みなさま、こんにちは。

関西から関東にかけて驚くほど暖かい週末になりましたね。
11月末とは思えない暖かさに、なにか得をした気分です。
それでも月曜日からはぐっと冷え込むそうなので、覚悟しておこうと思います。

では、本日も早速まいります、『未生/ミセン』第13話。

毎回思っているのですが、このドラマは本当によくできていて。
見ていて時間があっという間に過ぎます。

ドキドキさせられ、泣いては笑わされ、そしてまた泣かされ。

そんな中でも今のところ13話、私の中ではトップです。

恐るべき専務以下役員軍団を迎え撃つ、オ次長とグレ。

緊張の面持ちで会議室に招きいれます。

 

 

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人々の着席を待つオ次長。

キム代理は緊張の面持ちを浮かべています。

そして誰よりも緊張しきっているオ次長。

みんな馴染みのある報告が始まるのを待っているはずだと、グレは心で呟きます。役員たちはみな反対する口実を探したり、既に用意してきている。おまえたちの望みどおりにはさせないというムードに満ちていると。

ある役員たちは、始まる前からこのプレゼンに露骨に文句を言い始めます。
不正を暴いただけで飽き足らず、自分たちの事業にしようというのは厚かましすぎるのではないかと。

専務はその声を満足げな表情で聞いているのですが。

 

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そこに社長がやってくるんですよね。予定外に。

突然のことに驚く専務に、次の予定まで時間が少しあるので気になって聞きにきたと笑顔の社長。営業3課も、勿論社長の訪問は知りませんでした。

「オ次長、遅れてすまない。はじめてくれ」

社長の言葉に電気が消され、いよいよ運命のプレゼン開始です。

その頃資源課では。

ヨンイを巡る新たな動きがありました。

ロシアの炭素排出権の件をチョン課長に報告するハ代理。
事業はこれで一段落です。

ヨンイは仕事ができるとハ代理に褒めるチョン課長。その言葉にハ代理もまんざらでもなさそうです。

やってきたヨンイにチョン課長は新たにノルウェーの案件を任せ。

ヨンイの能力を認めつつあるんです、資源2課の男たち。

そこへ毎度の野次馬君がやってきて、ヨンイに営業3課のプレゼンの様子を大声で報告。
役員がずらーっと並んでいて、あたり一面に冷気が漂っていたと。

 

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不安を覚えるヨンイの一方で、ざまあみろとばかりににやけるチョン課長とハ代理が嫌過ぎるんですが。

当たらずも遠からず。

オ次長は臆したのか、なかなか始められずにいたのです。

先ほどのリハーサルで、見たことも聞いたこともないプレゼンだと言われた言葉が、頭を巡っています

緊張のあまり、こちらも固まるグレ。

 

 

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ようやく口を開くオ次長。

何の前置きもなく、インドネシアで起きた数年前の自社の汚職事件をいきなり話しはじめます。

インドネシアの現地法人が会社に莫大な損害を与えた事件。

 

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不意打ちを食らった上、このセンセーショナルな話題。

場は一気に騒然とします。

宣戦布告。銃声なき戦争がとうとう始まったと呟くグレ。

 

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ミャンマー。

シンガポール。

そしてロシアでの汚職事件。

ざわめく会場をよそに、グレがこれまでにOJTの場で聞いてきた過去の不正事件を、より詳細に述べていくオ次長。
そしてとうとう最後に、今回のヨルダンの事件に触れます。

予想されたとおりの動揺を引き起こし、人々は当時追われた誰かを思い浮かべたり、その空いた席に座った自分を責めたり、当時の大変だった記憶を思い出している様子だとグレ。

「なぜそんな話を?」

「それで何が言いたいのか?」

そんな気持ちが人々の表情にありありと浮かんでいると。

ざわめく会場で、だからこそより大きな声で言葉を続けるオ次長。

 

それでもやめない

 

