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8 2016年1月
みなさま、こんにちは。
今日は年末に折り返し地点を迎えた『六龍が飛ぶ』の24話と25話の名シーンをピックアップしてみます。
23話ラスト、チョ・ジュンの田制改革(土地改革)のための資料が奪われる過程で、キル・ソンミに立ちはだかれたタンセ/イ・バンジとムヒュル。
かつてタンセが謎の文様を持つ集団にさらわれた母を追う過程で命を狙われた際、キル・ソンミが助け、道教の思想家であり武術家であるチャン・サムボンにタンセを託した経緯があり、タンセはそのことを話してキル・ソンミに思い出させます。
あの時の宮女ヨニャンの息子が三韓第一剣になったことに驚きつつ、一足先に奪われたチョ・ジュンの資料を探しに再びどこかに消えるキル・ソンミ。
一方ハリュンによって捕らえられたバンウォンは、プニの機転で助けられ、資料とともに抜け出すことに成功するのですが。
とにかく24話と25話は、タンセとヨニの回です。
ハリュンがバンウォンの顔相を見て、「誰かに仕える顔ではなく、人を従える側の顔をしているのに、どうしてチョン・ドジョンの下にいるのか」と言うなど、徐々にのちの展開に向けて布石が置かれていくのですが、にもかかわらず、タンセとヨニ。
この二人の話がハイライト過ぎて、他の話が頭に残りません。(笑)
かいつまみますと、チョン・ドジョンはチョ・ジュンの田制改革(土地改革)案を会議でぶち上げ、1000結(キョル。1キョルあたり約3000坪)以上の土地の所有者から調べることを提案。チョ・ミンス将軍の側を1000結以上と以下の者とで分断するのに成功し、チョ・ミンスと組んでイ・ソンゲ将軍をけん制しているイ・セクも、莫大な土地を不正に持っているチョ・ミンスにこの際官職を退くべきだと告げ、離れます。
ハリュンは事態打開のために急いで私兵を集め、武力衝突を起こすフリをしてイ・ソンゲを圧迫すれば、戦いに疲弊している民心の目を最も気にしているイ・ソンゲは応じることが出来ず、交渉を持ちかけてくるに違いないと策を練りますが、「私にフリなどない」と不穏なチョ・ミンス将軍。
一方、これで夢に見た自分の土地が与えられるかもしれないと、喜びに沸くプニ。
その日がきたら兄タンセと故郷に帰りたいという言葉を聞いたムヒュルに、同じ故郷なのにヨニは一緒じゃないのかと突っ込まれてしまい、ヨニの前で気まずい思いをします。
二人きりになった翌日、そんなつもりではなかったと話すプニ。
「昨日はごめんなさい。いい日がやってきてふるさとに帰る時、オンニは置いていくっていう意味じゃなかったの。分かってくれてるよね?」
その言葉に意外な言葉で返すヨニ。
「私も・・・・・・行っていいのかな。
その日がきたら・・・・・・私も、あんたと一緒に帰っても、いいのかな・・・・・・」
プニは感激の面持ちでヨニを見つめます。
「もしいいなら・・・・・・そうしてもいいなら・・・・・・」
「勿論よ! 一緒に行こう! きっと一緒に帰ろう! ね?」
ヨニ~。プニも~。(涙)
やっぱり、タンセが「一緒に帰るか?」って尋ねた時、嬉しかったんですよね。ヨニも、タンセとプニと一緒に、故郷に帰りたい気持ちになっていたんですね。
と視聴者かなりウルウルしたわけですが。
チョン・ドジョンの言いつけどおり、チョ・ミンス将軍側の動きを探っていたヨニ。チョ・ミンス将軍側は水面下で私兵を集め始めており、ヨニは手下の者を尾行しつつ情報収集していたのですが。
飯場で指示を伝えた手下の男は、ヨニに聞かれたと気づく筈もなく部屋から出て来ます。
ちょうどそこにいたムヒュルとぶつかり、かぶっていた笠が脱げ。
ヨニは少し離れたところでその様子を窺っていましたが、そこの現れたのは幼い日のヨニを陵辱し、プニの村人たちの土地を奪って殺した、あの顔でした。
