みなさま、こんにちは。

いつの間にやら乾燥が気になる季節になりました。
そして私が一番気になるのは、外干しの洗濯物にもれなく付いているカメムシ。
嫌過ぎます。いつかは慣れる日が来るんでしょうか。

っていきなりどうでもいい話ですみません。(笑)

では、私の2014年の秋を忘れがたいものにしてくれそうなドラマ『未生/ミセン』の第7話、本日もまいります。

この回はですね。

つらい。

毎回つらいと言っていますが、冗談抜きで本当に、つらい。

前言撤回します。
リアルな物語り、つらいんでもういいです。ファンタジーが欲しいです。

っていうくらい、つらいです。(笑)

なにがそんなにつらいのか、早速みてまいりましょう。

本格的なオ課長のつらいエピソードに入る前に。

開始早々視聴者の血圧を上げてくれる、ヨンイへのパワハラ。

給湯室にきたグレが、ヨンイが資源課の先輩、ハ代理に怒鳴られているのを目撃するところから7話は始まります。
ハ代理がまとめた報告書に足りない点があったため、補完すべく指摘したヨンイでしたが、ハ代理は誰が内容を評価しろと言った、何様のつもりかと駄々切れ。

それでもヨンイは冷静に、自分は気づいた点を述べただけだと、激昂するハ代理に誤解を解くべく言葉を続けますが、黙らないヨンイに更に怒ったハ代理はヨンイの顔めがけて報告書を投げつけ。

 

 

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投げられた紙で切れるヨンイの顔。

ヨンイはそれでも負けませんでした。
自分がいわんとしたことがなんだったのか、ぐっと堪えながら続けます。

「黙れって言ってんだろ!」

 

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ヨンイにさらに資料をぶつけようとするハ代理。

グレも視聴者も飛び出しそうになったその時。

 

「ハ代理」

 

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「チョン課長が探してたぞ」

 

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ヨンイの目に飛び込んできた、同情一杯のグレの顔。

思わず目をそらしたヨンイを気遣い、散らばった報告書を拾い始めるオ課長。グレも一緒に拾います。

 

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涙ぐみながら席に戻るヨンイ。

後に続いて席に戻るグレとオ課長ですが、怒り心頭のグレはチョン課長とハ代理を知らぬうちに凝視しています。

 

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そんなグレの顔を笑顔で方向転換させる、オ課長の手。

 

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キャッ

って、誰宛てのキャッ?!

もう自分でも誰にキャッってなってんのか分からなくなってきました。(笑)

いやしかしこのハ代理って男は。
いまもう全世界のミセンファンの憎悪の対象じゃないでしょうか。
ありえないわ。

そして。

新たな事業アイテムの決済を受ける時期が目前に迫り、なにを取り上げるか吟味する営業3課の面々。

 

 

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手続き的には、こうです。

まず各部署がアイテム、つまり事業企画内容をあげる。

部長が各部署の案を検討し、眼鏡にかなったものを営業部の事業計画と決め、財務部の審議へ。

財務部がゴーサインを出せば、事業スタート。

机の上には、様々な企画書が並べられています。既に一度は検討済みのものばかりですが、実現可能性に高い評価を受けたものからA、B、C、Dとランク付けされています。

通る目算の高い案件は、キム部長がアイデアを出し、進めてもらいたがっている中国の案件。キム代理はAランクのものから決めようと提案しますが、オ課長はBがつけられた企画案に未練がある様子。

反対するキム代理。イランの原油はいつ輸入禁止になるか分からないのでリスクが大きすぎると再考を求めます。
それでもイランの原油輸入を進めたいとオ課長。

「無理なのは分かってるんだが、なんか感じるんだよ」

指をすり合わせるオ課長の仕草が、まるで賭け囲碁をする時のイカサマ師の手つきのように見えてしまうグレ。

 

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イカサマをも含めたあらゆる手を尽くせば成功できると、オ課長は感じている。
だからデータを重視するキム代理が不安をにじませているのに、目に入らない。
そう読み取るグレです。

