みなさま、こんにちは。

前回書いて以来またご無沙汰してしまっているうちに、8月も早や半ばに差し掛かってしまいました。
お盆休み中の方も多くいらっしゃると思いますが、気になるのは台風。
みなさまお住まいの地域も大過なく過ぎますように。

さて、今日は先週金曜日から満を持して始まったtvN「三食ごはん」シリーズの最新作、『三食ごはん 山村編』を取り上げてみようと思います。

言わずと知れたナ・ヨンソクPDの大人気シリーズ「三食ごはん」が、今度は女性メンバーで企画されているとの情報がどこからか早々に漏れてしまった数か月前。
その時は「何も決まっていない」ととぼけていたナPDでしたが、実はこれがほんとでした。
偶然ですが、イ・ヒョリさんら元ピンクルのメンバーが旅をするJTBCのヒーリングをコンセプトにしたリアリティ番組『キャンプクラブ』といい今回の『山村編』といい、女性たちのシスターフッドを前提としたバラエティ番組が同時期に作られているのは、ちょっと興味深いです。
時代の空気を捉えてのことですよね、きっと。

とはいえ今回で8作目、全シリーズ欠かさず見てきた私などは、正直最初に「女性編」と知った時は「大丈夫かな?」と思ってしまったんですよね。
お馴染みのイ・ソジンチーム、チャ・スンウォン&ユ・ヘジンチームの構成に慣れきっていましたし、好きでしたので、果たして全く新しいメンバーでしかも女優たちばかりという構成がどれだけ楽しいものになるだろうかと心配めいた気持ちがあったのですが。

結論。

私が完全に間違ってました。

これめっちゃ面白い!(笑)

出演者はヨム・ジョンアさん、ユン・セアさん、パク・ソダムさん。

ヨム・ジョンアさんとユン・セアさんはJTBCのドラマ『スカイキャッスル』で高視聴率を叩き出したコンビ、パク・ソダムちゃんは出演した映画『寄生虫』がパルムドール受賞&韓国内観客動員1千万人超えを果たすなど、それぞれ話題性のある方々の組み合わせではありますが、彼女たちの素顔の部分が全く分からない視聴者にとっては、蓋を開けてみるまでは正直ドキドキものでした。
1話を見終えてナPDの人選にまた感心させられるという。(笑)

「とにかく料理は全然ダメ」という3人の打ち合わせ風景を見ながら「ひょっとして全くお料理ができない女優たちを面白がるコンセプト?」とうがっていましたが、それも見当違いでした。
お料理、ちゃんと、できます。(笑)
「お料理できる」の本人たちのハードルが高いだけで、普通に暮らす分には支障のないレベルであることがすぐにわかりました。
普通に家事をする分には問題ない彼女たちが、自分で火をおこし、畑から野菜を採ってきて、ご飯を作って食べなきゃいけないという原始的な苦労を味わう様を見ながら、その苦労を視聴者が追体験する番組。
シンプルさにおいては、原点回帰と言っていいのかもしれません。

例えば着いて早々の1食目。
江原道(カンウォンド)チョンソンのとある村(っていうか、ウォンビンさんとイ・ナヨンさんが結婚式を挙げたテチョン村)に着いた彼女たちが、お庭に様々な作物が既に植わっていることを知って不安げだった表情が明るく元気になり、やる気満々で豆もやしごはんとテンジャンチゲを作ることに決めた後。

ユン・セアさんが庭を見渡しているのですが、ないんです、かまどが。

「ご飯を炊くかまどがない」とうろうろする彼女たちにPDが示したのは、積み上げられたブロック。

ええ、かまどを作れってことです。

こういう原始的な苦労の強いられ方が懐かしい。
この時の、元気が一気にしぼむような表情が何とも言えませんでした。(笑)

いきなりかまどを作れと言われたら、誰もが呆然としてしまうと思います。
そこですかさずスマホでかまどを調べて先輩たちに見せるソダムちゃんは、さすが現代っ子。
そんなシーンが安定的に視聴者を楽しませてくれます。

一連のシーンはこちら。
動画はyou tubeのtvN公式より。

なんかもう、見てて愛らしいです、彼女たち。(笑)