なんてこと・・・・・・。
男が通り過ぎた後、その場に倒れこんでしまったヨニをムヒュルが見ていて、ヨニをおぶって戻り、驚いたタンセがヨニを支えるのですが。
心配するタンセにヨニは青ざめたまま何も語らず、チョン・ドジョンに報告することがあると立ち上がります。
でもここで、何があったか知らないタンセはヨニを呼び止め、「プニから聞いたよ」と切り出してしまうんです。
「プニから聞いたんだけど・・・・・・。いつかうまくいったら、俺たち一緒にふるさとの村に帰るって・・・・・・」
その言葉を瞬時に遮るヨニ。
「そんなこと言ったおぼえない。それに、そんなことは、ない」
振り向きもせず行ってしまうヨニの後姿に、がっくりとうなだれるタンセ。
だから、なんでこのタイミングで切り出したのよ。(涙)
嬉しかったんですよね、タンセ。
なのに・・・・・・。
あの忌まわしき略奪者に蹂躙された被害者。
あの日からヨニの幸せも、タンセの幸せも、奪われたままです。
悲しすぎる。
ヨニがなぜ態度を硬化させたか知る由もないタンセは、悲しみをムヒュルを誘って酒で紛らわせます。
こちらもなにを語るでもなく、ひたすら酒をあおるだけのタンセ。
呆れるムヒュルのそばで酔いつぶれて寝そべるその目には、涙が流れています。
・・・・・・。
視聴者も泣くわ。
水が欲しいというタンセに席をはずしたムヒュルですが、その時ヨニがやってくるんです。
タンセの傍に腰かけ、静かに語り始めるヨニ。
どうして今日だったんだろう。
ううん。どうして私は、今日に限って帰りたいなんて思ったんだろう。
どうして私は馬鹿みたいに、もう弱者じゃなくなったのに、あいつを見て気を失ってしまったんだろう・・・・・・。
私、誰だか分からなかったんだ。笠をかぶっていて、顔が見れなかったから。
でも・・・・・・。顔を見てしまった。
あの日以来、どんなに思い出そうとしても思い出せなかった顔なのに、一瞬で思い出せた。
そして、あの忌まわしい事件が起きたそば畑が浮かんできたの・・・・・・。
タンセ。私、全部忘れたと思っていたの。思ってたのに・・・・・・。
あー。涙が。
タンセが寝たふりしててくれることを祈りましたが、起き上がらず。
期せずして事情を知ってしまったムヒュルとともに、視聴者は深い溜息です。
ヨニからの報告を受けたチョン・ドジョンは、ハリュンの読みどおり軍事衝突を避けるための交渉を提案。イ・ソンゲはチョ・ミンス将軍に、自ら土地を整理するための時間を与えます。
なるべく血を流さずに改革したいのが、儒学者であるチョン・ドジョンの信条でもありました。
ところがチョ・ミンスは、私兵を集めたのをきっかけに、この機に乗じて本当にイ・ソンゲ将軍を殺すことを決意。
かつてのイ・イムギョムの邸宅トファジョンにイ・ソンゲたちを呼び、仲直りのしるしに宴会を催すふりをして、一気に皆殺ししようと図ります。
そうとも知らず、丁重に要請に応じるイ・ソンゲ。
ナム・ウンはヨンギュやタンセたちにも、絶対に揉め事を起こさないよう厳しく言い渡します。
かくしてみすみす罠の中に入っていく面々。
入り口では、宴会の場にそぐわないからと、全員刀を預けさせられます。
かたやイ・ソンゲやイ・ジラン、長男イ・バンウらが招かれた部屋の奥には、チョ・ミンスの合図でいつでも飛び出せるよう、鉞(まさかり)を手にした兵が潜伏。
怖すぎる。
普通に考えたら、どう考えても死ぬじゃないですか。
ムヒュル、ヨンギュらとともに庭の宴会場に通されるタンセ。
自分を盗み見る男に、反応します。
ああぁぁあ。
と視聴者が叫ぶ中、24話が終わり。
どー考えても誰か死ぬんだろう。
もー、あんな鉞集団、ありえない。
と涙目の視聴者で、25話はあけます。
タンセは違和感を覚え確認しようとするものの、男がどこかへ去ってしまったため、早々と料理を堪能するヨンギュとムヒュルの傍ら、警戒を解かずにいます。