国際情勢を鑑みればイランの原油輸入はハイリスク過ぎると、部長もやはり中国の案件を勧めますが、イランのほうが収益性が高い、自分がリスク部門や財務部を説得できるよう企画をまとめると譲らないオ課長。

 

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キム代理はグレに、中国のレア・アースの件は、もともとキム部長が進めたがっている事業なのだといきさつを話します。そのことを知っていてなぜやらないのかと尋ねるグレに、やりやすい仕事は自分以外にもできるとオ課長は考えているのだと解説。彼はやたらに難しい案件をやりたがる傾向があるのだと。

「そういうのに燃えるタイプなんだ」

 

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「もうそんな場合じゃないんだけどな。ぶっちゃけ課長の歳でまだ課長なんていないよ。きっちり実績を上げて昇進しなきゃいけないのに、全然査定を考慮に入れないんだよな」

「勝負にこだわるタイプなんですね」

「そういいう面はある。しょうがない。やるっていうんだから、俺たちが頑張ろう」

そう。
この回は昇進よりも自分のやりたい仕事を優先し懸命にものにしようとするオ課長が、何度も裏切られる姿が描かれる回なんです。

はぁ。悲しい。

さっき意地悪されたヨンイは、また新たな意地悪を仕掛けられていました。

財務部がゴーを出してくれなかった保留案件をヨンイにまとめてみろとハ代理。通るのは不可能だとハ代理らは考えていました。

給湯室でハ代理がわざと財務部の意見書をヨンイに渡さなかったことを耳にしてしまったグレは、資料を前に頭を悩ませているヨンイを気の毒そうに見つめるのですが、その様に気づいたオ課長は助ける能力もないのに下手に首突っ込めば、かえってヨンイの迷惑になるだけだと厳しく指導。

ヨンイは資源部でインターンをしていたベッキを訪ね、資料を見せながらなぜ案件が保留されたのか理由を知っているかと尋ねます。

 

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ヨンイが持ってきた炭素排出権に関する企画書をみて、負けたほうがいいと即答するベッキ。

「資源課の先輩たちが聞きたかったのは、“すみません。できません。手伝って下さい”だと思いますよ。負けてあげたらどうですか」

納得しないヨンイ。
ベッキはこの案件は実務のほうではゴーが出たのに財務部長に戻されたのだと経緯を説明します。一番早いのは財務部長に理由を聞くことだと思うが、それは不可能なので、やはり負けたほうがいいとベッキ。

不満そうなヨンイを、先輩の愚痴を言い合おうと飲みに誘うベッキです。

そしてかたや。

忙しく企画書の準備を進めるグレのもとにやってきて、飲みに行こうと誘うソンニュル。

オ課長やキム代理にもいつもの挨拶を繰り出しますが、完無視されてます。

 

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でも打たれ強い子なんで。(笑)

同期で飲みに行って上司から受けたストレスを解消したいのに、ここはストレスがないのかとソンニュル。グレが無視するので今度は課長に向かって「同僚同士酒も飲んだことがなくて、本当に商社マンと言えますか?」と訴えるっていう。(笑)

結局オ課長の心をつかみ、グレを解放させるのに成功するソンニュルです。

カップルで来るような店にグレとやってきたソンニュル。
別の店に変えようとしたところ、飲みを断ったベッキがヨンイとやってきます。

こうして初めての「同期飲み」開始。

 

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ヨンイの悩みを聞いたソンニュルは、そんなことを相談されてもベッキも困るだけだと言いますが、グレは財務部長に会いに行ったらどうかと提案します。言下に否定するベッキ。会社には段階があるのだと言います。
ソンニュルもあの人は確かに前と後ろが大違いと、内容ではなく財務部長の外見のことを言っていますが、それでも自分のところの先輩はとても合理的な人だと言っていたと言い。

「オープンマインドな人で、新人の言うこともちゃんと聞いてくれるらしい」

オ課長も頭の固い人ではないと言っていたとグレも加勢しますが、そんな雰囲気を一気にぶち壊すベッキ。

「ひとごとだからって、ずいぶん簡単に言うな。いや、分かりますよ。チャン・グレさんとは共有できない類の話かもしれませんよね」

 