グレの呟きをなぞるように、決して黙らないオ次長。

「これらの問題は、会社がすばやく正確に整理してきました。そしてその事業をきれいさっぱり消してしまいました。わが社はいつもそうしてきました」

何を意図しているのか分からず、役員たちは不愉快そうな声を露骨にあげます。

「ちゃんとやれ!」

「何が言いたい、オ次長!」

「なぜ今頃また蒸し返すんだ!」

騒然とする役員を見つめ、しばし黙るオ次長。
オ次長は再び口を開きます。

「問題が起きるたびに口を閉ざすのが、今までわが社が歩んできた道でした。ならば、わが社が捨てた事業が今どこでどうなっているのかは、ご存知ですか?」

オ次長を見ながら、心で呟くグレ。

 

それでも止まることなく攻め入るのだ
確信があるから
心の中でどれほどの戦争を経験したら
あのような確信と信念を持てるようになるのだろう

 

オ次長は言葉を続けます。

「今からご覧いただくのは、私たちが思い出すのも嫌だと捨ててきた事業で、他の企業が上げた実績です」

 

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オ次長はワン・インターナショナルが捨ててきた事業で、他企業がどれだけの実績を上げてきたか、一つ一つ事例を紹介していきます。

他社4社が上げた実績を数字で示した後、もしワン・インターナショナルが事業を予定通り行っていたらどれくらいの実績を上げられたかを示すグラフ。社長は真剣な眼差しでそれを見つめています。グラフの値は、予定通り進んでいれば、他社とほぼ近い成果をあげられていたことを示していました。

加えて、他社4社がそれらの事業をおこなった後、株価がどうなったか推移を示すオ次長。
株価が軒並み上昇しているのは、一目瞭然でした。

 

 

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闘うオ次長を見つめるグレのモノローグ。

 

碁では相手が自分を舐めてかかり
いい加減な手を下したり 過剰に欲をかいたり
大事な場所にもかかわらず戦いを避けようと下手を打つ場合
最後まで追及する

 

「我々はただ罪を追求しただけで終わっています」

オ次長の言葉に沈黙する一同。

その様子を衛星テレビで見ていた副社長は、緊張を隠せません。

 

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「まるでリハとは違う」という駐在員の言葉に、「しっかりやらないと、うちのせいで台無しにしてしまう。彼は捨て身の勝負に出たようだ」と緊張の面持ちです。

「今からヨルダン中古車事業の拡張について、プレゼンを始めます」

 

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土俵を変え、新たなステージを組む

 

グレの呟きのとおり、オ次長はようやく通常通りのプレゼンを始めます。

慣れ親しんだ今までのプレゼンマニュアルに、みんな安堵したように集中。

満を持して、ヨルダン支社長からの現地報告が入ります。

 

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現地では非常に好意的な反応をもらっていると、しっかり報告してくれるヨルダン支社長。

すべての報告が終わり、会場にはしばしの沈黙が流れ。

黙りこくった役員たちでしたが、誰かが「いいね」と呟いたのをきっかけに、堰を切ったように続々と役員たちは賛同の声を上げます。

ホッと胸を撫で下ろすグレ。

分が悪そうな表情を浮かべていた専務は、座長としてまとめるべく「自分たちが不正を暴いた部下の仕事を引き継ぐのは、大変だったろう」と声をかけ、「だからこそ事業本来の価値を守るべく努力しました」と応じるオ次長。

社長が「営業3課の若いのが提案したと聞いているが」と尋ねたため、オ次長は新入社員のチャン・グレが提案したとグレを紹介。

怖いものなしだなと社長は笑いながら、社長は真顔で「なぜこんな提案をしたんだね?」とグレに問いかけます。

 