人々はタンセがあのイ・バンジであることにすぐに気づき、次々と酌をしに訪れる一方、部屋の中では殺意を隠した酒宴が開かれ、刺客たちがその時を今か今かと待っており。
しばらくし、用を足すと言って立ち上がったタンセでしたが、そこであの男ととうとう顔を見合わせます。
下卑た顔で、便所なら向こうだと知らせる男。
この男こそ、今日必ずイ・バンジを殺すよう、チョ・ミンスに命じられていたのでした。
あの時ヨニの父を殺し、幼いヨニを陵辱したあの男だと、すぐにわかるタンセ。
席に戻り、こぶしを握り締めながら怒りに震えますが、思い出されるのは「騒ぎを起こしたら許さない」といったナム・ウンの言葉。
あの男がこちらを窺っているとも知らず、タンセは固まっています。
そんなタンセのおかしな様子に気づいたムヒュル。
タンセの視線を追ったムヒュルは、タンセが凝視する先にいる男が誰だか気づきます。
ヨニが言っていた、忌まわしいそば畑の、あの笠をかぶった男だと。
タンセの様子が一変した理由が分かり、心配が押し寄せるムヒュル。
尋常ではないタンセの様子に、このままではタンセが爆発し、大変な騒ぎを起こすに違いないと察し、ヨンギュを呼び出すとタンセを連れて先に帰って欲しいと頼みます。
このままでは大事になりかねないと言うムニュルに、事情は後で聞くことにし、タンセを連れて陣地に戻ることにするヨンギュ。
その頃外では、チョ・ミンスに言われるがままチョン・ドジョンを外に呼び出し、自分の策略についてハリュンが自慢していていましたが、今日の宴会がハリュンの案ではないと聞かされ、何かおかしいと察したチョン・ドジョン。
周りを見渡してみると、飯場には刀をさげた男たちが傍に陣取っていました。
ハリュンはチョン・ドジョンをおびきだすためにチョ・ミンスに利用されており、今日イ・ソンゲがトファジョンに招かれたもの罠だと悟るチョン・ドジョン。
ハリュンもいつしかチョ・ミンスの手下の者が来ているのを見て、自分が利用されたと認め、命を狙われているチョン・ドジョンを逃がします。
逃げたチョン・ドジョンはすぐにこのことをバンウォンに告げ、ナム・ウンら残っている者を全員集めて、イ・ソンゲ救出のためトファジョンに向かわせ。
一方トファジョンでは、ヨンギュに言われて席を立とうとするイ・バンジを止めに入るあの男。
男は酒を勧めるふりをして近づき、イ・バンジをその場に留めようとします。
同じテーブルに座る男に、緊張が走るムヒュル。
タンセの顔が一層こわばる中、男はさっきまで隣の席で話していた話の続きをしろと仲間にせがまれ、話を続けます。
その話とは、タンセの村を収奪した時のものでした。
前から目をつけていた女の子を強姦したことを、意気揚々と語る男。
泣きわめきながらそば畑に逃げる女の子をどんなふうに捕まえて陵辱したか、嬉々とした顔で、身振り手振りをつけて話す男に先にブチ切れたのは、ムヒュルでした。
タンセが立ち上がるのと同時に立ちあがり、テーブルをひっくり返して男を投げ飛ばしたムヒュル。
そのおかげで、テーブルの裏に刀が仕込まれていたのが分かります。
中から合図する前に、始まった暗殺劇。
男の指示で、仕込まれていた手下たちは全員刀を手にし、刀を奪われないよう自らの腕にきつく巻きつけた後、丸腰のムヒュル、ヨンギュ、タンセに切りかかります。
「絶対誰か死ぬんだわ」と視聴者涙目。
フライングで起きた外の乱闘劇は即座に中にも伝わり。
隠していたチョ・ミンスの刺客たちも一斉にイ・ソンゲ、イ・ジラン、イ・バンウに飛び掛ります。
鉞を振り上げる男たちに切りつけられながらイ・ソンゲを守るイ・ジラン。
・・・・・・オーマイ。
死ぬでしょこれ、死ぬよねこれ、絶対死ぬよね。
普通に考えたら絶対死ぬよね、ジランのアニキ。
あれだけのまさかりを体で受けるって。(涙)
もう、恐ろしい。
てか弁慶か!