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「手続きって、チャン・グレさんが考えるより遥かに大事なことかもしれないですよ。一種の約束ですから。多くの人はその約束を信じて、準備して、計画を立て、実行に移すんです」

 

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「少なくとも約束を信じる人たちが馬鹿を見るようなことは、あってはならないと思うんだけど」

グレがコネ入社だということをあてこするベッキ。

自分よりもグレのほうが仕事を任されていることへの苛立ちも、当然含まれています。

一気に悪くなったムードをぶち壊すように、酒を飲むヨンイ。

「やってみます。‘この新人気合が入ってる’って、好意的に見てくれるかもしれないですしね」

 

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ヨンイは本当にいつも好感が持てます。

このシーン、動画でご覧いただきましょうか。

親睦を深めるはずが、ベッキのグレへの敵対心をむき出しのする結果となった、初同期飲みのシーン。

 

 

 

まぁ、ベッキの言わんとすることも分かりますけどね。

私はグレの味方ですが。(笑)

翌日、有限実行のヨンイは財務部長に会いに行くのですが。

「出て行きなさい」

 

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撃沈。

新人が上司をすっ飛ばしてダイレクトに来るような真似をしてはいけないと、怒られてしまいます。

なに考えてんだと上司たちにせせら笑われるヨンイでしたが、七転び八起きなんです、この子。

財務部長に社内メールで謝罪メールを入れ、部屋に来るよう指示されるヨンイ。
財務部長はこの炭素排出権の案件は財務部が1年半の間保留し続けているのを知っているのかと尋ね、ヨンイに「そんな案件を資源課が新人にまとめさせようと渡したと思うか」と続けます。

押し黙るヨンイに、財務部長は企画に対する検証資料を渡しながら、明日の朝までになぜこれが保留になったのかを財務部の立場で報告書をあげるよう求めます。

ヨンイは追加資料も含めて提出すると約束し、退出。

資源課の男たちは、これはまずいことになったと浮かない顔。
財務部長はヨンイの本質を見抜き、おそらく自分の新人の頃をヨンイに重ね合わせて楽しんでるのだろうとチョン課長。

これは、なにかありそうです。

その夜、ヨンイは夜を徹しての分析作業に入ります。

明かりを落としたフロアで残業する、ヨンイとグレ。

ヨンイはグレに休憩しようと誘い、屋上へ。

グレは、自分がでしゃばったことを言ったとヨンイに侘びます。

 

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対するヨンイは、ゴールを入れるにはボールを蹴るしかないと、オトコマエな返事。

グレも財務部がつき返してきた案件で苦労していることを知っているヨンイは、オ課長はどう切り抜けるつもりなのだろうかと尋ねます。
次長、部長を最後まで説得して押し通すつもりのようだとグレ。
相手の立場に立って組みなおし、仕事になるよう作り上げるのがオ課長流だと答えます。

 

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翌朝。

ヨンイは財務部長を訪ね、どうしても通らなかった理由が分からず、報告書は書けなかったと謝罪します。
おためごかしの報告書をまとめることは出来たが、それは欺瞞だと思いできなかったとヨンイ。

 

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あなたほどの人なら何かやってくれると思ったのにがっかりだと財務部長。時間をかけて虚しい結論を導くとも思えなかったのにと。その言葉にヨンイは、報告書は書かなかったものの感じたことがあると口を開きます。

部署が違えばあらゆる報告書の解釈も変わることが分かったとヨンイ。
「可能性がある」という言葉は、財務部の立場で見れば「もう少し吟味が必要」という意味にもなりえるし、こちらが「肯定的反応」とした言葉も、「まだ何も確実ではない」と受け止められることも分かったと。

財務部長に促され、事業を進める上での財務部のメカニズムを知れたことが、もっとも大きな収穫だったと続けるヨンイ。自分の頭で考えた皮相な売上額は、財務部でより妥当な根拠をもとに決定されるというプロセスを踏むこと。その上でやれる事業と、やれない事業に分けられ、その判断が等級で表されていると分かったと述べます。
今後もし自分の企画案が通らなかったら、その時は何が悪かったのではなく、何を満足させていないのかから考えることになりそうだというヨンイに、大いに頷く財務部長。

