みなさま、こんにちは。

秋らしく乾いた晴れ間が続くこの頃。
空が明るいと、気持ちも晴れ晴れしますね。

さて、今日もまいりましょう。
『雲が描いた月明かり』第16話。

前回15話ラスト。

突然ラオンの母の前に現れたラオンの父、洪景来(ホン・ギョンレ)。

10年ぶりに妻の前に現れた洪景来は、来るなりやぶから棒に「すぐ逃げなければ! ラオンは?」と緊迫の面持ちを見せます。

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ラオンのいる丘に二人で向かおうとしたところ、追っ手が四方から迫っているのに気付き。逃げ場がない洪景来とラオンの母。

洪景来は自分がおとりとなって捕まり、ラオンの母を助けます。

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再会も束の間、あっという間に引き立てられていってしまう洪景来です。

洪景来が10年間死なずにいて次の民乱に備えていたようだと聞かされた王は、パニックに陥り気絶してしまい。

婚礼儀式を取りやめ、ヨンは父のもとに向かいます。

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一方こちらは、呆然と座り込む母を発見したラオン。

「捕まった」と呟く母に「誰が?」と尋ねるラオン。母はラオンに「あんたのお父さん」と答えると、泣き出しまい。

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死んだとばかり思っていた夫が10年後に現れたのですから、そりゃパニックにもなりますよね~。

・・・・・・などという通りいっぺんのことより、なんで生きてたんなら10年間も音沙汰なかったのかが気になる視聴者です。
そしてこの家は、どうして分かった?(笑)

王の命令により、宮殿まで引き立てられていく洪景来をビョンヨンと密かに見つめながら「やはり生きていたのだな」と呟くハン・サンイク。

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「あれほど待ったというのに、なぜこんなふうにしか会えなかったのだろう。恨めしい」とハン・サンイク。

命を懸けても必ず脱出させるという言葉に、ビョンヨンは緊張します。

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ハン・サンイクはその足でラオンのところに向かい。

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ここは守られているから心配いらないとハン・サンイク。ラオンの母の容態を心配しますが、ラオンは母が驚きのあまり気力を失ったようだと答え。

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どうやらどこかに移ったようですね、ラオンと母。

じきに良くなるだろうと慰めて出て行こうとするハン・サンイクを呼び止めたラオンは、「一度でいいので父に会わせて欲しい」ととんでもない事を口にします。

当然駄目だと言下に否定するハン・サンイクと視聴者。

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宮殿がどれほど危険か分からないのかとハン・サンイク。10年かかって捕まえた重罪人なので、父親だけでなくラオンの命も危ういと言われてしまいます。

ラオンはそれでも引き下がりません。
すべての民が父を知っているのに、自分だけが父を知らないのだとラオン。

「最後に一度だけ、いいえ、初めて父に会えるよう手を貸してください」

その言葉にほだされてしまうハン・サンイクです。

って、ありえないですよねぇ。

ラオン、完全に「迷惑キャラ」確定です。
ええ、韓国語では迷惑かけることを「ミンペ(民弊)」と言うのですが、もう、ミンペも甚だしい。(笑)

王は完全に精神的な恐慌をきたしてしまい、「やはりそうだ、数日前にも自分の寝室に洪景来が押し入ってきたのだ」などと妄想を家臣の前で口にしてしまい。

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精神のバランスを崩した王の様子にほくそ笑むキム・ウィギョ。

これを機に王をさらに追い詰めようと、キム・ホンは王が洪景来に直接対面して取り調べるよう提案します。

ヨンは即座に精神的な衝撃が大きい状態なのに無理だと反論し、チョ・ハヨンの父チョ・マニョンもヨンに同調するのですが、当の王は興奮状態にあるためキム・ホンの言うとおり自分が直接取り調べると宣言してしまい。

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一番避けたかった事態を迎えてしまったヨンです。

一方こちらは、宮殿に忍び込むことにしたラオン。

案内係にハン・サンイクが寄越したのがビョンヨンだったため、驚きを隠せません。

宮殿に入る前は何も聞くなとビョンヨン。

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ヨンは深夜、チャン内官を従え洪景来に会うため獄舎に向かっていました。

「あの者に直接会わなければ」とヨン。

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獄舎には先にヨンとビョンヨンが到着していました。

ヨンが見張る間、父の傍に近づくラオン。

ラオンは背を向けている父に声をかけることが出来ません。

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近づいてくる物音に気付いたビョンヨンに促され、急ぎ獄舎を後にするラオン。
出る直前、ラオンは父の牢に花の刺繍をしたハンカチを置いていきます。