と色々取り乱す視聴者。
この場面で、自分がどれだけイ・ジランを愛していたかに気づいた人、続出でしょう。(笑)
早く来い、バンウォーン!!
外でもバンジ、ヨンギュともに切られまくり、視聴者正視に耐えません。
刀がなくても強い3人なのですが、そうは言ってもこのままでは時間の問題。
特にタンセは、足を斬られています。
なんとしてでも刀を手に入れなければならないタンセ。
倒した相手の腕を炎で焼き、腕に焼き付けられていた紐ごと焼き切ります。
人斬りイ・バンジの本性、目覚めました。
刀を奪い、ムヒュルとヨンギュに渡したイ・バンジ。
ヨンギュは無傷のムヒュルをイ・ソンゲ救出に向かわせます。
「生きて帰りましょう」とヨンギュに声をかけるイ・バンジ。
すっごい。
このシーン、ド迫力です。
歴代の時代劇で最も迫力ある屋敷内戦闘シーンだったと、もっぱらの評判でした。
私は「歴代」を語れるほど時代劇を見ていませんが、多分その言葉に偽りなしです。ええ、ほんとに。すごかったので。(笑)
もう、完全に映画のワンシーンです。
ムヒュルもここ一番のアクションシーン。
両手で刀を振り下ろすさまがこんなに決まっちゃうなんて。
ムヒュル、大化けしました。
バンウォンも駆けつけ、父の窮地を救います。
ジランのアニキ、まだ生きてた~!
と、視聴者も上へ下への大騒ぎ。(笑)
駆けつけた援軍により、暗殺を企てたチョ・ミンス将軍は捕らえられ。
戦いを終え、傷の手当ても受けずに屍の中からあの男を探すタンセ。
ところがあの男は見当たりません。
溜息でふと顔を上げたところ、逃げていくあの男の姿が目に飛び込んできました。
傷を負った体を引きずりながら、男の後を追うタンセ。
一方男は、イ・バンジから逃げおおせたと、笑っています。
遠ざかる男の背に、かつての自分が重なってしまうタンセ。
ヨニを救えなかった、あの日の残像・・・・・・。
足を引きずりながら、あの日もタンセは男の後を追ったのでした。
連れ去られるか弱いとヨニと同じくらい、か弱い声で叫びながら。
『あっちいけ! あっちいけよ!』
あの日の悪夢が甦りながら、それでもなお懸命に男を追うタンセ。
知らせを聞き駆けつけていたプニが、ちょうど走ってきた男とぶつかります。
プニにとっても仇の男。
プニは後を追ってきた傷だらけの兄タンセとも会い。
タンセを支えながら男を追うプニ。
一方前方からは、やはりトファジョンに駆けつけていたヨニの姿が。
ヨニは目の前に飛び出してきたあの男を前に、体を硬直させます。
逃げ切った喜びでいっぱいの男。
最後まで逃げ切れると信じ、笑っている男。
その男を前に、またしてもフラッシュバックするあの日の地獄。
あの男の前にヨニが立ちすくんでいるのを見て、思わず足が止まるタンセ。
男は逃げ切れる喜びに卑劣な笑顔を見せながら、ヨニの傍を通りすぎようとしていました。
恐怖で完全に固まったヨニ。
そのヨニを地獄から引き戻したのは、プニの叫びでした。
「オンニ! そいつ、殺さなきゃ駄目!」
そしてヨニは・・・・・・。
タンセ: ヨニ・・・・・・!
