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29 2012年7月
みなさま、こんにちは。
連日の暑さ、さすがにバテますね。
こうも暑いと料理をする気がうせていけません。
さて、今日は『幽霊』17話のあらすじなど。
いやぁ、面白いです。
次から次へと事件が起き、1時間があっという間です。
キム・ウヒョンのふりをしているハーデスことパク・キヨン。
古巣のトゥルー・ストーリーを密かに訪れたところをセガングループのチョ・ヒョンミンが追ってきて、「本当はパク・キヨンだろう?」と正体を見破ってみせたのが前回16話のラスト。
二人の緊迫したやり取りから17話は幕を開けます。
キヨンはチョ・ヒョンミンがかつて自分の父を死に追いやった関係者に復讐している事実を追求しますが、落ち着き払ったチョ・ヒョンミンは逆にウヒョンのふりをしていてもDNA検査をすればすぐ偽者だとバレる、自分の配下に入れと誘います。
キヨンはにべもなく断りますが、キム・ウヒョンも最初はそうだったと意味深なことを口にするチョ・ヒョンミン。
そのうちなぜキム・ウヒョンが私の配下に入ったか君にもわかる、と。
チョ・ヒョンミンが去ったあと、キヨンはユ・ガンミとクォン・ヒョクチュから何度も着信があったことに気づきます。
折り返すと「早くそこから逃げろ!」と怒鳴るクォン・ヒョクチュ。
ほどなく警察のサイレンの音が響き渡り、キヨンは慌ててパソコン上からデータを削除します。
警官とともになだれ込んできたのはクォン・ヒョクチュとユ・ガンミでした。
二人は部屋にキヨンの姿がないこと、そしてキヨンの痕跡が消されたことを確認し、密かに安どの表情を浮かべます。
キヨンは素早く二人の車に潜り込み、脱出に成功します。
そこで、なぜ自分が追われているのか、事の顛末を聞かされることに。
取調べ中に謎の死を遂げたヨム・ジェヒの証拠品のひとつであるUSBを洗いなおしたところ、隠しファイルが見つかったというのです。
その隠しファイルには、ナム・サンウォンの殺害現場に同席するウヒョンの姿が。
サイバー捜査チームは騒然となります。
殺人事件の重要な容疑者として指名手配されるキヨン。
ところが、その隠しファイルは、捏造されたものでした。
「何度もUSBを洗いなおしたけど、そんなファイルはどこにもなかった。これは何者かがあとから証拠に手を加えたに違いない」
部下のその言葉に捏造を確信するクォン・ヒョクチュ。
クォン・ヒョクチュはトゥルー・ストーリーのチェ・スンヨン記者を訪ね、約束どおりトクダネを提供するので記事を書いてくれと持ちかけます。
トクダネとは、ナム・サンウォン殺害事件の容疑者として捕まっているチョ・ジェミンは濡れ衣を着せられているというものでした。
自分のような小さな会社では、誰にも記事を注目してもらえないとチェ・スンヨン記者は嘆きますが、ユ・ガンミとキヨンは記事がアップされるのを待ち構えていました。
ネットカフェで人目を避けながら、キヨンはポータルサイトをハッキングします。
リアルタイム人気検索語に「チョ・ジェミン 濡れ衣」の文字を浮上させるためでした。
人気検索語は瞬く間にチョ・ジェミンの名で埋められていきます。
キヨンの反撃により、ポータルサイトを訪れた多くの人々がキーワードからトゥルー・ストーリーの記事を目にすることになり、対策を練るためにチョ・ヒョンミンは警察内のスパイ、シン・ギョンスを呼び出します。
チョ・ヒョンミンはウヒョンがすでに死んでいること、パク・キヨンがなりすましていることをシン・ギョンスに告げます。
キヨンをおびき出すためには、おとりが必要と不適に笑うチョ・ヒョンミン。
それにしても、日に日にヘルメット度合いがひどくなりますね。チョ・ヒョンミンの髪型。(笑)
一方、潜伏中のキヨンはユ・ガンミを使いにやり、自分の身の回りのものをホテルまで持ってこさせます。