無事戻れるかに見えたラオンでしたが、前方からキム・ウィギョらが歩いてきてしまい。

逃げる場所もないので正面突破することに。

頭を下げすれ違うのですが、目ざといキム・ウィギョが「違和感」に気付き、ラオンの顔を見てしまいます。

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はー、ほんと。

だから言わんこっちゃですよね。

迷惑キャラ全開。

こういう展開、お約束だとしても視聴者は物凄くイラつきます。(笑)

ヨンは牢に入り、洪景来と対面。

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逮捕されたことを家族は知っているのかと尋ねるヨン。

洪景来は家族などいないと答えます。

「あなたは王を狙ったそうだが、ならば私もあなたの標的なのか?」

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もう取り調べが始まったのかとせせら笑う洪景来に、ヨンは「あなたのせいで大事なものを失った」と口にします。

その言葉に触発された洪景来は、「天が指導者を立てたのは百姓のためだ。目を光らせている一人の人間の私利私欲を満たすためではない!」とヨンを睨みます。

それは白雲会の考えかと尋ねられ、もう一つあると洪景来。

その考えには誤りがある。百姓のための指導者は天が決めるのではなく、百姓の手によって直接立てられるべきだと答え。

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洪景来の言葉に、何か感じるところのあるヨンです。

その頃ラオンとビョンヨンは。

揃って資泫堂に戻っていました。

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今は危ないので朝になったら出ようというビョンヨンに、余計なことに巻き込んでしまったと謝るラオン。

ラオンは久しぶりに戻った資泫堂を懐かしげに見つめます。

その時現れた、幻。

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・・・・・・え? 

幻って二人でも見ますっけ???

・・・・・・幽霊?

なんて思ってたら、幻じゃありませんでした。

プロセス、はしょりすぎでしょ!(笑)

「お前が連れてきたのか?」とビョンヨンに尋ねるヨン。
ビョンヨンは「申し訳ありません」と頭を下げます。
そしてヨンは、それ以上何もききません。

えっと。
これは一体なんでしょうか。

放棄? 脚本家の放棄?

どー考えても今の状況でビョンヨンになにも聞かないのはおかしくないですか?

っていうか、ラオンも何でなにも聞かないの? 
「キムヒョン、白雲会だったんですか?!」とか当然あるべきだったんじゃ。(笑)

激しいはしょりに見舞われ若干笑ってしまっている視聴者をよそに、ヨンは資泫堂の隠し部屋にラオンを案内。

資泫堂まで追っ手がきたら、ここに隠れればいいと言います。

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資泫堂にこんな場所があったのかと驚くラオンに、母が時々使っていたのだと答えるヨン。

「大丈夫か?」と尋ねるヨンにラオンは「はい」と応じ。

ヨンは獄舎の見張りが交代する時を狙って父に会わせてあげると言います。

「会いたい人には、会わないと」

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なるほど。

弟分思いのビョンヨンがせめてお父さんに合わせてあげようと、情けをかけてラオンを連れてきてあげたと思ったわけですね、ヨン?

とひとり納得する視聴者。(笑)

ラオンを隠し部屋に案内するこちらのシーン、動画を貼っておきましょう。

動画はKBS Worldのyou tube公式チャンネルより。

翌朝の宮中は物々しい雰囲気。

あちこちにラオンの似顔絵が張られ、女官たちを検問しています。

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手配の似顔絵を見て、ラオンが宮中に潜んでいることに気付くユンソン。

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ラオンの同僚である二人の内官もラオンが「逆賊」の「娘」であると知り、衝撃を受けています。

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でもこの二人が出てくると、ほのぼのします。

やっぱり宮中、いいわ~。(笑)

そしてこの人も受けてます、大ショック。

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ホン内官が女だったと知り、ようやくヨンが好きだという女性がラオンのことだと気づいたハヨン。

