みなさま、こんにちは。

どんよりとした曇り空が朝から広がる今日の関東地方です。
・・・などと書いている間に雨も降ってきました。

さて、今日5月15日は韓国では「師匠(先生)の日」です。

この日になると、年に一度とばかりにどっと巷にあふれ出すのが、なにを隠そうかつての教師たちとの苦い思い出や恨みつらみ。(笑)
現役の学生時代には言えなかったことを、ここぞとばかりに噴出させる人をよく見かけます。
現役教師や恩師への感謝をあらわす日であるはずが、結構そうなってなかったりしますよね。
「師匠の日/스승의 날/ススンエナル」に暖かい気持ちで今現在やかつての「先生」の顔を思い浮かべられる人は、それだけで幸せな人かもしれません。

ちなみに私はその幸せな人間の一人ですが、今現在の私にとってススン(師匠)といえばススンニム。ええ、単なる連想ゲームですみません。(笑)

ススンニーム

 

ちなみにこの日に現役学生諸君が少なからず歌っているであろう歌「師匠の恩/스승의 은혜/ススンエウネ」はこんな歌です。

스승의 은혜

스승의 은혜는 하늘 같아서
우러러 볼 수록 높아만 지네
참되거라 바르거라 가르쳐 주신
스승은 마음의 어버이시다

(rep)
아아 고마워라 스승의 사랑
아아 보답하리 스승의 은혜

태산같이 무거운 스승의 사랑
떠나면은 잊기 쉬운 스승의 은혜
어디간들 언제있든 잊사오리까
마음을 길러주신 스승의 은혜

(rep)

바다보다 더 깊은 스승의 사랑
갚을 길은 오직 하나 살아 생전에
가르치신 그 교훈 마음에 새겨
나라 위해 겨레 위해 일하오리다.

(rep)

師匠の恩は天のよう
仰ぎ見るほど高くなる
まことであれ 正しくあれと 教えてくださった
師匠は心の父母なり

ありがたきかな 師匠の愛
報わん 師匠の恩

山のように重い師匠の愛
発てば忘れがちな師匠の恩
どこでも いつでも 忘れるものか
心を育ててくださった師匠の恩

(rep)

海よりも深い師匠の愛
報いる道はただ一つ
生前の教えを心に刻み
くにのため はらからのため 働かん

(rep)

 

うーん。訳してみたら、いかにも仰々しかったですね。(笑)

ちなみにこの師匠の日、5月15日に落ち着くまでに幾度かの変遷を経て、1965年に制定されたそうです。
日付の由来は、世宗(セジョン)王の誕生日。


世宗王といえば、朝鮮王朝4代目の王にして訓民正音(くんみんせいおん/훈민정음/フンミンチョンウム)、つまりハングル文字を制定した人ですね。
韓国の子どもたちに「尊敬する偉人は?」と尋ねたとき、最も無難な答えとして名前の挙がる確立がナンバーワンに高い歴史上の人物です。

世宗王の名前を出されると、つい仰々しさにも納得させられてしまうあたり、世宗王マジックかもしれません。(笑)