「報告書よりずっといいわね。戻りなさい」

歩き始めたヨンイの背に、何を専攻したのか尋ねる財務部長。政治外交学だと答えるヨンイに「合ってるわね。会計は勉強した?」と尋ねます。

「いま勉強している最中です」

「そう。早く習得しておきなさい。会計は経営の言語だから」

 

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感激の面持ちで去っていくヨンイを見送り、「大したものだわ」と嬉しそうに呟く財務部長です。

ヨンイの名場面、貼っておきましょう。
財務部長に認められるヨンイと、初仕事で厳しい洗礼にあうベッキのシーンも含まれています。

仕事をもらえないことに不満を表明したベッキは、先輩から資料をエクセルでまとめるよう初仕事を渡されていたのですが、社内のフォーマットを使わず下書きのような状態で提出してしまったんです。

 

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先輩が訂正を入れた後、ちゃんとした書式に作りかえるつもりだったのですが、そんな暇はないと怒る先輩。こんなやり方をするつもりなら、いつでもよそに行けと言われ、衝撃を受けるベッキです。

では、どうぞ。

 

 

 

さて、営業3課。

会議の直前にイランからの原油禁輸措置が下り、オ課長の案件はますます危機に瀕します。

リスク部門も加えての検討会議で、無理があるのではと部長に難色を示されるオ課長ですが、トルコを経由する方法があるとアイデアを提示。

トルコはイランの友好国なので原油を禁輸するとは考えにくく、会社はトルコとは取引を活発にしているので、トルコ経由でいくらでも原油は入れられるとするオ課長の案に、その手があったかと感心する一同。リスク担当者もキム部長も好感触を示します。

飲みながら部長のゴーサインを待つ営業3課の面々。
課長は、もし駄目ならこのアイテムはゴミ箱に捨てていくといいます。

緊張の面持ちでその時を待つ3人のもとにかかってきた、キム部長からの電話。

 

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結果は、NO。

資料をゴミ箱に投げ入れようとするオ課長の手を止め、グレに持って帰るよう指示するキム代理。

3人はつらい酒を飲み始めます。

この後へべれけで帰ったオ課長に、今日は何を口実に飲んだのかと怒る奥さん。オ課長、気分がいいから飲んだと嘘をつくんですよね。

嫌がる奥さんにまとわりつき、スキンシップしたがるオ課長の心情が切なすぎて、多くの視聴者涙目になったんじゃないでしょうか。

でも、本当の残酷物語はここからでした。

どうしても自分が推した中国の案件をまとめて欲しいキム部長。
オ課長は部長のために、この事業を成功させようと頭をすぐに切り替えるのですが、キム部長が提案してきた時とは既に中国内の状況が変わってしまっていました。
提案当時にはなかった大きなリスクを発見するキム代理。
この案件はリレーさせるのが正解だという言葉に、オ課長も同意するのですが、部長はどうしてもやって欲しいとこだわり続けます。

自分がバックアップするからとキム部長。
イランの件には固執したくせに、どうして粘ってやらないのかと炊きつけます。

自分のアイデアとして成果を上げたいキム部長の欲を目の当たりにし、リスクを承知で進めることにするオ課長。

自分がイランの件にこだわったせいでこうなったのだから、どうしても中国の案件は成功させなければならないと悲壮な決意です。

ところが。

部長、手のひらを返すんですよね。オ課長の机の上にあった最新資料に目を通して。

自分の案を、さもオ課長の案のように話しながら、そんなリスクは聞いていないと怒り出す部長。
部長は自分の名前を省き、オ課長の企画案として提出するよう求めます。
ばかりか、バックアップはお願いできるのかと尋ねるオ課長に、会社自体がバックアップなのに他に何を求めるんだと、舌の根も乾かぬうちに前言撤回。

