みなさま、こんにちは。

本日も『六龍が飛ぶ』。
折り返し地点を迎えた26話と、つづく27話、28話の内容をまとめてみます。

ヨニの復讐劇を終えた後、徐々にきな臭くなってきました、『六龍が飛ぶ』。

チョンニョン和尚を配下に加え、キル・ソンミがその指示に従って動いている「あのかた」が率いる謎の集団。チョン・ドジョンたちの前に立ちはだかり、自分の意のままにこれまでも政治の重要な地点で工作を重ねてきた、例の文様をつかさどる集団を追う中で、緊張が俄然高まっていきます。

きっかけは、こうでした。

トファジョンに紛れ込んでいた、謎の男。
死んだふりをしていたその男は、トファジョンを出ようとするイ・ソンゲ将軍に斬りかかりますが、捕らえられ、すぐに自害します。
その男は、イ・インギョムにも指示を送り続けた者で、イ・インギョムがハリュンに託してまで探し続けていた男でした。

チョン・ドジョンはその男の背後を探ろうとするのですが、込み入った話に入る前にまずはタンセシーンをば。(笑)

死闘から一夜明け、二人きりになるとムヒュルになぜあの男とヨニのことを知っていたのかと切り出すタンセ。初めこそシラを切るムヒュルでしたが、あの日実はヨニの独白を聞いてしまったのだと答えます。

話を聞いた後、「お前は誰かを守ろうとする時に、強い」と静かに褒めるタンセ。



ムヒュル:な、なにが? 何も知らないよ。え? なんで?
・・・・・・いや、だからさ、そうじゃなくて・・・・・・。実はお前が酒飲んでくたばった日、ヨニさんが倒れた日さ。お前に水持っていこうとして、ヨニさんが寝ているお前に話しかけてるのを聞いちゃったんだよ。わざと聞いたんじゃないよ! 
ヨニさんがあの日倒れたのは、あの男を偶然見かけたせいなんだって。
嘆いてたよ、何で馬鹿みたいに気絶したりしたんだろうって。 
ごめん。聞こうと思って聞いたわけじゃなかったんだ。

タンセ:お前はさ・・・・・・。昨日思ったんだが、お前は誰かを守ろうとする時、もっと強くなるみたいだな。

ムヒュル:ほんと? だろ? 俺ってちょっとそうだよな? 
・・・・・・あ、ごめん。大丈夫か?

以前タンセはムヒュルに対し、人を斬ることに快楽を覚えるようなところがないので三韓第一剣にはなれないと言ったことがありましたが、ムヒュルの強さの源を指し示すようなタンセの言葉でした。

続く名シーンは、タンセとプニ。

タンセはあの男をヨニとともにあの世に送った後、タンセらしい物思いに沈んでいました。
その思いを初めて妹プニに告白します。

「あの日、家を出た後、二人のうち一人の家に行ったんだ。殺そうと思ったんだが、そいつの娘や年老いた母親が泣きながら出てきたんだ。そしたらそいつ、なんて言ったと思う? “子どもと隠れてください、お母さん。早く!”って。
気が遠くなったよ」

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「あの悪魔みたいな奴も、ただの、この乱世でもがきながら生きる人間だった。
殺せなかったよ。結局、ああいう奴らも、ただの弱者なんだ。自分は力のある奴の下について、いい目をみるぞっていう・・・・・・」

タンセの言葉に、プニはこう答えます。

「そういう弱者が、一番悪いのよ。自分だって弱いくせに、自分よりもっと弱い者を探し出して踏みにじった奴らよ。弱者同士が互いに憎みあい、傷つけあうように仕向けて・・・・・・。
よくやったよ、お兄ちゃん」

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これ、重要なシーンでしたよね。

プニの一貫してこういうところが、本当にいいです。
同じ地獄を生きながらもプニは何がどうあるのが正しい姿なのか、その軸をぶれさずに持っていて、人々を励まし、道筋を指し示す力を持った人物。
人々に「プニ隊長」と呼ばれる所以が、ここにあります。

