みなさま、こんにちは。

11月に入り、また一気に寒くなりましたね。
みなさまも風邪にお気をつけください。

さて、今日も『未生』(邦題仮)をアップしましょう。

大好評放送中の『未生』。

第5話の視聴率は4.6%でした。
つづく6話の視聴率は、3.7%説と4.7%説有り。

どゆこと?? 謎です。(笑)

それはさておき。

いやー。今回もやってくれましたよ、『未生』。

さっそく第5話からまいりましょう。

もー。のっけから視聴者大爆笑。

大爆笑の理由は、この人。
見事正社員の社員証を獲得したハン・ソンニュル(ピョン・ヨハン扮)のはずなんですが。

 

 

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しょぼくれてる。(笑)

現場からオフィス勤務になったんです。
彼は翼をもがれました。(笑)

これはまた相当楽しい回になりそうだと視聴者が胸躍らせたのも束の間。

第5話、相当キツかったです。

冒頭、業務の処理がなっていないとオ課長にどやされるグレが、インターンから正社員に格上げされた同僚たちの1週間後の姿を説明します。幸いなことに自分だけが(怒鳴られるのも含めて)相変わらずで、現場から引き離されたハン・ソンニュルはオフィスワークに馴染めず、チャン・ベッキは先輩がまったく仕事を教えてくれず、アン・ヨンイは出前の達人よろしく雑務ばかりやらされ、部署内で理不尽に冷遇されていると。

くるとは思っていましたが、アン・ヨンイへの男性上司たちのイジメ、パワハラ、モラハラ。もうたまらないです。

そう。
第5話は、会社の女性差別と、それに起因する女性社員たちの苦悩、そしてオ課長と専務の「過去」が明らかになる回なんです。

事の発端は、これ。

 

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ヨンイの所属する資源課でマ部長の決済を受けるチョン課長。

珍しく書類の不備もなく、スムーズに進んでいた部長決済。ところが最後のトルクメニスタンの案件でその流れがつまづきます。B/L(船荷証券)が抜けていたんです。

これ、単にチョン課長が資料に入れ忘れただけなんですが、なぜか営業3課のオ課長がまだ渡してないんだろうと即断するマ部長。どうせ取引業者から袖の下でももらって何か不都合が起きたんだろうとの勝手な憶測をもとに、ガツンとねじこもうとします。

普通ならここで「いや、私のミスです」ですむのですが、このチョン課長がほんとにサイテーで、マ部長怖さのあまり目の前でオ課長に電話を入れるんです。
それも一人芝居しながら。

「B/Lが抜けてるじゃないか! 謝ってすむことじゃないぞ! なに?! 新人がやった?!」

 

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2ヶ月前にとっくに渡してあるB/L。
オ課長は電話の向こうでいきがって一人芝居するチョン課長に初めこそ呆れていましたが、チョン課長が「新人」、つまりグレのせいにしようとした瞬間目の色が変わります。

オ課長は見抜いているんですよね。マ部長の目を過度に気にするチョン課長が、自分のミスを営業3課になすりつけようとしていることを。
すぐに電話を折り返し、今すぐ来るか、さもなければこちらが行くと怒り心頭のオ課長。
来られては困るのでチョン課長がやってくるのですが、ここでもまだ白々しい芝居を展開。

部下がたくさんいる前で恥ずかしくないのかと怒るオ課長に、苦し紛れのチョン課長は暴言を吐きます。

恥かくくらいどうってことない。誰かさんみたいに葬式挙げる羽目になるよりましだ、と。

 

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この一言が火をつけ、チョン課長の襟につかみかかるオ課長。二人の小競り合いにオフィスは一時騒然となります。

グレはチョン課長の言った意味を当然知らないのですが、キム代理が「なんで昔の話を蒸し返すんだ」とため息をついたことから、オ課長に過去何かあったことを知り。

 

実は過去、部下を亡くしていたオ課長。

 

 