ハヨンはヨンの部屋に入り、戻りを一人待ちます。

ハヨンは戻ってきたヨンの迷惑そうな素振りを感じながらも、いつか書庫で見たヨンの手にはめてあったブレスレットがないのに気付き、尋ねます。

「腕輪を外されたのですか?」

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驚きながらハヨンを見上げるヨン。

「大事にされているようにお見受けしましたが、されてないので伺ったのです」

その言葉に、「ちょっと別の場所においただけだ」とヨン。
ハヨンは腕輪を揃いで身につけると、別れてもいつかはきっとまた巡り合う縁となるそうだがと言葉を続け。

「最近の商人たちは、そういう言葉を巧みに編み出しますよね」というハヨンに、ヨンが答えます。

「嘘だと知りながらもその言葉を信じたがる人々の心を、熟知しているのであろう」

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ヨンの言葉に衝撃を受けるハヨン。

ハヨンはヨンに禁じられた庭園に一人佇みます。

思い出されるラオンのブレスレット。

心に決めた人がいると言ったヨンの言葉。

ホン内官のことで血相を変えて走っていったヨン。

そして、二度と庭園に入らないでくれといったヨンの言葉・・・・・・。

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これはもしや、いけない展開きますでしょうか?

ハヨンの嫉妬。

嫉妬による暴走。

うーむ。

かたや、獄中の父に再び会いにきたラオン。

今日の父は背中を向けていませんでした。

父の前でウロウロするも、ラオンは声をかけることが出来ません。

ラオンの置いていったハンカチを撫でていた洪景来は、「言いたいことがあるのか?」と先に声をかけます。

看守に頼まれて代わりに見ているのだと答えるラオンに、「昨日も看守に頼まれて、きていたのでしょう?」と父。

「ラオナ」

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「はい」

「ホン・ラオン」

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父に初めて名前を呼ばれ、涙がこぼれてしまうラオン。

「こんなにつらい人生を生きろとつけた名前じゃなかったのに。すまない」

涙ぐみながら詫びる父に、いつ会いにくるつもりだったのかと尋ねるラオン。

その問いに父は、お前がこんなふうに男のフリをしなくてもすむ日がきたらと思っていたと答えます。

「世界を変えなくても、父親としてそばで支えてくれることも出来たでしょうに」

涙声のラオンに洪景来が答えます。

「問題の多い世の中に自分の子どもを放り込んで、『なぜお前はこれしきしかできないんだ』と責め立てながら生きたくなかった。だから変えたかったのだ。お前が生きていく世界を、少しはマシな世の中に」

「それでも、生きていると分かってたらどれだけ良かったか。とても会いたがったと思うし、何度も名前を呼んだだろうと思います。お父さん、と」

涙を流す娘にうなだれる洪景来。

そんな親子の会話を後ろで見つめるこの人。

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って、なんでヨン?!

また笑ってしまう視聴者。

相手は謀反人で10年がかりで捕まえた重罪人。

いくらなんでも、王子の立場ってもんが。(笑)

それでも涙きてしまうラオンと父の涙の初対面シーンは、こちらです。

こうして父との対面を終えたラオン。

ヨンがボディーガードとなり、二人で沈うつな表情で資泫堂に戻るのですが。

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それをまんまとこの人に目撃されるっていう。

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リスク管理が出来てないにもほどがある!

ソン内官は王妃の米つきばったですので、当然王妃のもとへ走ります。

廊下で王妃になにかを運んできたユンソンを追い抜いてまでの、猛ダッシュ。

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「なんだ、騒々しい」

「王妃様!」

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「見つけました!」

「なにを見つけたのだ?」

「なにって、ホン・ラオン!」

「本当に宮中にいたのか?!」

「はい!」

「怖い者知らずだな」

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嬉しそうに笑う王妃をさらに喜ばせる追加情報。

「で、どこで見たのだ?」

「獄から出てくるところをみました。今資泫堂に向かっています。それも世子様と!」

 
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今すぐ内禁衛将を呼んでこいと王妃。自分も直接見に行くと立ち上がります。

勿論表で待っていたのは、ユンソン。

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祖父がもたせたお茶を持ってきたとユンソン。先に話したいことがあると口を開きます。

今は忙しいので後でと言い残し去ろうとする王妃を、ユンソンが呼び止めます。

「私の話を先にお聞きになるべきかと思いますが」

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「後で来いと申しただろう!」

イラついて去ろうとする王妃に素早く近づくユンソン。

「この間、裏門から出された赤子についてです。本当に後でよろしいですか?」

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ナ~イス!