プニ: オンニ! そいつ、殺さなきゃ駄目!
男: どけ!
ヨニ: 憶えてる? そば畑。私を見なさい! 憶えてるかって聞いてるのよ!
乱世とは、弱者の地獄。地獄に、行け。
タンセ: 死ね!
タンセ: ・・・・・・大丈夫。終わったよ。・・・・・・ごめん。
視聴者号泣。
何の説明が要りましょうか。
この場面が描かれて、本当に良かったです。
裁かれない悪。
裁かれない、乱世の悪。
踏みにじられ奪われた人生は取り戻せないけど、被害者ヨニは光を取り戻していくんでしょう。幸せになることを自らに許せる、一人の女性「ヨニ」として。
これでようやく、傷を抱えながらも少しずつ癒していけますよね。
同じように苦しんできた、タンセやプニも。
あまりに悲しくも美しい、稀代の抱擁シーンでした。
いやー、すごい。
この回は、本当に名場面でした。
折り返し地点にこれをもってきてくれて、六龍チーム、素晴らしいです。
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4 Responses for "『六龍が飛ぶ』 第24話 第25話"
わー、24話と25話のアップありがとうございます!
私はキル・テミとイ・バンジの戦い後も廃人になっていましたが、25話見たあとはもっと魂が抜けてしまいました・・・しばらく26話が見られませんでした。
まさしくレジェンドな折り返し25話でした。すごかったですね。アクションシーン全編、演出振り切ってる感があり、すごい迫力。と同時に緻密な物語の展開がありました。
チョ・ミンス将軍との攻防が中心になるとは思っていましたけど、それが20分くらいあってその後に別の話が始まるのかな、などと予想しつつ見たら、その「血の桃花殿」も、イ・ソンゲ将軍らがいる部屋とイ・バンジとムヒュル、ヨンギュのいる庭の宴席が並行して進行、さらに宴会に参加しないイ・バンウォンらの留守番組、三峰先生とハリュン、チョン・モンジュとイ・セクとハリュン、キル・テミとチョンニョン和尚と秘密結社「無名」の関わり・・・その複数の話が並行してクライマックスへ、そして最後にヨニとタンセ(イ・バンジ)の積年の復讐がついに遂げられて、それまでの「動」から、最後のシーン、抑えた「静」の美しさ。
24話では、ヨニの「そんなことは、ない」に、ええ~~(涙)と思い、ヨニが話しているときには「タンセ、こんな時に何故寝てる?(涙)」と思い、うなだれてしまいました。しかし、そこでムヒュルが事情を知ったことが先につながるかも、と思っていたら、やはり。ムヒュルありがとう~。
ぼろぼろの体で必死にあの男を追うタンセ、動かない身体でようやくヨニを抱擁するタンセ、涙涙。この最後の抱擁シーンはもちろんなのですが、(こっちのシーンでは)イ・バンジとヨンギュとの「生きて帰りましょう」「生きて帰ろうぜ」のシーンも最高でした。映画『男たちの挽歌』みたいで、かっこよすぎて泣けました。笑った歯が血だらけでしたが。
こんなふうに一緒に戦って死地を脱した仲間が今後どうなっていくのか、を考えると悲しくなりますけど、25話を見終わったあとはしばらくそのことは忘れてました。
ああ、すばらしい、ピョン・ヨハンさんも「六龍」チームも!