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部下が亡くなったと知らせると、自殺なのか、遺書はないのか、何かおかしなことは書いてなかったか、俺のことは触れてあるのかと、矢継ぎ早に尋ねる利己的なチェ専務を回想するオ・サンシク。

専務との間にえらい過去があったのですね。

マ部長はチョン課長が殴られたことに腹を立て、ますます強硬な態度に出ます。
営業部長にオ課長からチョン課長への正式な謝罪と、社内イントラネットへの謝罪文掲載まで求めるんです。その過程で「去年、あいつのせいで」と口走っているので、これは私怨だなと視聴者も分かるわけですが。

B/L問題に端を発し、人の口にのぼることになったオ課長の過去。

でも、B/L問題の隠れた引き金は、マ部長の個人的な感情。

私怨の内容が明らかになる前にはさまれたソン次長のエピソード、先に触れておきましょう。

 

 

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オ課長と同期入社のソン次長。

上司にしたい人ナンバーワン、部下が一緒に飲みたい上司ナンバーワン、しかも自分と同期入社なのにこちらは次長と、冗談めかしてグレとアン・ヨンイに紹介していたオ課長の言葉が示すとおり、ソン次長は非常に有能で人柄もいい女性なのですが。

新人たちのOJTを任され、営業の様々な事柄について教育中のソン次長のもとに、急な葬儀に参席しなければならなくなったので娘の迎えを頼むと入った、夫からの連絡。

共働きで職位も高いソン次長の悩みが、まさにこれ。
育児と仕事の両立。

ソン次長の苦悩を期せずして一番早く知ることになるのは、同性のヨンイでした。

OJTが終わるや否や、先輩に屋上に呼び出され仕事の文句と嫌味を言われるヨンイ。

 

 

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急ぎと言われた仕事から先に処理していたたヨンイに、いまから会議に入る別件のまとめが上がってきていないと理不尽な文句を言う先輩のハ代理。

これだから女は嫌だ、徹夜してまで仕事する自己犠牲精神もないなどとのたまい、黙って聞いているヨンイになぜそんなに偉そうなのか、謝らないのかと詰め寄ります。仕方なく謝るヨンイに、顔も見たくないのでうせろ、などと続々とひどい言葉を浴びせ。

もう、むかっ腹MAX!
私だったらこの時点で会社辞めちゃってるかもー。
などと思う視聴者。
まんまと持っていかれてます。
アンド、このあとさらにむかつかされます。(笑)

可哀想なアン・ヨンイはトイレで涙を洗い流しているのですが、そこへやってきたソン次長。なにやら電話で夫と揉めている様子。

「約束したじゃない。あなただけが働いてるわけじゃないのよ! 1週間前もあなたのおかげでリスケした会議なのよ。また延ばせるわけないでしょ! 」

会話を聞かないように気を使ってさらに顔を洗うヨンイ。

 

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これがヨンイとソン次長の二人きりの初接点。

ソン次長もヨンイの目が赤いのに気づき、なにかあったのかと心配するんですよね。なんでもないと気丈に振舞うヨンイです。

ちなみに韓国での職位を念のため解説しておきますと。

代理と出てくるのは、基本「課長代理」のことです。
日本だともう少し幅がありますよね。部長代理もあったりして。
そして次長は課長の上の職位です。

さて、グレですが。

当然さっきのチョン課長の一言が気になって仕方ありません。

たまらずオ課長をチラ見。

 

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直後「チラ見すな!」とめっちゃ怒られるっていう。(笑)

この回のシワン君、変な動きが多くて笑わせてくれます。

情報通のハン・ソンニュルならなにか知ってるだろうと訪ねて行くグレ。

そこで聞かされるんですよね、オ課長の秘められた過去について。

「お前が聞いてもいいことないんだけどなぁ。オ課長のせいで、人が死んだんだって」

なにを馬鹿なと立ち上がるグレをなだめるソンニュル。

「オ課長の代理時代の話なんだけど、部下がミスしたらしい。オ課長の責任もあったらしいんだけど、その人が辞める時、オ課長は何もしてあげなかったらしいんだよ。その人は辞めた後工事現場の近くに食堂を構えたらしいんだけど、配達の途中に事故で亡くなったんだって」

