みなさま、こんにちは。

予想はしていましたが、これ一色なりつつある『未生/ミセン』(邦題仮)。
はい。派手さの一つもない総合商社の物語に、すっかり魅了されています。

今日はその魅力の大きな一助となっている、ピョン・ヨハンさん扮するハン・ソンニュルの第6話でのシーンを取り上げてみます。

ピョン・ヨハンさん。

「インディペンデント映画界のソン・ジュンギ」なんて言われかたもしていて、これまで短編長編あわせて30編ほどの映画に出演されているようなのですが、ドラマ出演は今回が初めてなので殆どの人がはじめましての状態だと思います。

実は私も、彼の出演情報に接するまで、初めて見る俳優さんだと思っていました。

ハン・ヒョジュ&ソル・ギョング&チョン・ウソン主演映画『監視者たち』に出演していたんですね。
チョン・ウソンさん率いる犯罪組織の運転手役を務めていました。帽子かぶって、ガムくちゃくちゃ噛んでいた彼です。

と書いてもまだ顔が思い出せない人が大半かと思いますが。
かく言うワタクシめも。(笑)

ハン・ソンニュルは髪型がかなり特徴的なので、この髪型やめたら一気にフツーになってしまいそうな気がしなくもないピョン・ヨハンさんですが、それはさておき。

本当に『未生』での演技がいいんですよね。
すごくユーモラス。
ハン・ソンニュルを演じているのかピョン・ヨハンの地なのか、今のところ私には判断できませんが。(笑)

このドラマ、気づいたらグレ君が添え物の様になっている時が結構あり、そんな時は高確率でハン・ソンニュルと絡んでいます。

あまりに彼のシーンが面白いので、今日はソンニュルに特化したシーンを6話から2本ピックアップしてみます。

ご紹介する動画は公式のものではないので、すぐリンク切れになってしまうかもしれません。

まずはソンニュルが営業3課の一員と化してるシーン。

いじめられてるヨンイを目撃し、早速グレに報告にくるソンニュル。

気づいたらキム代理の心までつかんでます。



ソンニュル:課長、おはようございます。
アン・ヨンイ、すっげやられてるよ。B/Lの件で完全に目の敵にされてる。いやぁ、かっけー女だよ。義理堅いってか、不義理ってか、分かんないけどさ、とにかく。気強ぇわ。ありゃオトコオンナだ。

キム代理:なんで俺たちに・・・・・・。

ソンニュル:必勝!おはようございます、先輩。

キム代理:もう、なに?お前はウルサンテソン学院、俺はチョンジュテソン学院。俺たちは何の関係もないの。院長が違うの、院長が。てかこれ、本当にうちがやらなきゃいけないんですか? あー。なんで俺たちばっかりいつもしんどい仕事させせられるんだよ。

ソンニュル:タイラーメンのウィルマート納品の件ですか?営業3課で解決してあげたら営業1課と2課がタイ企業と進めてる事業がうまくいく可能性が高いんですよね?正直あのラーメンの件は営業3課の実績になるわけでもないですし、営業3課は苦労だけさせられ実績は1課と2課が持っていくのに、必ず成立はさせなきゃいけないってんですからねぇ。わーお、やる気うせるわ。ですよね?はー。

キム代理:・・・・・・だろ?

ソンニュル:ウィルマートはなしのつぶてだし。

キム代理:お前さぁ。知らないことあるの?

ソンニュル:そんなものは、ございません。

グレ:ハン・ソンニュルさん。もう行って下さい。

ソンニュル:OK。分かった。またあとでね~。グレ~(ではね~)。

キム代理:あ。来た!来ました!

ソンニュル:ウィルマートから連絡きたんですか?

キム代理:うん。

ソンニュル:課長、連絡来ました!

キム代理:一回会おうって書いてますけど。

オ課長:あんなにごちゃごちゃ言ってたのに、関心あったんだ。でもこういうやつは会ってもまだ面倒臭いこと言うもんなんだよ。・・・・・・え?これ、三枚ピョンじゃないか!

キム代理:知りあいですか?

オ課長:同じ高校だよ。なんだよ、ピョン・ヒョンチョル~!こいつ、大学3郎して軍隊いった後、留学に出たのに。へぇ~、今はよくなったんだぁ。

ソンニュル:仲良かったんですか?

オ課長:いいさ! めっちゃくちゃ仲良かったよ! 親父のタバコを隠れて一緒に吸った仲だっつーの。

ソンニュル:こりゃ話決まったな。

キム部長:そうなのか?