自分と一緒に動けば身が危険にさらされると案じたキヨンは、ユ・ガンミに手錠をかけ、部屋に置き去りにします。
ユ・ガンミの手錠を解いてやってくれと、公衆電話からクォン・ヒョクチュに電話をかけるキヨン。
そこで、ウヒョンの父が危篤に陥り、病院に担ぎ込まれたことを知らされます。
二人とも、これがチョ・ヒョンミンの罠であることにすぐに気づきます。
クォン・ヒョクチュは自分が行くから隠れていろと止めますが、キヨンは一目散に病院に向かいます。
キヨン(ウヒョン)がくることを念頭に入れ、厳重に警備をしておくようチョン・ジェウクに言い渡すシン・ギョンス。
チョン・ジェウクがシン・ギョンスを見送りに出たわずかな隙を縫って、キヨンが病室に忍び込みます。
これ、メガネ男子向けの、「萌え~」のサービスシーンでしょうか。(笑)
病室に入り、ウヒョンの父を見守るキヨン。
かつてのやり取りが思い出されます。
キヨンが警察学校を辞めたのには、キヨンの父が深くかかわっていました。
自分のハッキング技術を試すために遊び半分に仕掛けた仕組みにより、キヨンは警察庁に務めるウヒョンの父が作成した極秘調査資料を目にしてしまいます。そこにはセガングループと警察との黒い関係が記されていましたが、キヨンの訴えにもかかわらずウヒョンの父はその資料を公表しませんでした。
キヨンは警察に失望し、ウヒョンにもそのことを告げぬまま警察の世界から去ったのでした。
キヨンの存在に気づき、目を開けたウヒョンの父、キム・ソクチュン。
驚いたように目を見開き、「お前は誰だ?」と怯えます。
意識を取り戻したキム・ソクチュンは、唯一、キヨンがウヒョンに化けていることを見抜きます。
尋ねられるままに、ウヒョンは事故で死んだと伝えるキヨン。
ウヒョンの父は、息子はすべてを明かそうとしていたのだとキヨンに訴えます。
ウヒョンは真実を暴こうとしていたのだと。
キヨンは詳細を聞きだそうとしますが、ウヒョンの父の容態が急変します。
騒然とする病室でチョン・ジェウクに姿を見られ、再び追われるキヨン。
チョン・ジェウクの車に忍び込み、二人きりになるのを見計らって、チョン・ジェウクに銃を突きつけます。
自分は何もしていない。真相は必ず自分の力で暴いてみせる。だから待って欲しいと伝えるキヨン。
病室のキム・ソクチュンが真犯人に命を狙われているので、厳重に警戒して欲しいと頼み、その場から姿を消します。
キヨンの正体を知らないチョン・ジェウクは、部下を信じていいものかと葛藤します。
再び病院に戻ったキヨンはユ・ガンミとクォン・ヒョクチュの助けを得て、逃げ出します。
ウヒョンが真実を暴こうとしていたとのウヒョンの父の言葉を伝えるキヨン。
何か重要な手がかりを残しているに違いないと考えた三人は、ウヒョンが手がかりを最も残しそうなウヒョンの実家へと向かいます。
ウヒョンの実家でもすでに大勢の刑事が張り込みをしていました。
家に入ったキヨンたちはウヒョンの残したであろう手がかりを探しにかかります。
机の引き出しの裏側にUSBが貼り付けてあるのを見つけたユ・ガンミ。
三人はUSBを開きます。
そこにはウヒョンが作成したと思しき捜査報告書が残されていました。
日付を追って順にファイルを見ていく三人。
そこには、初めてチョ・ヒョンミンがウヒョンを訪ねて来た日のことから記録されていました。
何事かといぶかしむウヒョンに、チョ・ヒョンミンは新聞記事などを含めたひと束の資料を手渡します。
「セガングループ政治的裏金」と書かれた資料をめくると、裏金受取人の欄に、なんと父親の名前。
かつてチョ・ヒョンミンの父が贈収賄で逮捕された際、自分の父が賄賂を受けて虚偽の陳述を裁判でしていたことを知ったウヒョン。
チョ・ヒョンミンはウヒョンの父の不慮の事故についても、意味ありげにほのめかします。
「どうしてそんなことをしたのですか?」と意識の戻らない父親の前で嘆くウヒョン。
「僕が必ず真実を暴いて見せます」と誓い、チョ・ヒョンミンの配下に入ったふりをしはじめます。