タンセの傷が早くよくなるよう薬を持参したヨニにも、タンセと同様に慮るプニ。

プニはヨニを抱きしめて言います。

「オンニ。よくやったわ。あいつはね、オンニョン、オンニョンのお父さん、パルボンおじさん・・・・・・みんなを殺した奴だったの」

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「そして、私たちが2年間耕してきた土地を、全部奪っていった奴。
本当に、一番悪い奴だった。必ず復讐したいと思ってきたのを、オンニが代わりにやってくれたの。ありがとう」

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その言葉に、涙を見せるヨニ。

そしてプニは、ヨニに直接薬を届けて欲しいと頼みます。

戸惑うヨニを残し、去っていくプニ。

こうしてヨニは、タンセの元に行きます。

視聴者の期待、高まります。(笑)

ヨニを見て、反射的に起き上がろうとするタンセを留め、薬を差し出しながら腰かけるヨニ。

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ヨニは、ゆうべ本当に久しぶりにぐっすり眠れたと笑顔を見せます。

だから今はタンセが眠れるまで、自分がそばにいると。

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ヨニ:寝てて。そのほうが私も話しやすいから。
薬を少しもらってきたの。効くと思う。

タンセ:ありがとう。

ヨニ:私、いつぶりだか思い出せない。夕べみたいに、あんなに深く眠れたのって。

タンセ:よかった・・・・・・。

ヨニ:だから、あんたも少し眠って。私、あんたが眠るのを見てから行くわ。

・・・・・・ラブ? ラブきた?

これ、きましたか?

いやー、こんなん言われたら、むしろオールで寝ませんよね、タンセ。

キャピ

なーんて浮かれていられたのも、ここまで。

イ・ソンゲを殺そうとしていた謎の男の体に例の文様が刻まれているのを知り、騒然となるチョン・ドジョンら。タンセは自分の刀に刻んだその文様を見せ、母が謎の組織に連れ去られた時の男の手にあった刺青を忘れまいと彫ったのだと話します。また、かつてキル・ソンミに、母は高麗のノグク王女を殺した罪人なので、探そうとするなと言われたことも。
その言葉に、チョン・ドジョンは謎の集団が、噂にしか過ぎないと思われていた「ムミョン」かも知れないと驚きを隠せません。ノグク王女が難産で死んだ後、死の背後に「ムミョン」という組織がいると信じるコンミン王は、その「妄想」により宮に仕えるものを片っ端から殺し、その過程で宮女ヨニャンも自害したのだと。
本当にタンセの母がヨニャンなら、自害ではなく宮殿から逃げたのだろうが、それにしてもなぜ自分たちを狙うのかとチョン・ドジョンは緊張をみなぎらせます。

一気に嫌な展開。
薄々視聴者も気づいていましたが、タンセの母は「ムミョン」と係わりがあるようです。
もしかしたら、一味として。

そしてもうひとつ頭が痛いのは、改革を急ぐチョン・ドジョンへの不信感を募らせるチョン・モンジュ。
チョン・モンジュはチョン・ドジョンの頼みでイ・セクとの間を取り持ち、上皇を呼び寄せるというイ・セクらの条件を飲んで土地の測量の実施を取りまとめさせるものの、500年の間できなかった改革なのにそこまで急ぐのは、他になにか企みでもあるのかとチョン・ドジョンの胸中を探ります。

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この亀裂を利用する「ムミョン」は、チョン・ドジョンたちの計画を挫くため罠を仕掛け、チョ・ジュンの筆跡を真似て偽の手紙を出し。

資料が狙われているので持ち出すよう書かれた手紙を信じ、洞窟に集まる面々ですが、資料は手付かずのまま。嘘だと確かめたチョン・ドジョンも洞窟に急ぐのですが、そこにチョン・モンジュが現れるのです。

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謎の手紙を貰い、ここにくるよう促されたチョン・モンジュ。