キム代理:・・・・・・ビックリした。
 
キム部長:お前、また来たのか。

ソンニュル:はい。

彼の現場主義って、こういうフットワークの軽さのこと?(笑)

部長に怒られて終了ってのが、サイコーです。

もう、彼がくると完全にグレの影が薄くなっちゃいますよね。

そして、もう一本。

パク代理を欺いていた取引先企業の社長以下3名がワン・インターナショナルに到着するのを目撃したハン・ソンニュルのシーン。
取引先社長と一緒にグレがやってきたことで、持ち前の野次馬根性を120%発揮しています。グレにエレベーターのボタンを押させないとか、面白すぎるひとコマが満載。

こちらの動画は編集してあり、会議の様子を飛ばしてベッキとソンニュルのやり取りにつなげてます。



ソンニュル:・・・・・・すっげ。こんにちは、パク代理。こんにちは、チャン・グレさん。・・・・・・おつかれ。

ソンニュル:何階?

キム部長:お見えになりましたか、社長。

ヨンソン実業社長:これは、キム部長。この度は申し訳ありません。

キム部長:ひとまず応接室でお待ち下さい。ご案内を。
君、付いて来てくれ。・・・・・・君は?

グレ:営業3課の新入社員、チャン・グレです。

パク代理:部長。彼も同行させてよろしいでしょうか?

グレ:いやそんなまさか。パク代理・・・・・・。

パク代理:新入社員としていい経験になると思いますし、現場でもしっかり役割を果たしたので、必要になると思います。

ソンニュル:ベッキさん、ベッキさん!例のヨンソン実業の人たちが来ましたよ。うちはリスク部門と法務まで完全に総出動!

ベッキ:・・・・・・ああ。意外ですね。そんな根性なさそうだったのに。

ソンニュル:ほんとの大ニュースは、その全社を上げた会議に、なんとチャン・グレが一緒に入ったってこと!

ベッキ:・・・・・・なんて?

ソンニュル:ヨンイさん!ちょうどいい。今日の一大事件。ワン・インターナショナルの全社を挙げた会議に、チャン・グレ出動!わお!

ソンニュル:新人がもうそんな会議に入るなんて。下手したら同期で一番早く昇進すんじゃない?ほら、あれだよ。高卒神話!高卒神話!

ベッキ:何ができると思って付いて行ったんだか。

ヨンイ:何かの役に立つと思うから連れて行ったんじゃないですか?

ソンニュル:ベッキさんもじっと我慢してれば良かったのに。俺たちみたいな末端の社員にとっては、そういう会議に入るだけでもかなりの勉強になるじゃないすか。

ヨンイ:チャン・ベッキさんはどうして戻ってきたんです?

ベッキ:その場に残るのは失礼だと思ったし・・・・・・。

ソンニュル:ぶっちゃけパク代理、ベッキさんにはイマイチだし。でしょ?

ベッキ:ええ、まあ。そうですね。優柔不断そうだし、自分の意見も持ってなさそうだし。取引先でもやり込められてる方じゃないですか。

ヨンイ:でもチャン・グレさんは最後まで残ってたんですね。お節介と言うべきか。

ソンニュル:とにかく、ヨンソン実業は大変なことになっちゃいましたよ。終わりだな、終わり。

ベッキ:どうですかね。パク代理がどう証言するか次第で変わると思いますけど、僕の見立てではうやむやのまま終わる可能性が高いと思いますけどね。パク代理みたいなタイプの人は、普通は問題が起きると回避するんですよ。問題解決能力のない方なんです。

ソンニュル:チャン・ベッキさん。

ベッキ:はい。

ソンニュル:全部うまくいったらしいです。

ベッキ:何がですか?

ソンニュル:IT営業課のパク代理の件。ヨンソン実業も切られなかったし、パク代理も責任を問われることもなく、会議がすごくいい雰囲気の中終わったらしい。よく分からないけど、パク代理がうまく解決したらしいよ。

ベッキ:あの・・・・・・。なんでそれを僕に?

ソンニュル:あれ?気になるでしょ?違うの?ベッキさんがめっちゃ気になってると思ったからさ。

ベッキ:ハン・ソンニュルさん・・・・・・!

ソンニュル:(はい、ソン代理。あ、あの件ですか?)ベッキさん、切るよ。忙しいから。

ベッキ:ハン・ソンニュルさん? 

あの休憩室での腹筋。(笑)

燃えてる感じ出てますよね。
ああいう人いますもん、ほんとに。落ち着きのない子。(笑)

今後もソンニュルには毎回笑わせて欲しいです。
ソンニュルが笑わせてくれるシーンがないと、もはや寂しく感じられるんですよね。



『未生』はソンニュルといい、キム代理といい、惹きつける演技力の持ち主が脇を固めていて本当に見ごたえがあります。
そのうち彼らのサイドストーリーも深められていくのでしょうか。

全20話のうちまだ6話が終わったばかりの『未生』。

この後もどんな楽しいシーンを挟んでくれるのか、実に楽しみです。

ミセンOST