一方チョ・ヒョンミンはナム・サンウォンを殺害する際にウヒョンを呼び出し、わざと殺害現場に同席させます。
ここで証拠映像を取っておき、後々ウヒョンに罪をかぶせたり、ゆすったりするためだったのでしょう。
チョ・ヒョンミン、非常に狡猾です。
ウヒョンの報告書には、この日のことも、詳細に記されていました。
のみならずウヒョンは、セガングループ系列のセーフテック社が自社製品のウイルス駆除ソフトにスパイウェアをしのばせ、民間人を不法に査察している事実もつきとめていました。
ウヒョンは何もかも知っていた。
何もかも知った上でチョ・ヒョンミンの配下に入ったふりをして、捜査を続けていたのでした。
そして、この報告書をあげさせていた人物こそが、本物のスパイであり、その人物こそがウヒョンを死に追いやったことに気づいた三人は、報告書の受取人がシン・ギョンスとなっているのを見て、ようやく警察内部のスパイがチョン・ジェウクではなくシン・ギョンスであったことを知ります。
キヨンはシン・ギョンスの前に姿を現し、銃口を突きつけます。
猿芝居はやめろ、俺がパク・キヨンだとすでに知っているはずだと睨むキヨン。
キヨンはシン・ギョンスに警告しますが、シン・ギョンスが一筋縄でいくとは思えません。
チョン・ジェウクを呼び出し、真相を暴く証拠があると告げるキヨン。
自分はパク・キヨンで、キム・ウヒョンは死んだと告げます。
事の顛末を聞かされたチョン・ジェウクは猜疑心をあらわにしますが、これを見ればすべてが分かるといいながらキヨンはウヒョンの残したUSBを渡します。
半信半疑の面持ちでUSBの入った封筒を受け取るチョン・ジェウク。
去り行くチョン・ジェウクをキヨンが遠くから見送ります。
チョン・ジェウクの乗ったエレベーターのドアが閉まる間際、キヨンの目に一人の男が目に入ります。
チョ・ヒョンミンの配下の者です。
急いで階段を駆け下りるも、エレベーターの中にいたのは。
血まみれで息絶えるチョン・ジェウクでした。
USBも奪われ。
ええええ! どうなっちゃうの、これ?!
と視聴者が一斉に叫んだところで、ラストショット。
うーん、パンチが効いてますね~。
よいです。
もう18話の放送は終わっているので、来週2話を残すのみ。
まったく失速しないだけでなく、どんどん新しい事件を繰り出してくるあたり、この脚本家の方、筆力がすばらしいですね。
しかも今回私が笑ったのは、ポータルサイトの人気検索語をハッキングして捏造するシーン。
もう一度写真をお出ししましょう。
このシーン。
思いっきりNAVERじゃないですか!(笑)
いやぁ、これはもう、「ナコムス」ファンとしてはたまらない小ネタをどんどん仕掛けてきますね、このドラマ。
韓国国内でもっとも使われているポータル、NAVER(ネイバー)。
韓国は珍しくyahooが天下を取れない国でして、一番利用されているのがNAVERなんですが、実は独自判断である種の政治的な記事をポータル上に表示させなかったり、特定の検索語をリアルタイム検索語欄から削除するなど、手を加えることがあると指摘されてもいます。
このことを「ナコムス」が取り上げるまでは考えたことがなかったのですが、そもそもポータルサイトの検索語ランキングなどは公序良俗に反したものが上がってこないようにある程度のコントロールはされているそうです。そうしないと18禁な単語ばかり並んでしまったりしがちなので。
ただNAVERが疑惑をもたれたのはこうした通常の範囲の処理では勿論なく、いきすぎた“政治判断”による削除です。
こうしたことを踏まえている視聴者は、思わず「おおっ!」と笑ってしまったでしょうね。
NAVERを連想させる画面と「人気検索語捏造」シーンの組み合わせに。
相変わらずドラマの内容以外の小ネタもスリリングな『幽霊/유령』です。(笑)
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