このすばらしさをいくらでも語りたいのですが、見た方でないと話しても通じません。ですから、こちらで思いのたけを書くことができて嬉しいです。ありがとうございます。
eripodさま
こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
本当にすごかったですよね!
見ごたえとはこのことかという感じで、時が経つのも忘れました。
六龍はいつも時間を感じさせないのですが、今回は本当に気づけばあの涙のラストになっていて、私もしばらく放心しました。(笑)
仰るとおり、あの美しさは激しい「動」からの「静」でさらに引き立てられていましたよね。
私もヨンギュの口の中を血だらけにした笑いにしびれました。
普段は血糊、駄目なほうなんですが、あの状況の「生きて帰ろうぜ」に泣きそうっていう。「絶対生きて出てきて!」と。
絶体絶命に近い状況でしたよね。誰かが死んじゃうとしたら、絶対バンジとムヒュルではないので、ヨンギュの身を本気で案じていました。(笑)
無数の屍の中でへたり込みながら、無言の笑みで互いをたたえるところも印象的でした。
あと私は、イ・ジランの全身でまさかりを受けるあのシーンも、本気の悲鳴出てしまいました。叫んだ後、映画館じゃなくて良かったなと、つくづく。(笑)
ムヒュル、すごくかっこよかったですよね!
この回にして、ようやくムヒュルのよさに目覚めました。(笑)
あの男をムヒュルが投げ飛ばしてくれた時、本当に爽快でしたし、その後即座に警戒モードに入るタンセの睨みのカッコ良さったら!
と、絶賛止まりません。この回のタンセがどれだけカッコイイか、正直延々喋れてしまいます。
ピョン・ヨハンを絶賛する会が、またしてもここに。(笑)
どんどん複雑で頭が痛く、悲しい展開にもなると思うのですが、この回が見られただけでもこれまで見てきてよかったと思いました。
この後は、違う涙を流すことになるかもしれませんが・・・。
ありがとうございました。(^-^)
追記:史実では、わけを書くとネタバレになるので伏せておきますが、ヨンギュは絶対にあそこで死なないんですが・・・。(笑)
白香夏さま、遅ればせながら新年おめでとうございます。
ジラン兄貴への愛に気付いてうろたえた視聴者一名、ここにいます。
ご登録願います。(何に?)
……なんて無駄口は脇にどけさせていただいて。
25話!25話!!!25話!!!!!
25話ですよ!!!!!
乱心気味で失礼しました。
この前半を締め括るクライマックスには、本気度120%で参りました。
放心から立ち直った時には、26話の予告映像も、綺麗さっぱり終わってました。
特に中盤以降の流れから、あのラストシーン。
タンセの「ごめん」で、一気にドドドーッと来ました。
ヨニの受けた余りにも酷い痛みは、これからだって決して癒えるものじゃないとお互い知りながら、それでも、タンセにとっては初めて言えた「ごめん」であり、ヨニにとっては初めて受け止められた「ごめん」じゃないかと……。
今思い出してもジワジワ来ます。
もうですね、この二人以外は、ラブ要素いらないです。ノーサンキューです。
この二人で十分深いです。深すぎます。(泣)
そして、ヨニの「乱世は弱者の地獄。地獄に行け」という痛烈な一言。
キル・テミの最期にタンセの放った、「強者は弱者から奪う。こうやって」がよぎりました。
この二つの台詞……なんと言えばいいんでしょうか。
重いです。とにかく。
ヨニやタンセに言わせるからこそ持つ、強烈な重みがあります。
単なる復讐だ、ざまぁ見ろ的トドメの決め台詞だ、そんは風には思えない重みが。
強者に奪われ、地獄に突き落とされてきた彼ら自身は、自分達が口にした台詞とは真逆の世界を切実に願っているだろうキャラクターのはずだからこそ、一層考えさせられ……。
