みなさま、こんにちは。

今日も『六龍が飛ぶ』、第41話と42話をまとめてみます。
全50部と長丁場なこのドラマもいよいよ残り少なくなってきました。

前回40話ラストではチョン・ドジョンの罠にかかり「無名/ムミョン」として一網打尽にされてしまったバンウォンとチョヨン、そしてイ・シンジョク。

これを機に「無名/ムミョン」と関連付けてバンウォンを遠ざけ、その上高麗王朝の王氏一族と「無名/ムミョン」との関係をでっち上げ、建国したばかりの朝鮮の政敵をすべて排除する作戦にチョン・ドジョンは出ます。

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拷問の過程でイ・シンジョクは、自ら「無名/ムミョン」ではないと証明するため、ひとまずチョヨンの口車に乗ってここから脱出することに合意。

一方バンウォンも自分は「無名/ムミョン」ではない、証拠をあげて欲しいと王に訴え。

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バンウォンはこのまま父とチョン・ドジョンの意のままになるわけにはいかないと正直な気持ちを話します。
そんなバンウォンに父は弟が王世子に決まったのにまだ自分がなりたいのかと責め。
バンウォンに欲を捨てろと叱咤するのですが。

「なぜ私の夢だけ“欲”だと仰るのですか?」とバンウォンは声を荒げます。
父は王になりたくなかったし、弟も王になりたくはない。自分はなりたいと夢を描いてきたのに、自分だけは“欲”だと言われるのかと強く反発するバンウォン。
このままやられるわけにはいかない、「無名/ムミョン」ではないと証明するためにチョヨンにあわせて欲しいと求めるバンウォンです。

なんで自分の夢だけ“欲”だと悪し様に言われなければならないのか。

その怒り、結構伝わるものがありました。

一方、同じ会話がここでも。

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バンウォンのことは残念だけど、バンウォンの欲が招いたことだとヨニ。プニに決めたとおり班村に入るよう勧めます。
その言葉に、なぜバンウォンの欲だけを悪くいうのかと反発するムヒュル。
ヨニは、ただの欲に留まっている限りは悪くはない。泥棒が人の物を盗むのも、動機はお腹が空いたから、いいものが欲しいからという理由だったりすると答え、ムヒュルはさらに反発します。それとこれとは同じではないではないかと。
チョン・ドジョンがバンウォンの再起を阻むだろうという言葉に意気消沈するプニとムヒュル。

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プニは自分だけ一抜けするのを心苦しく思っているのですが、ムヒュルは自分の道を行けばいいと慰めます。自分はバンウォンとともにすると。今の状況が本当に嫌だと嘆くムヒュルです。

一方。

チョヨンが「無名/ムミョン」宛に書いた手紙をイ・シンジョクに言われるがままに外部に伝えたイ・シンジョクの部下は、その足でそのままチョン・ドジョンの元へ向かい。

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ここでイ・シンジョクがバンウォンつぶしのために送られたチョン・ドジョンのスパイだったことが明かされます。
バンウォンの懐に近づき、それによって「無名/ムミョン」のトップに辿り着こうと考えたチョン・ドジョン。イ・シンジョクは体を張って演じていたのでした。

チョヨンの手紙を持ち去った者を追う、ファサ団のヨニの部下。
その後にはナム・ウンやイ・バンジが控えています。

異変を察知したキル・ソンミはヨニの部下を殺しいち早くヨニャンの元へ走ります。

チョヨンに何かあったと悟り、即座に逃れる「無名/ムミョン」一味。

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横たわる遺体に尾行がばれたと知り、手分けしてあたりを探ることにしたナム・ウンら。

イ・バンジは一人であたりを探るのですが、その時石ころが何かを知らせるように落ちてきて。

導かれるように行った先には洞窟があり、中には母が待っていました。

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長いこと探してきた、死ぬほど会いたかったのに、こんなところで会うなんてとタンセ。
タンセは涙ぐみながら、本当に自分たちを捨てたのか、探すつもりもなかったとプニに言った言葉は本当なのかと尋ねます。