こうして部屋に戻った王妃。

震えてます。

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「こんな馬鹿げた話で、この国の国母たる私を辱めようというのか?」

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「この国を辱めたのは、私ではなく王妃様です。よくご存知ではないですか」

「黙らぬか!」

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大声を上げる王妃を睨みつける我らがユンソン。

ユンソンはソン内官の言ったことを忘れろと言います。
王にも祖父にも言うな。
そうすれば自分も、この件は黙っていると。

「私が喋ったらどうする? 子どもをすり替えたのなんだのという話を、王様にお伝えでもするか? お前の言うことを信じると思うか?」

凄む王妃に、あくまで余裕のユンソン。

「証拠もなく口にするようなことではありませんよね」

「分かっていながら私を脅しているのか?」

「脅しとは。もしその子が死なずに生きているとしたら、また話は変わりますか?」

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イェ~~ス!(笑)

いまやあの王妃をぎゅっと言わせられるのは、この世でユンソン一人です。

頼れる~。(笑)

ユンソンが般若と対峙している頃。

ラオンとヨンは資泫堂の隠し部屋にいました。

ヨンを危険な目にあわせるようなことは、絶対にしまいとしたのにとラオン。

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・・・・・・その言葉を視聴者に信じろと言うなら、そもそもここにきちゃいけませんけども。(笑)

「そんなことは言うな」と優しいヨン。

「お前と私が知る由もないうちに、とうにこじれていた運命なのだから」

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「だから、もうすまないと思ったり苦しんだりするな」

その言葉に、夜も遅いので帰るべきではないかとあくまで距離を置く構えのラオン。

ヨンは曇り空で月が出ていないので、暗くて一人では帰れないと答え。

「だから。もう少ししたら帰る」

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ヨンの見つめる目に、思わず視線をそらすラオン。

ヨンが言葉を続けます。

「日に何度も考える。もしも違う立場で出会っていたならどうだったのだろうと想像している。誰も知らないここにいる今だけは、なにも考えずに見つめ合っていよう」

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「・・・・・・ラオナ」

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そんな目で見ないでいただけますか。

「今日は久しぶりに深く眠れそうだ」

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・・・・・・って、本当に見つめ合ってるだけ?

近づこうよ、もうちょっと!(笑)

二人が見つめ合っている間、王は洪景来に襲われる悪夢を見て、洪景来の取調べを早めることにします。

本来ハン・サンイクはビョンヨンらとともに洪景来を脱獄をさせるつもりでいましたが、公開的な取調べの場で洪景来奪取計画を遂行せねばならなくなり。

ハン・サンイクはビョンヨンに、白雲会のリーダー格だった裏切り者を獄中で殺したのは自分だと告白します。
裏切り者とはいえ10年もの間同志だったのだと、男を殺すのがつらい決定だったことを匂わせるハン・サンイク。それでいて、大義の前では些細な私情は慎まなければならないとビョンヨンに釘を刺します。

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洪景来の脱出にのみ全力を傾けるよう申し伝えるハン・サンイク。
ラオンは門で待たせておいて父親と一緒に外に出すことに。

翌日。

ヨンは取調べが始まる前に洪景来のもとに再び出向き、この間の話について聞きたいと切り出します。

あなたの言っていた百姓の指導者とは、百姓の言いなりになるハリボテの指導者のことかと尋ねるヨン。

洪景来は違うと答えます。

「私も百姓のためになる王を望んでいる。だがなぜ百姓の上に君臨する王を、百姓だけが選ぶというのだ?」

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その言葉に歩み寄る洪景来。

「われわれが望むのは、単なる百姓のための政治ではない。百姓による政治だ」

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「あなたのように天に選ばれた王は、自分を太陽だと思っているだろう。絶対的に輝く存在だと。だが、百姓が立てた王は違う」

「何が違うのだ?」

「自分と百姓を同じだと思うのだ。人間だと」

その言葉が胸に響くヨン。
洪景来が言葉を続けます。

「人が人になることを夢見るとは。なんとも可笑しいと思わないか?」

ヨンは引き続き質問します。なぜその方法を、王をなくすことだけにあると思うのかと。
洪景来が明確に答えます。「自分から降りられる王などいないから」と。

言葉を続ける洪景来。

「あなたと私、両班と白丁(ペクチョン)、女と男、逆賊の子と君王の子孫。これらが同等な存在になることを、あなたは王になり、認められるか?」

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即答できないヨン。

役人が洪景来を引き立てに来ます。

獄から出された洪景来の背中に、ヨンが答えます。

「百姓が立てた者だけが百姓を大事に思うわけではない。百姓一人ひとりを大切に思う者が、彼らを犬や豚などと蔑むことができようか」

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「なにが言いたいのです?」

ヨンは答えます。あなたと私が夢見る世界は、さほど変わらない。ただ、今とどれだけ距離があるかの違いがあるだけだと。

取調べが終わったらまたくるとヨン。

「もしかしたら、血を流さずとも見出せるかもしれないではないか? 我々が夢見る世界に向かって歩調を合わせる方法が」

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殆ど弟子入り状態なんですが、ヨン。

茶山先生がここにも。(笑)