積み上げられたブロックで一から作らなきゃいけないと悟った時の呆然とした表情も最高ですが、「やみくもにブロック運ぶと、かえって二度手間になるんじゃ?」とセアさんが言ってるそばから「そう思う。とにかく運ぼう」と全然わかってないジョンアさんが爆笑。
そして迷える先輩たちに道筋をつけてあげてるのがソダムちゃんというのも、とてもいいです。それぞれ精一杯フル回転してる感じで。
ジョンアさん、テンパりすぎて「今日はご飯食べれない」とか「今日は遊ばないで早く寝よう」とか「とりあえずご飯だけ炊いて食べよう。ごま油とコチュジャンで食べればいいよ」と要所要所弱音を吐くところが、また可愛いです。
それでも最終的には放射状の綺麗なかまどをつくってますよね。

このあと無事大きなお釜に豆もやしを乗せたお米とテンジャンチゲ用のお水を入れてそれぞれかまどにかけ、ミッションを一つクリアした喜びに沸いてた3人なのですが、チゲに入れる野菜を畑で仲良くもいでたら、「ご飯焦げてますけど」と知らせにくるナPDによってまた一気に暗雲垂れ込めるっていう。(笑)

こういう一難去ってまた一難の構図が、オーソドックスで楽しめます。

次に紹介する動画で話しているのですが、ソダムちゃんはおばあちゃんの家が江原道にあり、子どもの頃はよく遊びに行っていたそうです。
ジャガイモを掘ったことのある唯一のメンバー。
江原道と言えば、ジャガイモですよね。
ソダムちゃん、色々頼りになりそうです。

こちらが「ご飯が焦げた場合、どうしたらいいの?」と焦ってるジョンアさんの動画です。

焦る二人をしばし消して流れるショパンのノクターン。
音楽監督、最高。(笑)

セアさんにヘルプを求めるジョンアさん、これまた焦った感じが可愛らしいですよね。
焦げてはいるんですが「美味しそうなおこげができた」とちょっと喜んでたり。
今回のみなさんは、「ミッション」を一つ一つ乗り越えていく感じが、とてもいいです。

それにしても羨ましいのが、畑。
これ、みんなの憧れですよね。
ちょっとした畑が家の敷地内にあって、必要な季節の野菜をもいで食べられる。
「ニンニクがない」から「畑で採ってくる」までが一直線で繋がってるのが、何とも素敵。
・・・・・・なんて言っておりますが、私は全く作物を世話できる自信がありません。(笑)

しかし気になったのが、最後ソダムちゃんが「メウンタンの匂いが・・・・・・」と言ってましたよね。美味しかったんでしょうか?
テンジャンチゲからメウンタンの匂いがするって、端的に言って「生臭い」ってことなんじゃ?!(笑)
「もう少し塩味を」とセアさんに言われて、迷わず魚醤(エッチョッ)を投入したジョンアさんでしたが、私もそのチョイスは意外に思ってました。(笑)

こんな感じなので、初日のお料理は田舎のおばあちゃんちを彷彿させる素朴なものとなっています。
炭水化物と塩分と野菜、みたいな。(笑)
でも、肉や魚がないと、どうしたって華やかな雰囲気にはならないので、絵面の地味さは致し方ないところでもあります。
この日は途中雨も降ったりやんだりだったので、夕ご飯は掘りたてのジャガイモで作ったジャガイモのチヂミ(カムジャジョン)とジャガイモ炒め。
はじめはオリーブオイルベースのイタリアンなドレッシングを作るつもりでしたが、それだとおかずと合わないので、臨機応変にとれたて野菜でコッチョリ(浅漬け)を。
気取るより、実を取る女優陣。
女性たちは、やっぱりお料理に関しては決断が早いなと思ったりもしました。
男性陣チームだと、お料理担当の一人だけが考えて判断しますが、女性たちは料理の効率や食べ合わせも含めてすぐ合理的な判断が出てくるので、そのあたりも見ていて小気味いいです。

こちらが夕飯のシーン。

辛いキムチ味のコッチョリにわざわざベリー類をトッピングしなくても、とは思いましたが、このあたりがお料理を少しでも綺麗に撮ってほしい出演者の心理の表れ?(笑)