オ課長の案では駄目だと決めつけ、営業2課で自分の成果に出来る案件をまとめるようコ課長に指示します。

「全然企画案がなってないんだって? 部長の言うこと全然聞かないって言ってたぞ。悪い癖直して少しは部長に合わせろよ」とは、コ課長談。

ひどすぎる。

これで逆に火がついたオ課長は、意地でも成立させてやろうとします。

値段が高くてもいいから輸入しているところを当たってくるようキム代理に指示。グレも一緒に行くよう言われ、出かけていきます。

ただ、どこを当たってもいい話は聞けないんですよね。

ため息をつきながらの帰り道、グレはキム代理に部長はどんな人かと尋ねます。

「典型的なサラリーマンだよ」とキム代理。状況判断や行動が早く、口も達者。

サラリーマンにとっては、給料と昇進がすべてだとキム代理。グレはキム代理もそうなのかと尋ね、今のところは自分もそれ以外探せていないと答えるキム代理です。

 

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暗い。

物語が暗い。

どんよりする。

そんな視聴者の気持ちが読まれたのでしょうか。

ここでちょっとした事件が起きます。

エレベーターに乗ろうとするヨンイ。
ちょうどやってきたハ代理と鉢合わせになり、一瞬右往左往します。

 

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ヨンイに「鬱陶しい」と悪態をつくハ代理。

その様子を後ろからつぶさに見ていたオ課長。

 

 

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すれ違いざまに。

 

 

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転ばせる。(笑)

 

「よく見て歩かないとぉ。見た目より下半身が弱いんだな。男は下半身なのに。これからはエレベーター乗らずに、階段使えよ。階段な。階段!」

 

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流行語になりそう。(笑)

「ポギポダ ハアチェガ プシラグマン!」

 

この場面、みなさまも一緒にご堪能下さい。

 

 

 

もう最高!(笑)

この後オ課長とヨンイは屋上に行き、しばし対話。

だから営業3課に来いと言ったのになどと言いながら、オ課長らしくヨンイを励まします。

 

 

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ロシアに1年留学していたというヨンイに、自分も2年駐在員だったとオ課長。中学生の時に見た映画『ホワイトナイツ/白夜』に感動して、どうしてもロシアに行きたかったのだと言います。

映画で流れたウラジミール・ヴィソツキーの歌まで熱唱。

 

 

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すっかり悦に入り「ロシア映画には悲壮な美しさがある」というオ課長に、間髪入れず「アメリカ映画です」と訂正するお茶目なヨンイ。(笑)

ちなみに、この映画のこのシーンを観たら、本当にロシアに行きたくなるそうですよ。(笑)

屋上での会話、オ課長の音痴を披露したにとどまらない、大きな意味を実は二人にもたらします。

中国通なのに状況の変化に気づけなかったというオ課長に「灯台下暗しと言いますし」と慰めたヨンイ。その言葉にヒントを得て、オ課長は活路を見出します。
かたやヨンイもオ課長の言った「つぎはぎ」の言葉から、炭素排出権の案件で財務部を納得させるための絶好の案が浮かび。

 

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オ課長は韓国が北朝鮮とのレア・アース共同採掘事業を立ち上げたニュースを思い出し、中国ではなく北朝鮮との取引にシフトすることを思いついたのでした。

思いがけぬ妙案を知らされ、頬を緩ませる部長。
またしても前言撤回し、今度は営業2課のアイテムを2番手に下げます。

最終的に営業部としては3課のアイテムを専務に報告することに決定した部長でしたが、次長を通じて何とか決定を翻そうとこちらも必死のコ課長は、部長に会う段取りをつけてもらいます。

怪しい動きを警戒する営業3課の面々。

一方ヨンイは炭素排出権とロシアの山林を結合するというアイデアで、企画案をまとめあげていました。課長からヒントをもらった、「つぎはぎ」のアイデア。

ヨンイの机の上にある企画書を手に取り、驚愕するハ代理。
ハ代理から「企画案一つ追加です」と渡されたチョン課長は、ヨンイの案に舌を巻きます。

 

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「これは通るぞ」とチョン課長。

「恐ろしい新人だ」と呟く資源課の男たち。

席に戻ったヨンイは自分の企画書が課長の机にあるのを見て、小さな歓声を上げ、通りがかったグレに笑みを見せます。

 