かくして洪景来は王による取調べに引き立てられ、ヨンもビョンヨンと共に向かうのですが。

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いきなり暗雲垂れ込めます。

門に突っ立ってたラオンが連れ去られるっていう。

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なんでそこにボーっといるの、アナタは。

迷惑全開すぎでしょ。

ユンソンが必殺カードを切ってまで般若から守ったのに、意味がないにもほどがある。

恐らくここ、全国の視聴者怒り指数が一番高まった地点です。(笑)

王は、死んだはずの洪景来が本当に目の前にいるのを見て震え上がり。

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キム・ホン主導で始まる取調べ。

反逆罪を認めるかと問われた洪景来は、反逆がなにを意味するか分からないので認められないと返答。

とっくに理性を失っている王は、拷問を命じます。

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焼きごてが当てられ、悶絶する洪景来。

響き渡る絶叫に、顔を背けるヨン。

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そこへラオンも合流・・・・・・。

でもまだヨンは気づいていません。

キム・ホンに再び百姓を苦しめた罪を認めるかと問われ、そういう意味なら認めると洪景来。
そしてこの場に大逆を共に企てた共犯者がいるとの言葉に、ハン・サンイクは緊張します。

でも洪景来の言葉が意味するのは、そこではありませんでした。

民を搾取し、私腹のみを肥やした王の外戚勢力たち、飢えた民を扇動し死に追いやった自分、そして、新たな世界を開きたいと最後まで願った民を暴虐とともに殺した王こそが、大逆の共犯だと叫んだのです。

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激昂して立ち上がり、今すぐ首をはねろと言う王をさえぎり、洪景来は「自白したのだからあいつらも斬首に処してくれ」とキム・ホンらを指す洪景来。

せめて彼らを処罰することで、数千の民の血を償ってくれとの言葉にも心動くはずのない王は、今すぐ洪景来を殺せと叫び続けます。

刀に囲まれる洪景来。

その時立ち上がり、命令を取り下げて欲しいと願い出るヨン。

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ヨンは王に心を鎮めるよう促します。

手続きに則って取り調べた後処刑しても、遅くはないとヨン。

洪景来に向けられた刀を下げるようヨンは役人らに命じますが、とうとうキム・ホンが切り札を出します。

「それが理由ではないでしょう」

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国家の重罪人を裁く場で私心をあからさまにしていいのかとキム・ホン。

キム・ホンは王に対し、ヨンが洪景来の娘と内通したという噂が宮中に広まっていると告げます。

その言葉に顔色の変わる洪景来とヨン。

噂は本当かと詰め寄るキム・ホンに、ヨンは何も答えられません。

キム・ホンの命によって父親の隣りに引き立てられてしまうラオン。

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はーーほんとに。

この構図何度目ですか。

王は興奮し、キム・ホンが言っているのは本当なのか答えろと大声を上げますが、やはり押し黙るしかないヨン。

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やってきたユンソンも、ひざまずいているラオンを目にし、愕然とします。

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いい加減ユンソンが気の毒ですよね。

ユンソンったらなんだかんだと、誰にも知られないところで密かにいつもラオンを守ってきてました。
今回だって必殺カードをせっかく切ったのに。

いい男に束になって守られてる感じは確かに良かったですが、こうまで主役女子が無力に描かれると、イラッときます。(笑)

しつこく問い続けるキム・ホン。
ヨンの傍でスパイとして潜んでいたというのは正しいかと問いただします。

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父の傍で震えるラオンを黙ってただ見つめるしかないヨン。
そんなヨンの頭上に、キム・ホンのだみ声が引き続き降り注ぎます。

「逆賊の娘に恋し、かくまっていたのは事実ですか?」

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たまらず父洪景来が大声をあげます。

「私の罪は、私にだけ問え! 顔を見たこともなく、名前すら呼んだことのない子だ! 私とは全く関わりのない子だ!」

洪景来の叫びを無視し、ターゲットであるヨンを攻め続けるキム・ホン。

「世子様が逆賊と謀反を企てたのではないということを、自らご証明ください。今すぐこの娘の首をはねればいいのです」

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このままでは大事なヨンが逆賊に仕立て上げられてしまうと焦った王は、今すぐラオンの首をはねろと叫びます。