「可哀相なプニに『もう忘れろ」と本当に言ったのですか? 抱きしめてもあげず、ごめんねも言わずに?」と責めるタンセに、そうだと答えるヨニャン。

「では何故姿を現したのですか?」と問うタンセに「チョン・ドジョンの元を去るよう言いにきた」と母。それしか償える方法がないと。

「これからの人生を守るために、チョン・ドジョンから離れなさい。彼は立派な思想の持ち主よ。そして歴史上稀に見ることに、強大な権力まで手にした。これは前例のないこと。でもそんな国は不可能なのよ。お前もプニと同じくいい国だと思っているようだけど・・・・・・」

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「違うよ。僕はプニとは違う。信じてもいないし夢見てもいません。母さんが捨てていったプニの夢を守るのが、僕のすべてなんです。必ず守ってあげます」

「つまり、最後まで私と敵対するということね」

そういうことになると涙ぐむタンセ。

母は言葉を続けます。
自分の正体は、「無極/ムグク」と呼ばれる「無名/ムミョン」の首長だと。
プニの夢を守りたいのなら、今この場で母を斬れと。

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三峯(チョン・ドジョン)の元を離れられないのなら、自分を殺さなければならないと迫る母に、タンセは刀を捨てたまま泣くばかりです。

ヨニャン:プニの夢、プニが夢見る世界を守ってあげたいのなら、今私を殺しなさい。この世は常にすべてを守りはしない。だから、選択しなければならないの。三峯の元を去れないのなら、私を殺さなければいけないのよ、タンセ。母さんはいつでもお前に殺されてあげる。私を斬る決意が出来たら、いつでも知らせなさい。純真だったお前の心に地獄を植えつけた罪。母さんが認められる罪は、それだけ。そして三峯に伝えなさい。「無名」とは、すべて捕らえたところで無くなるものではない。私たちは人間の心だと。

うーん。

弱い! 弱い、「無名/ムミョン」!
結局何の集団なの!

と視聴者が唸っている間もストーリーは続き。

ヨニはチョヨンにこれまでの礼とともに別れを告げにきます。

昔、自分を助けてくれたと口を開くヨニに、そうだと応じるチョヨン。
行き倒れになり、足が腫れあがっていたヨニに沐浴をさせ、食べさせ、育ててきたとチョヨン。なのになぜ裏切ったのかと。

その問いに、ヨニは「生きたかったのです」と答えます。

「多くの男たちに笑顔を振りまき、心をあげるフリをして情報を盗み、そして殺し・・・・・・。とても生きている実感がありませんでした。そんな私を救ってくださったのが、三峯様でした」

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「利用されるとは思わなかったのか」

「利用されたとしても、もうそれは私の夢でもあるので・・・・・・。構いません」

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「命の果てはどの道死だと仰いましたよね。叶わなくても、生きている間に夢を見られるのですから、どれほどいいでしょう」

そんなヨニにチョヨンは愛情を込めた別れを告げます。

「行きなさい。もう決して、敵とそのように心通わせて話さないように」

いいんですよね~、チョヨンの最後が。

だからますます「無名/ムミョン」が謎です。(笑)

結局チョヨンはその後イ・シンジョクに殺されてしまいます。
バンウォンと対話が出来ないように。
チョヨンはイ・シンジョクが自分を利用して罠をかけたことに気づいてしまったので。

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コジェに数年隠居させられるところだったバンウォンは、おりしも朝鮮に使臣を寄越せと伝えてきた明によってコジェ行きか危険な明行きかの選択を迫られ、後者を選択。
明が使いを求めたのは、明に捕らえられた倭寇が朝鮮の差し金だと嘘を言ったためでした。
命を危険にさらされるかもしれない明行きのほうが、何も出来ずに5年間をコジェで過ごすよりましだと捕らえたバンウォンは、父に別れの挨拶を告げて向かうことにします。

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庭にプニの姿を見つけ、思わず抱きしめるバンウォン。

何かあったのかと尋ねるプニに、バンウォンは必ず班村に入るように言います。決して自分にもチョン・ドジョンにも巻き込まれないようにと。

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その言葉に、「それは思う存分自分が獣の心で生きられるからですか?」と尋ねるプニ。バンウォンはそうだと認めます。プニはそんなことはしないで欲しいと頼みますが、バンウォンはプニに「何があっても班村に入れ。俺が獣になろうと、どこかでどうかなろうと、例え俺が死んだとしても、それでもお前はどこかで笑ってると思わせてくれ」

