みなさま、こんにちは。

今日は韓国で3月6日に公開される映画“순수의 시대/純粋の時代”(邦題仮)の予告編をご紹介しようと思います。

相変わらず映画が元気な韓国。

昨年12月17日に公開されたファン・ジョンミンさん主演映画『国際市場』(邦題仮)は、これまで歴代観客動員数2位だった洋画『アバター』の記録を抜き、目下観客動員1400万人突破を目前にしています。
史上最高の観客動員数を記録した『鳴梁/ミョンリャン』1700万人動員もまだ記憶に新しいというのに、またしても1000万人超えを出すとは驚きですよね。

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このところの韓国映画のキーワードは「復古調」。
『国際市場』の描く時代は朝鮮戦争後から現在までで、激動の時代を生きた「お父さん」が主役です。

過去の時代を描く時に大事なのは、その振り返りの視点だと思うので、この映画がどのような視座であの暗い時代を生きた庶民を切り取っているのか、私も自分の目で確かめたいなと思っています。

そして、旧正月映画の目玉として公開されたもう一つの復古調映画、“쎄시봉/C’est si bon/セシボン”(邦題仮)。
こちらは70年代韓国フォークソングに乗せて実在の歌手を登場させつつ描く、青春群像劇です。
主演はチョンウさん、ハン・ヒョジュさんの他に、『未生/ミセン』のベッキことカン・ハヌルさんも。

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わーお。
ベッキ、出世しましたね!

・・・・・・ってナニサマって感じですよね。すみません。(笑)

『国際市場』ですっかり過去回帰がトレンドになっている韓国映画。
『国際市場』がつくった波に『セシボン』が上手く乗れるのかがちょっとした注目点になっていることをご紹介しつつ、実は私の食指が激しく動いたこちらの作品を、今日は取り上げてみます。

過去回帰どころかさらにさかのぼって、想像力で補うしかない歴史絵巻の世界。

時代劇、『純粋の時代』です。

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王座を守る将軍 キム・ミンジェ

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王になれなかった王子 イ・バンウォン

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主演、シン・ハギュン、チャン・ヒョク、カン・ハヌル。

そうなんです!
なんとここでもベッキがシン・ハギュン&チャン・ヒョクのビッグネームと名を連ねてるんです!

すごいですよねぇ。『セシボン』に続き『純粋の時代』まで。
もはや完全に売れっ子の仲間入りです、ベッキ。
こうなってくると私の関心は「グレは?! ソンニュルは?! 次回作いつ?!」とおのずと向いていくのですが、今日はその話は置いておいて。

私としては、なんと言ってもチャン・ヒョクさん。
予告を見てしびれました。
裏切られ演技、裏切られて悔し泣きの演技をさせたら、彼の右に出る人はいないんじゃないでしょうか。ヒョクさまのあの目を見に行くだけでも価値がありそう。
しびれる涙目姿は、みなさまにものちほど。(笑)

チャン・ヒョクさんが演じるのは、高麗の武将ながら反乱を起こし、高麗を掌握した後に朝鮮王朝を開国した李成桂(이성계/イ・ソンゲ)の息子で、五男の李芳遠(이방원/イ・バンウォン)。

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イ・バンウォンは父の有能な右腕として活躍し、朝鮮王朝を開くために一役買った人物ながら、父に王位継承者として指名されないという裏切りにあいます。
イ・バンウォンをけん制したのは、新国家運営のための枠組みを築いた人物、チョン・ドジョン。チョン・ドジョンのけん制により政治から遠ざけられたイ・バンウォンは、王座への野心を胸に粛々と玉座に上がる準備を進めます。

シン・ハギュンさんが演じるのは、王座を守る朝鮮の武将でありチョン・ドジョンの右腕、キム・ミンジェ。
キム・ミンジェはこれまで自分の欲望とは無関係に、命じられた役割を果たすためのみに生きてきた人物ですが、一人の妓生・カヒ(カン・ハンナ扮)に心を奪われ、純粋にカヒのために生きようとするそうです。