殺されると覚悟したラオンは、ヨンを見つめながら心で語りかけはじめ。

『世子様。今この瞬間からは、私を愛さないでください。ただの逆賊の娘として記憶してください。愛する女性を救えなかったというむごい苦痛を、世子様に残したくないのです』

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ここで手話を繰り出してくれたら・・・・・・。

と視聴者こんな時にまでいけない想像。(笑)

最期を覚悟するラオン。
たまらず目を瞑る父洪景来。

ラオンが後ろから切りかかられそうになったその瞬間、ヨンはビョンヨンの刀を抜くのですが。

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密かに混ざっていた白雲会メンバー、反撃開始。

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よっしゃ!(笑)

「王様と世子様を保護せよ!」とのハン・サンイクの号令を受け、王とヨンの盾になる護衛たち。

逆賊を今すぐ切れとの王命に、ヨンの盾になりながら刀を構えるビョンヨンでしたが。

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シャキーン

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おぉおおお!

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「世子を助けたければ、全員刀を下ろせ!」

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驚き一杯にビョンヨンを見つめるヨン。

でもビョンヨンの目は、真剣でした。

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「ビョンヨン・・・・・・」

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か細くヨンが呟いたところで、ラスト。

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おぉおおお~。

そ~ですか。そ~きましたか。

まとめに入る前に、まずはこのラストシーンの動画をば。

ビョンヨン、頭いいなぁ。

正直、これ以外にラオンと洪景来と仲間を助けられてヨンも助けられる方法、ないですよね。

・・・・・・って感心してる場合じゃないですよね。(笑)

ヨンがたとえ許しても、ビョンヨンが「逆賊の一味」として追われることになるのは間違いないので。

うーーむ。

でもきっとどうにかなると信じたい。(笑)

洪景来とヨンとの獄舎での会話に、ラストに向けたヒントがありましたね。
ヨンは初めて「王座から自ら下りる王」になるのではないでしょうか。
民の中に入り民衆を知る、的な?
ヨンは最後まで生きててくれるんじゃないかという気がしてきましたが、相変わらずの楽観論かもしれません。(笑)

しかし流行ってますね、「民衆は犬・豚(ではない)」とのセリフ。

ご覧になった方はご存知でしょうか、映画『インサイダーズ/内部者たち』で権力と癒着した大手新聞主筆のイ・ガンヒが「大衆は犬・豚だ」という実に不愉快極まりないセリフを吐くシーンがあるのですが、あまりの言葉に嫌悪感を催す言葉ナンバーワンとして人々に刻まれたこの文言のインパクトの大きさを反映するかのように、このところドラマのセリフにも唐突にはさまれているんです、「民衆は犬や豚ではない」との主張が。
MBCの『月の恋人-歩歩驚心:麗(麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~)』にも出てきました。

つい数ヶ月前、教育部の政策企画を担う国家公務員が新聞社との会食の場で「大衆は犬や豚も同然。飯が食えるようにさえしておけばいい」などと語ったことが公となり、人々は映画の中の話ではなかったと激しく怒ったものですが、今回「クルミ」でも唐突にこのセリフが挟まれたのは、どう考えても「隙あらば私も怒りを表明しておきたい」という作家の意図以外、読み取れません。(笑)

洪景来がラオンに「問題の多い世の中に自分の子どもを放り込んで、『なぜお前はこれしきしかできないんだ』と責め立てながら生きたくなかった」というくだりなども、完全に今の韓国社会のことを語ってますよね。
韓国ドラマは時々こういうのを挟んでくるから、面白いです。

ともあれ。

全くジャンル違いなドラマに本当に仕上がりつつある『雲が描いた月明かり』。

残り2話も政治の話がメインにきそうですが、最終回のラスト15分くらいはR15指定級の二人の爆笑ラブモードで彩って欲しいです。
間違っても「身分制度のない現代に生まれ変わって再会し、前世の記憶で惹かれあう」などというラストがきませんように。

・・・・・・って、さすがにそれは心配しすぎですよね。(笑)

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泣いても笑っても次週で終わりになってしまいました。

ヨンの母がキム・ホンに毒殺されたらしい件なども、最後究明されるでしょうか?

絶妙なバランスでいい終わり方をして欲しいと、切に願う視聴者です。