みなさま、こんにちは。

『王女の男』第4回、本日も無事視聴完了です。
もうすでにこの後訪れる悲劇の足音にいたたまれなくなっております。
ああ、同じことを最後まで言い続けてしまいそう・・・・・・。(笑)

第4話。
王女をかどわかしたという濡れ衣を着せられ、スンユが投獄される回です。

去年見ていたときはパク・シフさんに意識が集中していましたが、改めてみてみるとムン・チェウォンさんの演技がすごくいいですね。
純真で、まだ何も世の中の汚いことを知らないセリョンの雰囲気が瞳の奥によく表現されている感じで、今日はひたすらセリョンの演技に魅入ってしまいました。

もっとも、自分のせいでススンニムがひどい目に遭っているのにぐずぐずしているセリョンには、「早く名乗りを上げて真実を伝えんかー!」と怒りも相当こみ上げましたが。(笑)

それまでの「姫たちの戯れ」というほのぼのとした流れをすべて打ち破る4話。
今日は劇の流れをガラリと変えた衝撃的なセリフを韓国語で取り上げてみようと思います。

ドラマの前半。スンユに直接謝らせてくれなかったキョンヘ姫にセリョンが抗議するところから始まる一連のシーン。

「わざわざそんなことをせずとも、あの方に他意などありませんでした。謝罪する機会が欲しかっただけでしたのに」と訴えるセリョンに間髪入れずに反撃するキョンヘ姫。
「謝罪ではなく、近づくための機会にしたかったのだろう」

「媽媽(ママ)!」と抗議するセリョンに言い放ったキョンヘ姫の一言が強烈です。

“내게 그가 필요한 이유는 연정 따위의 배부른 이유가 아니다.
ネゲ クガ ピリョハン イユヌン ヨンジョンタウィエ ペブルン イユガ アニダ。
호시탐탐 옥좌를 노리는 니 아비로부터 세자와 나를 지키고자 함이야.”
ホシタムタム オクチュワルル ノリヌン ニ アビロブット セジャワ ナルル チキゴジャ ハミヤ

詳しく訳すとこんな感じです。
「わたしにあの者が必要なのは、恋心などといった贅沢な理由からではない。
虎視眈々と玉座を狙うお前の父親から世子とわたしを守らんとするがためだ」

ここで「贅沢な」と訳した部分、韓国語のセリフ、実際は「배부른/ペブルン」となっています。
意味は「お腹一杯の」。
「わたしはそんな恋とか何とかお腹一杯な理由であの男が必要だと言ってるんじゃないんだよ!」という感じですね。

「お腹一杯」なんて表現が突然出てきたら訳が美しくない上に収まりも悪いので、放送ではさらりと流されていましたが、実はこんな感じの強烈なセリフでした。

驚いたセリョンが尋ねます。
“옥좌를 노리다니 그게 무슨 뜻입니까?
オクチュワルル ノリダニ クゲ ムスン トゥシムニカ?
제 아버지가 조카인 마마와 세자저하를 해악이라도 한다는 말씀이십니까?”
チェ アボジガ チョッカイン ママワ セジャチョハルル ヘアギラド ハンダヌン マルスミシムニカ?

オクチュワとは玉座、つまり王座のことですね。
訳は「王座を狙うだなんて、それはどういう意味ですか? わたくしの父が姪である姫様と世子様に危害を加えると仰せなのですか?」

「ママ」はよく出てくる単語なので、韓国語が分からなくても時代劇通にはかなり浸透している言葉かもしれません。
高貴な人に対してつける尊称ですよね。「セジャチョハ」の「チョハ」は「邸下」と書き、王世子に対してつけた尊称です。
ちなみに王様を意味する「殿下/전하」の発音は「チョナ」。

涙をこらえてキョンヘが答えます。
“너와 나만 몰랐을뿐, 온 세상이 다 아는 얘기다.”
ノワ ナマン モルラッスル プン、 オン セサンイ タ アヌン イェギダ

「お前とわたしだけが知らずにいただけで、世の中みんなが知っている話だ」。

悲しい。
いとこ同士の仲が引き裂かれた瞬間ですね。

韓国語のセリフをまとめてみます。

[キョンヘ]
“내게 그가 필요한 이유는 연정 따위의 배부른 이유가 아니다.
ネゲ クガ ピリョハン イユヌン ヨンジョンタウィエ ペブルン イユガ アニダ。
호시탐탐 옥좌를 노리는 니 아비로부터 세자와 나를 지키고자 함이야.”
ホシタムタム オクチュワルル ノリヌン ニ アビロブット セジャワ ナルル チキゴジャ ハミヤ

[セリョン]
“옥좌를 노리다니 그게 무슨 뜻입니까?
オクチュワルル ノリダニ クゲ ムスン トゥシムニカ?
제 아버지가 조카인 마마와 세자저하를 해악이라도 한다는 말씀이십니까?”
チェ アボジガ チョッカイン ママワ セジャチョハルル ヘアギラド ハンダヌン マルスミシムニカ?

[キョンヘ]
“너와 나만 몰랐을뿐, 온 세상이 다 아는 얘기다.”
ノワ ナマン モルラッスル プン、 オン セサンイ タ アヌン イェギダ

音声確認はこちらの動画、9分29秒のところから。

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今日は私の好きな4話の場面をピックアップしてみました。

悲しい運命のキョンヘ姫、4話からは別人のように厳しい表情に演じ分けられていく様が見事です。

シン・ミョンも、改めてみてみると、この頃はちっとも表情が悪役じゃありませんよね。

かえすがえすもコンナム、主役二人以外の魅力も底知れません。