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「それは・・・・・・。私たちの会社だからです」

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「私たちの会社?」

「はい。私たちの会社」

その声に笑い出す社長。

「そりゃそうさ。うちの会社だ。よその会社じゃないさ」

グレの素朴な答えに笑い出しながらも、「当たり前のことなのに、なんだか自分が恥ずかしくなってきますね」と役員。

グレの「私たち/ウリ」という言葉に、みんな心を動かされたのです。

 

「ありがとう」

 

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社長の言葉に、慌てて頭を下げるグレ。

「ヨルダンの事業は必ず成果を出すように」

社長が笑顔とともに出したGOサインに、営業3課は深々と頭を下げて応じます。

 

 

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やばい。

超感動です。

専務はこんな顔ですけども。

 

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会議を終え、その後のゴルフを取り消す社長。

「今日はうちの会社に残りたいんだ」と笑顔を見せています。

役員たちも「久しぶりに商社マンの気迫を感じるプレゼンだったな」などと口々に自分の新人の頃を思い出し、上機嫌です。

方々から沸き起こる賞賛の声を聞きながら、営業3課を見つめる専務。

 

 

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最高のシーンです。

グレはこの後、力が抜けてへたりこんじゃうんですけどね。(笑)

このシーンはほんとに、ウルウルきました。

動画でご覧いただきましょうか。
社長と役員に感動を与えたグレのシーン。

こちらは報告を終えたオ次長のシーンから始まっています。

 

 

 

部署に戻ったあと、オ次長がチョン課長に「ずいぶん悩んだと思うけど、最後まで頑張ってくれてありがとう。チョン課長がいてくれて、ずいぶん助けられた」と声をかけ、チョン課長が晴れやかな顔で「私も久しぶりにいい気分でした」と答えるシーンもあり。

いちいちがジーンときてしまいます。

グレはまだボーっとしているので、外に出て気分転換して来いとキム代理に言われ、かつて契約社員に受かった時に「イエス」と書いた紙を挟んだ柱を見つめています。

 

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今も挟まっているグレの紙。

ソンニュルはさっそくみんなの前にグレを連れて行き。

やれ、喉に力が入ってるだの、社長に自分が一番最初に報告したと思ってんだろうだの、オ次長がお前の意見を採用すると決めた時からそのつもりで力入れてたんだろうなどと嬉しそうにからかっています。

複雑な心境になりつつも、祝福の握手を求めるベッキ。

「おめでとう。ここまでやれるとは思ってませんでした」

グレはしばしの戸惑いのあと、その手をとります。

 

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一瞬昔を思い出しちゃうんです、グレ。

インターンの時の、シュレッダーの前でのベッキとの会話。

ヨンイもおめでとうと声をかけ、ソンニュルはハグをしようとして嫌がれ。(笑)

仕事があるからと笑顔で去っていくベッキの本心に気づいているヨンイも、すぐその後を追ってしまうので、二人きりになったグレは結局ソンニュルにハグされました。(笑)

こちらのシーンも動画貼っておきましょうか。

公式のものではないので、リンク切れになるかもしれません。

 

 

ソンニュルってば、いいやつ。

好感度高いですね。仲間の成果を喜べて。

一方苦虫を噛み潰したような顔でエレベーターに乗っているベッキに、ヨンイはちょっと欲深すぎるのではと鋭い一言。

「最高スペックの職員が、底辺から頑張らなきゃいけない人の苦しみまで羨むんですか?」

 

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営業3課は起きた問題を収拾しただけだとヨンイ。
本来は初めから問題など起こしてはいけないのだと言います。

「私たちは、ただ辿り着けばいいんですよ」

ヨンイの言葉に気を取り直すかに見えたベッキですが。

やっぱりグレへの嫉妬が振り払えません。

必死に振り払おうとしても、仕事に集中できないベッキ。

席に戻ってきたカン代理に、酒を飲みにいこうと言い出したいのですが。

 