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気になる営業チームはというと。

食事の席を設け、次長と一緒に部長の説得工作に入るコ課長。コ課長に押し切られる形になった部長はオ課長を呼び、今回は営業2課の企画で行くことに決めたと告げます。

またしても裏切られたオ課長。
社内政治を目の当たりにするグレ。

オ課長は淡々と決定を受け入れます。

「こっちのほうはもっと大きな事業に育てよう」

部長の言葉に頷くオ課長。

みんなで食事をしようとしたその時、悪魔が扉を開けます。

 

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専務率いる資源課の面々。

声が聞こえたから開けてみたという専務は、床にレア・アースの企画書があるのを目ざとく発見します。

「レア・アース。資源課がやるべきことを、なぜ営業3課がいじくってる? 資源課の事業だろう?」

固まる一同。やな予感プンプン。

「マ部長。前にレア・アースの話したよな?」

「・・・・・・あ。はい。近いうちにちゃんとした報告書をまとめて出す予定でした」

そんな話してないのバレバレですけどね。

青くなるキム部長に追い討ちをかける専務。

「資源課がやらないとなぁ。キム部長。かぶってるから一つにまとめたらどうだ?」

 

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「・・・・・・はい」

「専門家なのに、なぜいらぬ苦労をする? 営業3課に見合った仕事を探せ」

 

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会計は済ませておくのでゆっくりしていけと言い残し、去っていく専務たち。

・・・・・・絶句。

本当にひどい。

茫然自失になった部長は、コ課長と次長を連れ、うなだれたまま退出。
営業3課の面々だけが残されます。

「食べよう。腹減った」

席に座り、一人食べ始めるオ課長。
二人も仕方なく座り、無言で食べ始めます。

 

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悲しい食事の始まり。

グレのモノローグが、さらなる悲しみを誘います。

 

僕たちは無言で食べ始めた

とてつもないひもじさに襲われ、なにかで埋めずにいられなかった

 

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なぜ酔わなければならないのかが分かった日

そして

なにひとつ

慰めることすらも出来ない新人で 

申し訳ありません

 

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グレーーーー!(涙)

もう、なにこれ~~~。

悲しすぎる。もう見ていられない。もうこんなのドラマじゃない。
ファンタジーを。ファンタジーをください、米粒ほどでもいいから。(泣)

苦しそうに吐き気を催しながら自宅に帰るオ課長。

毎度の酔っ払いに奥さんはカンカンです。

「飲まずに帰ってこれないわけ?!」

 

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「これない」

「なんでよ?」

「おいしいから」

「なんですって?」

オ課長は怒る奥さんの顔をじっと見つめます。

「おまえに酒の味が分かる?」

 

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奥さんは呆れて立ち上がります。

グダグダになりながら正面を向いたオ課長が、一言放ちます。

「あんたらに、酒の味が分かるのか?」

 

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これでラストですからね。

この救いのなさったら。

これ見てどうやって土曜日の朝を楽しく迎えろと?

せっかくですので、みなさまも一緒に落ち込んで下さい。
専務に営業3課の事業企画を奪われるシーンの動画。

無言で食べ始める3人が悲しすぎます。

 

 

 

泣くわ。(涙)

いやはや、リアリティを追求した結果のこの仕上がり。
見た人全員色んなトラウマが思い出されてそうです。

ちなみにこの回、視聴率5%を突破し、5.2%を記録しました。
絶対見た人たち、夜眠れてませんよね。(笑)



ヨンイが自力で道を切り開いていく様は痛快でしたが、この回はお間抜けソンニュルの出番も少なく、なんといってもラストがこれですから。思わずぐっと落ち込んでしまいましたが。

きっとこれからも容赦なく落ち込ませてくれるんでしょうね。はぁ。

しかもなにやら営業3課にグレをいじめる嫌なやつが上司としてやってくるらしく。

なにちょっと。視聴者を逃したいわけ?

と無意味に切れたくなるほど悲しい第7話でした。
あー、切ない。