オ課長が責任を取っていたらそんなことにならなかったのにとソンニュル。
グレはオ課長は責任逃れをするような人ではないと抗うものの、既に社内はオ課長の噂話で持ちきりになっていました。

グレは屋上に一人やってきますが、「人はそういうもの。首がかかっていれば誰だってそうなる」とのソンニュルの言葉を思い出し、心が乱れます。

 

 

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その時、真下の屋外喫煙所にやってきたキム代理とオ課長。

よその部署が営業3課の実績を横取りしようとし、オ課長がくれてやれと投げやりに決めたことにキム代理が怒ったんですよね。腹を立てて出てきたキム代理をオ課長が追ってきたのですが、キム代理は怒っている本当のワケをぶつけます。

それを真上からつぶさに聞くことになったグレ。

「どうしてみんなが勝手なこと言って騒いでるのに、一言も訂正しないんですか!」

「なにも間違ったこと言ってないからなぁ」

「問題企業と無理な契約を進めたの、専務じゃないですか! みんな触れないようにしてますけど、初めから無茶な契約だったこと、会社に問題あったこと、知ってのことだったでしょ! しかも専務はコミッションまでもらって、それをウンジさんに全部おっかぶせた! ウンジさんが死んだのは、課長と何の関係もないですよ。ありのままを話してくださいよ!」

 

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「俺のせいだろうが専務のせいだろうが、何も変わらない。あの時俺が責任を取らなかったことは、責任取るといえなかったのは、変わらないんだって」

「課長。あの状況で責任取ると言える人間、いると思います? 誰でも課長と同じようにしたはずです!」

泣きそうになりながら我がことのように怒っているキム代理に、もう行こうと促すオ課長。階下の会話に耳をそばだてていたグレは、明かされた真実とオ課長の自責の言葉に胸を痛めます。

 

そして。

ある種5話のハイライトともいえる、営業3課から資源課への引継ぎミーティングシーン。

営業1課のソン次長が進行役を努め、鉄鋼課と繊維課も揃ったミーティングの場所で、マ部長は案件とは無関係のB/Lの件を持ち出します。

「一体業者の金をどんだけ使い込んだんだ」とありもしない疑惑を口にするマ部長。

 

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ソン次長はオ課長はそんな人間ではないとすぐに割って入りますが、女の癖に何でもかんでも首を突っ込むなとありえない性差別発言。

そう。この人いろいろ最低なんです。

このミーティングの前も資源課の女性職員が倒れ、妊娠中であることが発覚するのですが、マ部長以下チョン課長、ハ代理など時代錯誤な男たちは、やれ女は無責任だの、何人子どもを産むつもりなんだだの、仕事を教えても結婚だ出産だと仕事を離れるので教え甲斐がないだの、女は言い訳ばかりだの、利己的で義理がないだのと、とんでも発言を連発。

デスクにやってきてなぜ身重の事実を隠して残業と早朝出勤を続けていたのだろうと尋ねるヨンイに、働きながら3人目を妊娠するのはさすがに無理があるので言い出せなかったのだろうと答えるソン次長。
ヨンイに、ずっと働くつもりならいっそ結婚などしないほうが気が楽だと助言までするんです。働く母親は会社にも、親たちにも、子どもたちにとっても罪人なのだと。

話戻して、再び会議室。

ソン次長に性差別発言を繰り出したマ部長に、オ課長が即座に反応します。

「だったら、他の人が割り込めないように二人きりで話したらどうですか」

「なにを! お前、なぜ謝らない? なぜ謝罪文を掲載しないんだ?」

「謝ることがないからです」

人を殴っておいて謝ることがないとはどういうことだとしつこいマ部長。歳をとっても無責任なところは変わらないと、またしてもあてこするような発言を繰り出します。

「しらばっくれ方が日々アップグレードしてるな!」

また元部下の死をかぶせてこようとした矢先、オ課長は反撃を開始します。

「部長、もしや去年のことで私につらく当たってるわけじゃないですよね?」

「なに? 去年のなんのことだ?」

「女性社員が提起した部長のセクハラ問題の件ですよ。私が証言したからですか?」

出たー!