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言えず。

ベッキもいい関係を上司と築きたいんですよね。グレみたいに。

夜は夜で、営業3課が仲良く連れ立って出て行くのを見て、やっぱり羨ましいベッキ。

オ次長はベッキにも気を配って「今日も生き残ったか。明日も生き残れよ」なんて声をかけてくれてます。

 

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辞めようとしてたのに、気づいてましたからね、オ次長。

自分もと電話を取り出し、カン代理にかけようとしたところ、ちょうどカン代理が降りてくるのですが、「また明日」とクールに歩いていくカン代理をベッキは呼び止めることが出来ません。

そしてグレたちは、また例のタッカルビ屋さんでお食事。

 

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まごうことなき宣伝ですね。(笑)

「好事魔多しと言ってな。こんな日に酔うと悪いことが起きる。今日はあまり飲まないようにしよう」というオ次長の言葉をスルーして焼酎を追加するキム代理。

おばちゃん、またグレを狙ってます。(笑)

 

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一方ベッキは、一人酒。

 

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今まで自分がグレに言ってきた冷たい言葉を思い出してます。

でも選ばれ、成果を上げているのは自分じゃないんですもんね。
常にグレにケチをつけてきたのに、全部外れてるし。

なかなかにつらいベッキ。

で。

深酒して初めて寝坊。

 

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ベッキの課長は何よりも遅刻に厳しい人でした。

ベッキはソンニュルに電話をかけ、会社に出てきているふりをして欲しいと頼みます。
で、ソンニュルは自分の背広をベッキの椅子にかけて、工作。

ぼさぼさ頭のまま、ベッキはちょうど降りてきたエレベーターに乗り込むのですが、待ち伏せていたソンニュル、乗ってます。(笑)

 

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こういうことはカン代理に頼めばいいのにと言われ、まだそんなに仲良くなっていないとベッキ。

それじゃ悩み相談も出来ないなとソンニュルは理解を示します。

カン代理と一緒にサウナに行ったことがあるかと尋ねるソンニュルは、絶対に仲良くなるまではカン代理と一緒にサウナに行くなと妙な忠告。

いわく、気まずくて死にそうになるのだそうで。

「一緒に湯につかってると想像してみなよ。先に出るのもバツが悪いし、かといってずっと入ってるとふやけてくる。体洗う時もそうだよ。並んで洗うのも妙だし、かといってまったく他人みたいに振舞うのも違う。あれもこれもしっくりこないわけよ。しかもさ、むこうが泡つけたまま出て行こうとしてるのを発見しても、指摘もしてあげられないっていうね!」

「・・・・・・なんでです?」

「裸をじっと見てたと思われるじゃんよぉ!」

 

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馬鹿なことばっかり!(笑)

そんな「サウナで気まずいアルアル」を聞いてるうちに、扉が開き。

カン代理が目の前に。

 

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遅刻がばれました。(笑)

ソンニュルみたいな同僚、一人いたらパラダイスですよね。

二人のシーン、貼っておきましょう。

 

 

ソンニュル、和むわ~。(笑)

しかし。

この後視聴者をとってもむかつかせる事件が発生。

まずは営業3課。

営業部に新しいイ部長が就任し、オ次長がみんなを紹介しています。

 

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グレが自己紹介すると「知ってるぞ」と笑顔を見せるイ部長。

コ課長も嬉しそうに挨拶しにくるのですが。

 

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それを見ていたマ部長は面白くありません。

って言ったってねぇ。
自分の人間性が駄目だから部下に好かれない&部下の力になれない&部下の力になる気もさらさらないくせに、何が気に入らないんでしょう。

グレはイ部長を歓迎すべくみんなで飲むコーヒーをいれに行き、同じくみんなにコーヒーをいれているヨンイと給湯室で遭遇。

昇進のお祝いも言えなかったので、その代わりに営業3課のコーヒーは自分が淹れてあげるとヨンイは言います。

つってもお湯を注ぐだけですけどね。(笑)

 

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そしてグレとも乾杯。

 