その言葉にプニはこう応じます。

「昔私が友だちだった頃、大君をなぜ気に入っていたわけ、覚えていらっしゃいますか?」

その言葉に笑顔を見せるバンウォン。

「死にそうにないから」

こうしてバンウォンは危険な明行きを選ぶのですが。

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第一関門となる遼東城でいきなり拘束。

ここは明の四男でのちに明の第3代王・永楽帝となる朱棣(しゅてい)が守る場所でした。

バンウォンたちを蔑んだため、強い抗議の構えを見せるバンウォン。
ハリュンの通訳で相手が朱棣(しゅてい)と知っても、バンウォンは睨み返し。

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緊迫した様相のまま42話に突入です。

朱棣(しゅてい)の護衛武士らがバンウォンに刀を突きつけたのを見て、縄を引きちぎり、朱棣(しゅてい)に刀を突きつけたムヒュル。

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ええ。42話はムヒュルの回なんです。(笑)

こいつは字も読めないのであなたが誰かも知らない。自分が命ずればあなたをすぐにでも切ると不敵なバンウォン。ムヒュルの様子から本当にそうしそうだと感じた朱棣(しゅてい)は、ひとまず護衛たちに刀を下ろさせます。

とはいえ、即座に捕らえられ、ボコボコにされるムヒュル。
朱棣(しゅてい)はバンウォンは許したものの、ムヒュルは殺すといいます。

バンウォンは、孟子の言葉を引用しながら、そもそも大国のあなたが徳を見せずに小国の私を無礼に扱ったことで招いたことなのでムヒュルを許して欲しいと願い出ます。

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朱棣(しゅてい)は「孟子の梁恵王三章だな。自分も孟子は好きだ」と朝鮮語で応じつつ、それでもムヒュルを許しません。自分の首に刀を突きつけたムヒュルだけは許せないと言います。また、自分を守りきれなかった護衛たちもすべて殺すと。

ならばせめて武士らしく闘わせて生死を決めて欲しいと懇願するバンウォン。

こうしてムヒュルはバンウォンが見守る中、決闘することに。

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で、勝ちます。

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怪力自慢の子。(笑)

勝った後、願いを言ってみろという朱棣(しゅてい)に、今日自分が起こしたことのせいで朱棣(しゅてい)の護衛武士たちが殺されると聞いたのだが、殺さないで欲しいとムヒュルは願い出ます。

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理由を問われ、「誰かを守るもの同士、通じるものがあるんです。また守りたいと思っているはずです。そして、今度はしっかり守ると思います」と答えるムヒュル。

その言葉に朱棣(しゅてい)は、「あいつがお前たちの命を助けろと言っている。そうしよう」と宣言。

ここに来て、ムヒュルにかつてないスポットライト。(笑)

朱棣(しゅてい)は「たかが五男坊の護衛武士があれほどとは」といたく感心しながらも、通過させてくれません。自分はこれまでも一度も使臣を通したことはないと。

その言葉に、賭けに出るバンウォン。
バンウォンは何故わざと朝鮮との緊張状態を作っているのかと朱棣(しゅてい)に切り込みます。その問いに、どうして自分がそのような嘘を報告しなければならないのだと尋ねる朱棣(しゅてい)。
バンウォンは、「甥に皇太子の座を奪われたからです」と答え。

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バンウォンは、朱棣(しゅてい)の強大な兵力をけん制する皇帝に対し、今は朝鮮が危ない、自分は朝鮮を守るので汲々としているというポーズを見せかけているのではないのかと分析。
朱棣(しゅてい)が皇帝を安心させるために朝鮮の危険性を喧伝するおかげで、皇帝は朝鮮に対し強攻策を取り続けている。でもこのような状況が続けば、窮鼠猫を噛む状況になるが、それは望ましくないのではないかとバンウォン。

望ましくないとなぜ勝手に決めるのかという朱棣(しゅてい)に、ならばなぜ国境と女真族からの侵攻を守る筈のこの本営に、都・南京周辺の地図だけが置かれているのかとバンウォンは切り込みます。
あなたの雄大な野望は、あの南京を目指しているのではないかと。

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南京を目指す時に、朝鮮との敵対関係が足かせになってはならないと考えているはずだとバンウォン。そのためにも朝鮮に退路を開けておいて欲しいとお願いします。戦争を望む強硬派が朝鮮で勢いを増さないために、あなたは私という切り札を一つ持っていたほうがいいと。