そういうことか!

部長完全にアワアワです。(笑)

自分が言ったのはセクハラじゃないと強弁し始めるマ部長。胸元の開いた服を着てきたあの女が悪い。触ってもいないし覗き込んでもいない。いちいち隠さずそのまま見せろと言ったのは、そういう服を着てくるなという反語だと。

同意を求められ、頷くチョン課長以下。
もう、ぶん殴りたい!(笑)

同じくぶん殴りたかったであろうソン次長。

「“見せて歩いても大したことないな”、とも仰いましたよね」

「だから、それがセクハラか?! おい!」

怒鳴るマ部長に軽蔑の一瞥をくれ、毅然と出て行くかっこよすぎるソン次長。

収まりのつかないマ部長はさらに問題発言を重ねます。

「コーヒー淹れろというのもセクハラだそうだ。嫁にいかないのを心配してもセクハラ。気の強い女どものおかげでやってられんよ!」

じゃあ辞めちまえ、お前が! 怒!

っていうかこの俳優さんのセクハラ上司演技、上手すぎです。
もう無理。血圧上がります。(笑)

このあとヨンイにもセクハラだと思うかとにじり寄るんですが、ヨンイは戸惑いながらも「言われた本人が性的に不快を覚えれば、セクハラだと思います」ときっぱり。
怒鳴られるヨンイに代わって気を引こうとしたのか、オ課長は立ち上がり、話はまだ終わっていないと興奮するマ部長に「謝罪文書けってんでしょうが! 書きますよ!」と出て行きます。

せっかくなので、みなさまも一緒にむかつきましょうか?

ミーティングはまだ終わってないとオ課長を引き止めるマ部長のシーンから。

相当むかつきますので、心の準備をばお願いいたします。(笑)

 

 

 

いやー。
もう、素晴らしすぎるセクハラ上司ぶり。
「アナタ、どこかでお会いしたことありませんか?」っていうくらいのリアル感。
踏んづけてやりたいです。(笑)

そしてこの後もやってくれる我らがオ課長。
って、とうとうグレよりオ課長に感情移入し始めちゃってる視聴者ですが(笑)、とにかくオ課長。すごい「謝罪文」、社内イントラネットにアップしちゃいました。

 

 

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漢(オトコ)だ。(笑)

 

でもキム代理はこんな顔。

 

「か、かちょう・・・・・・」

 

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そりゃそうですよね。

すごすぎます。ケンカ売ってます。

これはちょっと解説が必要なのですが、一体どう解説していいのやら。(笑)

韓国ドラマの定番といっていい、「謝罪」と「リンゴ」の掛詞(かけことば)。

韓国語では「謝罪」も「リンゴ」も、どちらも「サグァ」と発音します。
ごめんねの一言が言えず、相手にリンゴを渡すなど、ドラマにありがちなシーンですよね。

この場合も、「謝罪文」と名打ちながらオ課長は虫食いリンゴの絵を載せています。
謝るつもりなど毛頭ないのです。

でも、もっと強烈なのは、一緒に書いてある文言「ミアナダ、チョンマニ」。

これは、直訳すれば「相当ごめんね」とか「結構ごめんね」などの意になるのですが、これも音を利用した掛詞なんです。それも、口にするのが憚られるような意味の。

「たくさん」、「多く」を意味する「좀 많이/チョンマニ」は、ここではまったく同じ発音の、ずばり男性器の表現を含んだ隠語となり、「男性器ほどの小さい人間」の意となります。

って、真面目に解説するようなことか!(笑)

みなさま絶対にお使いにならないでくださいね。
いや、マジで。(笑)