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営業3課は暖かい年末になるのではとヨンイ。

そのうちオ次長は部長になるかもと、にこやかに会話を交わしているのですが。

グレとヨンイの仲良さそうそうにしているところにやってきたマ部長が、今の話を聞いてしまっていました。

 

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そこへさらにチョン課長らがやってきて、部長に気づかずヨンイに会議の準備をして欲しいと声をかけてしまうのですが、部長はヨンイにいつのまにか仕事をさせているのが気に入らず。

それを察したチョン課長がすかさずヨンイを外そうかと尋ねると、部長は「会議室でまでおしろいの臭いを嗅ぎたくない」と。

うっさいわ!

お前のノネナールのほうが迷惑じゃ! 怒!

このところヨンイを買っているチョン課長なので、すまなさそうにヨンイの肩に手を添えて出て行きます。

そしてこの子も受難。

ソン代理が課長に自分のミスをソンニュルのせいにしようとし、ソンニュルが反発するんです。

 

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「一緒に怒られ、一緒に責任を負うのがチームだろ!」と怒鳴るソン代理に「では自分の責任は自分で取って下さい」と返すソンニュルですが、「本当の責任が何かを見せてやろうか?」と脅されちゃってます。

 

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そして哀れなヨンイは。

マ部長に意味不明の文句を言われます。
文句というか、八つ当たり?

 

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まずヨンイの靴に文句。

ヒールじゃなく、ペタンコ靴をはけと。

・・・・・・ほんと殴りたい。

しかも大声で、こんな報告書をよく書けたものだなと、ヨンイをいじめて当り散らします。
ハラハラしつつも見守るしかないチョン課長以下。

ノルウェーの現地担当者に自分で電話したのかと詰め寄られ、課長にお願いしたのだとヨンイ。チョン課長は自分がやると言ったのだと割って入るのですが、皆でままごとでもしているつもりかと、さらに切れられ。

 

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「お前のやっているのは‘仕事ごっこ’だ」とヨンイの頭を小突いたりもするんです、マ部長。

あまりの屈辱に顔色の変わるヨンイ。

視聴者の我慢も限界です。

 

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気の毒そうに見つめる同期と目が合う気まずそうなヨンイが、かわいそう過ぎるシーンです。

早速みんなで集まり、ヨンイを慰める面々。

「大丈夫? あんまりだよ」と憤るソンニュル。
ソンニュルもさっきソン代理にやられたばかりなので、同病相哀れんでます。

 

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この時先輩社員が傍を通るのですが、その人はグレにイランの情勢は最近どうかとやぶから棒に尋ねるんですよね。悩んでいるアイテムがあるのだと。

専門的なことではなく、グレの勘がどうかを知りたいのだという先輩。

 

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グレは自分には分からないと答えているのですが、その様子は同期には衝撃的なものでした。

ベッキはつらくなり、倉庫の方付けがあるとまた席を外します。

その一方で「幸福は成績順じゃないんだよな」とひたすら感心するソンニュルです。

すごいですよね。このコントラスト。
ヨンイのあまりに可哀相なシーンから、カリスマ扱いされつつあるグレへの転換。
これは結構残酷。

ヨンイのために、我々一緒に腹立てましょうか。シスターフッドってことで。

会社にマ部長のような人がいる方は、トラウマ発動するので見ないほうがいいかもしれません。

 

 

ちなみにマ部長のシーンが出てくると、SNS上などで怒りのコメントが沸いてくるのが毎回楽しいです。
到底書けないような罵声が一杯。(笑)

倉庫で一人作業しながらも、さっき見たグレの光景がちらつくベッキ。

汗を流して働くベッキに、ハ代理も出先から直帰なので、サウナにでも入って帰れと課長がお小遣いをくれ。

ベッキはヨンイにエレベーターで言われた言葉を思い出しながら、服を脱いでます。

 

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欲深いのではないかと言われたベッキ。

自分たちはただ到達するだけでいいのだと。

「それが出来ないからつらいんですよ。足踏みばかりで」

そう一人ごちて、ロッカーを閉めたベッキなのですが。

 

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なんとカン代理。

「サウナあるある」ここで発動!(笑)

思い出されるソンニュルの言葉。

 

『気まずくて、死ぬぞ』

 

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大爆笑!