タンセの台詞のときも、最初「これは悲しすぎる皮肉、意趣返しなの……?」と戸惑い、考え込んでしまいましたが、この25話で改めてズシンと。
またグルグルと考え込み病に罹患です。
それにしても、どうしましょう。
28話まで見てきて、タンセ・プニ兄妹とヨニ、そこに絡むムヒュルが、どんどん大好きになる一方で。
あまり入れ込んでしまうと色々怖いので、一生懸命に踏みとどまろうとしているのですが、全然、軽やかに踏み越えてます。
ところで、帰省時期ずれたおかげで、大晦日と元旦に覚悟を決めて『根』を一挙再視聴@自宅を決行したのですが、『根』で描きたかった事、話数の関係で『根』では描ききれなかった事を、もっと突き詰めて描こうとしたのが『六龍』かも……と、随所で感じました。
そして、今までも回し者のごとく激賞しまくってますが、やっぱり並々ならぬ力量の脚本家さんたちだ、との再認識も。
6人も主役がいて、回によって、下手すれば場面によって、主要人物が変わるのに、散漫さとは真逆の緊張感を保ちつつ、なおかつ、主役6人以外の人物も、それぞれ多様で複雑で、良し悪しは別にして行動原理があり……。
『六龍』って、相当難易度高そうな脚本ですが、そんなある意味、怖いもの知らずな試みにも、『根』で見せてくれた、描こうとするものの揺るぎなさや力量を思うと、「この人たちなら挑むよね」って、納得しちゃいました。
しまうまさま
こんにちは。
コメントありがとうございます。(*^_^*)
はぁ。そうですか・・・。
『根の深い木』を見ないでこれから見てしまった視聴者共通の動きとして、“「根」のほうをこの際見ておこう”現象が韓国の視聴者の間でもあるらしいのですが、実践した人たちから「一体この後何があったからイ・バンジがああなんだ(嘆)」の声続出なので、私はますます恐ろしくて観れません。
こんなことなら初期に見ておくべきだったのか、いや、見ないのがやっぱり正解だったのか・・・。
私も現在放送が終わっている28話まではもう観ているので、仰る意味はよく分かります。
ものすごく惹かれますね、あの人たち。
正直、この架空の人々に完全に愛注いじゃってます。なので、この後何が起きるんだろうと思うと、もう怖いです。
最近このドラマ見ながら、「私たちが生きているこの時代は、のちにどんなふうに語られるんだろう」なんて思い始めちゃってます。
どんだけのめりこんで見てるんだっていう。(笑)
でもほんとに、こういう瞬間瞬間の積み重ねで「いま」が作られ、過去になり、また積み上げられて、未来を予見させ。その繰り返しなんですよね。そこ=いまには、ドラマの傍観者としての私じゃなく、本物の「この時代の出演者」の私しかいないわけで。
正直、そういう思いに持っていくっていうのが、このドラマ本当にすごいな、と。
タンセ、あの男に最後刀を振りかざしながらも、振り下ろせませんでしたよね。かつて、ヨニの敵を討ちにいって、結局殺せなかったのを思い出しながら。
弱者って何で、強者って何かっていう問いかけを、また投げてくるわけですよね。このあたりは次の26話に繋がってもいきますが。
でもほんとに、すごく繊細に人間を描いていて。見ていて絶えずこちらも問いかけられちゃいますよね。
これだけ既に感嘆させてくれたので、もうこちらも腹を括って見届けねばという感じです。
いやー、見始めた時は、ここまで内容深いと期待していませんでした。
単にピョン・ヨハンさん目当てで見始めた長丁場の時代劇なのに、折り返した途端、既に終わって欲しくない気持ちが、正確に言うと結末を迎えたくない気持ちがむくむくときてます。
困りました。(笑)
ありがとうございました。(^-^)
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