この後怒った資源課の男たちが突撃してきてあわやの乱闘騒ぎとなるのですが、キム代理が大袈裟に倒れて医者に行くだの骨にひびが入っただのと騒いだのでうやむやになります。
すっかり騙されたグレだけが事態を飲み込めないという。(笑)

どうせなので、これも動画アップしておきましょうか。

ご覧になればお分かりになりますが、実は騒動の最中、アン・ヨンイは自分の課が隠しているB/Lを上司の目を盗んでキャビネットを開け、探し出します。

 

 

 

 

笑えるシーンにアン・ヨンイの緊迫感ある場面をはさんでくるあたりが素晴らしいですよね。

キム代理、表情豊かにもほどがあります。(笑)

直後、オ課長に言われて水を取りに行くグレでしたが、休憩室で偶然他の課の社員がB/L事件について噂しているのを耳にしてしまいます。
オ課長は仕事に抜かりのない人だからB/Lを忘れるはずがない。多分B/Lがなにかも分からないあの新人のミスをかばっているのだろうと話し合う社員。オフィスの隅っこに追いやられ、人員も補充されず、それでも人一倍仕事をする部署なのに、専務ににらまれてああいう新人を入れられたと気の毒がる声を聞き、グレの心中穏やかなはずがありません。

で。

オ課長をこんな顔にさせる行動に。

 

 

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腰のひねり。
グラドル顔負けです。
視線の先には資源課。

そう、狙ってるんです、B/L奪取の隙を。
こんなバレバレなポーズで。(笑)

可愛すぎるので、もうひとつオマケで。

 

ドコダロ ドコダロ~

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・・・・・・ナニヤッテンノ、キミ。ツカ、バレテルケド

 

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結局、オフィスに置いとくと何しでかすか分からないからと、ソン次長の娘のお迎えに行かされるグレです。(笑)

資源課で散々理不尽なパワハラ&セクハラにあっているヨンイは、ソン次長の会議の準備を手伝いながら、正しいと分かっているのに出来ないでいることがあると口を開きます。
なぜ出来ないのかと問われ、「それをやると女だからと言われそうで」とヨンイ。
ソン次長は正しいと思うことに男も女もないと思うと答えます。あるとしたら、せいぜい良心の問題くらいだと。正しいと分かっているのにそれをしなければ、それで楽になれるだろうかとソン次長。
結局人は、正しいと分かっているのにやらないか、それともやるか、どちらかしかないのではとの言葉に、ヨンイはB/Lの真実をグレに告げに行く決心をします。

ソン次長の娘のところにいったグレを追いかけ、B/Lのある場所とキャビネットのパスワードを教えるヨンイ。

 

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会社を出るグレを追いかけてお茶をした時も本当の事を言い出せなかったヨンイでしたが、グレがオ課長は事件を口にしたチョン課長に怒っているのではなく、自分を責めているのだと、それでとても孤独に見えるといった言葉に、心が動かされます。正しい結論を言ってくれると信じられるソン次長に相談したのも、後押しして欲しかったからなんでしょうね。ヨンイらしい選択。

ヨンイにほのかな思いを寄せている様子のチャン・ベッキは、ヨンイに絶対B/Lのことは言うべきじゃないと何度も釘を刺しているのですが、ベッキの「現実的」な答えよりヨンイは正しいと思える道を選んだわけで。
女はそうこなくっちゃです。

そんなわけで。

人気のないオフィスで、資源課のキャビネットを開けるグレ。
ヨンイに言われたとおり、一番下の棚の書類を引っ張り出すのですが。

ない!

なんと、ない!