ソンニュルがいったとおり、体を洗う時も遠慮しいしい、つかず離れずで洗ってます。

背中に泡がついているカン代理に声をかけられず、わざと後ろからシャワーかけたり。

まさかここでソンニュルの無駄口がつながるとは!(笑)

何でもいいんですが、カン代理がまさかの細マッチョぶりです。
みんなモムチャンですよね。(笑)

カン代理、週末はサウナに寄って1週間を洗い流すことにしているそうなのですが、ベッキは思い切ってカン代理をお酒に誘い、二人で缶ビールを飲むことにするんです。

「仕事のモチベーションが持てないんですか?」

「同期は頑張っているのに、自分だけ足踏みしている気がして」と心情を吐露するベッキ。

 

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グレが羨ましいのかと尋ねるカン代理に、「羨ましいのではなくて、自分に腹が立ってるみたいです」と答えるベッキ。

グレは契約職で自分は正社員だから、なおさらだろうとカン代理は鋭い一言を放ち。

君が働いているのは鉄鋼課だろう?
前にも言わなかったとおり鉄鋼課の仕事はカテゴリーの中でやることがフィックスされている。それをうまく進めて、管理しなければならない。
フィックスした仕事には仕事がないとでも?
契約が終わった後の仕事がどれだけ多いか、うちの課の売上高がどれくらいで、どれほど多くの国と取引しているか、知っているか?
それらが君には意味のないものに見えているのか?

カン代理の問いに、そうではないとベッキは答えます。
ベッキはもうカン代理の言いたいことは分かってるんですよね。

「人にどう見られようと関係ないんですよ。華々しくなくても、必要な仕事をすればいいんです」

 

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「見えずらい仕事かもしれないけど、存在していないと思ってはいけません。私たちが扱っている仕事は、誰かが命がけで導いたものなんですから。
自分のモチベーションは、自ら与えて下さい。そうしないと、耐えられないと思うから」

こうして年末がやってきて。

会社にはクリスマスツリーが飾られ、グレには知らない女性からツイッターのフォロー申請。

覗き込んだヨンイは「ハ先生ですね」とひと目で言い当てます。

ソン次長の娘が通っている保育園のあの先生です。

グレの携帯を取り上げて、「どうしてアカウント分かったの?」などと勝手にメッセを送るソンニュル。

 

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一人だけ階が違うソンニュルは、サランヘヨのポーズでグレとお別れ。

 

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おばかさん。(笑)

出社したグレはチョン代理に頼まれて、みんなの分のコーヒーを入れにいき。

オ次長が「水も」声をかけるのですが、あっという間に走っていってしまうので聞こえていません。
上司たちはグレが元気なので喜ぶのですが。

オ次長と並んでコーヒーを用意していたグレは、今しがた挨拶を交わした他の課の契約社員がグレの噂をしているのを聞いてしまいます。

 

「聞かれても平気よ。あの営業3課の人も契約社員なんだから。どうせあの人も契約が終われば、いろんな所に履歴書送るはずよ」

 

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「いい加減にしろ! 冷めるぞ!」

 

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大声を上げてわざとその声をかき消そうとするオ次長。

一人残されたグレは、悲しげに一人ごちます。

 

もう少しで泣くところだった

もう既に ‘あんまりだ’ と感じかけていた

早くも笑おうとしていただなんて、呆れる

 

涙。

席に着き、グリーティングカードを書くのを手伝うグレ。

「この人たちのおかげで、上の子の学費が出せて、下の子の靴も買ってあげられて、冬に暖かい服が着られて、私も人間らしい暮らしをしています、と。そういう気持ちで書くんだ」