遼東を通して欲しい、退路をひとつ開けておいて欲しいと説得するバンウォンですが、聡明で大胆だが生意気だと怒る朱棣(しゅてい)は、明日の朝お前は死んでいるかもしれないと脅し。

バンウォンはそうではないと信じていると応じますが、夜、寝室で誰かに襲われ、目隠しをされて連れて行かれます。

目隠しを解かれたところにいたのは、朱棣(しゅてい)とヨニャン。

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朱棣(しゅてい)はヨニャンのことを「大陸でも有名な商人」だと紹介。
皇帝にも高麗の女を輿入れさせ、以来目をかけていると。

朱棣(しゅてい)はヨニャンから、バンウォンと自分の境遇が似ていることを聞かされていました。バンウォンに賭けてみることにしたという朱棣(しゅてい)は、皇帝へ一筆したためてもたせてやると言います。ただし、ムヒュルを自分にくれと朱棣(しゅてい)。

ムヒュル、大人気です。(笑)

って笑っている場合ではなくて。

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そうすることにしたと伝えるバンウォン。
とはいえそれ以外には方法はありませんので。

衝撃を受けるムヒュルに、必ず戻ってきてここに立ち寄るので、その時連れて行くと約束するバンウォン。ムヒュルも時間を無為に過ごさず、ここで戦いを学べるだけ学んで欲しいと言います。そのためにホン・デホンにも残って欲しいと。
朝鮮の第一剣はムヒュルでなければならないからと伝えるバンウォンです。

そんなわけで、朱棣(しゅてい)の護衛武士たちとすっかり仲良しになりながら、ともに験算をつむことになったムヒュル。

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そのムヒュルがかつて心を動かされたユンランですが。

悲しい事態が待っていました。

朝鮮を安定させるために、高麗王を殺すことに決めたチョン・ドジョンら。
ワンヨは自分の死期が迫っていることを知っていましたが、逃げませんでした。
王族はみな、名前を王(ワン)氏から玉(オク)氏に変えるなどして身を隠しており、ワンヨにも逃げるよう勧める者がありましたが、ワンヨはユンランのことだけをお願いし、自分は死ぬ覚悟を固めており。

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何も知らないユンランに、市場に物を取りに行ってくれと使いに出したワンヨ。

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帰ったら美味しい夕飯を作ると笑顔で使いに出るユンランでしたが、市場で渡されたのは王からの別れの手紙でした。

『可愛いお前に出会い、王になる前まで夢のような時を過ごせた。お前と別れるのは実につらいが、ランよ、お前だけは生きなければならない』

手紙を受け取り、急いで戻るユンランでしたが。

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ワンヨの手を取り涙するユンランです。

他にも重大な事件が。

まず、班村に入ったプニ。
プニは「プニ隊長」のかわりに「プニ行首(ヘンス)」と呼ばれるようになっていました。班村の責任者としてもとからいる奴婢たちも束ね、みんなを仲間として目を配るプニ。

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そんなある日、隣りの成均館に忍び込み、手紙を盗んだとある班村の男。
その男は「無名/ムミョン」の一員として班村に入っているのですが、手紙を盗んだところをタンセに発見され、追われることに。

男の身柄引き渡しを求めて官吏らもやってくるのですが、プニは王命がなければここに入れるわけにはいかないと、断固たる態度です。

自分がまずは男を尋問することにするプニ。

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男は盗んでいないとしらばっくれます。
盗んだ紙は、タンセに追われる中で既に隠してあったのです。

服を探ってもいいかとプニが尋ねても、堂々たる男。タンセは服よりも、体に模様があるかを調べたほうがいいと言い。その言葉に男はうろたえます。

「無名/ムミョン」なのかと尋ねるプニに答えられない男。
役所に引き渡すようプニが背を向けた途端、男はキル・ソンミによって命を絶たれます。

キル・ソンミを追うタンセ。



プニ:捕らえてください。
男:行首! 行首!
プニ:みんな、逃げてください!
キル・ソンミ:いくらなんでも、それで俺と戦えるか?
タンセ:なぜまた現れた? あんた、いや無名は班村まできてなにを企んでる?
キル・ソンミ:班村だけでなく、俺たちはどこにでも現れるさ。
タンセ:プニ!
男:なんだ? 今、干し肉を投げたのか?

