みなさま、こんにちは。

九州地方で大きな震災が起きてしまいました。
被災された熊本のみなさま、大分のみなさまの姿に胸がつぶれる思いです。
心よりお見舞い申し上げます。

日本は地震とは切っても切り離せないとはいえ、こんなにひどい災害がまたしても起きてしまうなんて。
自然の脅威を前に、ただおののくばかりです。

揺れが収束する気配を見せない中、稼動させたままの鹿児島の川内原発もとても心配です。
こんな最中に愛媛の伊方原発の再稼動も決まったそうですが、なにかとても大きな感覚のずれを感じずにおれません。

大変な思いでいらっしゃるみなさまに一日も早く平穏な日常が戻りますよう、心よりお祈り致します。

4月16日は、韓国ではセウォル号の惨事から2周年目にあたる日でした。
同じ日に、熊本でも2度目となる震度7の大地震が起きてしまい、言葉を失っています。
せっかくアクセスしてくださったみなさまに、なにかほんの少しでも一息つけるものを書ければと思うのですが、久しぶりの記事なのに楽しいものが書けそうにないのが、申し訳ない限りです。

今日は、本日付で発表されたばかりのイ・スンファンさんの新曲“10億光年の信号”(邦題仮)をご紹介します。

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イ・スンファンさんは、その時々の社会的な事柄について割りとビビットに思いや考えを伝える方で、作品として発表するだけでなく意味のあるイベントも積極的に開催しています。
つい先日の9日に光化門で行われたセウォル号追悼のための「約束コンサート」にも参加し、出演料を全額セウォル号関連の団体に寄付したことでも話題となりました。

そんなイ・スンファンさん、実は韓国では「最強の童顔」で知られていたりします。
年齢不詳のイ・スンファンさん、実は1966年1月13日生まれ。
全然見えないですよね。(え? 見えますか?!笑)
もうひとつびっくり情報を付け足しますと、イ・スンファンさんの元妻は女優のチェリムさんなんですよね。
チェリムさんは再婚されたので、もうこの情報禁句だったらすみません。
というより、イ・スンファンさんのファンのみなさまにこそ、ごめんなさいですよね。すみません。(笑)

そんな、「元妻がチェリム」という意外な顔まで持つイ・スンファンさん(まだ言う)ですが、今回は曲の発表に先駆けて公開された歌詞にひときわ注目が集まりました。


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歌詞の中に「もう家に帰ろう。その寒いところに独りでいないで」という部分があるため、多くの人はセウォル号を思い浮かべたのです。
私もそのように感じましたが、みなさまにはどんなふうに聞こえるでしょうか。
よろしければお聞きになってみてください。

こちらが公開された“10億光年の信号”公式MVです。
動画は、音源だけのものより2分ほど長いバージョンになっています。
ネタばれで申し訳ないのですが、後半ちょっとギョッとするシーンがあるので、血が苦手な方はお気をつけください。
音源だけのものも、下に載せておきます。そちらは公式のものではないかもしれないので、リンク切れの際はご了承くださいませ。



10억 광년의 신호

너에게 보낸다 가까스로
무의식의 진심을 너라는 우주로
10억 광년을 날아 네게 닿기를
단숨에 가로질러 너라는 빛으로

나는 너를 공전하던 별
무던히도 차갑고 무심하게
널 밀어내며 돌던 별
너는 엄마와 같은 우주
무한한 중력으로 날 끌어안아 주었지

네 마지막 신호
불안하게 뒤섞여 끊어지던 파동의 끝자락

나는 너를 공전하던 별
무던히도 차갑고 무심하게
널 밀어내며 돌던 별
너는 엄마와 같은 우주
무한한 중력으로 날 끌어안아 주겠지

우리 이제 집으로 가자
그 추운 곳에 혼자 있지마

날 용서해
널 사랑해

날 용서해
널 사랑해

날 용서해
널 사랑해

날 용서해
널 사랑해

우리 이제 집으로 가자

君に送るよ やっとの思いで
無意識の真心を 君という宇宙へ
10億光年を翔けて 君に届きますように
ひと息に突っ切って 君という光へ

僕は君の周りを公転していた星
あまりに冷たく 気も払わずに
君を押し出しながら回っていた星
君は母のような宇宙
無限の重力で僕を抱き寄せてくれた

君の最後の信号は
不安げに混ざり合いながら途切れた 波動の果て

僕は君の周りを公転していた星
あまりに冷たく 気も払わずに
君を押し出しながら回っていた星
君は母のような宇宙
無限の重力で僕を抱き寄せてくれるだろう

もう家に帰ろう
その寒いところに 独りでいないで

僕を許して
君を愛してる

僕を許して
君を愛してる

僕を許して
君を愛してる

僕を許して
君を愛してる

もう家に帰ろう

ノエゲ ポネンダ カカスロ
ムイシゲ チンシム ノラヌン ウジュロ
シボ クァンニョヌ ナラ ネゲ タッキル
タンスメ カロチロ ノラヌン ピチュロ

ナヌン ノル コンジョナドン ピョ
ムドニド チャガコ ムシマゲ
 ミリョネミョ トドン ピョ
ノヌン オマワ ガットゥン ウジュ
ムハナン チュンリョグロ ナ クロアナ ジュオッチ

ネ マジマ シノ
プラナゲ ティソッキョ クノジドン パドンエ クッチャラ

ナヌン ノル コンジョナドン ピョ
ムドニド チャガコ ムシマゲ
 ミリョネミョ トドン ピョ
ノヌン オマワ ガットゥン ウジュ
ムハナン チュンリョグロ ナ クロアナ ジュゲッチ

ウリ イジェ チブロ カジャ
ク チュウン ゴセ ホンジャ イッチマ

 ヨンソヘ
 サランヘ

 ヨンソヘ
 サランヘ

 ヨンソヘ
 サランヘ

 ヨンソヘ
 サランヘ

ウリ イジェ チブロ カジャ



私は血が苦手なので、油断してみていてすっかりギョッとさせられてしまいました。
みまさまも、もしギョッとさせてしまったらすみません。

このMVはハン・ヒョジュさん主演映画『ビューティー・インサイド』の監督であるペク・チョンヨルさんが作ったものだそうです。
歌の世界観を上手く表していますよね。

イ・スンファンさんは、この歌に込めた意味をセウォル号に特化してはおらず、リスナーごとに色んな意味で受け取って欲しいとインタビューで答えていました。
歌詞だけを見た時は確かにセウォル号の犠牲者への思いに感じられたのですが、ビデオクリップを見るとまた全然違って見えます。
それぞれが無意識に送っている、誰かへのシグナル。
それを互いに感じ取ってしまった時の切なさ。といったところでしょうか。



歌って不思議ですよね。

ほんのひとつのフレーズで、思い起こす光景をガラッと変えてしまいます。

みなさまはどんなふうにお聞きになったでしょうか。

祈りが光となって悲しむ人々の心と心に届きますように。