グレとともに真っ青になる視聴者。
まさにその時、見つかってしまうんです。

 

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となると、当然この展開。

 

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グレの首根っこをつかみながら、コソ泥の仕方は上司に教わったのかなどと口汚いチョン課長。
今すぐオ課長に電話しろとグレを怒鳴ります。

無言で拒むグレの首をさらに締め上げ、オ課長に電話するチョン課長。

 

「後ろ盾もないくせに、こんな糞みたいなコネ野郎に泥棒の真似させやがって!」

 

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ところが、真後ろで鳴るベル。

 

「後ろ盾もない人間だが、なんだ?」

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そして真っ先にグレから救出。

 

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キャッ

そして手にはB/L。

 

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キャッ

って、おっさんにキャッゆうてる場合じゃないですよね。

正気に戻らねば。(笑)

チョン課長を屋上に連れて行き、見事なまでに締め上げるオ課長。

名前こそ明かしませんでしたが、もう一人、ここにB/Lがあることを知っていた人間から教えられたとオ課長。亡くなった部下のことを今度口にしたらぶっ殺すと脅します。

 

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実はチョン課長より入社は先輩のオ課長。
チョン課長はビビッて完全に敬語モードです。
ほんと、情けない。そしていますよね、リアルにこういうタイプの人。(笑)

無事一件落着したとはいえ、かなり無謀な真似をしてしまったグレ。

オ課長が戻ってくると、またしても消え入りそうな声で「申し訳ありませんでした」と侘びます。

 

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誰もが怒られるのを覚悟したその瞬間。

「飲みに行くか」

街明かりがハートに見えてしまうグレ。

 

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この子も重症です。(笑)

 

そんなわけで二人で飲みに行くの図。

 

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無言でただ飲んでいるのが、かえってほのぼのさせます。

酔っ払ったオ課長を家に届けたグレが、実は自分もへべれけで帰れずオ課長の家の前でずっと寝ていたというオチが付いて、この回は終了。

 

ソン次長の大事なエピソードにも触れておきましょう。

ソン次長は娘のソミが幼稚園で描いた絵には自分の顔が描かれておらず、気にするのですが。

 

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絵を見た夫も反省。
自分も寝てばかりいるからこんな絵を描かれたのだと。

共働きの夫婦が、時に揉めながらも互いをいたわる姿が描かれていて、こちらもほっとさせられました。

いつも娘を幼稚園に預ける時、仕事の電話をしながら歩いているので、ソミが「いってらっしゃい」の挨拶をするために自分が振り返るのを待っていたことにこれまで気がつかなかったソン次長でしたが、初めて自分を悲しい瞳で見ている娘の姿に気づきます。

 

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いつもこうして後姿を見ていたのかと胸が詰まり、娘の傍に行って「行って参ります」と答えるソン次長。涙をこらえきれず娘を抱きしめます。

 

「もうソミのこと後回しにしないからね」と心で誓うソン次長。

 

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ママの顔を描いてあげると約束して終わるエピソード、なかなか涙腺を刺激してくれました。

 

涙腺を刺激するソン次長と、オ課長の家の前で発見されるグレのラストシーン。貼っておきましょう。

 

 

最後のグレが最高。

サウナ行く時間、あったんでしょうか?(笑)

まあ、ドラマを見た方はお分かりかと思いますが。

オ課長にB/Lのありかを教えたのは、おそらく、というか間違いなく、ベッキですね。
クールなリアリストでありながら、嘘や不正には加担できないタイプというよりも、自分が言わなければヨンイが言ってしまうだろうと恐れ、ヨンイをかばっての意味が強かったのでしょうね。

恋愛なしのはずが、なかなかつらい片思いを描き始めた?(笑)

ちなみにこのドラマ、主人公の名前が「チャン・グレ」、下の名前だけだと濁らず「クレ」なんですが、実はクレは相槌を打ったり肯定したりする時によく使われる言葉と発音も表記もまったく同じ。既にグレ/クレが自分を呼んだのかと思って返事するシーンなどが出てきてますよね。

毎度気になるダブルミーニング。

またどうやって訳すんでしょう。

訳さないとニュアンス伝わらないし、翻訳者泣かせですよね。(笑)

このドラマ、どちらの会社が担当するか分かりませんが、どんな翻訳にするのかかなり楽しみです。