ありありですよね。
タンセもプニも傷つけるつもりがないことが。

これは、二人の出生の秘密。期待していいですか?

と、またマクチャンドラマへと誘導。(笑)

なにはともあれ。

男が盗んだ文章は、班村の中で発見され、無事プニに手渡されました。
でも手渡したのは。

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ユンランだったっていう。

あーびっくり。(笑)

王亡き後、王の遺言どおり市場にいる「玉氏」を訪ねて行ったユンラン。
班村であれば官吏の目が届かないと思い、玉氏は王の残された子どもたちとともにユンランをここに連れて来ていたのでした。
別のところに逃げようかと尋ねる玉氏に、自分はここで王の子どもたちの面倒を見ると答えるユンランです。

伝わるんでしょうかね、「曲山剣法」がこの子どもたちに?

と想像力をたくましくしてみました。(笑)

プニは手に入れた手紙を元に、チョン・ドジョンが秘密裏に人を集めて行うらしい集会の場に密かに足を運び。

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そこでチョン・ドジョンの口から「密本」について語られるのを聞きます。

この地の見えないところに根を張り、国を支える「密本」にならなければならないと説くチョン・ドジョン。

そして「密本」とはすなわち「民本」だと。

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チョン・ドジョンの言葉に「民こそが根本・・・・・・」と呟くプニ。



チョン・ドジョン:この朝鮮という巨大な木の根は、いまだ弱きことこの上ない。ソンビ(学者)が、官吏が、士大夫が、まさにここにいる我々が、この国の健康でしっかりとした根とならねばならないのです。朝鮮という木が万世までいたるよう、我々は根の中の根に! 隠れていても息づき、見えなくても木に、葉っぱに、花びらに生気を伝え、あの歴史という名の大地に深くしっかりと根を下ろした、隠された根に! 我々がこの地の「密本」(隠された根)なのです。

プニ:(密本?)

チョン・ドジョン:密本が正君する(君主を正す)。密本が格君する(君主を導く)。密本がこの地の最も低い場所で為民する(民のために為す)。密本が愛民する(民を愛する)。密本が重民する(民を尊重する)。密本が安民する(民を平安にする)。密本が牧民する(民を育てる)。密本はひとえに、ひとえにこの二文字でなければならない。まさに民、本。「民本」だ!

プニ:(「民本」・・・・・・。百姓が、根本である・・・・・・。)

だそうです。

もしや、最後チョン・ドジョンの顔とこの歌さえ流しておけば、ドラマがドラマティックに盛り上がると思っているわけじゃないですよね?

って、歌がなくても充分いいシーンです。すみません。(笑)

しかし、なぜにこんな秘密結社のようなことを?
『根の深い木』を見ていない視聴者を置いてくことに決めたのでしょうか?(笑)

前作を見ていないので分かりませんが、前作を見れば恐らく繋がるのでしょう。プニがここにきている意味も。

そしてここにもう一人、ドラマティックな変化を遂げた人が。

「お前のところの王子、生きて帰ってきたぞ」とホン・デホンに伝えにくる朱棣(しゅてい)の護衛武士。

「ムヒュル!」と呼ばれたその先には。

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・・・・・・誰?

そして予告でもう一人。

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・・・・・・誰?(笑)

なぜ二人を熊化させたのかよく分かりませんが。
気になるのは、ここからずっとこの顔で二人は登場するのかってとこですよね。
二人とも、恐ろしく熊ルックが似合いません。(笑)

そういうわけで、色々と展開してきた42話。

バンウォンが去った後数年たち、都も漢陽(ハニャン)に遷都されてます。
チョン・ドジョンが着々と新しい国の体制固めをしているということですが、ここに戻ってきたバンウォンがさてどうなるか。弟もそれなりに成長したでしょうから、いよいよ起きるのでしょうね。



ヨニの扱いがいまひとつ分からないのですが、チョン・ドジョンの隣りに立っているということに意味はあるのでしょうか? 

妻ではないと思うのですが(身分として)、そういえばチョン・ドジョンの「妻」という存在がここまでの間一切出てきませんね。

終わりが近づくにあたり、ヨニとチョン・ドジョンの関係にも変化があったのか、にわかに気になりだす視聴者です。