わけも分からず洞窟に足を踏み入れたのですが、そこにはチョン・ドジョンたちが集まっており、壁一面には「新朝鮮」と書かれた地図が・・・・・・。

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こうして明ける、緊迫の27話。

チョン・ドジョンはチョン・モンジュと二人きりになり、自分の計画や、そこに至るまでの思いを、一番大事に思い、一番ともに新たな国づくりに携わって欲しいと願っているチョン・モンジュに熱心に語ります。

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チョン・ドジョンの素晴らしい政策に興奮しながら、「高麗の中でやろう」とチョン・モンジュ。高麗では出来ないということに、どうしても同意しません。

儒教的な理想国家をつくろうという者が、国を倒して新たな朝廷を作ろうとするなどは矛盾だと厳しいチョン・モンジュに、物事の初めには常に矛盾がつきものだと返すチョン・ドジョン。

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絶対に必要な人材なので、共にしてくれるまで死ぬまで説得すると言うチョン・ドジョンに、自分こそチョン・ドジョンを説得してみせると言い残し、チョン・モンジュは去ってしまいます。

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二人の話し合いが決裂に終わったと知り、狼狽する3人。

バンウォンは即座にチョン・モンジュの後をつけようとします。
計画を知ってなお賛同しなかったということは、このまま父のことを告発しに行くかもしれないので、見張らなければいけないと。

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その言葉に激怒するチョン・ドジョン。

チョン・モンジュはイ・ソンゲ将軍に話しにいったのだろうし、そんなことをする人間ではない。チョン・モンジュに何もするなとバンウォンを一喝します。

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対するバンウォンは、もしチョン・ドジョンの読みが外れた場合、自分の判断で行動すると不穏な一言。

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あああ・・・・・・。

もう迫ってきたんでしょうか。悲劇が。(哀)

せっかく行われることになった土地調査でしたが、任命された官僚が3人とも殺され、ムミョンの妨害はさらにあからさまになっていました。
一方タンセは、ムミョンを追う過程で母を見つけ出せるかもしれないと思いが強まっており。

プニにも、昔言えなかったキル・ソンミに言われた言葉を話しながら、今度こそ母を捜せるかもしれないと口にするのですが、浮かない顔のプニ。
プニは、期待して裏切られるのが怖いといいます。

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もし本当に母が生きているのなら、なぜ自分たちを探しにこないのかと問うプニに、何か事情があるのだろうとしかいえないタンセ。
ムミョンの先にいる母への思いが強まります。

チョン・モンジュはチョン・モンジュで深い悩みに落ち。

最も信頼するチョン・ドジョンを謀反者にしたくない思いの一方、高麗を治めているのは、臣下に言われていることの意味すら分からず泣き出すような、年端も行かない幼い王という現実。
確かにこんな高麗では、何かを成し遂げられるとはチョン・モンジュにも思えないのです。

嘆きのチョン・モンジュの前に現れた、尾行中のバンウォン。

「父のことを告げにいったのですか?」といきなり切り込んだため、怒りの対話が始まります。

「よもや、殿下に告げに行かれたわけではありませんよね。少しお話してもよろしいですか? なぜ駄目なのですか? 改革には同意されながら、なぜ朝廷を変えられぬと仰るのですか?」

「それは不忠であり、反逆だ」

「どこに対する不忠であり、どこに対する反逆なのですか? 民ですか、朝廷ですか? 孟子は間違いなく民だと仰いました。ポウン先生はそうではないのですか?」

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怒りの形相で見つめるポウン/チョン・モンジュ。

かつての弟子バンウォンに厳しい言葉を投げかけます。

そして、それをそのままチョン・モンジュに返すバンウォン。



チョン・モンジュ:お前の成均館の師として話してやろう。二度と民をそんなふうに売るな! 朝廷を守りながら改革を進めたとて、それが民を守らないことになるわけではない。
また、今お前の心の中に民があって民を口にしているのか、それとも単にお前の家門の権力と栄達のためにでまかせを言っているのか、自ら心によく問うてみるがよい。

イ・バンウォン:先生も、ご自身の心をよく見つめられたほうがよろしいかと存じます。不忠と反逆はならぬという先生のお言葉は、朝廷への忠誠心のみからくるのですか? それとも、後世に残されるご自身の名前のためでしょうか?

