当時、ピョン・ウソクさんはほぼ無名の新人で、韓国での視聴率は低かったのですが、結局私のようなオタクが目を付けるんですよね。(笑)
もう、無料体験大歓迎!
Disney+、是非無料体験やって欲しいです!
『ムービング』は本当に奇想天外で、めちゃくちゃ面白いんですが、韓国ですら地上波放送なかったので。
なんだかとても残念です。いい作品があっても、皆で感想語り合えてなんぼじゃないですか。
人に勧めたところで、入り口が限定的すぎて。
昔はDVD借りてみるという選択肢もありましたが、今はストリーミングのみなので。
やはり、あれですよね。
どうしても観たいものがある時に、ひと月だけ入って、やめる。(笑)
最近ドラマ疲れが起きている感じは、確かに受けます。
いいものを見ても、以前のような感動や余韻を味わいにくいというのか。
実はそれは、あのプラットフォームの作りがいけないんじゃないかという気が、今急にしてきました。
見たドラマのことだけを考えたいのに、見てないものから興味のないものまで、他のコンテンツもたくさん目に入るじゃないですか。
なんか薄まりますよね。(笑)
実際問題、ドラマが量産されすぎていて、まだあのドラマに留まって反芻していたいのに、もう別のドラマに目移りするよう急き立てられてる、みたいな感覚はあるので、なんか途端に冷めますよね。
うーん。ここでぼやいてもどうにもならないのだけど、どうにかならないのかなぁ。
とここまで書いて気付きました。
見なきゃいいんですよね、逆に。(笑)
一人頑固に余韻に浸り続ける!(笑)
ドーパミンが出続けたら疲れるので、駆り立てられずに観たいものだけ何度も観るというのが心の平穏にとってもいいような気がします。
ちなみに私は、「いい」と聞いて半信半疑で見た『KPop Daemon Hunters』を字幕版で見たのですが、予想外に号泣し、その後一人で5回は観ました。
この年で、アニメで号泣するとは思いませんでした。
同じものばかり何度も観ていると、サブスク料金の元を取れていない気がして悔しいのですが、やっぱり私の場合はそれが正解な気がします。(笑)
ありがとうございました!
またよろしければ、いつでも遊びにいらしてくださいませ!(*^_^*)
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