 

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チョン課長にそう言われ、オ次長の名前を丁寧に書いていくグレ。

 

私も人間らしい暮らしをしています

 

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・・・・・・もう駄目だ。

悲しすぎる。

オ次長はグレを呼ぶと、静かな声で「最初のメリークリスマス」と言いながら、カードを渡し。

 

 

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そんなオ次長に笑顔を見せる、キム代理とチョン課長。

グレは一人踏みしめるように階段をあがり、屋上にやってきます。

もうその足取り見てるだけで、泣きそうな視聴者。

どんなに頑張っても、この子は正社員じゃないんでした。

 

 

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そっとカードを開いてみるグレ。

 

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チャン・グレ

申し分なかった

YES!

 

まるで鳥のようにグレの空想の中で飛んでいくそのカードを見ながら、視聴者涙腺決壊です。

そして流れるグレのモノローグ。

 

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酔うのだ

いつも酔っていなければならない

すべてはそこだ

それこそが唯一の問題なのだ

 

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あなたの両肩を砕き あなたを地面へと傾かせる

憎らしき時の重荷を感ぜずにいるためには

絶えず酔っていなければならない

 

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だが、何に酔えばいい? 

酒に 詩に 美徳に あなたの思うままに

とにかく酔うがいい

 

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そうして時折 宮殿の階段の上で

濠の緑の草の上で あるいはあなたの部屋の陰鬱な孤独の中で

目を覚まし 酔いがすでに衰え 消え失せていたのなら

 

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たずねてみるがいい 風に 波に 星に 小鳥に 大時計に

去りゆくすべてのものに すべての悲しむものに

すべての転がるものに すべての歌うものに すべての語るものに

今は何時かと

 

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さすれば風も 波も 星も 小鳥も 大時計も 

あなたにこう答えるだろう

 

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「いまや酔うべき時だ!」

 

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もーーーーー。

なにこれーーーーー。

見終わったら涙がとめどなくあふれてきました。
もう、なんなんすか、このドラマは。(泣)

13話はこのあと新入社員たちそれぞれのクリスマスを描いて終わるのですが。

もう心の澱が全部出てきちゃいそうでした、この回は。
ドロドロ。ぐしゃぐしゃ。感情が迷路に入り込みそう。(笑)

ラストシーン、みなさまもご一緒にご覧ください。

屋上でカードを開くグレのシーンから始まっています。

合間合間の回想場面が、たまりません。

 

 

 

いや~、涙きちゃいました。

“더할 나위 없었다”って。電流が走りました。ええ。

今みんなが誰かに言って欲しい言葉ナンバーワンじゃないでしょうか?@韓国。

でもほんとは。オ次長を求めるんじゃなくて、自分がオ次長になれって話ですよね。

そして自分はマ部長なのにオ次長だと思い込んでる人は、いい加減にしろって話ですよね。(笑)

いや~。やられました。
この回には本当に降参です。(笑)

最後のグレのモノローグは、ボードレールの死後2年後に発表された散文詩集『パリの憂鬱』に収められている『酔え』の引用です。

グレがボードレールっていうのがまた悲しいというか、悲しすぎるんじゃないかと思ったりもしたのですが。文学的なオ次長ならまだしも。
でも考えてみればボードレールは10代の時に手にする気がするので、やっぱり20代半ばのグレが諳んじてるのも説得力あるのかな、と思い直したり。

正確に言えば、オ次長とグレのキャラ設定は原作者&脚本家によるものなので、説得力云々する話ではないんですが。(笑)

頑張って、能力があっても報われない残酷さを、この後どう描いていくのか。

やっぱり残酷な結末が待っていそうで、だんだん見るのが怖くなってきましたが。
頑張って最後まで追っていきます。

また次回もお楽しみに。