チョン・モンジュ:自らの名を、名誉を大切に思う者は、少なくとも歴史に害を及ぼしたりはせぬ!

イ・バンウォン:私の拙速な考えでは、歴史とは、単に後代の民たちがどう騒ぐかにすぎぬものです。

チョン・モンジュ:なんと?

イ・バンウォン:わが心のうちに、本当に民がいるのかと仰いました。ええ、しかと見つめてみます。ですが、私の心にはいかなる瞬間にも、「歴史」という名をした実体を持たぬ後代の民が入り込んでくることはないでしょう。ただ、今この地を共に踏みしめ、息をし、懸命に生きていく現世の民をこそ、胸に深く刻むことでしょう! お教えに感謝いたします、お師匠様。

ああ。溜息。

互いに名誉心で動いているわけではないのに、交わらない二人・・・・・・。

バンウォンの軸足は民百姓におかれ、一方チョン・モンジュの軸足は、儒学者として守るべき道理に置かれているのでしょうか・・・・・・。

この一件で危機を強めたチョン・モンジュは、今度はチョンチャン君に会いに行き、次の王座につけられそうか探りに行くものの、チョンチャン君は恋の只中にあり、政治は眼中になさそうです。

ムミョンの端緒をつかむため、チョン・ドジョンたちはチョヨンやチョンニョン和尚にエセ情報を流してムニョンが自分たちを尾行させるよう仕向け、わざとキル・ソンミを逃がして追跡します。

キル・ソンミが逃げ込んだのは、とある寺。

タンセはチョン・ドジョンと共に寺に入るのですが、向こうから老婆を支えながら歩いてくる女性に目を奪われます。

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その顔は紛れもなくタンセの母でした。

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こうして28話はヨニャンを追うところから始まるのですが、結局母も、あの老婆も見つけられず。キル・ソンミも寺にはいませんでした。

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28話で明らかになるのは、プニの抱えている母にまつわる秘密です。

母を見た、もうじき母に会えるとプニに話すタンセは、ムミョンの一味を一人捕らえたので、今はシラを切っているが、必ずなにか糸口を探して見せる、今度こそ諦めないといいますが、浮かない顔のプニは「怖い」と呟きます。
タンセは怖がることない、母を連れ去ったムミョンを叩きのめし、自分が母を救い出すと励ましますが、プニは救い出す必要はないかもしれないと思いがけないことを口にし。

「どういう意味だ?」

「母さんは連れ去られたんじゃないの。あの日、母さんがいなくなった夜、私は見たの。お兄ちゃんは寝てたけど、私は見たの」

「なにを見たっていうんだよ? あの時は、何も知らないって言ったじゃないか」

「長いこと、ただの夢だと思ってたから。夢だと信じてたから・・・・・・」

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プニの話はこうでした。
ある夜、男が尋ねてきて、母と暗号のようなやりとりを交わすのを聞いたプニ。
翌日もやってきた男に悩みは終わったかと尋ねられ、「子どもたちと縁を切ります」と母は答えたのでした。
翌朝、泣きながら母を捜すプニにタンセが「お母さんは連れ去られた」と言ったため、その言葉を信じたかったのだとプニ。捨てられたのではなく、母は連れ去られたのだと。
大きくなるにつれ、その時の記憶が鮮明になるというプニに、幼かったから勘違いしたのだろうとタンセ。母がいなくなったのが恨めしくて、記憶を作り出したのだろうと。

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プニはそうではないと泣きながら首を振り、だとしたらなおさら母に会ってなぜなのか聞かなければと話すタンセです。

席を立ったタンセを待っていたヨニは、今からあの寺に行こうと言います。
タンセの母を見つけ出す端緒があそこにあるだろうから、と。
その言葉に、二人連れ立って再び寺に向かいます。