モチモチした食感のジャガイモのチヂミ(カムジャジョン)も食べてみたいです。
ジャガイモを生の状態ですべてすりおろし、水分が出るまである程度放置した後、さらに水気を絞ったジャガイモと、水分の下に沈殿したでんぷんを混ぜ合わせて焼いただけの素朴なお料理。
田舎での生活って本来的にはこういうお料理で賄われていたんですよね。

ジョンアさんは結構なしょっぱ口らしいことがお昼ご飯の時点でも判明していたのですが、ここでもコッチョリを「ちょっと薄い」というので、ソダムちゃんが薬味のたっぷりついているところをあげてました。(笑)

そして、「三食ごはん」名物とでもいうのか、ここでもナPDからひと箱あたり20キロジャガイモを掘ったら15000ウォンで買い上げるとの提案が。
お肉が食べたい3人、特にはソダムちゃんが「やれる、やれる!」と自信をみなぎらせてるのが可愛いです。
やっぱりみんな、なんだかんだお肉の誘惑には勝てない。(笑)

・・・・・・とここまで書いてふと。「しょっぱ口」という表現、標準語ではないそうですよね?
「塩辛いものが好きな人」のことです、念のため。

そしてそして、ここからが大興奮。

なんとこのシリーズ、男性ゲストがやってきちゃうんです!

しかも、超絶ビッグスター!

私も番組を見る前にうっかり記事で目にしてしまったのですが、これは知らずに見たかった~!

どなたがいらしたかご存じない方、こちらでお確かめください。

やーーだーーーー。

なにあの脇腹筋ーーーーー

って、まさかのチョン・ウソンさん登場なんてっ!!

参考資料として出てきたデビュー映画『ビート』時代のチョン・ウソンさんったら!
あんなに美形でいいと思ってんですか!!(笑)

チョン・ウソンさんって、一昔前までは「顔がいい」、「カッコイイ」と圧倒的に見た目で評価される俳優さんでしたが、今は容姿の麗しさ+性格の良さ+社会問題への関心の高さ+人としての真っ当さ、とほぼ完ぺきな域です。
加えてあの脇腹筋!!(まだ言う。笑)

話すときに少しのんびりしたトーンになるのも、いいですよね~。
声もいいですし~。

と視聴者完全に骨抜かれてます。(笑)

そんなチョン・ウソンさんが三食ハウスに到着してからが、またたまりません。

まずは一生懸命ジャガイモを掘っている(肉のために。笑)セアさんとソダムちゃんに「人の畑で何してる!」と背後から怪しい声掛けをしてびっくりさせ、ひとり家で洗い物をしているという仲良しのジョンアさんのところに向かってからは・・・・・・。

こちらの動画でご覧ください。



やーばーーーい♥♥♥

なんですか、これ!

こんなんありですか!

ほんと、一挙手一投足が映画俳優。
って、実際そうなんですけど。(笑)

ジョンアさん、15分も気づかないなんて、お部屋で何やってたんでしょうね。
さてはお昼寝でもしてたんでしょうか。(笑)
しかし待つのにじれたチョン・ウソンさんが、まさかカセットかけて誘引し、歌い始めちゃうとは。
お茶目すぎ。
どんどん距離を詰めていくあたりなんて、完全に映画のワンシーンです。

すごいな~。スターってまさにこういう人のことを言うんだな~。
台本がなくても、こういうことやっちゃうんですね~。

「見るたびにイケメン過ぎてビックリする」と言っていたセアさんも、本当に嬉しそうでした。

それはそうとナPD、イ・ジョンジェさんと二人で田舎暮らしの番組に出て欲しいと10年越しのラブコールを送ってたんですね!
三食ハウスに向かう途中、植わっている作物を見て大根だと言い当てたチョン・ウソンさんに「自然にも興味があるんですね?!」と食いついてましたが「ないです」と即答されてるのが笑えました。(笑)

PR広告

女性メンバーの中に男性ゲスト、それもチョン・ウソンさんが投入されたことで、初回から俄然盛り上がった『三食ごはん山村編』。

今までのレギュラー陣から完全に入れ替わった構成に、ちょっと心配していた視聴者でしたが、これは完全に大成功でした。

チョン・ウソンさん、願わくば一日でも長くいて欲しいところですが。(笑)

この夏、思いがけない楽しみができました。