みなさま、こんにちは。

今日はもうひとつ。
現在韓国で公開中の映画『변호인 弁護人』(邦題仮)の話題を。
『弁護人』、本日1月19日、公開から33日目にして観客動員1000万人突破です。

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配給会社の集計によりますと、本日1月19日、午後1時現在で観客動員数が1000万27人を記録したとのこと。

わーお!

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これまで韓国国内で観客動員1000万人を突破したのは『シルミド』、『ブラザーフッド』、『王の男』、『グエムル -漢江の怪物-』、『TSUNAMI-ツナミ-』、『10人の泥棒たち』、『王になった男』、『7番房の奇跡』と唯一の外国映画『アバター』の9作品で、今日『弁護人』が韓国映画としては9作品目、韓国内公開映画としては10作品目に加わったことになります。

せっかくなので、歴代の1000万人突破映画のポスターを公開順に並べてみましょうか。


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そして今日加わった、『弁護人』。


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いわずと知れた『アバター』は、割愛させていただきました。(笑)

こうやってみてみると、1000万人越え映画に2本も出演しているのはソン・ガンホさんだけじゃないですね。
ソル・ギョングさん。そしてリュ・スンリョンさんもひとつは主役ではありませんが、それぞれ2作品に出ています。

この中で私が見ていないのは、『TSUNAMI-ツナミ-(原題:해운대)』。
これはまぁ。今後も見ることはなさそうですが・・・・・・。(笑)

1000万人超えたからいい映画。
というわけでは勿論ないです。
全然ないです。

ただ、韓国に行けていないのでまだ見れていませんが、『弁護人』の場合は、通常ここまでの観客動員が見込めるタイプの映画ではないので、これはやはり内容がいいんでしょうね。

以前も予告編で書きましたが、この映画は故ノ・ムヒョン大統領の弁護士時代の話をモチーフにしたフィクション。

実際にあったスパイねつ造事件『釜林(プリム)事件』をモチーフに、人権も民主主義もまるきり保障されていなかった80年代初頭に、人権と正義を求めて孤軍奮闘した弁護士の物語りを描いたこの映画がここまでヒットしているということは、それだけ映画が描く世界観に多くの共感が寄せられている表れに他ならず。
非常に感慨深いものがあります。
なにしろ、出そうと思って出る数字ではないです、1000万人。
だって、韓国の人口、48,955,203人。
4千8百95万5203人(本日付naver情報)。

そのうちの1000万人突破って!
どんだけ二度見してるんですか!(笑)

韓国はこの後1月30日から2月1日までお正月休みに入りますので、この勢いに乗って連休中もまた観客動員数が増えそうな予感です。

あーー、私も早く見に行きたいのに!

なんであんなに寒いの!(ってそんな理由。笑)

この映画、大御所のソン・ガンホさんが褒められるのは当たり前として、大学生のジヌ役に扮したZE:Aのイム・シワンさんの演技も、各方面から好評を博しています。

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シワン君、いいですよね~。

私も交代する前までは、シワン君見たさに熱心に『太陽を抱く月』、見てましたが・・・・・・。(笑)

シワン君は映画について、“Oh my news”とのインタビューでこんなふうに答えています。(出典はコチラ

(前略)

“천만이라는 숫자가 실감 나지 않는다. 실감 나려면 몇 작품 더 해야 하지 않을까? 아예 비교 대상이 없으니까 감도 없는 것 같다. 주위에서 ‘천만 배우’라고 부르기도 하더라. 들을 때마다 되게 오글거리고, 부담스럽다. 촬영할 때까지만 해도 흥행은 생각도, 기대도 못 했다. 그냥 ‘이걸 잘 봐주실까. 욕만 먹지 않았으면 좋겠다’고 노심초사했는데 그저 얼떨떨하다. 주변에서 ‘지금을 즐기라’고 하시더라. 충분히 즐기려고 한다.”

「1000万という数字に実感が沸かない。実感するには、あと何作品かやらなければ分からないのでは? 比較対象になるものすらないので、感覚が分からない。周りの人たちには“1000万俳優”と言われたりもする。言われるたびにすごくくすぐったいし、重荷に感じる。撮影の時も興業成績については考えても、期待してもいなかった。ただ単に“ちゃんと見てもらえるかな。悪く言われなきゃいいんだけど”と気を揉んでいただけなので、ひたすら戸惑っている。周りの人たちは“今を楽しむように”と言ってくれる。十分に楽しもうと思っているところ」

(中略)

“<변호인>은 사람 냄새 나는 영화다. 여전히 정치적인 색안경을 끼고 바라보는 분들도 있겠지만, 영화는 영화 자체로 순수하게 봐줬으면 좋겠다. 오히려 그것보다는 기본적으로 사람이 가져야 하는 생각, 불의에 대해 대처하는 사람다운 생각이 어떤 것인지 일깨워주는 영화라고 생각한다. 평소 불의에 어떻게 대처하는 편이냐고? 음…불의가 없길 바라는 편이다.”

「『弁護人』は人間臭い映画。いまだに政治的な色眼鏡で見ている方々もいらっしゃるだろうけど、映画を映画そのものとして純粋に観ていただけたらと思う。むしろそういうことよりも、基本的に人が備えているべき考え方や、不正義に対処する人間らしい考えとはどういうものかを思い起こさせてくれる映画だと思う。普段不正義にどんなふうに対処しているかって?
うーん・・・・・・。不正義がないことを願っているタイプなので」

そうでしょうね。
正直、俳優たちのみならず配給会社も含めて、この映画が1000万人突破するとは、誰も思ってなかったと思います。

今まで1000万人を突破した韓国映画のうち、日本に入ってきていないのは実は一本もないんですよね。
『7番房の奇跡』も今月の1月25日から公開が決まっているので。

ということは。

きますよね、この映画も。

きますよね?

どーでもいい韓国映画も山のように公開してるんですから、まさかこれだけ省いたりなんて、ありませんよね?

なーんて強気なトーンを繰り出しましたが、日本公開はないだろうと私も勝手に思っていたので、えらそうなことは申せません。

日本でも是非、公開になったらいいのになぁ。
そうしたら凍てつくソウルで見ずともすむのに。

なんて。理由がしょぼすぎましたね。
ごめんなさい。(笑)