寺に向かう道すがら、プニが言うにはどうやら母は連れ去られたのではないらしいと話すタンセ。

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その言葉に、ヨニは「プニらしい」と応じます。

母は母の道、自分は自分の道を行くと言うのがプニらしいとヨニ。

母のことで傷ついているタンセを見ながら、なおさら自分がしっかりしなければと思ってきたのだろうと。

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自分はタンセの母の顔もおぼろにしか覚えていないが、それでもタンセの母は二人を捨てるような人ではないことは、はっきり覚えているとのヨニの言葉に、ヨニの優しさを感じ、思わず足が止まるタンセ。

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ヨニ:実はおばさんの顔、よく思い出せないんだ。随分前のことだから。

タンセ:プニは母さんを見つけるのが怖いそうだ。

ヨニ:どうして?

タンセ:母さんは連れ去られたんじゃなく、自分の意志で行ったみたいなんだ。見たらしい。

ヨニ:むしろ、プニらしいね。‘母さんは自分で決めて行ったんだ、私たちは私たちで一生懸命生きよう’。お母さんのことですごく辛そうにしてるあんたを見て、ますますそう思ったんだろうね。せめて自分だけでもお兄ちゃんの面倒をしっかり見て、ちゃんと暮らそうって。
私、おばさんの顔はうろ覚えだけど、絶対にあんたたちを捨てる方じゃないってことは、はっきり覚えてる。

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またこのタンセのこの目がね。

なんすかこの目は。

こんな目で見つめていいと思ってんすか。

くぅーー! 

しかし、無言で「ありがとう」を言ってるこの目、すごいです。

一方ムミョンは、上皇を使って今度はイ・ソンゲの暗殺を企てている気配。
チョクという名のムミョンの一味が登場します。

そしてなんと、ムミョンの連絡係をしているあの老婆が上皇のところに仕えていたりもして。

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「えー、なになに?!」

と、まんまと混乱の視聴者。(笑)

議会では、土地の調査に出ると名乗り出るものが現れず、3人を殺した犯人を捕まえてからにすべきだとの意見が大勢を占めていました。

チョン・モンジュさえ力を貸してくれれば若い官僚たちが動いてくれるのに、チョン・ドジョンに協力してくれないチョン・モンジュ。
チョン・モンジュはチョン・ドジョンたちの最終的な計画を知ってしまった以上は、土地改革を進められないといいます。

もし自分を最後まで説得できなかった場合は、高麗王朝を変えるのをやめてくれるかと悲痛に迫るチョン・モンジュ。

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その条件にうなづくことの出来ないチョン・ドジョン。

でも結局は議会の場で内容を伏せたまま「約束できるか?」と迫られ、チョン・ドジョンは「約束します」と答えることに。
これによってチョン・モンジュは土地調査を進めるのに協力します。

この決定を知らされたバンウォンは、当然「その条件が果たされなかったときは、どうなるのですか?」とチョン・ドジョンに食いつき。
チョン・ドジョンとの間で激しいやり取りが交わされます。

なぜこの大業を一人の人間の気持ちに任せて揺るがせにするのかと抗議するバンウォンに、チョン・モンジュは新しい国になくてはならない存在だと力説するチョン・ドジョン。
チョン・モンジュこそが国の政治を担う人材を長年にかけて多数育ててきた人であり、国を動かす動力となる人たちが信じる人物なのだと。その人たちに心合わせしてもらうためにもチョン・モンジュは不可欠であり、そうした人たちに協力してもらえなければ誰も国家を運営できないと話すチョン・ドジョンに、バンウォンはいとも簡単に「人は次々生まれるのだから、また育てればいいではないですか」と言ってのけるのです。

その言葉に顔色の変わるチョン・ドジョン。
チョン・ドジョンはバンウォンに、城砦(じょうさい)を辺境に築くにはどれくらいの時間がかかるかと尋ねます。三、四ヶ月だろうと答えるバンウォンに、全国の土地の測量にかかる年月は三年、マンウォルデのような立派な宮殿ですら五年ほどで作れるが、人材を育てるには数十年がかかるとのだとチョン・ドジョン。ましてやひとつの学問の脈が途絶えれば、それが回復されるまでに失われる時間は百年以上に及ぶかもしれないのだと。
国を作ったところで百年を捨てることになるなら、この大計画を成し遂げることなど出来るものかと叱咤するチョン・ドジョンです。