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そしてベッキことカン・ハヌルさんが演じるのは、キム・ミンジェの息子であり、王の婿であるジン。
王女の夫であるが故に政治に関わることを許されず、妓桜に出入りすることも禁じられているジンは、自らの欲望が何一つかなわないことに苛立ち、歪んだ方向でその欲望を解消していく、堕落しきった卑劣な人物です。

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そこへ、復讐の意図を隠した美しい妓生が現れ、男たちに意図的に近づいていくことで事件が起き・・・・・・。
といったストーリーとのこと。

ちなみに武将キム・ミンジェやその息子ジンは架空の人物です。

こちらはポスターの別バージョン。

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朝鮮王朝の正史である『朝鮮王朝実録』にも「王子の乱」として記されている1398年の事件をモチーフにしたこの映画。R18指定されているので、なかなか暴力的なシーンもきわどそうです。
予告を見るだけでも結構な血の量なので、血が苦手な人は駄目かもしれませんね。かくいう私も得意ではありませんが。

字面で見る限りでは、ストーリーはそこまで斬新な感じはしないのですが、エンタメとして完成度の高いものに仕上がっていることを期待しつつ、封切を待とうと思います。

というわけで、予告編、まいりましょう。



1398年 朝鮮開国7年

王座を主をめぐり血が吹き荒れたその年を
歴史は「王子の乱」として記録した

純粋の時代

「どうやって建てた国か、よく分かっているだろう。
わしの傍でわしのために刀を持て」

「私は誰のものでもありません。
刀で王に仕え 百姓を守るのみ」

王座を守る将軍 キム・ミンジェ

「呼ばれるまで来るなと申したはずだが」

「必要な時は手を血に染めさせておきながら、用が済んだら血染めの者など 要らなくなったのでしょう」

王になれなかった王子 イ・バンウォン

「父たちが血の汗を流して建てた国で、息子がおこぼれに預かろうというわけだ」

「こんなことになるとはな」

堕落した王の娘婿 ジン

三人の男の異なる欲望

「時が来たようです」

「私がすべて処理いたします」

「貴方様が私に客を寄越されたのですか?」

「おいキム・ミンジェ。
チョン・ドジョンの盛り立て役がそんなによいか?」

王座に向けた野望の時代

「謀反をはかりました」

「罠です、王様」

歴史が拒んだ血の記録

「約束したではないか。守ると」

純粋の時代
3月5日封切

あああ、ベッキが! ベッキがあ!

の声、あちこちから響いております。(笑)

上記は予告編第2弾なのですが、第1弾の時はさらに悲鳴が上がっていました。
そのわけを説明する前に、まずは第1弾ご覧頂きましょう。
こちらは訳はつけておりませんが、シーンは殆ど重複しています。

お気づきになりましたか?

そうなんです。
18禁シーン(推定)の主が、第1弾では誰だか分からないという。(笑)

「え?! ベッドシーン誰?! シン・ハギュン?! まさかベッキ?!」

とあたりは騒然。

しかし、誰も「チャン・ヒョク?!」と言わないあたりは、謎です。
チャン・ヒョクさんならやりそうってことですか、もしや?!

って確かにチャン・ヒョクさんでしたけど。(笑)

この映画でのベッキ、もとい、カン・ハヌルさんの変身ぶりも過ごそうですが(何しろキャッチフレーズは「野卑な婿殿」)、実は私がもう一つびっくりしたスチール写真を最後に載せておきます。

これはシン・ハギュンさんファンのみなさまにはお喜びいただけるかも?

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すごくないすか、この筋肉!!

いやー、ビックリ。

一瞬誰かと思ってしまいました。

これはチャン・ヒョクさんに負けず劣らずですね。

なんでも監督に「神経質そうな感じの筋肉をつけてくれ」と言われて、「イライラ切れながら筋トレした」のだそうです。
シン・ハギュンさん、言うことが面白いです。(笑)

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シン・ハギュンさんは本作が時代劇初作品になるのだそうですね。
そう聞くとなにやら新鮮に見えてくるから不思議です。

演技力には折り紙つきの方々なので、なにかちょっと深みのあるストーリーに仕上がっていて欲しいなと期待をかけつつ、見れる日を楽しみに待ちたいと思います。

是非日本にも入ってきて欲しいですね。