それでもチョン・モンジュが信じられないバンウォンは、もし別の企みをチョン・モンジュが抱いたらどうするつもりかと食い下がるのですが。

このシーンはなかなか厳しいものがあります。

バンウォンにも理はあるのですが、「人は次々生まれるのだから、育てればいいじゃないか」の発想は、幼いと言うべきかなんと言うべきか。
これがリーダーになっては、怖いです。

大丈夫なのか、バンウォン・・・・・・。

ヨニと母を捜しにいったタンセは、結局何も見つけられず。
でもキル・ソンミが接近し、母に会わせてやると条件を出してきます。
一人で来い、誰にも言うな、と。
どうやらこれもムミョンの罠のようですが・・・・・・。

一方チョン・ドジョンは捕らえてあるムミョンの一味をバンウォンの発案で泳がせた後尾行することにし、プニにもバンウォンの指示に従うよう言いますが、気乗りしないプニ。
男の逃走した先に母がいるのを、プニは恐れているのでしょうか。

そんなプニに近づいてきて、励ますムヒュル。
純朴ながら、本質的な問いかけをしてきます。

母に会えるかもしれないのに、どうして浮かない顔をしているのかとムヒュル。
自分は父母を9つくらいの時に亡くし、10歳の頃にはもう顔も忘れてしまったと話します。亡くなった事情も何も知らないので、せめて夢で一度会いたいと話すムヒュル。
プニは夢でムヒュルが母に会えるよう、自分も願ってみると答え。

だから、死んだ筈の母に会えるかもしれないプニが羨ましいのだとムヒュル。
ムヒュルはおばあちゃんにプニの事情を聞いて慰めているのですが、それをプニに見抜かれてしまいます。

「でも、羨ましいのは、本当ですよ。お母さんがどうであれ、もう一度お母さんに会えるかもしれない希望が生まれたわけですから」

その言葉に『希望?』と内心問いかけるプニ。

「なのに、どうしちゃったんです? いつもだったら人に任せたりせずに、自分でビシッと指揮するのに」

プニは何かに気づいたように、しばし考えにふけり。

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自分がしっかり作戦を遂行するから休んでくれと言い残し立ち上がりかけたムヒュルでしたが、再び座りなおし尋ねます。

「でも・・・・・・。どうして希望を恐れるんですか?」

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どうして希望を恐れるんですか。

どうして希望を恐れるんですか。

どうして希望を恐れるんですか。

おわーーーーーー。

ムヒュル、何者だ!(笑)

ラストは、泳がせてアジトに向かわせる筈だったムミョンの一味が、同じ組織のチョクに切られるというアクシデントがおき、通りがかったプニに危機が迫ります。

男は死の間際、仲間に裏切られた恨みから暗号をプニに伝え。追ってきたチョクは聞いてしまったプニを殺そうとしますが、プニはあの夜聞いた母と例の文様の入った男との暗号を再現。

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『初無者は無尽なり(初めから居ぬ者は、永遠におらず)』

驚いた刺客は、思わず刀を下ろし、暗号を返します。

『名のなき者は、消え去らじ』

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チョク:聞いてはならぬものを聞いたな。

プニ:『初無者は無尽なり』

チョク:『・・・・・名のなき者は、消え去らじ・・・・・・』



ちょっと待って。

ちょっと待ってくださいね。

えっと。

入っちゃったの? ムミョンに?

・・・・・・え?

・・・・・・ええええ?!

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と混乱をきたす視聴者。だってプニならこの際本当に潜伏しそうです。

って、さすがにそれはないですよね。一気にばれて殺されますもんね。ですよね。ですよね。ハハ。ハハハハ。

ってこのドラマ、正直、なに繰り出してくるかまったく予想できないんです。(笑)

毎度毎度展開にビックリさせられる「六龍」。
終わったら廃人になりそうで恐ろしいです。(笑)